JP3041947B2 - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP3041947B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、液晶表示装置に関する。
〔従来の技術〕
従来の技術によって得られるトップゲート型ポリシリ
コン薄膜トランジスタをアクティブマトリクス型液晶表
示装置に適用した構造例を図2に示す。
基板201は透光性でかつプロセス耐熱性のあるガラス
基板、または石英基板である。基板201上にはチャネル
層203が真性に近いポリシリコンで形成され、島状にパ
ターニングされている。ゲート絶縁膜204を挟んでチャ
ネル層と反対側に設けられるゲート電極205は、n型ソ
ース・ドレイン領域206をイオンドーピングによって形
成する際のマスクになる。いわゆるセルフアライメント
構造である。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述した様な従来構造のトップゲート型薄膜トランジ
スタでは、例えば表示素子や受光素子など光照射下で動
作させる機器のスイッチング素子として使用される場
合、ガラス基板側から入射した光はチャネル部を直接照
射する事になる。薄膜トランジスタのチャネル部への光
照射は、 オフ電流の増大 オン電流の経時劣化 しきい値電圧の経時変化 といった問題を引き起こす事が知られている。
また、バックチャネルが電位的に浮動である事に起因
して、 下地である基板や絶縁膜とチャネルとの間に誘起、あ
るいは蓄積される電荷が、トランジスタ特性に大きく影
響する。
など、最適設計を阻害する要因も出てくる。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の液晶表示装置は、基板にマトリクス状に配置
された薄膜トランジスタを有する液晶表示装置におい
て、前記基板上には前記薄膜トランジスタのソース領
域、ドレイン領域及びチャネル領域となる半導体層と、
前記チャネル領域上に配置されたゲート絶縁膜と、前記
ゲート絶縁膜上に配置されたゲート電極と、前記半導体
層の前記ゲート絶縁膜が配置された面とは反対側の面に
接するように配置され、前記ソース領域及びドレイン領
域とは逆導電型の不純物半導体層からなるベース層とを
有し、前記半導体層は前記ベース層上に配置されてな
り、前記ベース層は付加容量電極に接続されてなること
を特徴とする。
〔実施例〕
以下に、本発明を適用したトップゲート型ポリシリコ
ン薄膜トランジスタをアクティブマトリクス型液晶表示
装置に適用した例を、プロセスに従って説明する。図1
がこの実施例の概略図である。
基板101は透光性でかつプロセス耐熱性のあるガラス
基板、または石英基板である。基板101の上に直接堆積
されるのはP型ポリシリコンであり、島状にパターニン
グされ、ベース層102となる。ベース層102に接して堆積
された真性に近いポリシリコン層は、ベース層の内側に
やはり島状にパターニングされチャネル層103となる。
このパターニングは、チャネル層の基板側をベース層で
遮光する為であり、この結果チャネル部分が遮光される
事が本発明における作用のひとつである。ゲート絶縁膜
104、ゲート電極105の構造、及びn型ソース・ドレイン
領域106の形成方法は従来と同じである。ここで、図1
の平面図に示す様にゲート絶縁膜104にコンタクトホー
ル104を形成してベース層の電極を取り出す事によって
バックチャネルの電位を制御する事ができる。これは本
発明による2つめの作用である。本実施例ではこの電極
を液晶画素の付加容量電極と接続する事によって、液晶
表示画面内バスライン本数を増やす事なく、バックチャ
ネルの電位を制御している。
尚、参考であるが、ベース層の厚みとしては1ミクロ
ン程度であっても、チャネルに有害な短波長光を十分吸
収する事はできる。本実施例ではベース層材料としてP
型ポリシリコンを用いているが、後工程のプロセス温度
が許せば、直接遷移型であるアモルファスシリコンを用
いる事も効果を大きくするし、ゲルマニウムやスズなど
の半導体、あるいはこれらの元素をアロイとして含む半
導体であっても良い。
構造において、従来例との大きな違いはベース層の有
無だけであるが、実際にデバイスを作成する場合、ソー
ス・ドレイン領域の形成深さがベース層にまで達しない
様に制御すれば逆方向電流の増大を制御する事ができ
る。これは、ベース層やチャネル層が薄膜であって、結
晶バルクシリコンの様に完全な結晶性を持たない場合の
注意点である。
〔発明の効果〕
以上、上述の実施例に代表される様に、本発明をトッ
プゲート型薄膜トランジスタに適用する事によって、ト
ランジスタ特性に関して以下に挙げる2つの効果を得る
事ができる。
1.チャネル部が遮光される事によって、オフ電流を低レ
ベルに抑える事ができる。また、オン電流の経時劣化、
しきい値電圧の経時変化といった時間的な劣化要因を取
り除く事ができる。
2.バックチャネルの電位が制御できる事によって、従来
から制御の困難な要因のひとつであったバックチャネル
側の誘起、蓄積電荷を制御し、所望のトランジスタ特性
を得る事ができる。
3.ベース層を付加容量電極と接続することによって、バ
スライン本数を増やすことなく、バックチャネルの電位
を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のトップゲート型薄膜トランジスタをア
クティブマトリクス型液晶表示装置に適用した実施例で
ある。薄膜トランジスタを含む1画素全体の平面図と、
トランジスタ部分の断面図を示す。 第2図は従来のトップゲート型薄膜トランジスタをアク
ティブマトリクス型液晶表示装置に適用した例を示す図
である。 111、211……ゲートバスライン 112、212……ソースバスライン 113、213……付加容量電極ライン 114、214……画素電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 G02F 1/1368 G02F 1/133 550 G02F 9/30 338

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板にマトリクス状に配置された薄膜トラ
    ンジスタを有する液晶表示装置において、 前記基板上には前記薄膜トランジスタのソース領域、ド
    レイン領域及びチャネル領域となる半導体層と、前記チ
    ャネル領域上に配置されたゲート絶縁膜と、前記ゲート
    絶縁膜上に配置されたゲート電極と、前記半導体層の前
    記ゲート絶縁膜が配置された面とは反対側の面に接する
    ように配置され、前記ソース領域及びドレイン領域とは
    逆導電型の不純物半導体層からなるベース層とを有し、
    前記半導体層は前記ベース層上に配置されてなり、前記
    ベース層は付加容量電極に接続されてなることを特徴と
    する液晶表示装置。
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