JP3043769B2 - アルミニウム帯状板材連続焼純方法 - Google Patents

アルミニウム帯状板材連続焼純方法

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JP3043769B2 JP1320091A JP32009189A JP3043769B2 JP 3043769 B2 JP3043769 B2 JP 3043769B2 JP 1320091 A JP1320091 A JP 1320091A JP 32009189 A JP32009189 A JP 32009189A JP 3043769 B2 JP3043769 B2 JP 3043769B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はアルミニウム帯状板材連続焼鈍方法に係り、
特にフローティング式連続焼鈍炉の前後装置での処理可
能時間を延長できる方法に関する。
(従来の技術及び解決しようとする課題) アルミニウム帯状板材のフローティング式連続焼鈍炉
は、例えば、第1図に示すように、加熱炉11と冷却炉12
からなる連続焼鈍炉1の前後にアキュームレーター3
(入り側)と4(出側)が設置されており、更に入り側
には巻出し装置4、板継ぎ機5が設置され、出側には板
切断機6、巻取り装置7が設置されている。
この装置の場合、焼鈍炉前後にアキュームレーターを
設置することにより、入り側での板交換及び板継ぎ、出
側での板切断及び巻き取った帯状板の搬出等の前後装置
での処理のために入り側及び出側において帯状板材が停
止した場合においても、焼鈍炉中の帯状板材の材料特性
を一定に保つために、焼鈍炉内を一定の速度で通板させ
る必要がある。
従来は、前後装置で処理を行う場合には、アキューム
レーターを利用して前後装置中の帯状板材の走行を停止
させて処理し、一方、焼鈍炉では通板速度を一定に保っ
たまま通板させていた。
しかし、この場合には、アキュームレーター長さ
(L)は、通板速度(V)と前後装置の処理に使用でき
る時間(t)との関係で制限され、 L=V×t の長さのアキュームレーターが必要となり、アキューム
レーター設置面積が大きくなるという問題がある。ま
た、前後装置でのトラブルの種類によっては処理時間が
十分でなく、そのため、やむを得ずラインを停止せざる
を得なくなって焼鈍不良を来たしたり、炉内溶断等のト
ラブルが生じるという問題がある。
本発明は、上記従来技術の問題点を解決するためにな
されたものであって、前後装置での処理可能な時間をア
ルミニウム帯状材の材料特性を変化させることなく延長
することにより、アキュームレーターの短縮化、焼鈍炉
でのトラブルの未然防止等を可能にする新規な連続焼鈍
方法を提供することを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するため、本発明者は、前後装置での
処理中でも焼鈍炉内の通板速度を変えずに一定にすると
いう従来法の考えを見直し、前後装置での処理中は焼鈍
炉内の通板速度を減じても、帯状板材の材料特性が変化
しない条件について鋭意研究を重ねた。
その結果、焼鈍炉内の通板速度は、種々の要因により
決定されるものの、帯状板材の焼鈍温度と加熱用エアー
ノズル圧力を同時に変化させるならば、材料特性を変化
させずに通板速度を減じることができることを知見し
た。したがって、これを利用することにより、前後装置
での処理時間中、帯状板材の焼鈍温度と加熱用エアーノ
ズル圧力を同時に変化させて、炉内通板速度を減じ、前
後装置での処理時間を延長できることを見い出し、ここ
に本発明をなしたものである。
すなわち、本発明は、アルミニウム帯状板材をフロー
ティング式連続焼鈍炉にて連続焼鈍するに際し、焼鈍炉
前後に設置された前後装置での処理時間中、該帯状板材
の焼鈍温度を上昇させ同時に加熱用のエアーノズル圧力
を減少させることにより、該帯状板材の焼鈍後の材料特
性を変化させることなく、焼鈍炉内の通板速度を減ずる
ことを特徴とするアルミニウム帯状板材連続焼鈍方法を
要旨とするものである。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
(作用) 本発明は、まず、アルミニウムの材料特性を変化させ
ることのない温度範囲内で焼鈍温度を変化させることを
前提としている。
このような焼鈍温度としては、具体的には5052、508
2、5182のアルミ材の場合は370〜480℃であり、この範
囲内で焼鈍温度を変化させる。
この点、本発明では、同時に加熱用エアーノズル圧力
を変化させるのである。これにより、焼鈍炉内の通板速
度を減じても、材料特性が変化しないことを見い出した
ものである。
以上の条件のもとで、焼鈍炉内通板速度を減ずること
により、前後設備の処理に使用可能な時間(t)を延長
できる。
すなわち、フローティング式連続焼鈍炉では、炉内通
板速度(V)は、式のとおり、帯状板材の入り側温度
(T0)、焼鈍温度(T)、エアーノズル圧力(P)、エ
アー温度(T1)より決定される。
V=Pα×F(T、T1、T0) …… ここで、F:温度関数 α:定数 したがって、 制御(1): エアーノズル圧力(P)を減少させると(ΔP)、
式のとおり、炉内速度も減少できる(ΔVp)。
V−ΔVp=(P−ΔP)α×F(T、T1、T0)…… 制御(2): また、アルミニウム帯状板材の材料特性を変化させな
い温度範囲で、焼鈍温度を上昇させると(ΔT)、式
のとおり、炉内速度も減少できる(ΔVt)。
V−ΔVt=Pα×F((T+ΔT)、T1、T0)…… 制御(3): 更に、前記制御(1)と(2)を同時に行うと、以下
の如く炉内速度が減少できる(ΔVp+ΔVt)。
V−(ΔVp+ΔVt)=(P−ΔP)α ×F((T+ΔT)、T1、T0) …… ここで、アキュームレーター長さ(L)と炉内速度
(V)と前後装置の処理に使用可能な時間(t)との間
には、L=V×tの関係が維持されるので、制御(3)
を行うことによって、式より、前後装置の処理に使用
可能な時間(t)を延長させると共に、アキュームレー
ター長さ(L)を従来よりΔLだけ減少できる。
L−ΔL={V−(ΔVp+ΔVt)}×t …… 以上の制御は第2図に示すように行われ、炉内速度
(V)を減少させ、従来よりも小さい炉内速度で焼鈍さ
れる。
次に本発明の実施例を示す。
(実施例) 代表的なアルミニウム合金5182の実連続焼鈍ライン
(第1図参照)において、前後装置による処理時に材料
特性を変えることなく焼鈍するために必要なアキューム
レーター長の変化と、炉内速度変化を調べた。その結果
第3図及び第4図に示す。
同図より、帯状板材の板厚が同じ場合、本発明によれ
ば、材料特性を変化させることなく炉内速度を従来より
小さくでき、アキュームレーター長さも短縮できること
がわかる。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明によれば、以下の優れた
効果が得られる。
アキュームレーター設備の短縮化を図ることができ
る。
前後装置でのトラブル発生時に、そのために使用可能
な処理時間の延長を図ることができ、したがって、ライ
ン停止による帯状板材の焼鈍不良や炉内溶断等のトラブ
ルを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はアルミニウム帯状板材のフローティング式連続
焼鈍炉を説明する図、 第2図は本発明による制御の一態様を説明する図、 第3図は帯状板材の各種板厚におけるアキュームレータ
ー長さの変化を示す図、 第4図は帯状板材の各種板厚における前後装置での処理
時間中の炉内速度の変化を示す図である。 1……連続焼鈍炉、11……加熱炉、12……冷却炉、2…
…アキュームレーター(入り側)、3……アキュームレ
ーター(出側)、4……巻出し装置、5……板継ぎ機、
6……板切断機、7……巻取り装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 9/56 101 C21D 9/63 C22F 1/00 - 3/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム帯状板材をフローティング式
    連続焼鈍炉にて連続焼鈍するに際し、焼鈍炉前後に設置
    された前後装置での処理時間中、該帯状板材の焼鈍温度
    を上昇させ同時に加熱用のエアーノズル圧力を減少させ
    ることにより、該帯状板材の焼鈍後の材料特性を変化さ
    せることなく、焼鈍炉内の通板速度を減ずることを特徴
    とするアルミニウム帯状板材連続焼鈍方法。
JP1320091A 1989-12-08 1989-12-08 アルミニウム帯状板材連続焼純方法 Expired - Fee Related JP3043769B2 (ja)

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