JP3042902U - 寝 具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 快適な睡眠を可能にし健康増進効果のある新
規な寝具。 【解決手段】 トルマリンの微粒子を固着させた通気性
シート１を、寝具内に入れておく。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、寝具に関するものである。 なお、この明細書では、一般的な掛け布団、敷き布団等の布団類や毛布、シー ツ、枕等のほか、これらと併用する睡眠用具すべてを含む意味で寝具という。

【０００２】

【従来の技術】

トルマリンは電気石とも呼ばれている鉱石であって、その結晶は、加圧された り温度上昇があったりすると結晶の両端や柱面間の各稜ごとに、プラス電荷とマ イナス電荷を持つ性質がある。

【０００３】 トルマリンについては、その特異な電気的性質に基づく遠赤外線放射作用、電 気分解作用、マイナス空気イオン発生作用等の利用が健康・医療用具など種々の 分野で検討されている。

【０００４】 衣料品の分野では、肌着やシーツにトルマリンを固着させた例があるが、それ はトルマリンの微粉末を糸の表面に接着し、その糸を織り込んだ布を用いて縫製 したものであるから、トルマリンの付着量は僅かであり、トルマリンの有用作用 の恩恵はあまり期待できないものであった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案の目的は、トルマリンが有する上記有用作用の新規な活用手段を提供す ることにある。

【０００６】 本考案の他の目的は、快適な睡眠を可能にし保健効果のある、新規な寝具を提 供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】 本考案は、トルマリンの微粒子を固着させた通気性シートを内在させてなる寝 具を提供するものである。

【０００８】 ここで“トルマリンの微粒子を固着させた通気性シート”（以下、トルマリン シートという）とは、通気性のよい多孔質可撓性シート状基材たとえば不織布や 布に微粉砕したトルマリンを約２０〜５０g/m²の密度で、ただし基材の通気性や 可撓性を著しく損なわない範囲で、全面にわたり、または部分的に、接着、融着 等の手段により固定したものである。

【０００９】 基材が通気性のよい多孔質のものであることにより、トルマリンシートは高密 度でトルマリンを担持し且つ通気性を保持している。

【００１０】

【考案の実施の形態】

トルマリンシートは、望ましくは寝具全体にわたって分布させる。典型的には 、寝具が布団、毛布、シーツ類似品の場合はその表面構成材とほぼ同じ大きさに したものを表面構成材に沿って全体に展開した状態で内在させる。但し、トルマ リンシートと表面構成材の間には綿の薄層を介在させてもよい。内在させるシー トは１枚に限られるわけではなく、２枚以上を重ねて内在させてもよい。寝具内 で位置ずれを起こすのを防ぐため、トルマリンシートは寝具の表面構成材に縫着 、貼着等の手段で固着しておくことが望ましいが、位置ずれを起こすおそれがな い場合は固定しなくても差し支えない。

【００１１】 トルマリンシートは、細断したものを木綿綿や合繊綿と共に、あるいは単独で 、布団の中綿や枕の詰め物のように不定形の充填物として用いてもよい。

【００１２】 本考案の寝具には、トルマリンシートと共に保健・安眠に有効な他の寝具補助 品を内在させることができる。たとえば、本考案者らによる抗菌性寝具類の考案 （実願平８−８９２６号）で用いられているような、有害微生物の生育を阻止す る作用を有する好気性微生物を放出可能に保持させた小袋または小シート、ある いは遠赤外線放射性布団綿等を、必要に応じて交換可能な態様で収容しておくこ とができ、それにより、健康増進や安眠に一層有効な寝具とすることができる。

【００１３】

【実施例】

図１，２に示した本考案実施例は、ベッドのマットの上に敷くなどして使用す る敷布団様のものであって、トルマリンシート１の上下に合繊綿の薄層２を配置 し、それらを表地３で覆い、各材料を周囲および要所において糸４で縫着してな るものである。なお、トルマリンシート１は、粒径約１.２〜１.５μmのトルマ リン微粉末を合繊不織布（厚さ２mm）の全面に約３０g/m²の密度で接着、固定し たものである。

【００１４】

【考案の効果】

トルマリンの微粉末を通気性シート状基材に固着させてなるトルマリンシート を用いる本考案によれば、寝心地を損なうことなしに多量のトルマリンを寝具に 導入し、健康増進、快適安眠など、トルマリンの有用作用の恩恵を確実に享受す ることが可能になる。

【００１５】 寝具は長時間人体に接しているものであるから、トルマリンを寝具に導入する ことはトルマリンの有用作用の活用法としてもきわめて有利な方法となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案実施例を示す平面図である。

【図２】 図１のＡ−Ａ部断面図である。

【符号の説明】

１：トルマリンシート ２：合繊綿の薄層 ３：表地 ４：糸

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【手続補正書】

【提出日】平成９年５月２３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項２

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 トルマリンの微粒子を固着させた通気性
   シートを内在させてなる寝具。
2. 【請求項２】 通気性シートが不織布である請求項１ま
   たは請求項２に記載の寝具。