JP3042305B2 - 遮音被覆金属管 - Google Patents
遮音被覆金属管Info
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- JP3042305B2 JP3042305B2 JP6149743A JP14974394A JP3042305B2 JP 3042305 B2 JP3042305 B2 JP 3042305B2 JP 6149743 A JP6149743 A JP 6149743A JP 14974394 A JP14974394 A JP 14974394A JP 3042305 B2 JP3042305 B2 JP 3042305B2
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- Japan
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- pipe
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- sound insulation
- coated metal
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- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は排水管等に使用され遮音
特性に優れた被覆金属管に関するものである。
特性に優れた被覆金属管に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】一般に建築物に備えられる排水管には鋳
鉄管や鋼管などの金属管かまたは塩化ビニル樹脂などな
る合成樹脂管が使用される。しかし、前者の場合は単体
で使用すると例えば外面に結露が生じたり物が当接した
時に音が響いたりし易いという難点があり、後者の合成
樹脂管の場合は強度の点で金属管よりも劣るため、比較
的高層のホテルやマンション等の高層建築には採用しに
くいという問題がある。そこで、このような問題に対処
するものとして、近年においては外側を金属管で構成し
かつその内側に合成樹脂管を配してなる二重構造のライ
ニング管が実用されている。これによれば金属管または
合成樹脂管の一方の短所が他方の長所によって補われる
ため、特に高層建築物の排水管として適したものにな
る。
鉄管や鋼管などの金属管かまたは塩化ビニル樹脂などな
る合成樹脂管が使用される。しかし、前者の場合は単体
で使用すると例えば外面に結露が生じたり物が当接した
時に音が響いたりし易いという難点があり、後者の合成
樹脂管の場合は強度の点で金属管よりも劣るため、比較
的高層のホテルやマンション等の高層建築には採用しに
くいという問題がある。そこで、このような問題に対処
するものとして、近年においては外側を金属管で構成し
かつその内側に合成樹脂管を配してなる二重構造のライ
ニング管が実用されている。これによれば金属管または
合成樹脂管の一方の短所が他方の長所によって補われる
ため、特に高層建築物の排水管として適したものにな
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ホテルやマンションな
どの集合住宅においてはビル全体あるいは各部屋の静粛
性を維持するためには継続的な排水時に発生する騒音を
いかに防ぐかが問題となっている。
どの集合住宅においてはビル全体あるいは各部屋の静粛
性を維持するためには継続的な排水時に発生する騒音を
いかに防ぐかが問題となっている。
【０００４】しかしながら、前記ライニング管において
は汚物、水などの落下による排水音を防止することは困
難であった。
は汚物、水などの落下による排水音を防止することは困
難であった。
【０００５】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであり、排水音などに対して遮音性の優れた被覆
金属管を提供することを目的としている。
たものであり、排水音などに対して遮音性の優れた被覆
金属管を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決するべく鋭意検討の結果、特定の密度と厚さの関係
を満足する被覆層を金属管の外面に設けることによって
遮音性を大きく高めうることを見い出し、この知見に基
いて本発明を完成するに至った。
解決するべく鋭意検討の結果、特定の密度と厚さの関係
を満足する被覆層を金属管の外面に設けることによって
遮音性を大きく高めうることを見い出し、この知見に基
いて本発明を完成するに至った。
【０００７】すなわち、本発明は、金属管の外面に被覆
層が形成された被覆金属管において、該被覆層が密度0.
30ｇ／cm3以下で、厚さ0.8cm以上で且つ、該被覆層の密
度と該被覆層の厚さとが次式で示される関係を有する遮
音性に優れる被覆金属管 ρ≦１／６ｔ−１／30 ｛ただしρはg／cm3の単位で表示される被覆層の密度、
ｔはcmの単位で表示される被覆層の厚さである｝に関す
るものである。
層が形成された被覆金属管において、該被覆層が密度0.
30ｇ／cm3以下で、厚さ0.8cm以上で且つ、該被覆層の密
度と該被覆層の厚さとが次式で示される関係を有する遮
音性に優れる被覆金属管 ρ≦１／６ｔ−１／30 ｛ただしρはg／cm3の単位で表示される被覆層の密度、
ｔはcmの単位で表示される被覆層の厚さである｝に関す
るものである。
【０００８】金属管は、鋳鉄管、鋼管、銅管などであ
る。
る。
【０００９】被覆層の材料としては特に限定されるもの
ではないが、グラスウール、ロックウール、ケイ酸カル
シウムなどの無機多孔質材料および発泡ポリスチレン、
発泡ウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン
などの有機多孔質の材料が望ましい。以上のような密度
の低い材料は断熱性も良好なため、結露防止にも効果が
ある。
ではないが、グラスウール、ロックウール、ケイ酸カル
シウムなどの無機多孔質材料および発泡ポリスチレン、
発泡ウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン
などの有機多孔質の材料が望ましい。以上のような密度
の低い材料は断熱性も良好なため、結露防止にも効果が
ある。
【００１０】被覆の密度および被覆厚については、本発
明者等がこの遮音性能に対する関係を検討した結果、被
覆密度と被覆厚について下記，，条件を満たす場
合が好適であることが判明した。
明者等がこの遮音性能に対する関係を検討した結果、被
覆密度と被覆厚について下記，，条件を満たす場
合が好適であることが判明した。
【００１１】 密度が0.3ｇ／cm3以下 被覆厚が0.8cm以上 密度ρ（ｇ／cm3）および被覆厚ｔ（cm）が次式を
満足する。 ρ≦１／６ｔ−１／30
満足する。 ρ≦１／６ｔ−１／30
【００１２】これは、80Ａ肉厚2.3mmの鋼管に発泡ポリ
スチレン樹脂の密度および被覆厚を変えて被覆を施し、
各被覆鋼管１について遮音性能を測定して得られたもの
である。配管は２図1に示すように便器２から5.5ｍ垂直
方向に下降させ、そこから水平方向に5.5ｍ延ばしたＬ
形配管とし、下部床面から２ｍの高さには被覆鋼管1か
ら５cm離して騒音計３（ＪＩＳ Ｃ 1502）を設けた。こ
の騒音計３によりＡ特性の音圧レベルを測定した。得ら
れた結果を被覆を施さない80Ａ肉厚2.3mmに対して５dB
以上の優れた遮音性能を示した範囲を図１に斜線で示
す。図中、○は５dB以上の低減が得られたものを示し、
×は５dB未満の低減にとどまったものを示している。好
ましい範囲は、密度が0.01〜0.3g／cm3、被覆厚0.8〜10
cm、両者の関係が（１／６）ｔ−41／30≦ρ≦（１／
６）ｔ−（１／30）を満足する範囲であり、特に好まし
くは、密度が0.03〜0.2ｇ／cm3、被覆厚１〜３cm、両者
の関係が（１／６）ｔ−２／５≦ρ≦（１／６）ｔ−
（１／30）を満足する範囲である。
スチレン樹脂の密度および被覆厚を変えて被覆を施し、
各被覆鋼管１について遮音性能を測定して得られたもの
である。配管は２図1に示すように便器２から5.5ｍ垂直
方向に下降させ、そこから水平方向に5.5ｍ延ばしたＬ
形配管とし、下部床面から２ｍの高さには被覆鋼管1か
ら５cm離して騒音計３（ＪＩＳ Ｃ 1502）を設けた。こ
の騒音計３によりＡ特性の音圧レベルを測定した。得ら
れた結果を被覆を施さない80Ａ肉厚2.3mmに対して５dB
以上の優れた遮音性能を示した範囲を図１に斜線で示
す。図中、○は５dB以上の低減が得られたものを示し、
×は５dB未満の低減にとどまったものを示している。好
ましい範囲は、密度が0.01〜0.3g／cm3、被覆厚0.8〜10
cm、両者の関係が（１／６）ｔ−41／30≦ρ≦（１／
６）ｔ−（１／30）を満足する範囲であり、特に好まし
くは、密度が0.03〜0.2ｇ／cm3、被覆厚１〜３cm、両者
の関係が（１／６）ｔ−２／５≦ρ≦（１／６）ｔ−
（１／30）を満足する範囲である。
【００１３】被覆層の形成方法は問わないが、予め被覆
しておいたものを現場で配管施工することが好ましく、
この点で金属管外面に予め有機発泡プラスチックを塗設
し、発泡させて被覆金属管としておくのがよい。
しておいたものを現場で配管施工することが好ましく、
この点で金属管外面に予め有機発泡プラスチックを塗設
し、発泡させて被覆金属管としておくのがよい。
【００１４】また、金属管内面の腐食を防止するため、
図４に示すように金属管内面に塩化ビニルやタールエポ
キシ、エポキシ、ポリエチレン、フェノールなどの防食
被覆を施しても良い。
図４に示すように金属管内面に塩化ビニルやタールエポ
キシ、エポキシ、ポリエチレン、フェノールなどの防食
被覆を施しても良い。
【００１５】
【作用】本発明者らは金属管の遮音性能について検討し
た結果、以下のような作用により遮音特性の優れた排水
管が得られることがわかった。被覆層としては密度の低
い材料が望ましい。これは密度が低いほど吸音効果が大
きいためである。また、吸音は伝播距離に比例した音波
の減衰であるため、被覆厚は厚いほど吸音効果が大きく
望ましい。本発明はこの両者の関係を詳細に検討した結
果得られたものである。
た結果、以下のような作用により遮音特性の優れた排水
管が得られることがわかった。被覆層としては密度の低
い材料が望ましい。これは密度が低いほど吸音効果が大
きいためである。また、吸音は伝播距離に比例した音波
の減衰であるため、被覆厚は厚いほど吸音効果が大きく
望ましい。本発明はこの両者の関係を詳細に検討した結
果得られたものである。
【００１６】
実施例１〜20 80Ａ肉厚23mmの鋼管の外周面に表１に示すような被覆を
施して実施例１〜20、比較例３〜５の排水管を製造し
た。
施して実施例１〜20、比較例３〜５の排水管を製造し
た。
【００１７】比較例１ 80Ａ肉厚2.3mmの鋼管を比較例１の排水管とした。
【００１８】比較例２ 積水化学エスロンＤＶＬＰ（80Ａ肉厚2.3mmの鋼管内面
に発泡樹脂0.9mm、塩化ビニル2.0mm被覆したもの）を比
較例２の排水管とした。
に発泡樹脂0.9mm、塩化ビニル2.0mm被覆したもの）を比
較例２の排水管とした。
【００１９】実施例および比較例の排水管を図２に示す
ように配管して騒音計（ＪＩＳ Ｃ1502）によりＡ特性
の音圧レベルを測定した。結果を表１に示す。
ように配管して騒音計（ＪＩＳ Ｃ1502）によりＡ特性
の音圧レベルを測定した。結果を表１に示す。
【００２０】試験結果より明らかなように鋼管外周面に
下記，，に規定される被覆層を施した実施例１〜
20の排水管は比較例１の排水管に対して音圧レベルの低
減効果が５dB以上であり優れた遮音性能を示した。
下記，，に規定される被覆層を施した実施例１〜
20の排水管は比較例１の排水管に対して音圧レベルの低
減効果が５dB以上であり優れた遮音性能を示した。
【００２１】
【表１】
【００２２】以上のように本発明により遮音性の優れ排
水管に適する被覆金属管が得られる。
水管に適する被覆金属管が得られる。
【図１】 被覆層の密度と被覆厚を変えて遮音性能を測
定した結果を示すグラフである。
定した結果を示すグラフである。
【図２】 本発明の被覆金属管の遮音性能の測定に使用
した設備の配置を示す側面図である。
した設備の配置を示す側面図である。
【図３】 本発明の一実施例の被覆金属管の断面図であ
る。
る。
【図４】 本発明の他の実施例の被覆金属管の断面図で
ある。
ある。
１ 排水管（被覆金属管） ２ 便器 ３ 騒音計 ４ 金属管 ５ 被覆層 ６ 内面防食被覆層
Claims (2)
- 【請求項１】 金属管の外面に被覆層が形成された被覆
金属管において、該被覆層が密度0.30ｇ／cm3以下で、
厚さ0.8cm以上で且つ、該被覆層の密度と該被覆層の厚
さとが次式で示される関係を有する遮音性に優れる被覆
金属管 ρ≦１／６ｔ−１／30 ｛ただしρはg／cm3の単位で表示される被覆層の密度、
ｔはcmの単位で表示される被覆層の厚さである｝ - 【請求項２】 管内面に防食層を付設した請求項１記載
の遮音性に優れる被覆金属管
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6149743A JP3042305B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 遮音被覆金属管 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6149743A JP3042305B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 遮音被覆金属管 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0810702A JPH0810702A (ja) | 1996-01-16 |
| JP3042305B2 true JP3042305B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=15481817
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6149743A Expired - Fee Related JP3042305B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | 遮音被覆金属管 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3042305B2 (ja) |
-
1994
- 1994-06-30 JP JP6149743A patent/JP3042305B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0810702A (ja) | 1996-01-16 |
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