JP3043556B2 - 交流励磁形同期機の保護装置,保護方法および交流励磁制御装置 - Google Patents

交流励磁形同期機の保護装置,保護方法および交流励磁制御装置

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JP3043556B2
JP3043556B2 JP5274680A JP27468093A JP3043556B2 JP 3043556 B2 JP3043556 B2 JP 3043556B2 JP 5274680 A JP5274680 A JP 5274680A JP 27468093 A JP27468093 A JP 27468093A JP 3043556 B2 JP3043556 B2 JP 3043556B2
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幸雄 本川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、可変速揚水発電で使
用する交流励磁形同期機の1次側事故時の事故電流を遮
断する交流励磁形同期機の保護装置,保護方法および交
流励磁制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の交流励磁形同期機の保護装
置を示す回路図であり、図において、1は交流励磁形同
期機で、1次側が系統に接続され、2次側が後述する2
次交流励磁装置に接続されている。2は点弧角を制御す
ることによって交流励磁形同期機1への交流励磁量を制
御する2次交流励磁装置である。3は交流励磁形同期機
1の2次過電発生時にその過電圧値から2次交流励磁装
置2を保護するためのアレスタ(避雷装置)、4は2次
過電圧発生時に2次交流励磁装置2への移行エネルギー
を抑制するための2次抵抗回路である。12は交流遮断
器である。
【0003】また、5はこの2次抵抗回路4のON/O
FFを制御するサイリスタスイッチ、6は交流励磁形同
期機1の2次回路を短絡して2次交流励磁装置2への移
行エネルギーを遮断するための2次短絡用遮断器、7は
2次過電圧発生時にその過電圧値を検出して、サイリス
タスイッチ5へ点弧信号を与える過電圧検出器、20は
系統側を2次側と結合するトランス、30は交流を直流
に変換するコンバータ、40はコンバータ30の直流電
圧を平滑するコンデンサである。
【0004】次に動作について説明する。まず、交流励
磁形同期機1は、通常、コンバータ30によって交流か
ら直流に変換された直流電圧を、2次交流励磁装置2に
より再度交流に変換して交流励磁運転を行っている。こ
のような状態において、1次側に短絡や不平衡負荷等の
異常現象が発生すると、交流励磁形同期機1の2次側に
は、その異常現象のリアクションとして逆起電力が発生
し、大きな異常電圧となって現われる。
【0005】この異常電圧は高電圧であるため、その電
圧値がアレスタ3の制限電圧値以上に達すると、アレス
タ3は直ちに放電動作をし、2次交流励磁装置2への印
加電圧をアレスタ3の制限電圧値に抑制する。
【0006】しかる後、過電圧検出器7にて過電圧を検
出し、サイリスタスイッチ5を動作して、2次抵抗回路
4を挿入し、交流励磁形同期機1の2次回路を短絡して
エネルギーの消滅を図る。
【0007】また、上記制御と並行して、図示しない保
護回路にて事故を検出し、事故電流中の直流成分の減衰
時間を考慮した一定時間後、交流遮断器12を開放し、
事故点との切り離しを行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の交流励磁形同期
機の保護装置は以上のように構成されているので、交流
励磁形同期機1の1次側に異常現象が発生すると、その
2次側に発生する交流成分および直流成分の両方の2次
巻線エネルギーを、サイリスタスイッチ5を瞬時に投入
して、2次抵抗回路4にて消費しているため、2次回路
エネルギー中の直流成分も同時に減衰してしまう。
【0009】このため、2次直流成分により誘起される
1次交流成分も減衰してしまい、事故点との切り離しを
するための交流遮断器12の開動作時には直流成分のみ
となり、通常の交流遮断器では遮断できず、1次側事故
電流の直流成分の減衰時間後の交流遮断器12の開動作
まで、事故が継続してしまうなどの問題点があった。な
お、かかる従来の交流励磁形同期機の保護装置に類似す
る技術が、「平成5年電気学会全国大会,1613,G
TO変換器方式可変速揚水発電システム,100KWモ
デル系統故障試験」に示されている。
【0010】請求項1の発明は、上記のような問題点を
解消するためになされたものであり、交流励磁形同期機
の1次側事故発生後に速やかに事故電流中の直流成分の
みを減衰させ、交流成分のみとすることにより、事故電
流が0点をクロスするようにし、交流遮断器による事故
電流の遮断を確実かつ迅速に実施できる交流励磁形同期
機の保護装置を得ることを目的とする。
【0011】請求項2の発明は、事故電流を検出した変
成器の検出出力および回転子位置検出器の検出出力にも
とづいて2次交流励磁装置を点弧角制御し、直流成分の
回生によって1次側の事故電流中の直流成分のみを減少
させることができる交流励磁形同期機の保護装置を得る
ことを目的とする。
【0012】請求項3の発明は、変成器の検出出力の中
から事故電流中の直流成分のみを検出させ、回転検出位
置の検出出力とにもとづいて、2次交流励磁装置を点弧
角制御して直流成分の回収を行い、1次側の事故電流中
の直流成分のみを減少させることができる交流励磁形同
期機の保護装置を得ることを目的とする。
【0013】請求項4の発明は、1次側で検出した1次
側の事故電流中に含まれる直流成分の大きさおよび極性
に応じて、2次交流励磁装置の出力を最適に制御できる
2次交流励磁制御装置を得ることを目的とする。
【0014】請求項5の発明は、1次側の事故電流から
直接直流成分のみを検出して2次側に回生することによ
り、確実に上記事故電流中の直流成分の減衰を早めるこ
とができる交流励磁形同期機の保護方法を得ることを目
的とする。
【0015】請求項6の発明は、2次側において交流励
磁形同期機の回転速度に比例した周波数の2次側交流電
圧の検出値にもとづいて、事故電流中の直流成分の減衰
を早めることができる交流励磁形同期機の保護装置を得
ることを目的とする。
【0016】請求項7の発明は、2次側に誘起される2
次側直流電圧にもとづいて、事故電流中の直流成分の減
衰を早めることができる交流励磁形同期機の保護装置を
得ることを目的とする。
【0017】請求項8の発明は、2次側に誘起される2
次側電圧を検出し、この検出電圧にもとづいて交流励磁
形同期機の速度に比例した周波数の2次側交流電圧を得
て、事故電流中の直流成分の減衰を早めることができる
交流励磁形同期機の保護装置を得ることを目的とする。
【0018】請求項9の発明は、2次側で検出した1次
側の事故電流中に含まれる直流成分の大きさおよび極性
に応じて、2次交流励磁装置の出力を最適に制御できる
2次交流励磁制御装置を得ることを目的とする。
【0019】請求項10の発明は、2次側で検出した1
次側の事故電流中の直流成分を2次側に回生することに
より、確実に上記直流成分の減衰を早めることができる
交流励磁形同期機の保護方法を得ることを目的とする。
【0020】請求項11の発明は、交流変換装置を用い
て事故電流中の直流成分のみを2次側に回生して、2次
交流励磁装置の容量を増加することなく、上記直流成分
の減衰を早めることができる交流励磁形同期機の保護装
置を得ることを目的とする。
【0021】請求項12の発明は、1次側にトランスを
介して接続した交流変換装置を用いて、事故電流中の直
流成分のみを2次側に回生できる交流励磁形同期機の保
護装置を得ることを目的とする。
【0022】請求項13の発明は、系統事故の発生時か
ら交流遮断器の動作完了までの時間だけオンとなるスイ
ッチを通じて、事故電流中の直流成分を2次側に回生さ
せることで、この直流成分のみの減衰を早めることがで
きる交流励磁形同期機の保護装置を得ることを目的とす
る。
【0023】請求項14の発明は、事故電流中の直流成
分を1次側から一定の時間だけ2次側に経済的に回収で
きる交流励磁形同期機の保護装置を得ることを目的とす
る。
【0024】 請求項15の発明は、2次交流励磁装置に
特別の事故対応機能を付すことなく、事故電流中の直流
成分を減衰できる交流励磁形同期機の保護装置を得るこ
とを目的とする。
【0025】 請求項16の発明は、事故点の切り離しを
確実に実施できる交流励磁形同期機の保護装置を得るこ
とを目的とする。
【0026】 請求項17の発明は、次交流励磁装置へ安
全かつ平滑化された直流電圧を供給できる交流励磁形同
期機の保護装置を得ることを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る交
流励磁形同期機の保護装置は、系統事故時に1次側から
事故点に流れる直流成分と交流成分が重畳された事故電
流中に含まれる直流成分のみを検出する直流成分検出装
置および交流励磁形同期機の回転子磁極位置を検出する
回転子位置検出器の各検出出力にもとづいて、保護回路
に2次交流励磁装置の点弧角を制御させ、事故電流中の
直流成分を2次側に回生させるようにしたものである。
【0028】 請求項2の発明に係る交流励磁形同期機の
保護装置は、系統事故時に1次側から事故点に流れる直
流成分と交流成分が重畳された事故電流を検出する変成
器および交流励磁形同期機の回転子磁極位置を検出する
回転子位置検出器の各検出出力にもとづいて、保護回路
に、上記2次交流励磁装置の点弧角を制御させ、事故電
流中の直流成分を2次側に回生させるようにしたもので
ある。
【0029】 請求項3の発明に係る交流励磁形同期機の
保護装置は、系統事故時に1次側から事故点に流れる直
流成分と交流成分が重畳された事故電流を検出する変成
器から得られた事故電流中に含まれる直流成分のみを検
出する直流成分検出装置および交流励磁形同期機の回転
子磁極位置を検出する回転子位置検出器の各検出出力に
もとづいて、保護回路に、上記2次交流励磁装置の点弧
角を制御させ、事故電流中の直流成分を2次側に回生さ
せるようにしたものである。
【0030】 請求項4の発明に係る交流励磁形同期機の
保護装置は、交流励磁形同期機の回転子位置検出出力お
よび事故電流中の直流成分検出出力にもとづいて、保護
回路に、事故電流中の直流成分を2次側に回生させるよ
うに2次交流励磁装置を制御するものである。
【0031】 請求項5の発明に係る交流励磁形同期機の
保護方法は、直流成分検出装置に、系統事故時に交流励
磁形同期機の1次側から事故点に流れる、直流成分と交
流成分が重畳された事故電流中の直流成分のみを検出さ
せ、この検出値に応じて2次交流励磁装置の出力を制御
することで、事故電流中の直流成分のみを2次側に回生
するようにしたものである。
【0032】 請求項6の発明に係る交流励磁形同期機の
保護装置は、系統事故時に交流励磁形同期機の回転速度
に比例した周波数の2次側交流電圧を検出する交流成分
検出器および上記交流励磁形同期機の回転子磁極位置を
検出する回転子位置検出器の各検出出力にもとづいて、
保護回路に、2次交流励磁装置の点弧角を制御させ、事
故電流中の直流成分を上記2次側に回生させるようにし
たものである。
【0033】 請求項7の発明に係る交流励磁形同期機の
保護装置は、系統事故時に1次側の直流電流により誘起
される2次側直流電圧を検出する直流電圧変成器および
交流励磁形同期機の回転子磁極位置を検出する回転子位
置検出器の各検出出力にもとづいて、保護回路に、2次
交流励磁装置の点弧角を制御させ、上記事故電流中の直
流成分を2次側に回生させるようにしたものである。
【0034】 請求項8の発明に係る交流励磁形同期機の
保護装置は、系統事故時に1次側の直流電流により誘起
される2次側電圧を検出する直流電圧変成器の出力電圧
にもとづき、交流励磁形同期機の回転速度に比例した周
波数の2次側交流電圧を検出する交流成分検出器および
上記交流励磁形同期機の回転子磁極位置を検出する回転
子位置検出器の各検出出力にもとづいて、保護回路に、
2次交流励磁装置の点弧角を制御させ、上記事故電流中
の直流成分を2次側に回生させるようにしたものであ
る。
【0035】 請求項9の発明に係る交流励磁制御装置
は、交流励磁形同期機の回転子位置検出出力および系統
事故時における2次側の交流成分検出出力にもとづい
て、保護回路に、事故電流中の直流成分を2次側に回生
させるようにしたものである。
【0036】 請求項10の発明に係る交流励磁形同期機
の保護方法は、系統事故時に交流励磁形同期機の1次側
から事故点に流れる事故電流中の直流成分により2次側
に誘起される、上記交流励磁形同期機の回転速度に応じ
た周波数成分の交流電圧を検出し、該検出した交流電圧
及び位相に応じ2次交流励磁装置の出力を制御すること
で上記事故電流中の直流成分のみを2次側に回生するよ
うにしたものである。
【0037】 請求項11の発明に係る交流励磁形同期機
の保護装置は、1次側が交流遮断器を介して系統に接続
され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交流
励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機を有し、
交流変換装置に、系統事故の発生時から交流遮断器の動
作完了までの時間中、事故電流中の直流成分のみを上記
2次側に回生させるようにしたものである。
【0038】 請求項12の発明に係る交流励磁形同期機
の保護装置は、1次側が交流遮断器を介して系統に接続
され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交流
励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機を有し、
上記1次側にトランスを介して接続された交流変換装置
に、系統事故の発生時から交流遮断器の動作完了までの
時間中、事故電流中の直流成分のみを上記2次側に回生
させるようにしたものである。
【0039】 請求項13の発明に係る交流励磁形同期機
の保護装置は、1次側が交流遮断器を介して系統に接続
され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交流
励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機を有し、
系統事故の発生時から交流遮断器の動作完了までの時間
に動作するスイッチの動作中に、交流変換装置に、事故
電流中の直流成分のみを回生させるようにしたものであ
る。
【0040】 請求項14の発明に係る交流励磁形同期機
の保護装置は、1次側が交流遮断器を介して系統に接続
され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交流
励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機を有し、
上記1次側にトランスを介して接続された交流変換装置
に、系統事故の発生時から交流遮断器の動作完了までの
時間に動作するスイッチを介して、事故電流中の直流成
分のみを上記2次側に回生させるようにしたものであ
る。
【0041】 請求項15の発明に係る交流励磁形同期機
の保護装置は、1次側が交流遮断器を介して系統に接続
され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交流
励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機を設け、
系統事故時に1次側から事故点に流れる事故電流中の直
流成分によって2次側に誘起される、交流励磁形同期機
の回転速度に応じた周波数成分の交流電圧のみを、バン
ドパスフィルタに吸収させるようにしたものである。
【0042】 請求項16の発明に係る交流励磁形同期機
の保護装置は、2次交流励磁装置に、該2次交流励磁装
置に対する2次過電圧発生時の移行エネルギーを遮断す
る2次短絡用遮断器を接続したものである。
【0043】 請求項17の発明に係る交流励磁形同期機
の保護装置は、系統側の交流電圧をトランスを介して受
けて直流変換し、この変換出力をコンデンサを通して2
次交流励磁装置へ入力するコンバータを設けたものであ
る。
【0044】
【作用】請求項1の発明における交流励磁形同期機の保
護装置は、保護回路に交流励磁形同期機に流れる1次側
の事故電流中に含まれる直流成分の大きさ,極性を検出
し、2次交流励磁装置の出力を制御することにより、上
記事故電流中の直流成分のみの減衰を早め、事故電流を
早期に0点クロスさせ、遮断器による事故点との切り離
しを迅速に行わせる。
【0045】 請求項2の発明における交流励磁形同期機
の保護装置は、2次交流励磁装置を事故電流を検出した
変成器の検出出力および回転子位置検出器の検出出力に
もとづいて点弧角制御し、直流成分の回生によって1次
側の事故電流中の直流成分のみを減少させる。
【0046】 請求項3の発明における交流励磁形同期機
の保護装置は、1次側に入れた変成器の検出出力の中か
ら事故電流中の直流成分のみを検出させ、回転検出位置
の検出出力とにもとづいて、2次交流励磁装置を点弧角
制御して直流成分の回収を行い、1次側の事故電流中の
直流成分のみを減少させる。
【0047】 請求項4の発明における2次交流励磁制御
装置は、保護回路において、1次側で検出した1次側の
事故電流中に含まれる直流成分の大きさおよび極性に応
じて、2次交流励磁装置の出力を最適に制御する。
【0048】 請求項5の発明における交流励磁形同期機
の保護方法は、直流成分検出装置に、1次側の事故電流
から直接直流成分のみを検出させて2次側に回生するこ
とにより、上記事故電流中の直流成分の減衰を早めるよ
うに機能する。
【0049】 請求項6の発明における交流励磁形同期機
の保護装置は、2次側に設けた交流成分検出器により、
交流励磁形同期機の回転速度に比例した周波数の2次側
交流電圧を得て、これにもとづいて、事故電流中の直流
成分の減衰を早めるように機能する。
【0050】 請求項7の発明における交流励磁形同期機
の保護装置は、交流励磁形同期機の2次側に誘起される
2次側直流電圧にもとづいて、2次交流励磁装置の点弧
角を制御させ、事故電流中の直流成分を2次側に回生さ
せて、事故電流中の直流成分の減衰を早めるように機能
する。
【0051】 請求項8の発明における交流励磁形同期機
の保護装置は、2次側に誘起される2次側電圧を検出
し、この検出電圧にもとづいて交流励磁形同期機の速度
に比例した周波数の2次側交流電圧を得て、事故電流中
の直流成分の減衰を早めるようにする。
【0052】 請求項9の発明における2次交流励磁制御
装置は、交流励磁形同期機の2次側で検出した1次側の
事故電流中に含まれる直流成分の大きさおよび極性に応
じて、上記2次交流励磁装置の出力を最適に制御する。
【0053】 請求項10の発明における交流励磁形同期
機の保護方法は、交流励磁形同期機の2次側で検出した
1次側の事故電流中の直流成分を2次側に回生すること
により、確実に上記直流成分の減衰を早めるように機能
する。
【0054】 請求項11の発明における交流励磁形同期
機の保護装置は、交流変換装置を用いて、事故電流中の
直流成分のみを2次側に回生可能にして、2次交流励磁
装置の容量を増加することなく、1次側事故電流中の直
流成分の減衰を早めるように機能する。
【0055】 請求項12の発明における交流励磁形同期
機の保護装置は、交流励磁形同期機の1次側にトランス
を介して接続した交流変換装置を用いて、事故電流中の
直流成分のみを2次側に回生可能にする。
【0056】 請求項13の発明における交流励磁形同期
機の保護装置は、系統事故の発生時から交流遮断器の動
作完了までの時間だけオンとなるスイッチを通じて、事
故電流中の直流成分を2次側に回生させ、1次側の事故
電流中の直流成分のみの減衰を早めるようにする。
【0057】 請求項14の発明における交流励磁形同期
機の保護装置は、事故電流中の直流成分を交流変換装置
を介して1次側から一定の時間だけ2次側に経済的に回
収する。
【0058】 請求項15の発明における交流励磁形同期
機の保護装置は、バンドパスフィルタの使用により、2
次交流励磁装置に特別の事故対応機能を付すことなく、
事故電流中の直流成分を吸収して減衰可能にする。
【0059】 請求項16の発明における交流励磁形同期
機の保護装置は、2次短絡用遮断器により事故点の切り
離しを確実に実施可能にする。
【0060】 請求項17の発明における交流励磁形同期
機の保護装置は、コンデンサを介して2次交流励磁装置
へ安全かつ平滑化された直流電圧を供給可能にする。
【0061】
【実施例】実施例1. 以下、この発明の一実施例を図について説明する。図1
において、8は1次側の電流を検出する変成器、9はこ
の変成器8からの信号中に含まれる直流成分のみを検出
する直流成分検出装置、10は交流励磁形同期機1の回
転子磁極位置を検出する回転子位置検出器としての磁極
位置検出器である。
【0062】 また、11は直流成分検出装置9からの信
号と回転子位置検出器10からの信号にもとづき、2次
交流励磁装置2の点弧角を制御する信号を生成するため
の保護回路である。なお、このほかの図6に示したもの
と同一の回路部分には同一符号を付して、その重複する
説明を省略する。
【0063】 次に動作について説明する。交流励磁形同
期機1は、通常2次交流励磁装置2による交流励磁運転
を行っている。この状態において、1次側に短絡や不平
衡負荷等の異常現象が発生すると、交流励磁形同期機1
の1次側および2次側には、それまで各々の巻線に流れ
ていた鎖交磁束により、フラックス連続の法則による直
流電流が流れる。
【0064】 この時、1次側には、1次側の直流電流と
2次側に流れる直流電流により1次側に誘起された交流
電流との重畳された事故電流が流れる。この事故電流を
変成器8にて検出し、また、変成器8の出力電流中に含
まれる直流成分のみを直流成分検出装置9にて抽出す
る。
【0065】 また、この抽出した直流成分の信号と回転
子位置検出器としての磁極位置検出器10からの信号と
にもとづき、保護回路11により点弧角制御信号を生成
し、これを2次交流励磁装置2に入力する。このため、
2次交流励磁装置2は上記点弧角信号を受けて、事故電
流中の直流成分を2次側に回生するように動作する。す
なわち、この交流励磁装置2は交流励磁形同期機1の1
次側に流れている電流中の直流成分と逆極性の直流電流
を1次側に誘起させる。
【0066】 この結果、1次側電流中に含まれる直流成
分の減衰を図2の実線に示すように早め、交流遮断器1
2による事故電流遮断時には、事故電流を0点でクロス
せしめ、交流遮断器12による遮断を可能とする。
【0067】 実施例2. なお、上記実施例1では、交流励磁形同期機1の1次側
電流を変成器8にて検出し、その電流中の直流成分を直
流成分検出装置9にて検出し、その大きさに応じて2次
交流励磁装置2の出力を制御することにより、1次側電
流中の直流成分の減衰を早め、結果として事故電流の0
点交差を早め、交流遮断器12により事故電流を遮断す
る場合について述べたが、図3に示すように、2次側に
直流電圧変成器13を設け、1次側直流電流により誘起
される交流励磁形同期機1の回転速度に比例した周波数
の2次側交流電圧を検出して利用してもよい。
【0068】 これによれば、この回転速度周波数の交流
電圧信号および回転子位置検出器としての磁極位置検出
器10からの磁極位置信号とにもとづいて、保護回路1
1Aにより点弧角制御信号を生成し、これを2次交流励
磁装置2に入力する。このため、この2次交流励磁装置
2は上記点弧角制御信号を受けて点呼角が制御され、回
転速度周波数の2次交流電圧に対しては短絡状態となる
ように2次交流励磁装置2を制御することにより、1次
側電流中の直流成分のみを2次側に回生させることがで
き、1次側電流中に含まれる直流成分の減衰を早め、交
流遮断器12による事故電流遮断時には、事故電流を0
点へクロスせしめ、交流遮断器12による遮断を可能と
する。
【0069】 実施例3. なお、上記実施例1,2では、1次側直流電流または2
次側直流電流により2次交流励磁装置2を制御すること
により、1次側事故電流中の直流成分を早期に減衰せし
め、結果として事故電流の0点クロスを早め、交流遮断
器12により事故電流を遮断する場合について述べた
が、図4に示すように、2次側に1次側からの事故電流
をトランス18およびスイッチ17を介して供給し、事
故発生から交流遮断器12の動作完了までの短時間(ス
イッチ17の動作時であるオン時)のみ動作する小容量
の事故時対応専用の交流変換装置16を設け、1次電流
中に含まれる直流成分のみを2次側に回生することによ
り、その直流成分の減衰を早めることができる。
【0070】 これにより、交流遮断器12による事故電
流遮断時には事故電流を0点へクロスさせ、交流遮断器
12による遮断を可能とすることができ、2次交流励磁
装置2の容量を増加することなく、経済的に優れた装置
とすることができる。
【0071】 実施例4. なお、上記実施例1,2,3では、1次側電流または2
次側電圧により、それぞれ2次交流励磁装置2または事
故時専用の交流変換装置16を制御することにより、1
次側の事故電流中の直流成分を早期に減衰せしめる場合
について述べたが、図5に示すように、2次側に回転速
度周波数に同調するキャパシタンス15aおよびインダ
クタンス15bからなるバンドパスフィルタ15を設
け、1次側事故電流中の直流成分により2次側に誘起さ
れる回転速度周波数の交流電流のみを吸収するようにし
てもよい。
【0072】 こうすることにより、2次交流励磁装置2
に事故対応の機能を付加することなく、1次側電流中に
含まれる直流成分の減衰を早めることができ、交流遮断
器12による事故電流遮断時には事故電流は0点をクロ
スし、交流遮断器12による遮断を可能とすることがで
き、回路各部の構成を簡略化でき、経済的に優れた装置
とすることができる。
【0073】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明によれ
ば、系統事故時に1次側から事故点に流れる直流成分と
交流成分が重畳された事故電流中に含まれる直流成分の
みを検出する直流成分検出装置および交流励磁形同期機
の回転子磁極位置を検出する回転子位置検出器の各検出
出力にもとづいて、保護回路に2次交流励磁装置の点弧
角を制御させ、事故電流中の直流成分を2次側に回生さ
せるように構成したので、その直流成分のみをすみやか
に減少させて交流成分のみとすることができ、従って、
事故電流を早期に0点へ交差させ、交流遮断器による事
故遮断を確実かつ迅速化できる。
【0074】 この結果、可変速装置を構成する各機器は
特別の事故耐量を有する必要がなくなり、装置全体が安
価にでき、また、確実に事故電流を遮断できることか
ら、可変速装置を構成する各機器を事故から保護できる
ものが得られる効果がある。
【0075】 請求項2の発明によれば、系統事故時に1
次側から事故点に流れる直流成分と交流成分が重畳され
た事故電流を検出する変成器および交流励磁形同期機の
回転子磁極位置を検出する回転子位置検出器の各検出出
力にもとづいて、保護回路に、上記2次交流励磁装置の
点弧角を制御させ、事故電流中の直流成分を2次側に回
生させるように構成したので、直流成分の回生によって
1次側の事故電流中の直流成分のみを減少させることが
できるものが得られる効果がある。
【0076】 請求項3の発明によれば、系統事故時に1
次側から事故点に流れる直流成分と交流成分が重畳され
た事故電流を検出する変成器から得られた事故電流中に
含まれる直流成分のみを検出する直流成分検出装置およ
び交流励磁形同期機の回転子磁極位置を検出する回転子
位置検出器の各検出出力にもとづいて、保護回路に、上
記2次交流励磁装置の点弧角を制御させ、事故電流中の
直流成分を2次側に回生させるように構成したので、直
流成分検出装置の出力にもとづいて1次側の事故電流中
の直流成分のみを減少させることができるものが得られ
る効果がある。
【0077】 請求項4の発明によれば、交流励磁形同期
機の回転子位置検出出力および事故電流中の直流成分検
出出力にもとづいて、保護回路に、事故電流中の直流成
分を2次側に回生させるように構成したので、1次側で
検出した1次側の事故電流中に含まれる直流成分の大き
さおよび極性に応じて、2次交流励磁装置の出力を最適
に制御できるものが得られる効果がある。
【0078】 請求項5の発明によれば、直流成分検出装
置に、系統事故時に交流励磁形同期機の1次側から事故
点に流れる、直流成分と交流成分が重畳された事故電流
中の直流成分のみを検出させ、この検出値に応じて2次
交流励磁装置の出力を制御することで、事故電流中の直
流成分のみを2次側に回生するように構成したので、1
次側の事故電流から直接直流成分のみを検出して2次側
に回生することにより、確実に上記事故電流中の直流成
分の減衰を早めることができるものが得られる効果があ
る。
【0079】 請求項6の発明によれば、系統事故時に交
流励磁形同期機の回転速度に比例した周波数の2次側交
流電圧を検出する交流成分検出器および上記交流励磁形
同期機の回転子磁極位置を検出する回転子位置検出器の
各検出出力にもとづいて、保護回路に、2次交流励磁装
置の点弧角を制御させ、事故電流中の直流成分を上記2
次側に回生させるように構成したので、交流励磁形同期
機の回転速度に比例した周波数の2次側交流電圧の検出
値にもとづいて、事故電流中の直流成分の減衰を早める
ことができるものが得られる効果がある。
【0080】 請求項7の発明によれば、系統事故時に1
次側の直流電流により誘起される2次側直流電圧を検出
する直流電圧変成器および交流励磁形同期機の回転子磁
極位置を検出する回転子位置検出器の各検出出力にもと
づいて、保護回路に、2次交流励磁装置の点弧角を制御
させ、上記事故電流中の直流成分を2次側に回生させる
ように構成したので、2次側に誘起される2次側直流電
圧にもとづいて、事故電流中の直流成分の減衰を早める
ことができるものが得られる効果がある。
【0081】 請求項8の発明によれば、系統事故時に1
次側の直流電流により誘起される2次側電圧を検出する
直流電圧変成器の出力電圧にもとづき、交流励磁形同期
機の回転速度に比例した周波数の2次側交流電圧を検出
する交流成分検出器とおよび上記交流励磁形同期機の回
転子磁極位置を検出する回転子位置検出器の各検出出力
にもとづいて、保護回路に、2次交流励磁装置の点弧角
を制御させ、上記事故電流中の直流成分を2次側に回生
させるように構成したので、交流励磁形同期機の速度に
比例した周波数の2次側交流電圧を得て、事故電流中の
直流成分の減衰を早められるものが得られる効果があ
る。
【0082】 請求項9の発明によれば、交流励磁形同期
機の回転子位置検出出力および系統事故時における2次
側の交流成分検出出力にもとづいて、保護回路に、事故
電流中の直流成分を2次側に回生させるように構成した
ので、2次側で検出した1次側の事故電流中に含まれる
直流成分の大きさおよび極性に応じて、2次交流励磁装
置の出力を最適に制御できるものが得られる効果があ
る。
【0083】 請求項10の発明によれば、系統事故時に
交流励磁形同期機の1次側から事故点に流れる事故電流
中の直流成分により2次側に誘起される、上記交流励磁
形同期機の回転速度に応じた周波数成分の交流電圧を検
出し、該検出した交流電圧および位相に応じて2次交流
励磁装置の出力を制御することで上記事故電流中の直流
成分のみを2次側に回生するように構成したので、2次
側で検出した1次側の事故電流中の直流成分を2次側に
回生することにより、確実に上記直流成分の減衰を早め
ることができるものが得られる効果がある。
【0084】 請求項11の発明によれば、1次側が交流
遮断器を介して系統に接続され、2次側が点弧制御され
る2次交流励磁装置の交流励磁出力を受けて運転される
交流励磁形同期機を有し、交流変換装置に、系統事故の
発生時から交流遮断器の動作完了までの時間中、事故電
流中の直流成分のみを上記2次側に回生させるように構
成したので、事故電流中の直流成分のみを2次側に回生
して、2次交流励磁装置の容量を増加することなく、上
記直流成分の減衰を早められる効果がある。
【0085】 請求項12の発明によれば、1次側が交流
遮断器を介して系統に接続され、2次側が点弧制御され
る2次交流励磁装置の交流励磁出力を受けて運転される
交流励磁形同期機を有し、上記1次側にトランスを介し
て接続された交流変換装置に、系統事故の発生時から交
流遮断器の動作完了までの時間中、事故電流中の直流成
分のみを上記2次側に回生させるように構成したので、
1次側にトランスを介して接続した交流変換装置を用い
て、事故電流中の直流成分のみを2次側に回生できるも
のが得られる効果がある。
【0086】 請求項13の発明によれば、1次側が交流
遮断器を介して系統に接続され、2次側が点弧制御され
る2次交流励磁装置の交流励磁出力を受けて運転される
交流励磁形同期機を有し、系統事故の発生時から交流遮
断器の動作完了までの時間に動作するスイッチの動作中
に、交流変換装置に、事故電流中の直流成分のみを回生
させるように構成したので、系統事故の発生時から交流
遮断器の動作完了までの時間だけオンとなるスイッチを
通じて、事故電流中の直流成分を2次側に回生させるこ
とで、この直流成分のみの減衰を早めることができ、交
流遮断器の動作が終了するまでのスイッチオンの時間中
に直流成分を効率的に減衰させることができるものが得
られる効果がある。
【0087】 請求項14の発明によれば、1次側にトラ
ンスを介して接続された交流変換装置に、系統事故の発
生時から交流遮断器の動作完了までの時間に動作するス
イッチを介して、事故電流中の直流成分のみを上記2次
側に回生させるように構成したので、事故電流中の直流
成分を1次側から一定の時間だけ2次側に経済的に回収
できるものが得られる効果がある。
【0088】 請求項15の発明によれば、系統事故時に
1次側から事故点に流れる事故電流中の直流成分によっ
て2次側に誘起される、交流励磁形同期機の回転速度に
応じた周波数成分の交流電圧のみを、バンドパスフィル
タに吸収させるように構成したので、2次交流励磁装置
に特別の事故対応機能を付すことなく、事故電流中の直
流成分を減衰できるものが得られる効果がある。
【0089】 請求項16の発明によれば、2次交流励磁
装置に、該2次交流励磁装置に対する2次過電圧発生時
の移行エネルギーを遮断する2次短絡用遮断器を接続す
るように構成したので、事故点の切り離しを確実に実施
できるものが得られる効果がある。
【0090】 請求項17の発明によれば、系統側の交流
電圧をトランスを介して受けて直流変換し、この変換出
力をコンデンサを通して2次交流励磁装置へ入力するコ
ンバータを設けるように構成したので、2次交流励磁装
置へ安全に、平滑化された直流電圧を供給できるものが
得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1による交流励磁形同期機の
保護装置を示す接続図である。
【図2】交流励磁形同期機の保護装置において、1次側
事故時における1次側電流の直流成分の変化を示す電流
特性図である。
【図3】この発明の実施例2による交流励磁形同期機の
保護装置を示す接続図である。
【図4】この発明の実施例3による交流励磁形同期機の
保護装置を示す接続図である。
【図5】この発明の実施例4による交流励磁形同期機の
保護装置を示す接続図である。
【図6】従来の交流励磁形同期機の保護装置を示す接続
図である。
【符号の説明】
1 交流励磁形同期機 2 2次交流励磁装置 3 アレスタ 6 2次短絡用遮断器 8 変成器 9 直流成分検出装置 10 磁極位置検出器(回転子位置検出器) 11,11A 保護回路 12 交流遮断器 13 直流電圧変成器 14 交流成分検出器 15 バンドパスフィルタ 15a キャパシタンス 15b インダクタンス 16 交流変換装置 17 スイッチ 18 トランス 30 コンバータ 40 コンデンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−140697(JP,A) 特開 平2−65697(JP,A) 特開 平3−173399(JP,A) 特開 平3−253298(JP,A) 特開 平3−256597(JP,A) 特開 平4−183222(JP,A) 特開 平4−207996(JP,A) 平成5年電気学会全国大会講演論文集 Vol.12(平成5年4月)No. 1613「GTO変換器方式可変速揚水発電 システム 100kWモデル系統故障試験」 松本章宏、菅原良二、柳沢忠洋、工藤健 司、竹田忍 pp.12−108 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 7/06 H02M 7/42 - 7/98 H02P 9/00 - 9/48

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1次側が交流遮断器を介して系統に接続
    され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交流
    励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機と、系統
    事故時に上記1次側から事故点に流れる直流成分と交流
    成分が重畳された事故電流中に含まれる直流成分のみを
    検出する直流成分検出装置と、上記交流励磁形同期機の
    回転子磁極位置を検出する回転子位置検出器と、該回転
    子位置検出器および上記直流成分検出装置の各検出出力
    にもとづいて上記2次交流励磁装置の点弧角を制御し、
    上記事故電流中の直流成分を2次側に回生させる保護回
    路とを備えた交流励磁形同期機の保護装置。
  2. 【請求項2】 1次側が交流遮断器を介して系統に接続
    され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交流
    励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機と、系統
    事故時に上記1次側から事故点に流れる直流成分と交流
    成分が重畳された事故電流を検出する変成器と、上記交
    流励磁形同期機の回転子磁極位置を検出する回転子位置
    検出器と、該回転子位置検出器および上記変成器の各検
    出出力にもとづいて上記2次交流励磁装置の点弧角を制
    御し、上記事故電流中の直流成分を2次側に回生させる
    保護回路とを備えた交流励磁形同期機の保護装置。
  3. 【請求項3】 1次側が交流遮断器を介して系統に接続
    され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交流
    励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機と、系統
    事故時に上記1次側から事故点に流れる直流成分と交流
    成分が重畳された事故電流を検出する変成器と、該変成
    器から得られた事故電流中に含まれる直流成分のみを検
    出する直流成分検出装置と、上記交流励磁形同期機の回
    転子磁極位置を検出する回転子位置検出器と、該回転子
    位置検出器および上記直流成分検出装置の各検出出力に
    もとづいて上記2次交流励磁装置の点弧角を制御し、上
    記事故電流中の直流成分を2次側に回生させる保護回路
    とを備えた交流励磁形同期機の保護装置。
  4. 【請求項4】 交流励磁形同期機の回転子位置検出出力
    および事故電流中の直流成分検出出力にもとづいて、事
    故電流中の直流成分を2次側に回生するように2次交流
    励磁装置を制御する保護回路を備えた2次交流励磁制御
    装置。
  5. 【請求項5】 系統事故時に交流励磁形同期機の1次側
    から事故点に流れる、直流成分と交流成分が重畳された
    事故電流中の直流成分のみを直流成分検出装置にて検出
    し、この検出値に応じて2次交流励磁装置の出力を制御
    することで上記事故電流中の直流成分のみを2次側に回
    生する交流励磁形同期機の保護方法。
  6. 【請求項6】 1次側が交流遮断器を介して系統に接続
    され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交流
    励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機と、上記
    系統の系統事故時に上記2次側において、上記交流励磁
    形同期機の回転速度に比例した周波数の2次側交流電圧
    を検出する交流成分検出器と、上記交流励磁形同期機の
    回転子磁極位置を検出する回転子位置検出器と、該回転
    子位置検出器および上記交流成分検出器の各検出出力に
    もとづいて上記2次交流励磁装置の点弧角を制御し、上
    記事故電流中の直流成分を上記2次側に回生させる保護
    回路とを備えた交流励磁形同期機の保護装置。
  7. 【請求項7】 1次側が交流遮断器を介して系統に接続
    され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交流
    励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機と、上記
    系統の系統事故時に1次側の直流電流により誘起される
    2次側直流電圧を検出する直流電圧変成器と、上記交流
    励磁形同期機の回転子磁極位置を検出する回転子位置検
    出器と、該回転子位置検出器および上記直流電圧変成器
    の出力電圧から得た上記交流励磁形同期機の回転速度に
    比例した周波数の2次側交流電圧にもとづいて上記2次
    交流励磁装置の点弧角を制御し、上記事故電流中の直流
    成分を上記2次側に回生させる保護回路とを備えた交流
    励磁形同期機の保護装置。
  8. 【請求項8】 1次側が交流遮断器を介して系統に接続
    され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交流
    励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機と、上記
    系統の系統事故時に上記1次側の直流電流により誘起さ
    れる2次側電圧を検出する直流電圧変成器と、該直流電
    圧変成器の出力電圧にもとづき、上記交流励磁形同期機
    の回転速度に比例した周波数の2次側交流電圧を検出す
    る交流成分検出器と、上記交流励磁形同期機の回転子磁
    極位置を検出する回転子位置検出器と、該回転子位置検
    出器および上記交流成分検出器の各検出出力にもとづい
    て上記2次交流励磁装置の点弧角を制御し、上記事故電
    流中の直流成分を上記2次側に回生させる保護回路とを
    備えた交流励磁形同期機の保護装置。
  9. 【請求項9】 交流励磁形同期機の回転子位置検出出力
    および系統事故時における2次側の交流成分検出出力に
    もとづいて、事故電流中の直流成分を2次側に回生する
    ように2次交流励磁装置を制御する保護回路を備えた交
    流励磁制御装置。
  10. 【請求項10】 系統事故時に交流励磁形同期機の1次
    側から事故点に流れる事故電流中の直流成分により2次
    側に誘起される、上記交流励磁形同期機の回転速度に応
    じた周波数成分の交流電圧を検出し、該検出した交流電
    圧および位相に応じて2次交流励磁装置の出力を制御す
    ることで上記事故電流中の直流成分のみを2次側に回生
    する交流励磁形同期機の保護方法。
  11. 【請求項11】 1次側が交流遮断器を介して系統に接
    続され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交
    流励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機と、上
    記1次側に接続されて、系統事故の発生時から交流遮断
    器の動作完了までの時間に動作し、事故電流中の直流成
    分のみを上記2次側に回生させる交流変換装置とを備え
    た交流励磁形同期機の保護装置。
  12. 【請求項12】 1次側が交流遮断器を介して系統に接
    続され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交
    流励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機と、上
    記1次側にトランスを介して接続されて、系統事故の発
    生時から交流遮断器の動作完了までの時間に動作し、事
    故電流中の直流成分のみを上記2次側に回生させる交流
    変換装置とを備えた交流励磁形同期機の保護装置。
  13. 【請求項13】 1次側が交流遮断器を介して系統に接
    続され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交
    流励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機と、上
    記2次側に接続されて、系統事故の発生時から交流遮断
    器の動作完了までの時間に動作するスイッチと、該スイ
    ッチの動作中に事故電流中の直流成分のみを回生させる
    交流変換装置とを備えた交流励磁形同期機の保護装置。
  14. 【請求項14】 1次側が交流遮断器を介して系統に接
    続され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交
    流励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機と、上
    記1次側にトランスを介して接続されて、系統事故の発
    生時から交流遮断器の動作完了までの時間に動作するス
    イッチを介して、事故電流中の直流成分のみを上記2次
    側に回生させる交流変換装置とを備えた交流励磁形同期
    機の保護装置。
  15. 【請求項15】 1次側が交流遮断器を介して系統に接
    続され、2次側が点弧制御される2次交流励磁装置の交
    流励磁出力を受けて運転される交流励磁形同期機と、系
    統事故時に上記1次側から事故点に流れる事故電流中の
    直流成分によって上記2次側に誘起される、上記交流励
    磁形同期機の回転速度に応じた周波数成分の交流電圧の
    みを吸収するバンドパスフィルタとを備えた交流励磁形
    同期機の保護装置。
  16. 【請求項16】 2次交流励磁装置に、該2次交流励磁
    装置に対する2次過電圧発生時の移行エネルギーを遮断
    する2次短絡用遮断器を接続した請求項1〜3,6〜
    8,11〜14いずれか1項に記載の交流励磁形同期機
    の保護装置。
  17. 【請求項17】 系統側の交流電圧をトランスを介して
    受けて直流変換し、この変換出力をコンデンサを通して
    2次交流励磁装置へ入力するコンバータを設けた請求項
    1〜3,6〜8,11〜14いずれか1項に記載の交流
    励磁形同期機の保護装置。
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平成5年電気学会全国大会講演論文集 Vol.12(平成5年4月)No.1613「GTO変換器方式可変速揚水発電システム 100kWモデル系統故障試験」松本章宏、菅原良二、柳沢忠洋、工藤健司、竹田忍 pp.12−108

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