JP3041844U - 抗菌防臭性弾力包帯 - Google Patents

抗菌防臭性弾力包帯

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JP3041844U
JP3041844U JP1997002284U JP228497U JP3041844U JP 3041844 U JP3041844 U JP 3041844U JP 1997002284 U JP1997002284 U JP 1997002284U JP 228497 U JP228497 U JP 228497U JP 3041844 U JP3041844 U JP 3041844U
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孝司 松浦
保 東
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孝司 松浦
ニュース産業株式会社
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(57)【要約】 【課題】 緊張状態に長くおかれたり、汗で濡れた
りしても弾力性を失わず、血行障害が発生せず、かつ細
菌が付着したり、悪臭が発生したりすることがなく、生
産性が高く、火傷、骨折、捻挫時の圧迫固定用として優
れた弾力包帯を提供する。 【解決手段】 前筬組織が抗菌加工された繊維素系繊維
の紡績糸11からなる多数本の鎖編、中筬組織が繊維素
系繊維の紡績糸12からなり上記鎖編の複数本にまたが
ってジグザグ状に挿入された緯糸組織、後筬組織が上記
の鎖編に沿ってポリウレタン弾性糸に合成繊維のウーリ
ー加工糸を巻付けてなるカバリング糸13を挿入した経
糸挿入組織の経編地で構成され、破断伸度が30〜45
%、30%モジュラスが90〜110g/cmである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、伸縮性と抗菌防臭性を備えた抗菌防臭性弾力包帯に関し、その伸 縮性が火傷や骨折、捻挫時の圧迫固定用に適した包帯を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】
包帯として、その長さ方向に伸縮性を備えた包帯が知られている。この伸縮性 を備えた包帯は、創傷に当てたガーゼの固定に使用される伸縮包帯と、火傷や骨 折、捻挫をした際に患部を圧迫固定して炎症、浮腫、疼痛等を緩和する、包帯術 でいう閉鎖包帯法の圧迫固定用の弾力包帯とに大別される。後者の弾力包帯は、 経糸に強撚綿糸を使い、緯糸に通常綿糸を使って平織物に製織され、経糸の強撚 を利用して伸縮性を与えているが、強撚糸が緊張状態に長期間おかれたり、水や 汗で濡れたりすると、弾力性が失われる欠点があった。また、伸縮包帯のように 経糸にポリウレタン繊維のようなゴム状弾性糸を用いて製織し、これを患部の圧 迫固定に用いた場合は、伸びが大きく、締付け力が大きいため、血行障害を起こ す等の問題があった。そして、弾力包帯は、使用期間が長期に及ぶことが多いた め、汗に含まれるアンモニア、細菌類が繁殖して悪臭が発生していた。更に、従 来の弾力包帯は、織物であるため、生産性が低いという問題があった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、緊張状態に長くおかれたり、水や汗で濡れたりしても弾力性を失 わず、しかも血行障害が発生せず、かつ細菌が付着したり、悪臭が発生したりす ることがなく、生産性が高く、火傷、骨折、捻挫時の圧迫固定用として優れた弾 力包帯を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案の抗菌防臭性弾力包帯は、非伸縮性繊維糸条とゴム状弾性を有する伸 縮性糸条とを用いて編成されたリボン状の経編地からなり、この経編地の破断伸 度が30〜45%、30%モジュラス(経編地の長さ方向に30%の伸びを与え たときの単位幅当たり引張り荷重)が90〜110g/cmであり、かつ抗菌防臭 加工が施されていることを特徴とする。
【0005】 この抗菌防臭性弾力包帯は、非伸縮性繊維糸条とゴム状弾性を有する伸縮性糸 条とを用いて編成された経編地であるから、織物に比べて生産性が高く、また火 傷、骨折、捻挫時の圧迫固定用として使用した際、使用が長期に及んでも、また 伸縮性糸条が汗で濡れた場合にも弾力性を失わない。また、経編地の破断伸度が 30〜45%、30%モジュラスが90〜110g/cmであるから、使用が長期 に及んでも血行障害を生じることがない。更に、抗菌防臭加工が施されているた め、細菌が繁殖して悪臭を発することがない。
【0006】 ただし、破断伸度が30%未満では、伸びが少なくて圧迫固定に適せず、反対 に45%を超えると必要以上に強く締まって抹消部に浮腫を起こし易い。また、 30%モジュラスが90g/cm未満では締付けが弱く、圧迫固定ができず、反対 に110g/cmを超えると血行障害を起こし抹消部に浮腫が起こし易い。
【0007】 上記の非伸縮性糸条は、綿、レーヨン等の繊維素系繊維の紡績糸が吸湿性およ び抗菌防臭加工の容易な点で好ましい。また、伸縮性糸条は、ポリウレタン弾性 糸がゴムに比べて細く加工し易い点で好ましい。そして、ポリウレタン弾性糸は 、裸糸で用いることもできるが、その周囲に綿、レーヨン等の繊維素系繊維を被 覆したコアスパン糸として、また合成繊維のマルチフィラメント糸を巻付けたカ バリング糸として用いることもでき、この場合はポリウレタン弾性糸の伸びの制 御および組織中での抜け防止が容易になる。特にウーリー加工糸を巻き付けてな るカバリング糸は、強度および肌触りが良好な点で特に好ましい。
【0008】 そして、経編地における上記ポリウレタン弾性糸の構成比は3〜5重量%が好 ましく、使用比率を上記の範囲に設定したとき、経編地の破断伸度および30% モジュラスを前記の大きさに容易に設定することができる。ただし、上記の構成 比が3%未満では弾力が不足して締付けが弱くなり、反対に5%を超えると、締 付けが強くなって血行障害が生じ易くなる。
【0009】 経編地の組織は任意であるが、前筬組織、中筬組織および後筬組織の3枚筬組 織とし、前筬組織を繊維素系繊維の紡績糸からなる多数本の鎖編とし、中筬組織 を繊維素系繊維の紡績糸からなり上記鎖編の複数本にまたがってジグザグ状に挿 入する緯糸組織とし、後筬組織を上記の鎖編に沿ってカバリング糸を挿入する経 糸挿入組織とするのが好ましく、この場合は編成が容易になって、生産性が向上 する。
【0010】 抗菌防臭処理は、公知の抗菌防臭剤を繊維素系繊維糸に含浸させる通常の方法 で行うことができる。そして、前筬組織用の紡績糸、中筬組織用の紡績糸および ウーリー加工糸の総てに抗菌防臭処理を施してもよいが、経編地における前筬用 紡績糸の構成比が30重量%以上の場合は、この前筬用紡績糸のみに抗菌防臭処 理を行っても実用上充分である。また、中筬組織用紡績糸に太い糸を用い、その 構成比が30重量%以上の場合は、この中筬組織用紡績糸のみに抗菌防臭処理を 行っても実用上支障がない。
【0011】
【考案の実施の形態】
ラッシェル編機を用いて幅50〜200mmの経編み抗菌防臭性弾力包帯を編成 する。すなわち、図1に示すように、抗菌・防臭加工が施された英式番手20〜 30番の綿糸(非伸縮性糸条)11を前筬に、また英式番手20/2〜30/2 番の綿糸(非伸縮性糸条)12を中筬に、また繊度70デニールのポリウレタン 弾性糸13a(図2参照)に繊度70〜110デニールのウーリーナイロン糸1 3bを巻付けてなるカバリング糸(伸縮性糸条)13を後筬にそれぞれ供給し、 前筬の綿糸11で鎖編「20/02」を、また中筬の綿糸12で上記鎖編の3本 にまたがる緯糸組織「88/00」を、また後筬のカバリング糸13で上記の鎖 編みに沿った経糸挿入組織「22/00」をそれぞれ編成する。
【0012】 ただし、編成に際して上記カバリング糸13の供給張力は、比較的弱く、20 〜30g/d程度に設定され、これによって編成後の経編地の破断伸度が30〜 45%に、また経編地の30%モジュラスが経編地の幅1cm当たり90〜110 g/cmにそれぞれ調整される。また、ポリウレタン弾性糸13aの繊度は、その 構成比が経編地に対し3〜5重量%となるように設定される。得られた弾力包帯 は、抗菌防臭性を備え、かつ適度な締付け力を有し、火傷、骨折、捻挫時の患部 の圧迫固定用に使用した場合、長期の使用によっても弾力性を失わず、しかも血 行障害が発生せず、また細菌が付着したり、悪臭が発生したりすることがなく、 長期の使用に耐えられる。
【0013】
【実施例】
図1において、前筬用綿糸11として抗菌・防臭加工を施した30番手の晒綿 糸(単糸)を、また中筬用綿糸12として30/2番手の晒綿糸(双糸)を、ま た後筬用カバリング糸13として70デニールのポリウレタン弾性糸13aに7 0デニールのウーリーナイロン糸13bを巻付けたシングルカバリング糸をそれ ぞれ用い、ラッセル編機(18ゲージ)で幅75mmの抗菌防臭性弾力包帯を編成 した。ただし、編成に際し、後筬用カバリング糸13の張力を20g/dに、伸 びを20%にそれぞれ設定した。得られた抗菌防臭性弾力包帯における使用糸の 構成比は下記の通りであった。 前筬用綿糸11 39% 中筬用綿糸12 54% ポリウレタン弾性糸13a 4% ウーリーナイロン糸13b 3%
【0014】 上記実施例の抗菌防臭性弾力包帯について7日間の着用試験を行った。また、 30番手の強撚綿糸を経糸と緯糸に用いた織物製の従来の弾力包帯(比較例1) および上記の実施例と同様の組織で前筬および後筬にレーヨン紡績糸(30番手 )を、後筬にダブルカバリング糸(芯糸:210デニールのポリウレタン弾性糸 、上下の巻糸:30デニールのレーヨンフィラメント糸)を用いた従来の経編み 伸縮包帯(比較例2)について同様の試験を行った。その結果を、破断伸度およ び30%モジュラスと共に下記の表に示す。
【0015】 表 実施例 比較例1 比較例2 包帯の破断伸度(%) 42 28 55 包帯の30%モジュラス(g/cm) 102 73 136 圧迫感 適度 弱 強 弾性回復 良好 不良 良好 水、汗の影響 無し 有り 無し 圧迫固定力 適度 適度 過大 耐洗濯性 良好 不良 良好 悪臭の発生 無し 有り 有り
【0016】
【考案の効果】
上記のとおり、請求項1〜4に記載された本考案の抗菌防臭性弾力包帯は、緊 張状態に長くおかれたり、汗で濡れたりしても弾力性を失わず、しかも長期間の 使用でも血行障害が発生せず、かつ細菌が付着したり、悪臭が発生したりするこ とがなく、生産性が高く、火傷、骨折、捻挫時の圧迫固定用として優れている。
【0017】 特に請求項2に記載された考案は、吸湿性に優れ、抗菌防臭処理が容易であり 、また肌触りが良好で、かつ弾力包帯としての破断伸度および30%モジュラス の調整が容易である。また、請求項3に記載の考案は、編成が容易で、生産性が 向上する。また、請求項4に記載の考案は、コストを低下し、しかも抗菌防臭機 能を実用可能な水準に維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例の編地の組織図である。
【図2】後筬用伸縮性糸条(カバリング糸)の構成を示
す正面図である。
【符号の説明】
11:前筬用綿糸(非伸縮性糸条) 12:中筬用綿糸(非伸縮性糸条) 13:後筬用カバリング糸(伸縮性糸条) 13a:ポリウレタン弾性糸 13b:ウーリーナイロン糸

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非伸縮性繊維糸条とゴム状弾性を有する
    伸縮性糸条とを用いて編成されたリボン状の経編地から
    なり、この経編地の破断伸度が30〜45%、30%モ
    ジュラス(経編地の長さ方向に30%の伸びを与えたと
    きの単位幅当たり引張り荷重)が90〜110g/cmで
    あり、かつ抗菌防臭加工が施されていることを特徴とす
    る抗菌防臭性弾力包帯。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の弾力包帯において、非伸
    縮性糸条が繊維素系繊維の紡績糸であり、伸縮性糸条が
    ポリウレタン弾性糸に合成繊維のウーリー加工糸を巻付
    けてなるカバリング糸であり、経編地におけるポリウレ
    タン弾性糸の構成比が3〜5重量%である抗菌防臭性弾
    力包帯。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の弾力包帯において、経編
    地が前筬組織、中筬組織および後筬組織からなり、前筬
    組織が繊維素系繊維の紡績糸からなる多数本の鎖編であ
    り、中筬組織が繊維素系繊維の紡績糸からなり上記鎖編
    の複数本にまたがってジグザグ状に挿入された緯糸組織
    であり、後筬組織が上記の鎖編に沿ってカバリング糸を
    挿入した経糸挿入組織である抗菌防臭性弾力包帯。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の抗菌防臭性弾力包帯にお
    いて、前筬組織を構成する紡績単糸が抗菌防臭加工を施
    したものである抗菌防臭性弾力包帯。
JP1997002284U 1997-03-14 1997-03-14 抗菌防臭性弾力包帯 Expired - Lifetime JP3041844U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012504005A (ja) * 2008-09-29 2012-02-16 コンバテック・テクノロジーズ・インコーポレイテッド 創傷包帯

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