JP3041253U - ホルダー付きまな板およびまな板ホルダー - Google Patents

ホルダー付きまな板およびまな板ホルダー

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JP3041253U
JP3041253U JP1997001964U JP196497U JP3041253U JP 3041253 U JP3041253 U JP 3041253U JP 1997001964 U JP1997001964 U JP 1997001964U JP 196497 U JP196497 U JP 196497U JP 3041253 U JP3041253 U JP 3041253U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い勝手に優れると共に衛生状態を確保する
ことができる新規な構成のホルダー付きまな板およびま
な板ホルダーを提供する。 【解決手段】 その両面を調理面として使用可能な略平
板状のまな板10と、まな板を着脱可能に支持する略皿
状のホルダー20とからなり、ホルダーの内周縁にはま
な板の周縁部を支持する支持手段24が設けられ、まな
板は支持手段上に支持される周縁部のみでホルダーと接
しており、ホルダーの内部にはまな板の下方において水
分を溜めることのできる内部空間25が形成される。支
持手段は間隔を配して設けられ、隣接する支持手段の間
の間隙を介してまな板のまわりとホルダーの内部空間と
が連通される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案はホルダー付きまな板およびまな板ホルダーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のまな板の多くは、木製や合成樹脂製の平板状まな板として構成されてい る。この種のまな板は、一般に表裏両面が使用可能とされている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
表裏両面が使用可能なまな板は、たとえば、一面で肉や野菜を切った後に裏返 して他の面でサラダ等に用いる野菜を切ることができ、肉や野菜の切りかすや臭 いを野菜に残すことなく調理可能であるので、使い勝手に優れ便利である。
【0004】 しかしながら、従来のまな板は、その裏面が直に調理台や流し台に接する状態 で使用されるため、この面が汚れやすく、そのまま裏返して使うのはきわめて不 衛生である。特に、大腸菌等が付着した面をそのまま使って調理すると、食中毒 にかかることが懸念される。したがって、このまな板は両面使用可能とは言って も、衛生面を考えると、裏返して使う場合にはその面を十分に洗う必要があり、 その利点を十分に発揮することができない。
【0005】 また、このまな板上で肉や魚を切った後に裏返して使うと、肉や魚で汚れた面 が調理台に接するため、調理台を汚してしまう。さらには、水に濡れた野菜や汁 のでる材料を切ったときに、まな板の端から水や汁がこぼれ落ちてまな板の裏面 に溜まり、まな板の裏面および調理台を汚すことになる。
【0006】 さらに、使用されたまな板は洗って次回の使用に備えられるが、この洗った後 の濡れたまな板の置き場所に困ることが多い。これを直に調理台の上に置くと、 せっかく洗った面がまた汚れてしまう可能性があり、また調理台に接する面はな かなか乾燥しないため、湿った状態で長時間放置されるとカビが発生する恐れが ある。洗ったまな板をそのまま立て掛けたり、立てた状態で収納するホルダーを 使用することもできるが、必ずしも衛生が確保されないだけでなく、必要なとき にそのまますぐに使うことができない。
【0007】 さらにまた、調理台のない野外で調理を行う場合に、従来は土やコンクリート の上に直にまな板を置いて使用していたが、非衛生的であり、土やコンクリート に接していた裏面を裏返してすぐに使用することができない。
【0008】 その他、一枚の平板状まな板は、調理台の上に隙間のない状態で使用されるた めに持ち上げにくい、また、両面使用可能とするためには滑り止め加工を施すこ とができないため調理の際にまな板が滑って調理に不便なだけでなく危険である 、等の不利欠点を伴っている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、使い勝手に優れると共に衛生状態を確保することができる新 規な構成のホルダー付きまな板およびまな板ホルダーを提供することを目的とす る。
【0010】 すなわち、請求項1記載の本考案は、その両面を調理面として使用可能な略平 板状のまな板と、前記まな板を着脱可能に支持する略皿状のホルダーとからなり 、前記ホルダーの内周縁には前記まな板の周縁部を支持する支持手段が設けられ 、前記まな板は前記支持手段上に支持される周縁部のみで前記ホルダーと接して おり、前記ホルダーの内部には前記まな板の下方において水分を溜めることので きる内部空間が形成されることを特徴とするホルダー付きまな板である。
【0011】 請求項2のホルダー付きまな板は、請求項1記載のものにおいて、前記支持手 段が間隔を配して設けられ、隣接する前記支持手段の間の間隙を介して前記まな 板のまわりと前記ホルダーの内部空間とが連通されることを特徴とする。
【0012】 請求項3のホルダー付きまな板は、請求項1記載のものにおいて、前記ホルダ ーの周壁面の高さが少なくとも一箇所において他の部分よりも低くされていて開 口部を形成しており、この開口部から前記ホルダーの内部空間に溜まった水分を 排出可能とすると共に該開口部に指を入れて前記まな板を持ち上げることを可能 とすることを特徴とする。
【0013】 請求項4のホルダー付きまな板は、請求項1記載のものにおいて、略方形状に 形成される前記ホルダーの周壁面の高さが対向する二辺において他の部分よりも 低くされていて開口部を形成しており、この開口部から前記ホルダーの内部空間 に溜まった水分を排出可能とすると共に該開口部に指を入れて前記まな板を持ち 上げることを可能とすることを特徴とする。
【0014】 請求項5のホルダー付きまな板は、請求項3または4記載のものにおいて、前 記開口部を形成する前記ホルダーの周壁面部分が外方に向かうにつれて上昇する 傾斜面とされることを特徴とする。
【0015】 請求項6のホルダー付きまな板は、請求項1記載のものにおいて、前記支持手 段が前記ホルダーの略方形状内周縁の対向する二辺に設けられると共に、該略方 形状内周縁の他の対向する二辺には前記支持手段の支持面よりもわずかに低い案 内面を有する案内手段が設けられ、該案内手段は、前記まな板を該支持手段上に 載せるときに該まな板の周縁部を該案内手段の案内面に沿って適正位置に案内す ることを特徴とする。
【0016】 請求項7のホルダー付きまな板は、請求項6記載のものにおいて、前記支持手 段が前記ホルダーの長辺側に対向して設けられ、前記案内手段が前記ホルダーの 短辺側に対向して設けられることを特徴とする。
【0017】 請求項8のホルダー付きまな板は、請求項1記載のものにおいて、前記まな板 にその表裏に貫通する一または複数の穴が設けられることを特徴とする。
【0018】 請求項9のホルダー付きまな板は、請求項1記載のものにおいて、前記ホルダ ーの周壁面の上端にわずかに内傾斜しつつ外方に延出するフランジが一体的に形 成されることを特徴とする。
【0019】 また、請求項10記載の本考案は、その両面を調理面として使用可能な略平板 状のまな板を着脱可能に支持するために用いられるまな板ホルダーであって、周 壁面と底面とからなる上面開口の略皿状であって内部に水分を溜めることのでき る内部空間を有するホルダー本体と、前記まな板の周縁部を部分的に支持するべ く前記ホルダー本体の内周縁に設けられる複数の支持部材と、前記ホルダ本体の 内周壁面の少なくとも一箇所において該内周壁面の高さが他の部分よりも低くさ れることにより形成される開口部とを有してなり、前記開口部から前記ホルダー 本体の内部空間に溜まった水分が排出可能とされると共に、前記開口部を介して 前記まな板を手で持ち上げることにより前記まな板が前記ホルダー本体に対して 着脱可能とされることを特徴とするまな板ホルダーである。
【0020】 請求項11のまな板ホルダーは、請求項10記載のものにおいて、前記支持手 段が間隔を配して設けられ、隣接する前記支持手段の間の間隙を介して前記まな 板のまわりと前記ホルダー本体の内部空間とが連通されることを特徴とする。
【0021】 請求項12のまな板ホルダーは、請求項10記載のものにおいて、前記ホルダ ー本体の周壁面の高さが少なくとも一箇所において他の部分よりも低くされてい て開口部を形成しており、この開口部から前記ホルダー本体の内部空間に溜まっ た水分を排出可能とすると共に該開口部に指を入れて前記まな板を持ち上げるこ とを可能とすることを特徴とする。
【0022】 請求項13のまな板ホルダーは、請求項10記載のものにおいて、略方形状に 形成される前記ホルダー本体の周壁面の高さが対向する二辺において他の部分よ りも低くされていて開口部を形成しており、この開口部から前記ホルダー本体の 内部空間に溜まった水分を排出可能とすると共に該開口部に指を入れて前記まな 板を持ち上げることを可能とすることを特徴とする。
【0023】 請求項14のまな板ホルダーは、請求項12または13に記載のものにおいて 、前記開口部を形成する前記ホルダーの周壁面部分が外方に向かうにつれて上昇 する傾斜面とされることを特徴とする。
【0024】 請求項15のまな板ホルダーは、請求項10記載のものにおいて、前記支持手 段が前記ホルダー本体の略方形状内周縁の対向する二辺に設けられると共に、該 略方形状内周縁の他の対向する二辺には前記支持手段の支持面よりもわずかに低 い案内面を有するまな板案内手段が設けられることを特徴とする。
【0025】 請求項16のまな板ホルダーは、請求項15記載のものにおいて、前記支持手 段が前記ホルダーの長辺側に対向して設けられ、前記案内手段が前記ホルダーの 短辺側に対向して設けられることを特徴とする。
【0026】 請求項17のまな板ホルダーは、請求項10記載のものにおいて、前記ホルダ ー本体の周壁面の上端にわずかに内傾斜しつつ外方に延出するフランジが一体的 に形成されることを特徴とする。
【0027】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の一実施例によるホルダー付きまな板を示し、両面使用可能な略 平板状のまな板10と、まな板10を着脱可能に支持する略皿状のホルダー20 とから構成されている。ホルダー20はたとえば硬質プラスチックを射出成形し て製造することができる。この実施例では、まな板10は四隅が角切りされた略 方形状を有しており、このまな板形状に対応してホルダー20の上面が開口され ている。
【0028】 まな板10は木質や合成樹脂等任意の材質でよいが、抗菌材料で形成したり表 裏面に抗菌加工を施したものを用いることができる。また、ホルダー20の表面 にはぬめり防止加工を施すことができる。
【0029】 以下、図2ないし図5をも参照して、ホルダー20は、略方形状の底面21の 周縁部から外方に傾斜しながら上昇する周壁面22を有しており、その内側にお いて、対向する二辺(長辺)にはそれぞれ2個の支持部材24が、また他の対向 する二辺(短辺)にはそれぞれ2個の案内部材23が固着されている。支持部材 24の支持面24a上にまな板10の周縁部が載置される。案内部材23の案内 面23aは支持面24aよりもわずかに低いレベルとされており、したがってま な板10がホルダー20に載置収容された状態において、案内面23aはまな板 10とは非接触に維持され、4つの支持面24aにより支持される(図5)。
【0030】 また、まな板10がその周縁部を支持部材24上に支持されることによりホル ダー20上に支持された状態においては、ホルダー底面21とまな板10の裏面 との間に所定間隔の空間25(図5)が確保されるようになっている。
【0031】 ホルダー周壁面22の上端にはわずかに内傾斜しつつ外方に延出するフランジ 26が一体に形成されており、まな板10のまわりに飛び散った水を受け止め、 ホルダー内に導き入れるように案内すると共に、まな板10を載置した状態ある いはホルダー20単独でホルダー20を両手または片手で持ち上げることを容易 にしている。
【0032】 ホルダー20の短辺側周壁面は、案内部材23,23の間において他の部分よ りもその高さを低く形成されていて、開口部27を形成している。これにより、 まな板10がホルダー20上に載置された状態においても該開口部27を介して まな板10の下方に指が入るだけの空間が確保されており、まな板10の端部を 片手または両手で持ってホルダー20に対して着脱する作業を容易に行うことが できる。また、まな板10を装着した状態のままでも、この開口部27からホル ダー10の内部空間25に溜まった水を容易に排出することができる。
【0033】 ホルダー20の底面21には脚部材28が取り付けられる。本実施例における 脚部材28は支持部材24の取付位置に対応してその下方部分に設けられており 、支持部材24にかかるまな板10の荷重を効率的に受け止める。脚部材28は 任意材質のものを用いることができるが、少なくともその先端部をゴム等の弾性 材料で形成することにより滑り止め機能が発揮されるので好適である。あるいは 脚部材の裏面に滑り止め加工を施したり、滑り止め部材を貼着してもよい。また 、脚部材を用いずに、底面21の裏面側に滑り止め加工を施してもよい。このよ うにして滑り止め機能を持たせることにより、固いカボチャ等を切る場合でもま な板10が移動せずに安定した姿勢に維持されるため、安全で使いやすいものと なる。
【0034】 以上のように構成されたホルダー付きまな板の作用について説明すると、調理 の際には、まな板10をホルダー20上に載置して使用する。まな板10はその 周縁部のみにおいて4つの支持部材24上に支持され、且つ、これら支持部材2 4が互いの間に大きな空隙を配するように設けられているため、調理の最中にま な板を洗った場合にまな板自体に付着する水滴や、水に濡れた野菜や汁の出る材 料を切ったときに出る水分は、まな板10のまわりから支持部材24間の間隙を 通ってホルダー内部空間25に落下収容され、調理台等を汚すことがない。また 、ホルダー20の外周部に設けられたフランジ26およびホルダー20の開口部 27を形成する周壁面はいずれも内傾斜面とされているため、まな板10の周囲 からこぼれ落ちる水分(調理の際に生ずる細かい調理屑等を含む。以下同じ。) を一旦受け止め、これを開口部27からホルダー20内に円滑に案内する役割を 果たす。
【0035】 ホルダー20の内部空間25に溜まった水分は、まな板10を載置した状態の ままでも、一方の開口部27の裏面側または該開口部に近い箇所のフランジ26 部分を片手で持ち上げて斜めにすることにより、他方の開口部27から流し台等 に簡単に排出させることができる。
【0036】 また、まな板10の裏面はその周縁部において支持部材24の支持面24aと 接触しているに過ぎず、ホルダー底面21とは非接触に保持される。また、上述 のように調理によって生ずる水分は内部空間25に収容されるので、内部空間2 5に溜られた水分がまな板10の裏面レベルに達しない限り、まな板10の裏面 を汚すこともない。
【0037】 肉や魚を切った後にサラダ用に野菜を切る場合のように調理面を代えてまな板 10を使いたい場合には、開口部27に臨んでいるまな板10の端部を片手また は両手で持ち上げ、裏返しにしてホルダー20上に再び載置すればよい。この場 合、肉や魚の汚れで調理台を汚すことはない。また、上述したように、まな板1 0の裏面が他の不衛生な部材や調理後の水分等によって汚されることがないため 、裏返してすぐに調理面として使用することができる。
【0038】 調理後は、まな板10をホルダー20から外して洗った後、これを再びホルダ ー20上に載置した状態として次回の使用に備えることができる。繰り返し述べ ているように、まな板10の裏面はホルダー底面21と接することなく保持され るため、まな板10の表裏両面共が空気に接触しており、洗って水で濡れたまな 板10も短時間で乾燥し、この状態で長期間放置してもカビが発生することがな い。また、まな板10を洗った後の衛生な状態が両面で維持される。
【0039】 まな板10面を熱湯消毒する場合には、まな板10をホルダー20に載置した 状態でホルダー20の片方を持ち上げ、流し台の端に斜めに立てかけて上から熱 湯を注ぐだけで、簡単に且つ安全に作業することができる。また、漂白殺菌する 場合にも、調理台等の水平な場所に置いたホルダー20上でまな板10面に均等 に漂白液を塗布することができ、しかも流れ落ちた漂白液は支持部材23間の間 隙からホルダー20内に収容されるため、調理台等を汚すことなく作業を能率良 く行うことができる。
【0040】 ホルダー10の内周縁の短辺側に対向して設けられる案内部材23は、まな板 10を装着する際にその短辺側端部を案内面23a上を滑らせて案内し、適正な 位置に配置させる役割を果たす。しかしながら、前述のように案内面23aは支 持面43aよりもわずかに低いレベルに設けられているため、まな板10が支持 部材24の支持面24a上に支持された状態において、その裏面は案内部材23 とは非接触に保持される。これは多点支持によってまな板10の装着状態が不安 定となることを避けたものである。また、まな板10の装着状態においてまな板 裏面と案内部材23との間にもわずかな隙間が形成されるため、まな板10のま わりから水分を空間25に円滑に流し込む効果が増大する。
【0041】 なお、本実施例において図示されるまな板10にはこれを手で持ち上げるため の開口11が設けられているが、既に述べたように、本考案によればホルダー1 0に装着された状態であっても開口部27から露出しているまな板端部を容易に 手で持ってまな板10を持ち上げることが可能であるので、この開口11は必ず しも必要ではない。開口11をなくすことはコストダウンとなるだけでなく、調 理面を広く使うことができるので有利である。
【0042】 また、まな板10として、その表裏に貫通する一または複数の穴12が設けら れたものを用いることもできる(図6)。図6の実施例はまな板10の長辺方向 に間隔をおいて互いに平行に形成されたすのこ状の長穴12を示しているが、そ の形状や配列等は任意であり、その他たとえば格子状に穴を設けることもできる 。このようなまな板は、すのこ状や格子状部分の強度や剛性上の問題から、書と して木質材料で形成される。
【0043】 このように表裏に貫通する穴12を有するまな板10は、パンを切った後のパ ン屑が穴12から内部空間25に収容され、穴12から落ちずにまな板面に残っ たパン屑もまな板を両手または片手で斜めに持ち上げることで簡単にふるい落と すことができ、さらにホルダー内部空間25に収容されたパン屑は簡単にゴミ箱 等に捨てることができるので調理台やテーブルを汚さずに済むため、パン切り用 のまな板として特に有用である。図6のようにすのこ状に長辺方向に延長する長 穴12を設けることは、ナイフを長穴12の延長方向と直交する方向に当ててパ ンを切ることができるので、フランスパンのような横長のパンを切るときに用い るまな板として特に好ましい態様である。
【0044】 本考案のホルダー付きまな板は、上述の各実施例に限定されることなく、様々 な変形態様を取り得る。たとえば、言うまでもないことであるが、まな板やホル ダーの形状や大きさは任意であり、まな板を載置した状態においてそのまわりに 水分や細かな調理屑・パン屑の通過を許容するに足る隙間が形成され、且つホル ダーの内部にはまな板の下方において内部空間が形成され、調理により生じた水 分や細かな調理屑・パン屑がまな板周囲の隙間から前記支持部材間を通ってホル ダー内に収容される構成を有していればよい。
【0045】 また、上記においては、本考案をホルダー付きまな板として説明したが、言う までもなく、本考案はまな板用ホルダーとして構成することも可能である。
【0046】
【考案の効果】
本考案によれば、両面を調理面として使用可能なまな板がその周縁部のみにお いてホルダーの支持部材上に支持されるため、使用中に裏面が汚れることがない 。また、洗った後には短時間で乾燥し、カビの発生を防止し、まな板の両面を衛 生な状態に維持することができる。また、肉や野菜でまな板の使用面を使い分け ることができる。
【0047】 さらに、まな板のまわりとホルダーとの間に隙間が形成されるため、調理の際 に生ずる水分や細かな調理屑等がこの隙間を通ってホルダー内に収容され、調理 台等を汚すことがない。ホルダーに溜まった水分等は、まな板を載置したままで も、ホルダーを手で持って傾けることにより簡単に排出される。果物を切ったと きに出る果汁もホルダー内に収容されるため、テーブル上で使用してもテーブル を汚さずに済む。
【0048】 まな板のまわりとホルダーとの間の隙間により、調理中にまな板を洗った場合 の水もホルダー内に案内されるため、調理台等を水浸しにすることがない。
【0049】 ホルダー底面に滑り止め部材が取り付けられることにより、調理中にまな板が 移動することなく安定した状態が維持され、使いやすく、カボチャ等の固いもの を切る場合でも安全である。
【0050】 ホルダー周壁面の高さが低くされた開口部に手を入れて片手でも簡単にまな板 を持ち上げることができる。これによりホルダーに対する着脱が容易に行えると 共に、既製のまな板に設けられている開口(まな板を手で持ち上げるための開口 )が不要となり、コストダウンが図られるだけでなく、調理面がより広く使える ようになる。
【0051】 また、本発明によれば、まな板の熱湯消毒や漂白の作業を容易に行うことがで きる。
【0052】 まな板に表裏貫通のすのこ状や格子状の穴が設けられたまな板を用いれば、パ ン屑を効率的に捕集することができる。
【0053】 さらに、キャンプ場等の野外で行う調理に用いる場合も、不衛生な野外の岩、 土、コンクリート、河原、芝生等の上に直接まな板を置くものではないため、便 利で衛生的に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるホルダー付きまな板を
示す斜視図である。
【図2】図1のホルダー付きまな板におけるホルダーの
上面図である。
【図3】図2におけるA−A切断線による断面図であ
る。
【図4】図2におけるB−B切断線による断面図であ
る。
【図5】ホルダーにまな板を載せた状態を仮想線で示す
図3と同様の部分拡大断面図である。
【図6】まな板についての変形構成例を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
10、10a まな板 20、20a ホルダー 21 ホルダー底面 22 ホルダー周壁面 23 支持部材 23a 支持部材の支持面 24 案内部材 24a 案内部材の案内面 25 空間 26 ホルダーのフランジ 27 開口部 28 脚部材

Claims (17)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】その両面を調理面として使用可能な略平板
    状のまな板と、前記まな板を着脱可能に支持する略皿状
    のホルダーとからなり、前記ホルダーの内周縁には前記
    まな板の周縁部を支持する支持手段が設けられ、前記ま
    な板は前記支持手段上に支持される周縁部のみで前記ホ
    ルダーと接しており、前記ホルダーの内部には前記まな
    板の下方において水分を溜めることのできる内部空間が
    形成されることを特徴とするホルダー付きまな板。
  2. 【請求項2】前記支持手段が間隔を配して設けられ、隣
    接する前記支持手段の間の間隙を介して前記まな板のま
    わりと前記ホルダーの内部空間とが連通されることを特
    徴とする請求項1のホルダー付きまな板。
  3. 【請求項3】前記ホルダーの周壁面の高さが少なくとも
    一箇所において他の部分よりも低くされていて開口部を
    形成しており、この開口部から前記ホルダーの内部空間
    に溜まった水分を排出可能とすると共に該開口部に指を
    入れて前記まな板を持ち上げることを可能とすることを
    特徴とする請求項1のホルダー付きまな板。
  4. 【請求項4】略方形状に形成される前記ホルダーの周壁
    面の高さが対向する二辺において他の部分よりも低くさ
    れていて開口部を形成しており、この開口部から前記ホ
    ルダーの内部空間に溜まった水分を排出可能とすると共
    に該開口部に指を入れて前記まな板を持ち上げることを
    可能とすることを特徴とする請求項1のホルダー付きま
    な板。
  5. 【請求項5】前記開口部を形成する前記ホルダーの周壁
    面部分が外方に向かうにつれて上昇する傾斜面とされる
    ことを特徴とする請求項3または4のホルダー付きまな
    板。
  6. 【請求項6】前記支持手段が前記ホルダーの略方形状内
    周縁の対向する二辺に設けられると共に、該略方形状内
    周縁の他の対向する二辺には前記支持手段の支持面より
    もわずかに低い案内面を有する案内手段が設けられ、該
    案内手段は、前記まな板を該支持手段上に載せるときに
    該まな板の周縁部を該案内手段の案内面に沿って適正位
    置に案内することを特徴とする請求項1のホルダー付き
    まな板。
  7. 【請求項7】前記支持手段が前記ホルダーの長辺側に対
    向して設けられ、前記案内手段が前記ホルダーの短辺側
    に対向して設けられることを特徴とする請求項6のホル
    ダー付きまな板。
  8. 【請求項8】前記ホルダーの周壁面の上端にわずかに内
    傾斜しつつ外方に延出するフランジが一体的に形成され
    ることを特徴とする請求項1のホルダー付きまな板。
  9. 【請求項9】前記まな板にその表裏に貫通する一または
    複数の穴が設けられることを特徴とする請求項1のホル
    ダー付きまな板。
  10. 【請求項10】その両面を調理面として使用可能な略平
    板状のまな板を着脱可能に支持するために用いられるま
    な板ホルダーであって、周壁面と底面とからなる上面開
    口の略皿状であって内部に水分を溜めることのできる内
    部空間を有するホルダー本体と、前記まな板の周縁部を
    部分的に支持するべく前記ホルダー本体の内周縁に設け
    られる複数の支持部材と、前記ホルダ本体の内周壁面の
    少なくとも一箇所において該内周壁面の高さが他の部分
    よりも低くされることにより形成される開口部とを有し
    てなり、前記開口部から前記ホルダー本体の内部空間に
    溜まった水分が排出可能とされると共に、前記開口部を
    介して前記まな板を手で持ち上げることにより前記まな
    板が前記ホルダー本体に対して着脱可能とされることを
    特徴とするまな板ホルダー。
  11. 【請求項11】前記支持手段が間隔を配して設けられ、
    隣接する前記支持手段の間の間隙を介して前記まな板の
    まわりと前記ホルダー本体の内部空間とが連通されるこ
    とを特徴とする請求項10のまな板ホルダー。
  12. 【請求項12】前記ホルダー本体の周壁面の高さが少な
    くとも一箇所において他の部分よりも低くされていて開
    口部を形成しており、この開口部から前記ホルダー本体
    の内部空間に溜まった水分を排出可能とすると共に該開
    口部に指を入れて前記まな板を持ち上げることを可能と
    することを特徴とする請求項10のまな板ホルダー。
  13. 【請求項13】略方形状に形成される前記ホルダー本体
    の周壁面の高さが対向する二辺において他の部分よりも
    低くされていて開口部を形成しており、この開口部から
    前記ホルダー本体の内部空間に溜まった水分を排出可能
    とすると共に該開口部に指を入れて前記まな板を持ち上
    げることを可能とすることを特徴とする請求項10のま
    な板ホルダー。
  14. 【請求項14】前記開口部を形成する前記ホルダーの周
    壁面部分が外方に向かうにつれて上昇する傾斜面とされ
    ることを特徴とする請求項12または13のまな板ホル
    ダー。
  15. 【請求項15】前記支持手段が前記ホルダー本体の略方
    形状内周縁の対向する二辺に設けられると共に、該略方
    形状内周縁の他の対向する二辺には前記支持手段の支持
    面よりもわずかに低い案内面を有するまな板案内手段が
    設けられることを特徴とする請求項10のまな板ホルダ
    ー。
  16. 【請求項16】前記支持手段が前記ホルダーの長辺側に
    対向して設けられ、前記案内手段が前記ホルダーの短辺
    側に対向して設けられることを特徴とする請求項15の
    まな板ホルダー。
  17. 【請求項17】前記ホルダー本体の周壁面の上端にわず
    かに内傾斜しつつ外方に延出するフランジが一体的に形
    成されることを特徴とする請求項10のまな板ホルダ
    ー。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002166009A (ja) * 2000-12-04 2002-06-11 Kyoraku Sangyo パチンコ遊技機
KR101875690B1 (ko) * 2016-05-18 2018-07-06 이정미 다기능 도마

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JP2002166009A (ja) * 2000-12-04 2002-06-11 Kyoraku Sangyo パチンコ遊技機
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