JP3041900U - 合成樹脂製中空板の補強芯材 - Google Patents
合成樹脂製中空板の補強芯材Info
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- JP3041900U JP3041900U JP1997002788U JP278897U JP3041900U JP 3041900 U JP3041900 U JP 3041900U JP 1997002788 U JP1997002788 U JP 1997002788U JP 278897 U JP278897 U JP 278897U JP 3041900 U JP3041900 U JP 3041900U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な加工を施すだけで合成樹脂製中空板に
対して固定されぐらつきが防止され、挿入操作が容易で
あり、且つ、変形もなくなる合成樹脂製中空板の補強芯
材を提供する。 【解決手段】 合成樹脂製中空板の中空部に挿入する金
属製の棒材であって、断面において反転した二片間が開
口するチャンネル形に形成するとともに、中空部の内面
に弾力的に強く圧接し得るように、少なくとも一端部を
除いて断面において隆起状に開拡した。また、合成樹脂
製中空板の補強芯材において、断面において開拡する形
状として、前記二片のうちの少なくとも一片の幅中央部
に屈折段差を設け、段差よりも先を浮き上がる開拡部片
とすると、さらに目的の達成に有効である。
対して固定されぐらつきが防止され、挿入操作が容易で
あり、且つ、変形もなくなる合成樹脂製中空板の補強芯
材を提供する。 【解決手段】 合成樹脂製中空板の中空部に挿入する金
属製の棒材であって、断面において反転した二片間が開
口するチャンネル形に形成するとともに、中空部の内面
に弾力的に強く圧接し得るように、少なくとも一端部を
除いて断面において隆起状に開拡した。また、合成樹脂
製中空板の補強芯材において、断面において開拡する形
状として、前記二片のうちの少なくとも一片の幅中央部
に屈折段差を設け、段差よりも先を浮き上がる開拡部片
とすると、さらに目的の達成に有効である。
Description
【0001】
この考案は、補強構造の一種として幅方向へ多数の中空部を配列した合成樹脂 製中空板にその撓みを防止するために用いる補強芯材に関する。
【0002】
この種の合成樹脂製中空板は、着色の容易さや、軽量化等の観点から、種々の 家具類の棚板や天板等に広く使用されている。しかしながら、樹脂の特性上、例 えば、500mm以下の長さで架設される場合には、充分な撓み強度を維持でき るが、それ以上の長さで使用されると、載せられる荷重にもよるが、長期にわた る使用の結果、クリープ変形を起こす欠点がある。
【0003】 合成樹脂製中空板に有するこの欠点を補うために、中空部に断面形状が四角状 または円形状のパイプ形に形成されたスチール製の補強芯材を挿入している。ま た、この場合には、それが中でぐらつかないように、ビスで押し止めたり、その 補強芯材に中空部の内面に圧接する突起を設けたりしていた。
【0004】
補強芯材を太くして中空部の内面に圧接するようにすれば、固定されて安定す るが、これでは挿入が容易ではない。そこで、挿入しやすくやゝ細めにして、前 記のようなビス等の二次細工を用いていたが、これでは、その作業に手数を要し 、ビスの場合ビス頭が見苦しく露出する等、体裁的にも問題があった。
【0005】 補強芯材に突起を設けたときには、それが挿入の際に支えて作業に支障となる ことがあり、また、無理に差し込むと合成樹脂製中空板の一部に強く当たって一 部を盛り上げて変形させる等の問題もあった。
【0006】 この考案は、上記のような実情に鑑みて、簡単な加工を施すだけで合成樹脂製 中空板に対して固定されぐらつきが防止され、挿入操作が容易であり、且つ、変 形もなくなる合成樹脂製中空板の補強芯材を提供することを目的とした。
【0007】
上記の目的を達成するために、この考案は、合成樹脂製中空板の中空部に挿入 する金属製の棒材であって、断面において反転した二片間が開口するチャンネル 形に形成するとともに、中空部の内面に弾力的に強く圧接し得るように、少なく とも一端部を除いて断面において隆起状に開拡したことを特徴とする合成樹脂製 中空板の補強芯材を構成した。
【0008】 上記の合成樹脂製中空板の補強芯材において、断面において開拡する形状とし て、前記二片のうちの少なくとも一片の幅中央部に屈折段差を設け、段差よりも 先を浮き上がる開拡部片とすると、さらに目的の達成に有効である。
【0009】
合成樹脂製中空板の補強芯材を上記のように構成したから、この補強芯材を使 用するときには、開拡しない方の端から合成樹脂製中空板の中空部へ挿入する。 こうすると、開拡部においても抵抗なく挿入がなされる。そして、開拡部が中空 部の内壁に圧接することによって補強芯材の位置が確定する。
【0010】 補強芯材は、このようにチャンネル形を基本形状とするものであって、その形 状については、V字形やU字形、コ字形等の一般的な形状が考えられるが、さら に、半円形、Σ形、Ω形等が考えられる。そして、このような形状であると、断 面において弾力的に閉じる融通性があるために、開拡部の挿入に引っ掛かりがな く、また、合成樹脂製中空板を一部変形させるようなこともない。
【0011】
次に、この考案の実施例を図面に基づいて説明する。
【0012】 図面は、一実施例を示したもので、図1において、合成樹脂製中空板Pとそれ に挿入する補強芯材Rを未挿入の分離状態で示す。
【0013】 合成樹脂製中空板Pは、ポリ塩化ビニールの押出成形によって、幅方向に仕切 壁1,1,・・が列設される空洞であって、仕切壁1,1の間に中空部3,3, ・・を有する。なお、両側端部の下面には、掛止用として凹溝5,5が設けられ る。また、一部の中空部3においては、上下相対向して突条7,7が形成される 。ちなみに、この合成樹脂製中空板Pの寸法については、厚みが12mm、幅が 300mm程度の場合である。
【0014】 補強芯材Rは、亜鉛メッキ鋼板にプレス加工を施すことにより、V字形ないし U字形のチャンネルに形成されたものであるが、一端部に開拡部9が設けられて いる。この開拡部9の形成については、チャンネルとしての基本形のプレス加工 と同時になすことができる。
【0015】 合成樹脂製中空板Pの中空部3へは、開拡部9を有しない方の端から挿入する 。なお、V字形の断面において湾曲した反転部6を有するので、挿入においては 、比較的細いこの反転部6から先に入れると作業をなしやすい。したがって、コ 字形の場合とは違って、このようなV字形に近いチャンネルの基本形状において は、両片8,8の縁11,11が中空部3の内面に密着ないし圧接する形状にし ておいても、端での挿入が容易である利点を有する。いずれにしても、開拡部9 において中空部3の内面に強く圧接するために、ぐらつきが防止される。
【0016】 開拡部9の形状については、チャンネル形の一片8の幅中央部に緩い傾斜した 段差13を設け、それよりも先の開拡部片15を、開拡されない基本の片の位置 15aとほゞ平行となるように浮き上げた。開拡の形状をこのように限定するも のではないが、この形状では加工が容易であって、且つ、中空部3内において安 定しやすい。つまり、挿入により開拡部片15が中空部3の内面に平面的に安定 して密着し、固定状態が良くなる(図2参照)。
【0017】 開拡部9の範囲については、この場合は、一端部に100mm程度において形 成した。このように端の一部に開拡部9を設けると、中空部3への挿入の際に、 最後においてのみ力を加えることになるために作業が容易となる。しかし、最初 に挿入しやすいという面から見れば、一端部のみを除いて開拡部9を形成してお けば良いので、例えば、全長に近い範囲において開拡部9を形成することもある し、断続的に形成することもあるし、長さの中途に形成することもあるというよ うに、開拡部の位置がこの実施例におけるように一端部に限定されることはない 。
【0018】 開拡部片15は、隆起形状において形成されるものであって、基本の形状の部 分との境界が斜面17となっているため、挿入の際に支えることがない。また、 開拡部9の最大の高さLを例えば中空部3の内寸の高さMの1.2倍以上という ように、大きく取ってあっても、チャンネル形状として閉じる弾性変形が生じ、 高低差がその変形で吸収されるために、挿入に支障が生じることがなく、強い圧 接状態が得られて安定した固定状態が得られる。
【0019】
以上説明したように、この考案の合成樹脂製中空板の補強芯材によれば、一端 に開拡しない部分を設けてあるので、その端から合成樹脂製中空板の中空部に容 易に挿入でき、開拡部において中空部の内面に強く圧接させることによって、ぐ らつきを確実に防止でき、その防止のためにビス等を用いるような場合とは違っ て、外観を損なうようなことがなくなり、また、突起を設ける場合とは違って挿 入に支障が生じたり、合成樹脂製中空板の一部に変形が生じたりするようなこと がなく、簡単にして極めて優れた効果を奏するものである。
【図1】一実施例を示す合成樹脂製中空板と補強芯材と
の分離斜視図である。
の分離斜視図である。
【図2】補強芯材を挿入した状態を示す合成樹脂製中空
板の断面図である。
板の断面図である。
P 合成樹脂製中空板 R 補強芯材 3 中空部 9 開拡部 15 開拡部片
Claims (2)
- 【請求項1】 合成樹脂製中空板の中空部に挿入する金
属製の棒材であって、断面において反転した二片間が開
口するチャンネル形に形成するとともに、中空部の内面
に弾力的に圧接し得るように、少なくとも一端部を除い
て断面において隆起状に開拡したことを特徴とする合成
樹脂製中空板の補強芯材。 - 【請求項2】 断面において開拡する形状として、前記
二片のうちの少なくとも一片に屈折段差を設け、段差よ
りも先を浮き上がる開拡部片としたことを特徴とする請
求項1記載の合成樹脂製中空板の補強芯材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997002788U JP3041900U (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 合成樹脂製中空板の補強芯材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997002788U JP3041900U (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 合成樹脂製中空板の補強芯材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3041900U true JP3041900U (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=43176414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997002788U Expired - Lifetime JP3041900U (ja) | 1997-03-27 | 1997-03-27 | 合成樹脂製中空板の補強芯材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3041900U (ja) |
-
1997
- 1997-03-27 JP JP1997002788U patent/JP3041900U/ja not_active Expired - Lifetime
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