JP3042846B2 - 発色性感圧記録材料 - Google Patents

発色性感圧記録材料

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JP3042846B2
JP3042846B2 JP1187565A JP18756589A JP3042846B2 JP 3042846 B2 JP3042846 B2 JP 3042846B2 JP 1187565 A JP1187565 A JP 1187565A JP 18756589 A JP18756589 A JP 18756589A JP 3042846 B2 JP3042846 B2 JP 3042846B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、フルオラン系発色性色原体とサリチル酸系
顕色剤との組合せからなる発色性感圧記録材料に関す
る。より詳細には、一般式(I) (式中、R1およびR2は同じでも異なってもよく、アルキ
ル基またはシクロアルキル基を示し、R3はm−クロロフ
ェニル、2−メチル−4−クロロフェニル、4−メチル
−2−クロロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、3,4−
ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、3−クロ
ロ−4−メチルフェニルまたは4−クロロ−3−メチル
フェニル基を示す)で表されるフルオラン誘導体を発色
性色原体とし、アラルキル化されたサリチル酸をスチレ
ン類オリゴマーと縮合させた樹脂の亜鉛変性物である顕
色性材料との組み合せからなることを特徴とする発色性
感圧記録材料に関する。
本発明の記録材料は、感圧記録材料として有用な情報
記録材料である。
〔従来の技術〕
従来、感圧または感熱記録材料に用いられてきた黒発
色性無色ロイコ染料として、次の構造のフルオラン誘導
体が知られている。
(ここに、R1およびR2はアルキル基、シクロアルキル基
たまはフェニル基を示す)。これらの化合物は有用な色
素原体であるが、6位にメチル基を有するためその合成
中間体が一般的でなく、したがって高価であるという問
題点を有している。
一方、近年、分子中にサリチル酸の骨格を含む顕色剤
が感圧複写紙分野で多く使用されるに到ったが、この種
の顕色剤に上記構造のフルオラン誘導体を適用した場
合、活性白土系またはフェノール樹脂系顕色剤に適用し
た場合と異なり色相が純粋な黒でなく相当赤味に偏り、
従って、補正のため発色色相が緑色であるロイコ色素を
併用せねばならない。ところが、公知の発色色相の異な
る化合物は構造が異なるため発色特性も異なり、発色像
の経時変化および退色特性も異なる。したがって、これ
らを併用した場合は単一の色素を用いた場合に比べ発色
時または褪色時に色相の変化をきたす不都合を生じ易
い。特に、緑発色系化合物は発色像の耐光性が一般的に
黒発色系より劣るので問題である。
(発明が解決しようとする課題) 本発明の課題は、アラルキル化されたサリチル酸を
スチレン類オリゴマーと縮合させた樹脂の亜鉛変性物で
ある顕色剤と、この顕色剤との組合せで優れた発色特
性および褪色特性を有し、単独でも配合調色用としても
使用可能なフルオラン系色原体とを組み合わせた感圧記
録材料を提供することである。
(課題を解決するための手段) 本発明者等は、上述の課題を解決するため、鋭意検討
した。すなわち、各種フルオラン誘導体を合成し種々検
討した結果、次式 の6位にメチル基を有しないフルオラン誘導体が驚くべ
きことに、サリチル酸骨格を分子中に含む顕色剤に対し
発色性感圧記録材料としての優れた効果を奏することを
見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、一般式(I) (式中、R1およびR2は同じでも異なってもよく、アルキ
ル基またはシクロアルキル基を示し、R3はm−クロロフ
ェニル、2−メチル−4−クロロフェニル、4−メチル
−2−クロロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、3,4−
ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、3−クロ
ロ−4−メチルフェニルまたは4−クロロ−3−メチル
フェニル基を示す)で表されるフルオラン誘導体を発色
性色原体とし、アラルキル化されたサリチル酸をスチレ
ン類オリゴマーと縮合させた樹脂の亜鉛変性物である顕
色性材料との組み合せからなることを特徴とする発色性
感圧記録材料である。
本発明で用いられる一般式(I)のフルオラン誘導体
は、常法により下式に従い合成される。
上記の顕色性材料との組合せで優れた発色性能を示
す、一般式(I)で表されるフルオラン誘導体は、公知
の化合物のみならず、本発明者等が初めて合成した新規
なフルオラン誘導体も含まれる。
このような新規なフルオラン誘導体も含む、本発明の
記録材料に適用できるフルオラン誘導体を対照に用いた
市販のフルオラン化合物とともに第1表に例示する。
本発明に用いられる例示化合物の構造と融点を第1表
の通りである。
第1表に示す構造は、一般式(I)で表される構造に
おいて、R1,R2,R3が次表に示すものである。
番号8,9および10の化合物は、対照に用いた市販品で
ある。
本発明に使用する一般式(I)で表されるフルオラン
誘導体は、感圧記録材料として使用する時、この色素を
アルキルベンゼン系(n−ドデシルベンゼンなど)、ア
ルキルビフェニル系(トリエチルビフェニルやジイソプ
ロピルジフェニルなど)、水素化ターフェニル系、アル
キルナフタレン系(ジイソプロピルナフタレンなど)、
ジアリールエタン系(フェニルキシリルエタン、スチレ
ン化エチルベンゼン等)、あるいは塩素化パラフィン系
の各種溶剤の単独または混合溶剤に溶解し、該溶液をコ
アセルベーション法、界面重合法等の方法でゼラチン、
メラミン−アルデヒド又は尿素−アルデヒド樹脂、ポリ
ウレタン、ポリ尿素、ポリアミド等の隔壁を有するマイ
クロカプセル中に封入し、得られたカプセルの水分散液
を適当な結着剤(例えば、澱粉糊、ラテックス等)等と
共に適当な支持体上に塗工し、感圧記録上用紙とし、使
用することができる。また、本発明に用いられる顕色剤
としては、アラルキル化されたサリチル酸をスチレン類
オリゴマーと縮合させた樹脂の亜鉛変性物等が挙げられ
る。これらの顕色剤を微粒化し、適当な顔料、安定剤、
結着剤等と配合した塗液を調製し、この塗液を適当な支
持体上に塗工して、感圧記録下用紙として使用する。更
に、カプセル方式によらない非カプセル方式の感圧記録
材料にも同様使用できる。
(実施例) 以下、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発
明はこれらに限定されるものではない。
なお、文中に部とあるは重量部を意味する。
実施例 1 フェネチル基置換サリチル酸とスチレンオリゴマーの縮
合樹脂の亜鉛塩を顕色剤とした感圧記録紙とパラフェニ
ルフェノールノボラック樹脂を顕色剤として感圧記録紙
との比較 (1)上用(CB)シート及び下用(CF)シートの作成 (a)CBシート エチレン−無水マレイン酸共重合物の10%水溶液100
部及び水240部を混合し、水酸化ナトリウム10%水溶液
でpH=4.0とし、評価すべき色素を5重量%溶解したフ
ェニルキシリルエタン溶液200部を混合し、ホモミキサ
ーで乳化した後固形分50%のメチロールメラミン水溶液
(三井東圧化学製「ユーラミンT−30」)60部を加え、
かきまぜつつ55℃に3時間保持し、平均粒径が5.0μの
マイクロカプセル分散液を得た。このマイクロカプセル
液100部に小麦粉澱粉粒20部と20%酸化澱粉糊20部及び
水116部を加えかきまぜ分散し、坪量40g/m2の紙に塗布
量が固型分で5g/m2となるように塗工してCBシートを得
た。
(b)CFシート(A) α−フェネチル基置換サリチル酸とスチレンオリゴマ
ーの縮合で得た樹脂の亜鉛塩を、少量の高分子アニオン
系界面活性剤の存在下水中でサンドグラインディングミ
ルで微粒化し、固形分40重量%の水性懸濁液を得た。該
水性懸濁液を用い、下記組成の水性塗料(固形分30%)
を作り、坪量40g/m2の上質紙に乾燥塗布量が5.5g/m2
なるように塗工し、CFシートを作成した。
水性塗料の組成 固形重量部 軟質炭酸カルシウム 100 顕色剤 20 接着剤 酸化澱粉 8 合成ラテックス 8 (c)CFシート(B) (A)のサリチル酸樹脂の代りにp−フェニルフェノ
ール−ホルムアルデヒド共縮合樹脂を用いて同様にして
CFシート(B)を作成した。
(2)発色物の性能評価 (a)発色速度及び濃度(20℃,65%RHの恒温恒湿の室
内で実施) CFシート及びCBシートの両塗布面を対向させて重ね合
わせ、電子タイプライターで打圧発色させた。打鍵1分
30秒後、及び24時間後の2点について測色し、Y値で表
示した。
(b)発色像の耐光堅牢度 1の方法で発色させたCFシートをカーボンアークフェ
ードオメーター(スガ試験機社製)中2時間及び4時間
露光し、照射後の反射率をΣ−80色差計(日本電色社
製)にて測定し、Y値で表示した。Y値が低く、かつ試
験前後の値の差Δ値が小さいほど、光による退色が少な
い。又、Y値が低いほど発色像の濃度が高い。
CF紙(A)に対する評価結果を次表に示す。
以上の結果から本発明の化合物1〜7は、6位にメチ
ル基を有する市販の黒発色性化合物10と、発色濃度及び
耐光堅牢度において同等の優れた性能を示す。また、類
似構造の化合物8、9にくらべ発色濃度、色相、耐光性
等に本発明に使用した化合物が優れている。
比較例9に示す化合物は、△値は小さいが、発色物の
到達濃度が著しく低い。
このように本発明で使用するフルオラン誘導体は、既
存のフルオラン誘導体に比べて発色性色素としての性能
に遜色はなく、本発明の発色性記録材料は発色および褪
色時の色変化が少なく、所望の色相に発色する記録材料
が提供できるものであることを示す。
次に、サリチル酸骨格を含まないフェノール樹脂系の
顕色剤に対する効果を記載する。4種の化合物について
示した。他の化合物について略同様の効果を示す。
一般に耐光性および発色濃度はサリチル酸系顕色剤の
場合に比べ若干低い傾向があるが、市販の黒発色性化合
物(10)と比較して、耐光性が劣り、色相が黒にならな
い。すなわち、本発明で使用するフルオラン誘導体は非
サリチル酸系顕色剤(B)では優れた性能を奏すること
がなく、サリチル酸系の顕色剤(A)との組合せにおい
て、選択的に優れた発色効果を奏するものであることを
示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−25106(JP,A) 特開 昭55−265(JP,A) 特開 昭62−152781(JP,A) 特開 昭62−158085(JP,A) 特開 昭62−187079(JP,A) 特開 昭57−178792(JP,A) 特開 昭61−193883(JP,A) 特開 昭61−242878(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/124 - 5/165

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) (式中、R1およびR2は同じでも異なってもよく、アルキ
    ル基またはシクロアルキル基を示し、R3はm−クロロフ
    ェニル、2−メチル−4−クロロフェニル、4−メチル
    −2−クロロフェニル、3,5−ジクロロフェニル、3,4−
    ジクロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、3−クロ
    ロ−4−メチルフェニルまたは4−クロロ−3−メチル
    フェニル基を示す)で表されるフルオラン誘導体を発色
    性色原体とし、アラルキル化されたサリチル酸をスチレ
    ン類オリゴマーと縮合させた樹脂の亜鉛変性物を含む顕
    色性材料との組み合わせからなることを特徴とする発色
    性感圧記録材料。
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