JP3041636U - 太陽光反射鏡装置 - Google Patents

太陽光反射鏡装置

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JP3041636U
JP3041636U JP1997002401U JP240197U JP3041636U JP 3041636 U JP3041636 U JP 3041636U JP 1997002401 U JP1997002401 U JP 1997002401U JP 240197 U JP240197 U JP 240197U JP 3041636 U JP3041636 U JP 3041636U
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mirror
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reflecting
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運平 正木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】反射鏡面にはっきり視認可能な像を写さずに、
プライバシー保護及び犯罪防止面から有効となり、かつ
照射面積と光量を調節するために簡単に反射面曲率を変
えられる簡単な構造で安価に製造する。 【解決手段】太陽光反射鏡装置は、反射鏡ユニット1と
ユニット支持部2からなる。反射鏡ユニット1は、可と
う性の反射鏡体3と、両端が第1揺動軸4aでその付近
の一方がスライド調節可能の調節部11、他方が固定部
10である鏡支持体4と、先端部分5aが反射鏡体3の
裏面に当接し、歪を有して撓ませて任意曲率の凸面を形
成させる凸面形成体5と、鏡支持体4に固定され、第1
揺動軸4aを中心に反射鏡体3を揺動させる第1リンク
7と、第1揺動軸4aを軸支し、第1揺動軸4aに対し
て直交する第2揺動軸13を有する反射鏡受6と、第2
揺動軸13を中心に反射鏡体3を揺動させる第2リンク
8とで構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は建造物等によって生じた日陰部分に、太陽光を反射して照射する太陽 光反射鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
住宅の建て込んだ都市地域では、南側隣家等によって生じた日陰によって、庭 木に充分な太陽光が照射されない。また、耕地面積の限られた都市地域内の野菜 耕作地等についても同様である。この日陰対策のひとつとして、例えば実公平2 ー26103号公報に開示された日陰解消装置が提案されている。これは、太陽 光反射鏡が太陽を追尾するように動かされ、その反射光によって日陰を解消する ものであり、反射鏡としては平面鏡が一般的である。ここで、平面鏡の他に使用 される反射鏡として、複数の鏡を集合させて一つに形成された鏡、又は凸面鏡等 を用いる構成が、例えば実開昭62−179713号公報に記載された第12図 、第13図に開示されている。ここで使用される鏡は、視認性を保つ為に歪を少 なくしている。例えば、壁掛け鏡では「鏡像ゆがみ率」が−10%から+10% の間とされ(JIS S 4050参照)、鏡材では「反射像のゆがみ」が規格 されている(JIS R 3220参照)。 他方、用途の技術分野はそれぞれ異なるが、凸面鏡の反射面曲率を固定せずに 、任意の曲率に変えるため、反射鏡板を曲げる各種の技術手段が、例えば実開昭 62ー52537号、実開昭63−99569号の各公報に開示されている。こ れらの手段では、上記壁掛け鏡等と同様に、反射鏡面に写る像が歪まずにはっき り視認できることが必須条件となっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来の太陽光反射鏡装置では、使用する平面鏡又は凸面鏡に写る像が はっきり視認できる程度に写るため、鏡の設置位置によっては、住居内部又は庭 が道路側、隣家側等の外部から視認可能となり、プライバシー保護及び犯罪防止 面から問題となる。 また、反射光の照射面積は反射鏡面積に比例するため、照射面積をできるだけ 広くしようとすると、平面鏡では大型化とコスト増大という問題が生じる。この 点で、凸面鏡は同じ入射光量でも照射面積が大きくなるが、反射光量が拡散して 単位面積の照射量が減少してしまう。庭木等では少量の光量でも充分であるが、 太陽の直射に近い光量を必要とする場合もある。しかし、従来の装置では、簡単 に光量、照射面積を調節できないという問題がある。 そこで、光量、照射面積等を調節するために、太陽光反射鏡装置に使用する凸 面鏡の反射面曲率を変える構成が上記のごとく考えられる。しかし、上記した従 来の曲率変更手段を利用すると、反射鏡板を曲げる構造は複雑でコスト高になる だけでなく、反射鏡面に写る像がはっきり視認できてしまい前述のプライバシー 保護等の問題が生じる。 本考案は上記問題点にかんがみなされたもので、その目的とするところは、反 射鏡面にはっきり視認可能な像を写さずに、プライバシー保護及び犯罪防止面か ら有効となり、かつ照射面積と光量を調節するために簡単に反射面曲率を変えら れる簡単な構造で安価な太陽光反射鏡装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に係る太陽光反射鏡装置は、 可とう性鏡面の反射鏡体を備え、 前記反射鏡体の裏側の平面中心軸に位置する一本の直材であり、両端が第1揺 動軸として形成され、両端付近において、少なくとも一方が前記反射鏡体のスラ イド調節可能とされる調節部であり、他方が前記反射鏡体に一体的に固定される 固定部である鏡支持体を備え、 前記反射鏡体及び鏡支持体に対して垂直に位置し、先端部分が前記反射鏡体の 裏面中心近傍に当接され、前記固定部,調節部との三点支持によって、前記反射 鏡体を歪を有して撓ませて任意曲率の凸面を形成させるべく進退可能に前記鏡支 持体と係合する凸面形成体を備え、 前記反射鏡体及び鏡支持体の裏側において延設され、先端が前記鏡支持体に固 定され、前記第1揺動軸を中心として前記反射鏡体を揺動させる第1リンクを備 え、 前記反射鏡体の周囲に配設される枠体であり、前記第1揺動軸を軸支し、前記 第1揺動軸に対して直交する第2揺動軸を枠体外側に有する反射鏡受を備え、 前記反射鏡受の枠体から前記反射鏡体の裏側において延設され、前記第2揺動 軸を中心として前記第1リンクによる揺動方向に対して直交方向に前記反射鏡体 を揺動させる第2リンクを備える、 反射鏡ユニットと、 地面又は建物に設置され、複数の前記反射鏡受を平面状に収納可能かつ前記第 2揺動軸を軸支する枠体であり、個別の前記反射鏡ユニットの方向性及び数量を 任意に変えられるように、前記反射鏡ユニットを着脱自在とする、 ユニット支持部とで、構成される。 このため、太陽光を照射する場所に合わせて、反射鏡ユニットの数及び方向性 を選択し、反射鏡ユニットの第2揺動軸をセットすれば、ユニット支持部に簡単 に配置できる。そして、凸面形成体を反射鏡体に全く接触させなければ平面鏡と なり、凸面形成体の先端部分にて反射鏡体を撓ませて必要な曲率の凸面鏡を形成 できる。固定部、調節部、先端部分の三点支持によって、凸面形状は断面弧状の かまぼこ屋根に近似した形状とする。ここで、単に凸面鏡が形成されるのでなく 、適度に反射面が歪を有する。平面鏡の場合でも、極くわずか撓ませて像を歪め ることも可能である。そして、第1リンク及び第2リンクによって、反射鏡体を 前後,左右方向に揺動して、反射面の有する歪による光量不足があっても最適の 照射状態を決定できる。 そして、歪められた反射鏡面にはっきり視認可能な像を写されずに、プライバ シー保護及び犯罪防止面から有効となる。また、照射面積と光量を調節するため に反射面曲率を簡単に変えられる簡単な構造の装置を安価に得られる。 また、請求項2に係る太陽光反射鏡装置は前記請求項1に対して、 上記反射鏡体を断面弧状のかまぼこ屋根に近似した形状に撓ませた上記反射鏡 ユニットの複数個が、ユニット支持部においてカルデラ火山状に配列される。 このため、上記に加えて、反射鏡体の集合体がおおむね凹面鏡を形成すること となり、多量の光量を必要とする場合、光量を増加させることができる。 また、請求項3に係る太陽光反射鏡装置は前記請求項1又は2に対して、 上記反射鏡体は厚さが0.3mm乃至1.0mm、一辺が150mm乃至30 0mmの方形のステンレス鏡面板であり、上記凸面形成体と上記鏡支持体とがね じ機構にて係合し、上記凸面形成体の先端部分は円柱形状であり、上記鏡支持体 の固定部及び調節部がねじ止めであり、前記調節部は上記反射鏡体に設けた長孔 がスライド調節できることで上記反射鏡体の曲率を調節可能とし、上記ユニット 支持部が格子状枠体であり、この枠体に設けた軸受溝が上記反射鏡受の第2揺動 軸を着脱自在に軸支し、上記反射鏡ユニットをユニット単位にて着脱自在とする 。 このため、上記に加えて、ねじのピッチを適宜選択すれば、反射鏡体の撓み量 を細かに調節して、的確な曲率を得ることができる。 また、請求項4に係る太陽光反射鏡装置は前記請求項1,2又は3に対して、 上記ユニット支持部が前後・左右方向に揺動して太陽を追尾可能とする揺動部 を備える。 このため、上記に加えて、公知の揺動部を組み合わせることによって太陽の軌 道に追尾可能となり、安価で構造簡単な本装置の特徴を生かして、さらに効率的 に太陽光を反射できる。 さらに、請求項5に係る太陽光反射鏡装置は前記請求項1,2,3又は4に対 して、 上記反射鏡ユニットの第2揺動軸が上記ユニット支持部に揺動可能に固定さ れ、各反射鏡ユニットが固定状態とされる。 このため、上記に加えて、強風等の外力に対して反射鏡ユニットを安定させる 。
【0005】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の各請求項に対応した実施の形態について、適宜図面を使って説 明する。 先ず、請求項3及びこの上位概念の請求項1に対応した実施形態の一つである 第1実施形態について説明する。図1は第1実施形態に係る太陽光反射鏡装置の 一部断面の要部斜視図である。太陽光反射鏡装置は反射鏡ユニット1とユニット 支持部2とで構成される。この反射鏡ユニット1は、反射鏡体3,反射鏡体3の 裏面にて支持する鏡支持体4,反射鏡体3を任意の曲率に形成する凸面形成体5 、反射鏡体3の外周に沿って鏡支持体4を軸支する反射鏡受6、第1リンク7及 び第2リンク8によって構成される。
【0006】 反射鏡体3は、可とう性を有し、表面仕上げされて反射率を良くした正方形の ステンレス鏡面板であり、鏡支持体4への取付のために両端付近に取付孔9a, 長孔9bを有する。この可とう性を有することで、任意の曲率に撓めることが可 能になるだけでなく、反射面に適度な歪を加えられる。また、長孔9bは鏡支持 体4の調節部11に対応する位置に設けられ、反射鏡体3が凸面となる際にスラ イド可能な方向に長い孔であるため、任意の曲率状態の反射鏡体3を形成できる 。この反射鏡体3は、視認性を確保することが必須条件でないため、取付孔9a 、長孔9bの寸法、位置等の精度は、厳密にする必要がなく比較的ラフな加工で 安価に製造できる。反射鏡体3の厚さは0.3mm乃至1.0mmであり、0. 5mmから0.6mm程度が最適である。この程度の厚さであれば凸面形成体5 によって凸面を形成する際に、適度に歪を生じさせて反射面に写る像を視認でき ない程度に歪めることができ、かつ強風等の外力に対しても耐えることができる 。また、正方形の一辺が150mm乃至300mmである。この大きさも、取扱 い易く、市販品も多くて経済的であり、凸面を形成する際に適度に歪を生じるこ とのできる大きさである。 なお、上記正方形の形状に限定されることなく、長方形等の他の方形でもよく 、請求項1に対応する他の実施形態であれば方形に限定される必要もない。さら に、使用材料はこのステンレス製に限定されることなく、可とう性及び耐候性を 有する鏡体であればよく、他の金属に研磨,めっき,溶射等の表面処理を施して 製作した鏡体、又は合成樹脂材に銀,アルミニウム等の金属薄膜,誘電体多層膜 を蒸着して製作した鏡体であってもよい。
【0007】 鏡支持体4は、図1に示すように、反射鏡体3の裏側の平面中心軸に位置する 1本の直材の一種の長板であり、両端に第1揺動軸4aを設ける。図2に示すよ うに、第1揺動軸4aは後記する反射鏡受6に揺動自在に軸支される。また、鏡 支持体4の一端側に反射鏡体3を一体的に固定する固定部10の小ねじ12が配 設され、他端側に反射鏡体3のスライド調節を可能にする調節部11の小ねじ1 2が配設される。また、一方の固定部10も調節部11として、両側を調節部1 1とすることも可能であり、より大きな曲率の凸面を形成することができる。 小ねじ12は比較的軸径の小さい頭つきのねじであり、ねじ回しで締め付ける 。この頭はすりわり(JIS B 1101)又は十字穴(JIS B 111 1)の頭であり、例えば平小ねじ,丸小ねじ,なべ小ねじ,バインド小ねじ,皿 小ねじ,丸皿小ねじなどが該当する。 鏡支持体4の使用材料としては、軽量性,加工容易性,反射鏡体3を支持でき る強度及び耐候性を有すればよく、アルミニウム等の金属,木材及び合成樹脂材 が用いられる。なお、以下に説明する他の構成部材も同様であり、詳細な説明を 省略する。
【0008】 凸面形成体5は、図1及び図2に示すように、反射鏡体3及び鏡支持体4に対 して垂直に位置する。その先端部分5aが円柱形状のねじ2本であり、鏡支持体 4をめねじ側としてねじ機構で係合し、反射鏡体3中心付近の裏面に当接して反 射鏡体3を歪を有して撓ませるように進退可能とされる。ねじとしては、上記小 ねじ12、他に六角穴付き止めねじ(JIS B 1177),ボルト等がある 。このねじピッチを適宜選択すれば、反射鏡体3の撓み量を細かに調節できる。 図中記号5bは凸面形成体5の不要な回転を止めるロックナット等である。凸面 形成体5が反射鏡体3に全く接触して無い場合は、反射鏡体3は平面鏡となり、 少しでも当接して反射鏡体3を撓ませる場合は、任意の曲率の凸面鏡となる。形 成される凸面は、図2に示すように、固定部10、調節部11、先端部分5aの 三点支持によって、本形態では断面弧状のかまぼこ屋根に近似した形状となる。 この先端部分5aの形状は、写る像の視認性を確保させる必要がなく、逆に多少 の歪を有した方が有利なので、反射鏡体3の裏面を損傷しない程度の加工形状及 び精度で充分である。また、本形態の円柱形状に限定されることなく当接の端面 が方形,球形,楕円形等であってもよい。更に、従来の反射鏡を任意の曲率にす る場合と異なり、はっきり視認可能な像を写すような特殊な構造も形状も加工精 度も全く必要なくて、上述の三点支持構成であるから簡単かつ安価に製作できる 。
【0009】 第1リンク7は、図1及び図2に示すように、反射鏡体3及び鏡支持体4の裏 側に延設される。その一端部分が鏡支持体4の中心に溶接,ねじ止め等によって 固定される。他端が第1揺動軸4aを中心として図1の矢印Y−Y方向に動かさ れることで、反射鏡体3を図1の前後方向に揺動可能とするリンク棒として第1 リンク7が機能する。この第1リンク7は、単独又は他のリンク棒と接続されて リンク機構を形成し(図示省略)、複数の反射鏡ユニット1の各々の第1リンク 7がリンクされれば揺動操作を同時にできる。また、個別に独立して操作する場 合、各反射鏡体3を個別に微調整できて、太陽光の照射面積及び光量を簡単に調 節できる。反射面が多少歪を有することを特徴とする本考案では、この照射面積 と光量の調節は光量不足をカバーする上で特に有効である。
【0010】 反射鏡受6は、図1に示すように、反射鏡体3の略周囲に配設される枠体であ り、鏡支持体4の第1揺動軸4aを枠体内側にて軸支し、鏡支持体4の第1揺動 軸4aに対して、軸心が直交する第2揺動軸13を枠体外側に有する。第1揺動 軸4aを軸支する反射鏡受6の軸受部分は、摩擦抵抗によって第1揺動軸4aを 任意の揺動位置に保持できるように、その軸受径及び加工精度等が選択される( 参考としてJIS B 0401の「寸法公差及びはめあい」がある。)。
【0011】 第2リンク8は、反射鏡受6から反射鏡体3の裏側において延設される棒状体 である。第2リンク8は図1の矢印XーX方向に動かすことで、第2揺動軸13 を中心にして反射鏡体3が図1の左右方向に揺動可能となっている。上記第1リ ンク7と同様に、第2リンク8も単独又は他のリンク棒と接続してもよく(図示 省略)、複数の反射鏡ユニット1の各々の第2リンク8がリンクされれば、同時 揺動操作が可能となる。また、第2リンク8の設置数は、本形態の1本に限定さ れることなく、一つの反射鏡受6に対して複数個設置することができ、特に他の リンク棒等と接続する時に有効である。 上記第1リンク7及び第2リンク8は、強風等による反射鏡体3の揺動を制止 できるように、図示を省略するが固定手段を設けることもできる。これは、第1 ,第2揺動軸4a,13がゆるいはめ合い状態で軸支されている場合に特に有効 となる。
【0012】 ユニット支持部2は、図1に示すように、反射鏡受6の第2揺動軸13を軸支 する格子状の枠体であり、地面又は建物に設置される。図3に示すように、複数 の反射鏡ユニット1は平面状にユニット毎に収納される。第2揺動軸13の軸支 状態は、図4Aに示すように、枠体の裏側から略C字状の軸受溝14を設けて第 2揺動軸13を挿入して取付できる。軸受溝14は、第2揺動軸13とのすきま を徐々に狭くして着脱を容易にしている。符号14aはゴム材又は合成樹脂材の 栓体であり、第2揺動軸13との間に摩擦力を発生させることもできる。反射鏡 ユニット1の方向性を変えた配置にするためには、90度回転した位置にもこの 軸受溝14を設ける。また、上記第1揺動軸4aの場合と同様に、軸受溝14は 摩擦抵抗によって第2揺動軸13を任意の揺動位置に保持できるように寸法等が 決定される。第2揺動軸13の軸支手段は上記軸受溝14に限定されることなく 、図4Bのごとく板ばね15付きの軸受溝を設けて、その撓みを利用して着脱自 在及び揺動位置の保持を図ることもでき、簡単な各種の軸支手段が選択できる。 このように反射鏡ユニット1は、着脱自在とされて個別の反射鏡ユニット1の方 向性及び設置数量を任意に変えられる。反射面が多少歪を有することを特徴とす る本考案では、この反射鏡ユニット1の設置に関する自由度の高さによって、照 射面積及び光量の調節が効率的になって光量不足をカバーできることは、特に有 効である。
【0013】 次に、上述した第1実施形態に係る太陽光反射鏡装置の作動について説明する 。 先ず、太陽光を照射する場所に合わせて、反射鏡ユニット1の数及び方向性を 選択し、反射鏡ユニット1の第2揺動軸13を軸受溝14にセットすれば、ユニ ット支持部2に簡単に配置できる。そして、各反射鏡ユニット1の凸面をそれぞ れ調節する。すなわち、凸面形成体5を反射鏡体3に全く接触させなければ平面 鏡となり、凸面形成体5を回転させて先端部分5aにて反射鏡体3を撓ませて必 要な曲率の凸面鏡を形成できる。 凸面鏡の求める曲率を形成するには、調節部11の小ねじ12を緩め、先端部 分5aが当接して、反射鏡体3が撓み始めると、長孔9bによって反射鏡体3が スライドし、必要な曲率が得られたらロックナット5b、小ねじ12を締付るこ とで完了する。 なお、小ねじ12の頭を浮かせた状態で固定しておけば、上下方向にも余裕が 生じるので反射鏡体3をスライドさせる都度小ねじ12を緩める必要がない。形 成される凸面は、固定部10、調節部11、先端部分5aの三点支持によって、 断面弧状のかまぼこ屋根に近似した形状となる。ここで、単に凸面鏡が形成され るのでなく、適度に反射面が歪を有するので反射像を視認することができず、外 部からのプライバシー保護を図ることができる。平面鏡の場合でも、極くわずか 撓ませて像を歪めることも可能である。そして、第1リンク7及び第2リンク8 によって、反射鏡体3を前後,左右方向に揺動して、反射面の有する歪による光 量不足があっても最適の照射状態を決定できる。
【0014】 次に、請求項2に対応した実施形態の一つである第2実施形態について説明す る。第2実施形態は、図示は省略するが、反射鏡体3を断面弧状のかまぼこ屋根 に近似した形状に撓ませた反射鏡ユニット1がユニット支持部2においてカルデ ラ火山状に配列された構成である。これによって、反射鏡体3の集合体がおおむ ね凹面鏡を形成することとなり、光量を増加させることができる。その他の構成 部材等は上述した第1実施形態を利用するので詳細な説明を省略する。
【0015】 次に、請求項4に対応する実施形態の一つである第3実施形態は、図5に示す ように、ユニット支持部2を前後,左右方向に揺動可能として、太陽の動きに追 尾可能とする揺動部16備えたものである。揺動部16は上支持17,支持柱1 8及び基台19によって構成される。上支持17はユニット支持部2の裏側と支 持柱18の上端とを揺動可能に接続して、ユニット支持部2の前後方向の揺動を 可能にする。支持柱18は基台19に回転可能に下端で支持されて、ユニット支 持部2の左右方向の揺動を可能にする。揺動部16によって太陽の軌道に沿って 広範囲に追尾可能となり、より効率的に太陽光を反射できる。揺動部16の駆動 力としては、手動又は電動等を採用できる。また、太陽の軌道の季節変化は決ま っているので、プログラム入力して自動運転させることも可能である。なお、揺 動部16の構成は上記支持柱18等の構成に限定されることなく、公知の追尾手 段を広く利用できる。その他の構成は上述した第1及び第2実施形態と同様であ り、詳細な説明を省略する。
【0016】 更に、請求項5に対応する実施形態の一つである第4実施形態は、図示を省略 するが、反射鏡ユニット1の第2揺動軸13が栓体14a等の簡単な設置手段に よって着脱自在とされないで、揺動可能であるがねじ止め,接着剤等によって強 固に軸支状態とされる構成である。照射面積及び光量の調節の比較的少ない場合 、強風等の外力に対して反射鏡ユニット1がより安定することとなる。特に、第 2リンク8に固定装置を付加する必要が無くなる。その他の構成は上述した第1 ,第2及び第3実施形態と同様であり、詳細な説明を省略する。
【0017】
【考案の効果】
以上のように構成した請求項1に係る太陽光反射鏡装置であれば、反射鏡面に はっきり視認可能な像を写さずに、プライバシー保護及び犯罪防止面から有効と なる。また、照射面積と光量を調節するために簡単に反射面曲率及び方向性・数 を変えられる簡単な構造で安価に製造できる。請求項2に係る太陽光反射鏡装置 であれば、更に上記に加えて、反射鏡体の集合体がおおむね凹面鏡を形成するこ ととなり、光量を増加させることができる。請求項3に係る太陽光反射鏡装置で あれば、更に上記に加えて、凸面形成体のねじピッチの選択によって的確な曲率 を選択可能となり、最適の照射面積及び光量に調節することがより効率的に可能 となる。請求項4に係る太陽光反射鏡装置であれば、更に上記に加えて、公知の 揺動部を組み合わせることによって太陽の軌道に対して広範囲な追尾可能となり 、安価で構造簡単な本装置の特徴を生かして、さらに効率的に太陽光を反射でき る。請求項5に係る太陽光反射鏡装置であれば、更に上記に加えて、強風等の外 力に対して、第2リンクに固定手段を付加させることなく反射鏡ユニットを安定 させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の太陽光反射鏡装置の要部斜視図
である。
【図2】第1実施形態の反射鏡ユニットの断面図であ
る。
【図3】第1実施形態の反射鏡ユニットとユニット支持
部との配置関係を示す太陽光反射鏡装置の正面図であ
る。
【図4】Aは軸受溝を用いたユニット支持部と反射鏡受
の第2揺動軸との取付関係を示す説明図であり、Bは板
ばねを用いたユニット支持部と反射鏡受の第2揺動軸と
の取付関係を示す説明図である。
【図5】第3実施形態の太陽光反射鏡装置の側面図であ
る。
【符号の説明】
1 反射鏡ユニット 3 反射鏡体 4 鏡支持体
4a 第1揺動軸 5 凸面形成体 6 反射鏡受 7 第1リンク
8 第2リンク 10 固定部 11 調節部 13 第2揺動軸 2 ユニット支持部 14 軸受溝 15 板ばね 16 揺動部

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可とう性鏡面の反射鏡体を備え、 前記反射鏡体の裏側の平面中心軸に位置する一本の直材
    であり、両端が第1揺動軸として形成され、両端付近に
    おいて、少なくとも一方が前記反射鏡体のスライド調節
    可能とされる調節部であり、他方が前記反射鏡体に一体
    的に固定される固定部である鏡支持体を備え、 前記反射鏡体及び鏡支持体に対して垂直に位置し、先端
    部分が前記反射鏡体の裏面中心近傍に当接され、前記固
    定部,調節部との三点支持によって、前記反射鏡体を歪
    を有して撓ませて任意曲率の凸面を形成させるべく進退
    可能に前記鏡支持体と係合する凸面形成体を備え、 前記反射鏡体及び鏡支持体の裏側において延設され、先
    端が前記鏡支持体に固定され、前記第1揺動軸を中心と
    して前記反射鏡体を揺動させる第1リンクを備え、 前記反射鏡体の周囲に配設される枠体であり、前記第1
    揺動軸を軸支し、前記第1揺動軸に対して直交する第2
    揺動軸を枠体外側に有する反射鏡受を備え、 前記反射鏡受の枠体から前記反射鏡体の裏側において延
    設され、前記第2揺動軸を中心として前記第1リンクに
    よる揺動方向に対して直交方向に前記反射鏡体を揺動さ
    せる第2リンクを備える、反射鏡ユニットと、 地面又は建物に設置され、複数の前記反射鏡受を平面状
    に収納可能かつ前記第2揺動軸を軸支する枠体であり、
    個別の前記反射鏡ユニットの方向性及び数量を任意に変
    えられるように、前記反射鏡ユニットを着脱自在とす
    る、ユニット支持部とで、構成されることを特徴とする
    太陽光反射鏡装置。
  2. 【請求項2】 上記反射鏡体を断面弧状のかまぼこ屋根
    に近似した形状に撓ませた上記反射鏡ユニットの複数個
    が、ユニット支持部においてカルデラ火山状に配列され
    ることを特徴とする請求項1に記載される太陽光反射鏡
    措置。
  3. 【請求項3】 上記反射鏡体は厚さが0.3mm乃至
    1.0mm、一辺が150mm乃至300mmの方形の
    ステンレス鏡面板であり、上記凸面形成体と上記鏡支持
    体とがねじ機構にて係合し、上記凸面形成体の先端部分
    は円柱形状であり、上記鏡支持体の固定部及び調節部が
    ねじ止めであり、前記調節部は上記反射鏡体に設けた長
    孔がスライド調節できることで上記反射鏡体の曲率を調
    節可能とし、上記ユニット支持部が格子状枠体であり、
    この枠体に設けた軸受溝が上記反射鏡受の第2揺動軸を
    着脱自在に軸支し、上記反射鏡ユニットをユニット単位
    にて着脱自在とすることを、特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載される太陽光反射鏡措置。
  4. 【請求項4】 上記ユニット支持部が前後・左右方向に
    揺動して太陽を追尾可能とする揺動部を備えることを特
    徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載される
    太陽光反射鏡装置。
  5. 【請求項5】 上記反射鏡ユニットの第2揺動軸が上記
    ユニット支持部に揺動可能に固定され、各反射鏡ユニッ
    トが固定状態とされることを特徴とする請求項1、請求
    項2、請求項3又は請求項4に記載される太陽光反射鏡
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113272585A (zh) * 2019-01-09 2021-08-17 Zkw集团有限责任公司 反射器单元
CN113272585B (zh) * 2019-01-09 2024-02-20 Zkw集团有限责任公司 反射器单元

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