JP3041387B2 - 電子写真用トナー - Google Patents

電子写真用トナー

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JP3041387B2
JP3041387B2 JP3037925A JP3792591A JP3041387B2 JP 3041387 B2 JP3041387 B2 JP 3041387B2 JP 3037925 A JP3037925 A JP 3037925A JP 3792591 A JP3792591 A JP 3792591A JP 3041387 B2 JP3041387 B2 JP 3041387B2
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正実 冨田
康敬 岩本
興二 矢野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電印刷
法などにおいて、電気的潜像または磁気的潜像を現像す
るのに用いられるトナーに関する。特に熱ロール定着法
において、より低温で充分定着するオイルレストナーに
関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法、静電印刷法、静電記録法な
どで形成される静電荷像は乾式法の場合、一般にバイン
ダー樹脂及び着色剤を主成分とする乾式トナーで現像
後、コピー用紙上に転写、定着される。トナー像の定着
法としては種々あるが、熱効率が高いこと及び高速定着
が可能であることから熱ローラー定着方式が広く採用さ
れている。このような熱定着方式で高速定着を行なう場
合、トナーには良好な低温定着性(または定着下限温度
が低いこと)が要求され、またこのためにバインダー樹
脂としては低軟化点のものが使用される。しかしトナー
中に低軟化点樹脂を含有させると、定着時にトナー像の
一部が熱ローラーの表面に付着し、これがコピー用紙上
に転移して地汚れを起こす、いわゆるオフセット性及び
巻き付き現象(特に熱ローラー温度が低いときに多
い。)が発生し易くなる。
【0003】そこでこれらの現象を防止する手段として
特開昭51−143333号、同57−148752
号、同58−97056号、同60−247250号等
では離型剤として固形シリコーンワニス、高級脂肪酸、
高級アルコール、各種ワックス等を添加することが提案
されているが、いずれも良好な低温定着性を維持しなが
ら、充分な耐オフット性および耐巻き付き性を示すもの
は知られていない。具体的には従来の低分子量ポリエチ
レン、低分子量ポリプロピレン等のポリオレフィンワッ
クスは耐オフセット性は良好であるが、低温定着性が充
分でなく、キャンデリラワックス等の植物性ワックスは
耐オフセット性及び低温定着性は良好であるが、耐巻き
付き性が十分でなく、また、固形シリコーンワニス、固
形シリコーンオイル、アミドワックス、高級脂肪酸、高
級アルコールは低温定着性は良好であるが耐オフセット
性及び耐巻き付き性が十分でない。しかも従来の離型剤
はバインダー樹脂への分散性が悪いため、現像中、離型
剤がトナーから遊離して感光体や現像スリーブに付着す
る、いわゆるフィルミングが多く、またスペントトナ〜
によるキャリア汚染も生じ、長期に亘って安定して良質
の画像を形成することは困難であった。更には前記各種
ワックスを含有せしめることにより、高温高湿下におけ
る摩擦帯電量と低温低湿における摩擦帯電量の差(以
後、Q/M環境変動とする)が大きくなり、ラン中にお
ける画像濃度の変動が発生し易くなるという問題が発生
し、いまだ満足できる改善はなされていないのが現状で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、定着
時、十分な耐オフセット性を有し、定着下限温度が低
く、しかも定着ロールへの巻き付きが発生しないこと、
さらに他の目的は、地汚れやトナーの飛散がなく、連続
使用時においても初期画像と同等の忠実度の高い画像が
得られ、高速定着に好適なトナーを提供することであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第1の
発明として、結着樹脂、着色剤および離型剤を主成分と
する電子写真用トナーにおいて、前記トナーの結着樹脂
にポリエステル樹脂を用い、離型剤としてカルナウバワ
ックス及び下記一般式化1で表される含フツ素スルホン
酸塩化合物をそれぞれ含有することを特徴とする電子写
真用トナーが提供される。
【化1】 また、第2の発明として、結着樹脂、着色剤および離型
剤を主成分とする電子写真用トナーにおいて、前記トナ
ーの結着樹脂にポリエステル樹脂を用い、離型剤として
モンタンワックス及び下記一般式化1で表される含フツ
素スルホン酸塩化合物をそれぞれ含有することを特徴と
する電子写真用トナーが提供される。
【化1】 更に、第3の発明として、離型剤として更に酸化ライス
ワックスを含有させた電子写真用トナーが提供される。
【0006】本発明で用いるカルナウバワックス及びモ
ンタンワックスの使用量はバインダー樹脂に対して通常
0.5〜20wt%、好ましくは1〜10wt%であ
る。このようにカルナウバワックス及びモンタンワック
スを含有させることにより本発明のトナーは良好な低温
定着性を示すと共に耐巻き付き性及び耐フィルミング性
に優れたものとなる。
【0007】また、カルナウバワックスは酸価が2以下
のものを、モンタンワックスは酸価が15以下のものを
用いることが望ましい。カルナウバワックス及びモンタ
ンワックスの酸価が前記の値を越えると環境変化による
摩擦帯電量の差が大きくなるので望ましくない。
【0008】次に本発明のトナーに用いられる他の材料
について説明する。本発明に使用されるバインダー樹脂
としては、ポリエステル樹脂を用いるが、中でもビスフ
ェノールジオール型と多価カルボン酸から合成されるポ
リエステル樹脂であると耐塩ビマット性やカラートナー
の色材の色を損なう事なく、良好な現像剤を得ることが
できる。また更に、前記一般式化1であらわされる含フ
ッ素スルホン酸塩化合物を含有することにより、良好な
耐オフセット性を効果的に得られ、更にはQ/M環境変
動においても良好なトナーを得ることができる。
【0009】本発明に使用される前記一般式化1で示さ
れる含フッ素スルホン酸塩化合物としては、たとえば表
1に示すようなものが挙げられる。
【0010】
【表1−(1)】
【表1−(2)】
【0011】本発明のトナーは、前記したように結着樹
脂としてポリエステル樹脂を用い、離型剤としてカルナ
ウバワックスもしくはモンタンワックスと共に前記一般
式化1で示される含フッ素スルホン酸塩化合物を必須成
分とするが、更に離型剤として酸化ライスワックスを含
有させることにより、より良好な耐オフセット性、耐巻
き付き性を得ることができる。
【0012】この理由は現時点では定かではないが、離
型剤のトナー中での分散状態が良好となり、両者が均一
に分散、存在しているため長期間の攪拌に於いてもトナ
ー表面からの脱離が少なく、キャリアへのトナー付着
(トナースペント)や感光体へのフィルミングが抑制さ
れることによるものと思われる。
【0013】酸化ライスワックスの使用量はバインダー
樹脂に対して0.1〜20wt%、好ましくは1〜10
wt%である。
【0014】本発明に使用される着色剤としては、カー
ボンブラック、ランプブラック、鉄黒、群青、ニグロシ
ン染料、アニリンブルー、フタロシアニンブルー、フタ
ロシアニングリーン、ハンザイエローG、ローダミン6
G、レーキ、カルコオイルブルー、クロムイエロー、キ
ナクリドン、ベンジジンイエロー、ローズべンガル、ト
リアリルメタン系染料、モノアゾ系、ジスアゾ系、染顔
料など、従来公知のいかなる染顔料をも単独あるいは混
合して使用し得る。これらの着色剤の使用量はバインダ
ー樹脂に対して、通常、1〜30wt%、好ましくは3
〜20wt%である。
【0015】更に本発明のトナーは、二成分系現像剤と
して用いる場合にはキャリア粉と混合して用いられる。
本発明に使用し得るキャリアとしては、公知のものがす
べて使用可能であり、例えば鉄粉、フェライト粉、ニッ
ケル粉のごとき磁性を有する粉体、ガラスビーズ等及び
これらの表面を樹脂などで処理した物などが挙げられ
る。
【0016】更に本発明のトナーは更に磁性材料を含有
させ、磁性トナーとしても使用し得る。本発明の磁性ト
ナー中に含まれる磁性材料としては、マグネタイト、ヘ
マタイト、フェライト等の酸化鉄、鉄、コバルト、ニッ
ケルのような金属あるいはこれら金属のアルミニウム、
コバルト、銅、鉛、マグネシウム、スズ、亜鉛、アンチ
モン、ベリリウム、ビスマス、カドミウム、カルシウ
ム、マンガン、セレン、チタン、タングステン、バナジ
ウムのような金属の合金およびその混合物などが挙げら
れる。
【0017】これら強磁性体は平均粒径が0.1〜2μ
m程度のものが望ましく、トナー中に含有させる量とし
ては樹脂成分100重量部に対し約20〜200重量
部、特に好ましくは樹脂成分100重量部に対し約40
〜150重量部である。
【0018】又本発明のトナーは、必要に応じて添加物
を混合してもよい。添加物としては、例えばテフロン、
ステアリン酸亜鉛のごとき滑剤あるいは酸化セリウム、
炭化ケイ素等の研磨剤、あるいは例えばコロイダルシリ
カ、酸化アルミニウムなどの流動性付与剤、ケーキング
防止剤、あるいは例えばカーボンブラック、酸化スズ等
の導電性付与剤、あるいは低分子量ポリオレフィンなど
の定着助剤等がある。
【0019】
【実施例】以下、本発明を下記の実施例によってさらに
具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるもので
はない。なお、部数はすべて重量部である。
【0020】実施例1 ポリエステル樹脂(数平均分子量Mn =6000、重量平均分子量Mw= 50000、ガラス転移点Tg=61℃) 81部 カルナウバワックス(酸化0.5) 4部 カーボンブラック(三菱カーボン社製#44) 12部 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(1)〕 3部 上記組成の混合物をヘンシェルミキサー中で十分攪拌混
合した後、ロールミルで80〜110℃の温度で約40
分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得られた混練物を粉
砕、分級し、5〜20μmの粒径のトナーを得た。この
トナー3部に対し、シリコーン樹脂を被覆した100〜
250メッシュのフェライトキャリア97部とをボール
ミルで混合し、二成分系現像剤を得た。次に定着ローラ
ーとしてテフロン被覆ローラーを具備した普通紙複写機
(当社製FT−7030)に前記現像剤をセットし、熱
ローラー温度130℃で連続コピーテストを行なったと
ころ、オフセットや巻き付き現象を生じることなく、初
期はもちろん、10万枚コピー後も良好な画像が得ら
れ、感光体や現像スリーブへのフィルミングもみられな
かった。また、定着テストとしてホットオフセット、コ
ールドオフセット、巻き付き発生温度および定着下限温
度を測定したところ、後記表2に示すように良好な結果
が得られた。またさらに、30℃90%、10℃15%
それぞれの環境下におい画像出しをおこない、帯電量を
測定したところ、−27.3μc/g、−26.8μc
/gと良好な結果が得られ、さらにそれぞれ良好な画像
が得られた。更に10万枚後の現像剤のトナースペント
を測定したところ、トナースペントは認められなかっ
た。
【0021】比較例1 実施例1のカルナウバワックスの代わりに、低分子量
(ポリプロピレン(三洋化成工業社製660P)を用い
る以外は実施例1と同様に現像剤を得、連続コピーテス
トを行ったところ、巻き付き現象が発生し、良好な画像
は得られなかった。また定着性は後記表1に示すよう
に、ホットオフセット性は十分であったが、巻き付き発
生温度、定着下限温度が高く、十分な低温定着性が得ら
れなかった。また環境変動においてもその変動率が大き
く不十分な結果となった。
【0022】実施例2 ポリエステル樹脂(数平均分子量Mn =5300、重量平均分子量Mw= 51000、ガラス転移点Tg=59.5℃) 85部 カルナウバワックス(酸化0.9) 3部 カーボンブラック(三菱カーボン社製#44) 9部 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(3)〕 0.5部 含クロムモノアゾ染料 2部 上記組成の混合物を実施例1と同様に、ヘンシェルミキ
サー中で十分攪拌した後、ロールミルで80〜110℃
の温度で約40分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得ら
れた混練物を粉砕分級し、5〜20μmの粒径のトナー
を得た。このトナー3.5部に対し、150〜250メ
ッシュの酸化鉄粉キャリア(日本鉄粉社製TEFV)9
6.5部とをボールミルで混合し二成分系現像剤を得
た。以下この現像剤を用いて実施例1と同様に連続コピ
ーテストを行なったところ、実施例1と同様に良好な結
果が得られた。またこのものの定着性は後記表2に示す
ように良好であった。
【0023】実施例3 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(5)〕を用いたほ
かは実施例1と同様にして、現像剤を得た。次にこの現
像剤を実施例1と同様にして連続コピーテストを行った
ところ、実施例1と同様に良好な結果が得られた。また
このものの定着性は後記表2に示すように良好であっ
た。
【0024】比較例2 実施例2のカルナウバワックスを用いない以外は実施例
2と同様に現像剤を作製し、連続コピーテストを行った
ところ、耐オフセット性は満足な結果であったが巻き付
き現象が発生し、良好な画像は得られなかった。更に
は、後記表2に示されるように低温定着性が不十分であ
った。
【0025】比較例3 実施例3のカルナウバワックスを用いない以外は実施例
3と同様に現像剤を作製し、連続コピーテストを行った
ところ、比較例2と同様、耐オフセット性は満足な結果
であったが、巻き付き現象が発生し、良好な画像は得ら
れなかった。更には、後記表2に示されるように低温定
着性が不十分であった。
【0026】実施例4 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(7)〕を用いたほ
かは実施例1と同様にして、現像剤を得た。次にこの現
像剤を実施例1と同様にして連続コピーテストを行った
ところ、実施例1と同様に良好な結果が得られた。また
このものの定着性は後記表2に示すように良好であっ
た。
【0027】実施例5 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(10)〕を用いた
ほかは実施例1と同様にして、現像剤を得た。次にこの
現像剤を実施例1と同様にして連続コピーテストを行っ
たところ、実施例1と同様に良好な結果が得られた。ま
たこのものの定着性は後記表2に示すように良好であっ
た。
【0028】比較例4 実施例3の含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(5)〕
を用いない以外は実施例3と同様に現像剤を作製し、連
続コピーテストを行ったところ、耐巻き付き性やQ/M
環境変動は満足な結果であったが、ホットオフセットが
若干発生し、良好な画像は得られなかった。更には、後
記表1に示されるように低温定着性が不十分であった。
【0029】比較例5 実施例5の含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(7)〕
の代わりに含クロムアゾ系染料を用い実施例3と同様に
現像剤を作製し、連続コピーテストを行ったところ、比
較例2と同様、耐オフセット性や耐巻き付き性は満足な
結果であったが、Q/Mの環境変動が不良で良好な画像
は得られなかった。
【0030】比較例6 実施例5の含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(1
0)〕の代わりにサリチル酸誘導体亜鉛塩を用い実施例
3と同様に現像剤を作製し、連続コピーテストを行った
ところ、比較例2と同様、耐オフセット性や耐巻き付き
性は満足な結果であったがQ/Mの環境変動が不良で、
良好な画像は得られなかった。
【0031】実施例6 実施例1において、カルナウバワックスの代わりにモン
タン系エステルワックスを用いた以外は実施例1と同様
にしてトナーを作製し、実施例1と同様な試験に供した
ところ実施例1と同様な結果が得られた。
【0032】実施例7 ポリエステル樹脂(数平均分子量Mn =5300、重量平均分子量Mw= 51000、ガラス転移点Tg=59.5℃) 85部 モンタン系エステルワックス(酸価12.0) 3部 カーボンブラック(三菱カーボン社製#44) 9部 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(2)〕 0.5部 含クロムモノアゾ染料 2部 上記組成の混合物を実施例1と同様に、ヘンシェルミキ
サー中で十分攪拌した後、ロールミルで80〜110℃
の温度で約40分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得ら
れた混練物を粉砕分級し、5〜20μmの粒径のトナー
を得た。このトナー3.5部に対し、150〜250メ
ッシュの酸化鉄粉キャリア(日本鉄粉社製TEFV)9
6.5部とをボールミルで混合し、二成分系現像剤を得
た。以下この現像剤を用いて実施例1と同様に連続コピ
ーテストを行なったところ、実施例1と同様に良好な結
果が得られた。またこのものの定着性は後記表2に示す
ように良好であった。
【0033】実施例8 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(3)〕を用いたほ
かは実施例6と同様にして、現像剤を得た。次にこの現
像剤を実施例1と同様にして連続コピーテストを行った
ところ、実施例1と同様に良好な結果が得られた。また
このものの定着性は後記表2に示すように良好であっ
た。
【0034】実施例9 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(7)〕を用いたほ
かは実施例6と同様にして、現像剤を得た。次にこの現
像剤を実施例1と同様にして連続コピーテストを行った
ところ、実施例1と同様に良好な結果が得られた。また
このものの定着性は後記表2に示すように良好であっ
た。
【0035】実施例10 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(10)〕を用いた
ほかは実施例6と同様にして、現像剤を得た。次にこの
現像剤を実施例1と同様にして連続コピーテストを行っ
たところ、実施例1と同様に良好な結果が得られた。ま
たこのものの定着性は後記表2に示すように良好であっ
た。
【0036】比較例7 実施例8の含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(3)〕
を用いない以外は実施例8と同様に現像剤を作製し、連
続コピーテストを行ったところ、比較例5と同様、耐オ
フセット性や耐巻き付き性は満足な結果であったがQ/
Mの環境変動が不良で、良好な画像は得られなかった。
【0037】比較例8 実施例9の含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(7)〕
の代わりに含クロムアゾ染料を用い実施例9と同様に現
像剤を作製し、連続コピーテストを行ったところ、比較
例5と同様、耐オフセット性や耐巻き付き性は満足な結
果であったがQ/Mの環境変動が不良で、良好な画像は
得られなかった。
【0038】比較例9 実施例10の含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(1
0)〕の代わりにサリチル酸誘導体亜鉛塩を用い実施例
10と同様に現像剤を作製し、連続コピーテストを行っ
たところ、比較例5同様、耐オフセット性や耐巻き付き
性は満足な結果であったがQ/Mの環境変動が不良で、
良好な画像は得られなかった。
【0039】実施例11 ポリエステル樹脂(数平均分子量Mn =6000、重量平均分子量Mw= 50000、ガラス転移点Tg=61℃) 81部 カルナウバワックス(酸化0.9 ) 3部 酸化ライスワックス(酸化14.0) 2部 カーボンブラック(三菱カーボン社製#44) 12部 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(1)〕 2部 上記組成の混合物をヘンシェルミキサー中で十分攪拌し
た後、ロールミルで80〜110℃の温度で約40分間
加熱溶融し、室温まで冷却後、得られた混練物を粉砕分
級し、5〜20μmの粒径のトナーを得た。このトナー
3部に対し、シリコーン樹脂を被覆した100〜250
メッシュのフェライトキャリア97部とをボールミルで
混合し、二成分系現像剤を得た。次に定着ローラーとし
てテフロン被覆ローラーを具備した普通紙複写機(当社
製FT−7030)に前記現像剤をセットし、熱ローラ
ー温度130℃で連続コピーテストを行なったところ、
オフセットや巻き付き現象を生じることなく、初期はも
ちろん、10万枚コピー後も良好な画像が得られ、感光
体や現像スリーブへのフィルミングもみられなかった。
また、定着テストとしてホットオフセット、コールドオ
フセット、巻き付き発生温度および定着下限温度を測定
したところ、後記表2に示すように良好な結果が得られ
た。またさらに、30℃90%、10℃15%それぞれ
の環境下において画像出しをおこない、帯電量を測定し
たところ、−30.5μc/g、−30.3μc/gと
良好な結果が得られ、さらにそれぞれ良好な画像が得ら
れた。更に10万枚後の現像剤のトナースペントを測定
したところ、トナースペントは認められなかった。
【0040】実施例12 ポリエステル樹脂(数平均分子量Mn =5300、重量平均分子量Mw= 51000、ガラス転移点Tg=59.5℃) 85部 カルナウバワックス(酸化0.25) 1部 酸化ライスワックス(酸化3.5) 4部 カーボンブラック(三菱カーボン社製#44) 9部 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(2)〕 1部 含クロムモノアゾ染料 (オリエント化学ボントロンS−34) 2部 上記組成の混合物を実施例11と同様に、ヘンシェルミ
キサー中で十分攪拌した後、ロールミルで80〜110
℃の温度で約40分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得
られた混練物を粉砕分級し、5〜20μmの粒径のトナ
ーを得た。このトナー3.5部に対し、150〜250
メッシュの酸化鉄粉キャリア(日本鉄粉社製TEFV)
96.5部とをボールミルで混合し二成分系現像剤を得
た。以下この現像剤を用いて実施例1と同様に連続コピ
ーテストを行なったところ、実施例1と同様に良好な結
果が得られた。またこのものの定着性は後記表2に示す
ように良好であった。
【0041】実施例13 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(3)〕を用いたほ
かは実施例11と同様にして、現像剤を得た。次にこの
現像剤を実施例11と同様にして連続コピーテストを行
ったところ、実施例1と同様に良好な結果が得られた。
またこのものの定着性は後記表2に示すように良好であ
った。
【0042】実施例14 カルナウバワックス(酸化0.75) 3.5部 酸化ライスワックス(酸化10.0) 2部 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(7)〕 2部 を用いたほかは実施例11と同様にして、現像剤を得
た。次にこの現像剤を実施例11と同様にして連続コピ
ーテストを行ったところ、実施例1と同様に良好な結果
が得られた。またこのものの定着性は後記表2に示すよ
うに良好であった。
【0043】実施例15 カルナウバワックス(酸化0.45) 3.0部 酸化ライスワックス(酸化13.0) 2.5部 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(10)〕 2.5部 を用いたほかは実施例11と同様にして、現像剤を得
た。次にこの現像剤を実施例11と同様にして連続コピ
ーテストを行ったところ、実施例1と同様に良好な結果
が得られた。またこのものの定着性は後記表2に示すよ
うに良好であった。
【0044】比較例10 実施例13の含フッ素スルホン酸塩化合物例−3を用い
ない以外は実施例13と同様に現像剤を作製し、連続コ
ピーテストを行ったところ、比較例5と同様、耐オフセ
ット性は満足な結果であったが、Q/M環境変動が不良
で良好な画像は得られなかった。
【0045】比較例11 実施例14の含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−
(7)〕を用いない以外は実施例13と同様に現像剤を
作製し、連続コピーテストを行ったところ、比較例5と
同様、耐オフセット性は満足な結果であったが、Q/M
環境変動が不良で良好な画像は得られなかった。
【0046】実施例16 ポリエステル樹脂(数平均分子量Mn =6000、重量平均分子量Mw= 50000、ガラス転移点Tg=61℃) 85部 モンタン系エステルワックス(酸化9.5) 3部 酸化ライスワックス(酸化15.0) 1部 カーボンブラック(三菱カーボン社製#44) 12部 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(1)〕 2部 上記組成の混合物をヘンシェルミキサー中で十分攪拌し
た後、ロールミルで80〜110℃の温度で約40分間
加熱溶融し、室温まで冷却後、得られた混練物を粉砕、
分級し、5〜20μmの粒径のトナーを得た。このトナ
ー3部に対し、シリコーン樹脂を被覆した100〜25
0メッシュのフェライトキャリア97部とをボールミル
で混合し、二成分系現像剤を得た。次に定着ローラーと
してテフロン被覆ローラーを具備した普通紙複写機(当
社製FT−7030)に前記現像剤をセットし、熱ロー
ラー温度130℃で連続コピーテストを行なったとこ
ろ、オフセットや巻き付き現象を生じることなく、初期
はもちろん、10万枚コピー後も良好な画像が得られ、
感光体や現像スリーブへのフィルミングもみられなかっ
た。また、定着テストとしてホットオフセット、コール
ドオフセット、巻き付き発生温度および定着下限温度を
測定したところ、後記表2に示すように良好な結果が得
られた。またさらに、30℃90%、10℃15%それ
ぞれの環境下におい画像出しをおこない、帯電量を測定
したところ、27.5μc/g、−26.1μc/gと
良好な結果が得られ、さらにそれぞれ良好な画像が得ら
れた。更に10万枚後の現像剤のトナースペントを測定
したところ、トナースペントは認められなかった。
【0047】実施例17 ポリエステル樹脂(数平均分子量Mn =5300、重量平均分子量Mw= 51000、ガラス転移点Tg=59.5℃) 85部 モンタン系エステルワックス(酸化12.0) 1部 酸化ライスワックス(酸化20.5) 2部 カーボンブラック(三菱カーボン社製#44) 9部 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(2)〕 1部 含クロムモノアゾ染料 (オリエント化学ボントロンS−34) 2部 上記組成の混合物を実施例1と同様に、ヘンシェルミキ
サー中で十分攪拌した後、ロールミルで80〜110℃
の温度で約40分間加熱溶融し、室温まで冷却後、得ら
れた混練物を粉砕分級し、5〜20μmの粒径のトナー
を得た。このトナー3.5部に対し、150〜250メ
ッシュの酸化鉄粉キャリア(日本鉄粉社製TEFV)9
6.5部とをボールミルで混合し二成分系現像剤を得
た。以下この現像剤を用いて実施例1と同様に連続コピ
ーテストを行なったところ、実施例1と同様に良好な結
果が得られた。またこのものの定着性は後記表2に示す
ように良好であった。
【0048】実施例18 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(3)〕を用いたほ
かは実施例16と同様にして、現像剤を得た。次にこの
現像剤を実施例16と同様にして連続コピーテストを行
ったところ、実施例1と同様に良好な結果が得られた。
またこのものの定着性は後記表2に示すように良好であ
った。
【0049】実施例19 モンタン系エステルワックス(酸化4.0) 2部 酸化ライスワックス(酸化11.5) 2部 含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−(7)〕 1.5部 を用いたほかは実施例16と同様にして、現像剤を得
た。次にこの現像剤を実施例16と同様にして連続コピ
ーテストを行ったところ、実施例1と同様に良好な結果
が得られた。またこのものの定着性は後記表2に示すよ
うに良好であった。
【0050】実施例20 モンタン系エステルワックス(酸化7.5) 3部 酸化ライスワックス(酸化13.5) 2.5部 含フッ素スルホン酸塩化合物 例−13 2.0部 を用いたほかは実施例16と同様にして、現像剤を得
た。次にこの現像剤を実施例16と同様にして連続コピ
ーテストを行ったところ、実施例1と同様に良好な結果
が得られた。またこのものの定着性は後記表2に示すよ
うに良好であった。
【0051】比較例12 実施例18の含フッ素スルホン酸塩化合物〔例−
(3)〕を用いない以外は実施例18と同様に現像剤を
作製し、連続コピーテストを行ったところ、比較例5と
同様、耐オフセット性は満足な結果であったが、Q/M
環境変動が不良で良好な画像は得られなかった。
【0052】比較例13 実施例19の含フッ素スルホン酸塩化合物例−10を用
いない以外は実施例19と同様に現像剤を作製し、連続
コピーテストを行ったところ、比較例5と同様、耐オフ
セット性は満足な結果であったが、Q/M環境変動が不
良で良好な画像は得られなかった。
【0053】以上の結果を表2に示す。なお、各評価方
法は以下によった。 〔オフセット発生温度〕コピー紙上に転写されたトナー
画像を前記テフロン被覆ローラーでローラーの加熱温度
を順次上昇させながら、ローラーのニップ幅4mmおよ
び線速250mm/secの条件で定着する操作を繰り
返して地汚れが発生する温度を求め、このときの最低温
度をコールドオフセット発生温度とし、また最高温度を
ホットオフセットとする。 〔巻き付き発生温度〕いわゆるべタ黒の原稿を用いてコ
ピー用紙のほぼ全面にトナーを転写せしめ、これを、ロ
ーラーの加熱温度を順次低下させるほかはオフセット発
生温度の測定の場合と同様に定着させる操作を繰り返
し、ローラーにコピー用紙が巻き付いた時の温度を求め
る。 〔定着下限温度〕オフセット発生温度の測定の場合と同
様にして定着を行ない、クロックメーターによるトナー
定着率が70%に達したときの温度を求める。 〔環境温度〕30℃90%、10℃15%それぞれの環
境下において帯電量を測定し、その変動率を求めると共
に評価を行なった。 ○:良好 △:不良 ×:実用外 〔総合評価〕 ○:良好 △:不良 ×:実用外
【0054】
【表2−(1)】
【0055】
【表2−(2)】
【0056】〔効果〕本発明の乾式トナーは以上のよう
な構成からなるので次のような作用効果を奏する。 (1)十分な耐オフセット性、耐巻き付き性を有する。 (2)低温定着が可能なので、高速定着ができる。 (3)離型剤バインダー樹脂への分散性がよく、従って
現像中感光体や現像スリーブへのトナーフィルミングが
少なく、スペントトナーによるキャリア汚染もなく、長
期間に亘って安定して高品質の画像を形成できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢野 興二 兵庫県神戸市中央区加納町6丁目2番1 号 株式会社ネオス内 (72)発明者 竹下 正史 兵庫県神戸市中央区加納町6丁目2番1 号 株式会社ネオス内 (56)参考文献 特開 昭60−252365(JP,A) 特開 平1−185557(JP,A) 特開 平1−235959(JP,A) 特開 昭52−138932(JP,A) 特開 平1−109360(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 9/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結着樹脂、着色剤および離型剤を主成分
    とする電子写真用トナーにおいて、前記トナーの結着樹
    脂にポリエステル樹脂を用い、離型剤としてカルナウバ
    ワックス及び下記一般式〔化1〕で表される含フツ素ス
    ルホン酸塩化合物をそれぞれ含有することを特徴とする
    電子写真用トナー。 〔化1〕
  2. 【請求項2】 結着樹脂、着色剤および離型剤を主成分
    とする電子写真用トナーにおいて、前記トナーの結着樹
    脂にポリエステル樹脂を用い、離型剤としてモンタンワ
    ックス及び下記一般式〔化1〕で表される含フツ素スル
    ホン酸塩化合物をそれぞれ含有することを特徴とする電
    子写真用トナー。 〔化1〕
  3. 【請求項3】 離型剤として更に酸化ライスワックスを
    含有させた電子写真用トナー。
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