JP3043315B2 - 気泡発生装置 - Google Patents

気泡発生装置

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一三 栗木
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株式会社五月工業
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気泡発生装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来は、容量が2.2Kw以上の大容量
ポンプを使用して気泡を生成していた。しかし従来の気
泡発生装置は、水と空気の混合流体を大容量ポンプで送
出していたため、ポンプ内部でキャビテーションが発生
しポンプを損傷させやすかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記不具合
を解消し、かつ低出力のポンプを使用して所望の大きさ
の気泡を発生する気泡発生装置を提供することを目的と
している。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1の発明では、管に圧力水供給ポンプを設け、前
記圧力水供給ポンプより下流に空気供給手段を設け、前
記圧力水供給ポンプ及び前記空気供給手段より下流に多
孔板を前記管内の水路を横切る向きに設けた。
【0005】また、請求項2の発明では、請求項1の発
明において、空気供給手段と多孔板の間にオリフィスを
設けた。
【0006】
【0007】
【発明の実施の形態】(請求項1の発明の実施例)図1
は、請求項1の発明を適用した気泡発生装置100の一
部縦断側面略図を示している。図1において、圧力水供
給ポンプ1(以下ポンプ1と呼ぶ)の左側(吸入側)に
は管2の右端が接続されており、ポンプ1の右側(吐出
側)には管3の左端が接続されている。
【0008】図示していないが、管2の左端には水が充
填されたタンクが接続されており、タンク内の水が管2
を介してポンプ1に供給されている。また、管3の途中
には空気管4が設けてある。
【0009】空気管4は、管3の側壁を貫通し、管3と
同芯となる位置で水流方向に屈曲している。空気管4の
右端近傍には螺旋状の羽根5が設けてある。また、空気
管4の上端には図示しない空気ポンプが接続されてお
り、空気ポンプにより空気管4を介して管3内に空気を
送り込むことができるようになっている。
【0010】管3の空気管4の下流側には、多孔板6が
設けてある。多孔板6のさらに下流には、図示しない水
槽が設けてある。
【0011】管2からは空気を含まない水のみがポンプ
1に供給され、水はポンプ1で加圧されて管3に送出さ
れる。管3に送出された加圧水は、図1に矢印付きの螺
旋の細線で示すように管3内を旋回しながら右方へ流れ
る。加圧水流は、羽根5でさらに旋回速度が速められ
る。
【0012】図示しない空気ポンプから空気が空気管4
を介して管3内に送出される。管3内に入った空気は、
旋回する加圧水流により図1に実線で示すように螺旋を
描きながら右方(下流)へ流れ、多孔板6と衝突する。
【0013】水と空気では比重が水の方が大きいため、
管3内を旋回する際に水は外側(外周側)に空気は内側
(中心側)に偏り、それぞれ螺旋を描きながら管3内を
進行する。
【0014】加圧水流と空気流は、多孔板6と衝突して
複雑に混合し、多孔板6の多数の孔6aを通過する。孔
6aを通過した空気は、気泡化し、さらに下流側に設け
た図示しない水槽へ流れる。
【0015】図示しない水槽に所定量の気泡が蓄積され
ると、水槽内の気泡は、さらに別の場所へ供給され消費
される。例えば、気泡を洗濯槽に供給し、洗濯の際の洗
浄効果を向上させるのに寄与させることもできれば、浴
槽に供給し、入浴の際に微細気泡を体に当てて、体温を
向上させたり皮膚の洗浄を容易にさせることもできる。
【0016】図1に示すように、空気管4に羽根5を設
けると、加圧水流の旋回速度は増すが、ポンプ1から供
給された圧力水の圧力が約0.5〜1.0気圧分減圧さ
れるので、空気管4を介して空気を管3に供給する図示
しない空気ポンプの容量は、0.5Kw程度でもよい。
すなわち空気ポンプの容量を小さくすることができる。
また、多孔板6の上流側にフィルタを設け、異物が多孔
板6の孔6aに詰まることを防止するのが好ましい。
【0017】(請求項2の発明の実施例) 図2は、請求項2の発明を適用した気泡発生装置200
の一部縦断側面略図を示している。図2において気泡発
生装置200は、空気管4と多孔板6の間にオリフィス
7を設けたこと以外は、図1の気泡発生装置100の構
成と全く同じである。
【0018】加圧水流及び空気流は、オリフィス7を通
過する際に旋回半径が小さくなり、かつ加速される。従
って、多孔板6に衝突した際の加圧水流と空気流の混合
が、図1の場合よりも激しくなり、その結果、より小さ
な気泡が発生する。
【0019】図2の空気管4の代わりに、図5に示すよ
うにオリフィス7と同芯又は略同芯となるように空気管
20を設けてもよい。空気管20の上端は大気と通じて
いる。オリフィス7部で加圧水流の流速は増すが圧力は
低下するので、大気と通じる空気管20から空気が管3
内に流入する。流入した空気は、旋回する加圧水流によ
り螺旋を描きながら下流へ進行する。図5に示すように
羽根5を空気管20よりも上流に設けると、加圧水流の
旋回速度が増すので好ましい。
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明を適用すると、ポンプ1
には水のみを供給し空気を混入させないので、ポンプ1
内でのキャビテーションの発生を防止することができ、
ポンプ1の寿命を伸ばすことができる。
【0031】比較的小容量(1.1Kw)のポンプ1で
気泡を発生させることができ、経済的であり、かつ従来
と比較して装置の小型化を図ることができる。
【0032】請求項2の発明を適用すると、オリフィス
7により加圧水流及び空気流の旋回半径が小さくなりか
つ流速が増すので、多孔板6に衝突した際の加圧水流と
空気流との混合が激しくなり、請求項1の場合と比較し
てより小さな気泡を発生させることができる。
【0033】
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明を適用した気泡発生装置の一
部縦断側面略図である。
【図2】 請求項2の発明を適用した気泡発生装置の一
部縦断側面略図である。
【図3】 図1のオリフィスの別の形状を示す一部縦断
側面略図である。
【符号の説明】 1 圧力水供給ポンプ 2 管 3 管 4 空気管 6 多孔板 7 オリフィス

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管に圧力水供給ポンプを設け、前記圧力
    水供給ポンプより下流に空気供給手段を設け、前記圧力
    水供給ポンプ及び前記空気供給手段より下流に多孔板を
    前記管内の水路を横切る向きに設けたことを特徴とする
    気泡発生装置。
  2. 【請求項2】 空気供給手段と多孔板の間にオリフィス
    を設けた請求項1に記載の気泡発生装置。
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