JP3042915U - 電動二輪駆動車 - Google Patents

電動二輪駆動車

Info

Publication number
JP3042915U
JP3042915U JP1997001677U JP167797U JP3042915U JP 3042915 U JP3042915 U JP 3042915U JP 1997001677 U JP1997001677 U JP 1997001677U JP 167797 U JP167797 U JP 167797U JP 3042915 U JP3042915 U JP 3042915U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric
wheels
wheel
drive
driving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1997001677U
Other languages
English (en)
Inventor
富太郎 原田
Original Assignee
株式会社大和産業
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社大和産業 filed Critical 株式会社大和産業
Priority to JP1997001677U priority Critical patent/JP3042915U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3042915U publication Critical patent/JP3042915U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Automatic Cycles, And Cycles In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造と操作で運転出来る電動自転車(ワ
ゴン)でありながら、減速旋回等からスムースに再加速
できて運転が行い易く、安全運転が行い得るようにする
こと。 【解決手段】少なくとも三輪を備えた電動二輪駆動車に
於ける駆動制御方法であって、前記電動モーターに対す
る電流をパルス電流とし、前記ブレーキレバー操作の制
動操作に連動して前記パルス電流の単位時間当たりの通
電時間が通常駆動時に比較して短くなるように制御す
る。 この制御方法により制御される三輪電動自転車及
び四輪電動ワゴン車。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する分野】
本考案は、バッテリーを搭載して電動モーターを駆動し、所要の伝達機構を介 して二輪を駆動し、例えば、荷物運搬、介護用車椅子の牽引等を行うことの出来 る電動二輪駆動車に於ける駆動制御方法と該駆動制御方法を用いた三輪自転車及 び四輪ワゴン車に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、地球環境の保護に鑑み、クリーンエネルギー、特に電気の使用を各種の 動力源として多用するようになってきた。 特に、内燃機関を主体とする自動車に代わり、排気ガスの問題のないバッテリ ーを搭載した電気自動車の進歩が著しい。 こうした流れを受けて、二輪車、三輪車或いは電動ワゴン車等にもバッテリー を搭載した電動車が進出している。
【0003】 電動モーターによって二輪を強制駆動する二輪車にも大別して二種類あり、一 つは、電動力によって全面的に駆動力を発揮するタイプ、もう一つは、電動力を 人力の補助として用いる電動自転車(免許不要)である。 前者については、従来のガソリンエンジンを搭載した自転車に代わるものに過 ぎず、また、後に詳しく言及する本発明の課題(二輪駆動でないため)との関係 から本考案の対象から除外される。 また、後者も同様理由で本発明において除外されるものであり、従って、ここ ではこれ以上の詳細な言及を省く。
【0004】 ところで、最近の都市部における交通停滞、特に、小荷物を配達する宅配便、 飲食品の街頭販売等、市内において荷物の集配及び食品販売が頻繁に行われるよ うになって、一般の通行車両の増大に加えて一層停滞が激しくなり、今や慢性化 し始めている。 その結果、これらの搬送手段として用いられる自動車の排気ガ スの公害が更に加速されることとなっている。
【0005】 こうした排気ガスの公害問題、交通停滞を一挙に解決する一手段として、小型 の電気自動車或いは電動ワゴン車が提案され始めた。 小型の電気自動車といっても、ガソリンエンジンに代えてバッテリーと電動モ ーターを搭載したのでは、排気ガスの対処策にはなっても交通停滞の問題解決に はならず、少なくとも通常の自動車乃至貨物車に較べて顕著に小型のもの、即ち 、実質的に自転車と同等のものが必要となる。
【0006】 また、自転車の形態を採ることなく小荷物を搬送(輸送)する方法としては、 手押し車(ワゴン車)の如き構造のものでも良い。 また、身体障害者或いは歩行困難な患者が乗るための介護車(車椅子)につい ても、こうしたバッテリーと電動モーターのもつ特性、即ち、排気ガスを発生し ない、レシプロエンジンの如く運転に振動を伴わない、運転操作が簡単(スイッ チ操作のみ)といった利点が得られるということで、電動化が進んでいる。
【0007】 本考案者は、こうした実情に鑑み、構造が簡単で運転操作のし易い、電動ワゴ ン車及び電動三輪自転車(荷物搭載型及び介護車等の牽引型)について研究を進 めてきた。 尚、三輪型としたの走行安定性が優れており、停止しても姿勢が安 定して二輪自転車のように転倒しないためである。
【0008】 電動車の機能上、構造上の利点は、その運転操作が電動モーターの起動スイッ チを操作するだけで行い得ることにあり、また、極めて構造も簡単に済むことで ある。 従って、その他の走行に必要な機構についても、同様に如何にして簡素 化するかが問題となっており、こうした要求を充たすべく、ブレーキ機構に関し ても、車輪を機械的(レリーズワイヤー等)に直接操作するバンドブレーキ、加 圧式ブレーキ(一般自転車の前輪に採用されているタイプ等)、ディスクブレー キ(加圧式の一種)等、電動モーターの駆動系と分離した方式を採用している。
【0009】 このような簡素な構造の分離方式の採用によって、減速させようとしたときに は電動モーターの起動スイッチ(或いは速度調整用アクセル・・・電圧制御等) をそのままにしておいて、ブレーキレバーの操作だけで減速でき、また、ブレー キレバーを解除してやるだけで、元の起動状態に復帰させることができ、極めて 単純な操作で運転できる。
【0010】 本考案は、こうした簡素な構造方式を採る電動車の利点を生かすことを前提と して、先ず、次の如き構成(駆動方法)の電動三輪自転車の研究を進めた。 即ち、電動モーターの出力を減速機を介して所要の回転数に減速し、その減速 機の出力を、駆動する二輪に伝達手段を介して伝達し、前記減速機と駆動二輪と の間の駆動伝達系に前記電動モーターの出力のみを伝達するワンウエイクラッチ を夫々介装し、且つ、前記二輪の制動をブレーキレバー操作によって機械的に行 うように構成した。
【0011】 上記減速機は、小型の電動モーターから走行(荷物又は牽引)に必要なトルク を得るために必要であり、三輪自転車の二輪駆動(後輪)は、駆動抵抗(牽引抵 抗)を受ける後輪を駆動することが駆動力を発揮するには好ましい形態であるか らである。 ところで、二輪駆動(後輪)方式においては、自転車の旋回に際して内輪と外 輪との旋回半径の差によってその回転数が異ならなければスムースな旋回を行う ことが出来ない。 こうした問題は、一般の自動車の場合には、左右輪を遊星歯車機構(デファレ ンシャルギア)を用いて駆動することによって解消しているが、こうした遊星歯 車機構は高価につき、本考案が対象とする簡易、安価な三輪自転車に用いること はコスト高につながる。
【0012】 本考案は、これに代わる手段として、上述の二輪に対するワンウエイクラッチ の導入と電動モーターの停止(電流遮断)の方法を導入することによって解決し た。 即ち、本考案では、直線走行から旋回に移行する際に三輪自転車をブレーキ操 作によってスピードダウンさせることに着目し、ブレーキレバーと電動モーター のスイッチとを連動させ、ブレーキレバーを操作した時に電動モーターへの電流 がカットされるようにしたのである。 これによって、ブレーキレバーにより車速が低下し、同時に電動モーターの駆 動が停止され、二輪がフリーの状態となる。 この状態でハンドルを切ると、内 輪の接地抵抗が高まるが、フリーであるが故に所要の左右の回転数が得られてス ムースな旋回が行い得るのである。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】
上述した駆動二輪に対するワンウエイクラッチの導入と電動モーターの停止( 電流遮断)の方法を採ることによって、運転操作簡単で、且つ安価な構造であり ながらスムースな旋回を得ることができるようになったのであるが、次の新たな 問題が発生した。 即ち、上述の操作によって行われた旋回が終了して直線に向き、或いは再度の 駆動(加速)を必要としたときに、再びブレーキ解除操作をして電動モーターへ の電流を流しても、スムースに加速状態乃至力強い駆動状態が得難く、旋回から 直線への復帰運転が非常に行い難くなり、安全上にも問題が出たのである。
【0014】 本考案は、こうした問題を解決し、簡単な構造と操作で運転出来る電動自転車 (ワゴン)でありながら、旋回等の減速から中だるみなくスムースに再加速でき て運転が行い易く、以て、安全運転が行い得るようにすることを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本考案にかかる電動二輪駆動車に於ける駆動制御方法は、上記問題を解決する ために、電動モーターの出力を減速機を介して所要の回転数に減速し、その減速 機の出力を、駆動する二輪に伝達手段を介して伝達し、前記減速機と駆動二輪と の間の駆動伝達系に前記電動モーターの出力のみを伝達するワンウエイクラッチ を夫々介装し、且つ、前記二輪の制動をブレーキレバー操作によって機械的に行 うように構成した少なくとも三輪を備えた電動二輪駆動車であって、 前記電動モーターに対する電流をパルス電流とし、 前記ブレーキレバー操作の制動操作に連動して前記パルス電流の単位時間当た りの通電時間が通常駆動時に比較して短くなるように制御するように構成した、 という手段を講じたのである。
【0016】 本考案に於いて、前記ブレーキレバー操作の解除動作に連動して前記パルス電 流の単位時間当たりの通電時間が通常駆動時に復帰するように制御する、ように することが好ましい。 そして、本考案に於いて、前記パルス電流の通電時間が通常駆動時に比較して 10%〜50%となるように制御する、のが好ましい。
【0017】 また、本考案の電動二輪駆動車として、遊転輪に構成された一輪の前輪と、駆 動輪として構成された二輪の後輪とからなり、且つ、ペダル駆動機構を備えると 共に該ペダル駆動機構と、前記減速機と駆動二輪のワンウエイクラッチとの間の 駆動系に、前記ペダル駆動機構からの駆動のみを伝達する別のワンウエイクラッ チを介装した構成とするのが好ましい。
【0018】 また、前記三輪電動自転車が後部に荷物搭載用荷台を備えている、のが好まし い。 或いは、前記三輪電動自転車が介護用車椅子を牽引する牽引機構を備えている 、のが好ましい。
【0019】 更に、本考案として、前記電動二輪駆動車が、遊転輪に構成された二輪の前輪 と、駆動輪として構成された二輪の後輪とからなり、且つ、その車体に手押しハ ンドルを備えた、四輪電動ワゴン車としても良い。
【0020】
【考案の実施の形態】
本考案者は、上述した課題の研究を進めるなかで、旋回が終了して直線に向き 、或いは再度の駆動(加速)を必要としたときに、再びスイッチ操作をして電動 モーターへの電流を流しても、スムースに加速状態乃至力強い駆動状態が得に難 く、旋回から直線への復帰運転が非常に行い難くなるという現象として、駆動二 輪がフリー(遊転状態)の状態で、自転車が慣性走行している状態から、再びス イッチ操作をして電動モーターへ電流を流し、電動モーターの回転が上昇して所 要のトルク及び回転数に達するまでのタイムラグに原因があるのではないかとい うことである。
【0021】 即ち、直線で略全速走行していて旋回に移行する際にブレーキ操作をする場合 でも、その速度は極端に低下するものではなく、運転者が旋回感覚に適応できる 程度の減速となっており、従って、フリーの駆動二輪は比較的に高速回転をして いることになり、電流カットされて停止した電動モーターがゼロから立ち上がっ て比較的に高速回転している二輪の回転を上回ってワンウエイクラッチを経て駆 動力を伝達するまでのタイムラグは比較的に大きなものとなり、スイッチ操作を して加速しようとした運転者の運転感覚との間に大きなギャップを生じることに なるものと考えたのである。
【0022】 本考案によれば、電動モーターの駆動をパルス電流とし、ブレーキ操作に連動 させて、そのパルス電流を、単位時間当たりの通電時間を通常の走行時(全速、 巡行等)に較べて短くなるように制御し、以て、電動モーターの出力を減少させ て実質的に駆動二輪がワンウエイクラッチを介してフリーの状態となるようにし 、以て、デフギアを同等の差動機能を発揮させて旋回走行をスムースに行い得る ようにしながら、電動モーターへの通電を完全にカットすることなく単位時間当 たりの通電時間を極く短いものとしながら電動モーターを所定の回転数で駆動回 転させておくので、直線に向く等した時のスイッチ操作による再度の加速操作時 に、電動モーターの立ち上がりを所定値から加速することになり、非常に応答性 が良くなるのである。
【0023】 その結果、スイッチ操作に対して大きな遅れを生じることなく、自転車の加速 が得られることになり、旋回中の速度低下に対する加速、或いは直線に向いた際 の大きな加速にスムースに移行できて、運転操作(感覚)が非常に楽に行い得て 安全な走行が出来る。
【0024】 本考案に於いて、前記パルス電流の通電時間が通常駆動時に比較して10%〜 50%となるように制御すると、優れた旋回性能を得ることは勿論のこと、上述 した電動モーターの再駆動に際しての応答性が優れ、非常に運転し易くなる。
【0025】 また、本考案の方法を用いた電動二輪駆動車として、遊転輪に構成された一輪 の前輪と、駆動輪として構成された二輪の後輪とからなり、且つ、ペダル駆動機 構を備えると共に該ペダル駆動機構と、前記減速機と駆動二輪のワンウエイクラ ッチとの間の駆動系に、前記ペダル駆動機構からの駆動のみを伝達する別のワン ウエイクラッチを介装した構成とした場合には、三輪型の安定した走行性能を合 わせて得ることが出来る。
【0026】 更に、前記三輪電動自転車が後部に荷物搭載用荷台を備えている時には、荷物 運搬車として交通停滞が激しい街路での小型車としての機能を充分に発揮するこ とができると共に上述した運転操作の容易性から路上旋回時の安全性を確保出来 る。 また、前記三輪電動自転車が介護用車椅子を牽引する牽引機構を備えている場 合にも、その優れた旋回性能と再加速時のスムースさにより、介護用車椅子を安 全に牽引出来ることになる。
【0027】 更に、本考案として、前記電動二輪駆動車が、遊転輪に構成された二輪の前輪 と、駆動輪として構成された二輪の後輪とからなり、且つ、その車体に手押しハ ンドルを備えた、四輪電動ワゴン車とした場合には、ワゴン車の旋回性能を向上 させながら、再加速時の運転をスムースに行い得てワゴン車の街頭走行を安全に 行い得る。
【0028】
【実施例】
本考案にかかる電動二輪駆動車に於ける駆動制御方法と該駆動制御方法を用い た三輪電動自転車及び四輪電動ワゴン車の好適実施例について、図面を参照して 以下詳述する。 本考案の第1実施例として、ここでは、先ず三輪電動自転車の駆動制御方法に ついて述べる。
【0029】 図1(全体側面)及び図2(駆動系)に示すように、この三輪電動自転車は、 後部に荷台1aを備えた構造のもので、その車体1に搭載した電動モーター2( 300W)の出力を減速機3(ここでは遊星歯車機構を用いている) を介して 所要の回転数に減速し、その減速機3の出力を、駆動する二輪4,4に伝達手段 5(ここではチェーン伝動)を介して伝達し、前記減速機3と駆動二輪4a,4 bとの間の駆動伝達系に前記電動モーター2の出力のみを伝達するワンウエイク ラッチ6a,6bを、その一方6aは減速機3の出力軸部に、他方6bは車軸部 に夫々介装し、且つ、前記二輪4a,4bの制動をハンドル9に敷設のブレーキ レバー7の操作によって機械的に行うように構成してある。
【0030】 また、20は、車体1を人力駆動するために設けられたペダル、21はそのス プロケットであり、チェーンを介して、減速機3の出力軸部に設けたもう一つの ワンウエイクラッチ22に入力できる構成となっており、これによって、電動モ ーター2の非起動時(例えば、バッテリーの出力が低下した時など)に通常の自 転車と同様に人力走行できる。 そして、前記ワンウエイクラッチ22によって ペダル20の側からの人力のみ駆動系に伝達できるから、前記両駆動二輪4a, 4bの回転が低い場合には、ペダル20を踏むことで切り換え操作をしなくても 自動的に人力を活かすことが出来る。
【0031】 そして、図1において、8は、荷台1aの下部に収納自在のバッテリーのケー ス(抜き出して立てかけた状態)を示し、下部に設けたローラー8aによってス ライド可能に搭載できるように構成されている。 尚、図示のその他の構成部材 、即ち、その機能が周知であったり、本考案と直接関係がないもの、例えば、テ ンションプーリー等については、その詳細説明を省く。 上記ハンドル9のブレーキレバー7の位置には、アクセルグリップ19が回動 自在に設けられており、上述したパルス幅の制御を行うための後述のフォトセン サー(光センサー)を機械的に制御するようにレリーズワイヤーで連結されてい る。 尚、図1においては、便宜上配線は省略さている。
【0032】 図3は、前記電動モーターに対する電流をパルス電流とし、前記ブレーキレバ ー操作の制動操作に連動して前記パルス電流の単位時間当たりの通電時間が通常 駆動時に比較して短く、また、ブレーキレバーの解除により長く(復帰)なるよ うに制御するための制御系のブロック図である。
【0033】 図3において、10は、バッテリーを示し、11は、上記ブレーキレバー7に 連動したスイッチを示す。 12は、電源スイッチであり、13は発振器、14 は保護回路、15はコンパレーター、16はパルス幅変調器(PWM)であり、 17は、これに入力するためのフォトセンサーであって、前記アクセルグリップ 19の操作によって光量制御が行われ、その結果に基づいて前記パルス幅変調器 16のパルス幅を無段階に変調することができるように構成されたもので、これ らの電気的回路及び動作手段乃至機構自体は公知のものである。
【0034】 そして、前記ブレーキレバー7の操作によって、それを電気信号に変換し、回 路R1を介して前記パルス幅変調器(PWM)に入力し、電動モーター2への通 電を断つのではなく、パルス幅を最大の約20%に落として電動モーター2を稼 働し続けるようにしている(しかし実際には回転数が低下して、車輪に対する駆 動力を伝達していない)。 このパルス幅変調は、本考案の目的(ブレーキ操作解除後のスムースな加速) を達成する観点からすると、パルス幅を最大の約10%〜50%に制御すること で充分な効果を発揮することが実験の結果判明している。
【0035】 図4は、本考案において使用したパルス電流の模式図であり、当初の中速度か らアクセル操作でパルス幅を最大に採り、次いで、ブレーキ操作によってパルス 幅を最大の約20%に落とし、その後にブレーキを解除してパルス幅を最大に復 帰させた状態を示す。 このグラフは、模式図であって、パスル幅の比例関係を 示すものではない。
【0036】 図5は、本考案において実施した電動モーター2の効率EFF、回転数RPM 、消費電力WATT及び電流AMPを参考迄に示す。
【0037】 図6は、本考案を電動三輪自転車で、介護用車椅子に適用した場合の実施例を 示し、車体1と介護用車椅子23とは、牽引機構としての連結ロッド24を用い てボルト連結している。 この車体1については、上述の実施例と同じ方法及び 構成によって電動モーターの駆動制御が行われる。
【0038】 図7は、本考案を、遊転輪に構成された二輪の前輪25と、駆動輪として構成 された二輪の後輪、即ち上記実施例の駆動二輪4a,4bと同じものとからから なり、且つ、その車体1に手押しハンドル26を備えた、四輪電動ワゴン車に適 用した例を示す。
【0039】 このワゴン車は、荷物受け台27に適宜のカゴ(例えば合成樹脂製の袋物)を 載せ、小荷物を運搬できるように構成してあり、電動モーター2の駆動制御方法 は上述の実施例と同じであって、その駆動系は前記荷物受け台27の裏面に備え られているが、上述の実施例と同じ構成が用いられているので、ここでは詳細説 明を省く。 そして、構成上異なる点は殆どないが、例えば、上記三輪自転車の 回動自在のアクセルグリップ19がレバー方式19’となっている点等が挙げら れる。
【0040】
【考案の効果】
本考案によれば、小回りの効く小型の三輪自転車、三輪ワゴン車などを、起動 スイッチとブレーキ操作だけの簡単な操作で運転可能な電動車としての利点を生 かすことができながら、その運転に際し、旋回時等のブレーキ操作により減速し た後の再加速時に応答性良く、中だるみのない状態でスムースに加速できて、運 転操作が容易となる共に安全走行できるという利点がある。 その他の効果については、考案の実施の態様において既述した通りである。
【提出日】平成9年5月21日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【考案の属する分野】
本考案は、バッテリーを搭載して電動モーターを駆動し、所要の伝達機構を介 して二輪を駆動し、例えば、荷物運搬、介護用車椅子の牽引等を行うことの出来 る電動二輪駆動車に関する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【課題を解決するための手段】
本考案にかかる電動二輪駆動車は、上記問題を解決するために、電動モーター の出力を減速機を介して所要の回転数に減速し、その減速機の出力を、駆動する 二輪に伝達手段を介して伝達し、前記減速機と駆動二輪との間の駆動伝達系に前 記電動モーターの出力のみを伝達するワンウエイクラッチを夫々介装し、且つ、 前記二輪の制動をブレーキレバー操作によって機械的に行うように構成した少な くとも三輪を備えた電動二輪駆動車であって、 前記電動モーターに対する電流をパルス電流とし、 前記ブレーキレバー操作の制動操作に連動して前記パルス電流の単位時間当た りの通電時間が通常駆動時に比較して短くなるように制御するように構成した、 という手段を講じたのである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 また、前記電動二輪駆動車が後部に荷物搭載用荷台を備えている、のが好まし い。 或いは、前記電動二輪駆動車が介護用車椅子を牽引する牽引機構を備えている 、のが好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】 また、本考案の電動二輪駆動車として、遊転輪に構成された一輪の前輪と、駆 動輪として構成された二輪の後輪とからなり、且つ、ペダル駆動機構を備えると 共に該ペダル駆動機構と、前記減速機と駆動二輪のワンウエイクラッチとの間の 駆動系に、前記ペダル駆動機構からの駆動のみを伝達する別のワンウエイクラッ チを介装した構成とした場合には、三輪型の安定した走行性能を合わせて得るこ とが出来る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】 更に、前記電動二輪駆動車が後部に荷物搭載用荷台を備えている時には、荷物 運搬車として交通停滞が激しい街路での小型車としての機能を充分に発揮するこ とができると共に上述した運転操作の容易性から路上旋回時の安全性を確保出来 る。 また、前記電動二輪駆動車が介護用車椅子を牽引する牽引機構を備えている場 合にも、その優れた旋回性能と再加速時のスムースさにより、介護用車椅子を安 全に牽引出来ることになる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正内容】
【0028】
【実施例】
本考案にかかる電動二輪駆動車の好適実施例について、図面を参照して以下詳 述する。 本考案の第1実施例として、ここでは、先ず三輪電動自転車について述べる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の方法を適用した三輪電動自転車の側面
図である。
【図2】本考案の方法を適用した三輪電動自転車の駆動
系統図である。
【図3】本考案の方法に用いる電動二輪駆動車に於ける
駆動制御回路図である。
【図4】本考案の方法に用いた駆動制御回路図における
パルス制御の説明図である。
【図5】本考案の方法に用いた電動モーターの性能を示
しグラフである。
【図6】本考案の方法を適用した三輪電動自転車の他の
例を示す側面図である。
【図7】本考案の方法を適用した四輪電動ワゴン車の概
略斜視図である。
【符号の説明】
1 車体 2 電動モーター 3 減速機 4a 駆動輪 4b 駆動輪 5 伝達手段 6a ワンウエイクラッチ 6b ワンウエイクラッチ 7 ブレーキレバー 9 ハンドル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】
【請求項7】前記電動二輪駆動車が、遊転輪に構成され
た二輪の前輪と、駆動輪として構成された二輪の後輪と
からなり、且つ、その車体に手押しハンドルを備えた、
請求項1乃至請求項3の電動二輪駆動車。 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月21日
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の詳細な説明】
【図1】本考案の電動二輪駆動車の側面図である。
【図2】本考案の電動二輪駆動車の駆動系統図である。
【図3】本考案の電動二輪駆動車に於ける駆動制御回路
図である。
【図4】本考案の駆動制御回路図におけるパルス制御の
説明図である。
【図5】本考案の電動モーターの性能を示しグラフであ
る。
【図6】本考案の電動二輪駆動車の他の例を示す側面図
である。
【図7】本考案の電動二輪駆動車の更に別の例を示す概
略斜視図である。

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】電動モーターの出力を減速機を介して所要
    の回転数に減速し、その減速機の出力を、駆動する二輪
    に伝達手段を介して伝達し、前記減速機と駆動二輪との
    間の駆動伝達系に前記電動モーターの出力のみを伝達す
    るワンウエイクラッチを夫々介装し、且つ、前記二輪の
    制動をブレーキレバー操作によって機械的に行うように
    構成した少なくとも三輪を備えた電動二輪駆動車であっ
    て、 前記電動モーターに対する電流をパルス電流とし、 前記ブレーキレバー操作の制動操作に連動して前記パル
    ス電流の単位時間当たりの通電時間が通常駆動時に比較
    して短くなるように制御するように構成した、電動二輪
    駆動車。
  2. 【請求項2】 前記ブレーキレバー操作の解除動作に連
    動して前記パルス電流の単位時間当たりの通電時間が通
    常駆動時に復帰するように制御する、請求項1の三輪電
    動自転車。
  3. 【請求項3】前記パルス電流の通電時間が通常駆動時に
    比較して10%〜50%となるように制御する、請求項
    1又は2の電動二輪駆動車に於ける駆動制御方法。
  4. 【請求項4】前記電動二輪駆動車が、遊転輪に構成され
    た一輪の前輪と、駆動輪として構成された二輪の後輪と
    からなり、且つ、ペダル駆動機構を備えると共に該ペダ
    ル駆動機構と、前記減速機と駆動二輪のワンウエイクラ
    ッチとの間の駆動系に、前記ペダル駆動機構からの駆動
    のみを伝達する別のワンウエイクラッチを介装した、請
    求項1乃至請求項3の三輪電動自転車。
  5. 【請求項5】前記三輪自転車が後部に荷物搭載用荷台を
    備えている、請求項1乃至請求項3の三輪電動自転車。
  6. 【請求項6】前記三輪自転車が介護用車椅子を牽引する
    牽引機構を備えている、請求項1乃至請求項3の三輪電
    動自転車。
  7. 【請求項7】前記電動二輪駆動車が、遊転輪に構成され
    た二輪の前輪と、駆動輪として構成された二輪の後輪と
    からなり、且つ、その車体に手押しハンドルを備えた、
    請求項1乃至請求項3の三輪電動自転車。
JP1997001677U 1997-02-26 1997-02-26 電動二輪駆動車 Expired - Lifetime JP3042915U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997001677U JP3042915U (ja) 1997-02-26 1997-02-26 電動二輪駆動車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997001677U JP3042915U (ja) 1997-02-26 1997-02-26 電動二輪駆動車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3042915U true JP3042915U (ja) 1997-11-04

Family

ID=43177384

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1997001677U Expired - Lifetime JP3042915U (ja) 1997-02-26 1997-02-26 電動二輪駆動車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3042915U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI498244B (zh) * 2012-08-28 2015-09-01 Yamaha Motor Co Ltd Cargo handling trolley

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI498244B (zh) * 2012-08-28 2015-09-01 Yamaha Motor Co Ltd Cargo handling trolley

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3642364B2 (ja) 補助動力付き自転車の回生制御装置
US4637274A (en) Auxiliary drive for pedal-driven road vehicles
JP4541516B2 (ja) 電動自転車用の運動エネルギー回生装置
US6158542A (en) Motor-assisted vehicle
JP2021062640A (ja) 自己充電で走行可能な電動自転車
JP3190491B2 (ja) 電動モータ付き乗り物
WO2008064141A2 (en) Electric vehicle drive system
JP2017537835A (ja) 電気的に援助される人力車両用ドライブトレーンシステム
JPH10243505A (ja) 電動二輪駆動車に於ける駆動制御方法と該駆動制御方法を用いた三輪電動自転車及び四輪電動ワゴン車
JP3042915U (ja) 電動二輪駆動車
US20030127266A1 (en) Pedal-operated auxilary drive system and method
JP3558688B2 (ja) 原動機付き自転車
JPH0550977A (ja) 自転車
JPH07149280A (ja) 電動モータ付き自転車
JP2003267076A (ja) 4輪駆動車両の駆動力伝達装置
TWM624642U (zh) 兩輪車之定速巡航裝置
JPH06321170A (ja) 発電兼用電動機装置及び発電兼用電動機装置付き二輪又は三輪車
JP3622016B2 (ja) 電動車両の動力伝達装置
CN2245579Y (zh) 机力、脚踏自卸三轮车
JP3161543B2 (ja) 電動モータ付き自転車
TWI792509B (zh) 兩輪車之定速巡航裝置及其定速巡航控制方法
JP2019077328A (ja) ブレーキシステム
CN2230269Y (zh) 多功能助力三轮车
JPH01218993A (ja) 動力伝達装置
CN2740526Y (zh) 三驱动老年健身三轮车