JP3042823B2 - 切削加工装置および切削加工方法 - Google Patents

切削加工装置および切削加工方法

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JP3042823B2
JP3042823B2 JP6234789A JP23478994A JP3042823B2 JP 3042823 B2 JP3042823 B2 JP 3042823B2 JP 6234789 A JP6234789 A JP 6234789A JP 23478994 A JP23478994 A JP 23478994A JP 3042823 B2 JP3042823 B2 JP 3042823B2
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  • Milling, Drilling, And Turning Of Wood (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は切削加工装置および切削
加工方法に関し、特に切削動作中にモード切り換えが行
なわれた場合の制御に関する切削加工装置および切削加
工方法である。
【0002】
【従来の技術】切削加工装置および切削加工方法の従来
技術として、まず実公昭60−30007号公報に記載
されている超仕上鉋盤がある。この超仕上鉋盤の概略を
図12に示す。テーブル80には鉋刃89が設けられて
おり、この鉋刃89によって被加工材10を切削する。
【0003】テーブル80上部には昇降部材81が位置
しており、テーブル80と昇降部材81との間に被加工
材10が挿入される。昇降部材81は送材ベルト84を
有しており、この送材ベルト84の送り回転動作によっ
て、被加工材10はテーブル80上で矢印90または9
1方向に移動する。
【0004】送材ベルト84は、駆動ローラ84a、従
動ローラ84bに取り付けられている。そして、駆動ロ
ーラ84aは可逆電動機(図示せず)の回転に連動して
正転または逆転する。すなわち、可逆電動機の回転方向
に応じて被加工材10はテーブル80上で矢印90また
は91方向に移動することになる。なお、昇降ハンドル
82を操作することによって昇降部材81を昇降させ、
被加工材10に対して昇降部材81の圧力が適正に加わ
るように調整する。
【0005】送材ベルト84の回転にしたがって被加工
材10はテーブル80上で矢印90、91方向に反転移
動を繰り返し、鉋刃89で切削される。この反転移動の
制御は、昇降部材81に設けられている検出器83から
の検出信号に基づいて行なわれる。検出器83は被加工
材10の端部を検出して検出信号を出力する。なお、被
加工材10を矢印90方向の一方向にのみ移動させて切
削を行なうこともできる。
【0006】図13はこの従来例のロジック回路図であ
る。切削回数設定スイッチ86を切り換えることによっ
て、被加工材10を反転させる回数を設定、入力するこ
とができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の切削加工装置お
よび切削加工方法には次のような問題があった。上述の
ように、図13のロジック回路図に示す切削回数設定ス
イッチ86を切り換えることによって、被加工材10を
反転させる回数を設定、入力する。
【0008】ここで、被加工材10の切削作業中に切削
回数設定スイッチ86を切り換え、反転回数の修正を行
なう場合がある。このような場合、従来の切削加工装
置、方法では、切り換え入力にただちに反応して可逆電
動機の回転方向が変化してしまう。
【0009】たとえば、反転移動を行なうモードによっ
て、被加工材10がテーブル80上で矢印91方向に移
動して切削されている場合(図12参照)、一方向移動
のモードに切り換えられたとする。従来の切削加工装
置、方法では、この切り換えに反応して、被加工材10
はただちに移動を停止し、反転して矢印90方向(一方
向移動)に向けて移動してしまう。このように、被加工
材10の切削途中で移動方向が切り換えられると、被加
工材10の切削面に傷が生じてしまうという問題があ
る。
【0010】また、一方向移動のモードが設定されてお
り、被加工材10が矢印90方向に移動している途中で
反転移動モードに切り換えられると、従来の切削加工装
置、方法では、たとえば可逆電動機の回転が停止してし
まう。この場合は、被加工材10をテーブル80と昇降
部材81との間から除去しなければならず、作業効率が
低下してしまうという問題がある。
【0011】そこで本発明は、切削動作中にモード切り
換えが行なわれた場合であっても、作業効率が低下する
ことなく、しかも加工対象物を傷つけず、さらに切削作
業の効率を向上させることができる切削加工装置および
切削加工方法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る切削加工
装置は、加工対象物が載せられるテーブル、加工対象物
をテーブル上で移動させる送り機構、送り機構を駆動さ
せる正逆駆動モータであって、正転または逆転すること
によって送り機構の移動方向を制御し、加工対象物をテ
ーブル上で正方向または逆方向に移動させる正逆駆動モ
ータ、加工対象物を切削する切削刃、一方向移動切削モ
ード、または1もしくは2以上の反転回数が指定される
反転移動切削モードが選択的に入力されるモード選択手
段、正転および逆転を行なって反転移動する加工対象物
の双方の端部基準位置を検出する検出部、一方向移動切
削モードが選択されている場合は正逆駆動モータを正転
させ、反転移動切削モードが選択されている場合は、検
出部が検出する端部基準位置に基づいて、指定されてい
る反転回数に応じた回数だけ正逆駆動モータを正転およ
び逆転させる制御部、を備えた切削加工装置であって、
一方向移動切削モードにしたがった切削動作中に反転移
動切削モードが入力された場合、前記制御部は、少なく
とも一方向移動切削動作が終了するまで正逆駆動モータ
の正転を継続し、反転移動切削モードにしたがった切削
動作中に一方向移動切削モードが入力された場合、前記
制御部は、少なくとも検出部が次の端部基準位置を検出
するまでは反転移動切削モードにしたがった正逆駆動モ
ータの回転を継続する、ことを特徴としている。
【0013】請求項2に係る切削加工装置は、請求項1
に係る切削加工装置において、加工対象物が正逆駆動モ
ータの逆回転によって排出されたことを検出する排出検
出部を備えており、前記制御部は、排出検出部の検出信
号を受けて正逆駆動モータを正転させる、ことを特徴と
している。
【0014】請求項3に係る切削加工方法は、一方向移
動切削モード、または1もしくは2以上の反転回数が指
定される反転移動切削モードの選択入力にしたがって、
加工対象物をテーブル上で正方向または逆方向に移動さ
せて切削する切削加工方法において、一方向移動切削モ
ードにしたがった切削動作中に反転移動切削モードが入
力された場合、少なくとも一方向移動切削動作が終了す
るまで正方向の移動を継続し、反転移動切削モードにし
たがった切削動作中に一方向移動切削モードが入力され
た場合、少なくとも当該入力時における正方向または逆
方向の移動を継続する、ことを特徴としている。
【0015】
【作用】請求項1に係る切削加工装置においては、一方
向移動切削モードにしたがった切削動作中に反転移動切
削モードが入力された場合、制御部は、少なくとも一方
向移動切削動作が終了するまで正逆駆動モータの正転を
継続する。また、反転移動切削モードにしたがった切削
動作中に一方向移動切削モードが入力された場合、制御
部は、少なくとも検出部が次の端部基準位置を検出する
までは反転移動切削モードにしたがった正逆駆動モータ
の回転を継続する。
【0016】このように、切削動作中に他のモードが入
力されたとしても、少なくともそのモード切り換え入力
時における正逆駆動モータの回転方向が維持される。こ
のため、たとえば正逆駆動モータの回転が停止して作業
が中断してしまうことはなく、また加工対象物を途中ま
で切削した状態で正逆駆動モータの回転方向が急激に反
転し、加工対象物の切削面に傷が生じることもない。
【0017】請求項2に係る切削加工装置においては、
加工対象物が正逆駆動モータの逆回転によって排出され
たことを検出する排出検出部が設けられており、制御部
は、排出検出部の検出信号を受けて正逆駆動モータを正
転させる。
【0018】このように、加工対象物を排出した後、た
だちに正逆駆動モータは正転し、次の加工対象物の切削
に備えて待機することができる。
【0019】請求項3に係る切削加工方法においては、
一方向移動切削モードにしたがった切削動作中に反転移
動切削モードが入力された場合、少なくとも一方向移動
切削動作が終了するまで正方向の移動を継続する。ま
た、反転移動切削モードにしたがった切削動作中に一方
向移動切削モードが入力された場合、少なくとも当該入
力時における正方向または逆方向の移動を継続する。
【0020】このように、切削動作中に他のモードが入
力されたとしても、少なくともそのモード切り換え入力
時における移動方向が維持される。このため、たとえば
加工対象物の移動が停止して作業が中断してしまうこと
はなく、また加工対象物を途中まで切削した状態で移動
方向が急激に反転し、加工対象物の切削面に傷が生じる
こともない。
【0021】
【実施例】本発明に係る切削加工装置および切削加工方
法の一実施例を図面に基づいて説明する。図1に切削加
工装置の全体概略図を示す。
【0022】テーブル2には支柱20、21によってヘ
ッド4が支持されており、テーブル2とヘッド4との間
に加工対象物である木材10が挿入される。テーブル2
内には駆動ローラ8a、従動ローラ8bが設けられてお
り、この両ローラに送材ベルト8が設けられている。
【0023】送材ベルト8は木材10をテーブル2上で
移動させためのものであり、この移動させるための駆動
ローラ8a、従動ローラ8b、送材ベルト8が本発明に
おける送り機構である。駆動ローラ8aは、正逆駆動モ
ータとしての送材モータ12に連動しており、送材モー
タ12の正逆回転にしたがって木材10はテーブル2上
で矢印90、91方向に移動する。なお、送材モータ1
2の回転は減速機28によって減速されて駆動ローラ8
aに伝達される。
【0024】ヘッド4には切削刃である鉋刃6が設けら
れており、この鉋刃6で木材10を切削する。この鉋刃
6は木材10の移動方向に応じ、木材10に対して切削
可能な向きに反転する。ヘッド4にはネジ軸22が螺入
しており、このネジ軸22はテーブル2内の昇降モータ
24によって回転する。ネジ軸22を回転させることに
よってヘッド4を昇降させることができ、木材10に対
して適正な圧力を加えて鉋刃6で切削することができ
る。なお、昇降モータ24ではなく、ハンドルを手動回
転させることによってヘッド4を昇降してもよい。
【0025】ヘッド4には、検出部としての第1検出器
14および第2検出器16が設けられている。第1検出
器14、第2検出器16は、リミットスイッチによって
構成されており、送り移動される木材10がそれぞれ検
知ローラ14R、16Rを押し上げることによってON
になる。すなわち、第1検出器14および第2検出器1
6は、本発明における検出器であり、テーブル2上を矢
印90、91方向に移動する木材10の端部を検出す
る。
【0026】またヘッド4には、第3検出器18も設け
られている。この第3検出器18もリミットスイッチに
よって構成されており、検知ローラ18Rが押し上げら
れることによってONになる。第1検出器14、第2検
出器16および第3検出器18のいずれもがOFFであ
る場合、切削加工された木材10が排出されたと認識す
る。すなわち、第1検出器14、第2検出器16および
第3検出器18は、本発明における排出検出器である。
【0027】図1に示すように、テーブル2には操作パ
ネル26が設けられている。この操作パネル26の詳細
を図2に示す。モード選択手段としてのモード釦60、
61、62、63は、送材移動のモードを選択、入力す
るための釦である。モード釦60を押下した場合は一方
向移動モードが選択され、モード釦61、62、63を
押下した場合は反転移動モードが選択される。モード釦
61は1回反転、モード釦62は2回反転、モード釦6
3は3回反転が行なわれる。
【0028】たとえば、モード釦60を押下した場合、
送材モータ12は正転して、図3の(ア)→(イ)→
(ウ)に示すように木材10は矢印90方向(正方向)
の一方向に送られて排出される。
【0029】これに対してモード釦61が押下された場
合は、まず送材モータ12は正転して図4の(エ)→
(オ)に示すように木材10は矢印90方向(正方向)
に送られる。その後、送材モータ12は逆転して(カ)
に示すように送り方向が反転し、木材10は矢印91方
向(逆方向)に向けて送られる。そして、(キ)→
(ケ)に示すように、矢印91方向に排出される。すな
わち、モード釦61が押下され、1回反転が選択された
場合、木材10は(エ)→(オ)→(カ)→(キ)→
(ケ)の順に送られて切削される。
【0030】モード釦62の2回反転移動モードが選択
された場合、木材10は図4の(エ)→(オ)→(カ)
→(キ)→(ク)→(オ)→(カ)→(キ)→(ケ)の
順に送られて排出される。また、モード釦63の3回反
転移動モードが選択された場合、木材10は図4の
(エ)→(オ)→(カ)→(キ)→(ク)→(オ)→
(カ)→(キ)→(ク)→(オ)→(カ)→(キ)→
(ケ)の順に送られて排出される。
【0031】上記の反転位置は、第1検出器14または
第2検出器16からの検出信号に基づいてタイマー制御
しているが、この詳細は後のフローチャートにしたがっ
て説明する。操作パネル26の反転位置設定部65を操
作することによってこの反転位置を調整する。操作パネ
ル26上の停止釦64は送材モータ12の駆動を停止さ
せるためのものであり、上昇釦66、下降釦67は昇降
モータ24の回転を制御しヘッド4の高さを調整するた
めのものである。なお、図5に本実施例における切削加
工装置の主要部の回路図を示す。
【0032】次に、図6、図7、図8、図9、図10、
図11のフローチャートに基づいて送材動作の具体的な
処理内容を説明する。まず、電源が投入されると、図6
に示すようにモード釦60、61、62、63の入力状
態を読み取り(ステップS2)、モード釦60が押下さ
れ一方向移動モードが選択されている場合は一方向移動
モード処理を実行する(ステップS4、S6)。また、
モード釦61、62、63のいずれかが押下されてお
り、反転移動モードが選択されている場合は反転移動モ
ード処理を実行する(ステップS8、S10)。
【0033】ステップS2の詳細なフローチャートが図
7である。一方向移動モードを選択するモード釦60が
押下されている場合は、ステップS12からS14に進
み一方向移動モードをセットするとともに反転移動モー
ドをリセットする。また、1回反転移動モードを選択す
るモード釦61が押下されている場合は、ステップS1
6からS18に進み反転移動モードをセットするととも
に一方向移動モードをリセットする。そして、このとき
反転回数を「1」にセットして、主制御部69(図5)
内のメモリに「1」を記憶する。
【0034】2回反転移動モードを選択するモード釦6
2が押下されている場合は、ステップS20からS22
に進み反転移動モードをセットするとともに一方向移動
モードをリセットする。そして、このとき反転回数を
「2」にセットして、主制御部69(図5)内のメモリ
に「2」を記憶する。
【0035】同様に、3回反転移動モードを選択するモ
ード釦63が押下されている場合は、ステップS24か
らS26に進み反転移動モードをセットするとともに一
方向移動モードをリセットする。そして、このとき反転
回数を「3」にセットして、主制御部69(図5)内の
メモリに「3」を記憶する。
【0036】次に、図8に基づいて一方向移動モード処
理(図6のステップS6)の内容を説明する。図6のス
テップS4で一方向移動モードが選択されていると判別
し、ステップS6に進んだ場合、図5の主制御部69は
まず送材モータ12を正転させる(ステップS28)。
送材モータ12の正転にしたがって、図3の(ア)、
(イ)に示すように、木材10は矢印90方向に送られ
る。
【0037】木材10を矢印90方向に送りながら主制
御部69はモード釦の入力状態を読み取り、一方向移動
モードが選択された状態が継続しているか否かを判別す
る(ステップS30、S32)。ここで、木材10の切
削作業中にモード釦を選択しなおし、移動モードの修正
を行なう場合がある。今仮に、図3の(イ)の状態で移
動モードの修正が行なわれ、たとえば1回反転移動モー
ドを選択するモード釦61(図2)が押下されたとす
る。
【0038】この場合、ステップS32からステップS
34に進み、モード釦の入力状態を読み取り、木材10
が矢印90方向に排出されたか否かを判別する(ステッ
プS36)。具体的には、第1検出器14、第2検出器
16および第3検出器18のいずれもが検出信号を出力
していないことを認識して、木材10が排出されたと判
断する。
【0039】このように本実施例では、一方向移動モー
ドによる切削動作中に反転移動モード(他のモード)が
入力されたとしても、送材モータ12の回転が停止して
作業が中断することはなく、確実に木材10を切削して
排出することができる。これによって、作業効率の低下
を回避することができる。
【0040】続いて、図9、図10、図11のフローチ
ャートにしたがって反転移動モード処理(図6のステッ
プS10)の内容を説明する。図6のステップS8で反
転移動モードが選択されていると判別し、ステップS1
0に進んだ場合、図5の主制御部69はまず送材モータ
12を正転させる(ステップS38)。送材モータ12
の正転にしたがって、図4の(エ)、(オ)に示すよう
に、木材10は矢印90方向に送られる。
【0041】木材10を矢印90方向に送りながら主制
御部69はモード釦の入力状態を読み取り、反転移動モ
ードが選択された状態が継続しているか否かを判別する
(ステップS40、S42)。ここで、たとえば図4の
(オ)の状態で移動モードの修正が行なわれ、一方向移
動モードを選択するモード釦60(図2)が押下された
とする。
【0042】この場合は、図6のフローチャートのステ
ップS2に戻り、ステップS4に進んで一方向移動モー
ドが選択されていることを認識し、上述の一方向移動モ
ード処理(図8)を実行する。これによって図4(オ)
の状態まで移動した木材10は、そのまま図3(ウ)の
ように矢印90方向に排出される。
【0043】ステップS42の段階で移動モードの切り
換えが行われていない場合は、ステップS44に進ん
で、第1検出器14がONからOFFになったか否かを
判別する。上記のように第1検出器14は木材10の挿
入側のヘッド4に設けられており(図1参照)、木材1
0が挿入されて検知ローラ14Rが押し上げられること
によってONになる。そして、木材10が図4(エ)→
(オ)と矢印90方向に移動することによって、やがて
検知ローラ14Rと非接触になりOFFになる。ステッ
プS44では、このONからOFFへの変化を認識して
主制御部69内のタイマをスタートさせる(ステップS
46)。
【0044】この後、主制御部69はモード釦の入力状
態を読み取り、反転移動モードが選択された状態が継続
しているか否かを判別する(ステップS48、S5
0)。ここで一方向移動モードに切り換えられている場
合は、上記と同様に図6のフローチャートのステップS
2に戻り、木材10を図3(ウ)のように矢印90方向
に排出する。
【0045】ステップS42の段階で移動モードの切り
換えが行われていない場合は、ステップS52に進ん
で、ステップS46でスタートさせたタイマが予め設定
している値に達したか否かを判別し、タイムアップして
いる場合は送材モータ12の正転を停止する(図10、
ステップS54)。そして、第2検出器16がONであ
れば送材モータ12を逆転させる(ステップS56、5
8)。
【0046】すなわち、第1検出器14がOFFになっ
た時点(ステップS44)からスタートしたタイマが
(ステップS46)所定のタイマ値に達した時点で送材
モータ12を逆転させ、木材10を図4(カ)のように
反転移動させる。このタイマ値は、図5に示す可変抵抗
器68の電圧値を変化させることによって任意に設定す
ることができる。可変抵抗器68の電圧値は、操作パネ
ル26上の反転位置設定部65(図2)を操作すること
によって変化させる。
【0047】タイマ値は、矢印90方向に移動する木材
10が第2検出器16を通過して第2検出器16がON
であり、かつ木材10が送材ベルト8上に位置している
状態で反転するよう調整されて設定される。仮に、設定
したタイマ値が大きすぎて木材10が第2検出器16を
通過し、第2検出器16がOFFになってしまった場合
は、ステップS56からS68に進み、送材モータ12
を再び正転させて木材10を矢印90方向に排出する。
【0048】本実施例では予め設定したタイマ値に基づ
いて送材モータ12を逆転させている。しかし、予めパ
ルス数を設定しておき、送材モータ12の回転量や送材
モー12への駆動信号を計数し、両値が一致した時点
で逆転してもよい。なお、可変抵抗器68の電圧値を変
化させる代りに、たとえば主制御部69内のRAMにデ
ジタルスイッチを通じてタイマ値またはパルス数を設定
するようにしてもよい。
【0049】ステップS58で送材モータ12を逆転さ
せた後、主制御部69はモード釦の入力状態を読み取
り、第2検出器16がONからOFFになったか否かを
判別する(ステップS62)。第2検出器16は木材1
0の反挿入側のヘッド4に設けられており(図1参
照)、木材10が検知ローラ14Rを押し上げることに
よってONになる。
【0050】木材10が図4(カ)→(キ)と矢印91
方向に移動することによって、やがて検知ローラ16R
と非接触になりOFFになる。ステップS62ではこの
ONからOFFへの変化を認識し、その後ステップS6
0で読み取ったモードが反転移動モードか否かを判別す
る(ステップS64)。
【0051】ここで一方向移動モードに切り換えられて
いる場合は、ステップS68に進み、図4(ケ)のよう
に木材が矢印91方向に排出された時点で送材モータ1
2の逆転を停止する(ステップS70)。具体的には、
第1検出器14、第2検出器16および第3検出器18
のいずれもが検出信号を出力していないことを認識し
て、木材10が排出されたと判断する。
【0052】送材モータ12の逆転停止後、送材モータ
12を正転させ(ステップS72)、図6のフローチャ
ートのステップS2に戻る。このように、送材モータ1
2を逆転させて木材10を矢印91方向に排出し、第3
検出器18がOFFになったことを認識して、ただちに
送材モータを正転させる。これによって、次の木材10
の切削に備えて待機することができ、作業効率を向上さ
せることができる。
【0053】このように本実施例では、送材モータ12
が逆転している状態で一方向移動モードに切り換えられ
たとしても、直ちに送材モータ12の回転方向が反転す
ることはない。すなわち、ステップS64で移動モード
の切り換えを認識しても、木材10が排出されるまでは
送材モータ12の逆転を継続する。これによって、送材
モータ12の回転が急激に反転し、木材10の切削面に
傷が生じてしまうことはない。
【0054】ステップS64の段階で移動モードの切り
換えが行われていない場合は、ステップS66に進み、
図7のステップS14、S18、S22またはS26で
セットされた反転回数が終了したか否かを判別する。た
とえば、1回反転移動モードが選択されている場合は、
この時点で反転回数が終了しているのでステップS68
に進み、上記のように木材10を矢印91方向に排出し
て送材モータ12の逆転を停止し、正転させる(ステッ
プS70、S72)。
【0055】2回または3回反転移動モードが選択され
ている場合は、図11のステップS74に進み、上述し
たステップS46と同様に、タイマをスタートさせる。
そして、モード釦の入力状態を読み取り、反転移動モー
ドが選択された状態が継続しているか否かを判別する
(ステップS76、S78)。ここで一方向移動モード
に切り換えられている場合は、図10のステップS68
に戻り、上記と同様に木材10を図4(ケ)のように矢
印91方向に排出する。
【0056】ステップS78の段階で移動モードの切り
換えが行われていない場合は、ステップS80に進ん
で、ステップS74でスタートさせたタイマが予め設定
している値に達したか否かを判別し、タイムアップして
いる場合は送材モータ12の逆転を停止する(ステップ
S82)。そして第1検出器14がONであれば、図4
(ク)に示すように送材モータ12を正転させ(ステッ
プS84、S86)、図9のステップS40に戻り以後
の処理を繰り返す。反転回数が終了した時点で木材10
を排出し、送材モータ12の逆転を停止した後正転させ
(ステップS68、S70、S72)、ステップS2に
戻る。
【0057】なおステップS84において、設定したタ
イマ値が大きすぎて木材10が第1検出器14を通過
し、第1検出器14がOFFになってしまった場合は、
ステップS86に進み、送材モータ12を再び逆転させ
る。そして、ステップS68に戻り木材10を図4
(ケ)のように矢印91方向に排出した後、送材モータ
12の逆転を停止し、正転させる(ステップS70、S
72)。
【0058】本実施例における反転移動モードは、1回
反転、2回反転、3回反転の3種類であるが、本発明は
これに限定されるものではなく、たとえば4回以上の反
転モードを加えるようにしてもよい。また、ヘッド4に
鉋刃6が設けられておりテーブル2に送材ベルト8が設
けられているが、逆に鉋刃6をテーブル2に設け送材ベ
ルト8をヘッド4に設けてもよい。
【0059】さらに上記の実施例では、第1検出器14
または第2検出器16からの検出信号に基づいてタイマ
をスタートさせ、反転位置の制御を行っている。しか
し、切削する移動範囲のほぼ中央部に検出器を1つ設
け、その両側への移動をタイマ制御して反転させるよう
にしてもよい。
【0060】
【発明の効果】請求項1に係る切削加工装置において
は、一方向移動切削モードにしたがった切削動作中に反
転移動切削モードが入力された場合、制御部は、少なく
とも一方向移動切削動作が終了するまで正逆駆動モータ
の正転を継続する。また、反転移動切削モードにしたが
った切削動作中に一方向移動切削モードが入力された場
合、制御部は、少なくとも検出部が次の端部基準位置を
検出するまでは反転移動切削モードにしたがった正逆駆
動モータの回転を継続する。
【0061】このように、切削動作中に他のモードが入
力されたとしても、少なくともそのモード切り換え入力
時における正逆駆動モータの回転方向が維持される。こ
のため、たとえば正逆駆動モータの回転が停止して作業
が中断してしまうことはなく、また加工対象物を途中ま
で切削した状態で正逆駆動モータの回転方向が急激に反
転し、加工対象物の切削面に傷が生じることもない。
【0062】したがって、切削動作中にモード切り換え
が行なわれた場合であっても、作業効率が低下すること
なく、しかも加工対象物を傷つけることがない。
【0063】請求項2に係る切削加工装置においては、
加工対象物が正逆駆動モータの逆回転によって排出され
たことを検出する排出検出部が設けられており、制御部
は、排出検出部の検出信号を受けて正逆駆動モータを正
転させる。
【0064】このように、加工対象物を排出した後、た
だちに正逆駆動モータは正転し、次の加工対象物の切削
に備えて待機することができる。したがって、作業効率
を向上させることができる。
【0065】請求項3に係る切削加工方法においては、
一方向移動切削モードにしたがった切削動作中に反転移
動切削モードが入力された場合、少なくとも一方向移動
切削動作が終了するまで正方向の移動を継続する。ま
た、反転移動切削モードにしたがった切削動作中に一方
向移動切削モードが入力された場合、少なくとも当該入
力時における正方向または逆方向の移動を継続する。
【0066】このように、切削動作中に他のモードが入
力されたとしても、少なくともそのモード切り換え入力
時における移動方向が維持される。このため、たとえば
加工対象物の移動が停止して作業が中断してしまうこと
はなく、また加工対象物を途中まで切削した状態で移動
方向が急激に反転し、加工対象物の切削面に傷が生じる
こともない。
【0067】したがって、切削動作中にモード切り換え
が行なわれた場合であっても、作業効率が低下すること
なく、しかも加工対象物を傷つけることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る切削加工装置の一実施例を示す全
体概略図である。
【図2】図1に示す操作パネルの詳細を示す図である。
【図3】図1に示す切削加工装置において、一方向移動
モードが選択された場合の木材の移動を説明するための
図である。
【図4】図1に示す切削加工装置において、反転移動モ
ードが選択された場合の木材の移動を説明するための図
である。
【図5】本実施例に係る切削加工装置の主要部の回路図
である。
【図6】図1に示す切削加工装置の送材動作の処理内容
を示すフローチャートである。
【図7】図1に示す切削加工装置の送材動作の処理内容
を示すフローチャートである。
【図8】図1に示す切削加工装置の送材動作の処理内容
を示すフローチャートである。
【図9】図1に示す切削加工装置の送材動作の処理内容
を示すフローチャートである。
【図10】図1に示す切削加工装置の送材動作の処理内
容を示すフローチャートである。
【図11】図1に示す切削加工装置の送材動作の処理内
容を示すフローチャートである。
【図12】従来の超仕上鉋盤の全体の概略を示す図であ
る。
【図13】図12に示す超仕上鉋盤のロジック回路図で
ある。
【符号の説明】
2・・・・・テーブル 4・・・・・ヘッド 6・・・・・鉋刃 8・・・・・送材ベルト 8a・・・・・駆動ローラ 8b・・・・・従動ローラ 10・・・・・木材 12・・・・・送材モータ 14・・・・・第1検出器 16・・・・・第2検出器 18・・・・・第3検出器 26・・・・・操作パネル 60、61、62、63 ・・・・・モード釦

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】加工対象物が載せられるテーブル、 加工対象物をテーブル上で移動させる送り機構、 送り機構を駆動させる正逆駆動モータであって、正転ま
    たは逆転することによって送り機構の移動方向を制御
    し、加工対象物をテーブル上で正方向または逆方向に移
    動させる正逆駆動モータ、 加工対象物を切削する切削刃、 一方向移動切削モード、または1もしくは2以上の反転
    回数が指定される反転移動切削モードが選択的に入力さ
    れるモード選択手段、 正転および逆転を行なって反転移動する加工対象物の双
    方の端部基準位置を検出する検出部、 一方向移動切削モードが選択されている場合は正逆駆動
    モータを正転させ、反転移動切削モードが選択されてい
    る場合は、検出部が検出する端部基準位置に基づいて、
    指定されている反転回数に応じた回数だけ正逆駆動モー
    タを正転および逆転させる制御部、 を備えた切削加工装置であって、 一方向移動切削モードにしたがった切削動作中に反転移
    動切削モードが入力された場合、前記制御部は、少なく
    とも一方向移動切削動作が終了するまで正逆駆動モータ
    の正転を継続し、 反転移動切削モードにしたがった切削動作中に一方向移
    動切削モードが入力された場合、前記制御部は、少なく
    とも検出部が次の端部基準位置を検出するまでは反転移
    動切削モードにしたがった正逆駆動モータの回転を継続
    する、 ことを特徴とする切削加工装置。
  2. 【請求項2】請求項1に係る切削加工装置において、 加工対象物が正逆駆動モータの逆回転によって排出され
    たことを検出する排出検出部を備えており、 前記制御部は、排出検出部の検出信号を受けて正逆駆動
    モータを正転させる、ことを特徴とする切削加工装置。
  3. 【請求項3】一方向移動切削モード、または1もしくは
    2以上の反転回数が指定される反転移動切削モードの選
    択入力にしたがって、加工対象物をテーブル上で正方向
    または逆方向に移動させて切削する切削加工方法におい
    て、 一方向移動切削モードにしたがった切削動作中に反転移
    動切削モードが入力された場合、少なくとも一方向移動
    切削動作が終了するまで正方向の移動を継続し、 反転移動切削モードにしたがった切削動作中に一方向移
    動切削モードが入力された場合、少なくとも当該入力時
    における正方向または逆方向の移動を継続する、 ことを特徴とする切削加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108709852A (zh) * 2018-05-21 2018-10-26 南京林业大学 一种木材/竹材刨切试验装置及试验方法

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