JP3042720U - 消臭造花 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】従来の消臭効果を得るための消臭器材は、容器
状のものかシート状のもので、場所によっては不潔感を
伴うこともあり、自然感覚としては馴染めない一面を持
っている。また、スペア用の細長い容器を直立させてセ
ットすると陳列中に倒れて折角の陳列を台無しにする問
題があるので、自然感覚で馴染め、スペア容器によって
陳列効果が妨げられない消臭セットの提供を目的とす
る。 【構成】消臭器材として造花を設定し、その所定箇所に
苔を模した消臭剤含浸素材を配置して消臭器材とし、更
に、造花本体１を支持する底上げ基台３の内部にスペア
消臭剤12を格納したセットを透明容器５内に収納して商
品化した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、トイレや喫煙室或いは居室、げた箱など臭気の立ち込める場所に簡 易に設定して装飾効果と同時に消臭効果を挙げることのできる消臭造花に関する ものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、消臭効果を得るための消臭器材は、消臭剤を収容する容器状のものか、 シート面に消臭剤を塗布して所定箇所に張り付ける消臭シートが用いられてきて いる。また、芳香剤を造花と並べてセットしたものが存在する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、容器状のものやシート状のものは、場所によっては不潔感を伴 うこともあり、自然感覚としては馴染めない一面を持っている。

【０００４】 また、消臭剤含浸素材として紙、合成紙（ユポ）、スポンジなどをそのまま用 いたり、芳香剤容器を造花と並べてセットしたのでは、消臭目的が露骨に現れて 雰囲気を壊してしまうことがあるほか、図４に示すように細長い容器を直立させ てセットすると陳列中に倒れて折角の陳列を台無しにする問題もあった。

【０００５】 更に、これを商品として販売する場合の陳列形態も余程工夫を凝らさない限り 、雑然とした陳列形態に成らざるを得なかった。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案による消臭造花は上記課題を解決するため、基本となる消臭器材を装飾 性のある造花に設定し、造花の所定箇所に苔を模した消臭剤含浸素材を配置して 自然感覚で、造花をリース状の花輪に構成したり、鉢植えに構成したりして自然 感覚での装飾を楽しめるよえにしたものである。

【０００７】 また、商品価値を高める美麗なセット構成として、造花を支持する陥没部とス ペア消臭剤の格納部を内部に設けた底上げ基台を支持部材として、造花を嵌合さ せ、スペア消臭剤を基台内部に格納したセットを透明ケース内にパッケージして 陳列効果を高めるようにした。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、図面に従って本考案の実施の形態を説明する。 １は造花本体で、図１に示すようなリース状の花輪、或いは図３に示すような 鉢植えに構成されている。

【０００９】 ２は消臭剤含浸素材で、表面に苔状の色彩を施し消臭剤を付着含浸させたタオ ル地を用い、造花本体１の適宜箇所、例えば、リース状の花輪の場合は環状に構 成された蔓花の内側、鉢植え造花の場合は植木鉢11の植付け面に苔むした感じに 張り付けられている。

【００１０】 消臭剤含浸素材２は、タオル地に限らず不織布、和紙、その他消臭剤液を含浸 させるに適切な素材であれば良いのは勿論であり、形態も杉蘚類や蘚苔類のよう な様々な形態を採ることができる。

【００１１】 ３は底上げ基台で、厚紙を６の字状に巻き折した直方体の上面に造花巾のＨ状 の切込みを入れて造花を支持する陥没部31を構成し、直方体の内側にスペア消臭 剤の容器を横倒しにして挟み込む両端がＶ字に拡がるＨ状の立ち上げ切込みを入 れたスペア消臭剤の格納部32が設けられ、造花の背後に基台と一体になった背面 板４が立ち上がり、造花本体１を浮き立たせるように構成されている。

【００１２】 このように基台３と背面板４により構成された支持部材を基本とし、底上げ基 台３に造花本体１を組みつけ、基台３の内部の立ち上げ切込みにスペア消臭剤12 挟み込んで基台内部に消臭剤12を横倒しにして格納して、図２に示すようにスペ アを基台中に内蔵させてセット化し、図１に示すようにスペアが丸見えにならな いようにして透明容器５に収納して商品セットを構成したものである。

【００１３】 なお、支持部材における背面板４は必ずしも設ける必要はなく、例えば、鉢植 え造花の底上げ基台３を円筒状に構成し、円筒状の透明容器に収納して前後左右 から造花本体１を観察できるようにしても良い。

【００１４】 本考案は以上のように構成したので、消臭目的が雰囲気を壊ことなく自然な感 覚で造花を楽しむことができると共に、商品価値を高める美麗なセット構成とし て、陳列効果を高めることができるものである。

【００１５】 また、セット構成としてスペア消臭剤を基台３の内部に組みつけてあるので、 外部からは目立たない状態で陳列効果を妨げることがなく、消臭剤含浸素材の効 果が落ちてきたときは直ちに消臭剤を補充することができる。

【００１６】

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による消臭造花の造花本体をリース状の
花輪とした実施例を示す正面図である。

【図２】図１の実施例によるスペア消臭剤の組みつけ状
况を示す造花本体支持部材の要部拡大側面図である。

【図３】同じく、造花本体を鉢植えの草花とした実施例
を示す斜視図である。

【図４】従来における、スペア消臭剤等の組みつけ状况
を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 造花本体 11 植木鉢 12 スペア消臭剤 ２ 消臭剤含浸素材 ３ 底上げ基台 31 造花を支持する陥没部 32 スペア消臭剤の格納部 ４ 基台と一体になった背面板 ５ 透明容器

【手続補正書】

【提出日】平成９年６月２３日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】請求項４

【補正方法】変更

【補正内容】

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 造花の所定箇所に苔を模した消臭剤含浸
   素材を配置したことを特徴とする消臭造花
2. 【請求項２】 造花をリース状の花輪に構成した請求項
   １記載の消臭造花
3. 【請求項３】 造花を鉢植えの花状に構成し、植付け面
   に消臭剤含浸素材を配置した請求項１記載の消臭造花
4. 【請求項４】 厚紙を両端を開放した直方体もしくは直
   方体から背面板を６の字状に立ち上げた形状に巻き折り
   し、直方体の上面に造花巾の切込みを入れて造花を支持
   する陥没部を設けると共に、直方体の内部にスペア消臭
   剤の容器を挟み込む立ち上げ切込みを入れてスペア消臭
   剤格納部を設けた底上げ基台を支持部材として、造花を
   嵌合させスペア消臭剤を格納したセットを透明容器内に
   収納して成る請求項１及び請求項２及び請求項３記載の
   消臭造花