JP3041194B2 - インナカム式燃料噴射ポンプ - Google Patents

インナカム式燃料噴射ポンプ

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JP3041194B2
JP3041194B2 JP6147954A JP14795494A JP3041194B2 JP 3041194 B2 JP3041194 B2 JP 3041194B2 JP 6147954 A JP6147954 A JP 6147954A JP 14795494 A JP14795494 A JP 14795494A JP 3041194 B2 JP3041194 B2 JP 3041194B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B3/00Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition
    • F02B3/06Engines characterised by air compression and subsequent fuel addition with compression ignition

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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インナカム式燃料噴射
ポンプに係り、特にディーゼル機関の燃料噴射ポンプに
好適なインナカム式燃料噴射ポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ディーゼル機関の燃料噴射ポ
ンプとして、インナカム式燃料噴射ポンプが知られてい
る。ここで、インナカム式燃料ポンプとは、内周面にカ
ムを備えるカムリングと、その内周に配設され、機関の
1/2の回転速度で回転するロータと、ローラ及びロー
ラシューを介してカムリング内周のカム面に当接すべく
ロータの径方向に摺動自在に嵌挿されたプランジャとか
らなる燃料噴射ポンプである。
【0003】すなわち、ハウジングに対してロータが回
転すると、ロータに嵌挿されたプランジャは、インナカ
ム内周に設けられたカムのリフト変化に追従して往復運
動を行う。この際、ロータの中央、すなわちプランジャ
の内側に形成されたポンプ室の燃料圧力は、プランジャ
がロータの中心に向けて往動する際に昇圧される。そし
て、この燃料圧力の昇圧は、インナカム内面に設けられ
たカムの位置に対応して、ロータの回転角が所定回転角
に達した際に生ずる。
【0004】従って、その燃料圧力をディーゼル機関を
構成する各気筒に適当に分配することとすれば、各気筒
で圧縮行程が行われる際に高圧燃料を供給することがで
き、燃料噴射ポンプとして必要な機能を実現することが
できる。
【0005】ところで、かかる機能を実現するために
は、ロータに対して機関の1/2の回転速度で回転力を
伝達する必要があり、具体的にはロータに回転力を伝達
すべく、ハウジングに対して回動自在に支持される駆動
軸を設ける必要がある。
【0006】この場合、駆動軸を支持する機構には、優
れた耐摩耗性、円滑な作動性等が要求され、例えば特開
昭57−65855号公報には、駆動軸をジャーナルに
より支持し、かつジャーナル周辺にリークしてくる燃料
(軽油)を潤滑油として用いることで要求される機能を
実現しようとする構成が開示されている。
【0007】ここで、上記公報記載のインナカム式燃料
噴射ポンプは、ロータ内に設けられたポンプ室に燃料を
供給するフィードポンプを備えると共に、フィードポン
プの燃料吸入口とジャーナル周辺とを連通する回収通路
を備えており、この回収通路を介してリーク燃料を回収
することで軽油の循環を図っている。
【0008】すなわち、かかる構成によれば、ジャーナ
ル周辺において潤滑油たる燃料が滞留することがなく、
摺動摩擦による昇温が防止されるため、耐摩耗性等にお
ける特性改善に有効である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のイ
ンナカム式燃料噴射装置は、燃料を潤滑油として用いて
ジャーナルの潤滑を図っているものの、供給される燃料
はあくまでリークしてきた燃料に過ぎず、回収系にはフ
ィードポンプの吸入負圧が作用しているが、ジャーナル
周辺に多量の燃料を循環させることができる構成ではな
い。
【0010】このため、例えばリーク燃料の源たる燃料
の貯留部における圧力が低下した場合等においては、ジ
ャーナル周辺における燃料の潤滑量が不足して、十分な
潤滑機能が得られない事態が生ずるという問題を有して
いた。
【0011】本発明は、上述の点に鑑みてなされたもの
であり、ロータに係合する駆動軸をジャーナルで支持す
ると共に、ジャーナルに対して所定圧力を越える燃料を
供給する潤滑油供給通路を設けることにより上記の課題
を解決するインナカム式燃料噴射ポンプを提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、請求項1
に示す如く、内部にポンプ室及び燃料通路を備えるロー
タと、該ロータに係合する駆動軸と、該駆動軸を回動自
在に支持するジャーナルと、前記ポンプ室に連通する漏
出通路の導通を制御するスピルバルブと、該スピルバル
ブの下流に設けられ、該スピルバルブの開弁時に所定圧
を超える漏出燃料を噴出するオーバーフローバルブと、
を有するインナカム式燃料噴射ポンプにおいて、前記ジ
ャーナルと、前記スピルバルブの下流かつ前記オーバー
フローバルブの上流位置とを連通し、前記ジャーナル
に、所定圧力以上の高圧燃料を導く潤滑油供給通路を有
することを特徴とするインナカム式燃料噴射ポンプによ
り達成される。
【0013】また、請求項2に示す如く、内部にポンプ
室及び燃料通路を備えるロータと、該ロータに係合する
駆動軸と、該駆動軸を回動自在に支持するジャーナル
と、前記ジャーナルに所定圧力以上の高圧燃料を導く潤
滑油供給通路と、前記ポンプ室に燃料を供給するフィー
ドポンプと、前記ジャーナルと前記フィードポンプの燃
料吸入側通路とを連通する潤滑油回収通路と、を有する
インナカム式燃料噴射ポンプにおいて、前記潤滑油回収
通路に整流機構を設けたことを特徴とするインナカム式
燃料噴射ポンプは、フィードポンプの吐出圧力による脈
動の影響を受けることなく、安定して燃料を循環させる
うえで有効である。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】請求項1記載の発明において、前記ロータは、
前記ジャーナルによって支持される前記駆動軸から回転
力の伝達を受けて回動し、その回動に伴って前記燃料通
路から前記ポンプ室に燃料を吸入し、また前記ポンプ室
から前記燃料通路に燃料を圧送する。
【0019】スピルバルブは、当該インナカム式燃料噴
射ポンプの燃料噴射期間を制御すべく開閉する。すなわ
ち、スピルバルブが開弁している場合は、ポンプ室の内
圧は昇圧せず、ポンプ室の内圧が昇圧過程にある場合に
スピルバルブの開閉を制御すれば、精度良く燃料噴射期
間が制御されることになる。
【0020】この際、オーバーフローバルブは、スピル
バルブの開弁時に,所定圧力を超える燃料を燃料タンク
等に向けて噴出する。すなわち、スピルバルブから漏出
される燃料は非常に高圧であるため、その圧力を適当に
減圧して還流させるべく機能する。
【0021】潤滑油供給通路は、ジャーナルと、スピル
バルブの下流かつオーバーフローバルブの上流位置とを
連通し、スピルバルブの下流かつオーバーフロ−バルブ
の上流の燃料をジャーナルに供給する。この場合、ジャ
ーナルには、スピルバルブを通過した高圧の漏出燃料で
あって、オーバーフローバルブによって適当に圧力が安
定化された燃料が供給されることになり、安定かつ高度
な潤滑機能が得られることになる。
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】請求項2記載の発明において、前記潤滑油
供給通路により前記ジャーナル周辺に供給された燃料
は、前記潤滑油回収通路を介して前記フィードポンプに
吸入される。この場合、前記ジャーナル周辺において燃
料の循環経路が形成されることになり、安定した燃料の
流通が図られることとなる。
【0032】この際、前記潤滑油回収通路に設けられた
前記整流機構は、前記フィードポンプの燃料吸入側通路
に生ずる圧力の脈動が前記ジャーナル周辺に伝播される
のを防止する。このため、本発明に係るインナカム式燃
料噴射ポンプにおいては、前記ジャーナル周辺におい
て、脈動の影響を受けることなく、安定した燃料の循環
が行われることとなる。
【0033】
【実施例】図1は、本発明の一実施例であるインナカム
式燃料噴射ポンプ10の全体構成を表す正面断面図を示
す。
【0034】同図においてハウジング11は、燃料噴射
ポンプ10の本体であり、その内部には、燃料噴射ポン
プ10の各機能部品を収納し、かつ燃料が充填される燃
料室12を備えている。
【0035】また、ハウジング11には、それぞれ燃料
室12の所定位置に連通するオーバーフローバルブ2
0、スピルバルブ30、漏出燃料用オーバフローバルブ
(以下、単にオーバーフローバルブと称す)40、アキ
ュムレータ50、及びコンスタントプレッシャバルブ6
0が配設されている。
【0036】オーバーフローバルブ20は、燃料室12
内が過剰圧力となるのを防止するバルブであり、ボール
弁22、及びスプリング24からなる逆止弁を備え、燃
料室12内に燃料が過剰供給された場合に、その過剰分
を燃料タンクに還流させる。尚、本実施例においては、
その開弁圧を0.8kg/cm2程度に設定している。
【0037】スピルバルブ30は、電磁コイル31の発
する電磁力により弁体32を開閉させる電磁弁であり、
後述するオーバーフローバルブ40及び燃料吸入ギャラ
リ17と、後述する燃料漏出通路103との導通を制御
する。
【0038】このスピルバルブ30の弁体32は、スプ
リング33によって上方に向けて付勢されると共に、そ
の上端は、電磁コイル31の発する電磁力を伝達するロ
ッド34、及びスプリング35に付勢されるストッパ3
6に規制されている。
【0039】一方、弁体32とその弁座37は、弁体3
2が弁座37に着座している場合、すなわちスピルバル
ブ30が閉弁している場合には、弁体32の側面にのみ
油圧が作用し、また、弁体32が弁座37から離座して
いる場合、すなわちスピルバルブ30が開弁している場
合には、弁体32の先端面にも油圧が作用するように構
成されている。
【0040】すなわち、電磁コイル31が電磁力を発生
し、ロッド34が弁体32を押圧すると、弁体32に
は、ロッド34の推力、及びスプリング35の付勢力が
閉弁方向に作用し、その結果スプリング33の付勢力に
抗って弁体32が変位してスピルバルブ30が閉弁状態
となる。
【0041】そして、ロッド34の推力が消滅すると、
スプリング33の付勢力がスプリング35の付勢力に抗
って弁体32を開弁方向に変位せしめ、スピルバルブ3
0が開弁状態となる。この際、弁体32の先端には、弁
体32を開弁方向に押圧する油圧が作用するため、その
油圧が高圧であるほどスピルバルブ30において大きな
開弁度が確保されることになる。
【0042】オーバーフローバルブ40は、スピルバル
ブ30開弁時において燃料漏出通路から漏出された燃料
を適当に減圧して燃料タンクに還流させるべく設けられ
たバルブであり、上述したオーバーフローバルブ20と
同様に、ボール弁42、及びスピルング44からなる逆
止弁で構成されている。
【0043】また、アキュムレータ50は、燃料吸入ギ
ャラリ17内における燃料圧力の脈動を吸収すべく配設
されたものであり、燃料吸入ギャラリ17に連通する燃
料室の圧力変動に応じて変位するピストン52、及びピ
ストン52を付勢するスプリング54を備えている。
【0044】コンスタントプレッシャバルブ60は、後
述するハウジング11内の燃料流出ポート102と、内
燃機関の各気筒に設けられた燃料噴射バルブとの間に設
けられるバルブであり、燃料流出ポート102の内圧が
所定圧力を越えて高圧となると、燃料噴射バルブに向け
てその圧力で燃料を流通させ、かつ燃料流出ポート10
2の内圧が所定圧力以下となっても、燃料噴射バルブ側
の圧力を所定圧力に保つ機能を有している。
【0045】また、ハウジング11の燃料室12には、
内燃機関のクランクシャフトの1/2の回転速度で回転
する駆動軸70、この駆動軸70の回転力を駆動源とし
て燃料のフィードを行うベーン式燃料フィードポンプ
(以下、単にフィードポンプと称す)80、駆動軸70
と共に回転するロータ90、ロータ90の細径部が嵌挿
されるシリンダ100、及びロータ90の太径部の外周
を取り囲むカムリング110が組み込まれている。
【0046】駆動軸70は、ハウジング11の端部付近
に配設されるジャーナル71、及びハウジング11内部
に配設される回転軸受け72により、ハウジング11に
対して回転可能に保持されている。
【0047】ここで、本実施例のインナカム式燃料噴射
ポンプは、ジャーナル71と駆動軸70との摺動摩擦の
低減を図るべくジャーナル71周辺に、潤滑油として燃
料(軽油)を循環させる点に特徴を有するものであり、
かかる機能を実現すべく、ジャーナル71の一端にオイ
ルシール73を配設すると共に、後述するカム室とジャ
ーナル71とを連通する潤滑油供給通路13、及び燃料
インレット15とジャーナル71とを連通する潤滑油回
収通路16を設けている。尚、その詳細については後述
する。
【0048】また、駆動軸70には、外周に所定間隔毎
に突起121を備えるパルサ120が嵌挿されており、
一方、カムリング110には、突起121の近接・離間
をパルス信号に変換する回転角センサ122が固定され
ている。
【0049】すなわち、本実施例の燃料噴射ポンプ10
においては、回転角センサ122が発するパスル数をカ
ウントすることで、カムリング110に対する駆動軸7
0の回転角、すなわちカムリング110に対するロータ
90の回転角を検出することが可能である。
【0050】フィードポンプ80は、ハウジング11に
固定される外壁81と、複数のベーン82を備える回転
子83とからなるベーン式ポンプである。すなわち、燃
料インレット15に連通して設けられた吸入口84から
吸い込まれた燃料は、回転子83の回転に伴ってベーン
82により昇圧され、所定位置に設けられた燃料吐出口
85から吐出される。
【0051】ロータ90は、駆動軸70と係合した状態
で、シリンダ100内に回転可能に嵌挿されている。こ
こで、ロータ90は、その太径部にポンプ室91を、ま
た細径部に燃料吸入口92とポンプ室とを連通する燃料
通路94、及び燃料吸入口92と燃料吐出口93とを連
通する燃料通路95を有している。
【0052】また、ポンプ室91には、ロータ90の径
方向に摺動し得る複数のプランジャ(本実施例において
は4つ)96a〜96dが挿入されており、燃料吐出口
93には、軸方向にオフセットした位置においてロータ
90外周を取り巻いて設けられた環状溝97が連通され
ている。
【0053】一方、シリンダ100には、燃料吸入ギャ
ラリ17とシリンダ100内周とを連通する燃料供給ポ
ート(本実施例においては6つ)101-1〜101
-6と、一端がその外周において上述のコンスタントプレ
ッシャバルブ60に連通し、他端がシリンダ100の内
周に開口する複数の燃料流出ポート(本実施例において
は6つ)102-1〜102-6が設けられている。
【0054】ここで、燃料吸入ギャラリ17は、外部配
管を介してフィードポンプ80の燃料吐出口85と連通
される空間であり、その内部にはフィードポンプ80の
吐出圧力(本実施例においては10kg/cm2程度)が貯留
されている。
【0055】また、各燃料吸入ポート101-1〜101
-6、及び各燃料流出ポート102-1〜102-6は、それ
ぞれ内燃機関の各気筒(本実施例においては6気筒)に
対応して設けられたポートであり、ロータ90が内燃機
関の回転角に同期して回転する際に、それぞれ特定の回
転角で燃料吸入ギャラリ17とロータ90の燃料吸入口
92とを、又は特定気筒のコンスタントプレッシャバル
ブ60とロータ90の燃料吐出口93とを連通させる。
【0056】従って、ロータ90が回転すると、特定の
回転角において燃料吸入ギャラリ17の圧力がロータ9
0のポンプ室91に供給され、また特定の回転角におい
てロータ90のポンプ室91の内圧がコンスタントプレ
ッシャバルブ60に供給されることになる。
【0057】また、シリンダ100には、ロータ90に
設けられた環状溝97と、スピルバルブ30とを連通す
る漏出通路103が設けられている。ここで、環状溝9
7は、上述の如くロータ90の全周に渡って設けられた
溝である。従って、環状溝97とスピルバルブ30と
は、ロータ90の回転角に関わらず、常に連通した状態
が形成される。
【0058】ところで、上述した燃料吸入ギャラリ17
は、油路18を介して燃料室12と連通されている。従
って、フィードポンプ80の作動中において、燃料吸入
ギャラリ17に供給された余剰燃料は、この油路18を
介して燃料室12に流出する。このため、燃料噴射ポン
プ10の作動中において、燃料室12内には、オーバー
フローバルブ12の開放圧に相当する圧力が貯留される
ことになる。
【0059】尚、本実施例においては、上述したロータ
92の太径部、回転軸受け72、カムリング110等が
燃料室12内に配設されため、使用に際しては、これら
の部材の周辺にはオーバーフローバルブ20の開放圧に
昇圧された燃料が充填された状態となる。
【0060】図2は、上記図1中、II−II断面に相当す
る側面断面図を示す。以下、図2を参照して、ポンプ室
91周辺の構成について説明する。すなわち、本実施例
の燃料噴射ポンプ10は、ロータ90に挿入された4つ
のプランジャ96a〜96dを、カムリング110に設
けたカムで駆動することで燃料の昇圧を図るポンプであ
る。
【0061】ここで、本実施例の燃料ポンプ10は、上
記の如く6気筒式内燃機関に対応したものであるため、
カムリング110には、図2に示すように等間隔で6つ
のカムが設けられており、また、4つのプランジャ96
a〜96dは、全てのプランジャ96a〜96dに同時
にリフトが生ずるようにその位置が設計されている。
【0062】各プランジャ96a〜96dの外周には、
カムリング110によって与えられるカムリフトを円滑
にプランジャ96a〜96dに伝達すべく、ローラシュ
ー98a〜98d、及びこのローラシュー98a〜98
dに把持されるローラ99a〜99dが配設されてい
る。
【0063】従って、カムリング110の内部でロータ
90が回転すると、ロータ90が一周する間に、プラン
ジャ96a〜96dは6回の往復運動を行うこととな
り、その往復運動でポンプ室91内の燃料を昇圧するこ
ととすれば、ロータ90が1回転する間に、すなわち内
燃機関が2回転する間に、等回転角毎に6回の燃料昇圧
が図られることとなる。
【0064】この際、図1に示す燃料供給ポート101
-1〜101-6と燃料吸入口92とは、プランジャ96a
〜96dにカムリフトが与えられていない状況下で連通
する構成とされている。また、燃料流出ポート102-1
〜102-6と燃料吐出口93とは、プランジャ96a〜
96dにリフトが生ずる直前に連通する構成とされてい
る。
【0065】従って、ロータ90の回転に伴って、何れ
かの燃料供給ポート101-1〜101-6と燃料吸入口9
2とが連通すると、プランジャ96a〜96dには遠心
力とフィードポンプ80から供給される燃料圧力とが作
用し、ポンプ室91に燃料が吸入される。
【0066】そして、その後燃料供給ポート101-1
101-6と燃料吸入口92との連通が遮断され、次いで
燃料流出ポート102-1〜102-6と燃料吐出口93と
が連通した状態でプランジャ96a〜96dにリフトが
生ずると、スピルバルブ30が閉弁していることを前提
に、コンスタントプレッシャバルブ60に対して高圧の
燃料が供給されることになる。
【0067】ところで、プランジャ96a〜96dによ
る燃料の昇圧が行われる際に上述したスピルバルブ30
が開弁していると、ポンプ室91から圧送される燃料は
スピルバルブ30を介して燃料タンク等へ還流し、各気
筒に向けて高圧の燃料が供給されることがない。
【0068】すなわち、スピルバルブ30が存在しない
と仮定した場合、各気筒への燃料噴射時期は、カムリン
グ110に設けられたカムプロファイルによって一義的
に決定され、燃料噴射時期制御に関する自由度が著しく
失われた状態となる。
【0069】これに対して、本実施例の如くスピルバル
ブ30を有する構成においては、ポンプ室91において
昇圧が開始されても、上記の如くスピルバルブ30が開
弁している限りは燃料噴射が行われず、この意味で、ス
ピルバルブ30を開弁状態から閉弁状態に切り換える時
期を制御することで燃料噴射開始時期を、その後再びス
ピルバルブ30を開弁する時期を制御することで燃料噴
射終了時期を、それぞれ精度よく制御することが可能で
ある。
【0070】本実施例においてロータ90に環状溝97
を設け、シリンダ100に燃料漏出通路103を設け、
更に燃料漏出通路103の導通を制御するスピルバルブ
30を設けたのは、上述の如き燃料噴射時期制御を実現
するためである。
【0071】この場合において、燃料噴射終了時期を精
度良く制御するためには、スピルバルブ30の開弁時に
おける漏出能力は高いほど有利である。これに対して、
スピル弁30の弁体33のストローク量を大きく確保
し、又は弁体33の面積を拡大することは、スピルバル
ブ30の大型化を招き、応答性を確保する点でも不利益
を生ずる。
【0072】上述の如く弁体33の上端を規制するスト
ッパ36をスプリング33で付勢することで、弁体33
開弁時における油圧が高圧であるほど大開度が得られる
構成としたのは、かかる要求に応えるためである。すな
わち本実施例のスピルバルブ30によれば、体格の大型
化、開閉弁時の応答性の悪化等を伴うことなく、燃料漏
出初期における高い漏出能力を確保することができ、優
れた燃料切れ特性を確保することができる。
【0073】ところで、スピルバルブ30を用いて高圧
燃料の漏出を図る場合、漏出時における燃料の慣性効果
により、ロータ90内に設けられた燃料通路通路94、
95の内圧が負圧化する場合がある。そして、これらの
通路の内圧が負圧となると、プランジャ96a〜96d
のストロークに対する燃料の圧送量の関係が変化し、燃
料噴射量の制御精度の悪化を伴う。
【0074】本実施例において、スピルバルブ30を介
して漏出される燃料の一部を燃料吸入ギャラリ17に還
流させ、かつ燃料吸入ギャラリ17に連通してアキュム
レータ50を設けているのは、かかる弊害を有効に除去
するためである。
【0075】すなわち、本実施例の燃料噴射ポンプ10
においては、上記の如き構成を採用していることから、
燃料漏出時における慣性効果により過剰な燃料漏出が行
われたとしても、その一部が燃料吸入ギャラリ17の内
圧を昇圧させるべく作用し、更に漏出燃料が還流される
ことによる内圧の脈動はアキュムレータ50によって適
切に吸収されるため、次回の燃料吸入時には十分な量の
燃料を安定して吸入することが可能である。
【0076】また、本実施例の燃料噴射ポンプ10は、
ハウジング11に対するカムリング110の固定角を可
変とするタイマ装置130を備えている。すなわち、カ
ムリング110は、ハウング11に対して回転可能に組
み付けられており、更に図2に示す如く、タイマピスト
ン131,132に挟持されるロッド133に固定され
ている。
【0077】ここで、タイマピストン131、132
は、タイマ装置130に、その内部を摺動可能に挿入さ
れたピストンであり、図2中、タイマピストン131の
右側にはフィードポンプ80の燃料吐出口85に連通す
る高圧室134が、タイマピストン132の左側にはフ
ィードポンプ80の燃料吸入口84に連通する低圧室1
35がそれぞれ形成されている。
【0078】また、低圧室135には、タイマピストン
132を図2中右方へ付勢するスプリング136が配設
され、高圧室134と低圧室135とは、図1に示す電
磁弁140により導通が制御される外部配管によって連
通されている。この場合、高圧室134と低圧室135
との差圧に応じてカムリング110が回転することとな
り、本実施例においては、電磁弁140の開閉弁をデュ
ーティー制御することで、所望の回転角に制御してい
る。
【0079】かかる構成とすることで、ロータ90の回
転角、すなわち内燃機関の回転角に対するプランジャ9
6a〜96dのリフト特性を変更することが可能であ
り、従って、燃料噴射時期制御に関する自由度を更に拡
大することが可能であり、制御性に優れた燃料噴射ポン
プが実現されることになる。
【0080】ところで、本実施例の燃料噴射ポンプ10
は、駆動軸70を把持するジャーナル71の周辺の構成
に特徴を有していることは前記した通りであり、図3
は、その特徴部の拡大図である。以下同図を参照して、
ジャーナル71周辺の構成について詳説する。
【0081】すなわち、図3に示す如くハウジング11
には、上述の如く燃料室12とジャーナル71の外周と
を連通する潤滑油供給通路13と、ジャーナル71の外
周とフィードポンプ80の燃料吸入口84とを連通する
潤滑油回収通路16とが設けられている。そして、潤滑
油回収通路16には、オリフィス74が設けられてい
る。
【0082】この場合、ジャーナル71の外周面下端側
には潤滑油供給通路13を介して燃料室12内に貯留さ
れる所定圧力の燃料が供給され、一方、ジャーナル71
の外周面上端側には、フィードポンプ80の吸入負圧が
作用し、ジャーナル71の下端側と上端側とに差圧が生
ずる。
【0083】このため、ジャーナル71の周辺には適当
な流速を伴って燃料が流通し、ジャーナル71と駆動軸
70との間に油膜が形成されて固体接触が抑制され、か
つ燃料の循環による冷却効果により摺動部の昇温が抑制
され、ジャーナル71において優れた耐久性及び静粛性
が実現されることになる。
【0084】また、本実施例においては、安定した圧力
が貯留される燃料室12に潤滑油供給通路13を連通さ
せることにより、また脈動を伴うフィードポンプ80の
吸入負圧が伝播される潤滑油回収通路16にオリフィス
74を設けていることにより、ジャーナル71に供給さ
れる燃料圧力の安定化を図っている。このため、ジャー
ナル71の外周面上下端に作用する差圧が燃料噴射ポン
プ10の運転状態等の影響を受け難く、安定した潤滑機
能の確保が可能とされている。
【0085】ところで、上記図1及び図3(以下、図1
で代表する)に示す燃料噴射ポンプ10は、ハウジング
11内に潤滑油供給通路13を設けた構成を例示してい
るが、外部配管により潤滑油供給通路13を実現するこ
とも可能である。また、オリフィス16は、潤滑油回収
通路16内における整流機能を実現すべく設けたもので
あり、例えば逆止弁によっても実現が可能である。
【0086】尚、本実施例の燃料噴射ポンプ10は、前
記請求項2記載の発明に対応しており、またオリフィス
74が前記請求項2記載の整流機構に相当している。
【0087】図4は、上記図1に示す燃料噴射ポンプ1
0の変形例を示す概念図であり、前記請求項1記載のイ
ンナカム式燃料噴射ポンプの実施例を示す。尚、同図に
おいて上記図1と同一の構成部分については同一の符号
を付してその説明を省略する。
【0088】すなわち本実施例の燃料噴射ポンプは、上
述の燃料噴射ポンプ10が燃料室12に連通する潤滑油
供給通路13を備えているのに対して、図4に示す如く
スピルバルブ30の下流、かつオーバーフローバルブ4
0上流に連通する潤滑油供給通路150を備えている点
に特徴を有している。
【0089】ここで、スピルバルブ30は、燃料漏出通
路103の導通を制御する電磁バルブであり、その開弁
時には、極めて高圧の漏出燃料がスピルバルブ30下流
に流出する。一方、オーバーフローバルブ40は、その
上流に作用する燃料圧力が所定圧力を越えると開弁する
弁体であり、適当に減圧された漏出燃料を燃料タンクに
還流させる。
【0090】この場合、スピルバルブ30の下流には、
オーバーフローバルブ40によって安定化が図られた高
圧の漏出燃料が供給されることになり、潤滑油供給通路
150には、上記図1に示す潤滑油供給通路13に比べ
て著しく高圧の燃料が流入することになる。
【0091】従って、本実施例の燃料噴射ポンプによれ
ば、上記図1に示す燃料噴射ポンプ10に比べて高圧の
燃料をジャーナル71に供給することができ、より高い
潤滑効果を得ることができる。
【0092】ところで、スピルバルブ30下流への燃料
の漏出は、ロータ90の回転角が所定回転角となった場
合に一時的に行われるものであり、オーバーフローバル
ブ40の存在により安定化は図られているものの、潤滑
油供給通路15には比較的大きな脈動が伝播される。更
に、一般にスピルバルブ30開弁直後の燃料漏出圧力
は、著しく高圧であり、その圧力を直接ジャーナル71
に供給することは、オイルシール73の耐久性等を考慮
すると必ずしも適切ではない。
【0093】このため、本実施例においては、図4に示
す如く潤滑油供給通路150の途中に整流機構として機
能するオリフィス151を設け、潤滑油供給通路150
に供給された燃料の減圧、及び脈動吸収を図っている。
その結果、スピルバルブ30からは断続的に高圧燃料が
漏出されているにも関わらず、ジャーナル71周辺には
適切な水準で比較的安定した圧力が供給されることとな
り、良好な潤滑特性が実現されている。
【0094】尚、本実施例においては、図4に示す如く
潤滑油供給通路150はジャーナル71の外周面中央付
近に開口しているが、潤滑油回収通路16は、ジャーナ
ル71とオイルシール73との境界部に開口させてい
る。この場合、潤滑油供給通路150から潤滑油回収通
路16へ至る過程において、燃料がジャーナル71全面
を流通することとなり、潤滑特性の向上に有利である。
【0095】また、潤滑油回収通路16中にフィルタ1
52を設けていることから、ジャーナル71の摩耗粉等
の異物がフィードポンプ80内へ混入することがなく、
かかる異物に起因する不具合の発生が有効に防止されて
いる。
【0096】図5は、上記図1に示す燃料噴射ポンプ1
0の他の変形例を示す概念図を示す。尚、同図において
上記図1と同一の構成部分については同一の符号を付し
てその説明を省略する。
【0097】すなわち本実施例の燃料噴射ポンプは、フ
ィードポンプ80の燃料吐出口85に連通する潤滑油供
給通路160を備え、かつ潤滑油供給通路160に整流
機構たるオリフィス161が設けられている点に特徴を
有している。
【0098】この場合、燃料室12に連通する潤滑油供
給通路13を備える構成に比べて高圧燃料をジャーナル
71へ導くことができる点は上記図4に示す変形例と同
様であるが、上記図1に示すようにフィードポンプ80
とジャーナル71とは、その配設位置が近接しており、
図5に示す構成を採用した場合、体格の大型化を伴うこ
となく、容易に潤滑油供給通路160を形成することが
できるという利益を得ることができる。
【0099】また、本実施例の如く、ジャーナル71へ
導く燃料をフィードポンプ80の燃料吐出口85から直
接分岐させる構成においては、フィードポンプ80の吐
出圧力の脈動がジャーナル71に伝播されるのを防止す
ると共に、フィードポンプ80の吐出量が少量となる低
回転時において燃料吸入ギャラリ17への燃料供給量が
不足しないよう配慮する必要がある。
【0100】これに対して本実施例の燃料噴射ポンプ
は、潤滑油供給通路160にオリフィス161を設ける
ことで上記要求の実現を図っている。すなわち、潤滑油
供給通路160中に設けられたオリフィス161は、潤
滑油供給通路160中に過不足なく適量の燃料を流通さ
せると共に、その流通過程において脈動を吸収すべく機
能する。
【0101】このため、本実施例の燃料噴射ポンプにお
いては、フィードポンプ80の吐出口85近傍に生ずる
圧力の脈動がジャーナル71、オイルシール73等に過
剰に作用することがなく、またジャーナル71側に過剰
な燃料が流通して燃料吸入ギャラリ17への燃料供給量
が不足するという事態を防止することができる。
【0102】このように、本実施例の燃料噴射ポンプに
よれば、体格の小型化が容易であると共に、何らの弊害
を伴うことなくジャーナル71において良好な潤滑特性
を得ることができ、燃料噴射ポンプを構成するうえで理
想的な摺動保持機構を実現することができる。
【0103】尚、図5に示す如く、本実施例の燃料噴射
ポンプは、潤滑油供給通路163、及び潤滑油回収通路
16に、それぞれフィルタ163、164を備えている
が、これらがフィードポンプ80への異物混入を防止し
てその耐久性確保に資する点は上記図4に示す場合と同
様である。
【0104】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、前記ジャーナルには、前記スピルバルブから漏出さ
れた高圧の漏出燃料が供給される。このため、本発明に
おいては、ジャーナル周辺に、比較的多量の燃料を流通
させることができ、優れた潤滑効果を得ることができ
る。
【0105】
【0106】
【0107】また、前記ジャーナルに供給される燃料の
圧力は、前記オーバーフローバルブによって安定化され
ているため、上述した優れた潤滑効果は、安定した状態
で得ることができる。
【0108】
【0109】
【0110】
【0111】
【0112】請求項2記載の発明によれば、前記ジャー
ナル周辺に供給された燃料は、前記フィードポンプに吸
入されることとなり、前記ジャーナル周辺において燃料
の循環経路が形成されることとなる。この際、前記潤滑
油回収通路には、前記整流機構が設けられているため、
前記フィードポンプの燃料吸入側通路において圧力の脈
動が生じても、その脈動が前記ジャーナル周辺に導かれ
ることはない。
【0113】従って、本発明に係るインナカム式燃料噴
射ポンプにおいては、前記ジャーナル周辺に、常に安定
した循環量で燃料を循環させることができ、優れた潤滑
特性の下、高い耐久性と優れた静粛性とを両立すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のインナカム式燃料噴射ポン
プの全体構成を表す正面断面図である。
【図2】本実施例のインナカム式燃料噴射ポンプのポン
プ室周辺の構成を表す側面断面図である。
【図3】本実施例のインナカム式燃料噴射ポンプの要部
の構成を表す正面断面図である。
【図4】本実施例のインナカム式燃料噴射ポンプの変形
例の構成を表す正面断面図である。
【図5】本実施例のインナカム式燃料噴射ポンプの変形
例の構成を表す正面断面図である。
【符号の説明】
10 燃料噴射ポンプ 12 燃料室 13,150,160 潤滑油供給通路 16 潤滑油回収通路 20 オーバーフローバルブ 30 スピルバルブ 40 漏出燃料用オーバーフローバルブ 50 アキュムレータ 60 コンスタントプレッシャバルブ 70 駆動軸 71 ジャーナル 73 オイルシール 74,151,161 オリフィス 80 フィードポンプ 84 燃料吸入口 85 燃料吐出口 90 ロータ 91 ポンプ室 92 燃料吸入口 93 燃料吐出口 94,95 燃料通路 96a〜96d プランジャ 97 環状溝 100 シリンダ 101-1〜101-6 燃料供給ポート 102-1〜102-6 燃料流出ポート 103 漏出通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 嘉康 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 永谷 康一 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭50−101904(JP,A) 特開 昭55−19924(JP,A) 特開 平1−159457(JP,A) 特開 平7−269439(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02M 41/14 340 - 360 F02M 59/44 F02D 1/00 - 1/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にポンプ室及び燃料通路を備えるロ
    ータと、該ロータに係合する駆動軸と、該駆動軸を回動
    自在に支持するジャーナルと、前記ポンプ室に連通する
    漏出通路の導通を制御するスピルバルブと、該スピルバ
    ルブの下流に設けられ、該スピルバルブの開弁時に所定
    圧を超える漏出燃料を噴出するオーバーフローバルブ
    と、を有するインナカム式燃料噴射ポンプにおいて、前記ジャーナルと、前記スピルバルブの下流かつ前記オ
    ーバーフローバルブの上流位置とを連通し、 前記ジャー
    ナルに、所定圧力以上の高圧燃料を導く潤滑油供給通路
    を有することを特徴とするインナカム式燃料噴射ポン
    プ。
  2. 【請求項2】 内部にポンプ室及び燃料通路を備えるロ
    ータと、該ロータに係合する駆動軸と、該駆動軸を回動
    自在に支持するジャーナルと、前記ジャーナルに所定圧
    力以上の高圧燃料を導く潤滑油供給通路と、前記ポンプ
    室に燃料を供給するフィードポンプと、前記ジャーナル
    と前記フィードポンプの燃料吸入側通路とを連通する潤
    滑油回収通路と、を有するインナカム式燃料噴射ポンプ
    において、 前記潤滑油回収通路に整流機構を設けたことを特徴とす
    るインナカム式燃料噴射ポンプ。
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