JP3042226U - Ｃｄ用ファイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、ＣＤ９を収納部に近づけてそ
のラベル１０が装着できるＣＤ用ファイルを提供する。 【解決手段】 ファイル本体１の表紙と裏表紙との間に
多数のＣＤ収納シート２を開閉可能に保持させ、ＣＤ収
納シート２が、台シート４ａの前面に透明な上，下前シ
ート５の両側縁部と下縁部とを固着し、各前シート５の
両側縁部間を仕切り部５ｄによって仕切ることで、上方
が開口した袋状のＣＤ収納部７と幅が狭いラベル装着部
８とを設け、不織布製の挾持シート６の上端部をＣＤ収
納部７上方の台シート４ａ前面に固着し、挾持シート６
の下部をＣＤ収納部７に嵌め、挾持シート６を下端から
前側上方に折り返してなり、ＣＤ９を挾持シート６を介
してＣＤ収納部７に着脱可能に嵌め、ラベル装着部８に
ラベル１０を嵌めるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、歌，曲などの記憶させたＣＤ（コンパクトディスク）を保管する ためのＣＤ用ファイルに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、歌曲を片面に記憶させたＣＤは、ケース内にラベルと共に収容して販売 し、また、必要に応じ、歌詞カードを付加して前記ケース内に収容している。し かし、購入したＣＤが多数になると、ケースに収容したままでは、保管場所が大 きくなる上に、使用時に所望のＣＤを選択してケースから取り出すのに、時間が かかり面倒になる。 そこで、ＣＤをケースから取り出し、ＣＤ用ファイルの収納シートにそれぞれ 着脱可能に収納することで、保管場所を小さくすると共に、所望のＣＤを容易に 取り出して使用できるようにしている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、従来のＣＤ用ファイルは、ＣＤと共にケースに収容したラベルや歌詞 カードを、それぞれのＣＤに対応させてその近くに着脱可能に保持させることが できないという問題点があった。 この考案は、前述した問題点を解決して、それぞれのＣＤの近くにラベル、ま たはラベルと歌詞カードなどの印刷紙片を着脱可能に保持させることが簡単な構 成で容易にでき、また所望のＣＤを容易に発見できるＣＤ用ファイルを提供する ことを目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案に係るＣＤ用ファイルは、ファイル本体の表紙と裏表紙との間 に多数のＣＤ収納シートを開閉可能に保持させ、前記ＣＤ収納シートが、台シー トの前面に上下複数の透明な前シートを上側に空間を設けて配置し、台シートに 各前シートの両側縁部と下縁部とを固着すると共に、各前シートの両側縁部間の 一側近くに配置した仕切り部を台シートの前面に固着して形成し、上方が開口し た袋状のＣＤ収納部と上方が開口した幅の狭いラベル装着部とを上下複数段設け 、不織布または紙からなる挾持シートの上端部を各段のＣＤ収納部上方の台シー ト前面にそれぞれ固着し、挾持シートの下部をＣＤ収納部に嵌め、ＣＤ収納部の 下端部に位置させた挾持シートの下端から前側上方に延びる折り返し部を形成し てなるものである。

【０００５】 請求項２の考案は、請求項１に記載したＣＤ用ファイルにおいて、台シートの 上下複数段のＣＤ収納部上方に、歌詞カードなどの印刷紙片が取り出し可能に挾 持シートの下部と台シートとの間に保持される切り込み部をそれぞれ形成したも のである。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の一実施形態につき図を参照して説明する。 図１に示すように、前記実施形態に係るＣＤ用ファイルは、ファイル本体１と ＣＤ収納シート２とを備えている。 ファイル本体１は、表紙および裏表紙をそれぞれ縦長の長方形状とし、これら の間に配置した連結部の外面全体に外装シート３を貼り付け、外装シート３の外 周縁部を内側に折り曲げて表紙、裏表紙および連結部の内面外周部に貼り付け、 表紙および裏表紙を前記連結部を介して開閉可能に連結した写真用アルバムと同 様な構成にしてある。

【０００７】 前記ＣＤ収納シート２は、図１〜図３の各図に示すように、塩化ビニールなど の透明な熱可塑性樹脂からなる連結台シート４および前シート５と、ポリプロピ レン等からなる不織布または紙からなる挾持シート６とを備えている。 連結台シート４は、ファイル本体１を展開した平面形状とほぼ相似で若干小さ い長方形とし、左，右台シート４ａ，４ａ間に幅の狭い取付部４ｂを配置してあ り、前シート５は、１枚の連結台シート４に対し４枚を用意し、連結台シート４ の左，右台シート４ａ，４ａの横寸法と等しい横（左右方向）寸法と連結台シー ト４の縦寸法の１／２より若干長い縦（上下方向）寸法に形成してある。

【０００８】 そして、連結台シート４の各台シート４ａ，４ａ前面の縦（上下）方向中間部 および下部に、上および下前シート５の下縁を配置して、これらの上側に空間を 設け、左，右台シート４ａ，４ａの前面に、上，下前シート５の内，外側縁部５ ａ，５ｂと下縁部５ｃとをそれぞれ加熱、加圧して凹字状に固着すると共に、各 前シート５の外側縁部５ｂに近い位置に、これと平行で同じ長さに幅が狭い仕切 り部５ｄを加熱、加圧して台シート４ａ，４ｂに固着し、上面が開口した上，下 ＣＤ収納部７および幅が狭い上，下ラベル装着部８を仕切り部５ｄの内側および 外側にそれぞれ設けてある。 なお、各前シート５の上部には、Ｕ字状の切欠部５ｅを、ＣＤ収納部７の横（ 左右）方向中央部に位置するように形成してある。

【０００９】 前記挾持シート６は、ＣＤ収納部７の横方向寸法より幾分短い横方向寸法とし 、連結台シート４の縦方向寸法の１／２より若干長い縦方向寸法とし、下端６ａ から前側上方に折り返し部６ｂを連続させてある。そして、上，下挾持シート６ の下部を上，下ＣＤ収納部７にそれぞれ嵌め、下端６ａをＣＤ収納部７の下縁部 に位置させ、挾持シート６の折り返し端を前シート５の上縁より若干下方に位置 させ、上，下挾持シート６の上端部６ｃを台シート４ａ，４ａ前面の上部，中間 部に適宜の手段で固着してある。 なお、各挾持シート６の折り返し部６ｂには各前シート５の切欠部５ｅと対向 する切欠凹部６ｄを予め形成してあり、切欠凹部６ｄは左，右側縁を上拡がりに 傾斜させてある。

【００１０】 前記のように構成した連結台シート４は、３枚など複数枚を重ね、ファイル本 体１の連結部内面に連結台シート４の取付部４ｂを加熱、加圧などによって固着 することを、４組など数組行い、ファイル本体１の表紙と裏表紙との間に例えば ４８個のＣＤ収納部７およびラベル装着部８を設ける。

【００１１】 なお、この実施形態では、１枚の台シート４の取付部４ｂの両側に重なる左， 右台シート４ａ，４ａの前面に前シート５を固着してＣＤ収納部７、ラベル装着 部８を設け、また左，右台シート４ａ，４ａの前面に挾持シート６の上縁部６ｃ を固着しているので、これらの固着操作は左台シート４ａと右台シート４ａとに 対して別個に行う必要がある。

【００１２】 前述した一実施形態に係るＣＤ用ファイルの使用は、歌曲を記憶させたＣＤ９ とラベル１０とをケース（図示省略）から取り出し、ＣＤ用ファイルを開いた状 態で、ＣＤ９の半分以上を、挾持シート６の下部を介してＣＤ収納部７に嵌め、 ＣＤ９の下端を挾持シート６の下端６ａ上に支持させ、ＣＤ９の両面を挾持シー ト６に支持させ、ＣＤ９の記憶面の全面と、反対側面のＣＤ収納部７内の大部分 とを挾持シート６に当接させる。また、ケースから取り出したラベル１０は、２ つ折りまたは３つ折りにし、かつラベル印刷面を上面にして一部をラベル装着部 ８上に突出させて、着脱可能にラベル装着部８に嵌める。

【００１３】 前述した操作を繰り返し、多数のＣＤ９とラベル１０とを１組にし、これらの 上部より下方部分を所望の台シート４ａのＣＤ収納部７とラベル装着部８とに１ 組ずつ嵌め、ＣＤ用ファイルを閉じて立てることで、ＣＤ９およびラベル１０を 、小さい容積で整頓して保管できる。 この保管状態では、ＣＤ用ファイルの厚さ方向に力が加わると、ＣＤ９の記憶 面が不織布または紙からなる挾持シート６に押し付けられるが、挾持シート６で 緩衝し、また、ＣＤ９の記憶面が塩化ビニール樹脂などの熱可塑性樹脂からなる 台シート４ａ、前シート５に押し付けられて貼り付くことを、挾持シート６によ って、気温が高い時でも防止でき、ＣＤ用ファイルからＣＤを取り出して使用す る場合に何ら支障がない。

【００１４】 そして、一実施形態に係るＣＤ用ファイルは、各台シート４ａ，４ａの前面に ＣＤ収納部７とラベル装着部８とを前シート５の仕切り部５ｄを介し近接させて 設けたので、ＣＤ収納部７に嵌めたＣＤ９と前記装着部８に嵌めたラベル１０と の数が多くなっても、ラベル１０によって所望のＣＤ９を容易に発見でき、この ＣＤ９のＣＤ用ファイルからの取り出しが短時間でできる。

【００１５】 台シート４ａ，４ａと前シート５との間に挾持シート６の下部を嵌めてＣＤ収 納部７を形成してあっても、前シート５の上部と挾持シート６の折り返し部６ｂ とに切欠部５ｅと切欠凹部６ｄとを対向させて形成させて、ＣＤ９の中心孔９ａ を露出させてあるので、前側から使用者が中心孔９ａに指先を掛けてＣＤ収納部 ７上方にＣＤ９を容易に引き抜くことができる。 前記ＣＤ９の使用後には、このＣＤ９を、対応するＣＤ収納部７に近接したラ ベル１０に合わせて収納することで、元の位置に確実に戻すことができる。

【００１６】 さらに、図１，図２に示すように、台シート４ａ，４ａの上，下ＣＤ収納部７ の横方向に切断した切り込み部４ｃを必要に応じてそれぞれ形成し、切り込み部 ４ｄから前記ＣＤ収納部７内に挾持シート６を介して嵌めたＣＤ９と対応する歌 詞カードなどの印刷紙片１１を着脱可能に収容するようにしてもよい。なお、印 刷紙片１１は、台シート４ａ，４ａと前シート５との間に、挾持シート６の裏面 側に配置して収容することになる。

【００１７】 また、印刷紙片１１は、２つ折り３つ折りなど小型に折り畳んで、ＣＤ収納部 ７に出し入れし、取り出しを容易にするために、上部を台シート４ａ，４ａの後 側に突出させておくことが好ましい。

【００１８】 前述した実施形態のＣＤ用ファイルは、台シート４ａに、ＣＤ９に付加してラ ベル１０やラベル１０と印刷紙片１１を着脱可能に装着するようにしても、ファ イル本体１、台シート４ａ、前シート５を若干大きくし、台シート４ａと前シー ト５との固着部として仕切り部５ｄを付加したり、切り込み部４ｃを形成するの みでよく、簡単な構成で容易にできる。

【００１９】 この考案において、台シートに上，中，下３段などにＣＤ収納部、ラベル装着 部、挾持シートを設けるようにしてもよく、また、台シートは、左，右台シート を取付部を介して連結したものに限られることなく、台シートの内側に取付部を 設けた単独のものにしてもよく、台シートの材質も紙などに適宜変更でき、さら に、台シートは、取付部をファイル本体の連結部に固着するものに限定されず、 ルーズリーフ式にしてもよい。そして、ファイル本体は、前述した実施形態に限 定されずに、１枚の硬質紙によって表紙、連結部および裏表紙を開閉可能にした ものでもよい。

【００２０】 この考案において、ＣＤにクラシック音楽を記憶させた場合には、歌詞カード に替えて曲の解説などの印刷紙片を用いることができる。

【００２１】

【考案の効果】

以上説明したように、請求項１の考案に係るＣＤ用ファイルは、ケースから出 したＣＤと、このＣＤのラベルとを、前記ファイルの所望の台シートを開いて、 この台シートに設けたＣＤ収納部とラベル装着部とにそれぞれ嵌める。 この場合には、ＣＤが挟持シートの下部を介してＣＤ収納に嵌まり、ＣＤの下 端が挟持シートの下端上に支持されて、ＣＤの上部がＣＤ収納部上に突出するが 、片面に歌曲などを記憶させた面の全体を挟持シートの前面に支持させる。また 、前記ラベルは、２つ折りや３つ折りにしてラベル装着部に嵌め、ラベルの一部 をラベル装置部上に突出させる。 前記のようにして、多数のＣＤとラベルとを１組にして、これらの多数組を、 適宜の台シートに設けたＣＤ収納部とラベル装着部とに取り出し可能にそれぞれ 嵌め、ファイル本体の表紙と裏表紙とで多数の台シートを挟み、ＣＤ用ファイル を閉じて立てることで、多数のＣＤとラベルを小さい容積で保管できる。 そして、ＣＤ用ファイルの厚さ方向に力が加わって、ＣＤの記憶面が不織布ま たは紙からなる挟持シートに押し付けられても、挟持シートが緩衝し、また塩化 ビニールなどの熱可塑性樹脂によって台シート、前シートを構成し、気温が高く ても、台シート、前シートにＣＤが押し付けられて貼り付くことを、前記挟持シ ートによって防止でき、ＣＤ用ファイルから取り出してＣＤを使用する場合に支 障がない。

【００２２】 さらに、各台シートの前面にＣＤ収納部とラベル装着部とを、仕切り部を介し て近接させたので、前記装着部に嵌めたラベルによって所望のＣＤを容易に発見 でき、ＣＤ用ファイルからのＣＤの取り出しが短時間でできる。なお、ＣＤ収納 部とラベル装着部との上方に、これらに嵌めたＣＤとラベルとの一部が突出して いるので、これらを取り出し操作がしやすい。 また、ラベル装着部を形成することは、ファイル本体、台シート、前シートを 若干大きくし、台シートと前シートを仕切り部によって固着することを加えるの みであるため、簡単な構成で容易にできる。

【００２３】 請求項２の考案は、請求項１に記載したＣＤ用ファイルにおいて、台シートの 各段のＣＤ収納部上方に切り込み部を形成するだけで、歌詞カードなどの印刷紙 片を、必要に応じて３つ折りなどに折り畳んで挟持シートの下面と台シートの間 に保持させることができるので、前記印刷紙片を取り出し可能に台シートに装着 できる。なお、印刷紙片は、一部を前記切り込み部上方に突出させると取り出し が容易にできて好ましい。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施形態に係るＣＤ用ファイルを
開いた状態の斜視図。

【図２】図１に示したＣＤ用ファイルをＡ−Ａ線に沿っ
て縦断した説明図。

【図３】図１に示したＣＤ用ファイルをＢ−Ｂ線に沿っ
て縦断した説明図。

【符号の説明】

１ ファイル本体 ２ ＣＤ収納シート ３ 外装シート ４ 連結台シート ４ａ 台シート ４ｂ 取付部 ４ｃ 切り込み部 ５ 前シート ５ａ 左側縁部 ５ｂ 右側縁部 ５ｃ 下縁部 ５ｄ 仕切り部 ５ｅ 切欠部 ６ 挟持シート ６ａ 下端 ６ｂ 折り返し部 ６ｃ 上端部 ６ｄ 切欠凹部 ７ ＣＤ収納部 ８ ラベル装着部 ９ ＣＤ ９ａ 中心孔 １０ ラベル １１ 印刷紙片

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ファイル本体の表紙と裏表紙との間に多
   数のＣＤ収納シートを開閉可能に保持させ、前記ＣＤ収
   納シートが、台シートの前面に上下複数の透明な前シー
   トを上側に空間を設けて配置し、台シートに各前シート
   の両側縁部と下縁部とを固着すると共に、各前シートの
   両側縁部間の一側近くに配置した仕切り部を台シートの
   前面に固着して形成し、上方が開口した袋状のＣＤ収納
   部と上方が開口した幅の狭いラベル装着部とを上下複数
   段設け、不織布または紙からなる挾持シートの上端部を
   各段のＣＤ収納部上方の台シート前面にそれぞれ固着
   し、挾持シートの下部をＣＤ収納部に嵌め、ＣＤ収納部
   の下端部に位置させた挾持シートの下端から前側上方に
   延びる折り返し部を形成してなることを特徴とするＣＤ
   用ファイル。
2. 【請求項２】 台シートの上下複数段のＣＤ収納部上方
   に、歌詞カードなどの印刷紙片が取り出し可能に挾持シ
   ートの下部と台シートとの間に保持される切り込み部を
   それぞれ形成したことを特徴とする請求項１に記載のＣ
   Ｄ用ファイル。