JP3043204B2 - 電子レンジ - Google Patents

電子レンジ

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JP3043204B2
JP3043204B2 JP5186158A JP18615893A JP3043204B2 JP 3043204 B2 JP3043204 B2 JP 3043204B2 JP 5186158 A JP5186158 A JP 5186158A JP 18615893 A JP18615893 A JP 18615893A JP 3043204 B2 JP3043204 B2 JP 3043204B2
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waveguide
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cap
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晋康 久保
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  • Constitution Of High-Frequency Heating (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子レンジに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電子レンジは実公昭53
−50122号に示されている。このものは、平板上の
放射アンテナの略中央部と、マグネトロンのアンテナ端
部をネジで固定するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般に放射アンテナ上
に入射波と反射波が同時に伝搬するので定在波が存在す
る。この定在波が大きければ、放射されるマイクロ波が
多く、また小さければ放射されるマイクロ波も少ない。
【0004】従って、前記従来例のように固定した放射
アンテナでも適度な長さに選択しないと、マイクロ波の
放射効率低下し、入力電力の割りには出力電力が小さい
結果となってしまう。
【0005】本発明は、斯る課題を解決するものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】被加熱物を収納するキャ
ビティと、該キャビティ内にマイクロ波を伝搬して供給
する導波管と、前記キャビティに対向する前記導波管の
底面から前記導波管内にアンテナを突出させたマグネト
ロンと、前記導波管内で且つ該導波管と放電しない距離
だけ該導波管からを離すとともに前記アンテナのアンテ
ナキャップと放電しない距離だけ該アンテナキャップか
ら離して前記該アンテナキャップ周囲に固定した平板状
の放射アンテナを備え、前記アンテナキャップのマグネ
トロン側端部から前記放射アンテナ固定位置までの距離
と、前記アンテナの軸中心から前記放射アンテナの外周
までの距離とを加えた値を略35mm乃至略41mmと
した構成である。
【0007】
【作用】即ち、マグネトロンのアンテナキャップのマグ
ネトロン側端部から放射アンテナ固定位置までの距離
と、前記アンテナの軸中心から前記放射アンテナの外周
までの距離とを加えた値を略35mm乃至略41mmに
したことで、放射アンテナ上に生じる定在波の大きさを
最大にしてマイクロ波の放射量を最大にすることがで
き、放射効率が改善できるものである。
【0008】
【実施例】図1において、1は電子レンジの外装、2は
前面開口(図示しない)から被加熱物となる食品3を収
納するキャビティ、4は該キャビティ2内に配置し、収
納した食品3を載置する載置皿、5はキャビティ2の底
面2aを貫通させた回転軸6に前記載置皿4を取り付
け、調理中載置皿4を回転させるモータである。尚、前
記載置皿4は、調理中回転するので一般にターンテーブ
ルと呼ばれている。
【0009】7はキャビティ2の側壁2bに設けた導波
管、8は該導波管7のキャビティ2に対向する壁面、即
ち底面に取り付けられたマグネトロン、9はキャビティ
壁面2bの導波管開口を閉塞するマイカ板からなる保護
板である。
【0010】前記導波管7の形状は、キャビティ2側の
開口面積が大きく、離れる程小さくなる断面が略台形、
例えば略円錐台形状であり、キャビティ2と対向する面
の直径は80mm以上に設計している。
【0011】図1中A部分の拡大図を図2に示す。19
は陽極及び陰極を備える真空管容器、10は該真空管容
器の外周に圧入等により固着した放熱フィン、11は磁
石、12は真空管容器19と磁石11を軸方向の両方か
ら挟んで保持しているヨーク、13はヨーク12を貫通
して真空管容器19から突設するアンテナ部である。
【0012】該アンテナ部13は、先端部にかぶせられ
た電波放射部となるアンテナキャップ14aと、該キャ
ップ14aと真空容器10との間に介在させたセラミッ
ク製の絶縁筒体14bとから構成されている。
【0013】15は前記アンテナキャップ14aの周囲
に配置された円形平板状の放射アンテナで、アンテナキ
ャップ14aに接触しないように配置されている。
【0014】該アンテナキャップ14aと放射アンテナ
15と距離は、放電が起こらなく、且つ電波的に効率よ
く結合できるよう、略2mmに設計している。また、導
波管7と放射アンテナ15とは放電が起こらないよう十
分な距離を設けている。
【0015】前記放射アンテナ15は、図3に示すよう
に、略中央部に貫通口17を備えたマイカ板より形成さ
れる固定板16に固定され、形状が正面視略ドーナツ型
で、内径が前記貫通口17より大きく且つ外周が前記固
定板16の外周より小さいアルミなどの材料からなる金
属板から構成される。
【0016】前記固定板16の貫通口17の直径は、マ
グネトロン8のアンテナキャップ14aの直径と略等し
くし、固定板16の固定時、貫通口17にアンテナキャ
ップ14aを押し込みながら貫通させ、貫通口17部と
アンテナキャップ14aの摩擦力によりアンテナキャッ
プ14a上に取り付けている。
【0017】これは、修理をするために放射アンテナ1
5を取り外し、その後再度装着するとき、貫通口17の
直径がアンテナ部13の直径より大きければ、装着しや
すいが放射アンテナ15とアンテナキャップ14aとの
距離が変わってしまい、キャビティ2内の電波モードが
変わって加熱ムラが発生したり、放射アンテナ15と導
波管7の側壁と間で放電が発生する恐れがあるからであ
る。
【0018】また、アンテナキャップ14aのマグネト
ロン8側の端部zから放射アンテナ15までの距離x
と、アンテナ部13の中心から放射アンテナ15の外周
までの距離、即ち放射アンテナ15の外周の半径yとを
加えた距離は、約38mmとなるように設計している。
【0019】これは、図4及び図5の実験結果に基づい
て得られたものである。まず、図4については、出力と
(x+y)の距離の関係を表したもので、38mm付近
で頂点となり、そこからずれると出力が低下している
が、実験結果によれば略35mm乃至略41mmの範囲
であればさしつかえないことが明らかである。
【0020】また、図5については、加熱ムラと(x+
y)の距離の関係を表したもので、同じく38mm付近
が最も少なく、略35mm乃至略41mmの範囲であれ
ばさしつかえないことがわかる。
【0021】従って、(x+y)の距離が略35mm乃
至略41mmの範囲、できれば38mm付近に設定すれ
ば、出力からまたは加熱ムラから考えても効率よく食品
の加熱が行えるということがわかる。
【0022】尚、図4の実験方法は、1つのキャビティ
とマグネトロンを実験台とし、距離xとyを替えて、そ
のときの出力を測定し、グラフ化したものである。
【0023】また、図5の実験方法は、まずキャビティ
底面の4隅と中央にビーカーを置いて所定時間加熱し、
その時の各ビーカーの温度上昇を測定する。次に、各ビ
ーカーの温度上昇値の平均値を求めるとともに、温度上
昇値の最大値と最小値の差を平均値で除算する。これを
パーセント表示して(x+y)の距離毎に求め、グラフ
化したものである。
【0024】この他、放射アンテナ15には、周囲に略
120°間隔にリブ15a、15b、15cを設け、固
定板16に設けた取付穴16c、16d、16eに放射
アンテナ15を湾曲させて各リブ15a、15b、15
cを貫通し固定している。
【0025】同様に、固定板16の周囲にもリブ16
a、16bを設け、導波管7の側壁の適所に設けたスリ
ット(図示せず)に同様に貫通させて導波管内に固定
し、放射アンテナ15を配置している。
【0026】18は導波管7の側壁に設けた複数の通気
口であり、加熱動作中導波管内が高温になるので、この
熱を発散させるためのものである。該通気口18は、放
射アンテナ15と平行になるよう設けられており、且つ
放射アンテナ15と対向する導波管7の側壁には通気口
18を設けない。
【0027】即ち、マグネトロン8のアンテナキャップ
14aに放射アンテナ15を取り付けたとき、導波管7
の外から通気口18を覗いたとき、所定位置に放射アン
テナ15が装着されていれば見えず、またずれた位置に
装着されていれば見えるようになるので、簡単に装着状
態が確認できるものである。
【0028】かかる構成において、加熱動作時は、マグ
ネトロン8のアンテナキャップ14aと放射アンテナ1
5の間に電界が発生し、この電界と直角方向にマイクロ
波が放射する。また、放射アンテナ15と導波管7の壁
面との間でも電界が発生し、マイクロ波は同様に放射さ
れる。
【0029】尚、放射アンテナ15はどこにも接触せず
空間に浮いている状態であるのに対し、導波管7の壁面
はアースされているので、アンテナキャップ14aと放
射アンテナ15間の電界より放射アンテナ15と導波管
7の壁面間の電界のほうが大変強くなるので、マイクロ
波は放射アンテナ15と導波管7の壁面間から放射され
るほうが多くなっている。
【0030】従って、従来アンテナキャップ14aと導
波管7の壁面間からしかマイクロ波が放射されなかった
のが、アンテナキャップ14aと放射アンテナ15間
と、放射アンテナ15と導波管7の壁面間とから放射さ
れるようになるので、マイクロ波が放射される放射面積
は大変大きくなり、放射アンテナ15を使用してシャワ
ーのようにキャビティ2内にマイクロ波を放射でき、そ
の分加熱ムラが改善できる。
【0031】尚、放射アンテナ15の機能を発揮させる
ために、前記放射アンテナ15の外周直径は、使用する
マイクロ波の波長の1/2以上に設計している。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、マグネトロンのアンテ
ナキャップのマグネトロン側端部から放射アンテナ固定
位置までの距離と、前記アンテナの軸中心から前記放射
アンテナの外周までの距離とを加えた値を略35mm乃
至略41mmにしたことで、マイクロ波の放射効率を向
上することができ、入力に対して効率のよい加熱が行え
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子レンジの断面図である。
【図2】図1中A部の部分拡大図である。
【図3】本発明の放射アンテナの正面図である。
【図4】マグネトロンの出力と図2中xとyを加えた距
離(x+y)との関係を示す図である。
【図5】加熱ムラと図2中xとyを加えた距離(x+
y)との関係を示す図である。
【符号の説明】
2 キャビティ 7 導波管 8 マグネトロン 13 アンテナ部 14a アンテナキャップ 15 放射アンテナ 16 固定板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加熱物を収納するキャビティと、該キ
    ャビティ内にマイクロ波を伝搬して供給する導波管と、
    前記キャビティに対向する前記導波管の底面から前記導
    波管内にアンテナを突出させたマグネトロンと、前記導
    波管内で且つ該導波管と放電しない距離だけ該導波管か
    らを離すとともに前記アンテナのアンテナキャップと放
    電しない距離だけ該アンテナキャップから離して前記該
    アンテナキャップ周囲に固定した平板状の放射アンテナ
    を備え、前記アンテナキャップのマグネトロン側端部か
    ら前記放射アンテナ固定位置までの距離と、前記アンテ
    ナの軸中心から前記放射アンテナの外周までの距離とを
    加えた値を略35mm乃至略41mmとしたことを特徴
    とする電子レンジ。
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