JP3041860U - 冷蔵保存容器 - Google Patents
冷蔵保存容器Info
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- JP3041860U JP3041860U JP1997002639U JP263997U JP3041860U JP 3041860 U JP3041860 U JP 3041860U JP 1997002639 U JP1997002639 U JP 1997002639U JP 263997 U JP263997 U JP 263997U JP 3041860 U JP3041860 U JP 3041860U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生鮮食料品等の要冷却保存物の品質を損なわ
ず、臭いを浸み込ませず、味も変わらない冷蔵保存容器
を提供する 【解決手段】 断熱容器1と、この断熱容器1の内部に
収納された冷却剤部2、4と、この冷却剤部2、4に接
し、かつ、冷却保存する物Sに接する氷または雪部3と
を有し、冷却剤部2、4と冷却保存する物Sとが直接接
しないようになっている。
ず、臭いを浸み込ませず、味も変わらない冷蔵保存容器
を提供する 【解決手段】 断熱容器1と、この断熱容器1の内部に
収納された冷却剤部2、4と、この冷却剤部2、4に接
し、かつ、冷却保存する物Sに接する氷または雪部3と
を有し、冷却剤部2、4と冷却保存する物Sとが直接接
しないようになっている。
Description
【0001】
この考案は、小荷物、携帯、車載等に適した冷蔵保存容器に関する。
【0002】
水産物等の生鮮食料品の輸送には、その鮮度を高度に保つために、5℃〜−5 ℃に保持する、いわゆるチルド輸送が普及している。しかし、一般の小荷物、個 人の携帯、車載等において、水産物等の生鮮食料品やその他の物の鮮度等を保つ ためには、周囲にドライアイスその他の冷凍温度に冷却する冷却剤を詰めて包装 し、ドライアイスその他の冷却剤、あるいは、氷によって生鮮食料品等を冷却し ていた。
【0003】
従来のように、低温を保つために生鮮食料品等の品物の周囲にドライアイスそ の他の冷却剤を詰めた場合、ドライアイスその他の冷却剤に接した品物がドライ アイスその他の冷却剤の温度近くまで冷却されて凍結してしまい、品物の品質を 損なうとともに、ドライアイスの場合には、ドライアイスが気化してドライアイ スのガス特有の臭いが生鮮食料品等に浸み込み、味も苦くなる場合があった。
【0004】 一方、氷による冷却は、直に氷が溶けて温度が上がり、長時間の低温保持がで きなかった。 この考案は、上記問題点に鑑み、生鮮食料品等の要冷却保存物の冷蔵保存容器 において、冷却保存物の品質を損なわず、臭いを浸み込ませず、味も変わらない 冷蔵保存容器を提供することを目的とする。
【0005】
この考案は、上記目的を達成するために、断熱容器と、この断熱容器の内部に 収納された冷却剤部と、この冷却剤部に接し、かつ、冷却保存する物に接する氷 または雪部とを有し、前記冷却剤部と冷却保存する物とが直接接しないようにな っていることを特徴とする。 冷却保存する物は、冷却剤部と直接接触しないから冷凍凝固の状態になること がなく、容器内の氷または雪部の温度に近い温度で保存され、冷凍凝固による品 質の劣化が起こらない。容器内に密閉された氷または雪部は、外部から隔離され 、それよりも温度の低い冷却剤部と接しているから、長時間経ってもあまり昇温 せず、長時間凍結状態に置くことができ、溶けるのに時間がかかるので、長く冷 却保存する物を氷温に保つことができる。 氷や雪は無臭のものを用いることができるから、内部で冷却保存している物に 臭いを浸み込ませることがない。
【0006】 この考案は、あるいは、また、断熱容器内の底面上に冷却剤部を配置し、この 冷却剤部の上部に氷または雪部を配置して、この氷または雪部の内部に冷却保存 する物を収納するようになっていることを特徴とする。 また、断熱容器内の底面上に第1の冷却剤部を配置し、この冷却剤部の上部に 氷または雪部を配置し、この氷または雪部の上面に第2の冷却剤部を配置して、 前記氷または雪部の内部に冷却保存する物を収納するようになっていることを特 徴とする。 容器の底、または、底と天井に冷却剤部を配置してその間に氷または雪部を挟 むと、容器詰め作業の作業性がよく、容器を開けたときの見栄えもよい。
【0007】 これらの冷蔵保存容器において、断熱容器が発泡樹脂から形成され、あるいは 、冷却剤部が、1以上の冷却剤を入れた袋からなり、氷または雪部が、1以上の 氷または雪を入れたプラスチック袋からなるようにし、また、氷または雪を入れ たプラスチック袋からなる上下の氷または雪部の間に冷却保存する物を収納する ようにする。 ポリウレタン、発泡スチロール等の発泡樹脂で断熱容器を形成すれば、軽量、 安価であり、冷却剤部、氷または雪部をそれぞれプラスチック袋入りの冷却剤、 氷または雪にすれば、容器詰め作業の作業性が一層よく、しかも、長時間の保存 によって冷却剤、氷または雪が液状化、あるいは、気化した場合にも、冷却保存 する物と接触、混合することがない。
【0008】 また、袋詰めの氷または雪として、湧き水等の名水を用いた上質な氷または雪 を用いれば、これが溶けた後にも飲料等の他の用途に再利用して珍重される。角 氷を用いた袋詰めとすると、氷のまま再利用しやすいものになる。 袋詰めの場合、袋の数、大きさ、容器内の配置は、収納する冷却保存する物の サイズ、数量、形状等に応じて適宜選択することができる。また、袋の隙間に更 に氷または雪を充填してもよい。 この考案における冷却剤には、ドライアイス、塩化メチル、フッ化水素等を用 いることができる。
【0009】
以下、この考案の実施形態を図に従って説明する。 図1は、この考案の冷蔵保存容器の第1の実施形態を示す断面図で、発泡スチ ロール製の断熱容器1は、本体1Aと蓋1Bとからなり、本体1Aの底面上に塩 化メチル2Aをポリブチレン袋2Bに包んでなる第1の冷却剤部2を配置し、こ の冷却剤部2の上部に一辺3cm程の角氷3Aをポリブチレン袋3Bで詰めてな る氷部(氷または雪部)3を配置し、この氷部3の上面中央部を凹ませてここに ボイルした海老(冷却保存する物)Sを載せ、更にその上にもう一つの氷部3を 載せて上下の氷部3、3でボイルした海老を挟み込んで、その周囲も囲むように する。上部の氷部3の上には、第1の冷却剤部2と同様に塩化メチルをポリブチ レン袋に包んだ第2の冷却剤部4を配置する。
【0010】 ボイルした海老Sは、冷蔵保存容器5の中で周囲を氷部(氷または雪部)3で 囲まれ、チルド状態に保持されたまま鮮度を維持することができる。冷却剤部2 、4が氷部3の氷が溶けるのを防ぎ、その昇温を妨げるから、ボイルした海老S は長時間チルド状態に保持されるのである。ボイルした海老Sは、冷却剤部2、 4と直接接していないから、冷凍になるおそれはない。 この冷蔵保存容器5は、このように簡単で軽量な構造の容器であるから、小荷 物、個人の携帯、車載等に用いるのに好適である。蓋1Bを開け、第2の冷却剤 部4を取り除くと、角氷3A、3Aを通してボイルした海老Sが見え、見た目に も美しく、商品価値も高める。
【0011】 この冷蔵保存容器5は、勿論、他の水産物等の生鮮食料品、薬品やその他の物 の鮮度等を保つのにも好適である。 また、角氷3Aは、流氷を溶かして殺菌、濾過して再氷結させたもの、摩周湖 の水や、水道水、各地の名水(湧き水)、またはアルカリイオン水等を用いれば 、容器の使用後、上質の氷あるいは水として利用できる。雪を袋に詰めて氷また は雪部としてもよい。 袋入りの冷却剤部2、4は、そのまま冷却剤として再使用できる。
【0012】 断熱容器には、上述の実施形態の発泡スチロール一体成型の他、他の発泡樹脂 等の断熱材料、他の断熱構造のものを使用することもできる。袋入りの冷却剤と しては、塩化メチルに限らず、冷却時に気化する等容積が急激に増すものでなけ れば他の冷却剤を使うことができる。冷却剤部、氷部の袋材もポリブチレンに限 るものではなく、他の適宜の熱伝導性のよい材料のものを使うことができる。氷 部の袋材は、美観上から透明ないし半透明のプラスチック材料が好ましい。
【0013】 冷却剤部の断熱容器内の配置も、種々変形可能であり、冷却時間をより長く維 持するには、断熱容器の内面全面に冷却剤部を配置(袋詰め構造の場合、適宜分 割するとよい)し、その内側に氷部を、更にその内側に冷却保存する物を収納す る。逆に、例えば、冷却剤部を断熱容器の蓋の内側にのみ配置した簡易型にして もよい。
【0014】 図2は、この考案の冷蔵保存容器の第2の実施形態を示す断面図で、第1の実 施形態同様の本体1Aと蓋1Bとからなる発泡スチロール製の断熱容器1の底面 にドライアイス(冷却剤部)6を敷き、その上に雪(雪部)7を入れて、この雪 部7のほぼ中央部に水分を通さない袋に密閉した魚(冷却保存する物)Fを収納 し、雪部7の上面にドライアイス(冷却剤部)8を載せて蓋1Bを閉める。
【0015】 この第2の実施形態においては、上下のドライアイス6、8が雪7の溶解を妨 げ、魚(冷却保存する物)Fと接する雪7を長時間雪のままに保持して、魚(冷 却保存する物)Fを冷却しつづける。魚(冷却保存する物)Fを冷凍にすること はなく、鮮度が落ちず、旨味も落ちない。ドライアイスは、いずれ気化し、冷却 保存する物の品質を冒すおそれはないし、雪が溶けて冷却保存する物に多少浸み 込んでも直ぐにその品質を損ねることはない。なお、冷却保存する物に水分の浸 入が好ましくない場合は、この第2の実施形態のように、冷却保存する物を水分 を通さない袋に密閉するとよい。
【0016】 この第2の実施形態では、雪の中に魚などの冷却保存する物が埋もれた状態で 保存されるので、開封する際、雪国の風情が感じられてよいものである。 この考案の冷蔵保存容器の外形を、雪だるまや各地の名産品等の形にすれば、 土産物にも利用できる。また、小包、宅急便等で運搬できる小荷物に用いるのに も適している。
【0017】
以上述べたように、この考案によれば、氷または雪部が冷凍温度に冷却する冷 却剤部に接して氷温を保たれており、この氷または雪部に接して収納された生鮮 食品等の冷却保存する物は、チルド状態に保たれて保存されるたら、冷凍にする ことなく、長時間の保存ができる。しかも、その冷蔵保存容器は、安価で軽量で あって、容易に種々の用途に用いることができる。
【0018】 対象とする冷却保存する物と所要保存時間に応じて、容器の底面上に、あるい は、容器蓋の裏側に、その両方に、あるいは、上下左右の全周囲に冷却剤部を配 置し、この冷却剤部の内側に氷または雪部を配置して、この氷または雪部の内部 に冷却保存する物を収納するようにしたから、用途に応じて冷却状態を容易に調 節できる。
【0019】 特に生鮮物であれば鮮度が保たれ、旨味が逃げず、氷または雪に収納された生 鮮食品等をすぐ食せる等の効果が得られる。そして、簡単な構造で、小荷物に用 いることができる。 また、この考案を用いて、アイスクリームや生鮮食品等をパーティや披露宴会 場に贈れば、食品をすぐ食することもでき、氷を食品に加えることもできるので 、便利であり、土産品にも利用できる。 冷却剤部を適宜分割した袋入りの冷却剤に、氷または雪部を適宜分割したプラ スチック袋入りの氷または雪とすれば、梱包、開梱ともその取扱いが大変容易に なる。 断熱容器を発泡樹脂から形成すれば、軽量、安価になる。 氷または雪部の氷または雪を、湧き水で作られた角氷または雪とすれば、開梱 後に氷、雪やその融水の利用がしやすく、かつ、利用価値が高い。
【図1】この考案の冷蔵保存容器の第1の実施形態を示
す断面図である。
す断面図である。
【図2】この考案の冷蔵保存容器の第2の実施形態を示
す断面図である。
す断面図である。
1 断熱容器 2 冷却剤部 3 氷部(氷または雪部) 4 冷却剤部 6 ドライアイスル(冷却剤部) 7 雪(氷または雪部) 8 ドライアイスル(冷却剤部)
Claims (7)
- 【請求項1】 断熱容器と、この断熱容器の内部に収納
された冷却剤部と、この冷却剤部に接し、かつ、冷却保
存する物に接する氷または雪部とを有し、前記冷却剤部
と冷却保存する物とが直接接しないようになっているこ
とを特徴とする冷蔵保存容器。 - 【請求項2】 断熱容器内の底面上に冷却剤部を配置
し、この冷却剤部の上部に氷または雪部を配置して、こ
の氷または雪部の内部に冷却保存する物を収納するよう
になっていることを特徴とする冷蔵保存容器。 - 【請求項3】 断熱容器内の底面上に第1の冷却剤部を
配置し、この冷却剤部の上部に氷または雪部を配置し、
この氷または雪部の上面に第2の冷却剤部を配置して、
前記氷または雪部の内部に冷却保存する物を収納するよ
うになっていることを特徴とする冷蔵保存容器。 - 【請求項4】 第1の冷却剤部および第2の冷却剤部が
それぞれ冷却剤を入れた袋からなり、氷または雪部は上
下に2分割されてそれぞれ氷または雪を入れたプラスチ
ック袋からなり、これらの上下の氷または雪部の間に冷
却保存する物を収納するようになっている請求項3に記
載の冷蔵保存容器。 - 【請求項5】 断熱容器が発泡樹脂から形成されている
請求項1、2または3に記載の冷蔵保存容器。 - 【請求項6】 冷却剤部が、1以上の冷却剤を入れた袋
からなり、氷または雪部が、氷または雪を入れたプラス
チック袋からなる請求項1、2または3に記載の冷蔵保
存容器。 - 【請求項7】 氷または雪部の氷または雪が、湧き水で
作られた角氷または雪である請求項6に記載の冷蔵保存
容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997002639U JP3041860U (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 冷蔵保存容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997002639U JP3041860U (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 冷蔵保存容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3041860U true JP3041860U (ja) | 1997-10-03 |
Family
ID=43176375
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997002639U Expired - Lifetime JP3041860U (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 冷蔵保存容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3041860U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011057226A (ja) * | 2009-09-07 | 2011-03-24 | Rogosu Corp:Kk | 保冷剤格納バッグ及びそれを有する保冷バッグ |
WO2023080293A1 (ko) * | 2021-11-02 | 2023-05-11 | 에임트 주식회사 | 물과 얼음을 이용하여 내부 온도 제어가 가능한 단열상자 |
JP7563768B2 (ja) | 2022-04-25 | 2024-10-08 | 白老プラセンタ株式会社 | 食品配送セット及び食品配送システム |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP1997002639U patent/JP3041860U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011057226A (ja) * | 2009-09-07 | 2011-03-24 | Rogosu Corp:Kk | 保冷剤格納バッグ及びそれを有する保冷バッグ |
WO2023080293A1 (ko) * | 2021-11-02 | 2023-05-11 | 에임트 주식회사 | 물과 얼음을 이용하여 내부 온도 제어가 가능한 단열상자 |
JP7563768B2 (ja) | 2022-04-25 | 2024-10-08 | 白老プラセンタ株式会社 | 食品配送セット及び食品配送システム |
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