JP3042265U - 軸用グリス除け - Google Patents
軸用グリス除けInfo
- Publication number
- JP3042265U JP3042265U JP1997003067U JP306797U JP3042265U JP 3042265 U JP3042265 U JP 3042265U JP 1997003067 U JP1997003067 U JP 1997003067U JP 306797 U JP306797 U JP 306797U JP 3042265 U JP3042265 U JP 3042265U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- shaft
- circular hole
- grease
- boot
- axle shaft
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- Arrangement And Driving Of Transmission Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軸に付着しているグリスを軸の一方に寄せる
ことができる軸用グリス除けを提供する。 【解決手段】 弾性を持つシート状の部材から成り、中
央部に円孔2を有すると共に、該円孔2より外周に至る
切れ目3を有し、該切れ目3を通して前記円孔2を軸に
はめ込み、前記円孔2の縁を軸の外周面に摺動させるこ
とにより、軸の外周面に付着したグリスを軸の一方に寄
せるようにする。
ことができる軸用グリス除けを提供する。 【解決手段】 弾性を持つシート状の部材から成り、中
央部に円孔2を有すると共に、該円孔2より外周に至る
切れ目3を有し、該切れ目3を通して前記円孔2を軸に
はめ込み、前記円孔2の縁を軸の外周面に摺動させるこ
とにより、軸の外周面に付着したグリスを軸の一方に寄
せるようにする。
Description
【0001】
本考案は、等速ジョイントのアクスルシャフト等の軸に付着しているグリスを 軸の一方に寄せるための軸用グリス除けに関するものである。
【0002】
自動車において、車輪への駆動力はデファレンシャルギヤボックスからアクス ルシャフトを経て伝達されるが、デファレンシャルギヤボックスとアクスルシャ フトとの間及びアクスルシャフトと車輪との間に等速ジョイントがそれぞれ用い られ、等速ジョイントの回転部に塵埃が侵入するのを防止すると共に回転部のグ リスを保持するために、等速ジョイントとアクスルシャフトの接続部分は可撓性 のブーツで覆われている。図3は、前輪駆動車における前輪ホイール側の等速ジ ョイントの従来例を示す。11は等速ボールジョイントであり、そのスプライン 部12は前輪ホイールに取り付けられる。等速ボールジョイント11の最も内側 に配置されたインナーレース13はアクスルシャフト14のスプライン部14a に固定される。外面が球面のインナーレース13上に6つのボール15及びケー ジ16が移動可能に配置され、各ボール15はアウターレース17の内面に円弧 状に設けられた6つのボール溝18にそれぞれ嵌合する。アウターレース17と アクスルシャフト14の接続部分はブーツ19で覆われる。このような構造によ り、アウターレース17の回転がアクスルシャフト1417に伝達され、また、 アクスルシャフト14はアウターレース17に対して自由に傾けられる。
【0003】 特に前輪駆動車における前輪ホイール側では、操舵とトルク伝達の両方が行わ れるために、アクスルシャフト14は等速ボールジョイント11に対して自由に 傾けられる関係から、ブーツ19は亀裂や破れを生じ易く、その場合には、交換 が必要となる。
【0004】 図4は、従来使用されている補修用のブーツ20を示す。21は凸部であり、 22は凸部21がはまり込む凹部である。古いブーツ19を補修用のブーツ20 に交換する場合、ブーツ19を切断して取り外し、ブーツ20の凸部21に接着 剤を塗り、アクスルシャフト14にかぶせた状態で、凸部21を凹部22にはめ 込み、ブーツ20の細い方の端部をアクスルシャフト14にブーツバンド(不図 示)により固定し、ブーツ20の太い方の端部をアウターレース17にブーツバ ンド(不図示)により固定する。
【0005】
等速ボールジョイント11のボール15の周辺やブーツ19の内部に位置する アクスルシャフト14の部分には、塵埃の侵入を防ぐために、グリスがたっぷり と付着しているので、補修用のブーツ20を取り付ける場合に、ブーツ20や作 業者の手につき易く、そのため、作業がしにくいばかりでなく、ブーツ20の凸 部21と凹部22を接合する接着剤にグリスが混合して、接合に不都合が生じる 。
【0006】 本考案の目的は、軸に付着しているグリスを軸の一方に寄せることができる軸 用グリス除けを提供することである。
【0007】
上記目的を達成するために、本考案の軸用グリス除けは、弾性を持つシート状 の部材から成り、中央部に円孔を有すると共に、該円孔より外周に至る切れ目を 有し、該切れ目を通して前記円孔を軸にはめ込み、前記円孔の縁を軸の外周面に 摺動させるようにしたものである。
【0008】
図1は、本考案の実施の一形態である軸用グリス除けを示すものであり、図1 (a)は正面図、図1(b)は側面図である。
【0009】 軸用グリス除け1は、1mm程度の厚さの厚紙、プラスチック、金属等の弾性 を持つシート状の円形部材から成り、中央部に円孔2を有する。円孔2の直径は アクスルシャフト14の一番細い径に一致するように定められる。円孔2より外 周まで半径方向に切れ目3が設けられる。この切れ目3は直線であるが、直線に は限らず、ジグザグやその他の形状であっても良い。また、軸用グリス除け1の 形状は円形に限らず、正方形やその他の形状であっても良い。
【0010】 点線状の折り目4が円孔2に対して同心状に設けられ、また、複数の切り込み 5が円孔2より放射状に折り目4まで延びるように設けられる。折り目4と切り 込み5或いは切れ目3で囲まれた部分は、折り曲がり部6となる。
【0011】 軸用グリス除け1の使用状態を図2に示す。切れ目3にアクスルシャフト14 を通すことにより、グリスが殆ど付着していないアクスルシャフト14の部分( 等速ボールジョイント11から遠い部分)に円孔2をはめ込み、円孔2の縁をア クスルシャフト14の外周面に摺動させつつ図2の矢印方向に移動させる。これ により、アクスルシャフト14の外周面に付着しているグリス7は等速ボールジ ョイント11に寄せられ、その内部空間に押し込まれる。
【0012】 軸用グリス除け1を等速ボールジョイント11の端面に押し付けるまで移動さ せた後、アクスルシャフト14の外周面に薄く残ったグリスを布などで拭き取り 、補修用のブーツ20をアクスルシャフト14に取り付け、軸用グリス除け1を アクスルシャフト14から取り外し、ブーツ20の太い方の端部をアウターレー ス17にかぶせ、ブーツ20の両端部をブーツバンド(不図示)により固定する 。
【0013】 本考案による軸用グリス除け1を上述のように使用すれば、等速ボールジョイ ント11やアクスルシャフト14に付着しているグリス7が作業者の手やブーツ 20に付くのを防ぐことができ、ブーツ20の取付作業を容易にすることができ る。
【0014】 アクスルシャフト14の径が円孔2の径よりも大きい場合には、折り曲がり部 6が折り目4より折り曲がることにより、円孔2の径が実質的に大きくなり、そ の縁がアクスルシャフト14の外周面に摺動する。
【0015】 なお、アクスルシャフト14の異なる径毎に、対応する径の円孔を有する軸用 グリス除けを用意すれば、切り込み5(及び折り目4)はなくても良い。
【0016】 本考案による軸用グリス除けは、前輪ホイール側の等速ジョイントに対してば かりでなく、デファレンシャルギヤボックス側の等速ジョイントに対しても好適 であり、さらに、グリスが付着するようなすべての軸に対して好適である。
【0017】
以上説明したように、請求項1記載の本考案によれば、弾性を持つシート状の 部材から成り、中央部に円孔を有すると共に、該円孔より外周に至る切れ目を有 し、該切れ目を通して前記円孔を軸にはめ込み、前記円孔の縁を軸の外周面に摺 動させるようにしたから、軸に付着しているグリスを軸の一方に寄せることがで きる。
【0018】 また、請求項2記載の本考案によれば、軸の径が円孔の径よりも大きい場合に 、折り目より折り曲がることにより、円孔の径が実質的に大きくなるようにした から、径の異なる軸に対しても有効なものにすることができる。
【図1】本考案の実施の一形態である軸用グリス除けの
外観図である。
外観図である。
【図2】図1の軸用グリス除けの使用状態を示す側面図
である。
である。
【図3】従来の等速ボールジョイントを示す一部側面断
面図である。
面図である。
【図4】従来使用されている補修用のブーツを示す斜視
図である。
図である。
1 軸用グリス除け 2 円孔 3 切れ目 4 折り目 5 切り込み 6 折り曲がり部 7 グリス 11 等速ボールジョイント 13 インナーレース 14 アクスルシャフト 15 ボール 16 ケージ 17 アウターレース 19 ブーツ 20 補修用のブーツ
Claims (2)
- 【請求項1】 弾性を持つシート状の部材から成り、中
央部に円孔を有すると共に、該円孔より外周に至る切れ
目を有し、該切れ目を通して前記円孔を軸にはめ込み、
前記円孔の縁を軸の外周面に摺動させることにより、軸
の外周面に付着したグリスを軸の一方に寄せるようにす
る軸用グリス除け。 - 【請求項2】 前記円孔に対して同心状に位置する折り
目と、前記円孔より放射状に前記折り目まで延びる複数
の切り込みとを有する請求項1記載の軸用グリス除け。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997003067U JP3042265U (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 軸用グリス除け |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997003067U JP3042265U (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 軸用グリス除け |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3042265U true JP3042265U (ja) | 1997-10-14 |
Family
ID=43176764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997003067U Expired - Lifetime JP3042265U (ja) | 1997-04-07 | 1997-04-07 | 軸用グリス除け |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3042265U (ja) |
-
1997
- 1997-04-07 JP JP1997003067U patent/JP3042265U/ja not_active Expired - Lifetime
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