JP3043847U - ドラムのバチ構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 バチ部品のドラムとの接触面材質を簡単に交
換できるドラムのバチ構造の改良を提案する。 【解決手段】 バチ体１は、棒体２および棒体２上に取
り付ける。複数の異なる材質で作ったバチ部品４の棒体
２は、座金７を被せた棒体上部２１を有し、穿孔２２を
開ける。棒体２上に弾性部品３を被せ、バチ部品４の端
面上にはめ込み溝４３、４３’を形成する。穿孔２２に
定位部品５を差し込み、バチ部品４が弾性部品３の力を
受けることにより、定位部品５ははめ込み溝４３に嵌合
して、バチ部品４と棒体２の相対位置を制限し、バチ部
品４のドラムとの接触面を固定させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ドラムのバチ構造の改良に関するものである。それは、特に複数素 材を複合してバチヘッド部品を構成するバチに適用し、バチヘッド部品のドラム との接触面を簡単な操作で交換する構造である。

【０００２】

【従来の技術】

ドラムの音は、バチを使ってドラム面を叩くことにより、そのドラム面に振動 を起こして発せられる。メロディーに更なる変化をつける為、ドラムという楽器 には複数の異なる規格のドラムが組み合わされている。一般的に、ドラムはその 体積が比較的大きいので、その多くは地面上に設置されるが、バチに連動してド ラムを叩くペダルを有するペダル体を固定することにより、演奏者が足の裏を使 ってペダルを下方向に加圧してバチを動かしてドラムを叩く。 図１に示すとおり、ペダル体Ａには両側縁より上方に伸びた両脇支えＢをそれ ぞれ設け、その支柱には軸棒Ｃを連結し、その軸棒Ｃ上の適当位置に中心の傾い たカムＤを固定し、そのカムＤには一つ以上の棒体Ｅを螺合し、その棒体Ｅのも う一方の開放端には円柱形のバチ部品Ｆを具える。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

現在、棒体Ｅに設けたバチ部品Ｆは、非常に多くの異なるサウンド効果を提供 する為、多種材質（毛布素材、木材、プラスチック等）を複合したバチが多く採 用されている。前記でおわかりのように、伝統的な棒体Ｅは、ねじ固定方式によ りペダル体Ａ上に固定されており、バチ部品Ｆのドラムとの接触面材質を交換し たい場合は、特殊工具を用いて棒体Ｅ全体を取り外さなければならず、現実問題 として、明らかに面倒な作業である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は、ドラムのバチ構造の改良を提案する。そ れは、バチ部品のドラムとの接触面材質を簡単に交換できるバチ構造提案を主な 目的とする。まず、ペダル体に固定した棒体上に径方向の穿孔を開け、棒体上に は弾性部品、弾性部品上部縁を押さえ付けるバチヘッド部品、を取り付け、前記 穿孔には定位部品を差し込む。バチヘッド部品は、その端面上に軸に向かった形 状の複数のはめ込み溝を形成しており、バチ部品４は正常な状態において、弾性 部品の上方に押し上げる力を受け、定位部品をはめ込み溝内に嵌合させ、バチヘ ッド部品のドラムとの接触面を固定させる。バチ部品のドラムとの接触面材質を 交換したい場合は、弾性部品を圧縮させて定位部品をはめ込み溝より分離させ、 軸に向かった形状の別のはめ込み溝に嵌合させるのみでよい。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案は、ドラムのバチ構造の改良に関するもので、図２に示すとおり、その バチ体１は、一端をペダルに連結した棒体２を含み、その棒体２は棒体２本体よ り外径の小さい棒体上部２１を有し、その棒体上部２１には座金７を被せ、適当 な位置に径方向の穿孔２２を開ける。前記棒体２上には弾性部品３（スプリング 等）および円柱形のバチ部品４を被せる。その弾性部品３下側縁は前記座金７を 押さえ付けるように連結し、バチ部品４下側縁と弾性部品３上部縁は相互に押さ え付けるように連結する。バチ部品４は、多種素材（木材４１、毛布４２、プラ スチック等）を複合して作り、端面上には、軸心から外側に伸びた方向の異なる 凹型のはめ込み溝４３、４３’を複数形成し、前記穿孔２２には定位部品５を差 し込む。その構造において、バチ部品４が弾性部品３の上方に押し上げる力を受 けることにより、定位部品５は前記はめ込み溝４３に嵌合し、前記バチ部品４と 棒体２の相対位置を制限する。棒体２上部縁に固定部品６を取り付けて、定位部 品５をはめ込み溝４３内で安定させ、棒体２上に被せた各部品と棒体２が分離す るのを防ぐ。更に、弾性部品３とバチ部品４間には座金７’を挟み込む。

【０００６】 図４に示すとおり、本考案は、棒体２末端を固定ねじ８１でペダル体８のカム ８２上に連結し、ペダル８３を下方向に踏むと、両側の支柱８４、８４’間に連 結した軸棒８５が回転し、それに連動したバチ体１がドラム方向に動きドラムを 叩く。また、ペダル８３の下方向加圧が消失すると、軸棒８５の一側面の径延長 線上に取り付けた位置回復スプリング８６が回復する特性により、軸棒８５は反 対方向に回転する。図５および図６に示すとおり、本考案の提案するバチ体１は 、バチ部品４のドラムとの接触面を交換可能な構造であり、異なる材質のものを 用いて異なるドラム音を提供する。構造上において、バチ部品４は弾性部品３の 上方に押し上げる力を受け、定位部品５を前記はめ込み溝４３に嵌合させ、前記 バチ部品４と棒体２の相対位置を制限する。その交換方法であるが、まずバチ部 品４を下方向に加圧し、弾性部品３を上から下に圧縮させ（バチ部品４と弾性部 品３間に挟まれた座金７’により、弾性部品３は平均的に力を受けて圧縮する） と、バチ部品４内にはめ込まれた定位部品５がはめ込み溝４３より分離する。そ の後、バチ部品４と棒体２を相対的に回転させて、バチ部品４のドラムとの接触 面の材質を変える。最後に弾性部品３の加圧を放して元の状態に戻すと、弾性部 品３はバチ部品４を上方に押し上げ、定位部品５を別のはめ込み溝４３’に嵌合 させる。こうして、ドラムに対応するバチ部品４の材質を変更する。 前記した実施例は、本考案の適当な一実施例であり、本考案の実施はこの範囲 に限定されるものではない。

【０００７】

【考案の効果】

本考案が提案するドラムのバチ構造は、実用性、創造性を具え、またダブルの ペダル８３により構成されるペダル体８上に適用可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来品のペダルおよびドラムのバチの構造見取
り図である。

【図２】本考案の立体分解図である。

【図３】本考案の組立断面図である。

【図４】本考案の実施例の要部斜視図である。

【図５】本考案バチのドラム接触面交換時の断面図であ
る。

【図６】本考案バチのドラム接触面交換時の上面図であ
る。

【符号の説明】

１ バチ体 ２，Ｅ 棒体 ２１ 棒体上部 ２２ 穿孔 ３ 弾性部品 ４，Ｆ バチ部品 ４１ 木材 ４２ 毛布 ４３，４３’ はめ込み溝 ５ 定位部品 ６ 固定部品 ７，７’ 座金 ８，Ａ ペダル体 ８１ 固定ねじ ８２，Ｄ カム ８３ ペダル ８４，８４’ 支柱 ８５，Ｃ 軸棒 ８６ 位置回復スプリング Ｂ 両脇支え

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】バチ体（１）は、棒体（２）および棒体
   （２）上に取り付け、複数の異なる材質を複合して作っ
   たバチ部品（４）を最低含み、その棒体（２）は、棒体
   （２）本体より外径の小さく、座金（７）を被せた棒体
   上部（２１）を有し、径方向の穿孔（２２）を開け、棒
   体（２）上には、バチ部品（４）下側縁と前記座金
   （７）を押さえ付けるよう力を働かせる弾性部品（３）
   を被せ、バチ部品（４）端面上には、軸心から外側に伸
   びた、方向の異なるはめ込み溝（４３）、（４３’）を
   複数形成し、前記穿孔（２２）には定位部品（５）を差
   し込み、前記バチ部品（４）が弾性部品（３）の上方に
   押し上げる力を受けることにより、定位部品（５）はバ
   チ部品（４）端面上のはめ込み溝（４３）に嵌合して、
   バチ部品（４）と棒体（２）の相対位置を制限し、バチ
   部品（４）のドラムとの接触面を固定させ、ドラムの音
   質を変えたい場合は、弾性部品（３）を圧縮して定位部
   品（５）をはめ込み溝（４３）より分離させた後、軸に
   向かった形状の異なるはめ込み溝（４３’）に嵌合する
   ことにより、バチ部品（４）のドラムとの接触面を交換
   することを特徴とするドラムのバチ構造。
2. 【請求項２】棒体（２）の上端に固定部品（６）を螺合
   し、弾性部品（３）とバチ部品（４）間に座金（７’）
   をはさみ込むことを特徴とする請求項１記載のドラムの
   バチ構造。
3. 【請求項３】バチ体（１）は、ダブルのペダル（８３）
   により構成されるペダル体（８）に適用することを特徴
   とする請求項１記載のドラムのバチ構造。