JP3041939U - オイル缶切断機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空オイル缶の迅速かつ整斉たる後処理を可能
とするオイル缶切断機であって、特に缶内に残留するオ
イルの効率的回収を企図し、併せて回収後の始末される
缶の嵩高性を極力減少し、折畳みを容易にし、爾後の転
用に便ならしめる如く、オイル缶を処理しうるオイル缶
切断機を提供する。 【解決手段】 先尖で上下に駆動されるカッタ部と、該
カッタ部の一側に、オイル缶の缶頭部又は缶底部を切断
除去可能に固定する載置台と、該カッタ部の他側に、被
切断オイル缶の残留油を斜傾処理し、流下油を貯留する
容器を備えてなる処理部とを有するオイル缶切断機を提
供する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、オイルを排出後のオイル缶を処理するために有用なるオイル缶切断 機に関し、特に缶内に残留するオイルを可及的大量に例えば１缶当り約０．１リ ットルも回収し、かつ、処理される缶の嵩高を極力減少すべく、折畳みを容易な らしめる如く形成可能にする目的及び効果を有するオイル缶切断機に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のオイル缶の中身を消尽した場合には、缶頭部及び又は缶底部を 楔形状等の刃物を用いて開孔し、内部に残留するオイルの一部を排出し缶を殆ど 無定形に押し潰して廃棄するのが一般的であった。しかし、かかる取扱いをする ときには、開孔部分が粗大に捲れるよう形成され缶内壁に残留するオイルが該捲 れ部分に侵入し缶内に残置して回収の効果が著しく低下するとともに、残された オイル缶も無恰好に残骸化し、整然たる処理等殆ど不可能であった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、かかる実状に鑑みてなされたもので、空オイル缶の迅速かつ確実な 処理を可能にするオイル缶切断機であって、特に缶内に残留するオイルの効率的 な回収を企図し、併せて、オイル回収後に始末され缶の嵩高性を極力減少して、 折畳みを容易にし、爾後の転用に便ならしめる如く、オイル缶を処理しうるオイ ル缶切断機を提供することをその目的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、 ａ．中央部に、先尖で上下に駐動され、刃先がオイル缶の缶腹に当接するカッタ 部を有し、 ｂ．カッタ部の一側に、オイル缶の缶頭部又は缶底部を切断除去可能にオイル缶 を固定する載置台を設け、 ｃ．また、カッタ部の他側には、被切断オイル缶を斜傾配置し、缶内の残留油を 流下せしめる濾板と、流下オイルを貯留する容器とを、具備するオイル缶処理部 を設けてなる ｄ．オイル缶切断機 をその要旨として成立するものである。

【０００５】

【考案の実施の態様】

図１は、本考案に係るカッタ部と、該カッタ部の一側に設けられる載置台を示 す説明図である。 図２は、該カッタ部の他側に設けられる濾板と貯留容器とを有するオイル処理 部を示す説明図である。

【０００６】

【実施例】

図１には、本考案の係る逆三角形で下方が先尖のカッタ部１が示されている。 カッタ部１は、駆動棒３に嵌合されて上下に移動する駆動板２に取付けられてい る。 カッタ部１の刃先１ａは、オイル缶４の缶腹４ａに当接するようになっている 。オイル缶４は、図示の角筒状のものに限らず円筒状のものにも適用される。

【０００７】 カッタ部１の一側即ち図１の前方には、オイル缶４の缶頭部又は缶底部を、点 線５に沿って切断し、除去可能にオイル缶４を固定する載置台が設けられる。

【０００８】 図２には、カッタ部１の他側の状態が示されている。図示しないか、被切断オ イル缶は濾板７に斜傾配置され、缶内に残留するオイルが流下せしめられる。符 号８は、濾板を通過したオイルが貯留する容器で、本考案では濾板と容器とを併 せてオイル缶処理部９と称する。

【０００９】 本考案にあっては、従来の残留オイル回収装置の如く、オイル缶の缶頭部又は 缶底部を開孔してオイルを排出するものとは異なり、オイル缶の缶腹を缶の中心 線に直角に切断する技術であるから、缶頭部や缶底部の開孔により生じる所謂ま くれ等一切なく、該まくれ部に侵入するオイルは皆無となるので、残留オイルの 回収率が高く、かつ、切断された後のオイル缶は、無恰好に残骸化することなく 、整斉と処理し得て、処理経費等も少なくてすみ誠に好都合である。

【００１０】

【考案の効果】

本考案装置は、オイル缶の一番薄手の横側缶腹を切断するものであって、作業 に無駄がなく、また、切断された缶内のオイルの回収が十全になされうるので、 オイルの回収効率が優れており資源の有効利用と公害防止に貢献しうる。また、 回収後のオイル缶の後始末が円滑にかつ丁重に行われうるので、オイル缶処理作 業に有効であり、極めて有用な考案と思料しうる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案装置におけるカッタ部と、該カッタ部の
一側に設けられる載置台を示す説明図である。

【図２】本考案装置のカッタ部の他側に設けられる濾板
と貯留容器とからなるオイル処理部を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

１ カッタ部 １ａ （カッタ部の）刃先 ２ 駆動板 ３ 駆動棒 ４ オイル缶 ４ａ オイル缶の（缶腹） ５ （切断される部分）の一例の点線表示 ６ 載置台 ７ 濾板 ８ 貯留容器 ９ オイル缶処理部

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央部に、先尖で上下に駆動され、刃先
   がオイル缶の缶腹に当接するカッタ部を有し、該カッタ
   部の一側に、オイル缶の缶頭部又は缶底部を切断除去可
   能にオイル缶を固定する載置台を設け、また、カッタ部
   の他側には被切断オイル缶を斜傾配置し、缶内の残留油
   を流下せしめる濾板と、流下オイルを貯留する容器と
   を、具備する処理部を設けて構成されるオイル缶切断
   機。