JPS598580Y2 - 洋傘等の石突 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、主として洋傘の柄杆の先端に取付けられる
石突の改良に関する。

従来から洋傘等の柄杆の先端に硬質合戊樹脂製の石突が
利用されることは周知の事実であるが、その取付け手段
は、一般に柄杆先端に突或された螺杆にねじ込むか、或
いは接着剤を介して直接的に接合するものであったから
、いづれもその使用に際して比較的滑り易く、又振動や
雨水の影響等で該石突が屡々抜外れを生ずる他、石突の
先端に加わる衝撃がそのまま使用者に伝播する等の欠点
が見受けられていたものである。

かかる実情に鑑み、本考案は比較的に弾性のある合或樹
脂製の石突と柄杆先端との間に、別途金属製の保持筒を
介在せしめることによって、石突に衝撃的に加わる外力
の緩衝を計るとともに、上述せるその他の諸欠点をも同
時に解消せしめたものである。

以下、本考案の構戒を図面に示す実施例に基づいて更に
詳述すると、１は洋傘の柄杆先端部、２は例えばポリウ
レタン樹脂のように耐摩耗性が大きく、適度の硬度と弾
性を備えた合或樹脂材からなる石突、又３は上記柄杆先
端部１と石空２との間に介在する金属製の保持筒である
。

而して、上記保持筒３はその一端を上記柄杆先端部１に
螺合、テーパー嵌合等、適宜な手段で強力に固着する一
方、他端に上記石突２の基部を圧嵌乃至は接着せしめ、
上記柄杆先端との間に一定の空隙３′が残るようにして
、その先端露出部２′を上記保持筒３の外径と同一、又
は小さく仕上げたものである。

尚、第１図は柄杆の先端を保持筒３に嵌入固着した例で
あり、第２図は金属製の柄杆を保持筒３と螺合固着した
例である。

又、上記保持筒３は、その外周面に１〜数条の浅い凹溝
４を設ける他、必要に応じて上記石突２の基部が嵌入す
る内周面にも浅い凹溝５を周設するものとする。

この他、石突２の先端面は第１〜３図に示したような滑
らかな面であってもよいが、第４〜７図に例示したよう
に複数個の突起２ａを設けるか（第４図参照）、同心円
環状２ｂ（第５図）、放射状２Ｃ（第６図）、又は碁盤
目状２ｄ（第７図）等の凹凸を付すことにより、該部に
おける緩衝及び滑り止め効果を一層高め得るのである。

叙上の構或に係る本案洋傘等の石突構造は、その主体が
ポリウレタン樹脂のように適度な硬度と弾性を有する耐
摩耗材であるから、その先端面は従来の金属製や硬質プ
ラスチック製の石突とは異なり、滑りを生じにくいとい
う特徴の他、柄杆先端部１と石突２との間に金属製保持
筒を介在させたことによって、充分長い石突の主体が該
保持筒に支持されて、その露出部２′の変形を最小限に
止めることと、上記空隙３′と保持筒外周面の凹溝４と
の相互作用により石突の先端に加わる衝撃を、その変形
によって吸収し、使用者に伝わる衝撃を大巾に緩和し得
るものである。

尚、保持筒内面の凹溝５は、石突の基部が該溝内に塑大
してその抜外れを防止する上で効果がある。

以上述べた通り本案品は、合或樹脂からなる石突部分が
直接洋傘等の柄杆先端部に取付けられず、金属製の保持
筒を介して接合されるので使用時の衝撃を充分に吸収、
緩和し得るとともに、適度な弾性を備えながらも変形量
の少ない石突が滑り止め効果を向上させ、しかも外観的
にも美麗であるなど、従来のこの種石突には期待出来な
かった多くの実用的利点を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の石突部分の斜視図、第２図、第３図は
石突の固定状態を例示する中心部縦断面図であり、又４
，５，６．７図は石突の他の実施例を示す斜視図である
。 尚、図中 １・・・・・・洋傘等の柄杆先端部、２・・
・・・・合戒樹脂製石突、３・・・・・・金属製保持筒
、４，５・・・・・・凹溝。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 洋傘等の柄杆先端に取付けられる合戊樹背製の石突にお
   いて、柄杆先端と合戒樹脂製の石突が、表面に１〜数条
   の凹溝を環設してなる金属製の保持筒により、一定の空
   隙を保って固着されたことを特徴とする洋傘等の石突。