JPH09103584A - 複数尾の遊泳魚玩具 - Google Patents

複数尾の遊泳魚玩具

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JPH09103584A
JPH09103584A JP31428296A JP31428296A JPH09103584A JP H09103584 A JPH09103584 A JP H09103584A JP 31428296 A JP31428296 A JP 31428296A JP 31428296 A JP31428296 A JP 31428296A JP H09103584 A JPH09103584 A JP H09103584A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は水槽内を活魚の如く遊泳する魚玩
具の提供。 【構成】 すくなくとも前面および左右の側面の一部が
透明に形成される水槽を設け、浮力用部と遊泳用磁石と
がバランスし、その比重が水槽に収容される遊泳用液体
よりやや大きく、一定の沈降速度で水槽の底に沈むよう
に調整されている遊泳用魚体を前記水槽に複数尾収容
し、その水槽の背後等の側方には、少なくとも縦方向に
移動する環状コンベヤーを装架し、この環状コンベヤー
に所要の間隔で支板を取付け、各支板に磁界発生用駆動
磁石を所要の間隔で所要個数を支架し、移動磁石を配備
し、この移動磁石と前記遊泳用魚体の遊泳用磁石との相
互作用で、沈降する前記遊泳用魚体に上昇力その他の力
を作用させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は水槽内を活魚の如く前
後および左右はもとより特に上下に複数尾を遊泳させる
魚玩具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、遊泳玩具は数多く提案され、その
多くは磁力によるもので、極性を交番し、魚体に影響さ
せ、水中を遊泳させるものである。その従来技術のなか
で、例えば、実開平2−84698号公報に掲載される
ものは、夫々が減速機付きモーターにより回転する縦軸
回転軸に支板を取付け、その支板に永久磁石を複数個配
置し、この上方に配置された水槽に比重が1より小さい
材料で作られた熱帯魚の下部に棒状の永久磁石を装備し
て水中に懸垂状に浮遊させ、この両磁石が互いに吸引さ
れることにより熱帯魚があたかも生きている如く遊泳さ
せる装置が提案されている。
【0003】また実開昭61−88796号公報には、
魚体等を模して作られれた外形を有し、かつ水中を遊泳
する遊泳体と、前記遊泳体には、別に作られた縦軸回転
軸の上端に取付けられた回転盤から構成されると共に、
前記遊泳体には磁石片を一方の極が外部(下方)に臨む
ように取付けられ、前記回転盤の表面部にはN極とS極
とが外(上方)に向かって混在するように複数の磁石を
分散配置されてなることを特徴とする水中玩具が同じく
提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来に提案された
磁石により駆動される遊泳魚体玩具は、その遊泳魚体が
比重より小さい材料で作られ、かつ永久磁石が装備され
た状態において、水中に懸垂状に浮遊するということ
は、全体として比重が1より小さいことであり、水面に
達して浮遊するものである。反対に比重が1より大きい
と、短時間は別として、いずれも沈降して水底に達して
遊泳することになり、水中の中間に止まることはできな
い。
【0005】本出願人は、この問題を解決する一つの手
段として、既に実開昭60−168895号公報に示す
ような考案を提案し、遊泳魚体の比重を全体とて1より
小さくして活発な上昇力を備えた遊泳魚体と水底で回動
磁石により従動する従動磁石体とを紐で連結し、従動磁
石の回転で紐に掛けられる捩じりと、紐の弾力による解
弾作用で、紐の全長を伸縮し、遊泳魚体を上下に遊泳す
ることができるものであった。しかし、遊泳魚体が紐で
連結されているため、自由に遊泳することができなかっ
た。
【0006】この発明は、前記従来技術の欠点を解消し
ようとするものであって、第1に魚自体の遊泳動作にお
いて、動きの範囲およびスピードにおいて自由度があ
り、狭い範囲に限定されることがなく、第2にその動き
が変化に富んで予測がつけられず活魚の如く前後および
左右はもとより特に上下に遊泳し、そして第3に複数尾
を相互に接近または離隔し、自由に遊泳することを目的
としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すくなくとも前面および
左右の側面の一部が透明に形成される水槽を設け、浮力
用部と遊泳用磁石とがバランスし、その比重が水槽に収
容される遊泳用液体よりやや大きく、一定の沈降速度で
水槽の底に沈むように調整されている遊泳用魚体を前記
水槽に複数尾収容し、その水槽の背後等の側方には、少
なくとも縦方向に移動する環状コンベヤーを装架し、こ
の環状コンベヤーに所要の間隔で支板を取付け、各支板
に磁界発生用駆動磁石を所要の間隔で所要個数を支架
し、移動磁石を配備し、この移動磁石と前記遊泳用魚体
の遊泳用磁石との相互作用で、沈降する前記遊泳用魚体
に上昇力その他の力を作用させ、活魚の如く複数尾の魚
体を遊泳させることを特徴とする複数尾の遊泳魚玩具に
ある。
【0008】
【作用】水槽の背後等の側方には、少なくとも縦方向に
移動する環状コンベヤーを装架し、この環状コンベヤー
に所要の間隔で支板を取付け、各支板に磁界発生用駆動
磁石を所要の間隔で所要個数を支架し、移動磁石を配備
し、上下の縦方向に駆動磁石が移動する為、水槽に対す
る磁界が刻々変わり、これが複数尾の魚体に与える影響
が一様でなく、移動で発生する磁石作用が魚体の遊泳用
磁石との相互作用で作用し、したがって遊泳魚体の動き
は、変化に富み不自然さがなく、生きた魚の如く遊泳す
るものである。
【0009】
【実施例】以下、この発明を実施の一例である図面によ
り説明すると、1は合成樹脂材により全体を透明に形成
される水槽で、上部に蓋部2により閉鎖される注水口3
を有し、下部に所要の容積に収束する収束室4を有す
る。
【0010】図示しないが、水槽1は、収束室4が省略
された単なる平底でもよい。
【0011】5は器函で、前記水槽1を、その前面部1
aを外面に露出させて配置し、その水槽1の背面部1b
に対応させて背景板6をその器函5内に配設すると共
に、その背景板6の背後の器函5内には、上下に離隔し
て配置した回転軸9、10にプーリー29a、30aを
取付け、これにコンベヤーベルト29、30を差渡し、
このコンベヤーベルト29、30に、磁界発生用駆動磁
石7を相互に所要の間隔で所要個数をに支架した支板2
4の左右端を取付け、回転軸9に原動機と関連して配設
している。
【0012】前記0011の項で説明した実施例は、回
転軸9には伝動歯車11を取付け、この伝動歯車11に
中間歯車13の小径歯部13aを噛合し、中間歯車13
の大径歯部13bをモーター14のピニオン15と噛合
している。
【0013】16はモーター機枠で、前記モーター1
4、前記各種伝動歯車およびを回転軸9、10の一端を
支持する。17は支枠で、回転軸9、10の他端を支持
する。
【0014】18は電池で、電池ボックス19に収容
し、図示しないがスイッチを介して前記モーター14に
通電するように接続している。
【0015】20は遊泳用魚体で、実施例では、熱帯魚
を模し、主体20aを合成樹脂材で左右の半殻20a
1、20a2を形成し、これを図示する如く拝み合わせ
に接合接着し、同じく合成樹脂材で尾体20bを成形
し、これを前記主体20aに軸着21して回動自在に設
けられる。
【0016】主体20aには、内部に浮袋用空気タンク
22と、遊泳用磁石23とを上下にバランスして収容し
ている。そして遊泳用魚体20は比重を遊泳用液体28
よりやや大きく、数秒ないし数分後のなかで選択された
一定の沈降速度で水槽1の底に沈むように調整されてい
る。その沈降速度は遊泳速度に関連し、活発に遊泳させ
るためには、大きいほうがよい。そして遊泳魚体は、2
尾以上の多数尾を収容している。
【0017】その沈降速度の調整と、前後または左右の
バランス調整とを行う非磁性金属製の浮力調整錘20c
を入れてもよいものである。
【0018】前記背景板6は板面形状および表面の施行
図に限定されるものでないが、図示しないが、立体面を
形成し、これを水槽1の前面から、岩に見せ、また背後
に抜ける窓口に設け、背景をなくして奥行きがあるよう
に見せ、魚が泳ぐ背景を実景の如く演出してもよいもの
である。
【0019】磁界発生用駆動磁石7は、合成樹脂材で成
形した支板24に、相互に所要の間隔を離隔して支架し
ている。
【0020】支板24に支架した磁界発生用駆動磁石7
の配置位置は図示に限定されるものではなく、またその
磁極の方向も図示のごとく同一ではなく、方向を変えて
もよいものある。
【0021】魚体20の遊泳用磁石23より駆動磁石7
の磁力は強いものが用いられ、魚体20の遊泳状態にお
いて、駆動磁石7が最大限接近したとき、吸引し合う複
数尾の魚体を少なくとも、その相互の吸引を解放するも
のであることが必要である。そしてこの作用により接近
する魚体が離れ、自然な遊泳状態となるものである。
【0022】
【発明の効果】この発明は上述のようになるから、駆動
磁石は従来のものの如く単に盤面下で回転して規則的に
磁界を変化するものではなく、上下方向に駆動磁石が移
動し、その位置により、特定位置に対する磁界は刻々変
化するものである。
【0023】また遊泳魚体全体の比重を遊泳用液体より
大きくすることにより、沈降させ、磁力作用により主と
して上昇するようにすれば、その過程で前後、左右に遊
泳移動させることができ、また磁力の及ぶ位置に自動的
に戻るものである。
【0024】よって極めて自然な遊泳作動を前後、左右
はもとより上下になさしめるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明遊泳玩具の水槽の一部を切り欠き内部
の磁力線機構を示す正面図である。
【図2】同じくその中央縦断面図である。
【図3】魚体単体の縦断側面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う横断面図である。
【図5】遊泳動力磁力機構と魚体の磁力機構との関係を
示す説明図である。
【図6】磁界発生用駆動磁を支架した支板の作動機構の
実施例を示す説明図である。
【図7】この発明遊泳玩具の全体を示す外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 水槽 1a 前面部 1b 背面部 2 蓋部 3 注水口 4 収束室 5 器函 6 背景板 7 磁界発生用駆動磁石 9 回転軸 10 回転軸 11 伝動歯車 13 中間歯車 13a 小径歯部 13b 大径歯部 14 モーター 15 ピニオン 16 モーター機枠 17 支枠 18 電池 19 電池ボックス 20 遊泳用魚体 20a 主体 20a1 半殻 20a2 半殻 20b 尾体 20c 浮力調整錘 21 軸着 22 浮袋用空気タンク 23 遊泳用磁石 24 支板 28 遊泳用液体 29 コンベヤーベルト 29a プーリー 30 コンベヤーベルト 30a プーリー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 すくなくとも前面および左右の側面の一
    部が透明に形成される水槽を設け、浮力用部と遊泳用磁
    石とがバランスし、その比重が水槽に収容される遊泳用
    液体よりやや大きく、一定の沈降速度で水槽の底に沈む
    ように調整されている遊泳用魚体を前記水槽に複数尾収
    容し、その水槽の背後等の側方には、少なくとも縦方向
    に移動する環状コンベヤーを装架し、この環状コンベヤ
    ーに所要の間隔で支板を取付け、各支板に磁界発生用駆
    動磁石を所要の間隔で所要個数を支架し、移動磁石を配
    備し、この移動磁石と前記遊泳用魚体の遊泳用磁石との
    相互作用で、沈降する前記遊泳用魚体に上昇力その他の
    力を作用させ、活魚の如く複数尾の魚体を遊泳させるこ
    とを特徴とする複数尾の遊泳魚玩具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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