JP3043801U - 瓦等の切削装置 - Google Patents
瓦等の切削装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 瓦等を切削する際に発生する切屑やその他の
粉塵等を作業現場やその周辺に散乱さることなく、作業
後の整理や清掃等を行う必要もなく、作業効率を向上さ
せ得ると共に作業者本人も粉塵等を吸引しない様な良好
な作業環境を形成させ得る瓦等の切削装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 開口部を有した中空体からなるケ−シング1
4と、ケ−シング内に設けられ瓦等を切削する切削手段
と、切削手段を駆動する駆動手段と、ケ−シングの中空
内部と連通接続して設けられ、瓦の切削により発生した
粉塵等を吸引排出する吸引手段20とを備え、ケ−シン
グの開口部12には、ケ−シングの中空内部と瓦の表面
とを気密状に閉口させる閉口手段50が設けられてい
る。
粉塵等を作業現場やその周辺に散乱さることなく、作業
後の整理や清掃等を行う必要もなく、作業効率を向上さ
せ得ると共に作業者本人も粉塵等を吸引しない様な良好
な作業環境を形成させ得る瓦等の切削装置を提供するこ
とを目的とする。 【構成】 開口部を有した中空体からなるケ−シング1
4と、ケ−シング内に設けられ瓦等を切削する切削手段
と、切削手段を駆動する駆動手段と、ケ−シングの中空
内部と連通接続して設けられ、瓦の切削により発生した
粉塵等を吸引排出する吸引手段20とを備え、ケ−シン
グの開口部12には、ケ−シングの中空内部と瓦の表面
とを気密状に閉口させる閉口手段50が設けられてい
る。
Description
【0001】
本考案は、瓦等の切削装置に関する。
【0002】
従来、瓦葺き屋根を有した木造建築物においては、図8に示すような切削装置 Zで葺設した瓦Kの不要な部分を切り取っていた。図において切削装置Zは、前 後に長い握持部Yがあって、その前端側に下面を開口させたケ−シングXが固定 してあり、ケ−シングX内部には横方向に突設した電動モ−タ−の回転軸Wがあ って、この回転軸Wに回転刃Vが固定されている。またこのケ−シングには図示 しない吸引装置と連通する可撓性のチュ−ブTが同ケ−シングXの中空内部と連 通接続されており、高速で回転する回転刃Vを瓦Kの表面にあてがうようにして 瓦Kを切削しながら切屑や粉塵を前記吸引装置で吸引排出していた。
【0003】
しかしながら上記従来の切削装置では、湾曲した瓦の表面に回転刃Vを当てが うようにして切削するときに、ケ−シングの開口と、瓦表面との間に隙間が生じ 、このため回転刃の高速回転によって瓦の切屑や粉塵がケ−シングの外部に吹き 飛ばされるから、構造物の建築作業現場及びその周辺を瓦の切屑や粉塵等で汚染 するとともに、作業者の健康に悪影響を及ぼすおそれがあるという問題があった 。また、瓦の切削作業によって屋根上面等の作業現場に散乱した粉塵等の清掃作 業や、後かたづけ作業を行なわなければならず瓦の切削作業全体の効率を低下さ せるものであった。
【0004】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、瓦等 を切削する際に発生する切屑やその他の粉塵等を作業現場やその周辺に散乱させ ず、作業現場のあとかたづけや清掃作業を必要とせず、全体の切削作業効率を向 上させるとともに作業者も粉塵等を吸気しないようにして良好な作業環境を形成 させ得る瓦等の切削装置を提供することにある。
【0005】
上記目的を達成するために、本考案では、開口部12を有した中空体からなる ケ−シング14と、このケ−シング14内部に設けられ瓦K等を切削する切削手 段16と、前記切削手段16を駆動する駆動手段18と、前記ケ−シング14の 中空内部Lと連通接続して設けられ前記瓦K等の切削により発生した粉塵等を吸 引排出する吸引手段20と、を備え、前記ケ−シング14の開口部12には、前 記ケ−シングの中空内部Lと前記瓦K等の表面とを気密状に閉口させる閉口手段 50が設けられていることを特徴とする瓦等の切削装置10として構成される。
【0006】 また、前記閉口手段50は、前記ケ−シング16の開口部12の開口縁部に沿 って環状に設けられ、前記瓦K等の表面に対応して自在に変形し得る弾性部材5 2であることとしてもよい。
【0007】 また、前記ケ−シング14には、握持部22が設けられており、この握持部2 2は、前記瓦K等の切削状態において、前記ケ−シング14に対し、取付角を自 在に変向し得るように取り付けられてなることとしてもよい。
【0008】 また、前記駆動手段18と前記吸引手段20とは前記ケ−シング14近傍に設 けられた起動装置70によってそれぞれの稼動状態と停止状態とを自在に切り替 えるようにすることとしてもよい。
【0009】 また、前記ケ−シング14には、前記切削手段16による前記瓦K等の切削状 態を確認するための確認用窓82が設けられてなることとしてもよい。
【0010】
本考案は、開口部を有した中空体からなるケ−シングと、このケ−シング内部 に設けられ瓦等を切削する切削手段と、前記切削手段を駆動する駆動手段と、前 記ケ−シングの中空内部と連通接続して設けられ前記瓦等の切削により発生した 粉塵等を吸引排出する吸引手段と、を備え、前記ケ−シングの開口部には、前記 ケ−シングの中空内部と前記瓦等の表面とを気密状に閉口させる閉口手段が設け られていることを特徴とする瓦等の切削装置である。ケ−シングは、側面視略か まぼこ形状や略矩形の箱体状等の任意の形状に形成してもよい。ケ−シングは切 削状態を確認しながら作業できるように、透明なものが好ましい。また駆動手段 は、エンジンや油圧、空圧モ−タ−等その他の駆動力を用いてもよい。切削手段 は、砥石車で瓦の表面等を研磨して任意の形状に形成したり、あるいはフライス によって瓦の表面等を削ったり前後方向に進退するのこぎり刃によって瓦を切断 してもよい。必要に応じてレ−ザ−や超音波振動切削手段を用いてもよい。閉口 手段は、ケーシングの下面側の底面の形状を瓦の表面と密着状に当接して同ケー シングの開口部を気密状に閉口する。切削作業を行ないつつ閉口するものである から可撓性に優れ、かつ、強度、耐摩耗性の高いものが好適である。
【0011】 また、前記閉口手段は、前記ケ−シングの開口部の開口縁部に沿って環状に設 けられ、前記瓦等の表面に対応して自在に変形し得る弾性部材であることとして もよい。弾性部材は、スポンジ等の発泡樹脂や合成ゴム等の弾性を有した石油化 学原料を素材として形成してもよい。
【0012】 また、前記ケ−シングには、握持部が設けられており、この握持部は、前記瓦 等の切削状態において、前記ケ−シングに対し、取付角を自在に変向し得るよう に取り付けられてなることとしてもよい。握持部とケ−シングの取付け角度を変 向するための機構としては、複数段階的に取り付け角度を変向するような機構や 、ユニバ−サルジョイントのように全方向に変向できるようにしてもよい。また 握持部はケ−シングに固定して握持部とケ−シングの取り付け角度が変化しない ようにしてもよい。
【0013】 また、前記駆動手段と前記吸引手段とは前記ケ−シング近傍に設けられた起動 装置によってそれぞれの稼動状態と停止状態とを自在に切り替えるようにするこ ととしてもよい。起動装置は、ケ−シング自体に取り付けて設けてもよい。
【0014】 また、前記ケ−シングには、前記切削手段による前記瓦等の切削状態を確認す るための確認用窓が設けられてなることとしてもよい。確認用窓は、その大きさ や設ける位置を任意に設定してもよい。また確認用窓は、ケ−シングに着脱自在 に設けてもよく、ケ−シングや確認用窓の清掃等のメンテナンスを容易に行える 。
【0015】
以下、添付図面を参照しつつ本考案の好適な実施例を説明する。図1には、本 考案の実施例に係る瓦等の切削装置(以後、「切削装置」という。)10の好適 な実施例が示されている。この切削装置10は、瓦K等を任意の形状に切削しな がら発生する瓦K等の切り屑や粉塵等を瓦K等の切削作業現場やその周囲に散乱 させることなく回収するものである。
【0016】 図において切削装置10は、開口部12を有した中空体からなるケ−シング1 4と、このケ−シング14内部に設けられ瓦K等を切削する切削手段16と、切 削手段16を駆動する駆動手段18と、ケ−シング14の中空内部Lと連通接続 して設けられ瓦K等の切削により発生した粉塵等を吸引排出する吸引手段20と 、を備えている。
【0017】 図2、図3に示すように、ケ−シング14は、略かまぼこ状の側壁板14a、 14bで、側面視略逆U字状に湾曲した長板体からなる曲上板14cを両側方か ら挟み込むように一体的に接続された中空体として形成されている。即ち、4分 の1円形状の側壁板14a、14bを内部に離間部を設けるようにして平行に配 置させ、この側壁板14a、14bの円弧状の上縁部に曲上板14cを覆蓋状に 張架させて気密状に接合させ、下面側が開口されたかまぼこ状の箱形に形成され ている。このケ−シング14の側壁板14a、14bの下端縁部分は、図2、図 3に示すように瓦Kの表面に密着状に当接し得るように下方に向けて側面視略緩 やかな円弧部が形成されており、ケ−シング14の底面側は図6に示すように開 口部12が開口されている。
【0018】 図2において、このケ−シング14の側壁板14b側には、握持部22が設け られている。この握持部22は、手で把持しうる太さを有した横長の棒状ケ−ス 体で瓦K等の切削状態においてケ−シング14に対し、取り付け角を自在に変向 し得るようにケ−シング14に取り付けられている。図4、図5に示すように握 持部22とケ−シング14は、継手部23を介して互いに摺動回転し得るように 設けられている。実施例において握持部22は中空円筒状のケース体からなり、 先端側にボックス状に拡大した駆動部ケ−ス25が一体的に組み付けられている 。円筒状の握持部22内には減速ギヤや冷却ファンが内蔵されているとともに、 駆動部ケース25内には後述する駆動手段18が内蔵されている。この駆動部ケ −ス25と、ケーシング14が継手部23を介して相互に回転可能にとりつけら れていることにより、握持部22がケーシング14に対して瓦等の切削状態にお いて取付角を変向し得るようになっている。そして、瓦の湾曲部等の切削作業時 に表面の湾曲状の凹凸形状に対応して密着状に切削移動し得る。
【0019】 図4、図5において、継手部23は、握持部22の先端側に接続された駆動部 ケース25に突設固定された中実円筒体状の継手24と、ケ−シング14に取り 付けられたフランジ34と、このフランジ34に設けられた挿嵌孔36とを含む 。
【0020】 図において、継手24は、周面に円周溝26を刻設させるとともに、円筒の端 部側には縮径させた係合凹部30を備えている。そして、円筒状の中央から螺子 溝を形成させた回転軸40が突出され、回転刃46がこの螺子溝に螺合して取り つけられる。
【0021】 一方、図5において、ケーシング14の側壁板14bの中央部分には、前記回 転軸40が挿通されて回転刃を支持すべく円孔44が開孔されており、この円孔 44の外縁部分にフランジ34が取付固定されている。即ち、フランジ34は、 平面視略矩形の厚板で、その4隅部分がボルト部材によってケ−シングの側壁板 14bの略中央部分に固定され、板面の略中央部分には平面視略円形の挿嵌孔3 6が開孔されている。このフランジ34は、円孔44の外面の周囲に沿うように 設けられ、該円孔44に連通するように挿嵌孔36を形成させるように取りつけ られている。このフランジ部材34の挿嵌孔36の内径側の壁には、前記係合凹 部30を係止する係合受け壁32が設けられ、さらに、この係合受け壁32から 拡径させて前記継手24の円筒壁が収納され得る挿嵌孔36が形成されている。
【0022】 また、このフランジ部材34の外周からは複数の抜け止め用ビス38が内周側 に向けて螺進退自在に突入して設けられている。これによって、継手24をフラ ンジ部材34の挿嵌孔36内に嵌挿させ、係合凹部30をフランジ部材34の係 合受け壁32に挿入させた状態で抜け止め用ビス38を螺進させて円周溝26内 に先端が該円周溝36の底部に当接しない程度に突入させることにより、駆動部 ケース25とケーシング14は相互に横方向の軸の軸回りに回転し得る。これに よって、駆動部ケース25の後方側に取り付けられた握持部22がケーシング1 4に対して相対回転ができることとなり、握持状態で瓦等の切削を行なう際に円 滑な操作ができることとなる。
【0023】 ここにおいて、瓦等の切削作業を行なう際に切削作業者は、握持部22を持ち 変えたりすることなく、ケ−シング14自体が傾動し、同ケ−シング14の中空 内部Lを閉空間状態に保持して外部に瓦Kの切り屑や粉塵等を散乱させることな く後述する吸引手段20で吸引することとなる。このように作業者は、握持部2 2の握り位置やケ−シング14自体を傾動させたりしないでよいから瓦の切削作 業が非常に楽で容易に行なえ、作業時間を短縮でき、そのぶん作業コストを低廉 に抑えることとなる。
【0024】 握持部22とケ−シング14との継手部23は、上記実施例に限ることなく、 例えば、円筒継手の外周に形成した段落ち溝にケ−シングの側壁板の孔を係合し つつ押えライナーを側壁板に圧接させる構成や、或はボールジョイント等を用い た構成により、ケ−シング14又は握持部22が回転軸40の軸回りの全方向へ の変位回動を可能としてもよい。
【0025】 また、本実施例において円筒継手及びフランジは合成樹脂によって形成されて いるが、これに限らず金属やセラミック等で形成してもよい。また円筒継手及び フランジは着脱自在に嵌着するように形成しておいてもよく、ネジやボルト等を 使用する必要がなく容易に脱着が行なえ継手部分の清掃等が容易に行なえる。ま た、握持部は必ずしも設ける必要はなく、作業者は、例えばケ−シングを直接把 持して瓦等の切削を行なうようにしてもよい。
【0026】 また、この握持部22の前端部には、後述する切削手段16を駆動させる駆動 手段18が設けられている。本実施例において駆動手段18は、握持部22のケ −ス内部に取り付けられ回転軸40を有した図5の点線で示すモ−タ−42であ る。このモ−タ−42の回転軸40は、円筒継手24の円筒内部と、ケ−シング の側壁板14bに設けられた円孔44を挿通し得るように、握持部22の側壁か らケ−シング14の中空内部Lに向けて軸回りに回転可能に突設されている。
【0027】 図6においてこの回転軸40は、軸回りで反時計方向に回転する。この回転軸 40の先端部分には、切削手段16が取り付けられている。実施例において切削 手段16は、略円盤状の回転刃46を有し、この回転刃46の円盤の周縁部分に ダイヤモンド製の刃先を備えている。図4、図6に示すように、回転刃46は、 同円盤面の略中央部分が回転軸40によって貫通され、同回転軸40に螺着され たナット部材48、48によって円盤面が挟み込まれて回転軸40に固定されて いる。したがって回転刃46は、回転軸40とともに回転して瓦Kの切削を行な うこととなる。実施例において回転刃46は、回転軸40への取り付け状態で刃 先がケ−シング14の開口部12から同ケ−シング14の外部に突出するように 形成されている。
【0028】 そして握持部22の前端部寄りの側壁には、ケ−シング14が継手24及びフ ランジ34を介して同握持部22に対して取り付け角を自在に変向し得るように 取り付けられている。
【0029】 図5にも示すように、握持部22の取付側となる側壁板14bの板面の略中央 位置には、フランジ34の挿嵌孔36と連通した円孔44が開孔されていて、こ の円孔44からケ−シング14の中空内部Lに向けて回転軸40が突設されてい る。
【0030】 本考案においてひとつの特徴的なことはケ−シング14の開口部12には、前 記ケ−シング14の中空内部Lと瓦K等の表面とを気密状に閉口させる閉口手段 50が設けられている点である。図2、図3に示すように、閉口手段50は、ケ −シングの開口部12の開口縁部に沿って環状に設けられ、瓦の表面に対応して 自在に変形し得る弾性部材52である。
【0031】 本実施例において弾性部材52は、平面視略矩形で上下端部を開口した筒体状 のスポンジから形成されている。図3の一点鎖線に示すように弾性部材52は、 ケ−シング14への取り付け状態で同ケ−シング14の底面側の曲線部分と同様 に弾性部材52全体が側面視略円弧状に湾曲される。
【0032】 この弾性部材52は、同弾性部材52の上端部寄りの筒内壁で、図3に示すケ −シングの開口部12付近の外壁面を周回するように形成された横溝54を溝の 外方から覆ってケ−シング14に取り付けられている。図2、3に示すように弾 性部材52は、横溝54を覆っている部分の外面側から例えば金属線条等の締着 部材56で溝内に弾性部材52が押し込まれてケ−シング14に固定されている 。
【0033】 弾性部材52は、ケ−シング14への取り付け状態でケ−シング14の底面の 曲線部分に沿って同弾性部材52の下端面が側面視略円弧状に湾曲しているから 、単に瓦Kの表面にケ−シング14の開口部12をかるくあてがうだけでケ−シ ング14と瓦Kの密着状態を得ることとなり、ケ−シング外部へ粉塵の散乱を防 止することとなる。
【0034】 したがって閉口手段50は、瓦の表面形状に対応して変形するから、確実に瓦 の表面に密着して常にその密着状態を維持することができ、瓦の切削作業におい て発生した粉塵等をケ−シング14の中空内部Lで保持して確実に後述する吸引 手段20で吸引させることとなる。また、弾性部材52である閉口手段50は、 瓦の表面に軽く押さえつけるだけで密着状態になるから、作業性が良く容易にか つ短時間で瓦の切削作業を行なえる。また、閉口手段50が弾性部材52である ことにより、例えば、瓦の切削作業時に瓦の表面にケ−シング14の開口部12 の開口縁部が直接当接して瓦が欠けるような事故を防止して瓦の商品価値を維持 する結果、余分な部材の発生を防ぎ部材にかかる経費を低減させることができる 。
【0035】 図2、図3、図6に示すように、ケ−シング14には、切削によって生じた瓦 Kの切屑や粉塵を吸引するための吸引手段20が設けられている。この吸引手段 20は、ケ−シング14に設けられた吸引口58と、一端部が吸引口58と連通 するように取り付けられた可撓性チュ−ブ60と、切屑や粉塵を吸引口58へ効 率良く誘導する誘導板62と、可撓性チュ−ブ60の他端側に接続された図1に 示す吸引装置64とを備えている。
【0036】 図6に示すように、吸引口58は、ケーシング14の曲上板14cの上面より やや前方寄り位置に開口され、この吸引口58に円筒状の吸引筒66が曲上板1 4cの接線方向となる上方へ向けて突設されて可撓性チュ−ブ60が接続されて いる。誘導板62は、ケーシング14の下面の開口部12から瓦を切削した切屑 や粉塵を吸引口58へスムーズに吸引案内するため、曲上板14cの上部側の内 面で吸引口58に近接した位置からケーシング14内の略中央部へ向け垂設され 、この誘導板62の下端には回転刃46の通過溝68が切開されている。
【0037】 ケ−シング14の下端の開口部12を囲周した弾性部材56を瓦Kに密着させ て高速回転する回転刃46で瓦Kを切削するときに、切削された切屑や粉塵は吸 引装置64の吸引負圧が作用している吸引口58へ吸引され、同時に高速回転す る回転刃46の回転方向に誘引される粉塵は、誘導板62で阻止されながら吸引 口58へ吸引されて吸引口58からの切屑や粉塵の吸引効率が向上する。また、 瓦Kの切削状態を確認するため、吸引口58の後方側で曲上板14cに設けた後 述する確認用透視窓が、粉塵の付着で作業者の視線を遮るように汚染されること もなく瓦の切削状態の確認も容易となる。
【0038】 このように、ケ−シング14と閉口手段50とで瓦Kに対してひとつの閉鎖空 間を形成し、この閉鎖された空間内部で切削手段16により瓦Kの切削を行うか ら、切削により発生した切屑その他の粉塵等をケ−シング14の外部に散乱させ ることなく吸引手段20で確実に吸引して排除でき、同粉塵等による切削作業現 場や同作業現場周囲の汚染を確実に防止することができる。また、屋根上面等の 作業現場に散乱した粉塵等の清掃作業や、後かたづけ作業が不要となり切削作業 全体の能率を向上させることとなる。
【0039】 また、本考案においては、駆動手段18と吸引手段20とをケ−シング14近 傍に設けられた起動装置70によってそれぞれの稼動状態と停止状態が自在に切 り替えられるようになっている。本実施例において起動装置66は、握持部22 に設けられたスイッチ72を備えている。
【0040】 図2に示すように、起動装置70のスイッチ72は、握持部22の端部側に取 付けられ、図5に示す駆動手段18の電気モ−タ−42と図1に示す吸引手段2 0の吸引装置64とに接続した回路の開閉を同時に行なう。即ち、図7の回路図 に示すように、電源74に接続されたコ−ド76の端子78、80に電動モ−タ −42と吸引装置64が並列接続され、電源74と一方の端子80とにスイッチ 72が接続されている。
【0041】 これによって、作業者の手元で握持部22に設けたスイッチ72で駆動手段1 8と吸引手段20の稼動状態と停止状態の切替操作を一度にかつ容易に行なうこ とができ、駆動手段18と吸引手段20の吸引装置64が離れた場所にあるよう な場合でも、一人または二人の作業者がこれらを別々に切替操作する必要がなく 、瓦Kの切削作業全体の能率を向上させ得ることとなる。なお、回路図には電源 74としては直流電源を記載しているが、これに限らず、交流電源にコード76 を接続して電源74として利用することとしてもよい。
【0042】 図2、図3、図6に示すように、ケ−シング14には、切削手段16による瓦 K等の切削状態を確認するための確認用透視窓82が設けられている。実施例に おいて確認用透視窓82は、駆動手段18が連設された側壁板14bと反対側の 側壁板14aと、曲上板14cとに設けられている。図2に示すように側壁板1 4aは、板面が打抜き状に切欠され、その切欠部分を塞ぐように透明のアクリル 板84aがビス等によって同切欠部分周縁の板面に固定されている。一方、曲上 板14cには、吸引筒66の後方側で板面が打抜き状に切欠され、この切欠口に 長板状で透明なアクリル板84bが取り付けられている。図6にも示すように、 長板状のアクリル板84bは、曲上板14cの上面と密着状に当接し得るように 湾曲された短辺部分が蝶板86で曲上板14cに開閉可能に枢着され、他端の短 辺部分は止め金具88によって着脱可能に固定されている。
【0043】 側壁板14aに設けた透明なアクリル板84aや曲上板14cに設けたアクリ ル板84bからケーシング14内を透視して回転刃46による瓦Kの切削状態を 確認できる。特に、曲上板14cに確認用透視窓82として設けたアクリル板8 4bは、吸引口58側に粉塵の誘導板62が垂下して設けられているため、アク リル板84b側へ粉塵が通流して付着するのを阻止し、作業者の視線を遮るよう に汚染されることもなく瓦の切削状態の確認も容易となる。また、アクリル板8 4bを長時間に渡り清潔に保持できて瓦の切削状態の確認を好適に行える。また 、ケ−シング全体を透明のアクリル板で形成してもよく、瓦の切削状態をケ−シ ング14のどの位置からも容易に把握することができ、より確実に切削作業を行 なえることとなる。
【0044】 次に本考案の実施例にかかる瓦等の切削装置10の作用について説明する。図 1に示すように切削装置10は、瓦Kの表面にケ−シング14の開口部12を当 接させつつ瓦K表面を移動させるとともに吸引手段20で瓦K等の切屑や粉塵等 を吸引しながら切削を行なう。
【0045】 図6に示すように作業者は、握持部22を把持してケ−シング14下面側の弾 性部材52の開口面を瓦Kの表面に押し当てて当接させる。すると弾性部材52 は瓦Kの表面に対応して瓦Kの表面と同一形状となるように変形し、弾性部材5 2の下面側の開口周縁部分が瓦Kの表面と密着状に当接してケ−シング14の開 口部12を閉口させる。このとき回転刃46も瓦Kの表面に当接して同瓦Kを切 削する。このときケ−シング14は、閉空間となっているから、前記切屑や粉塵 をケ−シング14の中空内部Lで保持してそのまま吸引口58から図1に示す吸 引装置64で吸引してケ−シング14の外部に排出する。
【0046】 さらに作業者は握持部22を、例えば同作業者の手元側に引きながら回転刃4 6の瓦Kに対する当接位置を曲上板14cに設けた透明なアクリル板84cを透 視して確認しながら移動させる。図4、図5に示すように、ケーシング14のフ ランジ34はその装嵌孔36内部に挿嵌させた駆動手段18側の円筒継手24に 対して回動しながら、瓦K表面の曲面に対応して常にケ−シング14の開口部1 2を閉口するようにケーシング14は瓦Kの曲面に沿って傾動する。従って、作 業者は握持部22を持ち替えたりすることなく、単にケ−シング14の弾性部材 52の下面側を瓦Kの表面に軽く押さえつけたままで移動させて前記粉塵等を作 業現場やその周囲に散乱させることなく回収することとなる。
【0047】 このようにケ−シングと閉口手段は、例えば瓦と共にひとつの閉空間を形成し 、その空間内部で切削手段16による瓦の切削が行なわれるから、切削により発 生した切屑その他の粉塵等をケ−シングの外部に散乱させることなく吸引手段2 0で確実に吸引でき、吸引口58の後方側に設けた誘導板62により粉塵の吸引 効率が高く、また、曲上板14cに設けた確認用透視窓82に粉塵の付着もほと んどなく、瓦の切削状態の確認も容易となり、粉塵等による切削作業現場や同作 業現場周囲の汚染を確実に防止でき、また、屋根上面等の作業現場に散乱した粉 塵等の清掃作業や、後かたづけ作業が不要だから切削作業全体の能率を向上させ 得る。
【0048】 本考案は、上記した実施例構成にのみ限定されるものではなく、実用新案登録 請求の範囲に記載した考案の本質を逸脱しないかぎりにおいて任意の改変を加え ても良い。
【0049】
以上説明したように、本考案に係る瓦等の切削装置によれば、開口部を有した 中空体からなるケ−シングと、このケ−シング内部に設けられ瓦等を切削する切 削手段と、前記切削手段を駆動する駆動手段と、前記ケ−シングの中空内部と連 通接続して設けられ前記瓦等の切削により発生した粉塵等を吸引排出する吸引手 段と、を備え、前記ケ−シングの開口部には、前記ケ−シングの中空内部と前記 瓦等の表面とを気密状に閉口させる閉口手段が設けられていることにより、ケ− シングと閉口手段は、例えば瓦と共にひとつの閉空間を形成し、その空間内部で 切削手段による瓦の切削が行なわれるから、切削により発生した切屑その他の粉 塵等をケ−シングの外部に散乱させることなく吸引手段で確実に吸引でき、同粉 塵等による切削作業現場や同作業現場周囲の汚染を確実に防止することができる 。また、屋根上面等の作業現場に散乱した粉塵等の清掃作業や、後かたづけ作業 が不要だから切削作業全体の能率を向上させることができる。
【0050】 また、前記閉口手段は、前記ケ−シングの開口部の開口縁部に沿って環状に設 けられ、前記瓦等の表面に対応して自在に変形し得る弾性部材であることにより 、開口部に設けられた閉口手段は、瓦の表面形状に対応して変形するから、確実 に瓦の表面に密着して常にその密着状態を維持することができ、瓦の切削作業に おいて発生した粉塵等をケ−シングの中空内部で保持して確実に吸引手段で吸引 させることができる。また、弾性部材である閉口手段は、瓦の表面に軽く押さえ つけるだけで密着状態になるから、作業性が良く容易にかつ短時間で瓦の切削作 業を行なえる。また、閉口手段が弾性部材であることにより、例えば瓦の切削作 業時に瓦の表面にケ−シングの開口部の開口縁部が直接当接して瓦が欠けるよう な事故を防止して瓦の商品価値を維持する結果、余分な部材の発生を防ぎ部材に かかる経費を低減させることができる。
【0051】 また、前記ケ−シングには、握持部が設けられており、この握持部は、前記瓦 等の切削状態において、前記ケ−シングに対し、取付角を自在に変向し得るよう に取り付けられてなることにより、ケ−シング自体が例えば瓦の表面形状に対応 して同ケ−シングと握持部との取り付け角を変向するから、作業者は、握持部の 握り位置を変更したり持ち変えたりケ−シング自体を傾動させたりしないで良い から瓦の切削作業を非常に楽に行なえる。また、切削作業が行ないやすいから作 業時間を短縮でき、そのぶん作業コストを低廉に抑えることができる。
【0052】 また、前記駆動手段と前記吸引手段とは前記ケ−シング近傍に設けられた起動 装置によってそれぞれの稼動状態と停止状態とを自在に切り替えるようにするこ とにより、切削作業者は、例えば同作業者の手元付近で駆動手段と吸引手段の稼 動状態と停止状態の切替操作を一度にかつ容易に行なうことができ、駆動手段と 吸引手段が離れた場所にあるような場合でも、一人または二人の作業者がこれら を別々に切替操作する必要がないから、切削作業全体の能率を向上させることが できる。
【0053】 また、前記ケ−シングには、前記切削手段による前記瓦等の切削状態を確認す るための確認用窓が設けられてなることにより、瓦等の切削箇所、形状、寸法出 し、切削状態を確認しながら作業を行なえるから、切削ミスが無く確実に切削で き作業時間を短縮することができる。また、熟練していない作業者でも瓦等の部 材を正確に切削でき、切削ミスが減少防止できる。また切削作業能率も格段に向 上させることができ作業を短時間で終了させることができる。
【図1】本考案の実施例に係る瓦等の切削装置の全体の
概略図である。
概略図である。
【図2】同瓦等の切削装置の一部概略斜視図である。
【図3】閉口手段を一部切欠した瓦等の切削装置の側面
図である。
図である。
【図4】図3のA−A線拡大断面図である。
【図5】ケーシングと把持部の継手部との対応関係を示
した分解斜視説明図である。
した分解斜視説明図である。
【図6】図4のB−B線断面図である。
【図7】本考案の実施例に係る瓦等の切削装置の駆動手
段と切削手段の電気回路の説明図である。
段と切削手段の電気回路の説明図である。
【図8】従来の瓦等の切削装置の説明図である。
10 瓦等の切削装置 12 開口部 14 ケ−シング 16 切削手段 18 駆動手段 20 吸引手段 22 握持部 50 閉口手段 70 起動装置 82 確認用窓 L ケ−シングの中空内部 K 瓦
Claims (5)
- 【請求項1】 開口部を有した中空体からなるケ−シン
グと、 このケ−シング内部に設けられ瓦等を切削する切削手段
と、 前記切削手段を駆動する駆動手段と、 前記ケ−シングの中空内部と連通接続して設けられ前記
瓦等の切削により発生した粉塵等を吸引排出する吸引手
段と、を備え、 前記ケ−シングの開口部には、前記ケ−シングの中空内
部と前記瓦等の表面とを気密状に閉口させる閉口手段が
設けられていることを特徴とする瓦等の切削装置。 - 【請求項2】 前記閉口手段は、前記ケ−シングの開口
部の開口縁部に沿って環状に設けられ、前記瓦等の表面
に対応して自在に変形し得る弾性部材である請求項1記
載の瓦等の切削装置。 - 【請求項3】 前記ケ−シングには、握持部が設けられ
ており、 この握持部は、前記瓦等の切削状態において、前記ケ−
シングに対し、取付角を自在に変向し得るように取り付
けられてなる請求項1または2に記載の瓦等の切削装
置。 - 【請求項4】 前記駆動手段と前記吸引手段とは前記ケ
−シング近傍に設けられた起動装置によってそれぞれの
稼動状態と停止状態とを自在に切り替えるようにしたこ
とを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の瓦
等の切削装置。 - 【請求項5】 前記ケ−シングには、前記切削手段によ
る前記瓦等の切削状態を確認するための確認用窓が設け
られてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の瓦等の
切削装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1997004983U JP3043801U (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 瓦等の切削装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1997004983U JP3043801U (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 瓦等の切削装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3043801U true JP3043801U (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=43178247
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1997004983U Expired - Lifetime JP3043801U (ja) | 1997-05-27 | 1997-05-27 | 瓦等の切削装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3043801U (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014177137A (ja) * | 2010-11-11 | 2014-09-25 | Goei Seisakusho:Kk | 携帯用切削工具及び集塵構造体 |
| JP2016203437A (ja) * | 2015-04-17 | 2016-12-08 | ケイミュー株式会社 | 切断用治具 |
-
1997
- 1997-05-27 JP JP1997004983U patent/JP3043801U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2014177137A (ja) * | 2010-11-11 | 2014-09-25 | Goei Seisakusho:Kk | 携帯用切削工具及び集塵構造体 |
| JP2016203437A (ja) * | 2015-04-17 | 2016-12-08 | ケイミュー株式会社 | 切断用治具 |
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