JP3042535U - 水槽玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 玩具の魚が水槽内を活魚の如く上下あるいは
水平方向に遊泳する洋酒ボトル型の水槽玩具を提供する
こと。 【解決手段】 着色されて不透明な洋酒ボトル型の容器
本体１の胴部１ａに前面が透明に形成された水槽２を設
け、該水槽２内には磁石２１を内蔵し且つ注入した液体
の比重とほぼ等しい比重を有する遊泳魚２０を収容する
とともに、水槽２の背面には該遊泳魚２０を磁力によっ
て上下動あるいは水平動させるための１本の回転軸７に
より駆動される磁界発生用の駆動磁石３を設けたものと
した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、玩具の魚が水槽内を活魚の如く上下あるいは水平方向に遊泳する洋 酒ボトル型の水槽玩具に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

最近では、室内用インテリアとして熱帯魚等の鑑賞魚を飼うことに代え、餌を 与えたり水槽の清掃等のメンテナンス作業を必要としない玩具の遊泳魚玩具が人 気をよび、種々のものが提案されている。この遊泳魚玩具は、基本的には磁力を 利用して極性の交番により魚体に影響を与え、あたかも本物の魚が遊泳している かの如く工夫したものである（例えば、特公平７−１４８号公報や実開平５−１ ３４９９号公報や実開昭６０−１６８８９５号公報等参照）。

【０００３】 しかしながら、このような遊泳魚玩具において、あたかも本物の魚が遊泳して いるようにするには複雑な磁力を発生させる必要があり、そのために複数個の磁 界発生用の駆動磁石およびその駆動装置を内蔵しており構造が複雑になるととも に故障の発生率も高くなるという問題点があり、更には生産コストも高くなって 高価な商品になるという問題点があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記のような従来の問題点を解決して、玩具の魚が水槽内を本物の活 魚の如く上下あるいは水平方向に遊泳することができるうえに磁力の発生装置が 簡単で故障の発生も少なく、また低コストで生産することができ、更にはユニー クな洋酒ボトル型のデザインを採用することにより室内用インテリアとしての趣 向性にも富んだ水槽玩具を提供することを目的として完成されたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するためになされた本考案の水槽玩具は、着色されて不透明 な洋酒ボトル型の容器本体の胴部に前面が透明に形成された水槽を設け、該水槽 内には磁石を内蔵し且つ注入した液体の比重とほぼ等しい比重を有する遊泳魚を 収容するとともに、水槽の背面には該遊泳魚を磁力によって上下動あるいは水平 動させるための１本の回転軸により駆動される磁界発生用の駆動磁石を設けたこ とを特徴とするものである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下に、図面を参照しつつ本考案の好ましい実施の形態を示す。 図中１は、例えばブランデーの壜の如く黒色に着色されて不透明な洋酒ボトル 型の容器本体であり、胴部１ａと肩部１ｂとが分離できるよう構成されていると ともに、該胴部１ａには少なくとも前面が透明に形成された水槽２が設けられて いる。そして、この水槽２内には磁石２１を内蔵し且つ注入した液体の比重とほ ぼ等しい比重を有する遊泳魚２０が収容されている。

【０００７】 また、水槽２の背面には遊泳魚２０を磁力によって上下動あるいは水平動させ るための磁界発生用の駆動磁石３が設けられている。この駆動磁石３は変速ギア ５を介してモータ４に連結されており、スイッチ６の入力により駆動磁石３が所 定の速度で回転し複雑な磁界を発生するよう構成されている。そして本願考案に おいては、前記駆動磁石３は１本の回転軸７により駆動されるよう構成されてお り、従来のような複数個の駆動磁石および回転軸を有するものに比べて極めて小 型でシンプルな構造となっている。なお、８はモータ４を駆動するための電源と なる電池である。

【０００８】 図示のものにおいては、前記の回転軸７が水平に配置され主に上下方向に磁界 を発生するよう構成されているが、本考案では駆動磁石３は１本の回転軸７によ り駆動される簡単な機構であるため、その他、回転軸７を垂直に配置して主に水 平方向に磁界を発生するようにしたり、斜めに配置して複雑な磁界を発生するよ う構成することもできる。

【０００９】 また、前記容器本体１は肩部１ｂで胴部１ａから分離可能とされており、水槽 内への液体の注入を該肩部１ｂを分離して水槽２の上面部に形成した注入口２ａ より行うように構成されているので、液体の注入・排出や遊泳魚２０の出し入れ の作業を容易に行えることとなる。更に、水槽２の背面に水中の風景画を描いた 背景用写真９を添装した場合には、遊泳魚２０があたかも海中を泳いでいるかの 如く見え室内用インテリアとしての趣向性により富んだものとなり好ましい。

【００１０】 このように構成されたものは、回転軸７を駆動して駆動磁石３の回転により水 槽２内に主に上下方向の磁界を発生させると、液体の比重とほぼ等しい比重を有 して水槽２内を漂っていた遊泳魚２０が前記磁界の影響を受けて上下動あるいは 水平動し、あたかも活魚が遊泳しているかの如く自在に動き回ることとなる。ま た、前記遊泳魚２０は、図５〜６に示されるように、尾鰭２０ａの部分が左右に 揺動するよう枢着された構造となっているので、前記磁界の作用と相俟ってより 複雑な動きをすることとなり、見飽きることなく面白みのある室内用インテリア が提供できることとなる。 なお、前記の回転軸７は従来と異なり１本のみからなる構造であり、駆動磁石 ３を含めた駆動機構全体を極めて小型でシンプルな構造とすることができ、洋酒 ボトルのような小さなものにも簡単に組み込むことが可能となるとともに故障の 発生も少なく生産コストも廉価なものとすることができる。

【００１１】

【考案の効果】

以上の説明からも明らかなように、本考案は玩具の魚が水槽内を本物の活魚の 如く上下あるいは水平方向に遊泳することができるうえに磁力の発生装置が簡単 で故障の発生も少なく、また低コストで生産することができ、更にはユニークな 洋酒ボトル型のデザインを採用することにより室内用インテリアとしての趣向性 にも富んだものである。 よって本考案は従来の問題点を一掃した水槽玩具として、その実用的価値は極 めて大きいものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示す側面側から見た断面
図である。

【図２】本考案の実施の形態を示す背面側から見た断面
図である。

【図３】本考案の実施の形態を示す正面図である。

【図４】肩部を取り外した容器本体を示す斜視図であ
る。

【図５】遊泳魚を示す正面図である。

【図６】遊泳魚を示す背面図である。

【符号の説明】

１ 容器本体 1a 胴部 1b 肩部 ２ 水槽 2a 注入口 ３ 駆動磁石 ７ 回転軸 ９ 背景用写真 20 遊泳魚 21 磁石

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 着色されて不透明な洋酒ボトル型の容器
   本体(1) の胴部(1a)に前面が透明に形成された水槽(2)
   を設け、該水槽(2) 内には磁石(21)を内蔵し且つ注入し
   た液体の比重とほぼ等しい比重を有する遊泳魚(20)を収
   容するとともに、水槽(2) の背面には該遊泳魚(20)を磁
   力によって上下動あるいは水平動させるための１本の回
   転軸(7) により駆動される磁界発生用の駆動磁石(3) を
   設けたことを特徴とする水槽玩具。
2. 【請求項２】 回転軸(7) を水平に配置した請求項１に
   記載の水槽玩具。
3. 【請求項３】 回転軸(7) を垂直に配置した請求項１に
   記載の水槽玩具。
4. 【請求項４】 容器本体(1) が肩部(1b)で分離可能とさ
   れており、水槽内への液体の注入を該肩部(1b)を分離し
   て水槽(2) の上面部に形成した注入口(2a)より行うよう
   にした請求項１または２または３に記載の水槽玩具。
5. 【請求項５】 水槽(2) の背面に水中の風景画を描いた
   背景用写真(9) を添装した請求項１または２または３に
   記載の水槽玩具。