JP3043920U - 遊技機等における組付け用ビスの抜止め保持構造 - Google Patents
遊技機等における組付け用ビスの抜止め保持構造Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機材や付属部材の所要部位にビスを予め抜止
め状態で挿入保持して、該機材や付属部材を所定の位置
に手早く楽に組付けセットし得るようにする。 【解決手段】 機材や付属部材の所定位置に弾性変形可
能な保持筒部21を一体成形すると共に、この保持筒部
21の内端に連結盤部22を一体成形する。保持筒部2
1には、ビス15の頭部16およびねじ軸部17を合わ
せた全長に適した開閉変形可能な挿入孔23を形成し、
挿入孔23の入口側内縁に頭部16と係止し得る抜止め
突部26を形成する。連結盤部22には、ねじ軸部17
をねじ込み挿入し得るビス孔28と、頭部16と係止し
得る係止部29とを形成する。挿入孔23内に挿入され
たビス15は、頭部16を抜止め突部26の内側に位置
させると共に、ねじ軸部17の先端をビス孔28の入口
側に合わせた状態で抜止め保持される。
め状態で挿入保持して、該機材や付属部材を所定の位置
に手早く楽に組付けセットし得るようにする。 【解決手段】 機材や付属部材の所定位置に弾性変形可
能な保持筒部21を一体成形すると共に、この保持筒部
21の内端に連結盤部22を一体成形する。保持筒部2
1には、ビス15の頭部16およびねじ軸部17を合わ
せた全長に適した開閉変形可能な挿入孔23を形成し、
挿入孔23の入口側内縁に頭部16と係止し得る抜止め
突部26を形成する。連結盤部22には、ねじ軸部17
をねじ込み挿入し得るビス孔28と、頭部16と係止し
得る係止部29とを形成する。挿入孔23内に挿入され
たビス15は、頭部16を抜止め突部26の内側に位置
させると共に、ねじ軸部17の先端をビス孔28の入口
側に合わせた状態で抜止め保持される。
Description
【0001】
この考案は、遊技機等における組付け用ビスの抜止め保持構造に係り、更に詳 しくは、遊技機等に組付けセットされる機材や付属部材の組付け用のビスを、予 め抜止め状態で保持し得るようにした抜止め保持構造に関するものである。
【0002】
例えばパチンコ機に代表されるこの種の遊技機では、その基本的な構成として 、外枠の開口前面側に対して開閉および着脱が可能に組付けられる前枠の前後に 、ガラス窓,球送り装置,打球発射装置,上下の球受け皿および機構盤等の基本共 通遊技部材が設置されると共に、所要ゲーム内容の遊技盤がセットされて1台単 位で構成されている。そして前枠内にセットされる前記遊技盤では、遊技部品で ある各種の入賞器具や入球器具、電子制御部品である図柄表示装置や電動式入賞 装置,検出スイッチ,電磁ソレノイド,ランプ類等の各種機材が、該遊技盤の表面 の所定位置に取着固定されると共に、裏側へ通出される遊技球(セーフ球,アウト 球)を排出案内する裏セット部材が、遊技盤の裏面に取着固定されている。また 前枠の裏側にセットされる前記機構盤では、遊技盤の裏側へ通出されたセーフ球 に係る処理装置、セーフ球の検出に基いて排出される賞球に係る賞球排出装置、 前記図柄表示装置や電動式入賞装置による電子制御ゲームに適した純正な制御基 板を保護ケース内に収容した箱型単位の電子制御装置(一般にメイン基盤または 遊技用基盤ともいう)等の各種付属部材が、所定位置に取着固定されている。
【0003】
ところで前記各種機材や付属部材は、遊技機の固定側である前記前枠や遊技盤 または機構盤に対し、自体の所要位置に形成したビス孔を介して組付け用のビス をねじ込むことにより、所定位置に組付けセットされるようになっている。しか しながら、これら機材や付属部材と組付け用のビスとは別々に準備するものであ るから、例えば遊技機の組立ラインにおける組付け作業においては、該機材や付 属部材を遊技機の固定側の所定位置に位置決めし、この状態でビス孔に該ビスを 挿入して仮付け状態にセットし、そしてハンディータイプの締付電動工具等によ り当該ビスの締付け作業を行なっている。すなわち、所定位置に位置決めした機 材や付属部材を片方の手でずれ動かないよう保持しながら、他方の手でビスを取 り上げてビス孔に挿入セットし、更に該他方の手で前記工具を把持して締付け作 業をしなければならなかった。殊に、固定側の垂直面に対して前記機材や付属部 材を組付けセットする場合には、ビスの締付けが完了するまで当該の機材や付属 部材を片方の手で保持し続けなければならないうえに、ビス孔に挿入セットした ビスが該ビス孔から脱落しないように注意する必要もある。しかも、もしビスが 脱落してしまった場合には、当該の機材や付属部材を片方の手で保持したまま再 びビスをビス孔に挿入セットし直さなれけばならない等、組付けセット作業が極 めて面倒で困難かつ煩雑なものとなっており、組付け時間の短縮や組立て作業の 簡素化および合理化を図り得なかった。更には、ビスをビス孔に確実にセット保 持し得ないので、締付専用機等によるビスの締付け作業も困難であったので、組 付け作業の自動化を図り得なかった。
【0004】
本考案は、前述した課題を解決するべく提案されたものであって、例えば、パ チンコ式やコイン式の各種遊技機に組付けセットされる種々の機材や付属部材の 所要部位において、組付け用部品としてのビスを予め抜止め状態で挿入保持して 、機材や付属部材を所定の位置に手早く楽に組付けセットし得るようにした組付 け用ビスの抜止め保持構造を提供することを目的とする。
【0005】
前記課題を解決し、初期の目的を達成するため本考案は、弾性変形可能な合成 樹脂材で成形されて遊技機等の固定側の所定位置に組付け用のビスで組付けセッ トされる機材や付属部材にあって、 前記機材や付属部材の所定位置に前記ビスを挿入保持するための弾性変形可能 な保持筒部を一体成形すると共に、この保持筒部の内端に機材や付属部材を固定 側に位置決め連結するための連結盤部を一体成形し、 前記保持筒部には、ビスの頭部およびねじ軸部を合わせた全長に適した開閉変 形可能な挿入孔を形成して、この挿入孔の入口側の内縁にビスの頭部と係止し得 る抜止め突部を形成し、挿入孔の内底部に位置された前記連結盤部には、ビスの ねじ軸部をねじ込み挿入し得るビス孔と、ビスの頭部と係止し得る係止部とを形 成し、 前記保持筒部の挿入孔内に挿入されたビスについて、頭部を抜止め突部の内側 に位置させると共に、ねじ軸部の先端を連結盤部のビス孔の入口側に合わせた状 態で抜止め保持し得るようにしたことを特徴とする。
【0006】
遊技機等の固定側の所定位置に組付けセットする機材や付属部材は、当該機材 や付属部材の成形に際し、所定位置にビスを挿入保持するための弾性変形可能な 保持筒部と、この保持筒部の内端に固定側に位置決め連結するための連結盤部と を一体的に成形する。そして、機材や付属部材を固定側の所定位置に組付けセッ トするに先立って、組付け用のビスを前記保持筒部の挿入孔に挿入セットするこ とにより、該ビスは頭部を抜止め突部の内側に位置させると共にねじ軸部の先端 を連結盤部のビス孔の入口側に合わせた状態で抜止め保持される。このように、 ビスを保持筒部の挿入孔に予めセット保持した機材または付属部材を固定側の所 定位置に位置決めすれば、該ビスが保持筒部内から脱落することがないと共に、 該固定側の所定位置に自動的に位置決めされる。従って、機材または付属部材を 所定位置に位置決めセットしながら挿入孔内にセット保持されたビスを所定の締 付工具で容易に締付けることができ、当該の機材や付属部材の組付けセットを手 早く簡単に行ない得る。
【0007】
次に、本考案に係る遊技機等における組付け用ビスの抜止め保持構造につき、 好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお本実 施例では、遊技機の代表例の一つである一般的なパチンコ機に組付けセットされ る機材および付属部材を対象にして主に説明する。
【0008】 そこで、本実施例の組付け用ビスの抜止め保持構造の説明に先立ち、図5をも とにして、パチンコ機の基本的な構成を要約説明する。すなわち図5は、パチン コ機Pを裏側からみた背面図であって、外郭保持枠用の外枠Aに対して開閉およ び着脱可能に組付け保持される開閉搭載枠用の前枠Bの裏側に、遊技盤用の収容 セット枠Cが設けられ、この収容セット枠Cに成形されたセット口に合わせて所 要のゲーム領域を有する遊技盤Dが前側から着脱交換可能に収容セットされてお り、一方収容セット枠Cの外形裏側に合わせて機構盤Eが着脱可能に取着セット されている。そして、前記遊技盤Dのゲーム領域に対応する裏側には、各入賞具 に入ったセーフ球を通出区分する方形枠ケース状の球案内カバー2(図8参照)と 、回転ドラム式または回転ベルト式の図柄可変表示部を内蔵した方形箱状の収容 ケース4(図9参照)が、夫々着脱可能に取着セットされている。
【0009】 前記機構盤Eは、機種別(ゲーム内容別)やサイズ別に区分される全てのパチン コ機Pに共用し得るように形成され、その基本的な構成として、前記遊技盤Dの 裏側部位に形成した窓口に保護カバー1が開閉および着脱可能にセットされ、該 遊技盤Dで遊技に供された後に区分通出されるアウト球とセーフ球の排出路およ びセーフ球処理装置、遊技盤Dでの遊技結果に基いて払い出される賞球に係る貯 留容器,賞球排出装置および賞球排出路等が、所要位置に成形または組付けセッ トされている。また、前記窓口の下部領域は各種電気的部品用の搭載部とされて 、前記遊技盤D側における各種電気的部品・手段に係る入出力制御用の電子的な 制御基板8を保護ケース7内に収容保護した電子制御装置6(図6参照)が、適宜 係着手段10により取着セットされている。
【0010】 前述したパチンコ機Pにあって、本実施例の組付け用ビスの抜止め保持構造は 、前記電子制御装置6,球案内カバー2および収容ケース4等に代表される機材 および付属部材を対象例にして好適に実施し得るもので、何れの機材や付属部材 に対しても基本的には同様に構成され、手早く簡単なビスの締付けを行ない得る ようになっている。そこで、このような組付け用ビスの抜止め保持構造に係る基 本的な技術について、各図を参照しながら説明する。すなわち、本実施例の組付 け用ビスの抜止め保持構造に係る抜止め保持体20は、基本構成として図1およ び図2に例示する如く、機材または付属部材の所定位置にビス15を挿入保持す るための保持筒部21を一体成形すると共に、この保持筒部21の内端に機材や 付属部材を固定側に位置決め連結するための連結盤部22が一体成形されている 。
【0011】 前記抜止め保持体20における保持筒部21は、頭部16およびねじ軸部17 を合わせたビス15の全長に適合した高さの筒体として形成され、この保持筒部 21の中央部には該ビス15における頭部16の直径よりやや大きい寸法に設定 した円形状の挿入孔23が形成されている。そして保持筒部21は、全長に亘っ て形成した3本のスリット24により3分割されて3つの筒片25として構成さ れ、弾性変形可能な合成樹脂材を材質とする機材や付属部材と一体成形されるこ との前提において、これら各筒片25はその外端部位を半径方向外方へ拡開し得 るようになっている。また、前記挿入孔23の外端側(入口側)における各筒片2 5の内側縁には、挿入孔23に挿入セットしたビス15の頭部16と係止し得る 抜止め突部26が、該挿入孔23の中心部を指向した状態で各筒片25に一体的 に突出成形されている。各抜止め突部26の先端部間の間隔は、図3および図4 に示す如く、各筒片25が弾性変形しない常態において、ビス15における頭部 16の最大直径部より適宜小さく設定されていると共に、挿入孔23の外端側を 指向する外面26aが、先端に向かって前下りの傾斜状に形成されている。更に 各筒片25の外周端面は、図1および図2に示す如く、全長に亘って半径方向外 方へ膨出した円柱状の膨出部27が一体成形されており、外力等により該筒片2 5が不必要に半径方向外方へ弾性変形し得ないようにして、ビス15の脱落を防 止し得るようになっている。
【0012】 前記連結盤部22は、前記挿入孔23の内側底部として形成されており、該挿 入孔23の中心位置に対応する部位に、前記ビス15のねじ軸部17をねじ込み 挿入し得るビス孔28が形成されている。このビス孔28は、図3に示す如く、 連結盤部22の外面から内面に向かって適宜先細となるテーパ状に形成されてお り、外端縁28aの内径はビス15のねじ軸部17の先端部17aより適宜大き く設定し、内端縁28bの内径は該ねじ軸部17の先端部17aより適宜小さく 設定してある。従って、挿入孔23に挿入セットされたビス15は、先端部17 aがビス孔28におけるテーパ面に当接した状態で保持され、ねじ軸部17がビ ス孔28から内側へ突出しないようになっている。また連結盤部22の外面は、 ビス15の頭部16と係止し得る係止部29として形成されており、図4に示す 如く、該ビス15をビス孔28を介して固定側の雌ねじ孔40に最大にねじ込ん だ状態では、該頭部16の下面16bが係止部29に係着してビス15と連結盤 部22との好適な係止がなされる。なお、挿入孔23に挿入セットされたビス1 5の先端部17aは、図3に示すようにビス孔28に挿入されているから、該ビ ス15が挿入孔23内で姿勢が変わって締付け作業に支障を来たす事態は生じな い。
【0013】 本実施例に係る組付けビス用の抜止め保持構造では、保持筒部21の挿入孔2 3に挿入セットするビス15の形態は特に限定されるものではなく、各種機材や 付属部材をパチンコ機Pの所定位置に取着固定する従来のタッピングタイプのビ スや、前記電子制御装置6に使用される弛み外し不可能な締付け専用タイプのビ ス等が好適に実施可能である。但し外形サイズ、すなわち頭部16およびねじ軸 部17を含めた全長と該頭部16の直径および該ねじ軸部17の先端部17aの 直径に関しては、前述した如く、保持筒部21および連結盤部22の各部寸法に 適したサイズであることが使用条件となる。
【0014】 そして、本実施例の抜止め保持体20では、保持筒部21に対してビス15を 簡単な指先操作で手早く組付けセットし得る。すなわち、保持筒部21の挿入孔 23にビス15のねじ軸部17を先端部17aから挿入し、図3に2点鎖線で示 す如く、該ビス15の頭部16を抜止め突部26に当接した状態で挿入孔23の 外端に整合させる。そして、ねじ軸部17の軸方向に沿って頭部16を外方から 押圧すると、該頭部16はその外周端縁が各抜止め突部26のテーパ状の外面2 6aに当接しながら挿入孔23に沿って押込まれ、その過程で各筒片25の外端 部位が半径方向外方へ拡開する。前記頭部16の最大直径部が各抜止め突部26 の間を通過して挿入孔23内に挿入された時点で、図3に示す如く、各筒片25 は弾性復帰により元の状態に戻る。この状態におけるビス15は、ねじ軸部17 の先端部17aがビス孔28におけるテーパ面に当接して該ビス孔28から内側 へ突出しないと共に、頭部16の上面16aが抜止め突部26に当接して挿入孔 23の外側へ突出せずに、該挿入孔23内で好適に姿勢保持される。
【0015】 前述した抜止め保持体20で構成する本実施例の組付けビス用の抜止め保持構 造は、様々な機材または付属部材を対象として実施可能であるから、ここでは前 述した電子制御装置6,球案内カバー2および収容ケース4に実施した場合につ き説明する。
【0016】
【第1実施形態例】 図6および図7は、前記実施例に係る組付けビス用の抜止め保持構造を、機構 盤Eに搭載する電子制御装置6に実施した第1実施形態例を示すもので、抜止め 保持体20は、保護ケース7におけるカバー部材35の右側端縁35aと左側端 縁35bに対し、保持筒部21の内端側の外側縁部で一体的に接合したものを例 示している。この電子制御装置6は、制御基板8および遮蔽防護板9を、カバー 部材35とトレー部材36とを接合して構成される保護カバー4内に収容保護し て構成され、本考案の組付けビス用の抜止め保持構造は、これらカバー部材35 とトレー部材36とを係着保持するためのビスを保持するものとして用いられる 。この第1実施形態例の電子制御装置6では、カバー部材35の右側端縁35a および左側端縁35bに、基本的に同一に形成された夫々4個ずつの抜止め保持 体20を形成配置した例を示しており、説明の便宜上、各側端縁35a,35b において上から下方へ向かって第1抜止め保持体20A,第2抜止め保持体20 B,第3抜止め保持体20C,第4抜止め保持体20Dと符号を付すことにする。 なおカバー部材35は、制御基板8に配設したコネクタ12を覆蓋するようにな っていないので、このコネクタ12を保護するコネクタカバー13が該カバー部 材35の上端縁に配設されている。
【0017】 これに対し前記トレー部材36は、前記係着手段10により機構盤Eの所定位 置に着脱可能に取着され、右側端縁36aおよび左側端縁36bにおいて、前記 カバー部材35に成形した各抜止め保持体20に対応した位置に、結合ボス部3 7が該トレー部材36と一体的に成形されている。そこで、第1抜止め保持体2 0A〜第4抜止め保持体20Dに対応の結合ボス部37を、夫々第1結合ボス部 37A,第2結合ボス部37B,第3結合ボス部37Cおよび第4結合ボス部37 Dと符号を付すことにする。この結合ボス部37は、図7に示す如く、トレー部 材36の各側端縁36a,36bから外方へ連設したフランジ38の下面に、所 要長さの凸部39が一体的に突出成形されると共に、該フランジ38の上面中央 から凸部39に亘って前記ビス15がねじ込まれる雌ねじ孔40が形成されてい る。従って、トレー部材36にカバー部材35を位置決めセットすると、前述の ように構成された各抜止め保持体20と各結合ボス部37とが好適に整合当接す ると共に、各連結盤部22のビス孔28とフランジ38の雌ねじ孔40とが好適 に整合するよう設定されている。
【0018】 なお電子制御装置6では、制御基板8の不正改造を目的とした保護ケース7の 不正開放を防止するため、保持筒部21に挿入セットされるビスを、既に市販化 されている弛み外し不能構造とした締付け専用タイプのビス15Aとし、ドライ バ等の一般工具によるねじ込み操作は可能とされるものの、ねじ込まれた後の弛 み外し操作が全く不可能に構成される。この締付け専用タイプのビス15Aは、 カバー部材35の成形後の適時、すなわち電子制御装置6の組立てに先立って各 抜止め保持体20における保持筒部21の挿入孔23内に挿入セットする。そし てメーカにおいては、例えばカバー部材35の右側端縁35aおよび左側端縁3 5bにおける各第1抜止め保持体20Aにセット保持したビス15Aを利用して 、該カバー部材35をトレー部材36に組付けセットするようになっている。こ の際に、カバー部材35をトレー部材36に位置決めセットすれば、各第1抜止 め保持体20A内のビス15Aが該トレー部材36における各第1結合ボス部3 7Aの雌ねじ孔40に整合するから、このカバー部材35を片方の手で保持しな がら他方の手で把持した締付工具によりビス15Aを容易に締付けることができ 、トレー部材36に対するカバー部材35の組付けセットを手早く簡単に行ない 得る。
【0019】 また、ホール内に設置された遊技機Pに対する官憲の立合い検査に際しては、 各第1抜止め保持体20Aとカバー部材35、および各第1結合ボス部37Aの フランジ38とトレー部材36とを夫々切断して、各第1抜止め保持体20Aと 第1結合ボス部37Aとを一体的に分離した後に、トレー部材36からカバー部 材35を取外して露出した制御基板8に対して所要の検査を行なう。なお、前記 保持筒部21に形成されたスリット24により、ビス15Aのねじ込み状態を確 認し得るので、どの抜止め保持体20と結合ボス部37を介してカバー部材35 とトレー部材36とが係着されているかが分かり、誤って違う抜止め保持体20 と係合ボス部37とをカバー部材35およびトレー部材36から切離すのは防止 される。
【0020】 官憲の立合い検査後にあっては、カバー部材35の両側端縁35a,35bに 形成配置した各第2抜止め保持体20Bと、トレー部材36の両側端縁36a, 36bに形成配置した各第2結合ボス部37Bを利用して、カバー部材35をト レー部材36に開放不能に組付けセットするようになっている。この際、各第2 抜止め保持体20B内には既にビス15Aがセット保持されているので通常の工 具で簡単に締付け作業をなし得ると共に、メーカに手配して同一の純正ビス15 Aを調達する煩わしさが解消される。なお、第1抜止め保持体20Aおよび第1 結合ボス部37Aが切除されるので保護ケース15が開放された形跡が残ってし まうが、カバー部材35の外面には、当該電子制御装置Eに対する官憲の検査済 みの旨が記載される検査履歴書11が貼着されているので、寧ろ検査の有無を容 易に確認し得る。すなわち実施例の電子制御装置6では、保護ケース7の右端縁 部と左端縁部に、合計4個ずつの抜止め保持体20A,20B,20C,20Dお よび結合ボス部37A,37B,37C,37Dを形成配置してあるので、合計3 回までカバー部材35を正当な目的で取外して、保護ケース7を開放することが 可能であり、各抜止め保持体20A,20B,20C,20Dにおける保持筒部2 1内にビス15Aがセット保持されているから、保護ケース7の開放後には締付 工具を準備するだけで簡単かつ容易にカバー部材35を組付けセットすることが できる。
【0021】
【第2実施形態例】 図8は、前記実施例に係る組付けビス用の抜止め保持構造を、遊技盤Dの裏側 に取着されて該遊技盤Dの前側の入賞具および入賞装置に入球したセーフ球を案 内する球案内カバー2に実施した第2実施形態例を示すもので、抜止め保持体2 0は、球案内カバー2の上下および左右の隅角部に形成した取付片3に一体的に 形成したものを例示している。なお連結盤部22は、この取付片3の一部として 該取付片3と一体的に形成され、保持筒部21はこの取付片3の外面から直接的 に立設した状態に成形される。このように、抜止め保持体20を形成した球案内 カバー2は、遊技盤Dの裏側に取着固定するに先立って、各保持筒部21の挿入 孔23内にタッピングタイプのビス15を挿入セットしておく。そして、各保持 筒部21にビス15をセット保持した状態で、球案内カバー2を遊技盤Dの裏側 に位置決めセットすれば、該ビス15は遊技盤Dの所定位置に自動的に位置決め される。従って、この球案内カバー2を片方の手で保持しながら他方の手で締付 工具を把持し、この締付工具により各ビス15を容易に締付けることができ、遊 技盤D裏側の所定位置に球案内カバー2を手早く簡単に組付けセットし得る。
【0022】
【第3実施形態例】 図9は、前記実施例に係る組付けビス用の抜止め保持構造を、遊技盤Dの裏側 に取着されて該遊技盤Dの中央に配設される図柄表示装置の後部分を保護する収 容ケース4に実施した第3実施形態例を示すもので、抜止め保持体20は、収容 ケース4の左右両側に形成した取着片5に一体的に形成したものを例示している 。なお連結盤部22は、この取着片5の一部として該取着片5と一体的に形成さ れ、保持筒部21はこの取着片5の外面から直接的に立設した状態に成形される 。このように、抜止め保持体20を形成した収容ケース4は、遊技盤Dの裏側に 取着固定するに先立って、各保持筒部21にタッピングタイプのビス15を挿入 セットしておく。そして、各保持筒部21にビス15をセット保持した状態で、 収容ケース4を遊技盤Dの裏側に位置決めセットすれば、該ビス15は遊技盤D の所定位置に自動的に位置決めされる。従って、この収容ケース4を片方の手で 保持しながら他方の手で締付工具を把持し、この締付工具により各ビス15を容 易に締付けることができ、遊技盤D裏側の所定位置に収容ケース4を手早く簡単 に組付けセットし得る。
【0023】
本考案に係る組付けビス用の抜止め保持構造は、前記実施例に示した抜止め保 持体20の形状に限定されるものではなく、組付け用のビス15(15A)を好適 に保持し得るものであれば様々な形態および形状とすることが可能である。例え ば図10〜図12は、本考案に係る組付けビス用の抜止め保持構造を実施する抜 止め保持体の変更例を例示したものであり、基本的な構成は同一であるので前記 実施例と異なる部分についてのみ説明する。すなわちこの抜止め保持体50では 、保持筒部21に長手方向に延在する一つのスリット24を形成すると共に、連 結盤部22に該スリット24と連通した開口51を形成してある。すなわち保持 筒部21は、このスリット24に隣接した端縁部位が、全長に亘って半径方向外 方へ拡開し得るよう構成されている。従って、挿入孔23内に組付け用のビス1 5を挿入セットする際に、該ビス15の頭部16を外方から押圧すると、該頭部 16はその外周端縁が各抜止め突部26のテーパ状の外面26aに当接しながら 挿入孔23に沿って押込まれ、その過程で保持筒部21におけるスリット24の 隣接した端縁部位が半径方向外方へ拡開する。そして、頭部16の最大直径部が 各抜止め突部26の間を通過して挿入孔23内に挿入された時点で、図12に示 す如く、保持筒部21は弾性復帰により元の状態に戻る。この状態におけるビス 15は、前記実施例と同様に、ねじ軸部17の先端部17aがビス孔28におけ るテーパ面に当接するので該ビス孔28から内側へ突出しないと共に、頭部16 の上面16aが抜止め突部26に当接して挿入孔23から突出しないので、該ビ ス15は挿入孔23の内部で好適に姿勢保持される。
【0024】 また本考案に係る組付けビス用の抜止め保持構造は、前述した各図の実施形態 例だけに制限されず、パチンコ機における機構盤、遊技盤または前枠にセットさ れる各種の機材や付属部材を対象としても好適に実施し得ると共に、パチンコ機 以外のアレンジボール機やスロットマシン等の遊技機等の機材および付属部材に も好適に実施し得る。更に遊技機に限らず、各種機械や機器および装置等におけ る機材や付属部材を、固定側の所定位置に組付けるビスに対しても好適に実施し 得ることは勿論である。そして何れの機材や付属部材の実施にあっても、該機材 または付属部材に形成した保持筒部の挿入孔内に予め所定のビスをセット保持し ておくので、固定側の所定位置に位置決めした際に該ビスが脱落することがなく 、保持されたビスを所定の締付工具で容易に締付けることができ、当該の機材や 付属部材の組付けセットを手早く簡単に行ない得るものである。
【0025】
以上説明した如く、本考案に係る遊技機等における組付け用ビスの抜止め保持 構造によれば、各種機材や付属部材に一体成形した保持筒部の挿入孔内に予め所 定のビスを挿入してセット保持するよう構成したことにより、固定側に組付けセ ットするに先立って位置決めした際に該ビスが脱落することがないから、所定の 締付工具で容易に締付けることができ、当該の機材や付属部材の組付けセットを 手早く簡単に行ない得る有益な効果を奏する。またビスは、頭部を指先で押圧す るだけで簡単かつ容易に保持筒部の挿入孔内に挿入し得る。更に、挿入孔に挿入 したビスは、頭部を抜止め突部の内側に位置させると共にねじ軸部の先端を連結 盤部のビス孔の入口側に当接させた状態に保持されるから、該頭部が保持筒部か ら外側へ突出することがなく、またねじ軸部の先端がねじ孔から内側へ突出する こともなく、挿入孔内で好適に抜止め保持される。
【図1】本考案の好適な実施例に係る組付け用ビスの抜
止め保持構造を構成する抜止め保持体を、ビスを挿入セ
ットした状態で一部破断して示す斜視図である。
止め保持構造を構成する抜止め保持体を、ビスを挿入セ
ットした状態で一部破断して示す斜視図である。
【図2】実施例の抜止め保持体の平面図である。
【図3】図2におけるX−X線で縦断した抜止め保持体
を、挿入孔に挿入したビスを保持した状態で示す側面図
である。
を、挿入孔に挿入したビスを保持した状態で示す側面図
である。
【図4】図2におけるX−X線で縦断した抜止め保持体
を、挿入孔に挿入セットしたビスが固定側の雌ねじ孔に
ねじ込まれた状態で示す側面図である。
を、挿入孔に挿入セットしたビスが固定側の雌ねじ孔に
ねじ込まれた状態で示す側面図である。
【図5】実施例に係る組付け用ビスの抜止め保持構造が
採用されるパチンコ機を略示する背面図である。
採用されるパチンコ機を略示する背面図である。
【図6】組付けビス用の抜止め保持構造を実施した第1
実施形態例に係る電子制御装置の分解斜視図である。
実施形態例に係る電子制御装置の分解斜視図である。
【図7】第1実施形態例に係る電子制御装置に形成した
抜止め保持体を一部破断して示す側面図である。
抜止め保持体を一部破断して示す側面図である。
【図8】組付けビス用の抜止め保持構造を実施した第2
実施形態例に係る球案内カバーを遊技盤に組付けセット
した状態で示す背面図である。
実施形態例に係る球案内カバーを遊技盤に組付けセット
した状態で示す背面図である。
【図9】組付けビス用の抜止め保持構造を実施した第3
実施形態例に係る収容ケースを示す背面図である。
実施形態例に係る収容ケースを示す背面図である。
【図10】組付け用ビスの抜止め保持構造を構成する抜
止め保持体の変更例を、ビスを挿入セットした状態で一
部破断して示す斜視図である。
止め保持体の変更例を、ビスを挿入セットした状態で一
部破断して示す斜視図である。
【図11】変更例の抜止め保持体の平面図および横断平
面図である。
面図である。
【図12】図11におけるY−Y線で縦断した変更例の
抜止め保持体を、挿入孔に挿入セットしたビスを保持し
た状態で示す側面図である。
抜止め保持体を、挿入孔に挿入セットしたビスを保持し
た状態で示す側面図である。
15,15A ビス 16 頭部 17 ねじ軸部 21 保持筒部 22 連結盤部 23 挿入孔 26 抜止め突部 28 ビス孔 29 係止部
Claims (1)
- 【請求項1】 弾性変形可能な合成樹脂材で成形されて
遊技機等の固定側の所定位置に組付け用のビスで組付け
セットされる機材や付属部材にあって、 前記機材や付属部材の所定位置に前記ビス(15,15A)を挿
入保持するための弾性変形可能な保持筒部(21)を一体成
形すると共に、この保持筒部(21)の内端に機材や付属部
材を固定側に位置決め連結するための連結盤部(22)を一
体成形し、 前記保持筒部(21)には、ビス(15,15A)の頭部(16)および
ねじ軸部(17)を合わせた全長に適した開閉変形可能な挿
入孔(23)を形成して、この挿入孔(23)の入口側の内縁に
ビス(15,15A)の頭部(16)と係止し得る抜止め突部(26)を
形成し、挿入孔(23)の内底部に位置された前記連結盤部
(22)には、ビス(15,15A)のねじ軸部(17)をねじ込み挿入
し得るビス孔(28)と、ビス(15,15A)の頭部(16)と係止し
得る係止部(29)とを形成し、 前記保持筒部(21)の挿入孔(23)内に挿入されたビス(15,
15A)について、頭部(16)を抜止め突部(26)の内側に位置
させると共に、ねじ軸部(17)の先端を連結盤部(22)のビ
ス孔(28)の入口側に合わせた状態で抜止め保持し得るよ
うにしたことを特徴とする遊技機等における組付け用ビ
スの抜止め保持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997005093U JP3043920U (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 遊技機等における組付け用ビスの抜止め保持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997005093U JP3043920U (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 遊技機等における組付け用ビスの抜止め保持構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3043920U true JP3043920U (ja) | 1997-12-12 |
Family
ID=43178364
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997005093U Expired - Lifetime JP3043920U (ja) | 1997-05-30 | 1997-05-30 | 遊技機等における組付け用ビスの抜止め保持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3043920U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004510925A (ja) * | 1999-09-30 | 2004-04-08 | アー ライモント エ カンパニュイ | 頭付きボルトのためのホルダ |
JP2018096084A (ja) * | 2016-12-12 | 2018-06-21 | カネソウ株式会社 | グレーチング蓋の固定装置 |
-
1997
- 1997-05-30 JP JP1997005093U patent/JP3043920U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004510925A (ja) * | 1999-09-30 | 2004-04-08 | アー ライモント エ カンパニュイ | 頭付きボルトのためのホルダ |
JP2018096084A (ja) * | 2016-12-12 | 2018-06-21 | カネソウ株式会社 | グレーチング蓋の固定装置 |
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