JP3043249U - カラオケ用楽譜構造 - Google Patents

カラオケ用楽譜構造

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所望の歌唱曲曲の情報を利用者が保存するこ
とができる、少なくとも歌唱曲の楽譜が印刷されたカラ
オケ用楽譜ハードコピーを提供する。 【解決手段】 音声情報、映像情報及び文字情報からな
る動画音声表示情報と、少なくとも楽譜情報が含まれた
印刷情報とを含む曲情報が、記録されたカラオケ記録媒
体から曲情報を再生して出力する信号発生手段と、再生
された曲情報を、動画音声表示情報と印刷情報とに分配
して出力する信号分配手段と、信号分配手段から出力さ
れた印刷情報に基づいて、所定の情報を印刷して出力す
るハードコピー端末とを備えたハードコピー端末付きカ
ラオケ装置から出力する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、カラオケ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラオケ装置は、図28に示すように、信号発生部51と表現部52と からなり、例えばレーザーディスクプレーヤーからなる信号発生部51で再生し た音声、映像及び文字からなる曲情報を、ブラウン管等のディスプレイを含む表 現部52で音声及び画像を表示する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカラオケ装置は、ハードコピー装置が付属しておらず、 このために、歌った曲の情報が利用者には保存されないという問題点があった。
【0004】 本考案の目的は、歌った曲の情報を利用者が保存することができる、少なくと も歌った曲の楽譜が印刷されたカラオケ用楽譜ハードコピーを提供することにあ る。ここで、本明細書において、単にハードコピーという時は、ハードコピー装 置(端末)から出力された印刷物のことをいう。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、従来方式のレーザーディスク(LD)等の永久記憶手段に記憶され た曲情報又は、該曲情報の構成を一部変更し、従来型の曲情報の時間的前方に印 刷信号識別信号、印刷情報、印刷情報終了信号が時間的に付加された信号を、信 号発生部で再生した後、印刷信号と従来形の曲情報とに分離して、印刷情報をハ ードコピー端末に入力し、従来形の曲情報を従来形の表現部に入力することによ り、従来形のカラオケ装置動作に加えて、希望する曲に関連するハードコピーを 得ることを可能にしたハードコピー端末付きカラオケ装置から出力されたハード コピーである。 すなわち、本考案に係る請求項1記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、少な くとも音声情報、映像情報、文字情報および楽譜情報を含む曲情報が記録された カラオケ記録媒体からハードコピー端末付きカラオケ装置を介して選択的に取り 出せる少なくとも文字情報および楽譜情報が印刷されてなる。
【0006】 また、本考案に係る請求項2記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、請求項1 記載のカラオケ用楽譜ハードコピーにおいて、上記ハードコピー端末付きカラオ ケ装置がさらに、内部に少なくとも1つの広告データが記憶されたメモリを備え 、該メモリに記憶された広告データに基づいて広告情報を上記文字情報および楽 譜情報と同時に印刷してなる。 さらに、本考案に係る請求項3記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、請求項 1又は2記載のカラオケ用楽譜ハードコピーにおいて、上記ハードコピー端末付 きカラオケ装置がさらに、デジタル情報である写真情報を出力するデジタルカメ ラシステムと、上記写真情報と上記文字情報及び楽譜情報とを合成して上記ハー ドコピー端末に入力する写真情報合成手段とを備え、 上記写真情報合成手段からのデータに基づいて写真情報を他の情報と同時に印 刷してなる。
【0007】 また、本考案に係る請求項4記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、請求項1 記載のカラオケ用楽譜ハードコピーにおいて、上記カラオケ記録媒体が少なくと も音声情報、映像情報及び文字情報からなる動画音声表示情報と、少なくとも楽 譜情報が含まれた印刷情報とを含む曲情報が記録されたカラオケ記録媒体であっ て、 上記カラオケ装置が上記曲情報を再生して出力する信号発生手段と、上記再生 された曲情報を、動画音声表示情報と印刷情報とに分配して出力する信号分配手 段と、上記信号分配手段から出力された印刷情報に基づいて、所定の情報を印刷 して出力するハードコピー端末とを備え、該カラオケ装置から選択的に出力され る、少なくとも所望の楽譜情報が印刷されてなる。
【0008】 また、本考案に係る請求項5記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、請求項4 記載のカラオケ用楽譜ハードコピーにおいて、上記ハードコピー端末付きカラオ ケ装置がさらに、 内部に少なくとも1つの広告データが記憶されたメモリを備え、該メモリに記 憶された広告データに基づいて広告情報を発生して出力する広告発生手段と、上 記信号分配手段から出力される印刷情報と上記広告情報とを合成して、広告情報 が付加された印刷情報をハードコピー端末に入力する広告情報合成手段とを備え 、該カラオケ装置から選択的に出力される、少なくとも上記楽譜及び上記広告情 報が印刷されてなる。
【0009】 また、本考案に係る請求項6記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、請求項4 又は5記載のカラオケ用楽譜ハードコピーにおいて、上記ハードコピー端末付き カラオケ装置がさらに、 所定の像平面に像を結ぶレンズブロックと、複数の受光素子が上記像平面に二 次元的に配列された受光素子群とを備え、上記像平面上に結ばれた像のデジタル 情報である写真情報を出力するデジタルカメラシステムと、上記写真情報と上記 印刷情報とを合成して、写真情報が付加された印刷情報を上記ハードコピー端末 に入力する写真情報合成手段とを備え、該カラオケ装置から選択的に出力される 、少なくとも上記楽譜及び歌唱中の写真とが印刷されてなる。
【0010】 また、本考案に係る請求項7記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、データ送 信センターから送信された、音声情報、映像情報及び文字情報からなる動画音声 表示情報と、楽譜情報を含む印刷情報とを含む曲情報を受信して出力する信号受 信手段と、上記再生された曲情報を、動画音声表示情報と印刷情報とに分配して 出力する信号分配手段と、上記信号分配手段から出力された印刷情報に基づいて 、所定の情報を印刷して出力するハードコピー端末とを備えたハードコピー端末 付きカラオケ装置を介して選択的に取り出せる少なくとも文字情報及び楽譜情報 が印刷されてなる。
【0011】 また、本考案に係る請求項8記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、請求項7 記載のカラオケ用楽譜ハードコピーにおいて、上記ハードコピー端末付きカラオ ケ装置がさらに、 内部に少なくとも1つの広告データが記憶されたメモリを備え、該メモリに記 憶された広告データに基づいて広告情報を発生して出力する広告発生手段と、上 記信号分配手段から出力される印刷情報と上記広告情報とを合成して、広告情報 が付加された印刷情報をハードコピー端末に入力する広告情報合成手段とを備え 、該カラオケ装置から選択的に出力される、少なくとも上記楽譜及び上記広告情 報が印刷されてなる。 また、本考案に係る請求項9記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、請求項7 又は8記載のカラオケ用楽譜ハードコピーにおいて、上記ハードコピー端末付き カラオケ装置がさらに、 所定の像平面に像を結ぶレンズブロックと、複数の受光素子が上記像平面に二 次元的に配列された受光素子群とを備え、上記像平面上に結ばれた像のデジタル 情報である写真情報を出力するデジタルカメラシステムと、上記写真情報と上記 印刷情報とを合成して、写真情報が付加された印刷情報を上記ハードコピー端末 に入力する写真情報合成手段とを備え、該カラオケ装置から出力される、少なく とも上記楽譜及び歌唱中の写真とが印刷されてなる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。 図1及び図2は本考案に係る実施形態のハードコピー装置付きカラオケ装置の 構成を示すブロック図である。当該実施形態のカラオケ装置は、音声と映像と文 字とからなる従来形の曲情報に、印刷信号識別信号、楽譜情報、印刷情報終了記 号並びにタイミング信号が付加された曲情報が記録された例えばレーザディスク 等の曲情報記録媒体から、当該曲情報を再生して、楽譜等をハードコピーとして 残すことができるように構成されたことを第1の特徴する。そしてさらに、本実 施形態では、上記ハードコピーに写真及び広告情報を含めることができるように 構成されていることを第2の特徴とする。以下、本明細書において、曲情報記録 媒体には、特に断らない限り、従来形の曲情報に、印刷信号識別信号、楽譜情報 、印刷情報終了記号並びにタイミング信号が付加された曲情報が記録されている ものとする。
【0013】 すなわち、本実施形態のハードコピー装置付きカラオケ装置は、マイク回路3 6、信号発生部51及び表現部52とからなる従来例のカラオケ装置に、信号分 配器11と、広告情報合成器22と、写真情報合成器35と、広告発生部23と 、マイク回路36と、カメラシステム31と、シャッタートリガー検出器34と 、高レベル検出器37と、演奏開始・終了検出器38と、ハードコピー端末1と を加えて構成される。ここで、ハードコピー端末1は、図2に示すように、巡回 走査形メモリ12と、プリント装置13と、ビュー制御器15と、スキップ回路 14と、ビュー表示部15とを備えて構成される。またマイク回路36は、カラ オケ参加の音声ならびに現在のカラオケ装置の状態を表示する部分である。
【0014】 以下図面を参照して本実施形態のハードコピー装置付きカラオケ装置について 詳細に説明する。信号発生部51は、曲情報記録媒体から、図20(a)に示す 、印刷信号識別信号、楽譜情報、印刷情報終了記号、音声、映像、文字並びにタ イミング信号からなる再生曲情報J1を再生して、入力端子Tina1を介して信 号分配器11に入力する。ここで、印刷情報識別記号、楽譜情報、印刷情報終了 記号は時間的にこの順に並んでおり、以下、印刷情報識別記号、楽譜情報、印刷 情報終了記号が時間的に並んだ信号を印刷情報J3と称する。信号分配器11は 、再生曲情報J1において、印刷信号識別記号を検出すると、それ以後の信号は 印刷情報J3であると判定し、印刷情報J3を広告情報合成器22に入力する。 また、信号分配器11は印刷信号終了記号を検出すると、後続する信号は、音声 +映像+文字+タイミング信号からなる表現部曲情報J2であると判断して、図 20(b)に示す当該表現部曲情報J2を表現部52に入力する。この表現部曲 情報J2は、タイミングを除けば従来形の曲情報であるので、カラオケ装置の表 現部52は従来形のカラオケ装置の動作ならびにタイミングに対応する動作を行 う。タイミングに関する動作は専らカメラシステム31に関連する動作であるの でこれに関連して後述する。
【0015】 広告発生器23は、広告情報を発生して広告情報合成器22に入力する。広告 情報合成器22は、信号分配器11から入力される印刷情報J3と広告発生器2 3から入力される広告情報とを合成して、合成された図20(d)に示す印刷情 報J4を写真情報合成器35に入力する。ここで、広告情報合成器22は、広告 情報を、印刷情報J3の楽譜情報と印刷情報終了記号との間に挿入することによ り、印刷情報J3と広告情報とを合成する。カメラシステム31は、カラオケ演 奏中の光景の写真撮影を行うが、この撮影が行われる度にi番目画像識別記号n iおよびi番目の写真画像情報であるi番目画像情報piがni,piの順に時 間的にならんだ図20(e)に示す写真画像情報J5を写真情報合成器35に入 力する。カメラシステム31は、内部にカウンタをもっており写真が撮影される たびに、i番目画像識別記号niがもつiの値を1から順番に1つづつ増加させ ながら各写真画像情報J5を出力する。ここで、i番目画像識別記号niおよび i番目画像情報piとからなる写真画像情報J5をi番目写真画像情報J5と呼 ぶ。
【0016】 写真情報合成器35は、広告情報合成器22から入力される印刷情報J4とカ メラシステム31から入力される写真画像情報J5とを合成して、合成された情 報である印刷情報J6をハードコピー端末1に入力する。写真情報合成器35は 、図20(d)に示した印刷情報J4の広告情報の直後に、i番目写真画像情報 J5を順次付加して行く。その結果としてカラオケ演奏終了時には図20(f) に示す印刷情報J6に示す「n1p1n2p2……」の形式の情報までを含むこ とになる。この「n1p1n2p2……」として示した「i番目写真情報」がi の昇順に並んだ情報を写真情報と称することにする。ハードコピー端末1は、利 用者が選択する曲の番号に対応する印刷情報J6に基づいて、信号発生部51に よって再生された楽譜情報、広告発生部23によって発生された広告情報、及び 写真情報のうち利用者が選択する写真を印刷して出力する。
【0017】 以上、信号発生部51からハードコピー端末1までの本実施形態の中心的に情 報の流れに沿って、本実施形態の主要な構成部分を説明したが、以下に、個々の 構成部分についてさらに詳細に説明する。
【0018】 まず、ハードコピー端末1は、図2に示すように、巡回走査形メモリ12と、 スキップ回路14と、プリント装置13と、ビュー制御器15と、ビュー表示部 16とからなり、ハードコピー端末1の入力端子である巡回走査形メモリ12の 入力端子には、写真情報合成器35から印刷情報J6が入力される。ハードコピ ー端末1において、巡回走査形メモリ12は、複数の記録用のトラックを有し、 巡回走査形メモリ12の1つのトラックには、図2に示すように、印刷情報識別 記号、楽譜情報、広告情報、写真情報、印刷情報終了記号が時間的にこの順に並 んだ印刷信号J6が記録される。ここで、巡回走査形メモリ12において、各ト ラックは上方より下方に向かって配置されている。巡回走査形メモリ12の1つ のトラックに収容された1つの印刷情報識別記号、印刷情報、広告情報、写真情 報、印刷情報終了記号の組である1つの印刷情報J6はそれが持つ印刷情報識別 記号をキーとして非破壊的読み出しおよび破壊的読み出しが可能となっている。
【0019】 非破壊的読み出しのための印刷したい曲の印刷情報識別記号の入力端子は、印 刷情報識別記号を並列入力するための多線の端子であり、巡回走査形メモリ12 は、入力される印刷情報識別記号に対応した印刷情報J6を非破壊的読み出して 、読み出した印刷情報J6をスキツプ回路14とビュー制御器15とに入力する 。写真情報合成器35から出力される印刷情報J6は、巡回走査形メモリ12に 入力され次第、巡回走査形メモリ12の空いているトラックにランダムに入力さ れて記憶され、巡回走査形メモリ12から出力される印刷情報J6は、入力端子 から人手で入力された印刷情報識別記号により、複数の印刷情報J6の中から選 ばれた1つの印刷情報J6である。
【0020】 スキップ回路14は、巡回走査形メモリ12から入力される印刷情報J6の中 から、印刷したい写真の番号に対応するni,piの組以外の写真画像情報を削 除して、削除された後の印刷情報J7をプリント装置13に入力する。ただし整 数iは印刷したい写真の番号で人手によりスキップ回路14に入力される情報で ある。これによって、印刷情報識別記号、楽譜情報、広告情報、印刷情報終了記 号及び写真情報の中から印刷したい写真の写真情報のみを含む印刷情報J7がプ リント装置13に入力される。これによって、利用者が選択する曲の番号に対応 する印刷用情報のうち、信号発生部51より発生する楽譜情報、広告発生部23 より発生する広告情報、そして写真情報のうち利用者が選択する写真が印刷され る。
【0021】 また、巡回走査形メモリ12において、破壊的読み出しのための、削除したい 曲の印刷情報識別記号の入力端子は、印刷情報識別記号を並列入力するための多 線の端子であって、削除したい曲の印刷情報識別記号に対応して破壊的読み出さ れた印刷情報J6を利用しない場合には、対応する曲の印刷情報J6を削除する ことが可能である。
【0022】 次に、本実施形態のハードコピー端末1において、補助的な動作を行うビュー 制御器15及びビュー表示部16について説明する。ビュー制御器15は、巡回 走査形メモリ12から入力される印刷情報J6の中からi番目写真情報ni+p iを、i=1から順次、ビュー表示部16に入力し、ビュー表示部16は入力さ れた写真情報を順次写真画像として表示する。これにより利用者は印刷した写真 を決定することができる。
【0023】 次に、図3を参照して、本実施形態における信号分配器11の構成と動作につ いて詳細に説明する。 信号分配器11は、上記曲情報が入力される入力端子と、上記ハードコピー端 末に上記印刷情報を出力するためのハードコピー側出力端子と、上記表現部に上 記動画音声表示情報を出力するための表現部側出力端子とを有し、スイッチSW 1,SW2の2つのスイッチと、タップ付き遅延線111と比較器112,11 3と、印刷情報識別記号発生器114と、印刷情報終了記号発生器115とから 構成され、上記印刷情報識別記号が入力されると上記印刷情報を上記ハードコピ ー端末に出力し、上記印刷情報終了記号が入力されると後続する上記動画音声表 示情報を表現部に出力する。
【0024】 ここで、タップ付き遅延線111は、第1の端子と第2の端子と第3の端子と 、上記第1の端子と上記第2の端子との間に直列に接続された複数のタップとを 備え、上記第1の端子から入力された上記曲情報を上記各タップの中を順次第2 の端子側に転送して、当該曲情報を順次第2の端子から出力するとともに、各タ ップに転送された情報を転送される毎に並列に第3の端子から出力する。 印刷情報識別記号発生器114は、印刷情報に含まれる印刷情報識別記号と同 一の記号を発生して比較器112に出力する。 比較器112は、印刷情報識別記号発生器114が発生する記号と上記タップ 付き遅延線の第3の端子から並列に出力される情報とを比較して、互いに一致し た場合には、上記第1のスイッチを閉じかつ上記第2のスイッチを開くための印 刷情報識別記号発生トリガ信号を発生して、上記第1と上記第2のスイッチに出 力する。 印刷情報終了記号発生器115は、印刷情報に含まれる印刷情報終了記号と同 一の記号を発生して出力する。 比較器113は、印刷情報終了記号発生器115が発生する記号とタップ付き 遅延線111の第3の端子から並列に出力される情報とを比較して、互いに一致 した場合には、スイッチSW2を閉じかつ、スイッチSW1を開くための印刷情 報終了記号発生トリガ信号を発生して、スイッチSW1,SW2に出力する。
【0025】 まず比較器112に関連する動作を説明する。この動作はスイッチSW2が閉 じており、スイッチSW1が開放されている状態における動作である。印刷情報 識別記号発生器114は、印刷情報識別記号を並列に発生して、比較器112に 入力する。タップ付き遅延線111にはこれまで入力端子Tina1を介して信号 分配器11に入力された再生曲情報J1が記憶されており、タップ付き遅延線1 11は、第3の端子を介して比較器112に記憶内容(各タップに転送された情 報)を並列に供給する。比較器112は、この記憶内容と印刷情報識別記号発生 器114から入力された印刷情報識別記号との比較を行い、上記記憶内容が印刷 情報識別記号を含んでいると判断すると印刷情報識別記号発生トリガーを発生し て、スイッチSW1及びスイツチSW2に入力する。図3ではこの印刷情報識別 記号発生トリガーの経路を比較器114から引き出した点線で示してある。スイ ッチSW1は、入力される印刷情報識別記号発生トリガーに応答して回路を閉じ 、タツプ付き遅延線111から出力される情報を、ハードコピー側出力端子Tou tb1から出力させる。また、スイッチSW2は、入力される印刷情報識別記号 発生トリガーに応答して、入力端子Tina1と表現部側出力端子Touta2との 間の回路を開き、表現部側出力端子Touta2からの情報の出力を停止する。こ れによって、信号分配器11は入力端子Tina1から信号分配器にすでに入力さ れた信号が印刷情報識別記号を含むと判定すると、ハードコピー側出力端子Tou tb1からの出力を開始すると同時に、表現部側出力端子Touta2からの出力を 停止する。このように、表現部側出力端子Touta2側からハードコピー側出力 端子Toutb1側への回路の切り替えは排他的に行われる。以下、この形式の動 作を排他動作と称する。
【0026】 次に比較器113に関連する動作を説明する。この動作はスイッチSW1が閉 じており、スイッチSW2が開放されている状態における動作である。印刷情報 終了記号発生器115は印刷情報終了記号を並列に発生して、当該信号を比較器 113に入力する。比較器2は、タップ付き遅延線111より並列に供給された 再生曲情報J1の記憶内容と、印刷情報終了記号発生器115から入力された印 刷情報終了記号との間の比較を行い、上記記憶内容が印刷情報終了記号を含んで いると判断すると印刷情報終了記号発生トリガーを発生して、スイッチSW2と スイッチSW1とに入力する。図3ではこのトリガの経路を比較器113から引 き出した点線で示してある。この印刷情報終了記号発生トリガーはスイッチSW 2を閉じる働きをし、タップ付き遅延線111中の印刷情報終了記号がハードコ ピー側出力端子Toutb1から送出され終わるのを待ってスイッチSW1を開放 する働きをする。このように、スイッチSW1は、スイッチSW2が閉じてから 、一定時間遅れて開放されるので、この動作を遅延排他動作と称し、図3中では 上向きの矢印にそのように表記して表現する。ここで、上述の遅延排他動作は、 スイッチSW2の開放を、比較器113と同じ時間長だけクロックカウンタ等( 図示せず。)で遅らせることにより実現できる。
【0027】 スイッチSW1の入力はタップ付き遅延線111の出力であり、スイッチSW 2の入力はタップ付き遅延線111の入力と同じ、再生曲情報J1であり、この 間に遅延差が存在する。また上述の排他動作および遅延排他動作の結果、信号分 配器11は以下の動作を行う。 すなわち、信号分配器11の定常状態はスイッ チSW2が閉じており、スイッチSW1が開放されている状態であり、表現部側 出力端子Touta2を介して出力する状態である。このような状態において、入 力端子Tina1から入力された信号が印刷情報識別記号を含むことが判明すると スイッチの開閉を逆にし、ハードコピー側出力端子Toutb1から、この印刷情 報識別記号を含めそれ以降に入力される信号をそのまま出力する。また排他動作 によりハードコピー側出力端子Toutb1からの信号の送出開始と同時に、表現 部側出力端子Touta2からの信号の送出は停止される。
【0028】 一方スイッチSW1が閉じており、スイッチSW2が開放されている状態であ り、ハードコピー側出力端子Toutb1から出力する状態における変化を考える 。入力端子Tina1から入力された信号が印刷情報終了記号を含むことが判明す ると直ちにスイッチSW2を閉じ、表現部側出力端子Touta2から、この印刷 情報終了記号の直後に入力端子Tina1から入力された信号以降の信号すなわち 表現部情報J2を順次出力する。また遅延排他動作により、表現部側出力端子T outa2よりの信号送出開始後も、ハードコピー側出力端子Toutb1からの印刷 情報終了記号の送出を継続し、印刷情報終了記号送出終了後にスイッチSW1を 開放しハードコピー側出力端子Toutb1からの信号の送出を停止する。
【0029】 なお、信号分配器11において、印刷情報識別記号発生器114が発生する印 刷情報識別記号および印刷情報終了記号発生器115が発生する印刷情報終了記 号は不変の信号であるので、適宜ROM(リードオンリーメモリ)で発生できる 。以上述べたように、信号分配器11は、その表現部側出力端子Touta2を介 して表現部情報J2を出力する事ができ、またハードコピー側出力端子Toutb 1を介して印刷識別記号、楽譜情報、印刷情報終了記号が時間的にこの順に並ん だ印刷情報J3を出力することができる。
【0030】 次に、図4を参照して、広告情報合成器22の構成と動作について詳細に説明 する。広告情報合成器22は、印刷情報入力端子Tinb1と広告情報入力端子T inb5と広告情報終了トリガ入力端子Tinb6の3つの入力端子と、1つの出力 端子Toutc1を有し、スイッチSW3,SW4と、タップ付き遅延線211と 比較器212と印刷情報終了信号発生器213とを備えて、図4に示すように構 成され、以下のように動作をする。
【0031】 まず、広告情報合成器22において、スイッチSW1が閉じており、スイッチ SW2が開放されている状態で、印刷情報終了記号発生器213は印刷情報終了 記号を並列に発生する。タップ付き遅延線211は、印刷情報入力端子Tinb1 を介して順次入力される信号を記憶して、記憶内容を所定のタイミングで順次図 面上左に移動させて先に入力されたものから順にスイツチSW3に出力すると同 時に、比較器212に記憶内容を並列に供給する。比較器212は、タップ付き 遅延線211から入力される記憶内容と印刷情報終了記号発生器213から入力 される印刷情報終了記号との比較を行い、上記記憶内容が印刷情報終了記号を含 んでいると判断すると比較器212は印刷情報終了トリガを発生して、当該トリ ガをスイッチSW4,SW3に出力する一方、印刷情報終了トリガ出力端子Tou tb3を介して広告発生器23に出力する。図4ではこの印刷情報終了トリガの 経路を比較器212より発生する点線で示してある。この印刷情報終了トリガは スイッチSW4を閉じる働きをし、同時にスイッチSW3を開放する働きをする 。この動作は、信号分配器11の説明において定義した排他動作であり、図4中 の矢印にそのように表記して示している。
【0032】 次に広告情報終了トリガに関連する動作を説明する。この動作はスイッチSW 4が閉じており、スイッチSW3が開放されている状態に於ける動作である。広 告情報終了トリガ入力端子Tinb6を介して、広告発生器23から、広告情報の 終了を示す広告情報終了トリガが入力されると、広告情報合成器22はスイッチ SW3を閉じ、スイッチSW4を開放する動作を行う。この動作も、排他動作で ある。図4中の双方向に向いた矢印のうち下向きの矢印がここでの動作を表現す る。
【0033】 これら比較器212に関連する動作、広告情報終了トリガに関連する動作を総 合してみる。スイッチSW3が閉じており、スイッチSW4が開放されている状 態、すなわち印刷情報入力端子Tinb1を介して入力された信号が出力端子Tou tc1から出力される状態において、広告情報合成器22に入力された信号が印 刷情報終了記号を含むことが判明すると、印刷情報終了トリガを発生して、当該 トリガを印刷情報終了トリガ出力端子Toutb3を介して、広告発生器23に出 力し、これによって広告発生器23に広告情報を発生させて、広告情報入力端子 Tinb5を介して広告情報を得る。また、印刷情報終了トリガによって、スイッ チSW3,SW4の開閉を逆にして、広告情報入力端子Tinb5を介して入力さ れた広告信号を、直ちに出力端子Toutc1から送出を始める。
【0034】 またスイッチSW4が閉じており、スイッチSW3が開放されている状態、す なわち広告情報入力端子Tinb5から入力された広告情報が出力端子Toutc1 から出力されている状態で、広告発生器23から広告情報の終了を示す広告情報 終了トリガが広告情報終了トリガ入力端子Tinb6を介して入力されると、スイ ッチSW3,SW4の開閉を逆にして、またタップ付き遅延線211に記憶して いた情報を出力端子Toutc1を介して送出を開始する。この結果、印刷情報入 力端子Tinb4を介して入力され、タップ付き遅延線211に記憶されていた印 刷情報終了記号が出力端子Toutc1から送出され始める。
【0035】 図4のように構成された広告情報合成器22は、以上述べた動作から明らかな ように、印刷情報J3に於ける楽譜情報と印刷情報終了記号の間に、広告情報を 挿入し、結果として、印刷情報J3と広告情報とが合成された印刷情報J4を出 力することができる。なお印刷情報終了記号発生器213が発生する印刷情報終 了記号は不変の信号であるので、適宜ROM(リードオンリーメモリ)で発生で きる。
【0036】 すなわち、広告情報合成器22は、スイツチSW3を閉じ、スイッチSW4を 開くことにより、当初印刷情報入力端子Tinb1側に切り替えてあり、印刷情報 入力端子Tinb1を介して入力された印刷情報J3が広告情報合成器22の出力 として出力端子Toutc1から出力する。しかしながら、印刷情報J3のうちの 印刷情報終了記号が広告情報合成器22に認識された瞬間、広告情報合成器22 は印刷情報終了記号トリガを発生して、当該トリガを印刷情報終了トリガ出力端 子Toutb3を介して広告発生器23に入力する一方、スイッチSW4及びスイ ッチSW3とに入力し、当該トリガによってスイッチSW4を閉じ、スイッチS W3を開く。広告発生器23は、この印刷情報終了トリガが入力されると、広告 情報を発生して、広告情報を広告情報入力端子Tinb5を介して広告情報合成器 22に入力する。
【0037】 一方、広告情報合成器22においては、上述したように、印刷情報終了トリガ によって、スイッチSW4が閉じられ、スイッチSW3が開かれているので、広 告情報入力端子Tinb5を介して入力される広告情報が直ちに広告情報合成器2 2の出力として、出力端子Toutc1を介して出力される。また、広告情報の終 了に当たり、広告発生器23は広告情報終了トリガを発生して、広告情報終了ト リガ入力端子Tinbを介して広告情報合成器22に入力する。この広告情報終了 トリガにより広告情報合成器22はその出力として印刷情報終了信号およびそれ 以降の信号が発生しはじめる。
【0038】 次に、図5を参照して、広告発生器23の構成と動作を説明する。 広告発生器23は、印刷情報終了トリガ入力端子Tinb3と広告情報出力端子 Toutb5と広告情報終了トリガ出力端子Toutb6とを有し、巡回走査形メモリ 231、タップ付き遅延線232、比較器233、広告情報終了記号発生器23 4、乱数発生器236、カウンタ235及びスイッチSW5を備えて図5に示す ように構成され、以下のように動作をする。
【0039】 広告発生器23において、巡回走査形メモリ231の1つのトラックに1つの 広告信号を導入する形式で使用する。ここで広告信号は広告情報識別記号、広告 情報及び広告情報終了記号から成る。このうち最終的に広告情報出力端子Tout b5を介して出力されるものは広告情報のみである。 巡回走査形メモリ231にキーとして広告情報識別記号を入力することにより 対応する広告情報と広告情報終了記号の組を破壊的または非破壊的に取りだすこ とができる。ここでは非破壊的に取りだす機能のみを用いる。図5中、巡回走査 形メモリ231のキー入力端子Tin35がこの広告情報識別記号を入力するため の端子である。 乱数発生器236は、ランダムな整数を発生し、カウンタ235は1つづつ増 加する整数を発生し、何れも巡回走査形メモリ231に記憶された広告信号の広 告情報識別番号の範囲内の数値を発生するものとする。ここでのスイッチSW5 は人手により操作されるものであり、乱数発生器236とカウンタ235のどち らかの出力を選択するために用いる。使用モードに応じて何れかの出力が巡回操 作形メモリ231に入力される。
【0040】 この回路の動作は、印刷情報終了トリガ入力端子Tinb3に印刷情報終了トリ ガが入力されることにより開始する。この印刷情報終了トリガの入力により乱数 発生器236またはカウンタ235は1つの広告情報識別記号を発生する。この 広告情報識別記号は巡回操作形メモリ231のキー入力端子Tin35より巡回走 査形メモリ231に入力され、この結果、巡回走査形メモリ231はこの広告情 報識別番号に対応する広告信号のなかで、広告情報識別記号以外の部分、すなわ ち広告情報と広告情報終了記号をタップ付き遅延線232に並列入力の形式で一 度に入力する。 その後タップ付き遅延線232はクロックを開始し、結果としてタップ付き遅 延線232に記憶された広告情報が順次、広告情報出力端子Toutb5から出力 される。
【0041】 タップ付き遅延線232の出力端子およびそれに近い、全体で広告情報終了記 号の長さと同数の個数のタップの出力が比較器233に並列形式で導かれる。こ の比較器233の一方には広告情報終了記号発生器234より広告情報終了記号 が入力されているので、この広告情報終了記号がタップ付き遅延線232から出 力される直前に、比較器233は合致を発見し、広告情報終了トリガ出力端子T outb6から広告情報終了トリガを出力する。
【0042】 以上が広告発生器23の動作であるが、この動作は、印刷情報終了トリガ入力 端子Tinb3から印刷情報終了トリガが入力されると、広告情報を広告情報出力 端子Toutb5から順次出力し、広告情報の発生が終了すると広告情報終了トリ ガを広告情報終了トリガ出力端子Toutb6を介して出力するというものであり 、前述した広告情報合成器22が要求する、広告発生器としての機能を実現して いる。
【0043】 次に、図6を参照して、写真情報合成器35の構成および動作について述べる 。図6の写真情報合成器35は、印刷情報入力端子Tinc4、写真情報入力端子 Tinc5及び写真情報終了トリガ入力端子Tinc6の3つの入力端子と、1つの 出力端子Toutd1を有し、スイッチSW1,SW2の2つのスイッチ、タップ 付き遅延線352,355、比較器356および印刷情報終了記号発生器357 、カウンタ354、N−Cクロック発生器353及びゲート回路351を備え、 図6に示すように構成され、以下のように動作をする。
【0044】 まず、スイッチSW1が閉じ、スイッチSW2が開放されている状態に於ける 比較器356に関連する動作について説明する。 印刷情報終了記号発生器357は、印刷情報終了記号を並列に発生して、比較 器356に入力する。一方、タップ付き遅延線355には、これまで印刷情報入 力端子Tinc5を介して入力された信号が記憶されており、比較器356に記憶 内容を並列に供給する。比較器356は、タップ付き遅延線355から入力され る上記記憶内容と印刷情報終了記号発生器から入力される印刷情報終了記号との 比較を行い、上記記憶内容が印刷情報終了記号を含んでいると判断すると印刷情 報終了トリガを発生して、スイッチSW7とスイッチSW6とに入力する。図6 において、印刷情報終了トリガの経路を比較器356から引き出された点線で示 してある。この印刷情報終了トリガは、スイッチSW7を閉じる働きをし、同時 にスイッチSW6を開放する働きをする。この動作は、排他動作であり、図6中 の上向きの矢印がここでの動作を表現している。
【0045】 次に、スイッチSW7が閉じ、スイッチSW6が開放されている状態に於ける 、写真情報終了トリガに関連する動作を説明する。写真情報終了トリガ入力端子 Tinc6を介して演奏開始・終了検出器からカラオケ演奏終了情報に対応する写 真情報終了トリガが入力される、スイッチSW6を閉じ、スイッチSW7を開放 する動作を行う。この動作も排他動作であり、図6中の双方向に向いた矢印のう ち下向きの矢印がここでの動作を表現する。
【0046】 これら比較器に関連する動作、写真情報終了トリガに関連する動作に基づいて 、写真情報合成器35は、以下の動作をする。 スイッチSW6が閉じており、スイッチSW7が開放されている状態、すなわ ち、印刷情報J4が印刷情報入力端子Tinc4を介してタップ付き遅延線355 に入力されている状態で、比較器356がこれまで写真情報合成器に入力された 印刷情報J4に含まれる印刷情報終了記号を検出すると、比較器356は印刷情 報終了トリガを発生し、当該トリガをスイッチSW7,SW6に入力する。これ によって、スイッチSW7が閉じられて、同時にスイッチSW6が開放されるの で、写真情報入力端子Tinc4を介して入力される写真情報が、スイッチSW7 を介してタップ付き遅延線352とカウンタ354に入力され、タップ付き遅延 線355から出力される印刷情報J4の送出を停止する。
【0047】 この状態ではカメラシステム31がカラオケ演奏中の光景の撮影が行われる度 に、i番目画像識別記号niとi番目画像情報piとから構成されるi番目写真 画像情報J5が、カメラシステム31から写真情報入力端子Tinc5を介して入 力される。カメラシステム31は内部にカウンタを持っており写真が撮影される たびにi番目画像識別記号niが持つiの値を1より順次1つづつ増加させなが らi番目写真画像情報J5を発生して、写真情報入力端子Tinc5とスイッチS W7とを介して、タップ付き遅延線352に入力される。タップ付き遅延線35 2に入力されるこれらの写真画像情報J5は、タップ付き遅延線352の中では 結果として広告情報の直後に順次付加される。その結果、カラオケ演奏終了時に は図20(f)に示す印刷情報J6のうち「n1p1n2p2……」の形式の情 報がタップ付き遅延線352中に存在することになる。ここでの「n1p1n2 p2……」として示した「i番目写真情報」がiの昇順に並んだ情報を写真情報 と称することにする。
【0048】 またスイッチSW7が閉じており、スイッチSW6が開放されている状態、す なわち写真情報入力端子Tinc5から入力される写真画像情報J5がタップ付き 遅延線352に入力されることが可能な状態で、演奏開始・終了検出器38から カラオケ演奏終了情報に対応する写真情報終了トリガが、写真情報終了トリガ入 力端子Tinc6を介して入力されると、スイッチSW6,SW7の開閉が逆にさ れ、タップ付き遅延線355に記憶されている印刷情報終了記号が、スイッチS W6を介してタップ付き遅延線352に順次入力され始める。
【0049】 この印刷情報終了記号がタップ付き遅延線352へ完全に送り込まれた直後に は、図20(f)に示した印刷情報J6がタップ付き遅延線352に「右詰め」 の状態で存在する。その後タップ付き遅延線352内の情報を左にシフトするこ とにより「左詰め」の状態に移動させる。この移動動作を行うのがカウンタ35 4およびN−C−Sクロック発生器353である。カウンタ354は前回のカラ オケ演奏終了に対応する演奏開始・終了検出器38よりカラオケ演奏終了情報に よりリセットされる。カウンタはその後、今回のカラオケ演奏に関する印刷情報 J4がタップ付き遅延線352に入力される際そのサンプル数を計数する。比較 器356により印刷情報終了トリガが発生された際にカウンタ354はリセット され、その計数値CがN−Cクロック発生器353に送られる。タップ付き遅延 線352の長さをNサンプルとすると、タップ付き遅延線352には「右詰め」 でCサンプルの印刷情報J4が記憶されているため、印刷情報J4の左方にはN −Cサンプルの空白が存在することになる。N−Cクロック発生器353は(N −C)個のクロックパルスをタップ付き遅延線352のクロックパルス入力端子 c102に送り出して、印刷情報J4を「左詰め」に移動させゲート回路351 を導通させ、図20(f)の印刷情報J6を写真情報合成器35の出力端子Tou td1を介して出力する。N−Cクロック発生器353はフリップフロップおよ びカウンタを用いて簡単に実現できる。
【0050】 ここで述べた動作により写真情報合成器35は、図20(d)に示す印刷情報 J4の広告情報と印刷情報終了記号との間に、「n1p1n2p2……」の形式 を持つ写真情報を挿入することにより、図20(f)の形式の印刷情報J6を生 成して出力する。ここで、図6の写真情報合成器35の図中にタップ付き遅延線 352として示した部分は、図20(f)に示す印刷情報J6の形式にまとまっ た信号を構成するための「キャッシュメモリ」的なメモリである。
【0051】 次にハードコピー端末1の構成と動作を詳細に説明する。このうち巡回走査メ モリ12は通常のハードディスクで実現できる。ここでは、ハードディスクの1 つのトラックには1個の図20(f)に示した印刷情報J6を収容するように用 いて、巡回走査メモリ12として利用している。図2では、巡回走査形メモリ1 2においては、上下の方向に配置された複数のトラックのうちの1つに、印刷情 報J6を模式的に示し、各カラオケ演奏回毎にまとまって収容される様子を示し てある。この巡回走査形メモリ12は、写真情報合成器35から印刷情報J6が 入力される印刷情報入力端子と、印刷情報出力端子と、印刷したい曲の印刷信号 識別記号入力端子と、削除したい曲の印刷信号識別番号入力端子とを有する。
【0052】 巡回走査形メモリ12に入力された、図20(f)に示す1まとまりの情報で ある印刷情報J6は、空いているトラックにランダムに入力される。巡回走査形 メモリ12の1つのトラックに収容された1つの印刷情報J6は、それらが持つ 印刷情報識別記号をキーとして非破壊的読み出しおよび破壊的読み出しが可能と なっていることは前述したが、このため印刷したい曲の印刷信号識別記号入力端 子を介して、人手により対応する印刷情報識別記号を入力すると、当該印刷情報 識別記号に対応した印刷情報J6が、巡回走査形メモリ12の出力端子を介して 、スキップ回路14とプリント回路13とに入力する。
【0053】 また、人手により、削除したい曲の印刷情報識別記号を、削除したい曲の印刷 信号識別記号入力端子を介して入力すると、入力された印刷情報識別記号に対応 する印刷情報J6を巡回走査形メモリ12から削除することが出来る。 印刷情報識別記号の中に、信号発生部51によって再生された際の時刻を示す 桁を設けると、当該時刻に相当する曲の印刷情報J6を削除することが可能にな り、記憶内容を「忘れさせる」効果が得られる。
【0054】 次にスキップ回路14について説明する。これは前述したように巡回走査形メ モリ12の出力端子を介して出力される印刷情報J6に含まれる写真情報の中か らni、piの組以外の情報を削除する回路である。ただし整数 i は印刷した い写真の番号であって、当該番号は、人手によって入力され、これによって、ス キップ回路14は、所望のni、piの組からなる特定の写真情報のみを含む印 刷情報J7をプリント装置13に入力する。以下、図7を参照して、スキップ回 路14をさらに詳細に説明する。
【0055】 スキップ回路14は、入力端子Tind2及び印刷写真番号入力端子Tind7の 2つの入力端子と、1つの出力端子Toutd3を有し、タップ付き遅延線141 と、ゲート回路142と、n1発生器147aと、ni発生器147bと、n( i+1)発生器147cと、印刷情報終了記号発生器148と、比較器146a ,146b,146c,146dと、OR回路145a,145bと、フリップ フロップ144と、+1計算器143とを備え、図7に示すように構成され、以 下のように動作する。
【0056】 カラオケ使用者が、印刷写真番号入力端子Tind7を介して入力した、印刷し たい写真の番号である整数値の番号は、ni発生器147aと+1計算機143 に入力される。ni発生器147bは、この整数値の番号iをもとにこれに対応 するi番目画像識別記号niを発生して比較器146bとOR回路145bとに 入力し、+1計算器143は、整数値(i+1)を発生してn(i+1)発生器 147cに入力する。n(i+1)発生器147cは、入力された整数値(i+ 1)に対応する(i+1)番目画像識別記号n(i+1)を発生する。またn1 発生器147aは常時、1番目画像識別記号n1を発生して比較器146aとO R回路145aとに入力し、印刷情報終了記号発生器148は印刷情報終了記号 を常時発生して、比較器146dとOR回路145bとに入力する。
【0057】 巡回走査形メモリ12から出力された、印刷したい印刷情報であると選択され た印刷情報J6は、スキップ回路14に入力される。当初、フリップフロップ1 44はオン状態にあるのでゲート回路142は導通状態にあり、入力端子Tind 2に入力された印刷情報J6はタップ付き遅延線141によって、所定の遅れを 伴って出力端子Toutd3から出力される。タップ付き遅延線141は、その出 力端子付近から所定の時間範囲の信号を、比較器146aと比較器146bと比 較器146cと比較器146dとに入力する。これによって、上記印刷情報J6 のうち1番目画像識別記号が比較器146aに加えられた際に、比較器146a は合致のパルスを発生し、これがOR回路145aを経由してフリップフロップ 144をオフ状態に変え、ゲート回路142を断の状態に変え以後の各番目の写 真情報が出力されることを阻止する。さらに印刷情報J6の入力が進みi番目画 像識別記号が比較器146bに加えられた際に比較器146bは合致のパルスを 発生し、これがOR回路145bを経由してフリップフロップ144をオン状態 に変え、ゲート回路142を導通させ出力端子Toutd3からi番目写真情報で あるni+piを出力する。さらに印刷情報の入力が進み(i+1)番目画像識 別記号が比較器146cに加えられた際に比較器146cは合致のパルスを発生 し、これがOR回路145aを経由してフリップフロップ144をオフ状態に変 え、ゲート回路142を断の状態に変え以後の各番目の写真情報が出力されるこ とを阻止する。さらに印刷情報J6の入力が進み印刷情報終了記号が比較器14 6dに入力されると、比較器146dは合致のパルスを発生し、これがOR回路 145bを経由してフリップフロップ144をオン状態に変え、ゲート回路14 2を導通させ出力端子Toutd3から印刷情報終了記号を出力する。
【0058】 上述したスキップ回路14の動作により、結果として人手で与えた印刷したい 曲に対応する印刷情報J6のうち、人手で与えた印刷したい写真の番号に対する 情報のみを写真情報として含む印刷情報J7がスキップ回路14の出力から出力 される。すなわち、利用者が選択する曲の番号に対応する印刷情報J6のうち、 信号発生部51で再生された楽譜情報、広告発生部23で発生された広告情報、 及び写真情報のうち利用者が選択するi番目の写真情報が出力される。
【0059】 次にプリント装置13の構成と動作の説明を行う。これは市販のパソコン、ワ ークステーション兼用のプリンタにわずかな改良を加えたもので構成することが できる。この改良によりプリント装置13は、「印字位置を紙面の指定した位置 に移動しその点を原点として印字を開始する」機能を持つことになる。この改良 は改行機構が正逆両方向に行えるようすることにより実現できる。 プリント装置13は、印刷情報J7を印刷するのであるが、この印刷情報J7 中の楽譜情報、広告情報、ni,piから構成される写真情報にはそれぞれ前述 した印字開始用原点の情報が付加されており、これを用いて印刷画面上の各情報 のレイアウトを行うことができる。印刷情報J7には印刷信号識別記号、印刷情 報終了記号といる印刷対象外の記号が含まれているが、これらは前述のスキップ 回路14に類似した回路で取り除くことが出来る。図8はプリント画面のレイア ウトの例を示したものであり点d201は楽譜情報の、点202は広告情報の、 点203は写真情報の印刷開始用原点である。また、本実施形態では、プリント 装置13の枚数カウンタ機構より課金情報を取りだすことが出来る。
【0060】 以上がハードコピー端末1における、中心的な動作であるが、本実施形態では 、さらに、補助的な動作を行うビュー制御器、ビュー表示部を備えている。次に 、これらの部分について説明する。 まずビュー制御器15の構成と動作を、図9を参照して説明する。 このビュー制御器15は、入力端子Tind2と、出力端子Toutd4とを有し 、タップ付き遅延線151と、比較器152と、ni発生器153と、フリップ フロップ156a,156bと、タイマー157と、クロック発生器155と、 ゲート回路158,154とを備えて図9に示すように構成され、以下のように 動作する。
【0061】 ビュー制御器15は、巡回走査形メモリ12から出力される印刷情報J6の中 からi番目写真情報piを1番目写真情報p1から順次iの昇順に一定時間間隔 を置いてビュー表示部16に供給する。ビュー表示部16はこの画像を表示する ので、利用者は印刷したい写真を決定することができる。ビュー表示部16はこ の写真情報を写真画像として表示する部分である。
【0062】 すなわち、ビュー制御器15において、当初、フリップフロップ156aおよ びフリップフロップ156bは共にオン状態にある。フリップフロップ156b がオン状態にあるので、タップ付き遅延線151のクロック入力端子d101に はゲート回路154を経由してクロック発生器155からのクロックパルスが入 力される。これにより巡回走査形メモリ12から出力される印刷情報J6は、入 力端子Tind2を介してビュー制御器15に順次入力され、さらにこの印刷情報 J6の入力終了後もしばらくタップ付き遅延線151はその記憶内容を左に送り 続ける。 フリップフロップ156aは入力端子Tind2より有意な入力が発生しだいオ フ状態になるのでゲート回路158は以後断状態に変り出力端子Toutd4から の出力を停止させる。
【0063】 i番目画像識別記号niは、画像識別記号であることを示す桁と番号iを示す 桁から構成され、ni発生器153は画像識別記号であることを示す桁のみを発 生する。このため入力端子Tind2から入力された印刷情報J6のうち1番目画 像識別記号n1がタップ付き遅延線151の左端に達した時に、比較器152は 一致のパルスを発生してフリップフロップ156bに入力する。このパルスはフ リップフロップ156bをオン状態に変え、ゲート回路158を導通状態に変え る。これ以後はタップ付き遅延線151の出力が出力端子d4より出力される。 このパルスは同時にフリップフロップ156bをオフ状態に変えるので、タップ 付き遅延線151を停止させる。
【0064】 タイマー157は人が画像の選択をするに必要な時間である2秒程度の時間T に設定され、タイマー157に比較器152からのパルスが入力された後、T時 間後に出力パルスを発生してフリップフロップ156bに入力する。入力される この出力パルスによって、フリップフロップ156bはオン状態となり、1番目 写真情報」n1+p1が出力端子d2から出力される。1番目写真情報n1+p 1が出力され、2番目画像識別記号n2がタップ付き遅延線151の左端に到着 すると再びフリップフロップ156bがオフ状態となりタップ付き遅延線151 はT時間停止状態となる。
【0065】 このようにビュー制御器15は、i番目写真情報ni+piを1番目写真情報 n1+p1から順次iの昇順に時間Tの間隔を置いてビュー表示部16に供給す る。以上がビュー制御器15の動作である。
【0066】 次にビュー表示部16の動作について述べる。このビュー表示部16には、ビ ュー制御器15から上述のように「i番目写真情報」ni+piが「1番目写真 情報」n1+p1から順次iの昇順に時間Tの間隔を置いて入力される。ビュー 表示部16はi番目写真情報ni+piのうちi番目画像情報piを表示画面上 に表示し、さらにi番目画像識別記号niより画像番号iを抽出してこの数字情 報を表示画面上に重ねて示す。これによりカラオケ使用者はi番目の写真とその 番号を同時に見ることができ、この番号を、印刷したい写真の番号をスキップ回 路14に入力する際の参考とすることが出来る。 ビュー表示部16は通常の計算機のモニター装置に類似のものをそのまま用い ることができる。ビュー表示部16に於けるniとpiの分離やその他必要な処 理はスキップ回路に類似する回路および通常の計算機のモニター装置の基本機能 を使って実現できる。
【0067】 次に、図10及び図23を参照して、カメラシステム31及び、これと連携し て動作を行う光源の説明を行う。カメラシステム31は、シャッタトリガー入力 端子Tinc9、高レベル入力端子Tinc10、手動シャッタ入力端子Tinc11 、演奏開始・終了情報入力端子Tinc7及びレンズブロックへの光学的情報の入 力を示す光学的入力点Pc2の計5個の入力端子及び点と、写真情報出力端子T outc5という1個の出力端子を有し、レンズブロック301、シャッタ302 、CCD受光素子群303、CCD受光素子群312、写真情報構成器304、 ni発生器305、OR回路309、赤外線フィルタ308、偏光フィルタ30 7、復調器群311、閾値回路群310、スキャナ313、操作制御器314、 X軸ステップモータ315、Y軸ステップモータ316及びZ軸ステップモータ 306を備えて、図10に示すように構成される。
【0068】 光源41,42はそれぞれ、図23に示すように、赤外線出力部c3を有し、 それぞれ赤外線光源413、赤外線フィルタ412、変調器414及び偏光フィ ルタ411と、赤外線光源423、赤外線フィルタ422、変調器424、偏光 フィルタ421とからなる。ここで、光源の数は任意であるが、図23には2個 を示してある。各光源41,42は光源の群として取り扱われる。図23中の可 視光被写体、および同一方向重畳の部分は本考案の範囲外の部分である。このう ち可視光被写体はカメラシステムのレンズブロックがとらえているカラオケ演奏 中の光景を示し、同一方向重畳の部分はカメラシステムのレンズブロックの視野 の中に前記可視光被写体と点c3の光源の出力点の双方が入っており、これらを 総合した光学的情報が光学的入力点Pc2に発生することを示している。
【0069】 次に、カメラシステム31のシャッタ作動トリガの説明を行う。図1の説明に おいて上述したように、表現部52に入力される表現部情報J2は、表現部52 が従来形カラオケ装置の動作を行う際に必要な音声と映像と文字から成る従来形 の曲情報に加えてタイミングを持っている。このタイミングはカラオケ演奏時に カメラシステムがシャッタを作動するタイミングを指定するものである。図1に 示したシャッタトリガ検出器34は、表現部52からカラオケ演奏中に入力され る情報をモニタし、当該情報の中にタイミングによりもたらされるシャッタトリ ガを検出するとパルスを発生して、シャッタトリガ入力端子Tinc9を介して、 カメラシステム31に入力する。このシャッタトリガ検出器34は、例えば字幕 文字発生手段と同様な手法で簡単に実現できる。
【0070】 図1に示したマイク回路36は、カラオケ演奏時に歌い手の声を処理する回路 であり、マイク回路36の出力を、図1の高レベル検出器37でモニタしている 。そして、高レベル検出器37は、マイク回路36の出力が所定の閾値以上のレ ベルである場合に、パルスを高レベル入力端子Tinc10を介してカメラシステ ム31に入力する。 また人手により、手動シャッタ入力端子Tinc11を介してパルスをカメラシ ステム31に入力することもできる。
【0071】 シャッタトリガ検出器34及び高レベル検出器37のいずれかがパルスを発生 し、シャッタトリガ入力端子点Tinc9または高レベル入力端子点Tinc10を 介してカメラシステム31に入力されるか、手動シャッタ入力端子Tinc11を 介してパルスが入力されると、そのパルスはカメラシステム31のOR回路30 9を経由してカメラシステム31のシャッタ302に入力されて、写真の撮影が 行なわれる。シャッタトリガ検出器34がパルスを発生する時期はカラオケソフ ト製作者が曲の対応する部分が撮影する好機であると判断した時期に相当し、高 レベル検出器がパルスを発生する時期はカラオケの歌い手に力が入った時期であ り、手動シャッタ入力にパルスが発生する時期は参加者が撮影の好機と判定した 時期であり何れも写真撮影に適した時期である。
【0072】 以上がカメラシステム31のシャッタ作動トリガの説明である。図10於いて シャッタ302にこれまで説明した作動トリガが入力した結果シャッタが開くと 、光学的入力点Pc2及びレンズブロック301を経て可視光被写体の情報がC CD受光素子群303に入射される。CCD受光素子群303は、入力される可 視光被写体の情報に基づいて、可視光被写体の2次元画像情報を出力する。この 2次元画像情報は前述した「i番目画像情報」piである。ni発生器305は シャッタ動作の度に「i番目画像識別記号」niをカラオケ演奏開始時を起点と してiの値を1より順次1つづつ増加させながら発生する。写真情報構成器30 4はこれらniおよびpiを元にこれらが時間的にこの順序で並んだi番目写真 情報ni+piを写真情報出力端子Toutc5を介して出力する。
【0073】 図2に示した演奏開始・終了検出器38は、その入力端子を介して入力される 表現部52がカラオケ演奏中に発生する情報をモニタしている。この情報の中に 現在のカラオケ装置の状態についての情報が含まれており1曲のカラオケ演奏が 終了するとこの演奏開始・終了検出器38は終了パルスを発生して、当該終了パ ルスを、演奏開始・終了情報入力端子Tinc7を介してカメラシステム31に入 力する。この終了パルスは、カメラシステム31のni発生器305に入力され る。ni発生器305はこの終了パルスが入力されるとi番目画像識別記号ni に於けるiの値を1にリセットする。
【0074】 ここで示したレンズブロック301、シャッタ302、CCD受光素子群30 3、写真情報構成器304、ni発生器305の全ては各撮影結果の映像に撮影 番号を付与して出力する通常のディジタルカメラの構成要素であるので、これの 構成法動作の説明は省略する。なおここでの動作は可視光を取り扱うので光源の 作用を受けない動作である。 次に、光源の説明を行う。変調器414,424は、赤外線光源の輝度に振幅 的な変調を掛けるために正弦波、矩形波、またはPN(疑似雑音)系列を発生す る。これが赤外線光源に入力されるので、赤外線光源413,423は、この変 調入力に従って輝度を変化させつつ発光する。このようにして発生した赤外線光 は赤外線のみを通過させる赤外線フィルタ412,422ならびに偏光フィルタ 411,421を経由して点c3である光源の出力点に至り光源外に放射される 。この赤外線光が可視光被写体が発生する可視光と同一方向重畳により重畳され カメラシステム31の光学的入力点Pc2にいたる。
【0075】 図11はカメラシステム31の光学系の物理的形状をカメラの上方から見た模 式図である。これはレンズブロック301、ハーフミラー317、シャッタ30 2、CCD受光素子群303、偏光フィルタ307、赤外線フィルタ308、C CD受光素子群312から構成されており、図10に於ける光学的入力点Pc2 よりCCD受光素子群303およびCCD受光素子群312への経路の物理的構 造である。但しハーフミラー317はその存在が自明であるので図10には示さ れていない。なお図11に於いて光学的入力点Pc2に相当する点は図中にも記 したようにレンズブロック301の直前の位置である。
【0076】 同一方向重畳により可視光被写体が発生する可視光と光源が発生する赤外線が 重畳して発生する光情報は、光学的入力点Pc2に入射された後、レンズブロッ ク301を通過する。この光情報はハーフミラー317により2つに分けられる 。 その一方はシャッタ302を経由してCCD受光素子群303に至る。この経 路に於けるCCD受光素子群303は赤外線に対する感受性を持たないように構 成され、このCCD受光素子群303は結局、可視光被写体が発生する可視光の 情報のみを処理することになる。従ってその後の処理によりカメラシステム31 がその写真情報出力端子Toutc5を介して出力するi番目画像情報piは光源 の影響を受けない情報である。
【0077】 他の一方はまず偏光フィルタ307を通過する。この偏光フィルタ307は光 源の偏光フィルタ411,421に対応して設けられ、光源が正しい角度に置か れている際に最大限の光を通す方向に配置されている。その後赤外線フィルタ3 08を通過するが、ここでは可視光被写体が発生する可視光の情報は阻止され光 源の情報のみがCCD受光素子群312に導かれる。この赤外線に関する経路は 図10でもレンズブロック301より偏光フィルタ307、赤外線フィルタ30 8を経由しCCD受光素子群312に至る経路として示されている。
【0078】 図12は2次元的に配置されたCCD受光素子群303に入射される画像情報 の一例を示すものであり、「i番目画像情報」piを構成する際の元の情報であ る。本来この図12に示した画像情報は各CCD受光素子に対応する点から構成 されるのであるが、描写が困難であるので連続画像として表現している。これは 可視光被写体が発生する可視光の情報に対応するものである。 CCD受光素子を考察する際、画面の横方向をX軸とし縦方向をY軸としまた 画面の左隅を原点として位置を特定することとする。またX軸の各位置は画面の 横方向の長さを単位として0から1の値で示し、Y軸の値は縦方向の長さを単位 として同様に示すこととする。 図12の可視光画面では(x1,y1)および(x2,y2)の位置にある光 源の位置が黒くなっており、ただ黒い色をしている何かがあるということしか分 からない。 図13は2次元的に配置されたCCD受光素子群312に発生する画像情報で あるがここでは可視光に関する情報が阻止されており、ただ(x1,y1)およ び(x2,y2)の位置にある光源のみが白く輝いて存在している。
【0079】 次に、図10を参照して、光学像を電気信号に変換するCCD受光素子群31 2以後の電気系における処理について説明する。 CCD受光素子群312を構成する各CCD受光素子から出力される画像電気 信号は、それぞれ各CCD受光素子に対応して設けられた復調器に入力される。 各復調器は一種のフィルタであり、光源の変調器で掛けられた変調方式に対応す る入力のみを通過させる作用を有し、これによって、他の赤外線機器からの雑音 を防ぐことが出来る。光源の変調器414,424が正弦波、矩形波による振幅 変調の場合はその周波数に対する帯域通過フィルタが有効であり、変調器414 ,424がPN(疑似雑音)系列を発生する場合は光源と同一のPN系列発生器 を通過させることによりフィルタリング作用が得られる。
【0080】 次の各復調器にそれぞれ対応して設けられた各閾値回路は、この各閾値回路に 入力される各画像電気信号が所定の閾値より大きい場合にのみ、対応する各CC D受光素子の画面上におけるXおよびY座標値を発生してスキャナ313に出力 する。このような動作をする各閾値回路は入力と所定の基準電圧を比較すること により閾値以上か以下かを決定し、閾値以上の場合は各閾値回路が持つXおよび Y座標値を発生する回路により構成することができる。
【0081】 このように、各閾値回路の出力は閾値以上の出力を出すCCD受光素子の座標 である。以下、閾値回路の座標出力を高輝度スポット座標と称する。この閾値回 路の出力をスキャナ313が走査し、スキャナ313は高輝度スポット座標をス キャナ313中にある高輝度スポット座標メモリに蓄積する。更にスキャナ31 3は高輝度スポット座標メモリ中より互いに近い高輝度スポット座標があればそ れのどれかを残して他を消去する操作を行う。この操作は簡単なアルゴリズムで 実現するのでここではこれ以上触れない。この操作により1つの光源に対して1 つの高輝度スポットを対応させることが可能となる。
【0082】 ここで述べた光源に関連する操作は高輝度スポット座標の概略の位置を特定す るのが目的であるのでCCD受光素子群312を構成するCCD受光素子の数は CCD受光素子群303のそれよりはるかに少なくてよく、復調器、閾値回路の 数もそれに応じて少なくなる。 このようにして得た高輝度スポットの情報は次の操作制御器314に入力され る。操作制御器314の入力はスキャナ313からの高輝度スポット座標の情報 およびカメラシステム31に入力される演奏開始・終了情報である。操作制御器 314の出力はX軸ステップモータ315及びY軸ステップモータ316及びZ 軸ステップモータ306に対する正逆の回転指示である。
【0083】 まず操作制御器314によって制御されるX軸ステップモータ315、Y軸ス テップモータ316及びZ軸ステップモータ306のカメラシステム31に於け る動作について説明する。図14がカメラシステム31の外観斜視図であり各ス テップモータの可動子および関連する各部が示されている。 各ステップモータにその回転の絶対値の情報を持たせるのは簡単であるので、 ここでは各ステップモータは定位帰着の指示があれば回転の原点に戻るものとす る。 X軸ステップモータ可動子315aはカメラシステム31を水平方向に回転さ せるものであり、正回転は高輝度スポットのX座標値を増加させる方向すなわち カメラシステム31を左に振る方向であると規定する。Y軸ステップモータ可動 子316aは、カメラシステム31を垂直方向に回転させるものであり、正回転 は高輝度スポットのY座標値を増加させる方向すなわちカメラシステム31を下 に振る方向であると規定する。またZ軸ステップモータ可動子318はレンズブ ロック301を回転させ、ズームの度合いを調節するものである。Z軸ステップ モータ可動子318はベルトもしくは、歯車でレンズブロック301と結合され ているものとする。図14ではベルト319で結合されている様子を示してある 。Z軸ステップモータ可動子318の正回転はズームを拡大すなわち「寄る」方 向に調節するものであると規定する。
【0084】 操作制御部314は、例えば、図15に示すフローチャートに従って各ステッ プモータを制御する。 ここで、図15のフローチャートに於いて変数x、yは高輝度スポットが1つ の場合のそのスポットのそれぞれXおよびY座標値である。変数zはズームの状 態を示すものであり、この値が大きくなることは像が拡大することを示し、いわ ゆる「寄る」ことであり、この値が小さくなることは像が縮小する、いわゆる「 引く」ことである。xmaxおよびxminは高輝度スポットが複数の場合の、 それぞれ最も右および最も左に位置する高輝度スポットのX座標値である。おな じくymaxおよびyminは高輝度スポットが複数の場合の、それぞれ最も上 および最も下に位置する高輝度スポットのY座標値である。
【0085】 Δxの増加、又は減少動作はX軸ステップモータ315を1ステップそれぞれ 正又は、逆回転させる動作を表し、Δyの増加、又は減少動作はY軸ステップモ ータ316を1ステップそれぞれ正、又は逆回転させる動作を表し、Δzの増加 、又は減少動作はZ軸ステップモータ306を1ステップそれぞれ正、又は逆回 転させる動作を表すこととする。各変数の定位置帰着動作はそれぞれのステップ モータを定位置に帰着させる動作を示す。A、B、C、D、Eはそれぞれ定数で ありこれを変化させることによりフローチャートが収束した際の高輝度スポット の画面上の位置を変化させることが出来る。ここに示した変数z以外の全ての変 数、定数はX軸、Y軸の座標値であるので0と1の間の値を取る。
【0086】 以下、図15のフローチャートに基づいて、操作制御器314の制御動作を説 明する。図10に示すようにカメラシステム31に演奏開始・終了情報入力端子 Tinc12から演奏開始情報が入力されることにより、図15のフローチャート に示す処理が開始される。すなわち、ステップS1で、x、y、zをそれぞれ、 カメラシステム31の正面、水平、最も引いた状態である定位置に帰着させる。 次のステップS2で、スキャナから入力された高輝度スポットの個数が複数か否 かを判断して、複数である場合には、ステップS4に進み、複数でない場合には 、ステップS3に進む。ステップS3では、詳細後述する高輝度スポット単数処 理を実行して、ステップS5に進み、ステップS4では、詳細後述する高輝度ス ポット複数処理を実行して、ステップS5に進む。そして、ステップS5で、カ メラ操作を停止させて処理を終了する。
【0087】 次に、ステップS3の高輝度スポット単数処理について、図21に示すフロー チャートを用いて詳細に説明する。 当該処理ではまず、ステップS301で、「z撮影位置帰着」である、ズーム 度合いを一人の人物を撮影するに適したある決められた値に帰着させる。次にス テップS302で、(x−A)>0であるか否かを判断して、(x−A)>0で ある場合には、ステップS303に進み、(x−A)>0でない場合には、ステ ップS304に進む。ステップS303では、(x−A)>0の不等式は右過ぎ ることを示しているので、「Δx減少動作」すなわちX軸ステッピングモータを 1ステップ逆回転させカメラシステムを少し左に向けるように制御して、ステッ プS306に進む。
【0088】 ステップS304では、(x−A)<0であるか否かを判断して、(x−A) <0である場合には、ステップS305に進み、(x−A)<0でない場合には 、ステップS306に進む。ステップS305では、(x−A)<0の不等式が 、左過ぎることを示しているので、「Δx増加動作」すなわちX軸ステッピング モータを1ステップ正回転させカメラシステムを少し右に向けるように制御して 、ステップS306に進む。このように、ステップS302〜ステップS305 によって、現在の高輝度スポットが目標値より右か左かの判断をして、(x−A )>0、すなわち右過ぎる場合は、X軸ステッピングモータを1ステップ逆回転 させカメラシステムを少し左に向け、(x−A)<0すなわち左過ぎる場合は、 X軸ステッピングモータを1ステップ正回転させカメラシステムを少し右に向け るように制御し、(x−A)=0、すなわち目標値に達している場合は何もしな い。
【0089】 同様に、ステップS306〜ステップS309で、入力された高輝度スポット が目標値より上かどうかの判断を行い、(y−B)>0、すなわち上過ぎる場合 は「Δy減少動作」であるY軸ステッピングモータを1ステップ逆回転をさせて 、カメラシステムを少し上に向け、(y−B)<0、すなわち下過ぎる場合は「 Δy増加動作」であるY軸ステッピングモータを1ステップ正回転をさせて、カ メラシステム31を少し下に向け、(y−B)=0、すなわち目標値に達してい る場合は何もしないで、ステップS310に進む。そして、ステップS310で 、演奏が終了したか否かを判断して、演奏が終了していない場合には、ステップ S302に進み、以下ステップS302〜ステップS309を繰り返し、演奏が 終了している場合には、ステップS5に進む。すなわち、ステップS310はカ メラシステム31の演奏開始・終了情報入力端子Tinc12から終了情報が入力 されたかどうかを判断して、入力されていたならば「カメラ操作停止」動作を行 いカメラの操作を停止し、まだ入力されていないならば、結果高輝度スポットの x座標値がA、y座標値がBに移動し保持される。
【0090】 次に、ステップS4の高輝度スポット複数処理について、図22に示すフロー チャートを用いて、詳細に説明する。ステップS401で、(xmax−xmin)− C>0であるか否かを判断して、(xmax−xmin)−C>0である場合には、す なわち左右の間隔が大き過ぎる場合には、ステップS402に進んで、「Δz減 少動作」、すなわちZ軸ステッピングモータを1ステップ逆回転させカメラを少 し引くように制御して、ステップS405に進む。(xmax−xmin)−C>0で ない場合には、ステップS403に進む。ステップS403では、(xmax−xm in )−C<0であるか否かを判断して、(xmax−xmin)−C<0である場合、 すなわち間隔が小さすぎる場合は、ステップS404で、「Δz増加動作」すな わちZ軸ステッピングモータを1ステップ正回転させカメラを少し寄るように制 御してステップS405に進み、(xmax−xmin)−C<0でない場合、(この 場合は、ステップS401の処理とあわせて、結局(xmax−xmin)−C=0の 場合であって、すなわち間隔が適正な場合である。)、ステップS405に進む 。
【0091】 すなわち、ステップS401〜ステップS404の処理では、複数の高輝度ス ポットの最も右のものと最も左のものの左右方向の間隔が定数Cより大きいかど うかを判断して、(xmax−xmin)−C>0、すなわち左右の間隔が大き過ぎる と「Δz減少動作」すなわちZ軸ステッピングモータを1ステップ逆回転させカ メラを少し引き、(xmax−xmin)−C<0すなわち間隔が小さすぎる場合は「 Δz増加動作」を行い、(xmax−xmin)−C=0、すなわち間隔が適正な場合 は何もしない。
【0092】 次に、ステップS405〜ステップS408は、式(xmax+xmin)/2−D を用いて、複数の高輝度スポットの最も右のものと最も左のものの中央の位置が 定数Dより大きいかどうかどうかを判断して、ステップS405において、(x max +xmin)/2−D>0、すなわち右過ぎる場合はステップS406に進み、 「Δx減少動作」すなわちX軸ステッピングモータを1ステップ逆回転させカメ ラシステムを少し左に向けるように制御し、ステップS406で、(xmax+xm in )/2−D<0、すなわち左過ぎる場合はステップS408に進み、「Δx増 加動作」、すなわちX軸ステッピングモータを1ステップ正回転させカメラシス テム31を少し右に向けるように制御し、(xmax+xmin)/2−D=0、すな わち目標値に達している場合は、ステップS405,S407を経て、どのよう な処理もすることなく、ステップS409に進む。
【0093】 ステップS409〜ステップS412では、式「(ymax+ymin)/2−E」 を用いて、複数の高輝度スポットの最も上のものと最も下のものの中央の位置が 定数Eより大きいかどうかどうかを判断して当該判断に基づいて所定の処理をす る。すなわち、ステップS409で、(ymax+ymin)/2−E>0、すなわち 上過ぎる場合は、ステップS410で「Δy減少動作」であるY軸ステッピング モータを1ステップ逆回転させてカメラシステム31を少し上に向けるように制 御し、ステップS411で、(ymax+ymin)/2−E<0、すなわち下過ぎる と判断した場合は、ステップS412で「Δx増加動作」であるY軸ステッピン グモータを1ステップ正回転させてカメラシステム31を少し下に向けるように 制御し、(ymax+ymin)/2−E=0、すなわち目標値に達している場合は、 ステップS409,S411を経て何もしないで、ステップS413に進む。
【0094】 ステップS413では、演奏が終了したか否かを判断して、演奏が終了してい ない場合には、ステップS401に進み、演奏が終了した場合には、ステップS 5に進む。すなわち、ステップS413は、カメラシステム31に、演奏開始・ 終了情報入力端子Tinc12を介して終了情報が入力されたかどうかを判断して 、ステップS5に進んで、カメラ操作を停止させる。
【0095】 以上説明したステップS4の高輝度スポット複数処理により、高輝度スポット の最も右のものと左のものの間の左右間隔がCに調整・保持され、高輝度スポッ トの最も右のものと左のものの中心のX座標値がDに移動し保持され、高輝度ス ポットの最も上のものと下のものの中心のY座標値がEに移動し保持される。 このフローチャートに於ける最初の動作に於けるzの定位置すなわちZ軸ステ ップモータの定位置はカメラシステムを「最も引いた」状態である。この状態を 経由することにより光源の画面上への捕え落としを防止できる。 以上述べた処理を実行する操作制御器314は、8ビット程度の簡単な産業用 CPUで実現することができる。
【0096】 次に、本実施形態における光源の実装位置について説明する。図16がこれに ついて示したものである。このように光源はマイクロフォンの受話部に接近して 設置する。図23の赤外線光源413,423として赤外線発光ダイオードを用 いている。赤外線発光ダイオードによって発生した赤外線光はまず赤外線のみを 通過させる赤外線フィルタを通過し、さらにこの赤外線フィルタの表面に貼付さ れた偏光フィルタ411を通過し外部に放射される。この状況は図23に示した 光源41の構成と一致している。なおこの赤外線発光ダイオードは変調器414 により変調される。赤外線フィルタは図16に示すようにマイクロフォン受話部 と把手を結ぶ、赤外線を通過させる剛体で構成することが好ましい。以上の図1 6に示した構成は、本考案における一例であって、本考案はこれに限定されるわ けではない。
【0097】 次に偏光フィルタの動作を説明する。偏光フィルタ411は、その通過振動方 向が図17に示すようにマイクロフォンの長軸方向に一致するように配置する。 これと共に図11に示したカメラシステム31の光学系に設置した偏光フィルタ 307は上下方向にその通過振動方向を持つようにする。このようにすると図1 7(a)のようにマイクロフォンを立てた状態では光源の偏光フィルタ411の 通過振動方向とカメラシステムの偏光フィルタ307のそれとが一致しカメラシ ステム31では高い輝度のスポットとして観測されこの光源は高輝度スポットと して取り扱われる。ところが図17(b)のようにマイクロフォンを寝かせた状 態では光源41の偏光フィルタ411の通過振動方向とカメラシステム31のそ れが90度異なる。このため、この光源41は、カメラシステム31において高 輝度スポットとして見なされず、図10中の操作制御器314の取り扱い対象外 となる。もちろん両者の通過振動方向が一致すればどのように偏光フィルタの通 過振動方向を選んでも良い。
【0098】 このような方法により操作制御器314は横位置に置かれた、すなわち図17 (b)の位置に置かれたマイクロフォンを無視するようにすることができる。こ れとともに光源がマイクロフォンの送話スイッチが入った状態でのみ点灯する設 計を導入すれば操作制御器314が、使われていないマイクロフォンを無視する ようにすることができる。以上の説明では、光源41を用いて説明したが、光源 42においても同様である。また、さらに多くの光源を用いても同様である。
【0099】 以上述べた光源を用いるカメラシステム31の自動操作の効果について、図1 8および図19を参照して説明する。両図に於いて黒く塗られた部分が光源の位 置であり、マイクロフォンの受話部の直下に設置されている。 図18はマイクロフォンが1個であり、これに伴い図10中の操作制御器31 4に入力される高輝度スポットが1つの場合である。この際は図15のフローチ ャートに示した処理によりカメラシステム31は決められたズーム位置にレンズ ブロック301を調節したのちに画面上の光源の位置のX座標値がA、Y座標値 がBになるようカメラシステム31の方向を調節する。
【0100】 また、図19に示すように、マイクロフォンが複数であって高輝度スポットが 複数の場合は、以下のようになる。この場合は図15のフローチャートに示した 処理により、カメラシステム31は画面上光源の左右両端の間隔をCに調節し、 光源の左右方向の中心のX軸座標値をDに調節しまた光源の上下方向の中心のY 軸座標値をEに調節する。これらの調節作用は全て光源を目印として行なわれる 。図10および図11に示すように、可視光系のCCD受光素子群303に至る 光の経路とCCD受光素子群312に至る光の経路は、光源系の光の経路として 同一である。このため可視光系のCCD受光素子群303における画面上の光源 の位置と光源系のCCD受光素子群312における光源の位置とは同一となる。 この作用を利用し光源の位置を目印に被写体の人物の撮影を最適に行うようにカ メラシステム31の方向を操作することができる。すなわち歌を歌うというカラ オケ演奏の性質上、人物とマイクロフォンは接近しているので、マイクロフォン を目印にカメラシステムを操作することにより常にカメラシステムは人物、特に にその顔面を中心に追跡することが可能である。
【0101】 以上説明した本実施形態は、信号発生器51の種類を問わない。すなわち、レ ーザーディスク、DVD等に対応可能であることは言うまでもなく、信号発生部 51とそれ以降の部分とは距離的に離れていてもよい。このため本実施形態は通 信手段を用いるカラオケ方式に対しても対応可能である。
【0102】 以上のように構成された実施形態のハードコピー装置付きカラオケ装置は、所 望の楽譜情報と写真情報を印刷して出力することができる。
【0103】 <変形例> 次に、図面を参照して、本考案に係る変形例について説明する。 1、第1の変形例 本考案に係る第1の変形例のハードコピー装置付きカラオケ装置は、データ送 信センター70から従来データと共に送信される楽譜データに基づいて、楽譜情 報をプリントアウトするカラオケ装置であって、図24のブロック図に示す楽譜 装置端末60を備えたことを特徴とする。ここで、当該カラオケ装置に、データ を送信するデータ送信センター70は、従来データ発生装置73と楽譜データ発 生装置71とデータ送信部72とからなり、従来データを送信すると共に楽譜デ ータをISDN等の通信手段を用いて送信する。
【0104】 楽譜装置端末60は、楽譜データ受信部61と楽譜データ記憶部62とメイン 回路63とプリンター64と料金清算機65とモニター画面装置66と撮影装置 67と曲No.発信機68と受信部69とからなり、以下のように構成され動作 する。楽譜装置端末60において、楽譜データ受信部61は、データ送信センタ ー70から送信される楽譜データを、例えば楽譜データに先立って送信される楽 譜データ識別記号従って、楽譜データを受信してデータ記憶部62に入力する。 例えば、DVD装置等からなる楽譜データ記録部62は、DVD−Rディスク等 の記憶媒体に記憶させて登録する。
【0105】 曲No.発信機68は、番号キーと発信ボタンとシャッターボタンからなる操 作部を含み、この番号キーを介して、曲No.、撮影コード、音程コード等のコ ードが入力される。ここで、撮影コードは、撮影装置をスタンバイして撮影モー ドにするコードであり、音程コードは発信機68でカラオケの音程を指示するコ ードであり、出力される楽譜カードにこの音程は記録される。発信ボタンは、上 記各コードが入力された後、当該コードを発信するボタンである。本第1の変形 例では、撮影コードが入力されている場合は、デジタルカメラのシャッターを切 る信号を発信するシャッターボタンを押すまでは、楽譜カードがプリントアウト されないように構成されている。
【0106】 メイン回路63は、受信部69から各コードを示す信号が入力されると、曲N o.に対応する曲の楽譜データを読み出して、プリンター64と撮影装置67と モニター画面装置66と料金精算機65とを以下のように制御して動作させる。 メイン回路は、楽譜データと背景データ等とメッセージとを、曲No.発信機か ら入力される指示信号に基づいて、選択して合成し、プリンター64に出力する 。プリンター64はカラー背景付きの楽譜カードをプリントアウトする。また、 メイン回路63は、曲No.発信機68において、シャッターボタンが押された ことを示す信号が受信部69から入力されると、撮影装置のストロボを点灯させ 、焦点自動調整付きデジタルカメラのシャッターを開閉させて撮影させ、楽譜デ ータと合成してプリンター64に出力して、記念写真付き楽譜カードをプリント アウトする。
【0107】 モニター画面装置66は、構図及び楽譜データ等を表示する。これによって、 利用者は、構図及び楽譜内容等を確認することができる。また、料金精算機65 は、プリンターからのプリントアウト回数に応じて料金を精算する。本考案では 、料金精算機65に代えて料金表示機を用いてもよい。
【0108】 以上のように構成された第1の変形例のハードコピー装置付きカラオケ装置は 、データ送信センター70から送信される楽譜データに基づいて、楽譜情報をプ リントアウトすることができる。また、この第1の変形例のハードコピー装置付 きカラオケ装置を、レーザーディスクプレーヤ等の信号再生部とともに用いても よい。
【0109】 2,第2の変形例 次に、図25を参照して、本考案に係る第2の変形例のハードコピー装置付き カラオケ装置について説明する。当該カラオケ装置は、実施形態のハードコピー 装置付きカラオケ装置からカメラシステム31とその関連機器を除いて簡略化さ れ、信号発生部51と表現部52と信号分配器11と巡回走査形メモリ12aと プリント装置13とからなる。本第2の変形例において、巡回走査形メモリ12 aとプリント装置13とによって、ハードコピー端末1aが構成される。ここで 、本第2の変形例において、信号発生部51によって再生される信号は、図25 においてJ1aの符号を付して示すように、印刷信号識別信号、楽譜情報、印刷 情報終了信号並びに音声と映像と文字とからなる従来形の曲情報から構成される 。以下、印刷信号識別信号、楽譜情報、印刷情報終了信号が時間的にこの順に並 んだ信号を印刷信号と称する。
【0110】 本第2の変形例のカラオケ装置において、再生曲情報J1aは、信号分配器1 1に入力される。信号分配器11は、実施形態と同様に構成され、印刷信号識別 記号を検出すると、それ以後の信号は印刷信号であると判定してハードコピー端 末1aに印刷信号を入力する。さらに、信号分配器11は、印刷信号終了記号を 検出すると印刷信号終了記号に後続する信号は従来形の曲情報であると判定し、 印刷信号終了信号に後続する信号を表現部52に入力する。この印刷信号終了信 号に後続する表現部情報を、図25においては、J2aの符号を付して示してい る。この表現部情報J2aは、従来形の曲情報であるので、第2の変形例のカラ オケ装置の表現部52は、従来形のカラオケ装置の動作を行う。
【0111】 また、ハードコピー端末1aの巡回走査形メモリ12aには、図25に示すよ うに、信号分配器11から印刷信号が入力され、巡回走査形メモリ12aの1つ のセクタには1つの印刷信号が記録される。この印刷信号は、上述したように、 印刷情報識別記号、楽譜情報、印刷情報終了記号がこの順に並んでなる。また、 巡回走査形メモリ12aの各セクタは上方から下方に向かって配置されている。 巡回走査形メモリ12aの1つのセクタに格納された1つの印刷信号は、それが 持つ印刷情報識別記号をキーとして非破壊的読み出しされ、そのための印刷情報 識別記号は、巡回走査形メモリ12aの第1の記号入力端子を介して入力される 。ここで、第1の記号入力端子は印刷情報識別記号を並列入力するための多線の 端子である。非破壊読み出しで得た巡回走査形メモリ出力は、出力端子を介して 出力され、プリント装置13に入力される。これによって、プリント装置13で 印刷したい曲の楽譜情報を印刷して出力できる。また、破壊的読み出しのための 印刷情報識別記号は、巡回走査形メモリ12aの第2の記号入力端子を介して入 力される。ここで、第2の記号入力端子は、第1の記号入力端子と同様、印刷情 報識別記号を並列入力するための多線の端子である。これによって、破壊的読み 出しで得た巡回走査形メモリ出力を利用しない場合、対応する曲の印刷信号を削 除することが可能である。
【0112】 次に、プリント装置13と巡回走査形メモリ12aからなるハードコピー端末 1aの実現法について述べる。上述したように、ハードコピー端末1aにおいて は、巡回走査形メモリ12aに印刷信号が入力される。ハードコピー端末1aに おいては、巡回走査形メモリ12aの入力端子がハードコピー端末1aの唯一の 外部端子である。 本考案において、プリント装置13は市販のプリンタをそのまま用いることが できる。また、巡回走査形メモリ12aは次の性質を持つことが必要である。す なわち、「巡回走査形メモリ12aの記憶領域は複数のセクタに分割され、キー 情報を入力することにより希望のセクタの記憶内容全体を破壊または非破壊読出 しの形で取り出し可能である。」ことである。この動作は「各セクタを定期的に 走査探索するシークスキャン機能により実現される。この機能は通常のハードデ ィスクドライブ動作を半導体を用いて実現したいわゆるシリコンディスクでも当 然実現可能である。
【0113】 ハードコピー端末1aでは、上記性質を持つ巡回走査形メモリ12aの1つの セクタに1つの印刷信号を導入する形式で使用する。印刷信号は印刷情報識別記 号、楽譜情報、印刷情報終了記号からなるが、巡回走査形メモリ12aにキーと して印刷情報識別記号を導入することにより対応する印刷信号を破壊的または非 破壊的に取り出すことができる。図25には、非破壊的読出し用の印刷情報識別 記号入力端子と、破壊的読出し用の印刷情報識別記号入力端子とを示している。 これら印刷したい曲の印刷情報識別記号入力端子と、削除したい曲の印刷情報識 別記号入力端子とを備えることにより、図25の説明で示した巡回走査形メモリ 12aの機能を満たすことができる。
【0114】 以上のように構成された第2の変形例のハードコピー付きカラオケ装置は、希 望する曲の楽譜をハードコピーとして出力することができ、実施形態のハードコ ピー装置付きカラオケ装置に比較して構成を簡単にできる。
【0115】 以上説明した第2の変形例は、図26に示すように構成してもよい(以下、第 3の変形例という)。すなわち、図26に示した、本考案に係る第3の変形例の カラオケ装置は、ハードコピーの結果に広告を導入することを可能にしたもので あって、以下のように構成される。ここで、図26において、図25と同様のも のには同様の符号を付して示している。
【0116】 この第3の変形例において、信号発生部51によって再生される信号は、上述 の第2の変形例と同様、再生曲情報J1aであり、印刷情報識別記号、楽譜情報 、印刷情報終了記号ならびに音声と映像と文字からなる従来形の曲情報から構成 され、直列記憶装置21に入力される。そして、この直列記憶装置21の出力と 広告発生部23の出力とは広告情報合成器22aで合成される。広告発生部23 が発生する信号は、広告情報のみからなり、この広告情報は、広告情報合成器2 2aによって、再生曲情報J1a中の楽譜情報の後に付加される。その結果、図 26中において、印刷信号識別記号、楽譜情報、広告情報、印刷信号終了記号、 従来信号識別記号及び音声+映像+文字からなる広告付き曲情報が広告情報合成 器22aの出力として得られる。この広告情報が負荷された印刷情報は、信号分 配器11に入力され、以下、上述の第2の変形例と同様に、動作する。
【0117】 以下、本考案に係る第3の変形例のカラオケ装置の各部の構成と動作をさらに 詳細に説明する。信号発生部51で再生された再生曲情報J1aは、直列記憶装 置21に、その入力端子T24を介して入力される。入力された再生曲情報J1 aは、一旦直列記憶装置21に格納された後、直列記憶装置21の出力端子T2 5から順次そのままの形で出力され、広告情報合成器22aにその印刷信号入力 端子Tinb1を介して入力される。広告情報合成器22aはまた、広告情報入力 端子Tinb5と、出力端子Toutc1を有する。この広告情報合成器22aは、 印刷情報入力端子Tinb1と広告情報入力端子Tinb5の2つの入力端子の切換 を行う。広告情報合成器22aは、当初入力端子を印刷情報入力端子Tinb1の 側に切り替えてあり、印刷情報入力端子Tinb1を介して直列記憶装置21から 入力された信号が広告情報合成器22aの出力端子Toutc1から出力される。 ここで、広告情報合成器22aは、図27に示すように、図4の広告情報合成器 22と比較して、広告情報終了トリガ出力端子T31を備えた点が異なり、その 他は、図4の広告情報合成器22と同様に構成される。
【0118】 しかしながら、再生曲情報J1aのうちの印刷情報終了記号が広告情報合成器 22aに認識された瞬間、広告情報合成器22aは、印刷情報終了記号トリガを 出力端子T29を介して、直列記憶装置21と広告発生部23とに入力する。直 列記憶装置21は、印刷情報終了記号トリガが入力されると、信号の送出を停止 し、広告発生部23は、印刷情報終了記号トリガが入力されると、図26に示す 広告情報の発生を開始する。そして、広告情報合成器22a自身は、この印刷情 報終了記号トリガを発生すると同時に、その入力端子を広告発生部23からの出 力が入力される広告情報入力端子Tinb5に切換るので、以後は、広告情報が広 告情報合成器22aから、出力端子Toutc1を介して出力される。
【0119】 次に、広告発生器23は、広告情報の終了にあたり、広告情報終了トリガを発 生して、その出力端子T32を介して広告情報合成器22aに出力する。広告情 報入力端子Tinb6を介して広告情報合成器22aに入力された広告情報終了ト リガは、広告情報合成器22aの広告情報終了出力端子T31を介して直列記憶 装置21に出力される。この広告情報終了トリガは、広告情報合成器22aの入 力端子を入力端子Tinb1側に切換、かつ直列記憶装置21の信号送出を再開さ せる。これによって、広告情報合成器22aの出力として、出力端子Toutc1 を介して印刷終了信号及びそれ以降の信号が出力される。 以後の動作は、第2の変形例と同様である。
【0120】 図26における直列記憶装置21は適切な形のシフトレジスタで構成すること ができる。ここで本考案で用いる印刷情報識別記号の形式について説明する。こ れは印刷情報識別記号であることを示す桁と、各曲に固有の曲番号を示す桁から 構成されている。信号分配器11では、このうち印刷情報識別記号であることを 示す桁のみが印刷情報の識別に用いられており、ハードコピー端末1a中の巡回 走査形メモリ12aでは全ての桁が用いられている。印刷情報識別記号中に図2 5、図26の信号発生部51によって再生された際の発生時刻を示す桁を設ける とハードコピー端末1a中の削除したい曲の印刷情報識別番号の導入に際して、 その時刻に相当する曲の印刷情報を削除することが可能になり、記憶内容を「忘 れさせる」効果が得られる。図26中に示した楽譜情報と広告情報からなる広告 付加曲情報においては、時間的に楽譜情報が先に配置され、広告情報が後に配置 されているが、このことは図26中のプリント装置で印刷した際に前者が上、後 者が下に印刷されることにはつながらないことは言うまでもない。直列信号であ る時間信号から二次元信号である印刷画面に変換する際に様々な変換が可能であ り、印刷結果としてこれらを全体としてまたは部分毎に自由に配置することが可 能である。もちろんこれらの時間関係を自由に入れ替える変換装置を構成するこ とも可能である。 図26では広告情報の挿入をカラオケ装置の表現部へ送られる信号分離以前に 行っているが、もちろんこの挿入を分離以後に行うことも可能である。 以上の実施形態及び変形例のハードコピー端末付きカラオケ装置では、従来の 音声情報、映像情報及び文字情報からなる動画音声表示信号と、楽譜情報が含ま れた印刷情報とを含む曲情報を用いて、印字出力であるハードコピーを出力する ように構成したが、本考案はこれに限らず、従来の音声情報、映像情報及び文字 情報からなる動画音声表示信号に基づいて、楽譜情報を含む印刷情報を作成して 、印字されたハードコピーを出力するように構成してもよい。以上のように構成 することにより、カラオケ記録媒体の記録形式を変更する必要のないハードコピ ー端末付きカラオケ装置を提供でき、当該カラオケ装置を用いて、カラオケ楽譜 ハードコピーを出力することができる。
【0121】
【考案の効果】
以上説明したことから明らかなように、本考案に係るハードコピー端末付きカ ラオケ装置から出力される、少なくとも歌った曲の楽譜が印刷されたカラオケ用 楽譜ハードコピーは、利用者が保存することができる。 このように、プリントアウトされたハードコピーを、楽譜カードとして何枚か 集めることにより、個人的な愛唱歌集を作成することができる。これによって、 いつでも好きな所で見て楽しんだり練習したりでき、さらに美しい絵・写真をバ ックに重ねてメッセージを入れることにより、新しいコミュニケーション・文化 手段にもなり、従来に比べてより広く深く立体的にカラオケを享受利用できる。
【提出日】平成9年1月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、カラオケ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラオケ装置は、図28に示すように、信号発生部51と表現部52と からなり、例えばレーザーディスクプレーヤーからなる信号発生部51で再生し た音声、映像及び文字からなる曲情報を、表現部のブラウン管等のディスプレイ に映像と共に歌詞を映し、表現部の拡声装置から出力する歌唱曲の伴奏により、 利用者は聞き覚えのある曲を、手軽に表現部の拡声装置を通して、歌唱表現でき る装置であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカラオケ装置は、ハードコピー装置が付属しておらず、 歌唱曲の楽譜情報が提供保存されないため、利用者が歌唱を望む曲があっても、 充分にメロディー、歌詞、音楽的構成を理解していないと歌い難いという問題点 があった。
【0004】 本考案の目的は、利用者が所望の歌唱曲の、歌詞を含む楽譜が印刷されたカラ オケ用楽譜ハードコピーを提供することにあり、利用者は楽譜により従来より一 層本格的な音楽情報を得ることが容易となり、利用者が楽譜ハードコピーを保存 収集すれば利用者の個人的歌集となる。ここで、本明細書において、単にハード コピーという時は、ハードコピー装置(端末)から出力された印刷物のことをい う。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、従来方式のレーザーディスク(LD)等の永久記憶手段に記憶され た曲情報又は、該曲情報の構成を一部変更し、従来形の曲情報の時間的前方に印 刷情報識別信号、楽譜情報、印刷情報終了記号が時間的にこの順に付加された信 号を、信号発生部で再生した後、印刷情報と従来形の曲情報とに分離して、印刷 情報をハードコピー端末に入力し、従来形の曲情報を従来形の表現部に入力する ことにより、従来形のカラオケ装置動作に加えて、希望する曲に関連するハード コピーを得ることを可能にしたハードコピー端末付きカラオケ装置から出力され たハードコピーである。 すなわち、本考案に係る請求項1記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、少な くとも音声情報、映像情報、文字情報および楽譜情報を含む曲情報が記録された カラオケ記録媒体からハードコピー端末付きカラオケ装置を介して選択的に取り 出せる少なくとも文字情報および楽譜情報が印刷されてなる。
【0006】 また、本考案に係る請求項2記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、請求項1 記載のカラオケ用楽譜ハードコピーにおいて、上記ハードコピー端末付きカラオ ケ装置がさらに、内部に少なくとも1つの広告データが記憶されたメモリを備え 、該メモリに記憶された広告データに基づいて広告情報を上記文字情報および楽 譜情報と同時に印刷してなる。 さらに、本考案に係る請求項3記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、請求項 1又は2記載のカラオケ用楽譜ハードコピーにおいて、上記ハードコピー端末付 きカラオケ装置がさらに、デジタル情報である写真情報を出力するデジタルカメ ラシステムと、上記写真情報と上記文字情報及び楽譜情報とを合成して上記ハー ドコピー端末に入力する写真情報合成手段とを備え、 上記写真情報合成手段からのデータに基づいて写真情報を他の情報と同時に印 刷してなる。
【0007】 また、本考案に係る請求項4記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、請求項1 記載のカラオケ用楽譜ハードコピーにおいて、上記カラオケ記録媒体が少なくと も音声情報、映像情報及び文字情報からなる動画音声表示情報と、少なくとも楽 譜情報が含まれた印刷情報とを含む曲情報が記録されたカラオケ記録媒体であっ て、 上記カラオケ装置が上記曲情報を再生して出力する信号発生手段と、上記再生 された曲情報を、動画音声表示情報と印刷情報とに分配して出力する信号分配手 段と、上記信号分配手段から出力された印刷情報に基づいて、所定の情報を印刷 して出力するハードコピー端末とを備え、該カラオケ装置から選択的に出力され る、少なくとも所望の楽譜情報が印刷されてなる。
【0008】 また、本考案に係る請求項5記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、請求項4 記載のカラオケ用楽譜ハードコピーにおいて、上記ハードコピー端末付きカラオ ケ装置がさらに、 内部に少なくとも1つの広告データが記憶されたメモリを備え、該メモリに記 憶された広告データに基づいて広告情報を発生して出力する広告発生手段と、上 記信号分配手段から出力される印刷情報と上記広告情報とを合成して、広告情報 が付加された印刷情報をハードコピー端末に入力する広告情報合成手段とを備え 、該カラオケ装置から選択的に出力される、少なくとも上記楽譜及び上記広告情 報が印刷されてなる。
【0009】 また、本考案に係る請求項6記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、請求項4 又は5記載のカラオケ用楽譜ハードコピーにおいて、上記ハードコピー端末付き カラオケ装置がさらに、 所定の像平面に像を結ぶレンズブロックと、複数の受光素子が上記像平面に二 次元的に配列された受光素子群とを備え、上記像平面上に結ばれた像のデジタル 情報である写真情報を出力するデジタルカメラシステムと、上記写真情報と上記 印刷情報とを合成して、写真情報が付加された印刷情報を上記ハードコピー端末 に入力する写真情報合成手段とを備え、該カラオケ装置から選択的に出力される 、少なくとも上記楽譜及び歌唱中の写真とが印刷されてなる。
【0010】 また、本考案に係る請求項7記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、データ送 信センターから送信された、音声情報、映像情報及び文字情報からなる動画音声 表示情報と、楽譜情報を含む印刷情報とを含む曲情報を受信して出力する信号受 信手段と、上記再生された曲情報を、動画音声表示情報と印刷情報とに分配して 出力する信号分配手段と、上記信号分配手段から出力された印刷情報に基づいて 、所定の情報を印刷して出力するハードコピー端末とを備えたハードコピー端末 付きカラオケ装置を介して選択的に取り出せる少なくとも文字情報及び楽譜情報 が印刷されてなる。
【0011】 また、本考案に係る請求項8記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、請求項7 記載のカラオケ用楽譜ハードコピーにおいて、上記ハードコピー端末付きカラオ ケ装置がさらに、 内部に少なくとも1つの広告データが記憶されたメモリを備え、該メモリに記 憶された広告データに基づいて広告情報を発生して出力する広告発生手段と、上 記信号分配手段から出力される印刷情報と上記広告情報とを合成して、広告情報 が付加された印刷情報をハードコピー端末に入力する広告情報合成手段とを備え 、該カラオケ装置から選択的に出力される、少なくとも上記楽譜及び上記広告情 報が印刷されてなる。 また、本考案に係る請求項9記載のカラオケ用楽譜ハードコピーは、請求項7 又は8記載のカラオケ用楽譜ハードコピーにおいて、上記ハードコピー端末付き カラオケ装置がさらに、 所定の像平面に像を結ぶレンズブロックと、複数の受光素子が上記像平面に二 次元的に配列された受光素子群とを備え、上記像平面上に結ばれた像のデジタル 情報である写真情報を出力するデジタルカメラシステムと、上記写真情報と上記 印刷情報とを合成して、写真情報が付加された印刷情報を上記ハードコピー端末 に入力する写真情報合成手段とを備え、該カラオケ装置から出力される、少なく とも上記楽譜及び歌唱中の写真とが印刷されてなる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。 図1及び図2は本考案に係る実施形態のハードコピー装置付きカラオケ装置の 構成を示すブロック図である。当該実施形態のカラオケ装置は、音声と映像と文 字とからなる従来形の曲情報に、印刷信号識別信号、楽譜情報、印刷情報終了記 号並びにタイミング信号が付加された曲情報が記録された例えばレーザディスク 等の曲情報記録媒体から、当該曲情報を再生して、楽譜等をハードコピーとして 残すことができるように構成されたことを第1の特徴する。そしてさらに、本実 施形態では、上記ハードコピーに写真及び広告情報を含めることができるように 構成されていることを第2の特徴とする。以下、本明細書において、曲情報記録 媒体には、特に断らない限り、従来形の曲情報に、印刷信号識別信号、楽譜情報 、印刷情報終了記号並びにタイミング信号が付加された曲情報が記録されている ものとする。
【0013】 すなわち、本実施形態のハードコピー装置付きカラオケ装置は、信号発生部5 1及び表現部52とからなる従来例のカラオケ装置に、信号分配器11と、広告 情報合成器22と、写真情報合成器35と、広告発生器23と、マイク回路36 と、カメラシステム31と、シャッタートリガー検出器34と、高レベル検出器 37と、演奏開始・終了検出器38と、ハードコピー端末1とを加えて構成され る。ここで、ハードコピー端末1は、図2に示すように、巡回走査形メモリ12 と、プリント装置13と、ビュー制御器15と、スキップ回路14と、ビュー表 示部16とを備えて構成される。またマイク回路36は、カラオケ参加の音声な らびに目標の位置をカメラシステムに認識させる赤外線光源である。
【0014】 以下図面を参照して本実施形態のハードコピー装置付きカラオケ装置について 詳細に説明する。信号発生部51は、曲情報記録媒体から、図20(a)に示す 、印刷情報識別記号、楽譜情報、印刷情報終了記号、音声、映像、文字並びにタ イミング信号からなる再生曲情報J1を再生して、入力端子Tina1を介して信 号分配器11に入力する。ここで、印刷情報識別記号、楽譜情報、印刷情報終了 記号は時間的にこの順に並んでおり、以下、印刷情報識別記号、楽譜情報、印刷 情報終了記号が時間的に並んだ信号を印刷情報J3と称する。信号分配器11は 、再生曲情報J1において、印刷情報識別記号を検出すると、それ以後の信号は 印刷情報J3であると判定し、印刷情報J3を広告情報合成器22に入力する。 また、信号分配器11は印刷情報終了記号を検出すると、後続する信号は、音声 +映像+文字+タイミング信号からなる表現部曲情報J2であると判断して、図 20(b)に示す当該表現部曲情報J2を表現部52に入力する。この表現部曲 情報J2は、タイミングを除けば従来形の曲情報であるので、カラオケ装置の表 現部52は従来形のカラオケ装置の動作ならびにタイミングに対応する動作を行 う。タイミングに関する動作は専らカメラシステム31に関連する動作であるの でこれに関連して後述する。
【0015】 広告発生器23は、広告情報を発生して広告情報合成器22に入力する。広告 情報合成器22は、信号分配器11から入力される印刷情報J3と広告発生器2 3から入力される広告情報とを合成して、合成された図20(d)に示す印刷情 報J4を写真情報合成器35に入力する。ここで、広告情報合成器22は、広告 情報を、印刷情報J3の楽譜情報と印刷情報終了記号との間に挿入することによ り、印刷情報J3と広告情報とを合成する。カメラシステム31は、カラオケ演 奏中の光景の写真撮影を行うが、この撮影が行われる度にi番目画像識別記号n iおよびi番目の写真画像情報であるi番目画像情報piがni,piの順に時 間的にならんだ図20(e)に示す写真画像情報J5を写真情報合成器35に入 力する。カメラシステム31は、内部にカウンタをもっており写真が撮影される たびに、i番目画像識別記号niがもつiの値を1から順番に1つづつ増加させ ながら各写真画像情報J5を出力する。ここで、i番目画像識別記号niおよび i番目画像情報piとからなる写真画像情報J5をi番目写真画像情報J5と呼 ぶ。
【0016】 写真情報合成器35は、広告情報合成器22から入力される印刷情報J4とカ メラシステム31から入力される写真画像情報J5とを合成して、合成された情 報である印刷情報J6をハードコピー端末1に入力する。写真情報合成器35は 、図20(d)に示した印刷情報J4の広告情報の直後に、i番目写真画像情報 J5を順次付加して行く。その結果としてカラオケ演奏終了時には図20(f) に示す印刷情報J6に示す「n1p1n2p2……」の形式の情報までを含むこ とになる。この「n1p1n2p2……」として示した「i番目写真情報」がi の昇順に並んだ情報を写真情報と称することにする。ハードコピー端末1は、利 用者が選択する曲の番号に対応する印刷情報J6に基づいて、信号発生部51に よって再生された楽譜情報、広告発生部23によって発生された広告情報と共に 、写真情報のうち利用者が選択する写真を印刷して出力する。
【0017】 以上、信号発生部51からハードコピー端末1までの本実施形態の中心的に情 報の流れに沿って、本実施形態の主要な構成部分を説明したが、以下に、個々の 構成部分についてさらに詳細に説明する。
【0018】 まず、ハードコピー端末1は、図2に示すように、巡回走査形メモリ12と、 スキップ回路14と、プリント装置13と、ビュー制御器15と、ビュー表示部 16とからなり、ハードコピー端末1の入力端子である巡回走査形メモリ12の 入力端子には、写真情報合成器35から印刷情報J6が入力される。ハードコピ ー端末1において、巡回走査形メモリ12は、複数の記録用のトラックを有し、 巡回走査形メモリ12の1つのトラックには、図2に示すように、印刷情報識別 記号、楽譜情報、広告情報、写真情報、印刷情報終了記号が時間的にこの順に並 んだ印刷信号J6が記録される。ここで、巡回走査形メモリ12において、各ト ラックは上方より下方に向かって配置されている。巡回走査形メモリ12の1つ のトラックに収容された1つの印刷情報識別記号、印刷情報、広告情報、写真情 報、印刷情報終了記号の組である1つの印刷情報J6はそれが持つ印刷情報識別 記号をキーとして非破壊的読み出しおよび破壊的読み出しが可能となっている。
【0019】 非破壊的読み出しのための印刷したい曲の印刷情報識別記号の入力端子は、印 刷情報識別記号を並列入力するための多線の端子であり、巡回走査形メモリ12 は、入力される印刷情報識別記号に対応した印刷情報J6を非破壊的に読み出し て、読み出した印刷情報J6をスキツプ回路14とビュー制御器15とに入力す る。写真情報合成器35から出力される印刷情報J6は、巡回走査形メモリ12 に入力され次第、巡回走査形メモリ12の空いているトラックにランダムに入力 されて記憶され、巡回走査形メモリ12から出力される印刷情報J6は、入力端 子から人手で入力された印刷情報識別記号により、複数の印刷情報J6の中から 選ばれた1つの印刷情報J6である。
【0020】 スキップ回路14は、巡回走査形メモリ12から入力される印刷情報J6の中 から、印刷したい写真の番号に対応するni,piの組以外の写真画像情報を削 除して、削除された後の印刷情報J7をプリント装置13に入力する。ただし整 数iは印刷したい写真の番号で人手によりスキップ回路14に入力される情報で ある。これによって、印刷情報識別記号、楽譜情報、広告情報、印刷情報終了記 号及び写真情報の中から印刷したい写真の写真情報のみを含む印刷情報J7がプ リント装置13に入力される。これによって、利用者が選択する曲の番号に対応 する印刷情報のうち、信号発生部51より発生する楽譜情報、広告発生部23よ り発生する広告情報、そして写真情報のうち利用者が選択する写真が印刷される 。
【0021】 また、巡回走査形メモリ12において、破壊的読み出しのための、削除したい 曲の印刷情報識別記号の入力端子は、印刷情報識別記号を並列入力するための多 線の端子であって、削除したい曲の印刷情報識別記号に対応して破壊的読み出さ れた印刷情報J6を利用しない場合には、対応する曲の印刷情報J6を削除する ことが可能である。
【0022】 次に、本実施形態のハードコピー端末1において、補助的な動作を行うビュー 制御器15及びビュー表示部16について説明する。ビュー制御器15は、巡回 走査形メモリ12から入力される印刷情報J6の中からi番目写真情報ni+p iを、i=1から順次、ビュー表示部16に入力し、ビュー表示部16は入力さ れた写真情報を順次写真画像として表示する。これにより利用者は印刷した写真 を決定することができる。
【0023】 次に、図3を参照して、本実施形態における信号分配器11の構成と動作につ いて詳細に説明する。 信号分配器11は、上記曲情報が入力される入力端子と、上記ハードコピー端 末に上記印刷情報を出力するためのハードコピー側出力端子と、上記表現部に上 記動画音声表示情報を出力するための表現部側出力端子とを有し、スイッチSW 1,SW2の2つのスイッチと、タップ付き遅延線111と比較器112,11 3と、印刷情報識別記号発生器114と、印刷情報終了記号発生器115とから 構成され、上記印刷情報識別記号が入力されると上記印刷情報を上記ハードコピ ー端末に出力し、上記印刷情報終了記号が入力されると後続する上記動画音声表 示情報を表現部に出力する。
【0024】 ここで、タップ付き遅延線111は、第1の端子と第2の端子と、上記第1の 端子と上記第2の端子との間に直列に接続された複数のタップとを備えた第3の 端子を持ち、上記第1の端子から入力された上記曲情報を上記各タップの中を順 次第2の端子側に転送して、当該曲情報を順次第2の端子から出力するとともに 、各タップに転送された情報を転送される毎に並列に第3の端子から出力する。 印刷情報識別記号発生器114は、印刷情報に含まれる印刷情報識別記号と同 一の記号を発生して比較器112に出力する。 比較器112は、印刷情報識別記号発生器114が発生する記号と上記タップ 付き遅延線の第3の端子から並列に出力される情報とを比較して、互いに一致し た場合には、上記第1のスイッチSW1を閉じかつ上記第2のスイッチを開くた めの印刷情報識別記号発生トリガ信号を発生して、上記第1と上記第2のスイッ チSW1及びSW2に出力する。 印刷情報終了記号発生器115は、印刷情報に含まれる印刷情報終了記号と同 一の記号を発生して出力する。 比較器113は、印刷情報終了記号発生器115が発生する記号とタップ付き 遅延線111の第3の端子から並列に出力される情報とを比較して、互いに一致 した場合には、スイッチSW2を閉じかつ、スイッチSW1を開くための印刷情 報終了記号発生トリガ信号を発生して、スイッチSW1,SW2に出力する。
【0025】 まず比較器112に関連する動作を説明する。この動作はスイッチSW2が閉 じており、スイッチSW1が開放されている状態における動作である。印刷情報 識別記号発生器114は、印刷情報識別記号を並列に発生して、比較器112に 入力する。タップ付き遅延線111にはこれまで入力端子Tina1を介して信号 分配器11に入力された再生曲情報J1が記憶されており、タップ付き遅延線1 11は、第3の端子を介して比較器112に記憶内容(各タップに転送された情 報)を並列に供給する。比較器112は、この記憶内容と印刷情報識別記号発生 器114から入力された印刷情報識別記号との比較を行い、上記記憶内容が印刷 情報識別記号を含んでいると判断すると印刷情報識別記号発生トリガーを発生し て、スイッチSW1及びスイツチSW2に入力する。図3ではこの印刷情報識別 記号発生トリガーの経路を比較器114から引き出した点線で示してある。スイ ッチSW1は、入力される印刷情報識別記号発生トリガーに応答して回路を閉じ 、タツプ付き遅延線111から出力される情報を、ハードコピー側出力端子Tou tb1から出力させる。また、スイッチSW2は、入力される印刷情報識別記号 発生トリガーに応答して、入力端子Tina1と表現部側出力端子Touta2との 間の回路を開き、表現部側出力端子Touta2からの情報の出力を停止する。こ れによって、信号分配器11は入力端子Tina1から信号分配器にすでに入力さ れた信号が印刷情報識別記号を含むと判定すると、ハードコピー側出力端子Tou tb1からの出力を開始すると同時に、表現部側出力端子Touta2からの出力を 停止する。このように、表現部側出力端子Touta2側からハードコピー側出力 端子Toutb1側への回路の切り替えは排他的に行われる。以下、この形式の動 作を排他動作と称する。
【0026】 次に比較器113に関連する動作を説明する。この動作はスイッチSW1が閉 じており、スイッチSW2が開放されている状態における動作である。印刷情報 終了記号発生器115は印刷情報終了記号を並列に発生して、当該信号を比較器 113に入力する。比較器2は、タップ付き遅延線111より並列に供給された 再生曲情報J1の記憶内容と、印刷情報終了記号発生器115から入力された印 刷情報終了記号との間の比較を行い、上記記憶内容が印刷情報終了記号を含んで いると判断すると印刷情報終了記号発生トリガーを発生して、スイッチSW2と スイッチSW1とに入力する。図3ではこのトリガの経路を比較器112から引 き出した点線で示してある。この印刷情報終了記号発生トリガーはスイッチSW 2を閉じる働きをし、タップ付き遅延線111中の印刷情報終了記号がハードコ ピー側出力端子Toutb1から送出され終わるのを待ってスイッチSW1を開放 する働きをする。このように、スイッチSW1は、スイッチSW2が閉じてから 、一定時間遅れて開放されるので、この動作を遅延排他動作と称し、図3中では 上向きの矢印にそのように表記して表現する。ここで、上述の遅延排他動作は、 スイッチSW2の開放を、比較器113と同じ時間長だけクロックカウンタ等( 図示せず。)で遅らせることにより実現できる。
【0027】 スイッチSW1の入力はタップ付き遅延線111の出力であり、スイッチSW 2の入力はタップ付き遅延線111の入力と同じ、再生曲情報J1であり、この 間に遅延差が存在する。また上述の排他動作および遅延排他動作の結果、信号分 配器11は以下の動作を行う。 すなわち、信号分配器11の定常状態はスイッ チSW2が閉じており、スイッチSW1が開放されている状態であり、表現部側 出力端子Touta2を介して出力する状態である。このような状態において、入 力端子Tina1から入力された信号が印刷情報識別記号を含むことが判明すると スイッチの開閉を逆にし、ハードコピー側出力端子Toutb1から、この印刷情 報識別記号を含めそれ以降に入力される信号をそのまま出力する。また排他動作 によりハードコピー側出力端子Toutb1からの信号の送出開始と同時に、表現 部側出力端子Touta2からの信号の送出は停止される。
【0028】 一方スイッチSW1が閉じており、スイッチSW2が開放されている状態であ り、ハードコピー側出力端子Toutb1から出力する状態における変化を考える 。入力端子Tina1から入力された信号が印刷情報終了記号を含むことが判明す ると直ちにスイッチSW2を閉じ、表現部側出力端子Touta2から、この印刷 情報終了記号の直後に入力端子Tina1から入力された信号以降の信号すなわち 表現部情報J2を順次出力する。また遅延排他動作により、表現部側出力端子T outa2よりの信号送出開始後も、ハードコピー側出力端子Toutb1からの印刷 情報終了記号の送出を継続し、印刷情報終了記号送出終了後にスイッチSW1を 開放しハードコピー側出力端子Toutb1からの信号の送出を停止する。
【0029】 なお、信号分配器11において、印刷情報識別記号発生器114が発生する印 刷情報識別記号および印刷情報終了記号発生器115が発生する印刷情報終了記 号は不変の信号であるので、適宜ROM(リードオンリーメモリ)で発生できる 。以上述べたように、信号分配器11は、その表現部側出力端子Touta2を介 して表現部情報J2を出力する事ができ、またハードコピー側出力端子Toutb 1を介して印刷識別記号、楽譜情報、印刷情報終了記号が時間的にこの順に並ん だ印刷情報J3を出力することができる。
【0030】 次に、図4を参照して、広告情報合成器22の構成と動作について詳細に説明 する。広告情報合成器22は、印刷情報入力端子Tinb1と広告情報入力端子T inb5と広告情報終了トリガ入力端子Tinb6の3つの入力端子と、1つの出力 端子Toutc1を有し、スイッチSW3,SW4と、タップ付き遅延線211と 比較器212と印刷情報終了信号発生器213とを備えて、図4に示すように構 成され、以下のように動作をする。
【0031】 まず、広告情報合成器22において、スイッチSW3が閉じており、スイッチ SW4が開放されている状態で、印刷情報終了記号発生器213は印刷情報終了 記号を並列に発生する。タップ付き遅延線211は、印刷情報入力端子Tinb1 を介して順次入力される信号を記憶して、記憶内容を所定のタイミングで順次図 面上左に移動させて先に入力されたものから順にスイツチSW3に出力すると同 時に、比較器212に記憶内容を並列に供給する。比較器212は、タップ付き 遅延線211から入力される記憶内容と印刷情報終了記号発生器213から入力 される印刷情報終了記号との比較を行い、上記記憶内容が印刷情報終了記号を含 んでいると判断すると比較器212は印刷情報終了トリガを発生して、当該トリ ガをスイッチSW4,SW3に出力する一方、印刷情報終了トリガ出力端子Tou tb3を介して広告発生器23に出力する。図4ではこの印刷情報終了トリガの 経路を比較器212より発生する点線で示してある。この印刷情報終了トリガは スイッチSW4を閉じる働きをし、同時にスイッチSW3を開放する働きをする 。この動作は、信号分配器11の説明において定義した排他動作であり、図4中 の矢印にそのように表記して示している。
【0032】 次に広告情報終了トリガに関連する動作を説明する。この動作はスイッチSW 4が閉じており、スイッチSW3が開放されている状態に於ける動作である。広 告情報終了トリガ入力端子Tinb6を介して、広告発生器23から、広告情報の 終了を示す広告情報終了トリガが入力されると、広告情報合成器22はスイッチ SW3を閉じ、スイッチSW4を開放する動作を行う。この動作も、排他動作で ある。図4中の双方向に向いた矢印のうち上向きの矢印がここでの動作を表現す る。
【0033】 これら比較器212に関連する動作、広告情報終了トリガに関連する動作を総 合してみる。スイッチSW3が閉じており、スイッチSW4が開放されている状 態、すなわち印刷情報入力端子Tinb1を介して入力された信号が出力端子Tou tc1から出力される状態において、広告情報合成器22に入力された信号が印 刷情報終了記号を含むことが判明すると、印刷情報終了トリガを発生して、当該 トリガを印刷情報終了トリガ出力端子Toutb3を介して、広告発生器23に出 力し、これによって広告発生器23に広告情報を発生させて、広告情報入力端子 Tinb5を介して広告情報を得る。また、印刷情報終了トリガによって、スイッ チSW3,SW4の開閉を逆にして、広告情報入力端子Tinb5を介して入力さ れた広告信号を、直ちに出力端子Toutc1から送出を始める。
【0034】 またスイッチSW4が閉じており、スイッチSW3が開放されている状態、す なわち広告情報入力端子Tinb5から入力された広告情報が出力端子Toutc1 から出力されている状態で、広告発生器23から広告情報の終了を示す広告情報 終了トリガが広告情報終了トリガ入力端子Tinb6を介して入力されると、スイ ッチSW3,SW4の開閉を逆にして、またタップ付き遅延線211に記憶して いた情報を出力端子Toutc1を介して送出を開始する。この結果、印刷情報入 力端子Tinb4を介して入力され、タップ付き遅延線211に記憶されていた印 刷情報終了記号が出力端子Toutc1から送出され始める。
【0035】 図4のように構成された広告情報合成器22は、以上述べた動作から明らかな ように、印刷情報J3に於ける楽譜情報と印刷情報終了記号の間に、広告情報を 挿入し、結果として、印刷情報J3と広告情報とが合成された印刷情報J4を出 力することができる。なお印刷情報終了記号発生器213が発生する印刷情報終 了記号は不変の信号であるので、適宜ROM(リードオンリーメモリ)で発生で きる。
【0036】 すなわち、広告情報合成器22は、スイツチSW3を閉じ、スイッチSW4を 開くことにより、当初印刷情報入力端子Tinb1側に切り替えてあり、印刷情報 入力端子Tinb1を介して入力された印刷情報J3が広告情報合成器22の出力 として出力端子Toutc1から出力する。しかしながら、印刷情報J3のうちの 印刷情報終了記号が広告情報合成器22に認識された瞬間、広告情報合成器22 は印刷情報終了記号トリガを発生して、当該トリガを印刷情報終了トリガ出力端 子Toutb3を介して広告発生器23に入力する一方、スイッチSW4及びスイ ッチSW3とに入力し、当該トリガによってスイッチSW4を閉じ、スイッチS W3を開く。広告発生器23は、この印刷情報終了トリガが入力されると、広告 情報を発生して、広告情報を広告情報入力端子Tinb5を介して広告情報合成器 22に入力する。
【0037】 一方、広告情報合成器22においては、上述したように、印刷情報終了トリガ によって、スイッチSW4が閉じられ、スイッチSW3が開かれているので、広 告情報入力端子Tinb5を介して入力される広告情報が直ちに広告情報合成器2 2の出力として、出力端子Toutc1を介して出力される。また、広告情報の終 了に当たり、広告発生器23は広告情報終了トリガを発生して、広告情報終了ト リガ入力端子Tinbを介して広告情報合成器22に入力する。この広告情報終了 トリガにより広告情報合成器22はその出力として印刷情報終了記号およびそれ 以降の信号が発生しはじめる。
【0038】 次に、図5を参照して、広告発生器23の構成と動作を説明する。 広告発生器23は、印刷情報終了トリガ入力端子Tinb3と広告情報出力端子 Toutb5と広告情報終了トリガ出力端子Toutb6とを有し、巡回走査形メモリ 231、タップ付き遅延線232、比較器233、広告情報終了記号発生器23 4、乱数発生器236、カウンタ235及びスイッチSW5を備えて図5に示す ように構成され、以下のように動作をする。
【0039】 広告発生器23において、巡回走査形メモリ231の1つのトラックに1つの 広告信号を導入する形式で使用する。ここで広告信号は広告情報識別記号、広告 情報及び広告情報終了記号から成る。このうち最終的に広告情報出力端子Tout b5を介して出力されるものは広告情報のみである。 巡回走査形メモリ231にキーとして広告情報識別記号を入力することにより 対応する広告情報と広告情報終了記号の組を破壊的または非破壊的に取りだすこ とができる。ここでは非破壊的に取りだす機能のみを用いる。図5中、巡回走査 形メモリ231のキー入力端子Tin35がこの広告情報識別記号を入力するため の端子である。 乱数発生器236は、ランダムな整数を発生し、カウンタ235は1つづつ増 加する整数を発生し、何れも巡回走査形メモリ231に記憶された広告信号の広 告情報識別番号の範囲内の数値を発生するものとする。ここでのスイッチSW5 は人手により操作されるものであり、乱数発生器236とカウンタ235のどち らかの出力を選択するために用いる。使用モードに応じて何れかの出力が巡回操 作形メモリ231に入力される。
【0040】 この回路の動作は、印刷情報終了トリガ入力端子Tinb3に印刷情報終了トリ ガが入力されることにより開始する。この印刷情報終了トリガの入力により乱数 発生器236またはカウンタ235は1つの広告情報識別記号を発生する。この 広告情報識別記号は巡回操作形メモリ231のキー入力端子Tin35より巡回走 査形メモリ231に入力され、この結果、巡回走査形メモリ231はこの広告情 報識別番号に対応する広告信号のなかで、広告情報識別記号以外の部分、すなわ ち広告情報と広告情報終了記号をタップ付き遅延線232に並列入力の形式で一 度に入力する。 その後タップ付き遅延線232はクロックを開始し、結果としてタップ付き遅 延線232に記憶された広告情報が順次、広告情報出力端子Toutb5から出力 される。
【0041】 タップ付き遅延線232の出力端子およびそれに近い、全体で広告情報終了記 号の長さと同数の個数のタップの出力が比較器233に並列形式で導かれる。こ の比較器233の一方には広告情報終了記号発生器234より広告情報終了記号 が入力されているので、この広告情報終了記号がタップ付き遅延線232から出 力される直前に、比較器233は合致を発見し、広告情報終了トリガ出力端子T outb6から広告情報終了トリガを出力する。
【0042】 以上が広告発生器23の動作であるが、この動作は、印刷情報終了トリガ入力 端子Tinb3から印刷情報終了トリガが入力されると、広告情報を広告情報出力 端子Toutb5から順次出力し、広告情報の発生が終了すると広告情報終了トリ ガを広告情報終了トリガ出力端子Toutb6を介して出力するというものであり 、前述した広告情報合成器22が要求する、広告発生器としての機能を実現して いる。
【0043】 次に、図6を参照して、写真情報合成器35の構成および動作について述べる 。図6の写真情報合成器35は、印刷情報入力端子Tinc4、写真情報入力端子 Tinc5及び写真情報終了トリガ入力端子Tinc6の3つの入力端子と、1つの 出力端子Toutc1を有し、スイッチSW6,SW7の2つのスイッチ、タップ 付き遅延線352,355、比較器356および印刷情報終了記号発生器357 、カウンタ354、N−Cクロック発生器353及びゲート回路351を備え、 図6に示すように構成され、以下のように動作をする。
【0044】 まず、スイッチSW6が閉じ、スイッチSW7が開放されている状態に於ける 比較器356に関連する動作について説明する。 印刷情報終了記号発生器357は、印刷情報終了記号を並列に発生して、比較 器356に入力する。一方、タップ付き遅延線355には、これまで印刷情報入 力端子Tinc4を介して入力された信号が記憶されており、比較器356に記憶 内容を並列に供給する。比較器356は、タップ付き遅延線355から入力され る上記記憶内容と印刷情報終了記号発生器357から入力される印刷情報終了記 号との比較を行い、上記記憶内容が印刷情報終了記号を含んでいると判断すると 印刷情報終了トリガを発生して、スイッチSW7とスイッチSW6とに入力する 。図6において、印刷情報終了トリガの経路を比較器356から引き出された点 線で示してある。この印刷情報終了トリガは、スイッチSW7を閉じる働きをし 、同時にスイッチSW6を開放する働きをする。この動作は、排他動作であり、 図6中の上向きの矢印がここでの動作を表現している。
【0045】 次に、スイッチSW7が閉じ、スイッチSW6が開放されている状態に於ける 、写真情報終了トリガに関連する動作を説明する。写真情報終了トリガ入力端子 Tinc6を介して演奏開始・終了検出器からカラオケ演奏終了情報に対応する写 真情報終了トリガが入力される、スイッチSW6を閉じ、スイッチSW7を開放 する動作を行う。この動作も排他動作であり、図6中の双方向に向いた矢印のう ち下向きの矢印がここでの動作を表現する。
【0046】 これら比較器に関連する動作、写真情報終了トリガに関連する動作に基づいて 、写真情報合成器35は、以下の動作をする。 スイッチSW6が閉じており、スイッチSW7が開放されている状態、すなわ ち、印刷情報J4が印刷情報入力端子Tinc4を介してタップ付き遅延線355 に入力されている状態で、比較器356がこれまで写真情報合成器に入力された 印刷情報J4に含まれる印刷情報終了記号を検出すると、比較器356は印刷情 報終了トリガを発生し、当該トリガをスイッチSW7,SW6に入力する。これ によって、スイッチSW7が閉じられて、同時にスイッチSW6が開放されるの で、写真情報入力端子Tinc5を介して入力される写真情報が、スイッチSW7 を介してタップ付き遅延線352とカウンタ354に入力され、タップ付き遅延 線355から出力される印刷情報J4の送出を停止する。
【0047】 この状態ではカメラシステム31がカラオケ演奏中の光景の撮影が行われる度 に、i番目画像識別記号niとi番目画像情報piとから構成されるi番目写真 画像情報J5が、カメラシステム31から写真情報入力端子Tinc5を介して入 力される。カメラシステム31は内部にカウンタを持っており写真が撮影される たびにi番目画像識別記号niが持つiの値を1より順次1つづつ増加させなが らi番目写真画像情報J5を発生して、写真情報入力端子Tinc5とスイッチS W7とを介して、タップ付き遅延線352に入力される。タップ付き遅延線35 2に入力されるこれらの写真画像情報J5は、タップ付き遅延線352の中では 結果として広告情報の直後に順次付加される。その結果、カラオケ演奏終了時に は図20(f)に示す印刷情報J6のうち「n1p1n2p2……」の形式の情 報がタップ付き遅延線352中に存在することになる。ここでの「n1p1n2 p2……」として示した「i番目写真情報」がiの昇順に並んだ情報を写真情報 と称することにする。
【0048】 またスイッチSW7が閉じており、スイッチSW6が開放されている状態、す なわち写真情報入力端子Tinc5から入力される写真画像情報J5がタップ付き 遅延線352に入力されることが可能な状態で、演奏開始・終了検出器38から カラオケ演奏終了情報に対応する写真情報終了トリガが、写真情報終了トリガ入 力端子Tinc6を介して入力されると、スイッチSW6,SW7の開閉が逆にさ れ、タップ付き遅延線355に記憶されている印刷情報終了記号が、スイッチS W6を介してタップ付き遅延線352に順次入力され始める。
【0049】 この印刷情報終了記号がタップ付き遅延線352へ完全に送り込まれた直後に は、図20(f)に示した印刷情報J6がタップ付き遅延線352に「右詰め」 の状態で存在する。その後タップ付き遅延線352内の情報を左にシフトするこ とにより「左詰め」の状態に移動させる。この移動動作を行うのがカウンタ35 4およびN−Cクロック発生器353である。カウンタ354は前回のカラオケ 演奏終了に対応する演奏開始・終了検出器38よりカラオケ演奏終了情報により リセットされる。カウンタはその後、今回のカラオケ演奏に関する印刷情報J4 がタップ付き遅延線352に入力される際そのサンプル数を計数する。比較器3 56により印刷情報終了トリガが発生された際にカウンタ354はリセットされ 、その計数値CがN−Cクロック発生器353に送られる。タップ付き遅延線3 52の長さをNサンプルとすると、タップ付き遅延線352には「右詰め」でC サンプルの印刷情報J4が記憶されているため、印刷情報J4の左方にはN−C サンプルの空白が存在することになる。N−Cクロック発生器353は(N−C )個のクロックパルスをタップ付き遅延線352のクロックパルス入力端子c1 02に送り出して、印刷情報J4を「左詰め」に移動させゲート回路351を導 通させ、図20(f)の印刷情報J6を写真情報合成器35の出力端子Toutd 1を介して出力する。N−Cクロック発生器353はフリップフロップおよびカ ウンタを用いて簡単に実現できる。
【0050】 ここで述べた動作により写真情報合成器35は、図20(d)に示す印刷情報 J4の広告情報と印刷情報終了記号との間に、「n1p1n2p2……」の形式 を持つ写真情報を挿入することにより、図20(f)の形式の印刷情報J6を生 成して出力する。ここで、図6の写真情報合成器35の図中にタップ付き遅延線 352として示した部分は、図20(f)に示す印刷情報J6の形式にまとまっ た信号を構成するための「キャッシュメモリ」的なメモリである。
【0051】 次にハードコピー端末1の構成と動作を詳細に説明する。このうち巡回走査メ モリ12は通常のハードディスクで実現できる。ここでは、ハードディスクの1 つのトラックには1個の図20(f)に示した印刷情報J6を収容するように用 いて、巡回走査メモリ12として利用している。図2では、巡回走査形メモリ1 2においては、上下の方向に配置された複数のトラックのうちの1つに、印刷情 報J6を模式的に示し、各カラオケ演奏回毎にまとまって収容される様子を示し てある。この巡回走査形メモリ12は、写真情報合成器35から印刷情報J6が 入力される印刷情報入力端子と、印刷情報出力端子と、印刷したい曲の印刷信号 識別記号入力端子と、削除したい曲の印刷信号識別番号入力端子とを有する。
【0052】 巡回走査形メモリ12に入力された、図20(f)に示す1まとまりの情報で ある印刷情報J6は、空いているトラックにランダムに入力される。巡回走査形 メモリ12の1つのトラックに収容された1つの印刷情報J6は、それらが持つ 印刷情報識別記号をキーとして非破壊的読み出しおよび破壊的読み出しが可能と なっていることは前述したが、このため印刷したい曲の印刷信号識別記号入力端 子を介して、人手により対応する印刷情報識別記号を入力すると、当該印刷情報 識別記号に対応した印刷情報J6が、巡回走査形メモリ12の出力端子を介して 、スキップ回路14に入力する。
【0053】 また、人手により、削除したい曲の印刷情報識別記号を、削除したい曲の印刷 情報識別記号入力端子を介して入力すると、入力された印刷情報識別記号に対応 する印刷情報J6を巡回走査形メモリ12から削除することが出来る。 印刷情報識別記号の中に、信号発生部51によって再生された際の時刻を示す 桁を設けると、当該時刻に相当する曲の印刷情報J6を削除することが可能にな り、記憶内容を「忘れさせる」効果が得られる。
【0054】 次にスキップ回路14について説明する。これは前述したように巡回走査形メ モリ12の出力端子を介して出力される印刷情報J6に含まれる写真情報の中か らni、piの組以外の情報を削除する回路である。ただし整数 i は印刷した い写真の番号であって、当該番号は、人手によって入力され、これによって、ス キップ回路14は、所望のni、piの組からなる特定の写真情報のみを含む印 刷情報J7をプリント装置13に入力する。以下、図7を参照して、スキップ回 路14をさらに詳細に説明する。
【0055】 スキップ回路14は、入力端子Tind2及び印刷写真番号入力端子Tind7の 2つの入力端子と、1つの出力端子Toutd3を有し、タップ付き遅延線141 と、ゲート回路142と、n1発生器147aと、ni発生器147bと、n( i+1)発生器147cと、印刷情報終了記号発生器148と、比較器146a ,146b,146c,146dと、OR回路145a,145bと、フリップ フロップ144と、+1計算器143とを備え、図7に示すように構成され、以 下のように動作する。
【0056】 カラオケ使用者が、印刷写真番号入力端子Tind7を介して入力した、印刷し たい写真の番号である整数値の番号は、ni発生器147aと+1計算機143 に入力される。ni発生器147bは、この整数値の番号iをもとにこれに対応 するi番目画像識別記号niを発生して比較器146bとに入力し、+1計算器 143は、整数値(i+1)を発生してn(i+1)発生器147cに入力する 。n(i+1)発生器147cは、入力された整数値(i+1)に対応する(i +1)番目画像識別記号n(i+1)を発生する。またn1発生器147aは常 時、1番目画像識別記号n1を発生して比較器146aに入力し、印刷情報終了 記号発生器148は印刷情報終了記号を常時発生して、比較器146dとOR回 路145bとに入力する。
【0057】 巡回走査形メモリ12から出力された、印刷したい印刷情報であると選択され た印刷情報J6は、スキップ回路14に入力される。当初、フリップフロップ1 44はオン状態にあるのでゲート回路142は導通状態にあり、入力端子Tind 2に入力された印刷情報J6はタップ付き遅延線141によって、所定の遅れを 伴って出力端子Toutd3から出力される。タップ付き遅延線141は、その出 力端子付近から所定の時間範囲の信号を、比較器146aと比較器146bと比 較器146cと比較器146dとに入力する。これによって、上記印刷情報J6 のうち1番目画像識別記号が比較器146aに加えられた際に、比較器146a は合致のパルスを発生し、これがOR回路145aを経由してフリップフロップ 144をオフ状態に変え、ゲート回路142を断の状態に変え以後の各番目の写 真情報が出力されることを阻止する。さらに印刷情報J6の入力が進みi番目画 像識別記号が比較器146bに加えられた際に比較器146bは合致のパルスを 発生し、これがOR回路145bを経由してフリップフロップ144をオン状態 に変え、ゲート回路142を導通させ出力端子Toutd3からi番目写真情報で あるni+piを出力する。さらに印刷情報の入力が進み(i+1)番目画像識 別記号が比較器146cに加えられた際に比較器146cは合致のパルスを発生 し、これがOR回路145aを経由してフリップフロップ144をオフ状態に変 え、ゲート回路142を断の状態に変え以後の各番目の写真情報が出力されるこ とを阻止する。さらに印刷情報J6の入力が進み印刷情報終了記号が比較器14 6dに入力されると、比較器146dは合致のパルスを発生し、これがOR回路 145bを経由してフリップフロップ144をオン状態に変え、ゲート回路14 2を導通させ出力端子Toutd3から印刷情報終了記号を出力する。
【0058】 上述したスキップ回路14の動作により、結果として人手で与えた印刷したい 曲に対応する印刷情報J6のうち、人手で与えた印刷したい写真の番号に対する 情報のみを写真情報として含む印刷情報J7がスキップ回路14から出力される 。すなわち、利用者が選択する曲の番号に対応する印刷情報J6のうち、信号発 生部51で再生された楽譜情報、広告発生部23で発生された広告情報、及び写 真情報のうち利用者が選択するi番目の写真情報が出力される。
【0059】 次にプリント装置13の構成と動作の説明を行う。これは市販のパソコン、ワ ークステーション兼用のプリンターにわずかな改良を加えたもので構成すること ができる。この改良によりプリント装置13は、「印字位置を紙面の指定した位 置に移動しその点を原点として印字を開始する」機能を持つことになる。この改 良は改行機構が正逆両方向に行えるようすることにより実現できる。 プリント装置13は、印刷情報J7を印刷するのであるが、この印刷情報J7 中の楽譜情報、広告情報、ni,piから構成される写真情報にはそれぞれ前述 した印字開始用原点の情報が付加されており、これを用いて印刷画面上の各情報 のレイアウトを行うことができる。印刷情報J7には印刷信号識別記号、印刷情 報終了記号といる印刷対象外の記号が含まれているが、これらは前述のスキップ 回路14に類似した回路で取り除くことが出来る。図8はプリント画面のレイア ウトの例を示したものであり点d201は楽譜情報の、点202は広告情報の、 点203は写真情報の印刷開始用原点である。また、本実施形態では、プリント 装置13の枚数カウンタ機構より課金情報を取りだすことが出来る。
【0060】 以上がハードコピー端末1における、中心的な動作であるが、本実施形態では 、さらに、補助的な動作を行うビュー制御器、ビュー表示部を備えている。次に 、これらの部分について説明する。 まずビュー制御器15の構成と動作を、図9を参照して説明する。 このビュー制御器15は、入力端子Tind2と、出力端子Toutd4とを有し 、タップ付き遅延線151と、比較器152と、ni発生器153と、フリップ フロップ156a,156bと、タイマー157と、クロック発生器155と、 ゲート回路158,154とを備えて図9に示すように構成され、以下のように 動作する。
【0061】 ビュー制御器15は、巡回走査形メモリ12から出力される印刷情報J6の中 からi番目写真情報piを1番目写真情報p1から順次iの昇順に一定時間間隔 を置いてビュー表示部16に供給する。ビュー表示部16はこの画像を表示する ので、利用者は印刷したい写真を決定することができる。ビュー表示部16はこ の写真情報を写真画像として表示する部分である。
【0062】 すなわち、ビュー制御器15において、当初、フリップフロップ156aおよ びフリップフロップ156bは共にオン状態にある。フリップフロップ156b がオン状態にあるので、タップ付き遅延線151のクロック入力端子d101に はゲート回路154を経由してクロック発生器155からのクロックパルスが入 力される。これにより巡回走査形メモリ12から出力される印刷情報J6は、入 力端子Tind2を介してビュー制御器15に順次入力され、さらにこの印刷情報 J6の入力終了後もしばらくタップ付き遅延線151はその記憶内容を左に送り 続ける。 フリップフロップ156aは入力端子Tind2より有意な入力が発生しだいオ フ状態になるのでゲート回路158は以後断状態に変り出力端子Toutd4から の出力を停止させる。
【0063】 i番目画像識別記号niは、画像識別記号であることを示す桁と番号iを示す 桁から構成され、ni発生器153は画像識別記号であることを示す桁のみを発 生する。このため入力端子Tind2から入力された印刷情報J6のうち1番目画 像識別記号n1がタップ付き遅延線151の左端に達した時に、比較器152は 一致のパルスを発生してフリップフロップ156aに入力する。このパルスはフ リップフロップ156aをオン状態に変え、ゲート回路158を導通状態に変え る。これ以後はタップ付き遅延線151の出力が出力端子d4より出力される。 このパルスは同時にフリップフロップ156bをオフ状態に変えるので、タップ 付き遅延線151を停止させる。
【0064】 タイマー157は人が画像の選択をするに必要な時間である2秒程度の時間T に設定され、タイマー157に比較器152からのパルスが入力された後、T時 間後に出力パルスを発生してフリップフロップ156bに入力する。入力される この出力パルスによって、フリップフロップ156bはオン状態となり、1番目 写真情報n1+p1が出力端子Toutd4から出力される。1番目写真情報n1 +p1が出力され、2番目画像識別記号n2がタップ付き遅延線151の左端に 到着すると再びフリップフロップ156bがオフ状態となりタップ付き遅延線1 51はT時間停止状態となる。
【0065】 このようにビュー制御器15は、i番目写真情報ni+piを1番目写真情報 n1+p1から順次iの昇順に時間Tの間隔を置いてビュー表示部16に供給す る。以上がビュー制御器15の動作である。
【0066】 次にビュー表示部16の動作について述べる。このビュー表示部16には、ビ ュー制御器15から上述のように「i番目写真情報」ni+piが「1番目写真 情報」n1+p1から順次iの昇順に時間Tの間隔を置いて入力される。ビュー 表示部16はi番目写真情報ni+piのうちi番目画像情報piを表示画面上 に表示し、さらにi番目画像識別記号niより画像番号iを抽出してこの数字情 報を表示画面上に重ねて示す。これによりカラオケ使用者はi番目の写真とその 番号を同時に見ることができ、この番号を、印刷したい写真の番号をスキップ回 路14に入力する際の参考とすることが出来る。 ビュー表示部16は通常の計算機のモニター装置に類似のものをそのまま用い ることができる。ビュー表示部16に於けるniとpiの分離やその他必要な処 理はスキップ回路に類似する回路および通常の計算機のモニター装置の基本機能 を使って実現できる。
【0067】 次に、図10及び図23を参照して、カメラシステム31及び、これと連携し て動作を行う光源の説明を行う。カメラシステム31は、シャッタトリガー入力 端子Tinc9、高レベル入力端子Tinc10、手動シャッタ入力端子Tinc11 、演奏開始・終了情報入力端子Tinc7及びレンズブロックへの光学的情報の入 力を示す光学的入力点Pc2の計5個の入力端子及び点と、写真情報出力端子T outc5という1個の出力端子を有し、レンズブロック301、シャッタ302 、CCD受光素子群303、CCD受光素子群312、写真情報構成器304、 ni発生器305、OR回路309、赤外線フィルタ308、偏光フィルタ30 7、復調器群311、閾値回路群310、スキャナ313、操作制御器314、 X軸ステップモータ315、Y軸ステップモータ316及びZ軸ステップモータ 306を備えて、図10に示すように構成される。
【0068】 光源41,42はそれぞれ、図23に示すように、赤外線出力部c3を有し、 それぞれ赤外線光源413、赤外線フィルタ412、変調器414及び偏光フィ ルタ411と、赤外線光源423、赤外線フィルタ422、変調器424、偏光 フィルタ421とからなる。ここで、光源の数は任意であるが、図23には2個 を示してある。各光源41,42は光源の群として取り扱われる。図23中の可 視光被写体、および同一方向重畳の部分は本考案の範囲外の部分である。このう ち可視光被写体はカメラシステムのレンズブロックがとらえているカラオケ演奏 中の光景を示し、同一方向重畳の部分はカメラシステムのレンズブロックの視野 の中に前記可視光被写体と点c3の光源の出力点の双方が入っており、これらを 総合した光学的情報が光学的入力点Pc2に発生することを示している。
【0069】 次に、カメラシステム31のシャッタ作動トリガの説明を行う。図1の説明に おいて上述したように、表現部52に入力される表現部情報J2は、表現部52 が従来形カラオケ装置の動作を行う際に必要な音声と映像と文字から成る従来形 の曲情報に加えてタイミングを持っている。このタイミングはカラオケ演奏時に カメラシステムがシャッタを作動するタイミングを指定するものである。図1に 示したシャッタトリガ検出器34は、表現部52からカラオケ演奏中に入力され る情報をモニタし、当該情報の中にタイミングによりもたらされるシャッタトリ ガを検出するとパルスを発生して、シャッタトリガ入力端子Tinc9を介して、 カメラシステム31に入力する。このシャッタトリガ検出器34は、例えば字幕 文字発生手段と同様な手法で簡単に実現できる。
【0070】 図1に示したマイク回路36は、カラオケ演奏時に歌い手の声を処理する回路 であり、マイク回路36の出力を、図1の高レベル検出器37でモニタしている 。そして、高レベル検出器37は、マイク回路36の出力が所定の閾値以上のレ ベルである場合に、パルスを高レベル入力端子Tinc10を介してカメラシステ ム31に入力する。 また人手により、手動シャッタ入力端子Tinc11を介してパルスをカメラシ ステム31に入力することもできる。
【0071】 シャッタトリガ検出器34及び高レベル検出器37のいずれかがパルスを発生 し、シャッタトリガ入力端子点Tinc9または高レベル入力端子点Tinc10を 介してカメラシステム31に入力されるか、手動シャッタ入力端子Tinc11を 介してパルスが入力されると、そのパルスはカメラシステム31のOR回路30 9を経由してカメラシステム31のシャッタ302に入力されて、写真の撮影が 行なわれる。シャッタトリガ検出器34がパルスを発生する時期はカラオケソフ ト製作者が曲の対応する部分が撮影する好機であると判断した時期に相当し、高 レベル検出器がパルスを発生する時期はカラオケの歌い手に力が入った時期であ り、手動シャッタ入力にパルスが発生する時期は参加者が撮影の好機と判定した 時期であり何れも写真撮影に適した時期である。
【0072】 以上がカメラシステム31のシャッタ作動トリガの説明である。図10於いて シャッタ302にこれまで説明した作動トリガが入力した結果シャッタが開くと 、光学的入力点Pc2及びレンズブロック301を経て可視光被写体の情報がC CD受光素子群303に入射される。CCD受光素子群303は、入力される可 視光被写体の情報に基づいて、可視光被写体の2次元画像情報を出力する。この 2次元画像情報は前述した「i番目画像情報」piである。ni発生器305は シャッタ動作の度に「i番目画像識別記号」niをカラオケ演奏開始時を起点と してiの値を1より順次1つづつ増加させながら発生する。写真情報構成器30 4はこれらniおよびpiを元にこれらが時間的にこの順序で並んだi番目写真 情報ni+piを写真情報出力端子Toutc5を介して出力する。
【0073】 図1に示した演奏開始・終了検出器38は、その入力端子を介して入力される 表現部52がカラオケ演奏中に発生する情報をモニタしている。この情報の中に 現在のカラオケ装置の状態についての情報が含まれており1曲のカラオケ演奏が 終了するとこの演奏開始・終了検出器38は終了パルスを発生して、当該終了パ ルスを、演奏開始・終了情報入力端子Tinc7を介してカメラシステム31に入 力する。この終了パルスは、カメラシステム31のni発生器305に入力され る。ni発生器305はこの終了パルスが入力されるとi番目画像識別記号ni に於けるiの値を1にリセットする。
【0074】 ここで示したレンズブロック301、シャッタ302、CCD受光素子群30 3、写真情報構成器304、ni発生器305の全ては各撮影結果の映像に撮影 番号を付与して出力する通常のディジタルカメラの構成要素であるので、これの 構成法動作の説明は省略する。なおここでの動作は可視光を取り扱うので光源の 作用を受けない動作である。 次に、光源の説明を行う。変調器414,424は、赤外線光源の輝度に振幅 的な変調を掛けるために正弦波、矩形波、またはPN(疑似雑音)系列を発生す る。これが赤外線光源に入力されるので、赤外線光源413,423は、この変 調入力に従って輝度を変化させつつ発光する。このようにして発生した赤外線光 は赤外線のみを通過させる赤外線フィルタ412,422ならびに偏光フィルタ 411,421を経由して点c3である光源の出力点に至り光源外に放射される 。この赤外線光が可視光被写体が発生する可視光と同一方向重畳により重畳され カメラシステム31の光学的入力点Pc2にいたる。
【0075】 図11はカメラシステム31の光学系の物理的形状をカメラの上方から見た模 式図である。これはレンズブロック301、ハーフミラー317、シャッタ30 2、CCD受光素子群303、偏光フィルタ307、赤外線フィルタ308、C CD受光素子群312から構成されており、図10に於ける光学的入力点Pc2 よりCCD受光素子群303およびCCD受光素子群312への経路の物理的構 造である。但しハーフミラー317はその存在が自明であるので図10には示さ れていない。なお図11に於いて光学的入力点Pc2に相当する点は図中にも記 したようにレンズブロック301の直前の位置である。
【0076】 同一方向重畳により可視光被写体が発生する可視光と光源が発生する赤外線が 重畳して発生する光情報は、光学的入力点Pc2に入射された後、レンズブロッ ク301を通過する。この光情報はハーフミラー317により2つに分けられる 。 その一方はシャッタ302を経由してCCD受光素子群303に至る。この経 路に於けるCCD受光素子群303は赤外線に対する感受性を持たないように構 成され、このCCD受光素子群303は結局、可視光被写体が発生する可視光の 情報のみを処理することになる。従ってその後の処理によりカメラシステム31 がその写真情報出力端子Toutc5を介して出力するi番目画像情報piは光源 の影響を受けない情報である。
【0077】 他の一方はまず偏光フィルタ307を通過する。この偏光フィルタ307は光 源の偏光フィルタ411,421に対応して設けられ、光源が正しい角度に置か れている際に最大限の光を通す方向に配置されている。その後赤外線フィルタ3 08を通過するが、ここでは可視光被写体が発生する可視光の情報は阻止され光 源の情報のみがCCD受光素子群312に導かれる。この赤外線に関する経路は 図10でもレンズブロック301より偏光フィルタ307、赤外線フィルタ30 8を経由しCCD受光素子群312に至る経路として示されている。
【0078】 図12は2次元的に配置されたCCD受光素子群303に入射される画像情報 の一例を示すものであり、「i番目画像情報」piを構成する際の元の情報であ る。本来この図12に示した画像情報は各CCD受光素子に対応する点から構成 されるのであるが、描写が困難であるので連続画像として表現している。これは 可視光被写体が発生する可視光の情報に対応するものである。 CCD受光素子を考察する際、画面の横方向をX軸とし縦方向をY軸としまた 画面の左隅を原点として位置を特定することとする。またX軸の各位置は画面の 横方向の長さを単位として0から1の値で示し、Y軸の値は縦方向の長さを単位 として同様に示すこととする。 図12の可視光画面では(x1,y1)および(x2,y2)の位置にある光 源の位置が黒くなっており、ただ黒い色をしている何かがあるということしか分 からない。 図13は2次元的に配置されたCCD受光素子群312に発生する画像情報で あるがここでは可視光に関する情報が阻止されており、ただ(x1,y1)およ び(x2,y2)の位置にある光源のみが白く輝いて存在している。
【0079】 次に、図10を参照して、光学像を電気信号に変換するCCD受光素子群31 2以後の電気系における処理について説明する。 CCD受光素子群312を構成する各CCD受光素子から出力される画像電気 信号は、それぞれ各CCD受光素子に対応して設けられた復調器に入力される。 各復調器は一種のフィルタであり、光源の変調器で掛けられた変調方式に対応す る入力のみを通過させる作用を有し、これによって、他の赤外線機器からの雑音 を防ぐことが出来る。光源の変調器414,424が正弦波、矩形波による振幅 変調の場合はその周波数に対する帯域通過フィルタが有効であり、変調器414 ,424がPN(疑似雑音)系列を発生する場合は光源と同一のPN系列発生器 を通過させることによりフィルタリング作用が得られる。
【0080】 次の各復調器にそれぞれ対応して設けられた各閾値回路は、この各閾値回路に 入力される各画像電気信号が所定の閾値より大きい場合にのみ、対応する各CC D受光素子の画面上におけるXおよびY座標値を発生してスキャナ313に出力 する。このような動作をする各閾値回路は入力と所定の基準電圧を比較すること により閾値以上か以下かを決定し、閾値以上の場合は各閾値回路が持つXおよび Y座標値を発生する回路により構成することができる。
【0081】 このように、各閾値回路の出力は閾値以上の出力を出すCCD受光素子の座標 である。以下、閾値回路の座標出力を高輝度スポット座標と称する。この閾値回 路の出力をスキャナ313が走査し、スキャナ313は高輝度スポット座標をス キャナ313中にある高輝度スポット座標メモリに蓄積する。更にスキャナ31 3は高輝度スポット座標メモリ中より互いに近い高輝度スポット座標があればそ れのどれかを残して他を消去する操作を行う。この操作は簡単なアルゴリズムで 実現するのでここではこれ以上触れない。この操作により1つの光源に対して1 つの高輝度スポットを対応させることが可能となる。
【0082】 ここで述べた光源に関連する操作は高輝度スポット座標の概略の位置を特定す るのが目的であるのでCCD受光素子群312を構成するCCD受光素子の数は CCD受光素子群303のそれよりはるかに少なくてよく、復調器、閾値回路の 数もそれに応じて少なくなる。 このようにして得た高輝度スポットの情報は次の操作制御器314に入力され る。操作制御器314の入力はスキャナ313からの高輝度スポット座標の情報 およびカメラシステム31に入力される演奏開始・終了情報である。操作制御器 314の出力はX軸ステップモータ315及びY軸ステップモータ316及びZ 軸ステップモータ306に対する正逆の回転指示である。
【0083】 まず操作制御器314によって制御されるX軸ステップモータ315、Y軸ス テップモータ316及びZ軸ステップモータ306のカメラシステム31に於け る動作について説明する。図14がカメラシステム31の外観斜視図であり各ス テップモータの可動子および関連する各部が示されている。 各ステップモータにその回転の絶対値の情報を持たせるのは簡単であるので、 ここでは各ステップモータは定位帰着の指示があれば回転の原点に戻るものとす る。 X軸ステップモータ可動子315aはカメラシステム31を水平方向に回転さ せるものであり、正回転は高輝度スポットのX座標値を増加させる方向すなわち カメラシステム31を左に振る方向であると規定する。Y軸ステップモータ可動 子316aは、カメラシステム31を垂直方向に回転させるものであり、正回転 は高輝度スポットのY座標値を増加させる方向すなわちカメラシステム31を下 に振る方向であると規定する。またZ軸ステップモータ可動子318はレンズブ ロック301を回転させ、ズームの度合いを調節するものである。Z軸ステップ モータ可動子318はベルトもしくは、歯車でレンズブロック301と結合され ているものとする。図14ではベルト319で結合されている様子を示してある 。Z軸ステップモータ可動子318の正回転はズームを拡大すなわち「寄る」方 向に調節するものであると規定する。
【0084】 操作制御部314は、例えば、図15に示すフローチャートに従って各ステッ プモータを制御する。 ここで、図15、図21、図22のフローチャートに於いて変数x、yは高輝 度スポットが1つの場合のそのスポットのそれぞれXおよびY座標値である。変 数zはズームの状態を示すものであり、この値が大きくなることは像が拡大する ことを示し、いわゆる「寄る」ことであり、この値が小さくなることは像が縮小 する、いわゆる「引く」ことである。xmaxおよびxminは高輝度スポット が複数の場合の、それぞれ最も右および最も左に位置する高輝度スポットのX座 標値である。おなじくymaxおよびyminは高輝度スポットが複数の場合の 、それぞれ最も上および最も下に位置する高輝度スポットのY座標値である。
【0085】 Δxの増加、又は減少動作はX軸ステップモータ315を1ステップそれぞれ 正又は、逆回転させる動作を表し、Δyの増加、又は減少動作はY軸ステップモ ータ316を1ステップそれぞれ正、又は逆回転させる動作を表し、Δzの増加 、又は減少動作はZ軸ステップモータ306を1ステップそれぞれ正、又は逆回 転させる動作を表すこととする。各変数の定位置帰着動作はそれぞれのステップ モータを定位置に帰着させる動作を示す。A、B、C、D、Eはそれぞれ定数で ありこれを変化させることによりフローチャートが収束した際の高輝度スポット の画面上の位置を変化させることが出来る。ここに示した変数z以外の全ての変 数、定数はX軸、Y軸の座標値であるので0と1の間の値を取る。
【0086】 以下、図15のフローチャートに基づいて、操作制御器314の制御動作を説 明する。図10に示すようにカメラシステム31に演奏開始・終了情報入力端子 Tinc7から演奏開始情報が入力されることにより、図15のフローチャートに 示す処理が開始される。すなわち、ステップS1で、x、y、zをそれぞれ、カ メラシステム31の正面、水平、最も引いた状態である定位置に帰着させる。次 のステップS2で、スキャナから入力された高輝度スポットの個数が複数か否か を判断して、複数である場合には、ステップS4に進み、複数でない場合には、 ステップS3に進む。ステップS3では、詳細後述する高輝度スポット単数処理 を実行して、ステップS5に進み、ステップS4では、詳細後述する高輝度スポ ット複数処理を実行して、ステップS5に進む。そして、ステップS5で、カメ ラ操作を停止させて処理を終了する。
【0087】 次に、ステップS3の高輝度スポット単数処理について、図21に示すフロー チャートを用いて詳細に説明する。 当該処理ではまず、ステップS301で、「z撮影位置帰着」である、ズーム 度合いを一人の人物を撮影するに適したある決められた値に帰着させる。次にス テップS302で、(x−A)>0であるか否かを判断して、(x−A)>0で ある場合には、ステップS303に進み、(x−A)>0でない場合には、ステ ップS304に進む。ステップS303では、(x−A)>0の不等式は右過ぎ ることを示しているので、「Δx減少動作」すなわちX軸ステッピングモータを 1ステップ逆回転させカメラシステムを少し右に向け画面上の高輝度スポットの 位置を少し左に寄せるように制御して、ステップS306に進む。
【0088】 ステップS304では、(x−A)<0であるか否かを判断して、(x−A) <0である場合には、ステップS305に進み、(x−A)<0でない場合には 、ステップS306に進む。ステップS305では、(x−A)<0の不等式が 、左過ぎることを示しているので、「Δx増加動作」すなわちX軸ステッピング モータを1ステップ正回転させカメラシステムを少し左に向け画面上の高輝度ス ポットの位置を少し右に寄せるように制御して、ステップS306に進む。この ように、ステップS302〜ステップS305によって、現在の高輝度スポット が目標値より右か左かの判断をして、(x−A)>0、すなわち右過ぎる場合は 、X軸ステッピングモータを1ステップ逆回転させカメラシステムを少し右に向 け、(x−A)<0すなわち左過ぎる場合は、X軸ステッピングモータを1ステ ップ正回転させカメラシステムを少し左に向けるように制御し、(x−A)=0 、すなわち目標値に達している場合は何もしない。
【0089】 同様に、ステップS306〜ステップS309で、入力された高輝度スポット が目標値より上かどうかの判断を行い、(y−B)>0、すなわち上過ぎる場合 は「Δy減少動作」であるY軸ステッピングモータを1ステップ逆回転をさせて 、カメラシステムを少し上に向け、結果としてスポット位置を下に下げ、(y− B)<0、すなわち下過ぎる場合は「Δy増加動作」であるY軸ステッピングモ ータを1ステップ正回転をさせて、カメラシステム31を少し下に向け、結果と して画面上のスポット位置を上に上げ、(y−B)=0、すなわち目標値に達し ている場合は何もしないで、ステップS310に進む。そして、ステップS31 0で、演奏が終了したか否かを判断して、演奏が終了していない場合には、ステ ップS302に進み、以下ステップS302〜ステップS309を繰り返し、演 奏が終了している場合には、ステップS5に進む。すなわち、ステップS310 はカメラシステム31の演奏開始・終了情報入力端子Tinc7から終了情報が入 力されたかどうかを判断して、入力されていたならば「カメラ操作停止」動作を 行いカメラの操作を停止し、まだ入力されていないならば、高輝度スポットのx 座標値がA、y座標値がBに移動し保持される。
【0090】 次に、ステップS4の高輝度スポット複数処理について、図22に示すフロー チャートを用いて、詳細に説明する。ステップS401で、(xmax−xmin)− C>0であるか否かを判断して、(xmax−xmin)−C>0である場合には、す なわち左右の間隔が大き過ぎる場合には、ステップS402に進んで、「Δz減 少動作」、すなわちZ軸ステッピングモータを1ステップ逆回転させカメラを少 し引くように制御して、ステップS405に進む。(xmax−xmin)−C>0で ない場合には、ステップS403に進む。ステップS403では、(xmax−xm in )−C<0であるか否かを判断して、(xmax−xmin)−C<0である場合、 すなわち間隔が小さすぎる場合は、ステップS404で、「Δz増加動作」すな わちZ軸ステッピングモータを1ステップ正回転させカメラを少し寄るように制 御してステップS405に進み、(xmax−xmin)−C<0でない場合、(この 場合は、ステップS401の処理とあわせて、結局(xmax−xmin)−C=0の 場合であって、すなわち間隔が適正な場合である。)、ステップS405に進む 。
【0091】 すなわち、ステップS401〜ステップS404の処理では、複数の高輝度ス ポットの最も右のものと最も左のものの左右方向の間隔が定数Cより大きいかど うかを判断して、(xmax−xmin)−C>0、すなわち左右の間隔が大き過ぎる と「Δz減少動作」すなわちZ軸ステッピングモータを1ステップ逆回転させカ メラを少し引き、(xmax−xmin)−C<0すなわち間隔が小さすぎる場合は「 Δz増加動作」を行い、(xmax−xmin)−C=0、すなわち間隔が適正な場合 は何もしない。
【0092】 次に、ステップS405〜ステップS408は、式(xmax+xmin)/2−D を用いて、複数の高輝度スポットの最も右のものと最も左のものの中央の位置が 定数Dより大きいかどうかどうかを判断して、ステップS405において、(x max +xmin)/2−D>0、すなわち右過ぎる場合はステップS406に進み、 「Δx減少動作」すなわちX軸ステッピングモータを1ステップ逆回転させカメ ラシステム31を少し右に向け画面上のスポット群を少し左に寄せるように制御 し、ステップS406で、(xmax+xmin)/2−D<0、すなわち左過ぎる場 合はステップS408に進み、「Δx増加動作」、すなわちX軸ステッピングモ ータを1ステップ正回転させカメラシステム31を少し左に向け画面上のスポッ ト群を少し右に寄せるように制御し、(xmax+xmin)/2−D=0、すなわち 目標値に達している場合は、ステップS405,S407を経て、どのような処 理もすることなく、ステップS409に進む。
【0093】 ステップS409〜ステップS412では、式「(ymax+ymin)/2−E」 を用いて、複数の高輝度スポットの最も上のものと最も下のものの中央の位置が 定数Eより大きいかどうかどうかを判断して当該判断に基づいて所定の処理をす る。すなわち、ステップS409で、(ymax+ymin)/2−E>0、すなわち 上過ぎる場合は、ステップS410で「Δy減少動作」であるY軸ステッピング モータを1ステップ逆回転させてカメラシステム31を少し上に向け結果として 画面上のスポットを少し下に移動させるように制御し、ステップS411で、( ymax+ymin)/2−E<0、すなわち下過ぎると判断した場合は、ステップS 412で「Δx増加動作」であるY軸ステッピングモータを1ステップ正回転さ せてカメラシステム31を少し下に向け結果として画面上のスポットを少し上に 移動させるように制御し、(ymax+ymin)/2−E=0、すなわち目標値に達 している場合は、ステップS409,S411を経て何もしないで、ステップS 413に進む。
【0094】 ステップS413では、演奏が終了したか否かを判断して、演奏が終了してい ない場合には、ステップS401に進み、演奏が終了した場合には、ステップS 5に進む。すなわち、ステップS413は、カメラシステム31に、演奏開始・ 終了情報入力端子Tinc7を介して終了情報が入力されたかどうかを判断して、 ステップS5に進んで、カメラ操作を停止させる。
【0095】 以上説明したステップS4の高輝度スポット複数処理により、高輝度スポット の最も右のものと左のものの間の左右間隔がCに調整・保持され、高輝度スポッ トの最も右のものと左のものの中心のX座標値がDに移動し保持され、高輝度ス ポットの最も上のものと下のものの中心のY座標値がEに移動し保持される。 このフローチャートに於ける最初の動作に於けるzの定位置すなわちZ軸ステ ップモータの定位置はカメラシステムを「最も引いた」状態である。この状態を 経由することにより光源の画面上への捕え落としを防止できる。 以上述べた処理を実行する操作制御器314は、8ビット程度の簡単な産業用 CPUで実現することができる。
【0096】 次に、本実施形態における光源の実装位置について説明する。図16がこれに ついて示したものである。このように光源はマイクロフォンの受話部に接近して 設置する。図23の赤外線光源413,423として赤外線発光ダイオードを用 いている。赤外線発光ダイオードによって発生した赤外線光はまず赤外線のみを 通過させる赤外線フィルタを通過し、さらにこの赤外線フィルタの表面に貼付さ れた偏光フィルタ411を通過し外部に放射される。この状況は図23に示した 光源41の構成と一致している。なおこの赤外線発光ダイオードは変調器414 により変調される。赤外線フィルタは図16に示すようにマイクロフォン受話部 と把手を結ぶ、赤外線を通過させる剛体で構成することが好ましい。以上の図1 6に示した構成は、本考案における一例であって、本考案はこれに限定されるわ けではない。
【0097】 次に偏光フィルタの動作を説明する。偏光フィルタ411は、その通過振動方 向が図17に示すようにマイクロフォンの長軸方向に一致するように配置する。 これと共に図11に示したカメラシステム31の光学系に設置した偏光フィルタ 307は上下方向にその通過振動方向を持つようにする。このようにすると図1 7(a)のようにマイクロフォンを立てた状態では光源の偏光フィルタ411の 通過振動方向とカメラシステムの偏光フィルタ307のそれとが一致しカメラシ ステム31では高い輝度のスポットとして観測されこの光源は高輝度スポットと して取り扱われる。ところが図17(b)のようにマイクロフォンを寝かせた状 態では光源41の偏光フィルタ411の通過振動方向とカメラシステム31のそ れが90度異なる。このため、この光源41は、カメラシステム31において高 輝度スポットとして見なされず、図10中の操作制御器314の取り扱い対象外 となる。もちろん両者の通過振動方向が一致すればどのように偏光フィルタの通 過振動方向を選んでも良い。
【0098】 このような方法により操作制御器314は横位置に置かれた、すなわち図17 (b)の位置に置かれたマイクロフォンを無視するようにすることができる。こ れとともに光源がマイクロフォンの送話スイッチが入った状態でのみ点灯する設 計を導入すれば操作制御器314が、使われていないマイクロフォンを無視する ようにすることができる。以上の説明では、光源41を用いて説明したが、光源 42においても同様である。また、さらに多くの光源を用いても同様である。
【0099】 以上述べた光源を用いるカメラシステム31の自動操作の効果について、図1 8および図19を参照して説明する。両図に於いて黒く塗られた部分が光源の位 置であり、マイクロフォンの受話部の直下に設置されている。 図18はマイクロフォンが1個であり、これに伴い図10中の操作制御器31 4に入力される高輝度スポットが1つの場合である。この際は図15のフローチ ャートに示した処理によりカメラシステム31は決められたズーム位置にレンズ ブロック301を調節したのちに画面上の光源の位置のX座標値がA、Y座標値 がBになるようカメラシステム31の方向を調節する。
【0100】 また、図19に示すように、マイクロフォンが複数であって高輝度スポットが 複数の場合は、以下のようになる。この場合は図15のフローチャートに示した 処理により、カメラシステム31は画面上光源の左右両端の間隔をCに調節し、 光源の左右方向の中心のX軸座標値をDに調節しまた光源の上下方向の中心のY 軸座標値をEに調節する。これらの調節作用は全て光源を目印として行なわれる 。図10および図11に示すように、可視光系のCCD受光素子群303に至る 光の経路とCCD受光素子群312に至る光の経路は、光源系の光の経路として 同一である。このため可視光系のCCD受光素子群303における画面上の光源 の位置と光源系のCCD受光素子群312における光源の位置とは同一となる。 この作用を利用し光源の位置を目印に被写体の人物の撮影を最適に行うようにカ メラシステム31の方向を操作することができる。すなわち歌を歌うというカラ オケ演奏の性質上、人物とマイクロフォンは接近しているので、マイクロフォン を目印にカメラシステムを操作することにより常にカメラシステムは人物、特に にその顔面を中心に追跡することが可能である。
【0101】 以上説明した本実施形態は、信号発生器51の種類を問わない。すなわち、レ ーザーディスク、DVD等に対応可能であることは言うまでもなく、信号発生部 51とそれ以降の部分とは距離的に離れていてもよい。このため本実施形態は通 信手段を用いるカラオケ方式に対しても対応可能である。
【0102】 以上のように構成された実施形態のハードコピー装置付きカラオケ装置は、所 望の楽譜情報と写真情報を印刷して出力することができる。
【0103】 <変形例> 次に、図面を参照して、本考案に係る変形例について説明する。 1、第1の変形例 本考案に係る第1の変形例のハードコピー装置付きカラオケ装置は、データ送 信センター70から従来データと共に送信される楽譜データに基づいて、楽譜情 報をプリントアウトするカラオケ装置であって、図24のブロック図に示す楽譜 装置端末60を備えたことを特徴とする。ここで、当該カラオケ装置に、データ を送信するデータ送信センター70は、従来データ発生装置73と楽譜データ発 生装置71とデータ送信部72とからなり、従来データを送信すると共に楽譜デ ータをISDN等の通信手段を用いて送信する。
【0104】 楽譜装置端末60は、楽譜データ受信部61と楽譜データ記憶部62とメイン 回路63とプリンター64と料金清算機65とモニター画面装置66と撮影装置 67と曲No.発信機68と受信部69とからなり、以下のように構成され動作 する。楽譜装置端末60において、楽譜データ受信部61は、データ送信センタ ー70から送信される楽譜データを、例えば楽譜データに先立って送信される楽 譜データ識別記号従って、楽譜データを受信してデータ記憶部62に入力する。 例えば、DVD装置等からなる楽譜データ記録部62は、DVD−Rディスク等 の記憶媒体に記憶させて登録する。
【0105】 曲No.発信機68は、番号キーと発信ボタンとシャッターボタンからなる操 作部を含み、この番号キーを介して、曲No.、撮影コード、音程コード等のコ ードが入力される。ここで、撮影コードは、撮影装置をスタンバイして撮影モー ドにするコードであり、音程コードは発信機68でカラオケの音程を指示するコ ードであり、出力される楽譜カードにこの音程は記録される。発信ボタンは、上 記各コードが入力された後、当該コードを発信するボタンである。本第1の変形 例では、撮影コードが入力されている場合は、デジタルカメラのシャッターを切 る信号を発信するシャッターボタンを押すまでは、楽譜カードがプリントアウト されないように構成されている。
【0106】 メイン回路63は、受信部69から各コードを示す信号が入力されると、曲N o.に対応する曲の楽譜データを読み出して、プリンター64と撮影装置67と モニター画面装置66と料金精算機65とを以下のように制御して動作させる。 メイン回路は、楽譜データと背景データ等とメッセージとを、曲No.発信機か ら入力される指示信号に基づいて、選択して合成し、プリンター64に出力する 。プリンター64はカラー背景付きの楽譜カードをプリントアウトする。また、 メイン回路63は、曲No.発信機68において、シャッターボタンが押された ことを示す信号が受信部69から入力されると、撮影装置のストロボを点灯させ 、焦点自動調整付きデジタルカメラのシャッターを開閉させて撮影させ、楽譜デ ータと合成してプリンター64に出力して、記念写真付き楽譜カードをプリント アウトする。
【0107】 モニター画面装置66は、構図及び楽譜データ等を表示する。これによって、 利用者は、構図及び楽譜内容等を確認することができる。また、料金精算機65 は、プリンターからのプリントアウト回数に応じて料金を精算する。本考案では 、料金精算機65に代えて料金表示機を用いてもよい。
【0108】 以上のように構成された第1の変形例のハードコピー装置付きカラオケ装置は 、データ送信センター70から送信される楽譜データに基づいて、楽譜情報をプ リントアウトすることができる。また、この第1の変形例のハードコピー装置付 きカラオケ装置を、レーザーディスクプレーヤ等の信号再生部とともに用いても よい。
【0109】 2,第2の変形例 次に、図25を参照して、本考案に係る第2の変形例のハードコピー装置付き カラオケ装置について説明する。当該カラオケ装置は、実施形態のハードコピー 装置付きカラオケ装置からカメラシステム31とその関連機器を除いて簡略化さ れ、信号発生部51と表現部52と信号分配器11と巡回走査形メモリ12aと プリント装置13とからなる。本第2の変形例において、巡回走査形メモリ12 aとプリント装置13とによって、ハードコピー端末1aが構成される。ここで 、本第2の変形例において、信号発生部51によって再生される信号は、図25 においてJ1aの符号を付して示すように、印刷信号識別信号、楽譜情報、印刷 情報終了信号並びに音声と映像と文字とからなる従来形の曲情報から構成される 。以下、印刷信号識別信号、楽譜情報、印刷情報終了信号が時間的にこの順に並 んだ信号を印刷信号と称する。
【0110】 本第2の変形例のカラオケ装置において、再生曲情報J1aは、信号分配器1 1に入力される。信号分配器11は、実施形態と同様に構成され、印刷信号識別 記号を検出すると、それ以後の信号は印刷信号であると判定してハードコピー端 末1aに印刷信号を入力する。さらに、信号分配器11は、印刷信号終了記号を 検出すると印刷信号終了記号に後続する信号は従来形の曲情報であると判定し、 印刷信号終了信号に後続する信号を表現部52に入力する。この印刷信号終了信 号に後続する表現部情報を、図25においては、J2aの符号を付して示してい る。この表現部情報J2aは、従来形の曲情報であるので、第2の変形例のカラ オケ装置の表現部52は、従来形のカラオケ装置の動作を行う。
【0111】 また、ハードコピー端末1aの巡回走査形メモリ12aには、図25に示すよ うに、信号分配器11から印刷信号が入力され、巡回走査形メモリ12aの1つ のセクタには1つの印刷信号が記録される。この印刷信号は、上述したように、 印刷情報識別記号、楽譜情報、印刷情報終了記号がこの順に並んでなる。また、 巡回走査形メモリ12aの各セクタは上方から下方に向かって配置されている。 巡回走査形メモリ12aの1つのセクタに格納された1つの印刷信号は、それが 持つ印刷情報識別記号をキーとして非破壊的読み出しされ、そのための印刷情報 識別記号は、巡回走査形メモリ12aの第1の記号入力端子を介して入力される 。ここで、第1の記号入力端子は印刷情報識別記号を並列入力するための多線の 端子である。非破壊読み出しで得た巡回走査形メモリ出力は、出力端子を介して 出力され、プリント装置13に入力される。これによって、プリント装置13で 印刷したい曲の楽譜情報を印刷して出力できる。また、破壊的読み出しのための 印刷情報識別記号は、巡回走査形メモリ12aの第2の記号入力端子を介して入 力される。ここで、第2の記号入力端子は、第1の記号入力端子と同様、印刷情 報識別記号を並列入力するための多線の端子である。これによって、破壊的読み 出しで得た巡回走査形メモリ出力を利用しない場合、対応する曲の印刷信号を削 除することが可能である。
【0112】 次に、プリント装置13と巡回走査形メモリ12aからなるハードコピー端末 1aの実現法について述べる。上述したように、ハードコピー端末1aにおいて は、巡回走査形メモリ12aに印刷信号が入力される。ハードコピー端末1aに おいては、巡回走査形メモリ12aの入力端子がハードコピー端末1aの唯一の 外部端子である。 本考案において、プリント装置13は市販のプリンターをそのまま用いること ができる。また、巡回走査形メモリ12aは次の性質を持つことが必要である。 すなわち、「巡回走査形メモリ12aの記憶領域は複数のセクタに分割され、キ ー情報を入力することにより希望のセクタの記憶内容全体を破壊または非破壊読 出しの形で取り出し可能である。」ことである。この動作は「各セクタを定期的 に走査探索するシークスキャン機能により実現される。この機能は通常のハード ディスクドライブ動作を半導体を用いて実現したいわゆるシリコンディスクでも 当然実現可能である。
【0113】 ハードコピー端末1aでは、上記性質を持つ巡回走査形メモリ12aの1つの セクタに1つの印刷信号を導入する形式で使用する。印刷信号は印刷情報識別記 号、楽譜情報、印刷情報終了記号からなるが、巡回走査形メモリ12aにキーと して印刷情報識別記号を導入することにより対応する印刷信号を破壊的または非 破壊的に取り出すことができる。図25には、非破壊的読出し用の印刷情報識別 記号入力端子と、破壊的読出し用の印刷情報識別記号入力端子とを示している。 これら印刷したい曲の印刷情報識別記号入力端子と、削除したい曲の印刷情報識 別記号入力端子とを備えることにより、図25の説明で示した巡回走査形メモリ 12aの機能を満たすことができる。
【0114】 以上のように構成された第2の変形例のハードコピー付きカラオケ装置は、希 望する曲の楽譜をハードコピーとして出力することができ、実施形態のハードコ ピー装置付きカラオケ装置に比較して構成を簡単にできる。
【0115】 以上説明した第2の変形例は、図26に示すように構成してもよい(以下、第 3の変形例という)。すなわち、図26に示した、本考案に係る第3の変形例の カラオケ装置は、ハードコピーの結果に広告を導入することを可能にしたもので あって、以下のように構成される。ここで、図26において、図25と同様のも のには同様の符号を付して示している。
【0116】 この第3の変形例において、信号発生部51によって再生される信号は、上述 の第2の変形例と同様、再生曲情報J1aであり、印刷情報識別記号、楽譜情報 、印刷情報終了記号ならびに音声と映像と文字からなる従来形の曲情報から構成 され、直列記憶装置21に入力される。そして、この直列記憶装置21の出力と 広告発生部23の出力とは広告情報合成器22aで合成される。広告発生部23 が発生する信号は、広告情報のみからなり、この広告情報は、広告情報合成器2 2aによって、再生曲情報J1a中の楽譜情報の後に付加される。その結果、図 26中において、印刷信号識別記号、楽譜情報、広告情報、印刷信号終了記号、 従来信号識別記号及び音声+映像+文字からなる広告付き曲情報が広告情報合成 器22aの出力として得られる。この広告情報が負荷された印刷情報は、信号分 配器11に入力され、以下、上述の第2の変形例と同様に、動作する。
【0117】 以下、本考案に係る第3の変形例のカラオケ装置の各部の構成と動作をさらに 詳細に説明する。信号発生部51で再生された再生曲情報J1aは、直列記憶装 置21に、その入力端子T24を介して入力される。入力された再生曲情報J1 aは、一旦直列記憶装置21に格納された後、直列記憶装置21の出力端子T2 5から順次そのままの形で出力され、広告情報合成器22aにその印刷信号入力 端子Tinb1を介して入力される。広告情報合成器22aはまた、広告情報入力 端子Tinb5と、出力端子Toutc1を有する。この広告情報合成器22aは、 印刷情報入力端子Tinb1と広告情報入力端子Tinb5の2つの入力端子の切換 を行う。広告情報合成器22aは、当初入力端子を印刷情報入力端子Tinb1の 側に切り替えてあり、印刷情報入力端子Tinb1を介して直列記憶装置21から 入力された信号が広告情報合成器22aの出力端子Toutc1から出力される。 ここで、広告情報合成器22aは、図27に示すように、図4の広告情報合成器 22と比較して、広告情報終了トリガ出力端子T31を備えた点が異なり、その 他は、図4の広告情報合成器22と同様に構成される。
【0118】 しかしながら、再生曲情報J1aのうちの印刷情報終了記号が広告情報合成器 22aに認識された瞬間、広告情報合成器22aは、印刷情報終了記号トリガを 出力端子T29を介して、直列記憶装置21と広告発生部23とに入力する。直 列記憶装置21は、印刷情報終了記号トリガが入力されると、信号の送出を停止 し、広告発生部23は、印刷情報終了記号トリガが入力されると、図26に示す 広告情報の発生を開始する。そして、広告情報合成器22a自身は、この印刷情 報終了記号トリガを発生すると同時に、その入力端子を広告発生部23からの出 力が入力される広告情報入力端子Tinb5に切換るので、以後は、広告情報が広 告情報合成器22aから、出力端子Toutc1を介して出力される。
【0119】 次に、広告発生器23は、広告情報の終了にあたり、広告情報終了トリガを発 生して、その出力端子T32を介して広告情報合成器22aに出力する。広告情 報入力端子Tinb6を介して広告情報合成器22aに入力された広告情報終了ト リガは、広告情報合成器22aの広告情報終了出力端子T31を介して直列記憶 装置21に出力される。この広告情報終了トリガは、広告情報合成器22aの入 力端子を入力端子Tinb1側に切換、かつ直列記憶装置21の信号送出を再開さ せる。これによって、広告情報合成器22aの出力として、出力端子Toutc1 を介して印刷終了信号及びそれ以降の信号が出力される。 以後の動作は、第2の変形例と同様である。
【0120】 図26における直列記憶装置21は適切な形のシフトレジスタで構成すること ができる。ここで本考案で用いる印刷情報識別記号の形式について説明する。こ れは印刷情報識別記号であることを示す桁と、各曲に固有の曲番号を示す桁から 構成されている。信号分配器11では、このうち印刷情報識別記号であることを 示す桁のみが印刷情報の識別に用いられており、ハードコピー端末1a中の巡回 走査形メモリ12aでは全ての桁が用いられている。印刷情報識別記号中に図2 5、図26の信号発生部51によって再生された際の発生時刻を示す桁を設ける とハードコピー端末1a中の削除したい曲の印刷情報識別番号の導入に際して、 その時刻に相当する曲の印刷情報を削除することが可能になり、記憶内容を「忘 れさせる」効果が得られる。図26中に示した楽譜情報と広告情報からなる広告 付加曲情報においては、時間的に楽譜情報が先に配置され、広告情報が後に配置 されているが、このことは図26中のプリント装置で印刷した際に前者が上、後 者が下に印刷されることにはつながらないことは言うまでもない。直列信号であ る時間信号から二次元信号である印刷画面に変換する際に様々な変換が可能であ り、印刷結果としてこれらを全体としてまたは部分毎に自由に配置することが可 能である。もちろんこれらの時間関係を自由に入れ替える変換装置を構成するこ とも可能である。 図26では広告情報の挿入をカラオケ装置の表現部へ送られる信号分離以前に 行っているが、もちろんこの挿入を分離以後に行うことも可能である。 以上の実施形態及び変形例のハードコピー端末付きカラオケ装置では、従来の 音声情報、映像情報及び文字情報からなる動画音声表示信号と、楽譜情報が含ま れた印刷情報とを含む曲情報を用いて、印字出力であるハードコピーを出力する ように構成したが、本考案はこれに限らず、従来の音声情報、映像情報及び文字 情報からなる動画音声表示信号に基づいて、楽譜情報を含む印刷情報を作成して 、印字されたハードコピーを出力するように構成してもよい。以上のように構成 することにより、カラオケ記録媒体の記録形式を変更する必要のないハードコピ ー端末付きカラオケ装置を提供でき、当該カラオケ装置を用いて、カラオケ楽譜 ハードコピーを出力することができる。
【0121】
【考案の効果】
以上説明したことから明らかなように、本考案に係るハードコピー端末付きカ ラオケ装置から出力される、少なくとも歌った曲の楽譜が印刷されたカラオケ用 楽譜ハードコピーは、利用者が保存することができる。 このように、プリントアウトされたハードコピーを、楽譜カードとして何枚か 集めることにより、個人的な愛唱歌集を作成することができる。これによって、 いつでも好きな所で見て楽しんだり練習したりでき、さらに美しい絵・写真をバ ックに重ねてメッセージを入れることにより、新しいコミュニケーション・文化 手段にもなり、従来に比べてより広く深く立体的にカラオケを享受利用できる。
【提出日】平成9年6月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、カラオケ装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のカラオケ装置は、図28に示すように、信号発生部51と表現部52と からなり、例えばレーザーディスクプレーヤーからなる信号発生部51で再生し た音声、映像及び文字からなる曲情報を、表現部のブラウン管等のディスプレイ に映像と共に歌詞を映し、表現部の拡声装置から出力する歌唱曲の伴奏により、 利用者は聞き覚えのある曲を、手軽に表現部の拡声装置を通して、歌唱表現でき る装置であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカラオケ装置は、ハードコピー装置が付属しておらず、 歌唱曲の楽譜情報が提供保存されないため、利用者が歌唱を望む曲があっても、 充分にメロディー、歌詞、音楽的構成を理解していないと歌い難いという問題点 があった。
【0004】 本考案の目的は、利用者が所望の歌唱曲の、歌詞を含む楽譜が印刷されたカラ オケ用楽譜構造を提供することにあり、利用者は楽譜により従来より一層本格的 な音楽情報を得ることが容易となり、利用者が楽譜ハードコピーを保存収集すれ ば利用者の個人的歌集となる。ここで、本明細書において、単にハードコピーと いう時は、ハードコピー装置(端末)から出力された印刷物のことをいう。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、従来方式のレーザーディスク(LD)等の永久記憶手段に記憶され た曲情報又は、該曲情報の構成を一部変更し、従来形の曲情報の時間的前方に印 刷情報識別信号、楽譜情報、印刷情報終了記号が時間的にこの順に付加された信 号を、信号発生部で再生した後、印刷情報と従来形の曲情報とに分離して、印刷 情報をハードコピー端末に入力し、従来形の曲情報を従来形の表現部に入力する ことにより、従来形のカラオケ装置動作に加えて、希望する曲に関連するハード コピーを得ることを可能にしたハードコピー端末付きカラオケ装置から出力され た楽譜構造である。 すなわち、本考案に係る請求項1記載のカラオケ用楽譜構造は、少なくとも音 声情報、映像情報、文字情報および楽譜情報を含む曲情報が記録されたカラオケ 記録媒体からハードコピー端末付きカラオケ装置を介して選択的に取り出せる少 なくとも文字情報および楽譜情報が所定のハードコピー用紙上に所定の配置で印 刷されてなる。
【0006】 また、本考案に係る請求項2記載のカラオケ用楽譜構造は、請求項1記載のカ ラオケ用楽譜構造において、上記ハードコピー端末付きカラオケ装置がさらに、 内部に少なくとも1つの広告データが記憶されたメモリを備え、該メモリに記憶 された広告データに基づいて取り出された広告情報が、上記文字情報および楽譜 情報と同時に所定の位置に印刷されてなる。 さらに、本考案に係る請求項3記載のカラオケ用楽譜構造は、請求項1又は2 記載のカラオケ用楽譜構造において、上記ハードコピー端末付きカラオケ装置が さらに、デジタル情報である写真情報を出力するデジタルカメラシステムと、上 記写真情報と上記文字情報及び楽譜情報とを合成して上記ハードコピー端末に入 力する写真情報合成手段とを備え、 上記写真情報合成手段からのデータに基づいて取り出された写真情報が他の情 報と同時に所定の位置に印刷されてなる。
【0007】 また、本考案に係る請求項4記載のカラオケ用楽譜構造は、請求項1記載のカ ラオケ用楽譜構造において、上記カラオケ記録媒体が少なくとも音声情報、映像 情報及び文字情報からなる動画音声表示情報と、少なくとも楽譜情報が含まれた 印刷情報とを含む曲情報が記録されたカラオケ記録媒体であって、 上記カラオケ装置が上記曲情報を再生して出力する信号発生手段と、上記再生 された曲情報を、動画音声表示情報と印刷情報とに分配して出力する信号分配手 段と、上記信号分配手段から出力された印刷情報に基づいて、所定の情報を印刷 して出力するハードコピー端末とを備え、該カラオケ装置から選択的に出力され る、少なくとも所望の楽譜情報が所定の位置に印刷されてなる。
【0008】 また、本考案に係る請求項5記載のカラオケ用楽譜構造は、請求項4記載のカ ラオケ用楽譜構造において、上記ハードコピー端末付きカラオケ装置がさらに、 内部に少なくとも1つの広告データが記憶されたメモリを備え、該メモリに記憶 された広告データに基づいて広告情報を発生して出力する広告発生手段と、上記 信号分配手段から出力される印刷情報と上記広告情報とを合成して、広告情報が 付加された印刷情報をハードコピー端末に入力する広告情報合成手段とを備え、 該カラオケ装置から選択的に出力される、少なくとも上記楽譜及び上記広告情報 が所定の配置で印刷されてなる。
【0009】 また、本考案に係る請求項6記載のカラオケ用楽譜構造は、請求項4又は5記 載のカラオケ用楽譜構造において、上記ハードコピー端末付きカラオケ装置がさ らに、所定の像平面に像を結ぶレンズブロックと、複数の受光素子が上記像平面 に二次元的に配列された受光素子群とを備え、上記像平面上に結ばれた像のデジ タル情報である写真情報を出力するデジタルカメラシステムと、上記写真情報と 上記印刷情報とを合成して、写真情報が付加された印刷情報を上記ハードコピー 端末に入力する写真情報合成手段とを備え、該カラオケ装置から選択的に出力さ れる、少なくとも上記楽譜及び歌唱中の写真とが所定の配置で印刷されてなる。
【0010】 また、本考案に係る請求項7記載のカラオケ用楽譜構造は、データ送信センタ ーから送信された、音声情報、映像情報及び文字情報からなる動画音声表示情報 と、楽譜情報を含む印刷情報とを含む曲情報を受信して出力する信号受信手段と 、上記再生された曲情報を、動画音声表示情報と印刷情報とに分配して出力する 信号分配手段と、上記信号分配手段から出力された印刷情報に基づいて、所定の 情報を印刷して出力するハードコピー端末とを備えたハードコピー端末付きカラ オケ装置を介して選択的に取り出せる少なくとも文字情報及び楽譜情報が、所定 のハードコピー用紙に所定の配置で印刷されてなる。
【0011】 また、本考案に係る請求項8記載のカラオケ用楽譜構造は、請求項7記載のカ ラオケ用楽譜構造において、上記ハードコピー端末付きカラオケ装置がさらに、 内部に少なくとも1つの広告データが記憶されたメモリを備え、該メモリに記憶 された広告データに基づいて広告情報を発生して出力する広告発生手段と、上記 信号分配手段から出力される印刷情報と上記広告情報とを合成して、広告情報が 付加された印刷情報をハードコピー端末に入力する広告情報合成手段とを備え、 該カラオケ装置から選択的に出力される、少なくとも上記楽譜及び上記広告情報 が所定の位置に印刷されてなる。 また、本考案に係る請求項9記載のカラオケ用楽譜構造は、請求項7又は8記 載のカラオケ用楽譜構造において、上記ハードコピー端末付きカラオケ装置がさ らに、所定の像平面に像を結ぶレンズブロックと、複数の受光素子が上記像平面 に二次元的に配列された受光素子群とを備え、上記像平面上に結ばれた像のデジ タル情報である写真情報を出力するデジタルカメラシステムと、上記写真情報と 上記印刷情報とを合成して、写真情報が付加された印刷情報を上記ハードコピー 端末に入力する写真情報合成手段とを備え、該カラオケ装置から出力される、少 なくとも上記楽譜及び歌唱中の写真とが所定の位置に印刷されてなる。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。 図1及び図2は本考案に係る実施形態のハードコピー装置付きカラオケ装置の 構成を示すブロック図である。当該実施形態のカラオケ装置は、音声と映像と文 字とからなる従来形の曲情報に、印刷信号識別信号、楽譜情報、印刷情報終了記 号並びにタイミング信号が付加された曲情報が記録された例えばレーザディスク 等の曲情報記録媒体から、当該曲情報を再生して、楽譜等をハードコピーとして 残すことができるように構成されたことを第1の特徴する。そしてさらに、本実 施形態では、上記ハードコピーに写真及び広告情報を含めることができるように 構成されていることを第2の特徴とする。以下、本明細書において、曲情報記録 媒体には、特に断らない限り、従来形の曲情報に、印刷信号識別信号、楽譜情報 、印刷情報終了記号並びにタイミング信号が付加された曲情報が記録されている ものとする。
【0013】 すなわち、本実施形態のハードコピー装置付きカラオケ装置は、信号発生部5 1及び表現部52とからなる従来例のカラオケ装置に、信号分配器11と、広告 情報合成器22と、写真情報合成器35と、広告発生器23と、マイク回路36 と、カメラシステム31と、シャッタートリガー検出器34と、高レベル検出器 37と、演奏開始・終了検出器38と、ハードコピー端末1とを加えて構成され る。ここで、ハードコピー端末1は、図2に示すように、巡回走査形メモリ12 と、プリント装置13と、ビュー制御器15と、スキップ回路14と、ビュー表 示部16とを備えて構成される。またマイク回路36は、カラオケ参加の音声な らびに目標の位置をカメラシステムに認識させる赤外線光源である。
【0014】 以下図面を参照して本実施形態のハードコピー装置付きカラオケ装置について 詳細に説明する。信号発生部51は、曲情報記録媒体から、図20(a)に示す 、印刷情報識別記号、楽譜情報、印刷情報終了記号、音声、映像、文字並びにタ イミング信号からなる再生曲情報J1を再生して、入力端子Tina1を介して信 号分配器11に入力する。ここで、印刷情報識別記号、楽譜情報、印刷情報終了 記号は時間的にこの順に並んでおり、以下、印刷情報識別記号、楽譜情報、印刷 情報終了記号が時間的に並んだ信号を印刷情報J3と称する。信号分配器11は 、再生曲情報J1において、印刷情報識別記号を検出すると、それ以後の信号は 印刷情報J3であると判定し、印刷情報J3を広告情報合成器22に入力する。 また、信号分配器11は印刷情報終了記号を検出すると、後続する信号は、音声 +映像+文字+タイミング信号からなる表現部曲情報J2であると判断して、図 20(b)に示す当該表現部曲情報J2を表現部52に入力する。この表現部曲 情報J2は、タイミングを除けば従来形の曲情報であるので、カラオケ装置の表 現部52は従来形のカラオケ装置の動作ならびにタイミングに対応する動作を行 う。タイミングに関する動作は専らカメラシステム31に関連する動作であるの でこれに関連して後述する。
【0015】 広告発生器23は、広告情報を発生して広告情報合成器22に入力する。広告 情報合成器22は、信号分配器11から入力される印刷情報J3と広告発生器2 3から入力される広告情報とを合成して、合成された図20(d)に示す印刷情 報J4を写真情報合成器35に入力する。ここで、広告情報合成器22は、広告 情報を、印刷情報J3の楽譜情報と印刷情報終了記号との間に挿入することによ り、印刷情報J3と広告情報とを合成する。カメラシステム31は、カラオケ演 奏中の光景の写真撮影を行うが、この撮影が行われる度にi番目画像識別記号n iおよびi番目の写真画像情報であるi番目画像情報piがni,piの順に時 間的にならんだ図20(e)に示す写真画像情報J5を写真情報合成器35に入 力する。カメラシステム31は、内部にカウンタをもっており写真が撮影される たびに、i番目画像識別記号niがもつiの値を1から順番に1つづつ増加させ ながら各写真画像情報J5を出力する。ここで、i番目画像識別記号niおよび i番目画像情報piとからなる写真画像情報J5をi番目写真画像情報J5と呼 ぶ。
【0016】 写真情報合成器35は、広告情報合成器22から入力される印刷情報J4とカ メラシステム31から入力される写真画像情報J5とを合成して、合成された情 報である印刷情報J6をハードコピー端末1に入力する。写真情報合成器35は 、図20(d)に示した印刷情報J4の広告情報の直後に、i番目写真画像情報 J5を順次付加して行く。その結果としてカラオケ演奏終了時には図20(f) に示す印刷情報J6に示す「n1p1n2p2……」の形式の情報までを含むこ とになる。この「n1p1n2p2……」として示した「i番目写真情報」がi の昇順に並んだ情報を写真情報と称することにする。ハードコピー端末1は、利 用者が選択する曲の番号に対応する印刷情報J6に基づいて、信号発生部51に よって再生された楽譜情報、広告発生部23によって発生された広告情報と共に 、写真情報のうち利用者が選択する写真を印刷して出力する。
【0017】 以上、信号発生部51からハードコピー端末1までの本実施形態の中心的に情 報の流れに沿って、本実施形態の主要な構成部分を説明したが、以下に、個々の 構成部分についてさらに詳細に説明する。
【0018】 まず、ハードコピー端末1は、図2に示すように、巡回走査形メモリ12と、 スキップ回路14と、プリント装置13と、ビュー制御器15と、ビュー表示部 16とからなり、ハードコピー端末1の入力端子である巡回走査形メモリ12の 入力端子には、写真情報合成器35から印刷情報J6が入力される。ハードコピ ー端末1において、巡回走査形メモリ12は、複数の記録用のトラックを有し、 巡回走査形メモリ12の1つのトラックには、図2に示すように、印刷情報識別 記号、楽譜情報、広告情報、写真情報、印刷情報終了記号が時間的にこの順に並 んだ印刷信号J6が記録される。ここで、巡回走査形メモリ12において、各ト ラックは上方より下方に向かって配置されている。巡回走査形メモリ12の1つ のトラックに収容された1つの印刷情報識別記号、印刷情報、広告情報、写真情 報、印刷情報終了記号の組である1つの印刷情報J6はそれが持つ印刷情報識別 記号をキーとして非破壊的読み出しおよび破壊的読み出しが可能となっている。
【0019】 非破壊的読み出しのための印刷したい曲の印刷情報識別記号の入力端子は、印 刷情報識別記号を並列入力するための多線の端子であり、巡回走査形メモリ12 は、入力される印刷情報識別記号に対応した印刷情報J6を非破壊的に読み出し て、読み出した印刷情報J6をスキツプ回路14とビュー制御器15とに入力す る。写真情報合成器35から出力される印刷情報J6は、巡回走査形メモリ12 に入力され次第、巡回走査形メモリ12の空いているトラックにランダムに入力 されて記憶され、巡回走査形メモリ12から出力される印刷情報J6は、入力端 子から人手で入力された印刷情報識別記号により、複数の印刷情報J6の中から 選ばれた1つの印刷情報J6である。
【0020】 スキップ回路14は、巡回走査形メモリ12から入力される印刷情報J6の中 から、印刷したい写真の番号に対応するni,piの組以外の写真画像情報を削 除して、削除された後の印刷情報J7をプリント装置13に入力する。ただし整 数iは印刷したい写真の番号で人手によりスキップ回路14に入力される情報で ある。これによって、印刷情報識別記号、楽譜情報、広告情報、印刷情報終了記 号及び写真情報の中から印刷したい写真の写真情報のみを含む印刷情報J7がプ リント装置13に入力される。これによって、利用者が選択する曲の番号に対応 する印刷情報のうち、信号発生部51より発生する楽譜情報、広告発生部23よ り発生する広告情報、そして写真情報のうち利用者が選択する写真が印刷される 。
【0021】 また、巡回走査形メモリ12において、破壊的読み出しのための、削除したい 曲の印刷情報識別記号の入力端子は、印刷情報識別記号を並列入力するための多 線の端子であって、削除したい曲の印刷情報識別記号に対応して破壊的読み出さ れた印刷情報J6を利用しない場合には、対応する曲の印刷情報J6を削除する ことが可能である。
【0022】 次に、本実施形態のハードコピー端末1において、補助的な動作を行うビュー 制御器15及びビュー表示部16について説明する。ビュー制御器15は、巡回 走査形メモリ12から入力される印刷情報J6の中からi番目写真情報ni+p iを、i=1から順次、ビュー表示部16に入力し、ビュー表示部16は入力さ れた写真情報を順次写真画像として表示する。これにより利用者は印刷した写真 を決定することができる。
【0023】 次に、図3を参照して、本実施形態における信号分配器11の構成と動作につ いて詳細に説明する。 信号分配器11は、上記曲情報が入力される入力端子と、上記ハードコピー端 末に上記印刷情報を出力するためのハードコピー側出力端子と、上記表現部に上 記動画音声表示情報を出力するための表現部側出力端子とを有し、スイッチSW 1,SW2の2つのスイッチと、タップ付き遅延線111と比較器112,11 3と、印刷情報識別記号発生器114と、印刷情報終了記号発生器115とから 構成され、上記印刷情報識別記号が入力されると上記印刷情報を上記ハードコピ ー端末に出力し、上記印刷情報終了記号が入力されると後続する上記動画音声表 示情報を表現部に出力する。
【0024】 ここで、タップ付き遅延線111は、第1の端子と第2の端子と、上記第1の 端子と上記第2の端子との間に直列に接続された複数のタップとを備えた第3の 端子を持ち、上記第1の端子から入力された上記曲情報を上記各タップの中を順 次第2の端子側に転送して、当該曲情報を順次第2の端子から出力するとともに 、各タップに転送された情報を転送される毎に並列に第3の端子から出力する。 印刷情報識別記号発生器114は、印刷情報に含まれる印刷情報識別記号と同 一の記号を発生して比較器112に出力する。 比較器112は、印刷情報識別記号発生器114が発生する記号と上記タップ 付き遅延線の第3の端子から並列に出力される情報とを比較して、互いに一致し た場合には、上記第1のスイッチSW1を閉じかつ上記第2のスイッチを開くた めの印刷情報識別記号発生トリガ信号を発生して、上記第1と上記第2のスイッ チSW1及びSW2に出力する。 印刷情報終了記号発生器115は、印刷情報に含まれる印刷情報終了記号と同 一の記号を発生して出力する。 比較器113は、印刷情報終了記号発生器115が発生する記号とタップ付き 遅延線111の第3の端子から並列に出力される情報とを比較して、互いに一致 した場合には、スイッチSW2を閉じかつ、スイッチSW1を開くための印刷情 報終了記号発生トリガ信号を発生して、スイッチSW1,SW2に出力する。
【0025】 まず比較器112に関連する動作を説明する。この動作はスイッチSW2が閉 じており、スイッチSW1が開放されている状態における動作である。印刷情報 識別記号発生器114は、印刷情報識別記号を並列に発生して、比較器112に 入力する。タップ付き遅延線111にはこれまで入力端子Tina1を介して信号 分配器11に入力された再生曲情報J1が記憶されており、タップ付き遅延線1 11は、第3の端子を介して比較器112に記憶内容(各タップに転送された情 報)を並列に供給する。比較器112は、この記憶内容と印刷情報識別記号発生 器114から入力された印刷情報識別記号との比較を行い、上記記憶内容が印刷 情報識別記号を含んでいると判断すると印刷情報識別記号発生トリガーを発生し て、スイッチSW1及びスイツチSW2に入力する。図3ではこの印刷情報識別 記号発生トリガーの経路を比較器114から引き出した点線で示してある。スイ ッチSW1は、入力される印刷情報識別記号発生トリガーに応答して回路を閉じ 、タツプ付き遅延線111から出力される情報を、ハードコピー側出力端子Tou tb1から出力させる。また、スイッチSW2は、入力される印刷情報識別記号 発生トリガーに応答して、入力端子Tina1と表現部側出力端子Touta2との 間の回路を開き、表現部側出力端子Touta2からの情報の出力を停止する。こ れによって、信号分配器11は入力端子Tina1から信号分配器にすでに入力さ れた信号が印刷情報識別記号を含むと判定すると、ハードコピー側出力端子Tou tb1からの出力を開始すると同時に、表現部側出力端子Touta2からの出力を 停止する。このように、表現部側出力端子Touta2側からハードコピー側出力 端子Toutb1側への回路の切り替えは排他的に行われる。以下、この形式の動 作を排他動作と称する。
【0026】 次に比較器113に関連する動作を説明する。この動作はスイッチSW1が閉 じており、スイッチSW2が開放されている状態における動作である。印刷情報 終了記号発生器115は印刷情報終了記号を並列に発生して、当該信号を比較器 113に入力する。比較器2は、タップ付き遅延線111より並列に供給された 再生曲情報J1の記憶内容と、印刷情報終了記号発生器115から入力された印 刷情報終了記号との間の比較を行い、上記記憶内容が印刷情報終了記号を含んで いると判断すると印刷情報終了記号発生トリガーを発生して、スイッチSW2と スイッチSW1とに入力する。図3ではこのトリガの経路を比較器112から引 き出した点線で示してある。この印刷情報終了記号発生トリガーはスイッチSW 2を閉じる働きをし、タップ付き遅延線111中の印刷情報終了記号がハードコ ピー側出力端子Toutb1から送出され終わるのを待ってスイッチSW1を開放 する働きをする。このように、スイッチSW1は、スイッチSW2が閉じてから 、一定時間遅れて開放されるので、この動作を遅延排他動作と称し、図3中では 上向きの矢印にそのように表記して表現する。ここで、上述の遅延排他動作は、 スイッチSW2の開放を、比較器113と同じ時間長だけクロックカウンタ等( 図示せず。)で遅らせることにより実現できる。
【0027】 スイッチSW1の入力はタップ付き遅延線111の出力であり、スイッチSW 2の入力はタップ付き遅延線111の入力と同じ、再生曲情報J1であり、この 間に遅延差が存在する。また上述の排他動作および遅延排他動作の結果、信号分 配器11は以下の動作を行う。 すなわち、信号分配器11の定常状態はスイッ チSW2が閉じており、スイッチSW1が開放されている状態であり、表現部側 出力端子Touta2を介して出力する状態である。このような状態において、入 力端子Tina1から入力された信号が印刷情報識別記号を含むことが判明すると スイッチの開閉を逆にし、ハードコピー側出力端子Toutb1から、この印刷情 報識別記号を含めそれ以降に入力される信号をそのまま出力する。また排他動作 によりハードコピー側出力端子Toutb1からの信号の送出開始と同時に、表現 部側出力端子Touta2からの信号の送出は停止される。
【0028】 一方スイッチSW1が閉じており、スイッチSW2が開放されている状態であ り、ハードコピー側出力端子Toutb1から出力する状態における変化を考える 。入力端子Tina1から入力された信号が印刷情報終了記号を含むことが判明す ると直ちにスイッチSW2を閉じ、表現部側出力端子Touta2から、この印刷 情報終了記号の直後に入力端子Tina1から入力された信号以降の信号すなわち 表現部情報J2を順次出力する。また遅延排他動作により、表現部側出力端子T outa2よりの信号送出開始後も、ハードコピー側出力端子Toutb1からの印刷 情報終了記号の送出を継続し、印刷情報終了記号送出終了後にスイッチSW1を 開放しハードコピー側出力端子Toutb1からの信号の送出を停止する。
【0029】 なお、信号分配器11において、印刷情報識別記号発生器114が発生する印 刷情報識別記号および印刷情報終了記号発生器115が発生する印刷情報終了記 号は不変の信号であるので、適宜ROM(リードオンリーメモリ)で発生できる 。以上述べたように、信号分配器11は、その表現部側出力端子Touta2を介 して表現部情報J2を出力する事ができ、またハードコピー側出力端子Toutb 1を介して印刷識別記号、楽譜情報、印刷情報終了記号が時間的にこの順に並ん だ印刷情報J3を出力することができる。
【0030】 次に、図4を参照して、広告情報合成器22の構成と動作について詳細に説明 する。広告情報合成器22は、印刷情報入力端子Tinb1と広告情報入力端子T inb5と広告情報終了トリガ入力端子Tinb6の3つの入力端子と、1つの出力 端子Toutc1を有し、スイッチSW3,SW4と、タップ付き遅延線211と 比較器212と印刷情報終了信号発生器213とを備えて、図4に示すように構 成され、以下のように動作をする。
【0031】 まず、広告情報合成器22において、スイッチSW3が閉じており、スイッチ SW4が開放されている状態で、印刷情報終了記号発生器213は印刷情報終了 記号を並列に発生する。タップ付き遅延線211は、印刷情報入力端子Tinb1 を介して順次入力される信号を記憶して、記憶内容を所定のタイミングで順次図 面上左に移動させて先に入力されたものから順にスイツチSW3に出力すると同 時に、比較器212に記憶内容を並列に供給する。比較器212は、タップ付き 遅延線211から入力される記憶内容と印刷情報終了記号発生器213から入力 される印刷情報終了記号との比較を行い、上記記憶内容が印刷情報終了記号を含 んでいると判断すると比較器212は印刷情報終了トリガを発生して、当該トリ ガをスイッチSW4,SW3に出力する一方、印刷情報終了トリガ出力端子Tou tb3を介して広告発生器23に出力する。図4ではこの印刷情報終了トリガの 経路を比較器212より発生する点線で示してある。この印刷情報終了トリガは スイッチSW4を閉じる働きをし、同時にスイッチSW3を開放する働きをする 。この動作は、信号分配器11の説明において定義した排他動作であり、図4中 の矢印にそのように表記して示している。
【0032】 次に広告情報終了トリガに関連する動作を説明する。この動作はスイッチSW 4が閉じており、スイッチSW3が開放されている状態に於ける動作である。広 告情報終了トリガ入力端子Tinb6を介して、広告発生器23から、広告情報の 終了を示す広告情報終了トリガが入力されると、広告情報合成器22はスイッチ SW3を閉じ、スイッチSW4を開放する動作を行う。この動作も、排他動作で ある。図4中の双方向に向いた矢印のうち上向きの矢印がここでの動作を表現す る。
【0033】 これら比較器212に関連する動作、広告情報終了トリガに関連する動作を総 合してみる。スイッチSW3が閉じており、スイッチSW4が開放されている状 態、すなわち印刷情報入力端子Tinb1を介して入力された信号が出力端子Tou tc1から出力される状態において、広告情報合成器22に入力された信号が印 刷情報終了記号を含むことが判明すると、印刷情報終了トリガを発生して、当該 トリガを印刷情報終了トリガ出力端子Toutb3を介して、広告発生器23に出 力し、これによって広告発生器23に広告情報を発生させて、広告情報入力端子 Tinb5を介して広告情報を得る。また、印刷情報終了トリガによって、スイッ チSW3,SW4の開閉を逆にして、広告情報入力端子Tinb5を介して入力さ れた広告信号を、直ちに出力端子Toutc1から送出を始める。
【0034】 またスイッチSW4が閉じており、スイッチSW3が開放されている状態、す なわち広告情報入力端子Tinb5から入力された広告情報が出力端子Toutc1 から出力されている状態で、広告発生器23から広告情報の終了を示す広告情報 終了トリガが広告情報終了トリガ入力端子Tinb6を介して入力されると、スイ ッチSW3,SW4の開閉を逆にして、またタップ付き遅延線211に記憶して いた情報を出力端子Toutc1を介して送出を開始する。この結果、印刷情報入 力端子Tinb4を介して入力され、タップ付き遅延線211に記憶されていた印 刷情報終了記号が出力端子Toutc1から送出され始める。
【0035】 図4のように構成された広告情報合成器22は、以上述べた動作から明らかな ように、印刷情報J3に於ける楽譜情報と印刷情報終了記号の間に、広告情報を 挿入し、結果として、印刷情報J3と広告情報とが合成された印刷情報J4を出 力することができる。なお印刷情報終了記号発生器213が発生する印刷情報終 了記号は不変の信号であるので、適宜ROM(リードオンリーメモリ)で発生で きる。
【0036】 すなわち、広告情報合成器22は、スイツチSW3を閉じ、スイッチSW4を 開くことにより、当初印刷情報入力端子Tinb1側に切り替えてあり、印刷情報 入力端子Tinb1を介して入力された印刷情報J3が広告情報合成器22の出力 として出力端子Toutc1から出力する。しかしながら、印刷情報J3のうちの 印刷情報終了記号が広告情報合成器22に認識された瞬間、広告情報合成器22 は印刷情報終了記号トリガを発生して、当該トリガを印刷情報終了トリガ出力端 子Toutb3を介して広告発生器23に入力する一方、スイッチSW4及びスイ ッチSW3とに入力し、当該トリガによってスイッチSW4を閉じ、スイッチS W3を開く。広告発生器23は、この印刷情報終了トリガが入力されると、広告 情報を発生して、広告情報を広告情報入力端子Tinb5を介して広告情報合成器 22に入力する。
【0037】 一方、広告情報合成器22においては、上述したように、印刷情報終了トリガ によって、スイッチSW4が閉じられ、スイッチSW3が開かれているので、広 告情報入力端子Tinb5を介して入力される広告情報が直ちに広告情報合成器2 2の出力として、出力端子Toutc1を介して出力される。また、広告情報の終 了に当たり、広告発生器23は広告情報終了トリガを発生して、広告情報終了ト リガ入力端子Tinbを介して広告情報合成器22に入力する。この広告情報終了 トリガにより広告情報合成器22はその出力として印刷情報終了記号およびそれ 以降の信号が発生しはじめる。
【0038】 次に、図5を参照して、広告発生器23の構成と動作を説明する。 広告発生器23は、印刷情報終了トリガ入力端子Tinb3と広告情報出力端子 Toutb5と広告情報終了トリガ出力端子Toutb6とを有し、巡回走査形メモリ 231、タップ付き遅延線232、比較器233、広告情報終了記号発生器23 4、乱数発生器236、カウンタ235及びスイッチSW5を備えて図5に示す ように構成され、以下のように動作をする。
【0039】 広告発生器23において、巡回走査形メモリ231の1つのトラックに1つの 広告信号を導入する形式で使用する。ここで広告信号は広告情報識別記号、広告 情報及び広告情報終了記号から成る。このうち最終的に広告情報出力端子Tout b5を介して出力されるものは広告情報のみである。 巡回走査形メモリ231にキーとして広告情報識別記号を入力することにより 対応する広告情報と広告情報終了記号の組を破壊的または非破壊的に取りだすこ とができる。ここでは非破壊的に取りだす機能のみを用いる。図5中、巡回走査 形メモリ231のキー入力端子Tin35がこの広告情報識別記号を入力するため の端子である。 乱数発生器236は、ランダムな整数を発生し、カウンタ235は1つづつ増 加する整数を発生し、何れも巡回走査形メモリ231に記憶された広告信号の広 告情報識別番号の範囲内の数値を発生するものとする。ここでのスイッチSW5 は人手により操作されるものであり、乱数発生器236とカウンタ235のどち らかの出力を選択するために用いる。使用モードに応じて何れかの出力が巡回操 作形メモリ231に入力される。
【0040】 この回路の動作は、印刷情報終了トリガ入力端子Tinb3に印刷情報終了トリ ガが入力されることにより開始する。この印刷情報終了トリガの入力により乱数 発生器236またはカウンタ235は1つの広告情報識別記号を発生する。この 広告情報識別記号は巡回操作形メモリ231のキー入力端子Tin35より巡回走 査形メモリ231に入力され、この結果、巡回走査形メモリ231はこの広告情 報識別番号に対応する広告信号のなかで、広告情報識別記号以外の部分、すなわ ち広告情報と広告情報終了記号をタップ付き遅延線232に並列入力の形式で一 度に入力する。 その後タップ付き遅延線232はクロックを開始し、結果としてタップ付き遅 延線232に記憶された広告情報が順次、広告情報出力端子Toutb5から出力 される。
【0041】 タップ付き遅延線232の出力端子およびそれに近い、全体で広告情報終了記 号の長さと同数の個数のタップの出力が比較器233に並列形式で導かれる。こ の比較器233の一方には広告情報終了記号発生器234より広告情報終了記号 が入力されているので、この広告情報終了記号がタップ付き遅延線232から出 力される直前に、比較器233は合致を発見し、広告情報終了トリガ出力端子T outb6から広告情報終了トリガを出力する。
【0042】 以上が広告発生器23の動作であるが、この動作は、印刷情報終了トリガ入力 端子Tinb3から印刷情報終了トリガが入力されると、広告情報を広告情報出力 端子Toutb5から順次出力し、広告情報の発生が終了すると広告情報終了トリ ガを広告情報終了トリガ出力端子Toutb6を介して出力するというものであり 、前述した広告情報合成器22が要求する、広告発生器としての機能を実現して いる。
【0043】 次に、図6を参照して、写真情報合成器35の構成および動作について述べる 。図6の写真情報合成器35は、印刷情報入力端子Tinc4、写真情報入力端子 Tinc5及び写真情報終了トリガ入力端子Tinc6の3つの入力端子と、1つの 出力端子Toutc1を有し、スイッチSW6,SW7の2つのスイッチ、タップ 付き遅延線352,355、比較器356および印刷情報終了記号発生器357 、カウンタ354、N−Cクロック発生器353及びゲート回路351を備え、 図6に示すように構成され、以下のように動作をする。
【0044】 まず、スイッチSW6が閉じ、スイッチSW7が開放されている状態に於ける 比較器356に関連する動作について説明する。 印刷情報終了記号発生器357は、印刷情報終了記号を並列に発生して、比較 器356に入力する。一方、タップ付き遅延線355には、これまで印刷情報入 力端子Tinc4を介して入力された信号が記憶されており、比較器356に記憶 内容を並列に供給する。比較器356は、タップ付き遅延線355から入力され る上記記憶内容と印刷情報終了記号発生器357から入力される印刷情報終了記 号との比較を行い、上記記憶内容が印刷情報終了記号を含んでいると判断すると 印刷情報終了トリガを発生して、スイッチSW7とスイッチSW6とに入力する 。図6において、印刷情報終了トリガの経路を比較器356から引き出された点 線で示してある。この印刷情報終了トリガは、スイッチSW7を閉じる働きをし 、同時にスイッチSW6を開放する働きをする。この動作は、排他動作であり、 図6中の上向きの矢印がここでの動作を表現している。
【0045】 次に、スイッチSW7が閉じ、スイッチSW6が開放されている状態に於ける 、写真情報終了トリガに関連する動作を説明する。写真情報終了トリガ入力端子 Tinc6を介して演奏開始・終了検出器からカラオケ演奏終了情報に対応する写 真情報終了トリガが入力される、スイッチSW6を閉じ、スイッチSW7を開放 する動作を行う。この動作も排他動作であり、図6中の双方向に向いた矢印のう ち下向きの矢印がここでの動作を表現する。
【0046】 これら比較器に関連する動作、写真情報終了トリガに関連する動作に基づいて 、写真情報合成器35は、以下の動作をする。 スイッチSW6が閉じており、スイッチSW7が開放されている状態、すなわ ち、印刷情報J4が印刷情報入力端子Tinc4を介してタップ付き遅延線355 に入力されている状態で、比較器356がこれまで写真情報合成器に入力された 印刷情報J4に含まれる印刷情報終了記号を検出すると、比較器356は印刷情 報終了トリガを発生し、当該トリガをスイッチSW7,SW6に入力する。これ によって、スイッチSW7が閉じられて、同時にスイッチSW6が開放されるの で、写真情報入力端子Tinc5を介して入力される写真情報が、スイッチSW7 を介してタップ付き遅延線352とカウンタ354に入力され、タップ付き遅延 線355から出力される印刷情報J4の送出を停止する。
【0047】 この状態ではカメラシステム31がカラオケ演奏中の光景の撮影が行われる度 に、i番目画像識別記号niとi番目画像情報piとから構成されるi番目写真 画像情報J5が、カメラシステム31から写真情報入力端子Tinc5を介して入 力される。カメラシステム31は内部にカウンタを持っており写真が撮影される たびにi番目画像識別記号niが持つiの値を1より順次1つづつ増加させなが らi番目写真画像情報J5を発生して、写真情報入力端子Tinc5とスイッチS W7とを介して、タップ付き遅延線352に入力される。タップ付き遅延線35 2に入力されるこれらの写真画像情報J5は、タップ付き遅延線352の中では 結果として広告情報の直後に順次付加される。その結果、カラオケ演奏終了時に は図20(f)に示す印刷情報J6のうち「n1p1n2p2……」の形式の情 報がタップ付き遅延線352中に存在することになる。ここでの「n1p1n2 p2……」として示した「i番目写真情報」がiの昇順に並んだ情報を写真情報 と称することにする。
【0048】 またスイッチSW7が閉じており、スイッチSW6が開放されている状態、す なわち写真情報入力端子Tinc5から入力される写真画像情報J5がタップ付き 遅延線352に入力されることが可能な状態で、演奏開始・終了検出器38から カラオケ演奏終了情報に対応する写真情報終了トリガが、写真情報終了トリガ入 力端子Tinc6を介して入力されると、スイッチSW6,SW7の開閉が逆にさ れ、タップ付き遅延線355に記憶されている印刷情報終了記号が、スイッチS W6を介してタップ付き遅延線352に順次入力され始める。
【0049】 この印刷情報終了記号がタップ付き遅延線352へ完全に送り込まれた直後に は、図20(f)に示した印刷情報J6がタップ付き遅延線352に「右詰め」 の状態で存在する。その後タップ付き遅延線352内の情報を左にシフトするこ とにより「左詰め」の状態に移動させる。この移動動作を行うのがカウンタ35 4およびN−Cクロック発生器353である。カウンタ354は前回のカラオケ 演奏終了に対応する演奏開始・終了検出器38よりカラオケ演奏終了情報により リセットされる。カウンタはその後、今回のカラオケ演奏に関する印刷情報J4 がタップ付き遅延線352に入力される際そのサンプル数を計数する。比較器3 56により印刷情報終了トリガが発生された際にカウンタ354はリセットされ 、その計数値CがN−Cクロック発生器353に送られる。タップ付き遅延線3 52の長さをNサンプルとすると、タップ付き遅延線352には「右詰め」でC サンプルの印刷情報J4が記憶されているため、印刷情報J4の左方にはN−C サンプルの空白が存在することになる。N−Cクロック発生器353は(N−C )個のクロックパルスをタップ付き遅延線352のクロックパルス入力端子c1 02に送り出して、印刷情報J4を「左詰め」に移動させゲート回路351を導 通させ、図20(f)の印刷情報J6を写真情報合成器35の出力端子Toutd 1を介して出力する。N−Cクロック発生器353はフリップフロップおよびカ ウンタを用いて簡単に実現できる。
【0050】 ここで述べた動作により写真情報合成器35は、図20(d)に示す印刷情報 J4の広告情報と印刷情報終了記号との間に、「n1p1n2p2……」の形式 を持つ写真情報を挿入することにより、図20(f)の形式の印刷情報J6を生 成して出力する。ここで、図6の写真情報合成器35の図中にタップ付き遅延線 352として示した部分は、図20(f)に示す印刷情報J6の形式にまとまっ た信号を構成するための「キャッシュメモリ」的なメモリである。
【0051】 次にハードコピー端末1の構成と動作を詳細に説明する。このうち巡回走査メ モリ12は通常のハードディスクで実現できる。ここでは、ハードディスクの1 つのトラックには1個の図20(f)に示した印刷情報J6を収容するように用 いて、巡回走査メモリ12として利用している。図2では、巡回走査形メモリ1 2においては、上下の方向に配置された複数のトラックのうちの1つに、印刷情 報J6を模式的に示し、各カラオケ演奏回毎にまとまって収容される様子を示し てある。この巡回走査形メモリ12は、写真情報合成器35から印刷情報J6が 入力される印刷情報入力端子と、印刷情報出力端子と、印刷したい曲の印刷信号 識別記号入力端子と、削除したい曲の印刷信号識別番号入力端子とを有する。
【0052】 巡回走査形メモリ12に入力された、図20(f)に示す1まとまりの情報で ある印刷情報J6は、空いているトラックにランダムに入力される。巡回走査形 メモリ12の1つのトラックに収容された1つの印刷情報J6は、それらが持つ 印刷情報識別記号をキーとして非破壊的読み出しおよび破壊的読み出しが可能と なっていることは前述したが、このため印刷したい曲の印刷信号識別記号入力端 子を介して、人手により対応する印刷情報識別記号を入力すると、当該印刷情報 識別記号に対応した印刷情報J6が、巡回走査形メモリ12の出力端子を介して 、スキップ回路14に入力する。
【0053】 また、人手により、削除したい曲の印刷情報識別記号を、削除したい曲の印刷 情報識別記号入力端子を介して入力すると、入力された印刷情報識別記号に対応 する印刷情報J6を巡回走査形メモリ12から削除することが出来る。 印刷情報識別記号の中に、信号発生部51によって再生された際の時刻を示す 桁を設けると、当該時刻に相当する曲の印刷情報J6を削除することが可能にな り、記憶内容を「忘れさせる」効果が得られる。
【0054】 次にスキップ回路14について説明する。これは前述したように巡回走査形メ モリ12の出力端子を介して出力される印刷情報J6に含まれる写真情報の中か らni、piの組以外の情報を削除する回路である。ただし整数 i は印刷した い写真の番号であって、当該番号は、人手によって入力され、これによって、ス キップ回路14は、所望のni、piの組からなる特定の写真情報のみを含む印 刷情報J7をプリント装置13に入力する。以下、図7を参照して、スキップ回 路14をさらに詳細に説明する。
【0055】 スキップ回路14は、入力端子Tind2及び印刷写真番号入力端子Tind7の 2つの入力端子と、1つの出力端子Toutd3を有し、タップ付き遅延線141 と、ゲート回路142と、n1発生器147aと、ni発生器147bと、n( i+1)発生器147cと、印刷情報終了記号発生器148と、比較器146a ,146b,146c,146dと、OR回路145a,145bと、フリップ フロップ144と、+1計算器143とを備え、図7に示すように構成され、以 下のように動作する。
【0056】 カラオケ使用者が、印刷写真番号入力端子Tind7を介して入力した、印刷し たい写真の番号である整数値の番号は、ni発生器147aと+1計算機143 に入力される。ni発生器147bは、この整数値の番号iをもとにこれに対応 するi番目画像識別記号niを発生して比較器146bとに入力し、+1計算器 143は、整数値(i+1)を発生してn(i+1)発生器147cに入力する 。n(i+1)発生器147cは、入力された整数値(i+1)に対応する(i +1)番目画像識別記号n(i+1)を発生する。またn1発生器147aは常 時、1番目画像識別記号n1を発生して比較器146aに入力し、印刷情報終了 記号発生器148は印刷情報終了記号を常時発生して、比較器146dとOR回 路145bとに入力する。
【0057】 巡回走査形メモリ12から出力された、印刷したい印刷情報であると選択され た印刷情報J6は、スキップ回路14に入力される。当初、フリップフロップ1 44はオン状態にあるのでゲート回路142は導通状態にあり、入力端子Tind 2に入力された印刷情報J6はタップ付き遅延線141によって、所定の遅れを 伴って出力端子Toutd3から出力される。タップ付き遅延線141は、その出 力端子付近から所定の時間範囲の信号を、比較器146aと比較器146bと比 較器146cと比較器146dとに入力する。これによって、上記印刷情報J6 のうち1番目画像識別記号が比較器146aに加えられた際に、比較器146a は合致のパルスを発生し、これがOR回路145aを経由してフリップフロップ 144をオフ状態に変え、ゲート回路142を断の状態に変え以後の各番目の写 真情報が出力されることを阻止する。さらに印刷情報J6の入力が進みi番目画 像識別記号が比較器146bに加えられた際に比較器146bは合致のパルスを 発生し、これがOR回路145bを経由してフリップフロップ144をオン状態 に変え、ゲート回路142を導通させ出力端子Toutd3からi番目写真情報で あるni+piを出力する。さらに印刷情報の入力が進み(i+1)番目画像識 別記号が比較器146cに加えられた際に比較器146cは合致のパルスを発生 し、これがOR回路145aを経由してフリップフロップ144をオフ状態に変 え、ゲート回路142を断の状態に変え以後の各番目の写真情報が出力されるこ とを阻止する。さらに印刷情報J6の入力が進み印刷情報終了記号が比較器14 6dに入力されると、比較器146dは合致のパルスを発生し、これがOR回路 145bを経由してフリップフロップ144をオン状態に変え、ゲート回路14 2を導通させ出力端子Toutd3から印刷情報終了記号を出力する。
【0058】 上述したスキップ回路14の動作により、結果として人手で与えた印刷したい 曲に対応する印刷情報J6のうち、人手で与えた印刷したい写真の番号に対する 情報のみを写真情報として含む印刷情報J7がスキップ回路14から出力される 。すなわち、利用者が選択する曲の番号に対応する印刷情報J6のうち、信号発 生部51で再生された楽譜情報、広告発生部23で発生された広告情報、及び写 真情報のうち利用者が選択するi番目の写真情報が出力される。
【0059】 次にプリント装置13の構成と動作の説明を行う。これは市販のパソコン、ワ ークステーション兼用のプリンターにわずかな改良を加えたもので構成すること ができる。この改良によりプリント装置13は、「印字位置を紙面の指定した位 置に移動しその点を原点として印字を開始する」機能を持つことになる。この改 良は改行機構が正逆両方向に行えるようすることにより実現できる。 プリント装置13は、印刷情報J7を印刷するのであるが、この印刷情報J7 中の楽譜情報、広告情報、ni,piから構成される写真情報にはそれぞれ前述 した印字開始用原点の情報が付加されており、これを用いて印刷画面上の各情報 のレイアウトを行うことができる。印刷情報J7には印刷信号識別記号、印刷情 報終了記号といる印刷対象外の記号が含まれているが、これらは前述のスキップ 回路14に類似した回路で取り除くことが出来る。図8はプリント画面のレイア ウトの例を示したものであり点d201は楽譜情報の、点202は広告情報の、 点203は写真情報の印刷開始用原点である。また、本実施形態では、プリント 装置13の枚数カウンタ機構より課金情報を取りだすことが出来る。
【0060】 以上がハードコピー端末1における、中心的な動作であるが、本実施形態では 、さらに、補助的な動作を行うビュー制御器、ビュー表示部を備えている。次に 、これらの部分について説明する。 まずビュー制御器15の構成と動作を、図9を参照して説明する。 このビュー制御器15は、入力端子Tind2と、出力端子Toutd4とを有し 、タップ付き遅延線151と、比較器152と、ni発生器153と、フリップ フロップ156a,156bと、タイマー157と、クロック発生器155と、 ゲート回路158,154とを備えて図9に示すように構成され、以下のように 動作する。
【0061】 ビュー制御器15は、巡回走査形メモリ12から出力される印刷情報J6の中 からi番目写真情報piを1番目写真情報p1から順次iの昇順に一定時間間隔 を置いてビュー表示部16に供給する。ビュー表示部16はこの画像を表示する ので、利用者は印刷したい写真を決定することができる。ビュー表示部16はこ の写真情報を写真画像として表示する部分である。
【0062】 すなわち、ビュー制御器15において、当初、フリップフロップ156aおよ びフリップフロップ156bは共にオン状態にある。フリップフロップ156b がオン状態にあるので、タップ付き遅延線151のクロック入力端子d101に はゲート回路154を経由してクロック発生器155からのクロックパルスが入 力される。これにより巡回走査形メモリ12から出力される印刷情報J6は、入 力端子Tind2を介してビュー制御器15に順次入力され、さらにこの印刷情報 J6の入力終了後もしばらくタップ付き遅延線151はその記憶内容を左に送り 続ける。 フリップフロップ156aは入力端子Tind2より有意な入力が発生しだいオ フ状態になるのでゲート回路158は以後断状態に変り出力端子Toutd4から の出力を停止させる。
【0063】 i番目画像識別記号niは、画像識別記号であることを示す桁と番号iを示す 桁から構成され、ni発生器153は画像識別記号であることを示す桁のみを発 生する。このため入力端子Tind2から入力された印刷情報J6のうち1番目画 像識別記号n1がタップ付き遅延線151の左端に達した時に、比較器152は 一致のパルスを発生してフリップフロップ156aに入力する。このパルスはフ リップフロップ156aをオン状態に変え、ゲート回路158を導通状態に変え る。これ以後はタップ付き遅延線151の出力が出力端子d4より出力される。 このパルスは同時にフリップフロップ156bをオフ状態に変えるので、タップ 付き遅延線151を停止させる。
【0064】 タイマー157は人が画像の選択をするに必要な時間である2秒程度の時間T に設定され、タイマー157に比較器152からのパルスが入力された後、T時 間後に出力パルスを発生してフリップフロップ156bに入力する。入力される この出力パルスによって、フリップフロップ156bはオン状態となり、1番目 写真情報n1+p1が出力端子Toutd4から出力される。1番目写真情報n1 +p1が出力され、2番目画像識別記号n2がタップ付き遅延線151の左端に 到着すると再びフリップフロップ156bがオフ状態となりタップ付き遅延線1 51はT時間停止状態となる。
【0065】 このようにビュー制御器15は、i番目写真情報ni+piを1番目写真情報 n1+p1から順次iの昇順に時間Tの間隔を置いてビュー表示部16に供給す る。以上がビュー制御器15の動作である。
【0066】 次にビュー表示部16の動作について述べる。このビュー表示部16には、ビ ュー制御器15から上述のように「i番目写真情報」ni+piが「1番目写真 情報」n1+p1から順次iの昇順に時間Tの間隔を置いて入力される。ビュー 表示部16はi番目写真情報ni+piのうちi番目画像情報piを表示画面上 に表示し、さらにi番目画像識別記号niより画像番号iを抽出してこの数字情 報を表示画面上に重ねて示す。これによりカラオケ使用者はi番目の写真とその 番号を同時に見ることができ、この番号を、印刷したい写真の番号をスキップ回 路14に入力する際の参考とすることが出来る。 ビュー表示部16は通常の計算機のモニター装置に類似のものをそのまま用い ることができる。ビュー表示部16に於けるniとpiの分離やその他必要な処 理はスキップ回路に類似する回路および通常の計算機のモニター装置の基本機能 を使って実現できる。
【0067】 次に、図10及び図23を参照して、カメラシステム31及び、これと連携し て動作を行う光源の説明を行う。カメラシステム31は、シャッタトリガー入力 端子Tinc9、高レベル入力端子Tinc10、手動シャッタ入力端子Tinc11 、演奏開始・終了情報入力端子Tinc7及びレンズブロックへの光学的情報の入 力を示す光学的入力点Pc2の計5個の入力端子及び点と、写真情報出力端子T outc5という1個の出力端子を有し、レンズブロック301、シャッタ302 、CCD受光素子群303、CCD受光素子群312、写真情報構成器304、 ni発生器305、OR回路309、赤外線フィルタ308、偏光フィルタ30 7、復調器群311、閾値回路群310、スキャナ313、操作制御器314、 X軸ステップモータ315、Y軸ステップモータ316及びZ軸ステップモータ 306を備えて、図10に示すように構成される。
【0068】 光源41,42はそれぞれ、図23に示すように、赤外線出力部c3を有し、 それぞれ赤外線光源413、赤外線フィルタ412、変調器414及び偏光フィ ルタ411と、赤外線光源423、赤外線フィルタ422、変調器424、偏光 フィルタ421とからなる。ここで、光源の数は任意であるが、図23には2個 を示してある。各光源41,42は光源の群として取り扱われる。図23中の可 視光被写体、および同一方向重畳の部分は本考案の範囲外の部分である。このう ち可視光被写体はカメラシステムのレンズブロックがとらえているカラオケ演奏 中の光景を示し、同一方向重畳の部分はカメラシステムのレンズブロックの視野 の中に前記可視光被写体と点c3の光源の出力点の双方が入っており、これらを 総合した光学的情報が光学的入力点Pc2に発生することを示している。
【0069】 次に、カメラシステム31のシャッタ作動トリガの説明を行う。図1の説明に おいて上述したように、表現部52に入力される表現部情報J2は、表現部52 が従来形カラオケ装置の動作を行う際に必要な音声と映像と文字から成る従来形 の曲情報に加えてタイミングを持っている。このタイミングはカラオケ演奏時に カメラシステムがシャッタを作動するタイミングを指定するものである。図1に 示したシャッタトリガ検出器34は、表現部52からカラオケ演奏中に入力され る情報をモニタし、当該情報の中にタイミングによりもたらされるシャッタトリ ガを検出するとパルスを発生して、シャッタトリガ入力端子Tinc9を介して、 カメラシステム31に入力する。このシャッタトリガ検出器34は、例えば字幕 文字発生手段と同様な手法で簡単に実現できる。
【0070】 図1に示したマイク回路36は、カラオケ演奏時に歌い手の声を処理する回路 であり、マイク回路36の出力を、図1の高レベル検出器37でモニタしている 。そして、高レベル検出器37は、マイク回路36の出力が所定の閾値以上のレ ベルである場合に、パルスを高レベル入力端子Tinc10を介してカメラシステ ム31に入力する。 また人手により、手動シャッタ入力端子Tinc11を介してパルスをカメラシ ステム31に入力することもできる。
【0071】 シャッタトリガ検出器34及び高レベル検出器37のいずれかがパルスを発生 し、シャッタトリガ入力端子点Tinc9または高レベル入力端子点Tinc10を 介してカメラシステム31に入力されるか、手動シャッタ入力端子Tinc11を 介してパルスが入力されると、そのパルスはカメラシステム31のOR回路30 9を経由してカメラシステム31のシャッタ302に入力されて、写真の撮影が 行なわれる。シャッタトリガ検出器34がパルスを発生する時期はカラオケソフ ト製作者が曲の対応する部分が撮影する好機であると判断した時期に相当し、高 レベル検出器がパルスを発生する時期はカラオケの歌い手に力が入った時期であ り、手動シャッタ入力にパルスが発生する時期は参加者が撮影の好機と判定した 時期であり何れも写真撮影に適した時期である。
【0072】 以上がカメラシステム31のシャッタ作動トリガの説明である。図10於いて シャッタ302にこれまで説明した作動トリガが入力した結果シャッタが開くと 、光学的入力点Pc2及びレンズブロック301を経て可視光被写体の情報がC CD受光素子群303に入射される。CCD受光素子群303は、入力される可 視光被写体の情報に基づいて、可視光被写体の2次元画像情報を出力する。この 2次元画像情報は前述した「i番目画像情報」piである。ni発生器305は シャッタ動作の度に「i番目画像識別記号」niをカラオケ演奏開始時を起点と してiの値を1より順次1つづつ増加させながら発生する。写真情報構成器30 4はこれらniおよびpiを元にこれらが時間的にこの順序で並んだi番目写真 情報ni+piを写真情報出力端子Toutc5を介して出力する。
【0073】 図1に示した演奏開始・終了検出器38は、その入力端子を介して入力される 表現部52がカラオケ演奏中に発生する情報をモニタしている。この情報の中に 現在のカラオケ装置の状態についての情報が含まれており1曲のカラオケ演奏が 終了するとこの演奏開始・終了検出器38は終了パルスを発生して、当該終了パ ルスを、演奏開始・終了情報入力端子Tinc7を介してカメラシステム31に入 力する。この終了パルスは、カメラシステム31のni発生器305に入力され る。ni発生器305はこの終了パルスが入力されるとi番目画像識別記号ni に於けるiの値を1にリセットする。
【0074】 ここで示したレンズブロック301、シャッタ302、CCD受光素子群30 3、写真情報構成器304、ni発生器305の全ては各撮影結果の映像に撮影 番号を付与して出力する通常のディジタルカメラの構成要素であるので、これの 構成法動作の説明は省略する。なおここでの動作は可視光を取り扱うので光源の 作用を受けない動作である。 次に、光源の説明を行う。変調器414,424は、赤外線光源の輝度に振幅 的な変調を掛けるために正弦波、矩形波、またはPN(疑似雑音)系列を発生す る。これが赤外線光源に入力されるので、赤外線光源413,423は、この変 調入力に従って輝度を変化させつつ発光する。このようにして発生した赤外線光 は赤外線のみを通過させる赤外線フィルタ412,422ならびに偏光フィルタ 411,421を経由して点c3である光源の出力点に至り光源外に放射される 。この赤外線光が可視光被写体が発生する可視光と同一方向重畳により重畳され カメラシステム31の光学的入力点Pc2にいたる。
【0075】 図11はカメラシステム31の光学系の物理的形状をカメラの上方から見た模 式図である。これはレンズブロック301、ハーフミラー317、シャッタ30 2、CCD受光素子群303、偏光フィルタ307、赤外線フィルタ308、C CD受光素子群312から構成されており、図10に於ける光学的入力点Pc2 よりCCD受光素子群303およびCCD受光素子群312への経路の物理的構 造である。但しハーフミラー317はその存在が自明であるので図10には示さ れていない。なお図11に於いて光学的入力点Pc2に相当する点は図中にも記 したようにレンズブロック301の直前の位置である。
【0076】 同一方向重畳により可視光被写体が発生する可視光と光源が発生する赤外線が 重畳して発生する光情報は、光学的入力点Pc2に入射された後、レンズブロッ ク301を通過する。この光情報はハーフミラー317により2つに分けられる 。 その一方はシャッタ302を経由してCCD受光素子群303に至る。この経 路に於けるCCD受光素子群303は赤外線に対する感受性を持たないように構 成され、このCCD受光素子群303は結局、可視光被写体が発生する可視光の 情報のみを処理することになる。従ってその後の処理によりカメラシステム31 がその写真情報出力端子Toutc5を介して出力するi番目画像情報piは光源 の影響を受けない情報である。
【0077】 他の一方はまず偏光フィルタ307を通過する。この偏光フィルタ307は光 源の偏光フィルタ411,421に対応して設けられ、光源が正しい角度に置か れている際に最大限の光を通す方向に配置されている。その後赤外線フィルタ3 08を通過するが、ここでは可視光被写体が発生する可視光の情報は阻止され光 源の情報のみがCCD受光素子群312に導かれる。この赤外線に関する経路は 図10でもレンズブロック301より偏光フィルタ307、赤外線フィルタ30 8を経由しCCD受光素子群312に至る経路として示されている。
【0078】 図12は2次元的に配置されたCCD受光素子群303に入射される画像情報 の一例を示すものであり、「i番目画像情報」piを構成する際の元の情報であ る。本来この図12に示した画像情報は各CCD受光素子に対応する点から構成 されるのであるが、描写が困難であるので連続画像として表現している。これは 可視光被写体が発生する可視光の情報に対応するものである。 CCD受光素子を考察する際、画面の横方向をX軸とし縦方向をY軸としまた 画面の左隅を原点として位置を特定することとする。またX軸の各位置は画面の 横方向の長さを単位として0から1の値で示し、Y軸の値は縦方向の長さを単位 として同様に示すこととする。 図12の可視光画面では(x1,y1)および(x2,y2)の位置にある光 源の位置が黒くなっており、ただ黒い色をしている何かがあるということしか分 からない。 図13は2次元的に配置されたCCD受光素子群312に発生する画像情報で あるがここでは可視光に関する情報が阻止されており、ただ(x1,y1)およ び(x2,y2)の位置にある光源のみが白く輝いて存在している。
【0079】 次に、図10を参照して、光学像を電気信号に変換するCCD受光素子群31 2以後の電気系における処理について説明する。 CCD受光素子群312を構成する各CCD受光素子から出力される画像電気 信号は、それぞれ各CCD受光素子に対応して設けられた復調器に入力される。 各復調器は一種のフィルタであり、光源の変調器で掛けられた変調方式に対応す る入力のみを通過させる作用を有し、これによって、他の赤外線機器からの雑音 を防ぐことが出来る。光源の変調器414,424が正弦波、矩形波による振幅 変調の場合はその周波数に対する帯域通過フィルタが有効であり、変調器414 ,424がPN(疑似雑音)系列を発生する場合は光源と同一のPN系列発生器 を通過させることによりフィルタリング作用が得られる。
【0080】 次の各復調器にそれぞれ対応して設けられた各閾値回路は、この各閾値回路に 入力される各画像電気信号が所定の閾値より大きい場合にのみ、対応する各CC D受光素子の画面上におけるXおよびY座標値を発生してスキャナ313に出力 する。このような動作をする各閾値回路は入力と所定の基準電圧を比較すること により閾値以上か以下かを決定し、閾値以上の場合は各閾値回路が持つXおよび Y座標値を発生する回路により構成することができる。
【0081】 このように、各閾値回路の出力は閾値以上の出力を出すCCD受光素子の座標 である。以下、閾値回路の座標出力を高輝度スポット座標と称する。この閾値回 路の出力をスキャナ313が走査し、スキャナ313は高輝度スポット座標をス キャナ313中にある高輝度スポット座標メモリに蓄積する。更にスキャナ31 3は高輝度スポット座標メモリ中より互いに近い高輝度スポット座標があればそ れのどれかを残して他を消去する操作を行う。この操作は簡単なアルゴリズムで 実現するのでここではこれ以上触れない。この操作により1つの光源に対して1 つの高輝度スポットを対応させることが可能となる。
【0082】 ここで述べた光源に関連する操作は高輝度スポット座標の概略の位置を特定す るのが目的であるのでCCD受光素子群312を構成するCCD受光素子の数は CCD受光素子群303のそれよりはるかに少なくてよく、復調器、閾値回路の 数もそれに応じて少なくなる。 このようにして得た高輝度スポットの情報は次の操作制御器314に入力され る。操作制御器314の入力はスキャナ313からの高輝度スポット座標の情報 およびカメラシステム31に入力される演奏開始・終了情報である。操作制御器 314の出力はX軸ステップモータ315及びY軸ステップモータ316及びZ 軸ステップモータ306に対する正逆の回転指示である。
【0083】 まず操作制御器314によって制御されるX軸ステップモータ315、Y軸ス テップモータ316及びZ軸ステップモータ306のカメラシステム31に於け る動作について説明する。図14がカメラシステム31の外観斜視図であり各ス テップモータの可動子および関連する各部が示されている。 各ステップモータにその回転の絶対値の情報を持たせるのは簡単であるので、 ここでは各ステップモータは定位帰着の指示があれば回転の原点に戻るものとす る。 X軸ステップモータ可動子315aはカメラシステム31を水平方向に回転さ せるものであり、正回転は高輝度スポットのX座標値を増加させる方向すなわち カメラシステム31を左に振る方向であると規定する。Y軸ステップモータ可動 子316aは、カメラシステム31を垂直方向に回転させるものであり、正回転 は高輝度スポットのY座標値を増加させる方向すなわちカメラシステム31を下 に振る方向であると規定する。またZ軸ステップモータ可動子318はレンズブ ロック301を回転させ、ズームの度合いを調節するものである。Z軸ステップ モータ可動子318はベルトもしくは、歯車でレンズブロック301と結合され ているものとする。図14ではベルト319で結合されている様子を示してある 。Z軸ステップモータ可動子318の正回転はズームを拡大すなわち「寄る」方 向に調節するものであると規定する。
【0084】 操作制御部314は、例えば、図15に示すフローチャートに従って各ステッ プモータを制御する。 ここで、図15、図21、図22のフローチャートに於いて変数x、yは高輝 度スポットが1つの場合のそのスポットのそれぞれXおよびY座標値である。変 数zはズームの状態を示すものであり、この値が大きくなることは像が拡大する ことを示し、いわゆる「寄る」ことであり、この値が小さくなることは像が縮小 する、いわゆる「引く」ことである。xmaxおよびxminは高輝度スポット が複数の場合の、それぞれ最も右および最も左に位置する高輝度スポットのX座 標値である。おなじくymaxおよびyminは高輝度スポットが複数の場合の 、それぞれ最も上および最も下に位置する高輝度スポットのY座標値である。
【0085】 Δxの増加、又は減少動作はX軸ステップモータ315を1ステップそれぞれ 正又は、逆回転させる動作を表し、Δyの増加、又は減少動作はY軸ステップモ ータ316を1ステップそれぞれ正、又は逆回転させる動作を表し、Δzの増加 、又は減少動作はZ軸ステップモータ306を1ステップそれぞれ正、又は逆回 転させる動作を表すこととする。各変数の定位置帰着動作はそれぞれのステップ モータを定位置に帰着させる動作を示す。A、B、C、D、Eはそれぞれ定数で ありこれを変化させることによりフローチャートが収束した際の高輝度スポット の画面上の位置を変化させることが出来る。ここに示した変数z以外の全ての変 数、定数はX軸、Y軸の座標値であるので0と1の間の値を取る。
【0086】 以下、図15のフローチャートに基づいて、操作制御器314の制御動作を説 明する。図10に示すようにカメラシステム31に演奏開始・終了情報入力端子 Tinc7から演奏開始情報が入力されることにより、図15のフローチャートに 示す処理が開始される。すなわち、ステップS1で、x、y、zをそれぞれ、カ メラシステム31の正面、水平、最も引いた状態である定位置に帰着させる。次 のステップS2で、スキャナから入力された高輝度スポットの個数が複数か否か を判断して、複数である場合には、ステップS4に進み、複数でない場合には、 ステップS3に進む。ステップS3では、詳細後述する高輝度スポット単数処理 を実行して、ステップS5に進み、ステップS4では、詳細後述する高輝度スポ ット複数処理を実行して、ステップS5に進む。そして、ステップS5で、カメ ラ操作を停止させて処理を終了する。
【0087】 次に、ステップS3の高輝度スポット単数処理について、図21に示すフロー チャートを用いて詳細に説明する。 当該処理ではまず、ステップS301で、「z撮影位置帰着」である、ズーム 度合いを一人の人物を撮影するに適したある決められた値に帰着させる。次にス テップS302で、(x−A)>0であるか否かを判断して、(x−A)>0で ある場合には、ステップS303に進み、(x−A)>0でない場合には、ステ ップS304に進む。ステップS303では、(x−A)>0の不等式は右過ぎ ることを示しているので、「Δx減少動作」すなわちX軸ステッピングモータを 1ステップ逆回転させカメラシステムを少し右に向け画面上の高輝度スポットの 位置を少し左に寄せるように制御して、ステップS306に進む。
【0088】 ステップS304では、(x−A)<0であるか否かを判断して、(x−A) <0である場合には、ステップS305に進み、(x−A)<0でない場合には 、ステップS306に進む。ステップS305では、(x−A)<0の不等式が 、左過ぎることを示しているので、「Δx増加動作」すなわちX軸ステッピング モータを1ステップ正回転させカメラシステムを少し左に向け画面上の高輝度ス ポットの位置を少し右に寄せるように制御して、ステップS306に進む。この ように、ステップS302〜ステップS305によって、現在の高輝度スポット が目標値より右か左かの判断をして、(x−A)>0、すなわち右過ぎる場合は 、X軸ステッピングモータを1ステップ逆回転させカメラシステムを少し右に向 け、(x−A)<0すなわち左過ぎる場合は、X軸ステッピングモータを1ステ ップ正回転させカメラシステムを少し左に向けるように制御し、(x−A)=0 、すなわち目標値に達している場合は何もしない。
【0089】 同様に、ステップS306〜ステップS309で、入力された高輝度スポット が目標値より上かどうかの判断を行い、(y−B)>0、すなわち上過ぎる場合 は「Δy減少動作」であるY軸ステッピングモータを1ステップ逆回転をさせて 、カメラシステムを少し上に向け、結果としてスポット位置を下に下げ、(y− B)<0、すなわち下過ぎる場合は「Δy増加動作」であるY軸ステッピングモ ータを1ステップ正回転をさせて、カメラシステム31を少し下に向け、結果と して画面上のスポット位置を上に上げ、(y−B)=0、すなわち目標値に達し ている場合は何もしないで、ステップS310に進む。そして、ステップS31 0で、演奏が終了したか否かを判断して、演奏が終了していない場合には、ステ ップS302に進み、以下ステップS302〜ステップS309を繰り返し、演 奏が終了している場合には、ステップS5に進む。すなわち、ステップS310 はカメラシステム31の演奏開始・終了情報入力端子Tinc7から終了情報が入 力されたかどうかを判断して、入力されていたならば「カメラ操作停止」動作を 行いカメラの操作を停止し、まだ入力されていないならば、高輝度スポットのx 座標値がA、y座標値がBに移動し保持される。
【0090】 次に、ステップS4の高輝度スポット複数処理について、図22に示すフロー チャートを用いて、詳細に説明する。ステップS401で、(xmax−xmin)− C>0であるか否かを判断して、(xmax−xmin)−C>0である場合には、す なわち左右の間隔が大き過ぎる場合には、ステップS402に進んで、「Δz減 少動作」、すなわちZ軸ステッピングモータを1ステップ逆回転させカメラを少 し引くように制御して、ステップS405に進む。(xmax−xmin)−C>0で ない場合には、ステップS403に進む。ステップS403では、(xmax−xm in )−C<0であるか否かを判断して、(xmax−xmin)−C<0である場合、 すなわち間隔が小さすぎる場合は、ステップS404で、「Δz増加動作」すな わちZ軸ステッピングモータを1ステップ正回転させカメラを少し寄るように制 御してステップS405に進み、(xmax−xmin)−C<0でない場合、(この 場合は、ステップS401の処理とあわせて、結局(xmax−xmin)−C=0の 場合であって、すなわち間隔が適正な場合である。)、ステップS405に進む 。
【0091】 すなわち、ステップS401〜ステップS404の処理では、複数の高輝度ス ポットの最も右のものと最も左のものの左右方向の間隔が定数Cより大きいかど うかを判断して、(xmax−xmin)−C>0、すなわち左右の間隔が大き過ぎる と「Δz減少動作」すなわちZ軸ステッピングモータを1ステップ逆回転させカ メラを少し引き、(xmax−xmin)−C<0すなわち間隔が小さすぎる場合は「 Δz増加動作」を行い、(xmax−xmin)−C=0、すなわち間隔が適正な場合 は何もしない。
【0092】 次に、ステップS405〜ステップS408は、式(xmax+xmin)/2−D を用いて、複数の高輝度スポットの最も右のものと最も左のものの中央の位置が 定数Dより大きいかどうかどうかを判断して、ステップS405において、(x max +xmin)/2−D>0、すなわち右過ぎる場合はステップS406に進み、 「Δx減少動作」すなわちX軸ステッピングモータを1ステップ逆回転させカメ ラシステム31を少し右に向け画面上のスポット群を少し左に寄せるように制御 し、ステップS406で、(xmax+xmin)/2−D<0、すなわち左過ぎる場 合はステップS408に進み、「Δx増加動作」、すなわちX軸ステッピングモ ータを1ステップ正回転させカメラシステム31を少し左に向け画面上のスポッ ト群を少し右に寄せるように制御し、(xmax+xmin)/2−D=0、すなわち 目標値に達している場合は、ステップS405,S407を経て、どのような処 理もすることなく、ステップS409に進む。
【0093】 ステップS409〜ステップS412では、式「(ymax+ymin)/2−E」 を用いて、複数の高輝度スポットの最も上のものと最も下のものの中央の位置が 定数Eより大きいかどうかどうかを判断して当該判断に基づいて所定の処理をす る。すなわち、ステップS409で、(ymax+ymin)/2−E>0、すなわち 上過ぎる場合は、ステップS410で「Δy減少動作」であるY軸ステッピング モータを1ステップ逆回転させてカメラシステム31を少し上に向け結果として 画面上のスポットを少し下に移動させるように制御し、ステップS411で、( ymax+ymin)/2−E<0、すなわち下過ぎると判断した場合は、ステップS 412で「Δx増加動作」であるY軸ステッピングモータを1ステップ正回転さ せてカメラシステム31を少し下に向け結果として画面上のスポットを少し上に 移動させるように制御し、(ymax+ymin)/2−E=0、すなわち目標値に達 している場合は、ステップS409,S411を経て何もしないで、ステップS 413に進む。
【0094】 ステップS413では、演奏が終了したか否かを判断して、演奏が終了してい ない場合には、ステップS401に進み、演奏が終了した場合には、ステップS 5に進む。すなわち、ステップS413は、カメラシステム31に、演奏開始・ 終了情報入力端子Tinc7を介して終了情報が入力されたかどうかを判断して、 ステップS5に進んで、カメラ操作を停止させる。
【0095】 以上説明したステップS4の高輝度スポット複数処理により、高輝度スポット の最も右のものと左のものの間の左右間隔がCに調整・保持され、高輝度スポッ トの最も右のものと左のものの中心のX座標値がDに移動し保持され、高輝度ス ポットの最も上のものと下のものの中心のY座標値がEに移動し保持される。 このフローチャートに於ける最初の動作に於けるzの定位置すなわちZ軸ステ ップモータの定位置はカメラシステムを「最も引いた」状態である。この状態を 経由することにより光源の画面上への捕え落としを防止できる。 以上述べた処理を実行する操作制御器314は、8ビット程度の簡単な産業用 CPUで実現することができる。
【0096】 次に、本実施形態における光源の実装位置について説明する。図16がこれに ついて示したものである。このように光源はマイクロフォンの受話部に接近して 設置する。図23の赤外線光源413,423として赤外線発光ダイオードを用 いている。赤外線発光ダイオードによって発生した赤外線光はまず赤外線のみを 通過させる赤外線フィルタを通過し、さらにこの赤外線フィルタの表面に貼付さ れた偏光フィルタ411を通過し外部に放射される。この状況は図23に示した 光源41の構成と一致している。なおこの赤外線発光ダイオードは変調器414 により変調される。赤外線フィルタは図16に示すようにマイクロフォン受話部 と把手を結ぶ、赤外線を通過させる剛体で構成することが好ましい。以上の図1 6に示した構成は、本考案における一例であって、本考案はこれに限定されるわ けではない。
【0097】 次に偏光フィルタの動作を説明する。偏光フィルタ411は、その通過振動方 向が図17に示すようにマイクロフォンの長軸方向に一致するように配置する。 これと共に図11に示したカメラシステム31の光学系に設置した偏光フィルタ 307は上下方向にその通過振動方向を持つようにする。このようにすると図1 7(a)のようにマイクロフォンを立てた状態では光源の偏光フィルタ411の 通過振動方向とカメラシステムの偏光フィルタ307のそれとが一致しカメラシ ステム31では高い輝度のスポットとして観測されこの光源は高輝度スポットと して取り扱われる。ところが図17(b)のようにマイクロフォンを寝かせた状 態では光源41の偏光フィルタ411の通過振動方向とカメラシステム31のそ れが90度異なる。このため、この光源41は、カメラシステム31において高 輝度スポットとして見なされず、図10中の操作制御器314の取り扱い対象外 となる。もちろん両者の通過振動方向が一致すればどのように偏光フィルタの通 過振動方向を選んでも良い。
【0098】 このような方法により操作制御器314は横位置に置かれた、すなわち図17 (b)の位置に置かれたマイクロフォンを無視するようにすることができる。こ れとともに光源がマイクロフォンの送話スイッチが入った状態でのみ点灯する設 計を導入すれば操作制御器314が、使われていないマイクロフォンを無視する ようにすることができる。以上の説明では、光源41を用いて説明したが、光源 42においても同様である。また、さらに多くの光源を用いても同様である。
【0099】 以上述べた光源を用いるカメラシステム31の自動操作の効果について、図1 8および図19を参照して説明する。両図に於いて黒く塗られた部分が光源の位 置であり、マイクロフォンの受話部の直下に設置されている。 図18はマイクロフォンが1個であり、これに伴い図10中の操作制御器31 4に入力される高輝度スポットが1つの場合である。この際は図15のフローチ ャートに示した処理によりカメラシステム31は決められたズーム位置にレンズ ブロック301を調節したのちに画面上の光源の位置のX座標値がA、Y座標値 がBになるようカメラシステム31の方向を調節する。
【0100】 また、図19に示すように、マイクロフォンが複数であって高輝度スポットが 複数の場合は、以下のようになる。この場合は図15のフローチャートに示した 処理により、カメラシステム31は画面上光源の左右両端の間隔をCに調節し、 光源の左右方向の中心のX軸座標値をDに調節しまた光源の上下方向の中心のY 軸座標値をEに調節する。これらの調節作用は全て光源を目印として行なわれる 。図10および図11に示すように、可視光系のCCD受光素子群303に至る 光の経路とCCD受光素子群312に至る光の経路は、光源系の光の経路として 同一である。このため可視光系のCCD受光素子群303における画面上の光源 の位置と光源系のCCD受光素子群312における光源の位置とは同一となる。 この作用を利用し光源の位置を目印に被写体の人物の撮影を最適に行うようにカ メラシステム31の方向を操作することができる。すなわち歌を歌うというカラ オケ演奏の性質上、人物とマイクロフォンは接近しているので、マイクロフォン を目印にカメラシステムを操作することにより常にカメラシステムは人物、特に にその顔面を中心に追跡することが可能である。
【0101】 以上説明した本実施形態は、信号発生器51の種類を問わない。すなわち、レ ーザーディスク、DVD等に対応可能であることは言うまでもなく、信号発生部 51とそれ以降の部分とは距離的に離れていてもよい。このため本実施形態は通 信手段を用いるカラオケ方式に対しても対応可能である。
【0102】 以上のように構成された実施形態のハードコピー装置付きカラオケ装置は、所 望の楽譜情報と写真情報を印刷して出力することができる。
【0103】 <変形例> 次に、図面を参照して、本考案に係る変形例について説明する。 1、第1の変形例 本考案に係る第1の変形例のハードコピー装置付きカラオケ装置は、データ送 信センター70から従来データと共に送信される楽譜データに基づいて、楽譜情 報をプリントアウトするカラオケ装置であって、図24のブロック図に示す楽譜 装置端末60を備えたことを特徴とする。ここで、当該カラオケ装置に、データ を送信するデータ送信センター70は、従来データ発生装置73と楽譜データ発 生装置71とデータ送信部72とからなり、従来データを送信すると共に楽譜デ ータをISDN等の通信手段を用いて送信する。
【0104】 楽譜装置端末60は、楽譜データ受信部61と楽譜データ記憶部62とメイン 回路63とプリンター64と料金清算機65とモニター画面装置66と撮影装置 67と曲No.発信機68と受信部69とからなり、以下のように構成され動作 する。楽譜装置端末60において、楽譜データ受信部61は、データ送信センタ ー70から送信される楽譜データを、例えば楽譜データに先立って送信される楽 譜データ識別記号従って、楽譜データを受信してデータ記憶部62に入力する。 例えば、DVD装置等からなる楽譜データ記録部62は、DVD−Rディスク等 の記憶媒体に記憶させて登録する。
【0105】 曲No.発信機68は、番号キーと発信ボタンとシャッターボタンからなる操 作部を含み、この番号キーを介して、曲No.、撮影コード、音程コード等のコ ードが入力される。ここで、撮影コードは、撮影装置をスタンバイして撮影モー ドにするコードであり、音程コードは発信機68でカラオケの音程を指示するコ ードであり、出力される楽譜カードにこの音程は記録される。発信ボタンは、上 記各コードが入力された後、当該コードを発信するボタンである。本第1の変形 例では、撮影コードが入力されている場合は、デジタルカメラのシャッターを切 る信号を発信するシャッターボタンを押すまでは、楽譜カードがプリントアウト されないように構成されている。
【0106】 メイン回路63は、受信部69から各コードを示す信号が入力されると、曲N o.に対応する曲の楽譜データを読み出して、プリンター64と撮影装置67と モニター画面装置66と料金精算機65とを以下のように制御して動作させる。 メイン回路は、楽譜データと背景データ等とメッセージとを、曲No.発信機か ら入力される指示信号に基づいて、選択して合成し、プリンター64に出力する 。プリンター64はカラー背景付きの楽譜カードをプリントアウトする。また、 メイン回路63は、曲No.発信機68において、シャッターボタンが押された ことを示す信号が受信部69から入力されると、撮影装置のストロボを点灯させ 、焦点自動調整付きデジタルカメラのシャッターを開閉させて撮影させ、楽譜デ ータと合成してプリンター64に出力して、記念写真付き楽譜カードをプリント アウトする。
【0107】 モニター画面装置66は、構図及び楽譜データ等を表示する。これによって、 利用者は、構図及び楽譜内容等を確認することができる。また、料金精算機65 は、プリンターからのプリントアウト回数に応じて料金を精算する。本考案では 、料金精算機65に代えて料金表示機を用いてもよい。
【0108】 以上のように構成された第1の変形例のハードコピー装置付きカラオケ装置は 、データ送信センター70から送信される楽譜データに基づいて、楽譜情報をプ リントアウトすることができる。また、この第1の変形例のハードコピー装置付 きカラオケ装置を、レーザーディスクプレーヤ等の信号再生部とともに用いても よい。
【0109】 2,第2の変形例 次に、図25を参照して、本考案に係る第2の変形例のハードコピー装置付き カラオケ装置について説明する。当該カラオケ装置は、実施形態のハードコピー 装置付きカラオケ装置からカメラシステム31とその関連機器を除いて簡略化さ れ、信号発生部51と表現部52と信号分配器11と巡回走査形メモリ12aと プリント装置13とからなる。本第2の変形例において、巡回走査形メモリ12 aとプリント装置13とによって、ハードコピー端末1aが構成される。ここで 、本第2の変形例において、信号発生部51によって再生される信号は、図25 においてJ1aの符号を付して示すように、印刷信号識別信号、楽譜情報、印刷 情報終了信号並びに音声と映像と文字とからなる従来形の曲情報から構成される 。以下、印刷信号識別信号、楽譜情報、印刷情報終了信号が時間的にこの順に並 んだ信号を印刷信号と称する。
【0110】 本第2の変形例のカラオケ装置において、再生曲情報J1aは、信号分配器1 1に入力される。信号分配器11は、実施形態と同様に構成され、印刷信号識別 記号を検出すると、それ以後の信号は印刷信号であると判定してハードコピー端 末1aに印刷信号を入力する。さらに、信号分配器11は、印刷信号終了記号を 検出すると印刷信号終了記号に後続する信号は従来形の曲情報であると判定し、 印刷信号終了信号に後続する信号を表現部52に入力する。この印刷信号終了信 号に後続する表現部情報を、図25においては、J2aの符号を付して示してい る。この表現部情報J2aは、従来形の曲情報であるので、第2の変形例のカラ オケ装置の表現部52は、従来形のカラオケ装置の動作を行う。
【0111】 また、ハードコピー端末1aの巡回走査形メモリ12aには、図25に示すよ うに、信号分配器11から印刷信号が入力され、巡回走査形メモリ12aの1つ のセクタには1つの印刷信号が記録される。この印刷信号は、上述したように、 印刷情報識別記号、楽譜情報、印刷情報終了記号がこの順に並んでなる。また、 巡回走査形メモリ12aの各セクタは上方から下方に向かって配置されている。 巡回走査形メモリ12aの1つのセクタに格納された1つの印刷信号は、それが 持つ印刷情報識別記号をキーとして非破壊的読み出しされ、そのための印刷情報 識別記号は、巡回走査形メモリ12aの第1の記号入力端子を介して入力される 。ここで、第1の記号入力端子は印刷情報識別記号を並列入力するための多線の 端子である。非破壊読み出しで得た巡回走査形メモリ出力は、出力端子を介して 出力され、プリント装置13に入力される。これによって、プリント装置13で 印刷したい曲の楽譜情報を印刷して出力できる。また、破壊的読み出しのための 印刷情報識別記号は、巡回走査形メモリ12aの第2の記号入力端子を介して入 力される。ここで、第2の記号入力端子は、第1の記号入力端子と同様、印刷情 報識別記号を並列入力するための多線の端子である。これによって、破壊的読み 出しで得た巡回走査形メモリ出力を利用しない場合、対応する曲の印刷信号を削 除することが可能である。
【0112】 次に、プリント装置13と巡回走査形メモリ12aからなるハードコピー端末 1aの実現法について述べる。上述したように、ハードコピー端末1aにおいて は、巡回走査形メモリ12aに印刷信号が入力される。ハードコピー端末1aに おいては、巡回走査形メモリ12aの入力端子がハードコピー端末1aの唯一の 外部端子である。 本考案において、プリント装置13は市販のプリンターをそのまま用いること ができる。また、巡回走査形メモリ12aは次の性質を持つことが必要である。 すなわち、「巡回走査形メモリ12aの記憶領域は複数のセクタに分割され、キ ー情報を入力することにより希望のセクタの記憶内容全体を破壊または非破壊読 出しの形で取り出し可能である。」ことである。この動作は「各セクタを定期的 に走査探索するシークスキャン機能により実現される。この機能は通常のハード ディスクドライブ動作を半導体を用いて実現したいわゆるシリコンディスクでも 当然実現可能である。
【0113】 ハードコピー端末1aでは、上記性質を持つ巡回走査形メモリ12aの1つの セクタに1つの印刷信号を導入する形式で使用する。印刷信号は印刷情報識別記 号、楽譜情報、印刷情報終了記号からなるが、巡回走査形メモリ12aにキーと して印刷情報識別記号を導入することにより対応する印刷信号を破壊的または非 破壊的に取り出すことができる。図25には、非破壊的読出し用の印刷情報識別 記号入力端子と、破壊的読出し用の印刷情報識別記号入力端子とを示している。 これら印刷したい曲の印刷情報識別記号入力端子と、削除したい曲の印刷情報識 別記号入力端子とを備えることにより、図25の説明で示した巡回走査形メモリ 12aの機能を満たすことができる。
【0114】 以上のように構成された第2の変形例のハードコピー付きカラオケ装置は、希 望する曲の楽譜をハードコピーとして出力することができ、実施形態のハードコ ピー装置付きカラオケ装置に比較して構成を簡単にできる。
【0115】 以上説明した第2の変形例は、図26に示すように構成してもよい(以下、第 3の変形例という)。すなわち、図26に示した、本考案に係る第3の変形例の カラオケ装置は、ハードコピーの結果に広告を導入することを可能にしたもので あって、以下のように構成される。ここで、図26において、図25と同様のも のには同様の符号を付して示している。
【0116】 この第3の変形例において、信号発生部51によって再生される信号は、上述 の第2の変形例と同様、再生曲情報J1aであり、印刷情報識別記号、楽譜情報 、印刷情報終了記号ならびに音声と映像と文字からなる従来形の曲情報から構成 され、直列記憶装置21に入力される。そして、この直列記憶装置21の出力と 広告発生部23の出力とは広告情報合成器22aで合成される。広告発生部23 が発生する信号は、広告情報のみからなり、この広告情報は、広告情報合成器2 2aによって、再生曲情報J1a中の楽譜情報の後に付加される。その結果、図 26中において、印刷信号識別記号、楽譜情報、広告情報、印刷信号終了記号、 従来信号識別記号及び音声+映像+文字からなる広告付き曲情報が広告情報合成 器22aの出力として得られる。この広告情報が負荷された印刷情報は、信号分 配器11に入力され、以下、上述の第2の変形例と同様に、動作する。
【0117】 以下、本考案に係る第3の変形例のカラオケ装置の各部の構成と動作をさらに 詳細に説明する。信号発生部51で再生された再生曲情報J1aは、直列記憶装 置21に、その入力端子T24を介して入力される。入力された再生曲情報J1 aは、一旦直列記憶装置21に格納された後、直列記憶装置21の出力端子T2 5から順次そのままの形で出力され、広告情報合成器22aにその印刷信号入力 端子Tinb1を介して入力される。広告情報合成器22aはまた、広告情報入力 端子Tinb5と、出力端子Toutc1を有する。この広告情報合成器22aは、 印刷情報入力端子Tinb1と広告情報入力端子Tinb5の2つの入力端子の切換 を行う。広告情報合成器22aは、当初入力端子を印刷情報入力端子Tinb1の 側に切り替えてあり、印刷情報入力端子Tinb1を介して直列記憶装置21から 入力された信号が広告情報合成器22aの出力端子Toutc1から出力される。 ここで、広告情報合成器22aは、図27に示すように、図4の広告情報合成器 22と比較して、広告情報終了トリガ出力端子T31を備えた点が異なり、その 他は、図4の広告情報合成器22と同様に構成される。
【0118】 しかしながら、再生曲情報J1aのうちの印刷情報終了記号が広告情報合成器 22aに認識された瞬間、広告情報合成器22aは、印刷情報終了記号トリガを 出力端子T29を介して、直列記憶装置21と広告発生部23とに入力する。直 列記憶装置21は、印刷情報終了記号トリガが入力されると、信号の送出を停止 し、広告発生部23は、印刷情報終了記号トリガが入力されると、図26に示す 広告情報の発生を開始する。そして、広告情報合成器22a自身は、この印刷情 報終了記号トリガを発生すると同時に、その入力端子を広告発生部23からの出 力が入力される広告情報入力端子Tinb5に切換るので、以後は、広告情報が広 告情報合成器22aから、出力端子Toutc1を介して出力される。
【0119】 次に、広告発生器23は、広告情報の終了にあたり、広告情報終了トリガを発 生して、その出力端子T32を介して広告情報合成器22aに出力する。広告情 報入力端子Tinb6を介して広告情報合成器22aに入力された広告情報終了ト リガは、広告情報合成器22aの広告情報終了出力端子T31を介して直列記憶 装置21に出力される。この広告情報終了トリガは、広告情報合成器22aの入 力端子を入力端子Tinb1側に切換、かつ直列記憶装置21の信号送出を再開さ せる。これによって、広告情報合成器22aの出力として、出力端子Toutc1 を介して印刷終了信号及びそれ以降の信号が出力される。 以後の動作は、第2の変形例と同様である。
【0120】 図26における直列記憶装置21は適切な形のシフトレジスタで構成すること ができる。ここで本考案で用いる印刷情報識別記号の形式について説明する。こ れは印刷情報識別記号であることを示す桁と、各曲に固有の曲番号を示す桁から 構成されている。信号分配器11では、このうち印刷情報識別記号であることを 示す桁のみが印刷情報の識別に用いられており、ハードコピー端末1a中の巡回 走査形メモリ12aでは全ての桁が用いられている。印刷情報識別記号中に図2 5、図26の信号発生部51によって再生された際の発生時刻を示す桁を設ける とハードコピー端末1a中の削除したい曲の印刷情報識別番号の導入に際して、 その時刻に相当する曲の印刷情報を削除することが可能になり、記憶内容を「忘 れさせる」効果が得られる。図26中に示した楽譜情報と広告情報からなる広告 付加曲情報においては、時間的に楽譜情報が先に配置され、広告情報が後に配置 されているが、このことは図26中のプリント装置で印刷した際に前者が上、後 者が下に印刷されることにはつながらないことは言うまでもない。直列信号であ る時間信号から二次元信号である印刷画面に変換する際に様々な変換が可能であ り、印刷結果としてこれらを全体としてまたは部分毎に自由に配置することが可 能である。もちろんこれらの時間関係を自由に入れ替える変換装置を構成するこ とも可能である。 図26では広告情報の挿入をカラオケ装置の表現部へ送られる信号分離以前に 行っているが、もちろんこの挿入を分離以後に行うことも可能である。 以上の実施形態及び変形例のハードコピー端末付きカラオケ装置では、従来の 音声情報、映像情報及び文字情報からなる動画音声表示信号と、楽譜情報が含ま れた印刷情報とを含む曲情報を用いて、印字出力であるハードコピーを出力する ように構成したが、本考案はこれに限らず、従来の音声情報、映像情報及び文字 情報からなる動画音声表示信号に基づいて、楽譜情報を含む印刷情報を作成して 、印字されたハードコピーを出力するように構成してもよい。以上のように構成 することにより、カラオケ記録媒体の記録形式を変更する必要のないハードコピ ー端末付きカラオケ装置を提供でき、当該カラオケ装置を用いて、カラオケ楽譜 ハードコピーを出力することができる。
【0121】
【考案の効果】
以上説明したことから明らかなように、本考案に係るハードコピー端末付きカ ラオケ装置から出力される、少なくとも歌った曲の楽譜が印刷されたカラオケ用 楽譜ハードコピーは、利用者が保存することができる。 このように、プリントアウトされたハードコピーを、楽譜カードとして何枚か 集めることにより、個人的な愛唱歌集を作成することができる。これによって、 いつでも好きな所で見て楽しんだり練習したりでき、さらに美しい絵・写真をバ ックに重ねてメッセージを入れることにより、新しいコミュニケーション・文化 手段にもなり、従来に比べてより広く深く立体的にカラオケを享受利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る実施形態のハードコピー端末付
きカラオケ装置の構成(ハードコピー端末1の部分を除
く)を示すブロック図である。
【図2】 本考案に係る実施形態のハードコピー端末付
きカラオケ装置のハードコピー端末1の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】 図1の信号分配器11の構成を示すブロック
図である。
【図4】 図1の広告情報合成器22の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】 図1の広告発生器23の構成を示すブロック
図である。
【図6】 図1の写真情報合成器35の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】 図2のスキップ回路14の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】 本実施形態のハードコピー端末付きカラオケ
装置を用いて出力されたハードコピーのレイアウトの一
例を示す図である。
【図9】 図2のビュー制御器15の構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】 図1のカメラシステム31の構成を示すブ
ロック図である。
【図11】 図1のカメラシステム31の光学系の構成
を示す模式図である。
【図12】 カメラシステム31のCCD受光素子群3
03に入射される画像情報の一例を示す図である。
【図13】 図12における高輝度スポットの位置を示
す図である。
【図14】 カメラシステム31の全体の構成を示す斜
視図である。
【図15】 カメラシステム31の操作制御器314に
おける制御処理を示すフローチャートである。
【図16】 本実施形態のマイクロフォンの構成を示す
斜視図である。
【図17】 本実施形態のマイクロフォンのが放射する
赤外線の偏向の向きを示す模式図である。
【図18】 カメラシステム31のCCD受光素子群3
03に入射される画像情報の一例を示す図である。
【図19】 カメラシステム31のCCD受光素子群3
03に入射される画像情報の一例を示す図である。
【図20】 本実施形態の各部分における情報構成を模
式的に示す図である。
【図21】 図15のフローチャートにおける、高輝度
スポット単数処理のフローチャートである。
【図22】 図15のフローチャートにおける、高輝度
スポット複数処理のフローチャートである。
【図23】 本実施形態における光源の構成を示すブロ
ック図である。
【図24】 本考案に係る第1の変形例のハードコピー
端末付きカラオケ装置の構成を示すブロック図である。
【図25】 本考案に係る第2の変形例のハードコピー
端末付きカラオケ装置の構成を示すブロック図である。
【図26】 本考案に係る第3の変形例のハードコピー
端末付きカラオケ装置の構成を示すブロック図である。
【図27】 図26の広告情報合成器22aの構成を示
すブロック図である。
【図28】 従来例のカラオケ装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1…ハードコピー端末、 11…信号分配器、 12,12a…巡回走査形メモリ、 13…プリント装置、 14…スキップ回路、 15…ビュー制御器、 16…ビュー表示器、 22,22a…広告情報合成器、 23…広告発生器、 31…カメラシステム、 35…写真情報合成器、 41,42…光源、 51…信号発生部、 52…表現部、 60…楽譜装置端末、 61…楽譜データ受信部、 62…楽譜データ記憶部、 63…メイン回路、 64…プリンタ、 65…料金清算器、 66…モニター画面装置、 67…撮影装置、 68…曲No.発信機、 69…受信部、 70…データ送信センター、 111,141,151,211,232,352,3
55…タップ付き遅延線、 112,113,152,212,233,356,1
46a,146b,146c,146d…比較器、 114…印刷情報識別記号発生器、 115,148,213,357…印刷情報終了記号発
生器、 142,154,158,351…ゲート回路、 143…+1計算器、 145a,145b,309…OR回路、 147a…n1発生器、 147b,153,305…ni発生器、 147c…n(i+1)発生器、 155…クロック発生器、 156a,156b…フリップフロップ、 231…巡回走査形メモリ、 234…広告情報終了記号発生器、 235,354…カウンタ、 236…乱数発生器、 301…レンズブロック、 302…シャッタ、 303,312…CCD受光素子群、 304…写真情報構成器、 306…z軸ステップモータ、 307…偏向フィルタ、 308…赤外線フィルタ、 310…いき値回路群、 311…復調器群、 313…スキャナ、 314…操作制御器、 315…x軸ステップモータ、 316…y軸ステップモータ、 353…N−Cクロック発生器、 411,421…偏向フィルタ、 412,422…赤外線フィルタ、 413,423…赤外線光源、 414,424…変調器。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 カラオケ用楽譜ハードコピー
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る実施形態のハードコピー端末付
きカラオケ装置の構成(ハードコピー端末1の部分を除
く)を示すブロック図である。
【図2】 本考案に係る実施形態のハードコピー端末付
きカラオケ装置のハードコピー端末1の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】 図1の信号分配器11の構成を示すブロック
図である。
【図4】 図1の広告情報合成器22の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】 図1の広告発生器23の構成を示すブロック
図である。
【図6】 図1の写真情報合成器35の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】 図2のスキップ回路14の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】 本実施形態のハードコピー端末付きカラオケ
装置を用いて出力されたハードコピーのレイアウトの一
例を示す図である。
【図9】 図2のビュー制御器15の構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】 図1のカメラシステム31の構成を示すブ
ロック図である。
【図11】 図1のカメラシステム31の光学系の構成
を示す模式図である。
【図12】 カメラシステム31のCCD受光素子群3
03に入射される画像情報の一例を示す図である。
【図13】 図12における高輝度スポットの位置を示
す図である。
【図14】 カメラシステム31の全体の構成を示す斜
視図である。
【図15】 カメラシステム31の操作制御器314に
おける制御処理を示すフローチャートである。
【図16】 本実施形態のマイクロフォンの構成を示す
斜視図である。
【図17】 本実施形態のマイクロフォンのが放射する
赤外線の偏向の向きを示す模式図である。
【図18】 カメラシステム31のCCD受光素子群3
03に入射される画像情報の一例を示す図である。
【図19】 カメラシステム31のCCD受光素子群3
03に入射される画像情報の一例を示す図である。
【図20】 本実施形態の各部分における情報構成を模
式的に示す図である。
【図21】 図15のフローチャートにおける、高輝度
スポット単数処理のフローチャートである。
【図22】 図15のフローチャートにおける、高輝度
スポット複数処理の フローチャートである。
【図23】 本実施形態における光源の構成を示すブロ
ック図である。
【図24】 本考案に係る第1の変形例のハードコピー
端末付きカラオケ装置の構成を示すブロック図である。
【図25】 本考案に係る第2の変形例のハードコピー
端末付きカラオケ装置の構成を示すブロック図である。
【図26】 本考案に係る第3の変形例のハードコピー
端末付きカラオケ装置の構成を示すブロック図である。
【図27】 図26の広告情報合成器22aの構成を示
すブロック図である。
【図28】 従来例のカラオケ装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】 1…ハードコピー端末、 11…信号分配器、 12,12a…巡回走査形メモリ、 13…プリント装置、 14…スキップ回路、 15…ビュー制御器、 16…ビュー表示部、 22,22a…広告情報合成器、 23…広告発生器、 31…カメラシステム、 35…写真情報合成器、 41,42…光源、 51…信号発生部、 52…表現部、 60…楽譜装置端末、 61…楽譜データ受信部、 62…楽譜データ記憶部、 63…メイン回路、 64…プリンター、 65…料金精算器、 66…モニター画面装置、 67…撮影装置、 68…曲No.発信機、 69…受信部、 70…データ送信センター、 111,141,151,211,232,352,3
55…タップ付き遅延線、 112,113,152,212,233,356,1
46a,146b,146c,146d…比較器、 114…印刷情報識別記号発生器、 115,148,213,357…印刷情報終了記号発
生器、 142,154,158,351…ゲート回路、 143…+1計算器、 145a,145b,309…OR回路、 147a…n1発生器、 147b,153,305…ni発生器、 147c…n(i+1)発生器、 155…クロック発生器、 156a,156b…フリップフロップ、 231…巡回走査形メモリ、 234…広告情報終了記号発生器、 235,354…カウンタ、 236…乱数発生器、 301…レンズブロック、 302…シャッタ、 303,312…CCD受光素子群、 304…写真情報構成器、 306…z軸ステップモータ、 307…偏向フィルタ、 308…赤外線フィルタ、 310…いき値回路群、 311…復調器群、 313…スキャナ、 314…操作制御器、 315…x軸ステップモータ、 316…y軸ステップモータ、 353…N−Cクロック発生器、 411,421…偏向フィルタ、 412,422…赤外線フィルタ、 413,423…赤外線光源、 414,424…変調器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】変更
【補正内容】
【図4】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】変更
【補正内容】
【図6】
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図7
【補正方法】変更
【補正内容】
【図7】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図27
【補正方法】変更
【補正内容】
【図27】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 カラオケ用楽譜構造
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係る実施形態のハードコピー端末付
きカラオケ装置の構成(ハードコピー端末1の部分を除
く)を示すブロック図である。
【図2】 本考案に係る実施形態のハードコピー端末付
きカラオケ装置のハードコピー端末1の構成を示すブロ
ック図である。
【図3】 図1の信号分配器11の構成を示すブロック
図である。
【図4】 図1の広告情報合成器22の構成を示すブロ
ック図である。
【図5】 図1の広告発生器23の構成を示すブロック
図である。
【図6】 図1の写真情報合成器35の構成を示すブロ
ック図である。
【図7】 図2のスキップ回路14の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】 本実施形態のハードコピー端末付きカラオケ
装置を用いて出力されたハードコピーのレイアウトの一
例を示す図である。
【図9】 図2のビュー制御器15の構成を示すブロッ
ク図である。
【図10】 図1のカメラシステム31の構成を示すブ
ロック図である。
【図11】 図1のカメラシステム31の光学系の構成
を示す模式図である。
【図12】 カメラシステム31のCCD受光素子群3
03に入射される画像情報の一例を示す図である。
【図13】 図12における高輝度スポットの位置を示
す図である。
【図14】 カメラシステム31の全体の構成を示す斜
視図である。
【図15】 カメラシステム31の操作制御器314に
おける制御処理を示すフローチャートである。
【図16】 本実施形態のマイクロフォンの構成を示す
斜視図である。
【図17】 本実施形態のマイクロフォンのが放射する
赤外線の偏向の向きを示す模式図である。
【図18】 カメラシステム31のCCD受光素子群3
03に入射される画像情報の一例を示す図である。
【図19】 カメラシステム31のCCD受光素子群3
03に入射される画像情報の一例を示す図である。
【図20】 本実施形態の各部分における情報構成を模
式的に示す図である。
【図21】 図15のフローチャートにおける、高輝度
スポット単数処理のフローチャートである。
【図22】 図15のフローチャートにおける、高輝度
スポット複数処理のフローチャートである。
【図23】 本実施形態における光源の構成を示すブロ
ック図である。
【図24】 本考案に係る第1の変形例のハードコピー
端末付きカラオケ装置の構成を示すブロック図である。
【図25】 本考案に係る第2の変形例のハードコピー
端末付きカラオケ装置の構成を示すブロック図である。
【図26】 本考案に係る第3の変形例のハードコピー
端末付きカラオケ装置の構成を示すブロック図である。
【図27】 図26の広告情報合成器22aの構成を示
すブロック図である。
【図28】 従来例のカラオケ装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】 1…ハードコピー端末、 11…信号分配器、 12,12a…巡回走査形メモリ、 13…プリント装置、 14…スキップ回路、 15…ビュー制御器、 16…ビュー表示部、 22,22a…広告情報合成器、 23…広告発生器、 31…カメラシステム、 35…写真情報合成器、 41,42…光源、 51…信号発生部、 52…表現部、 60…楽譜装置端末、 61…楽譜データ受信部、 62…楽譜データ記憶部、 63…メイン回路、 64…プリンター、 65…料金精算器、 66…モニター画面装置、 67…撮影装置、 68…曲No.発信機、 69…受信部、 70…データ送信センター、 111,141,151,211,232,352,3
55…タップ付き遅延線、 112,113,152,212,233,356,1
46a,146b,146c,146d…比較器、 114…印刷情報識別記号発生器、 115,148,213,357…印刷情報終了記号発
生器、 142,154,158,351…ゲート回路、 143…+1計算器、 145a,145b,309…OR回路、 147a…n1発生器、 147b,153,305…ni発生器、 147c…n(i+1)発生器、 155…クロック発生器、 156a,156b…フリップフロップ、 231…巡回走査形メモリ、 234…広告情報終了記号発生器、 235,354…カウンタ、 236…乱数発生器、 301…レンズブロック、 302…シャッタ、 303,312…CCD受光素子群、 304…写真情報構成器、 306…z軸ステップモータ、 307…偏向フィルタ、 308…赤外線フィルタ、 310…いき値回路群、 311…復調器群、 313…スキャナ、 314…操作制御器、 315…x軸ステップモータ、 316…y軸ステップモータ、 353…N−Cクロック発生器、 411,421…偏向フィルタ、 412,422…赤外線フィルタ、 413,423…赤外線光源、 414,424…変調器。

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも音声情報、映像情報、文字情
    報および楽譜情報を含む曲情報が記録されたカラオケ記
    録媒体からハードコピー端末付きカラオケ装置を介して
    選択的に取り出せる少なくとも文字情報および楽譜情報
    が印刷されてなるカラオケ用楽譜ハードコピー。
  2. 【請求項2】 上記ハードコピー端末付きカラオケ装置
    がさらに、内部に少なくとも1つの広告データが記憶さ
    れたメモリを備え、該メモリに記憶された広告データに
    基づいて広告情報を上記文字情報および楽譜情報と同時
    に印刷してなる請求項1記載のカラオケ用楽譜ハードコ
    ピー。
  3. 【請求項3】 上記ハードコピー端末付きカラオケ装置
    がさらに、デジタル情報である写真情報を出力するデジ
    タルカメラシステムと、上記写真情報と上記文字情報及
    び楽譜情報とを合成して上記ハードコピー端末に入力す
    る写真情報合成手段とを備え、 上記写真情報合成手段からのデータに基づいて写真情報
    を他の情報と同時に印刷してなる請求項1又は2記載の
    カラオケ用楽譜ハードコピー。
  4. 【請求項4】 上記カラオケ記録媒体が少なくとも音声
    情報、映像情報及び文字情報からなる動画音声表示情報
    と、少なくとも楽譜情報が含まれた印刷情報とを含む曲
    情報が記録されたカラオケ記録媒体であって、 上記カラオケ装置が上記曲情報を再生して出力する信号
    発生手段と、上記再生された曲情報を、動画音声表示情
    報と印刷情報とに分配して出力する信号分配手段と、上
    記信号分配手段から出力された印刷情報に基づいて、所
    定の情報を印刷して出力するハードコピー端末とを備
    え、該カラオケ装置から選択的に出力される、少なくと
    も所望の楽譜情報が印刷された請求項1記載のカラオケ
    用楽譜ハードコピー。
  5. 【請求項5】 上記ハードコピー端末付きカラオケ装置
    がさらに、 内部に少なくとも1つの広告データが記憶されたメモリ
    を備え、該メモリに記憶された広告データに基づいて広
    告情報を発生して出力する広告発生手段と、上記信号分
    配手段から出力される印刷情報と上記広告情報とを合成
    して、広告情報が付加された印刷情報をハードコピー端
    末に入力する広告情報合成手段とを備え、該カラオケ装
    置から選択的に出力される、少なくとも上記楽譜及び上
    記広告情報が印刷された請求項4記載のカラオケ用楽譜
    ハードコピー。
  6. 【請求項6】 上記ハードコピー端末付きカラオケ装置
    がさらに、 所定の像平面に像を結ぶレンズブロックと、複数の受光
    素子が上記像平面に二次元的に配列された受光素子群と
    を備え、上記像平面上に結ばれた像のデジタル情報であ
    る写真情報を出力するデジタルカメラシステムと、上記
    写真情報と上記印刷情報とを合成して、写真情報が付加
    された印刷情報を上記ハードコピー端末に入力する写真
    情報合成手段とを備え、該カラオケ装置から選択的に出
    力される、少なくとも上記楽譜及び歌唱中の写真とが印
    刷された請求項4又は5記載のカラオケ用楽譜ハードコ
    ピー。
  7. 【請求項7】 データ送信センターから送信された、音
    声情報、映像情報及び文字情報からなる動画音声表示情
    報と、楽譜情報を含む印刷情報とを含む曲情報を受信し
    て出力する信号受信手段と、上記再生された曲情報を、
    動画音声表示情報と印刷情報とに分配して出力する信号
    分配手段と、上記信号分配手段から出力された印刷情報
    に基づいて、所定の情報を印刷して出力するハードコピ
    ー端末とを備えたハードコピー端末付きカラオケ装置を
    介して選択的に取り出せる少なくとも文字情報及び楽譜
    情報が印刷されてなるカラオケ用楽譜ハードコピー。
  8. 【請求項8】 上記ハードコピー端末付きカラオケ装置
    がさらに、 内部に少なくとも1つの広告データが記憶されたメモリ
    を備え、該メモリに記憶された広告データに基づいて広
    告情報を発生して出力する広告発生手段と、上記信号分
    配手段から出力される印刷情報と上記広告情報とを合成
    して、広告情報が付加された印刷情報をハードコピー端
    末に入力する広告情報合成手段とを備え、該カラオケ装
    置から選択的に出力される、少なくとも上記楽譜及び上
    記広告情報が印刷された請求項7記載のカラオケ用楽譜
    ハードコピー。
  9. 【請求項9】 上記ハードコピー端末付きカラオケ装置
    がさらに、 所定の像平面に像を結ぶレンズブロックと、複数の受光
    素子が上記像平面に二次元的に配列された受光素子群と
    を備え、上記像平面上に結ばれた像のデジタル情報であ
    る写真情報を出力するデジタルカメラシステムと、上記
    写真情報と上記印刷情報とを合成して、写真情報が付加
    された印刷情報を上記ハードコピー端末に入力する写真
    情報合成手段とを備え、該カラオケ装置から出力され
    る、少なくとも上記楽譜及び歌唱中の写真とが印刷され
    た請求項7又は8記載のカラオケ用楽譜ハードコピー。
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