JP3043894B2 - 焼却炉の空気供給装置 - Google Patents

焼却炉の空気供給装置

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JP3043894B2
JP3043894B2 JP4113949A JP11394992A JP3043894B2 JP 3043894 B2 JP3043894 B2 JP 3043894B2 JP 4113949 A JP4113949 A JP 4113949A JP 11394992 A JP11394992 A JP 11394992A JP 3043894 B2 JP3043894 B2 JP 3043894B2
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倭市 宮地
政文 釘崎
精二 山下
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三井金属九州機工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は焼却炉の空気供給装置に
関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、内部空間に冷却水を貯留し得る2重
壁構造の炉壁により焼却炉を形成し、前記炉壁の外周は
所定の間隔を置いて隔壁により包囲して前記炉壁と前記
隔壁との間を風路室に形成し、該風路室には送風装置の
送風管を連結し、該送風管には風量調節弁を設けた焼却
炉の空気供給装置は公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公知の装置は、燃
焼に必要な空気が、必要な箇所に必要なだけ供給される
構造ではなかった。即ち、作業中の焼却炉の下層部分に
は、多量の灰が貯留堆積して、炉壁の底部に形成した送
風ノズルを閉塞するため、底部の送風ノズルから供給さ
れる風量は極端に減少し、殆どの空気は送風抵抗の少な
い炉壁上部位置に設けたノズルから噴射され、燃焼に利
用されることなくは排煙口から排出されることがあっ
た。
【0004】
【課題を解決するための手段】よって、本発明は、上部
任意の箇所に一般廃棄物の投入口24を形成した焼却室
14の天井部を除いた炉壁10の外周を風路室11で包
囲し、前記炉壁10には縦横に所定の間隔を置いて前記
風路室11から前記焼却室14に至る無数の送風ノズル
15を取付け、前記風路室11は複数の仕切板12によ
り上下複数に区画し、各区画風路室11には各個に調節
可能の風量調節弁13を持つ送風管3を取付けた焼却炉
の空気供給装置としたものである。
【0005】
【実施例】本発明の一実施例を図面により説明すると、
1は一般廃棄物の焼却装置、2は焼却装置1に送風管3
を介して燃焼用空気を送風する送風装置、4は焼却装置
1に排煙管5を介して接続されている二次燃焼室、6は
サイクロン式除塵装置、7はサイクロン式除塵装置6に
接続したマルチサイクロン、8はマルチサイクロン7よ
り吸引してサイクロン式除塵装置6に戻す送風装置であ
る。
【0006】図2は前記焼却装置1のX−X断面図、図
3は前記焼却装置1のY−Y断面図であり、焼却装置1
は、最外側の周囲壁9と、その内部の2重壁構の炉壁
10より構成され、前記周囲壁9と炉壁10との間は間
隔を置いて風路室11に形成する。風路室11は、焼却
装置1の天井部は除いて周囲と底部に形成し、複数の水
平の仕切板12により上下複数に区画され、上下に区画
された各風路室11には、夫々独立した送風装置2の送
風管3が連結されている。送風管3には、それぞれ独立
して風量調節できる風量調節弁13を設け、各風路室1
1に思い思いに送風できるように構成する。
【0007】前記炉壁10により囲まれた内部が焼却室
14となり、前記炉壁10を貫通させた多数の送風ノズ
ル15を介して、前記風路室11の燃焼用空気を焼却室
14内に供給する。従って、複数の水平の仕切板12に
より上下に区画した各風路室11への空気供給量を風量
調節弁13により調節すると、焼却室14の必要な箇所
に必要な量の空気を供給することができる。前記風量調
節弁13の調節は、焼却室14の壁に空けた穴から中を
見て、投入廃棄物の高さを目視しながら手動により調節
するようにしてあるが、焼却室14内に簡単な公知のセ
ンサを設けて、これにより投入廃棄物の高さを知って自
動調節できるようにしても良い。
【0008】16は2重壁構造の炉壁10の内壁、17
は2重壁構造の炉壁10の外壁であり、内壁16と外壁
17との間には、冷却水18を注入できるように隙間が
形成されている。該隙間は、周囲と底部は略同じ幅であ
るが、天井部はタンク形状に大きく形成され、タンクの
中央上部に蒸気排出口19を形成する。なお、前記送風
ノズル15は、縦横に一定の間隔を置いて無数に設けら
れ、その夫々が前記内壁16と外壁17とに熔接されて
いるから、強度部材を兼ねる。
【0009】前記焼却室14の底壁20は、水平に形成
しても良いが、本実施例の図3の状態では、奥側が低
なる勾配を形成して、底壁20の奥の一部に溶融した
樹脂類が溜る溜り部21を形成してある。22は前記溜
り部21に貯留した樹脂類を燃焼させる補助バーナーで
ある。23は溜り部21に設けたレンガのような材料
らなる耐火層である。24は焼却用廃棄物の投入口であ
り、図3では手前側に設けられるので、仮線で図示して
ある。焼却用廃棄物の投入口24は、図2のように、小
型の運搬車Tがゴミを投入できるように、大きく開口し
ており、運搬車Tの比較において解るように焼却装置
は極めて大きい。
【0010】25は投入口24の開閉扉で、大型の開閉
扉であるから、自動で開閉する。26は前記焼却室14
から二次燃焼室4に至る連絡口、27は前記焼却室14
に形成した灰取出口、28は灰取出口27に設けた自動
開閉の開閉扉である。なお、上下に分割された風路室1
1のうち、最下部の風路室11に設けた送風ノズル15
は、垂直であるから、送風ノズル15を通って灰が落下
し、これが最下部の風路室11内に堆積するが、本発明
は、作業者が立ち入って内部の灰を除去できるように、
作業可能の天井高さに形成してある。29は最下部の風
路室11への進入口、Kは階段である。
【0011】図4は、前記サイクロン式除塵装置6の要
部の断面を示しており、縦円筒30の下部の内部中心に
は、小径で上部が円錐型に尖っている縦筒31を取付
け、縦筒31と縦円筒30の内周壁の間には、ガス旋
回用羽根を固定する。縦筒31の上部所望位置の縦円筒
30の周壁には、上下に間隔を置いて、2個の除塵フラ
ップ32、33を設ける。該除塵フラップ32、33
は、縦円筒30の下方から内周面に沿って集積上昇する
煤燼Aの一部を、樹木の表皮を剥ぐようにして縦円筒3
0外に取り出すもので、除塵フラップ32、33の内面
側34は、図5のように、縦円筒30の内周面と略同一
の円弧面に形成する。また、除塵フラップ32、33
は、基部側が縦の回転軸35、36により軸止され、先
側は煤燼Aの厚さに応じて縦円筒30の半径方向に出入
自在で矢印a方向に調節できるように構成する。この角
度調節は、手動により行っても良いが、モータ(図示な
し)を回転軸35、36に取付けて自動調節する構造に
する。
【0012】縦円筒30の内周面には螺旋翼37を取付
ける。該螺旋翼37は、実施例では前記除塵フラップ3
2、33を設けた位置に設けてあるが、縦円筒30全体
に形成することもある。螺旋翼37は好適には4条程度
の複条螺旋に構成する。4条螺旋にすると、前記除塵フ
ラップ32、33は4条分の高さ(幅)に形成する必要
があり、全ての条間に集積した煤燼Aを洩れなく取り出
せるようにする。なお、図示はないが、除塵フラップ3
2、33の内面側34にも、螺旋翼37と同等の螺旋翼
を形成してもよい。
【0013】前記除塵フラップ32、33のうち、下段
の除塵フラップ32により取り出れた煤燼Aは、図1の
ように、連結管39を介して前記マルチサイクロン7に
供給され、上段の除塵フラップ33により取り出れた煤
燼Aは、連結管40を介して前記マルチサイクロン7に
供給される。
【0014】縦円筒30の上下の除塵フラップ32、3
3の上下間には、送風フラップ41を設ける。送風フラ
ップ41には、前記送風装置8からの送風管42を連結
し、送風装置8の風力を有効的に使用して、縦円筒30
内に強力な旋回風を形成させる。なお、縦円筒30の上
部位置には、周知のエゼクター(図示なし)を設ける。
【0015】
【作用】次に作用を述べる。 (焼却室14の作用) 本発明は、以上の構成であり、開閉扉25を自動的に開
いて運搬車Tにより一般廃棄物を投入口24から焼却室
14内に投入する。塵芥投入後、補助バーナー22、そ
の他所望の手段により点火し、送風装置2より送風管3
を介して送風すると、焼却室14内の天井部は除き、そ
の他の部分は縦横に無数の送風ノズル15が設けられて
いるので、送風は完全であり良く燃焼し、焼却室14の
2重構造の炉壁10の間には、冷却水18が注入されて
いるので、過剰加熱はしない。
【0016】燃焼が進むと、焼却室14内には漸次灰が
貯留し、また、後続廃棄物が次々に投入されるので様子
が変るが、本発明では、焼却室14の風路室11は、前
記のとおり、複数の水平の仕切板12により上下に分割
区画され、各区画風路室11への送風量(風圧)は、風
量調節弁13により適宜調節できるようになっているか
ら、送風ノズル15が堆積物により閉塞されても、これ
に抗して燃焼に必要な充分な空気を必要な箇所に送風し
て、良好に燃焼させることができる。
【0017】(縦円筒30の作用) しかして、燃焼排気ガスは、連絡口26から排煙管5を
介して二次燃焼室4に送られ、二次燃焼させた後サイク
ロン式除塵装置6の縦円筒30内に送られる。縦円筒3
0に流入した排気ガスは、縦円筒30の上部に設けた周
知のエゼクターと、縦円筒30の下部に設けたガス旋回
用羽根とによる旋回作用に加えて、送風装置8から送風
フラップ41を介して流速を高められて吹き込まれる風
により、強力に旋回して、比重の重たい煤燼Aは縦円筒
30の内周面に集積して、4条螺旋翼37に沿って上昇
する。
【0018】螺旋翼37に誘導された煤燼Aは、縦円筒
30の周壁に設けられている下段の除塵フラップ32に
より、樹木の薄皮を剥ぐように取り除かれて、連結管3
9を介してマルチサイクロン7に送られる。なお、除塵
フラップ32の上下高さは、前記螺旋翼37の条数が4
条のときは4条の高さに形成されているため、煤燼Aの
取り残しはない。
【0019】しかして、マルチサイクロン7で処理され
た処理風は、送風装置8により送風管42を介して、送
風フラップ41に循環送風され、フラップ41により流
速を高められて縦円筒30内に戻される。下段の除塵フ
ラップ32で除けなかった煤燼Aは、上段の除塵フラッ
プ33で同様に処理される。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明は、上部任意の箇
所に一般廃棄物の投入口24を形成した焼却室14の天
井部を除いた炉壁10の外周を風路室11で包囲し、前
記炉壁10には縦横に所定の間隔を置いて前記風路室1
1から前記焼却室14に至る無数の送風ノズル15を取
付け、前記風路室11は複数の仕切板12により上下複
数に区画し、各区画風路室11には各個に調節可能の風
量調節弁13を持つ送風管3を取付けた焼却炉の空気供
給装置としたため、各区画風路室11への送風量(風
圧)を風量調節弁13により適宜調節することにより、
送風ノズル15が堆積物により閉塞されても、これに抗
して燃焼に必要な充分な空気を必要な箇所に送風して、
良好に燃焼させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体の概略構成図。
【図2】 焼却炉のX−X断面図。
【図3】 焼却炉のY−Y断面図。
【図4】 円筒の縦断面図。
【図5】 除塵フラップを示す円筒の横断面図。
【図6】 送風フラップを示す円筒の横断面図。
【符号の説明】
1…焼却装置、2…送風装置、3…送風管、4…二次燃
焼室、5…排煙管、6…サイクロン式除塵装置、7…マ
ルチサイクロン、8…送風装置、9…周囲壁、10…炉
壁、11…風路室、12…仕切板、13…風量調節弁、
14…焼却室、15…送風ノズル、16…内壁、17…
外壁、18…冷却水、19…蒸気排出口、20…底壁、
21…溜り部、22…補助バーナー、23…耐火層、2
4…投入口、25…開閉扉、26…連絡口、27…煤燼
取出口、28…開閉扉、29…進入口、30…円筒、3
1…縦軸回転ファン、32、33…除塵フラップ、34
…内面、35、36…回転軸、37…螺旋翼、39、4
0…連結管、41…送風フラップ、42…送風管。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−259325(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23G 5/44 ZAB F23L 3/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部任意の箇所に一般廃棄物の投入口2
    4を形成した焼却室14の天井部を除いた炉壁10の外
    周を風路室11で包囲し、前記炉壁10には縦横に所定
    の間隔を置いて前記風路室11から前記焼却室14に至
    る無数の送風ノズル15を取付け、前記風路室11は複
    数の仕切板12により上下複数に区画し、各区画風路室
    11には各個に調節可能の風量調節弁13を持つ送風管
    3を取付けた焼却炉の空気供給装置。
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