JP3041117B2 - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
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- JP3041117B2 JP3041117B2 JP3345374A JP34537491A JP3041117B2 JP 3041117 B2 JP3041117 B2 JP 3041117B2 JP 3345374 A JP3345374 A JP 3345374A JP 34537491 A JP34537491 A JP 34537491A JP 3041117 B2 JP3041117 B2 JP 3041117B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波の送受波によっ
て生体内の断層像や組織の微小変位の計測などを行う超
音波診断装置に関するものであり、特に、体表に当接し
た超音波探触子が呼吸などによって不必要に運動するこ
とに起因する計測誤差に対処する手段を備えた超音波診
断装置に関する。
て生体内の断層像や組織の微小変位の計測などを行う超
音波診断装置に関するものであり、特に、体表に当接し
た超音波探触子が呼吸などによって不必要に運動するこ
とに起因する計測誤差に対処する手段を備えた超音波診
断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置が医療の分野において活
用されている。この超音波診断装置によれば、生体の断
層像の表示や超音波ドプラ法による血流速度分布の表示
等が行える。
用されている。この超音波診断装置によれば、生体の断
層像の表示や超音波ドプラ法による血流速度分布の表示
等が行える。
【0003】例えば、肝臓等の生体内臓器を微視的に観
察すると、臓器内の動脈の拍動により血管に隣接した組
織が微小変位し、更にその変位が周りの組織に伝わって
いく。ここで、正常組織と異常組織とを比較した場合、
組織組成の相違から前記変位の伝わり方が異なることが
ある。従って、組織変位の観察により例えば悪性腫瘍等
の診断が可能であり、その組織変位による診断が近年注
目されている。
察すると、臓器内の動脈の拍動により血管に隣接した組
織が微小変位し、更にその変位が周りの組織に伝わって
いく。ここで、正常組織と異常組織とを比較した場合、
組織組成の相違から前記変位の伝わり方が異なることが
ある。従って、組織変位の観察により例えば悪性腫瘍等
の診断が可能であり、その組織変位による診断が近年注
目されている。
【0004】そのような組織変位を計測するものとし
て、組織変位計測が行える超音波診断装置が提案されて
いる。この装置は、超音波ドプラ診断法の原理を応用し
たものであり、送波された超音波と受波された超音波と
の位相差により、超音波ビーム上の組織の変位を演算す
るものである。従って、この原理により超音波の波長よ
り短い分解能で、ミクロンオーダーの組織変位を計測で
きる。
て、組織変位計測が行える超音波診断装置が提案されて
いる。この装置は、超音波ドプラ診断法の原理を応用し
たものであり、送波された超音波と受波された超音波と
の位相差により、超音波ビーム上の組織の変位を演算す
るものである。従って、この原理により超音波の波長よ
り短い分解能で、ミクロンオーダーの組織変位を計測で
きる。
【0005】ここで、生体内組織の微小変位計測につい
て計算式を用いて説明する。
て計算式を用いて説明する。
【0006】超音波受信信号を次式で表す。
【0007】 S1 (t)=A1 (t)exp(−j(ω0 t+Φ1 (t)) …(1) A1 (t):振幅,Φ1 (t):位相,ω0 :送信角周波数 散乱媒質がΔX だけ変位したときの受信信号は、次式と
なる。
なる。
【0008】 S2 (t)=S1 (t−Δt) =A1 (t−Δt)exp(−j(ω0 (t−Δt)+Φ1 (t−Δt))) …(2) ここで、Δtは散乱媒質がΔxだけ変位したときの伝搬
時間差で、次式で表される。
時間差で、次式で表される。
【0009】Δt=2Δx/c c:音速 (1),(2)式を、角周波数ωr の参照信号で直交検
波した出力の偏角をθ1 (t),θ2 (t)とすると、
それぞれ次式となる。
波した出力の偏角をθ1 (t),θ2 (t)とすると、
それぞれ次式となる。
【0010】 θ1 (t)=Φ1 (t) …(3) θ2 (t)=Φ1 (t−Δt)+ωr Δt …(4) 変位前後の位相差Δθは次式となる。
【0011】 Δθ=θ2 −θ1 =Φ1 (t−Δt)−Φ1 (t)+ωr Δt …(5) Φ(t−Δt)−Φ1 (t)≒0より、(6)式に示す
ように、位相差から変位量が計測できる。
ように、位相差から変位量が計測できる。
【0012】 Δx=(c/2ωr )Δθ …(6) ここで、位相差Δθは特公昭62−44494で開示さ
れている自己相関法などにより求められる。
れている自己相関法などにより求められる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波診断
は、一般に、超音波探触子を生体表面に当接した状態で
行われる。従って、呼吸により、あるいは手ぶれによ
り、診断領域(超音波ビームの走査面、換言すれば断層
像)全体に“ぶれ”が生じることがあり、かかる場合に
計測内容によっては計測誤差が生じるおそれが大きい。
は、一般に、超音波探触子を生体表面に当接した状態で
行われる。従って、呼吸により、あるいは手ぶれによ
り、診断領域(超音波ビームの走査面、換言すれば断層
像)全体に“ぶれ”が生じることがあり、かかる場合に
計測内容によっては計測誤差が生じるおそれが大きい。
【0014】特に、上述した組織の微小変位を計測する
超音波診断装置では、超音波断層像の各フレーム間にお
いて、例えば10〜100μm程度の微小な組織変位の
計測を行っていることから、診断領域のぶれによる計測
誤差が無視できない。
超音波診断装置では、超音波断層像の各フレーム間にお
いて、例えば10〜100μm程度の微小な組織変位の
計測を行っていることから、診断領域のぶれによる計測
誤差が無視できない。
【0015】従って、このような診断領域のぶれに対処
できる超音波診断装置が要望されていた。
できる超音波診断装置が要望されていた。
【0016】本発明は、上記従来の課題に鑑みなされた
ものであり、その目的は、呼吸や手ぶれなどによって超
音波探触子が運動することに起因して生ずる診断領域の
ぶれに対処できる超音波診断装置を提供することにあ
る。
ものであり、その目的は、呼吸や手ぶれなどによって超
音波探触子が運動することに起因して生ずる診断領域の
ぶれに対処できる超音波診断装置を提供することにあ
る。
【0017】更に本発明は、以上のような診断領域のぶ
れが生じたときに、そのようなぶれによる誤差を補正し
て計測精度を高めることのできる超音波診断装置を提供
することにある。
れが生じたときに、そのようなぶれによる誤差を補正し
て計測精度を高めることのできる超音波診断装置を提供
することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、超音波の送受波により、生
体内の断層像等を得る超音波診断装置において、断層像
内に所定の大きさをもった関心領域を設定する関心領域
設定手段と、前記関心領域の画像データを格納する関心
領域メモリと、前記関心領域メモリに格納された現時点
より前の関心領域の画像データと現時点の関心領域の画
像データとを対比して、断層像の全体ぶれを判断するぶ
れ判断手段と、前記全体ぶれが判断された場合にそれに
対処する手段と、を含むことを特徴とする。
に、請求項1記載の発明は、超音波の送受波により、生
体内の断層像等を得る超音波診断装置において、断層像
内に所定の大きさをもった関心領域を設定する関心領域
設定手段と、前記関心領域の画像データを格納する関心
領域メモリと、前記関心領域メモリに格納された現時点
より前の関心領域の画像データと現時点の関心領域の画
像データとを対比して、断層像の全体ぶれを判断するぶ
れ判断手段と、前記全体ぶれが判断された場合にそれに
対処する手段と、を含むことを特徴とする。
【0019】ここで、前記ぶれ判断手段は、1又は複数
フレーム間ごとに前記関心領域の相関量を求め、その相
関量が所定のぶれ判定値より小さいときに断層像の全体
ぶれを判断する。
フレーム間ごとに前記関心領域の相関量を求め、その相
関量が所定のぶれ判定値より小さいときに断層像の全体
ぶれを判断する。
【0020】また、上記超音波診断装置に、生体内組織
の微小変位を計測する組織変位計測手段と、前記断層像
の全体ぶれが判断された場合に組織変位の表示を中断す
る表示中断手段と、を設けたことを特徴とする。
の微小変位を計測する組織変位計測手段と、前記断層像
の全体ぶれが判断された場合に組織変位の表示を中断す
る表示中断手段と、を設けたことを特徴とする。
【0021】更に、請求項4記載の発明は、超音波の送
受波により、生体内の断層像等を得る超音波診断装置に
おいて、生体内組織の微小変位を計測する組織変位計測
手段と、断層像内に所定の大きさをもった複数の関心領
域を設定する関心領域設定手段と、前記各関心領域の画
像データを格納する関心領域メモリと、前記各関心領域
について前記関心領域メモリに格納された現時点より前
の関心領域の画像データと現時点の関心領域の画像デー
タとを対比して、断層像全体のぶれによるぶれ変位を求
めるぶれ変位演算手段と、前記組織変位計測手段にて計
測された組織変位から前記ぶれ変位演算手段にて求めら
れたぶれ変位を減算する変位補正手段と、を含むことを
特徴とする。
受波により、生体内の断層像等を得る超音波診断装置に
おいて、生体内組織の微小変位を計測する組織変位計測
手段と、断層像内に所定の大きさをもった複数の関心領
域を設定する関心領域設定手段と、前記各関心領域の画
像データを格納する関心領域メモリと、前記各関心領域
について前記関心領域メモリに格納された現時点より前
の関心領域の画像データと現時点の関心領域の画像デー
タとを対比して、断層像全体のぶれによるぶれ変位を求
めるぶれ変位演算手段と、前記組織変位計測手段にて計
測された組織変位から前記ぶれ変位演算手段にて求めら
れたぶれ変位を減算する変位補正手段と、を含むことを
特徴とする。
【0022】そして、前記ぶれ変位演算手段は、フレー
ム間での断層像内における所定の平均変位を求める平均
化手段を含み、前記ぶれ変位として前記平均化手段にて
求められた平均変位が用いられる。
ム間での断層像内における所定の平均変位を求める平均
化手段を含み、前記ぶれ変位として前記平均化手段にて
求められた平均変位が用いられる。
【0023】
【作用】上記請求項1記載の構成によれば、関心領域設
定手段にて断層像内に関心領域が設定され、その関心領
域内の画像データが関心領域メモリに格納され、ぶれ判
断手段は、フレーム間における関心領域の画像データの
対比から、診断領域である断層像の全体ぶれを判断す
る。ここで、関心領域についての対比は、例えば相関量
を求めることにより行われる。すなわち、呼吸などによ
って画像全体がぶれてシフトした場合には、相関量が小
さくなるので、求められた相関量と所定のぶれ判定値と
の比較により、断層像の比較的大きな無視できないぶれ
の有無を判断できる。
定手段にて断層像内に関心領域が設定され、その関心領
域内の画像データが関心領域メモリに格納され、ぶれ判
断手段は、フレーム間における関心領域の画像データの
対比から、診断領域である断層像の全体ぶれを判断す
る。ここで、関心領域についての対比は、例えば相関量
を求めることにより行われる。すなわち、呼吸などによ
って画像全体がぶれてシフトした場合には、相関量が小
さくなるので、求められた相関量と所定のぶれ判定値と
の比較により、断層像の比較的大きな無視できないぶれ
の有無を判断できる。
【0024】そして、断層像の大きなぶれが生じた時に
は、特に組織の微小変位計測における誤差が大きくなる
ので、表示中断手段は、計測された組織変位の表示を強
制的に中断する。これによって、診断領域のぶれが生じ
た場合に、誤差を多く含む組織変位の計測結果を採用す
ることが防止される。
は、特に組織の微小変位計測における誤差が大きくなる
ので、表示中断手段は、計測された組織変位の表示を強
制的に中断する。これによって、診断領域のぶれが生じ
た場合に、誤差を多く含む組織変位の計測結果を採用す
ることが防止される。
【0025】上記請求項4記載の構成によれば、ぶれ変
位演算手段が、関心領域設定手段にて設定された複数の
関心領域について、フレーム間での画像データの対比を
行って、断層像の全体ぶれによるぶれ変位を演算する。
そして、変位補正手段は、演算されたぶれ変位を、計測
された組織変位から減算し、ぶれによる計測誤差を排除
する。ここで、ぶれ変位として、例えば、平均化手段に
よって求められた断層像内の平均化変位が用いられる。
すなわち、断層像のぶれは、フレーム間に断層像全体に
わたってほぼ均一に生じるとみなせるので、断層像内の
一定範囲における組織変位の所定の平均値を断層像自体
のぶれ変位とみなし、変位計測に生じる誤差を補正する
ものである。
位演算手段が、関心領域設定手段にて設定された複数の
関心領域について、フレーム間での画像データの対比を
行って、断層像の全体ぶれによるぶれ変位を演算する。
そして、変位補正手段は、演算されたぶれ変位を、計測
された組織変位から減算し、ぶれによる計測誤差を排除
する。ここで、ぶれ変位として、例えば、平均化手段に
よって求められた断層像内の平均化変位が用いられる。
すなわち、断層像のぶれは、フレーム間に断層像全体に
わたってほぼ均一に生じるとみなせるので、断層像内の
一定範囲における組織変位の所定の平均値を断層像自体
のぶれ変位とみなし、変位計測に生じる誤差を補正する
ものである。
【0026】なお、組織変位が超音波ビームに沿う成分
についてのみ計測される場合には、組織変位及びその誤
差に関しては、一次元についてのみ考慮すればよく、上
記組織変位の平均化は、所定の領域内で符号を加味しつ
つ単に平均化を行えばよい。組織変位が二次元的に計測
される場合には、変位ベクトルの平均化を行うことによ
り、断層像のぶれによるぶれ変位を演算できるので、そ
れを誤差量として、減算すればよい。
についてのみ計測される場合には、組織変位及びその誤
差に関しては、一次元についてのみ考慮すればよく、上
記組織変位の平均化は、所定の領域内で符号を加味しつ
つ単に平均化を行えばよい。組織変位が二次元的に計測
される場合には、変位ベクトルの平均化を行うことによ
り、断層像のぶれによるぶれ変位を演算できるので、そ
れを誤差量として、減算すればよい。
【0027】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例について図面を
用いて説明する。
用いて説明する。
【0028】以下に説明する2つの実施例においては、
生体内組織の微小変位のうち超音波ビームに沿う方向の
成分を計測するものである。もちろん、二次元的に組織
変位を計測する装置に以下に述べる各実施例を応用する
ことも容易である。
生体内組織の微小変位のうち超音波ビームに沿う方向の
成分を計測するものである。もちろん、二次元的に組織
変位を計測する装置に以下に述べる各実施例を応用する
ことも容易である。
【0029】(a)第1実施例 図1には、本発明に係る超音波診断装置の第1実施例が
示されており、図1は全体構成を示すブロック図であ
る。図2及び図3には、関心領域が示されており、以
下、図2及び図3を用いて関心領域の設定について説明
する。
示されており、図1は全体構成を示すブロック図であ
る。図2及び図3には、関心領域が示されており、以
下、図2及び図3を用いて関心領域の設定について説明
する。
【0030】図2において、超音波ビームの走査面に相
当する断層像100内には、1つの関心領域200が設
定されている。この関心領域200は、断層像100内
において任意の大きさで設定されるものであり、その位
置はできるだけ血管の拍動などによる組織変位が生じな
い個所に設定することが望ましい。これは、組織自体の
変位と断層像自体のぶれによる変位とを分離して正確に
判断するためである。図2において、断層像102は、
断層像100からΔt経過した後の断層像であり、ここ
で、Δtは、いわゆるフレームレートの整数倍(通常は
「1」倍)に相当するものである。
当する断層像100内には、1つの関心領域200が設
定されている。この関心領域200は、断層像100内
において任意の大きさで設定されるものであり、その位
置はできるだけ血管の拍動などによる組織変位が生じな
い個所に設定することが望ましい。これは、組織自体の
変位と断層像自体のぶれによる変位とを分離して正確に
判断するためである。図2において、断層像102は、
断層像100からΔt経過した後の断層像であり、ここ
で、Δtは、いわゆるフレームレートの整数倍(通常は
「1」倍)に相当するものである。
【0031】ここにおいて、Δtの間に、呼吸や手ぶれ
などによって、体表に当接された超音波探触子が運動し
た場合には、上述した断層像のぶれが生じ、これに伴い
関心領域200もぶれることになる。
などによって、体表に当接された超音波探触子が運動し
た場合には、上述した断層像のぶれが生じ、これに伴い
関心領域200もぶれることになる。
【0032】図3(A)には、時刻t=t0 における関
心領域200が示され、この関心領域は、点p(x,
y)を中心とするn×nのマトリクスである。ここで、
各画素(エコーデータ)の輝度レベル(エコーレベル)
をfi (x,y)とする。一方、図3(B)には、時刻
t=t0 +Δtにおける前記(A)に示した関心領域と
同一の関心領域が示され、ここにおいて、中心の点はP
´(x,y)で示され、各画素の輝度レベルはg
i (x,y)で示されている。
心領域200が示され、この関心領域は、点p(x,
y)を中心とするn×nのマトリクスである。ここで、
各画素(エコーデータ)の輝度レベル(エコーレベル)
をfi (x,y)とする。一方、図3(B)には、時刻
t=t0 +Δtにおける前記(A)に示した関心領域と
同一の関心領域が示され、ここにおいて、中心の点はP
´(x,y)で示され、各画素の輝度レベルはg
i (x,y)で示されている。
【0033】これら相互のマトリクスにおける相互相関
関数Rfg(x,y)は、次の第7式にて表される。ただ
し、第7式において、F,Gは、それぞれ関心領域内の
輝度レベルの平均値である。
関数Rfg(x,y)は、次の第7式にて表される。ただ
し、第7式において、F,Gは、それぞれ関心領域内の
輝度レベルの平均値である。
【0034】
【数1】 従って、上記第7式にて求められる相関量Rfg(x,
y)の大きさから、断層像の全体ぶれが生じたか否かを
判断できる。即ち、相関量が小さい場合には、断層像の
全体ぶれが生じたと判断できるので、本実施例において
は、相関量と所定のしきい値α1とを比較することによ
って、全体ぶれを判断し、その判断がなされたときに組
織変位の表示を一時的に中断する。即ち、呼吸や手ぶれ
などによって断層像自体が全体にわたってぶれた場合に
は、計測される変位に多くの誤差を含むことになるの
で、そのような誤った結果を採用させないため表示を一
時的に中断させる。従って、関心領域200は断層像に
おいて、組織変位があまり生じない個所に設けることが
好適である。
y)の大きさから、断層像の全体ぶれが生じたか否かを
判断できる。即ち、相関量が小さい場合には、断層像の
全体ぶれが生じたと判断できるので、本実施例において
は、相関量と所定のしきい値α1とを比較することによ
って、全体ぶれを判断し、その判断がなされたときに組
織変位の表示を一時的に中断する。即ち、呼吸や手ぶれ
などによって断層像自体が全体にわたってぶれた場合に
は、計測される変位に多くの誤差を含むことになるの
で、そのような誤った結果を採用させないため表示を一
時的に中断させる。従って、関心領域200は断層像に
おいて、組織変位があまり生じない個所に設けることが
好適である。
【0035】次に、図1を用いて装置の全体構成につい
て説明する。なお、この装置は、超音波ドプラ法を応用
して生体内組織の微小変位を計測するものである。
て説明する。なお、この装置は、超音波ドプラ法を応用
して生体内組織の微小変位を計測するものである。
【0036】タイミング信号発生器10は、走査制御器
12に対して所定のタイミング信号を出力すると共に、
後述する直交検波器14に対して、互いに90°位相の
異なる参照信号16,18を出力している。
12に対して所定のタイミング信号を出力すると共に、
後述する直交検波器14に対して、互いに90°位相の
異なる参照信号16,18を出力している。
【0037】走査制御器12は、所定のタイミング信号
に基づき、超音波ビームの走査に係る制御信号を送受信
器20に出力する。送受信器20は、その制御信号に従
って、プローブ22に対して励振信号を出力する。
に基づき、超音波ビームの走査に係る制御信号を送受信
器20に出力する。送受信器20は、その制御信号に従
って、プローブ22に対して励振信号を出力する。
【0038】そして、プローブ22に設けられた図示さ
れていない超音波振動子が励振信号によって励振され、
超音波が生体に放射されることになる。生体内からの反
射波は、プローブ22の超音波振動子によって受波さ
れ、受信信号は送受信器20によって位相合成などの処
理が行われた後、増幅器24及び前記直交検波器14に
出力されている。
れていない超音波振動子が励振信号によって励振され、
超音波が生体に放射されることになる。生体内からの反
射波は、プローブ22の超音波振動子によって受波さ
れ、受信信号は送受信器20によって位相合成などの処
理が行われた後、増幅器24及び前記直交検波器14に
出力されている。
【0039】増幅器24によって増幅された受信信号
は、検波器26によって検波が行われた後、A/D変換
器28にてデジタル信号に変換され、Bモード断層画像
形成のためデジタルスキャンコンバータ(以下、DSC
という)30に出力され、ここで一時的に記憶される。
は、検波器26によって検波が行われた後、A/D変換
器28にてデジタル信号に変換され、Bモード断層画像
形成のためデジタルスキャンコンバータ(以下、DSC
という)30に出力され、ここで一時的に記憶される。
【0040】一方、直交検波器14においては、受信信
号と前記参照信号16,18との混合検波が行われ、直
交検波器14から複素信号I,Qが自己相関器32に対
して出力される。自己相関器32は、複素信号である実
数部信号Iと虚数部信号Qとの共役複素積を演算し、自
己相関を求める。その自己相関結果は、変位演算器34
に出力されており、変位演算器34は生体内組織の変位
を演算する。
号と前記参照信号16,18との混合検波が行われ、直
交検波器14から複素信号I,Qが自己相関器32に対
して出力される。自己相関器32は、複素信号である実
数部信号Iと虚数部信号Qとの共役複素積を演算し、自
己相関を求める。その自己相関結果は、変位演算器34
に出力されており、変位演算器34は生体内組織の変位
を演算する。
【0041】なお、組織変位を求めるまでの以上の受信
信号処理は、上記第1式〜第6式までの計算式を実現し
たものであり、上述したように例えば特公昭62−44
494号に記載された自己相関法を応用したものであ
る。
信号処理は、上記第1式〜第6式までの計算式を実現し
たものであり、上述したように例えば特公昭62−44
494号に記載された自己相関法を応用したものであ
る。
【0042】変位演算器34から出力された変位信号δ
xは、メモリ36にて一時的に記憶され、メモリ36か
ら読み出された変位信号δxは、上述したDSC30に
送られ一時的に記憶されている。
xは、メモリ36にて一時的に記憶され、メモリ36か
ら読み出された変位信号δxは、上述したDSC30に
送られ一時的に記憶されている。
【0043】そして、DSC30から読み出された画像
データは、D/A変換器38によってアナログ信号に変
換された後、表示器40に送られてここでBモード断層
像及び組織変位が表示される。なお、本実施例において
は、Bモード断層画像に重ねて各組織の変位量が例えば
数値や色彩などによって表現されている。
データは、D/A変換器38によってアナログ信号に変
換された後、表示器40に送られてここでBモード断層
像及び組織変位が表示される。なお、本実施例において
は、Bモード断層画像に重ねて各組織の変位量が例えば
数値や色彩などによって表現されている。
【0044】本実施例においては、断層像の全体ぶれを
判断するため、次のような構成が設けられている。前記
A/D変換器28から出力された断層像信号は、関心領
域設定器42に送られている。この関心領域設定器42
は、図2に示した断層像100内における関心領域20
0を定めるものであり、本実施例においては、図示され
ていない外部コントローラによって操作者が任意の個所
に任意の大きさで設定できるようになっている。
判断するため、次のような構成が設けられている。前記
A/D変換器28から出力された断層像信号は、関心領
域設定器42に送られている。この関心領域設定器42
は、図2に示した断層像100内における関心領域20
0を定めるものであり、本実施例においては、図示され
ていない外部コントローラによって操作者が任意の個所
に任意の大きさで設定できるようになっている。
【0045】従って、関心領域設定器42から関心領域
内の断層像データが相互相関器44に出力されることに
なる。
内の断層像データが相互相関器44に出力されることに
なる。
【0046】この相互相関器44には、2つの入力端子
が設けられており、一方の入力端子には、現時点の断層
像データが入力され、他方の入力端子にはフレームメモ
リ46によって遅延が行われた1フレーム前の断層像デ
ータが入力されている。
が設けられており、一方の入力端子には、現時点の断層
像データが入力され、他方の入力端子にはフレームメモ
リ46によって遅延が行われた1フレーム前の断層像デ
ータが入力されている。
【0047】そして、相互相関器44は、上記第7式で
示した相関量Rfg(x,y)を求める。
示した相関量Rfg(x,y)を求める。
【0048】この相関量は、比較器48の一方の入力端
子に送られており、他方の入力端子に入力される所定の
ぶれ判定値α1と比較されている。
子に送られており、他方の入力端子に入力される所定の
ぶれ判定値α1と比較されている。
【0049】ここにおいて、断層像の全体ぶれが生じて
いる場合には、ぶれ判定値α1より相関量が小さくなる
ため、比較器48は全体ぶれを示す判定信号70をメモ
リ36に対して出力する。この判定信号70により、メ
モリ36からの読出しは一時的に中断され、この結果、
表示器40における組織変位の表示も中断されることに
なる。即ち、メモリ36においては、変位信号の書込み
及び読出しが順次行われており、判定信号70によって
読出しのコントロールが行われている。
いる場合には、ぶれ判定値α1より相関量が小さくなる
ため、比較器48は全体ぶれを示す判定信号70をメモ
リ36に対して出力する。この判定信号70により、メ
モリ36からの読出しは一時的に中断され、この結果、
表示器40における組織変位の表示も中断されることに
なる。即ち、メモリ36においては、変位信号の書込み
及び読出しが順次行われており、判定信号70によって
読出しのコントロールが行われている。
【0050】以上のように、この第1実施例において
は、フレーム間における関心領域についての相互相関量
を求め、その相関量が所定のぶれ判定値α1より小さい
場合には、組織変位の表示を中断させることができるの
で、誤った組織変位を採用することを防止することがで
きる。
は、フレーム間における関心領域についての相互相関量
を求め、その相関量が所定のぶれ判定値α1より小さい
場合には、組織変位の表示を中断させることができるの
で、誤った組織変位を採用することを防止することがで
きる。
【0051】なお、この第1実施例においては、断層像
の全体ぶれを相互相関によって判断したが、当然これに
限られるものではなく、他の手法によって判断してもよ
い。 (b)第2実施例 図4には、本発明に係る超音波診断装置の第2実施例が
示されており、図4はその全体構成を示すブロック図で
ある。なお、第1実施例に示した構成と同一の構成には
同一符号を付けその説明を省略する。また、図5及び図
6にはこの第2実施例において複数設定される関心領域
が示されている。
の全体ぶれを相互相関によって判断したが、当然これに
限られるものではなく、他の手法によって判断してもよ
い。 (b)第2実施例 図4には、本発明に係る超音波診断装置の第2実施例が
示されており、図4はその全体構成を示すブロック図で
ある。なお、第1実施例に示した構成と同一の構成には
同一符号を付けその説明を省略する。また、図5及び図
6にはこの第2実施例において複数設定される関心領域
が示されている。
【0052】図5において、断層像100内には、本実
施例において3つの関心領域R1,R2,R3が設定さ
れている。これらの複数の関心領域は、任意の個所に任
意の大きさで設定することができ、第1実施例同様に、
組織変位が大きくない個所に設定することが好適であ
る。なお、プローブから同一深さの位置に円弧状に並ん
で関心領域を設定してもよい。
施例において3つの関心領域R1,R2,R3が設定さ
れている。これらの複数の関心領域は、任意の個所に任
意の大きさで設定することができ、第1実施例同様に、
組織変位が大きくない個所に設定することが好適であ
る。なお、プローブから同一深さの位置に円弧状に並ん
で関心領域を設定してもよい。
【0053】図6には、設定された3つの関心領域が示
されており、この例においては、各参照領域は3×3の
マトリクスで構成され、時刻t=t0 における輝度レベ
ルがそれぞれf1i ,f2i ,f3i で示されている。
また、時刻t=t0 +Δtにおける同一関心領域の輝度
レベルがg1i ,g2i ,g3i で表されている。
されており、この例においては、各参照領域は3×3の
マトリクスで構成され、時刻t=t0 における輝度レベ
ルがそれぞれf1i ,f2i ,f3i で示されている。
また、時刻t=t0 +Δtにおける同一関心領域の輝度
レベルがg1i ,g2i ,g3i で表されている。
【0054】ここにおいて、それぞれ同一関心領域がΔ
tの間に変位した変位量δ1(Δt),δ2(Δt),
δ3(Δt)は、以下の第8式,第9式及び第10式で
計算される。
tの間に変位した変位量δ1(Δt),δ2(Δt),
δ3(Δt)は、以下の第8式,第9式及び第10式で
計算される。
【0055】
【数2】 ここにおいて、δ1(Δt),δ2(Δt),δ3(Δ
t)の分散σ2 は、次の第11式にて表される。
t)の分散σ2 は、次の第11式にて表される。
【0056】
【数3】 この分散σ2 (Δt)の値があらかじめ設定したぶれ判
定値α2より小さい値の場合には、各関心領域が同じ変
位量をもっていたとして、断層像の全体ぶれを判断す
る。この場合、各関心領域の変位量の平均値γを、計測
された組織変位から減算すれば、断層像の全体ぶれに起
因する誤差を排除することができ、そのような誤差が排
除されて補正された組織変位を表示器にて表示させるこ
とができる。
定値α2より小さい値の場合には、各関心領域が同じ変
位量をもっていたとして、断層像の全体ぶれを判断す
る。この場合、各関心領域の変位量の平均値γを、計測
された組織変位から減算すれば、断層像の全体ぶれに起
因する誤差を排除することができ、そのような誤差が排
除されて補正された組織変位を表示器にて表示させるこ
とができる。
【0057】次に、図4に示す第2実施例の構成につい
て説明する。A/D変換器28から出力された断層像信
号は、関心領域設定器50に送られる。この関心領域設
定器50は、図5に示した本実施例において3つの関心
領域を設定するものである。そして、各関心領域内の断
層像データは、ぶれ変位演算器52の一方の入力端子に
送られている。ぶれ変位演算器52の他方の入力端子に
は、フレームメモリ54によって1フレームの期間だけ
遅延させられた断層像データが入力されている。
て説明する。A/D変換器28から出力された断層像信
号は、関心領域設定器50に送られる。この関心領域設
定器50は、図5に示した本実施例において3つの関心
領域を設定するものである。そして、各関心領域内の断
層像データは、ぶれ変位演算器52の一方の入力端子に
送られている。ぶれ変位演算器52の他方の入力端子に
は、フレームメモリ54によって1フレームの期間だけ
遅延させられた断層像データが入力されている。
【0058】ぶれ変位演算器52は、上記第8式〜上記
第12式の演算を行うものである。即ち、σ2 と各関心
領域の変位量の平均値γとを演算する。
第12式の演算を行うものである。即ち、σ2 と各関心
領域の変位量の平均値γとを演算する。
【0059】判定器64は、分散σ2 とぶれ判定値α2
とを比較し、分散σ2 がぶれ判定値α2より小さい値の
場合には、散らばり具合が小さくそれぞれの関心領域が
同様に変位しているとみなされるので、判定器64は全
体ぶれを判断する。一方、分散σ2 が判定値α2より大
きい場合には、前記とは反対に、散らばり具合が大き
く、それぞれの関心領域における変位量はまちまちであ
るとみなされるので全体ぶれが生じていないと判断す
る。即ち、組織変位が順調に計測されていると判断す
る。
とを比較し、分散σ2 がぶれ判定値α2より小さい値の
場合には、散らばり具合が小さくそれぞれの関心領域が
同様に変位しているとみなされるので、判定器64は全
体ぶれを判断する。一方、分散σ2 が判定値α2より大
きい場合には、前記とは反対に、散らばり具合が大き
く、それぞれの関心領域における変位量はまちまちであ
るとみなされるので全体ぶれが生じていないと判断す
る。即ち、組織変位が順調に計測されていると判断す
る。
【0060】判定器64は、全体ぶれが判断されたとき
に、メモリ36の後段に設けられた減算器56に対して
平均値γを出力する。
に、メモリ36の後段に設けられた減算器56に対して
平均値γを出力する。
【0061】減算器56では、メモリ36から出力され
た組織変位から平均値γが減算されて、補正された後の
組織変位δxがDSC30に対して出力されることにな
る。従って、以上の第2実施例によれば、全体のぶれが
生じたときに、それを判断して、誤差を含む計測結果か
ら誤差を排除することができるので、正確な組織変位を
求めることが可能となる。ここにおいて、断層像の全体
のぶれ変位は、本実施例において各参照領域の変位の平
均値が用いられているので、とりわけ複雑な演算をする
ことなく補正値を求めることが可能である。
た組織変位から平均値γが減算されて、補正された後の
組織変位δxがDSC30に対して出力されることにな
る。従って、以上の第2実施例によれば、全体のぶれが
生じたときに、それを判断して、誤差を含む計測結果か
ら誤差を排除することができるので、正確な組織変位を
求めることが可能となる。ここにおいて、断層像の全体
のぶれ変位は、本実施例において各参照領域の変位の平
均値が用いられているので、とりわけ複雑な演算をする
ことなく補正値を求めることが可能である。
【0062】なお、この第2実施例においては、上記第
8式〜第12式による計算を用いたが、当然これには限
られず、他の手法を用いてもよい。
8式〜第12式による計算を用いたが、当然これには限
られず、他の手法を用いてもよい。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
生体の呼吸や手ぶれなどによって超音波探触子の運動が
生じ、これに起因して断層像のぶれが生じた場合には、
そのぶれを正確に判断して各種の対処を行うことが可能
である。
生体の呼吸や手ぶれなどによって超音波探触子の運動が
生じ、これに起因して断層像のぶれが生じた場合には、
そのぶれを正確に判断して各種の対処を行うことが可能
である。
【0064】即ち、本発明によれば、断層像の全体ぶれ
が判断されたときには、例えば組織変位の表示を一時的
に中断して、誤った組織変位が表示されてしまうのを防
止できる。また、本発明によれば、断層像の全体ぶれが
生じた場合には、そのぶれによる誤差を補正することが
できるので、精度の良い組織変位の計測を行うことが可
能である。
が判断されたときには、例えば組織変位の表示を一時的
に中断して、誤った組織変位が表示されてしまうのを防
止できる。また、本発明によれば、断層像の全体ぶれが
生じた場合には、そのぶれによる誤差を補正することが
できるので、精度の良い組織変位の計測を行うことが可
能である。
【図1】本発明の第1実施例の構成を示すブロック図で
ある。
ある。
【図2】断層像と関心領域との関係を示す説明図であ
る。
る。
【図3】時刻t=t0 とt=t0 +Δtにおける関心領
域を示す説明図である。
域を示す説明図である。
【図4】本発明に係る第2実施例の構成を示すブロック
図である。
図である。
【図5】断層像100内に複数設定される関心領域を示
す説明図である。
す説明図である。
【図6】設定された3つの関心領域を説明する説明図で
ある。
ある。
14 直交検波器 32 自己相関器 34 変位演算器 42,50 関心領域設定器 44 相互相関器 46,54 フレームメモリ 48 比較器 52 ぶれ変位演算器 56 減算器 64 判定器
フロントページの続き (72)発明者 岡田 孝 東京都三鷹市牟礼6丁目22番1号 アロ カ株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−49648(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00 - 8/15
Claims (5)
- 【請求項1】 超音波の送受波により、生体内の断層像
等を得る超音波診断装置において、 断層像内に所定の大きさをもった関心領域を設定する関
心領域設定手段と、 前記関心領域の画像データを格納する関心領域メモリ
と、 前記関心領域メモリに格納された現時点より前の関心領
域の画像データと現時点の関心領域の画像データとを対
比して、断層像の全体ぶれを判断するぶれ判断手段と、前記全体ぶれが判断された場合にそれに対処する手段
と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項2】請求項1記載の超音波診断装置において、 前記ぶれ判断手段は、1又は複数フレーム間ごとに前記
関心領域の相関量を求め、その相関量が所定のぶれ判定
値より小さい時に断層像の全体ぶれを判断することを特
徴とする超音波診断装置。 - 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の超音波診断装
置において、 生体内組織の微小変位を計測する組織変位計測手段と、 前記断層像の全体ぶれが判断された場合に、組織変位の
表示を中断する表示中断手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項4】超音波の送受波により、生体内の断層像等
を得る超音波診断装置において、 生体内組織の微小変位を計測する組織変位計測手段と、 断層像内に所定の大きさをもった複数の関心領域を設定
する関心領域設定手段と、 前記各関心領域の画像データを格納する関心領域メモリ
と、 前記各関心領域について前記関心領域メモリに格納され
た現時点より前の関心領域の画像データと現時点の関心
領域の画像データとを対比して、断層像全体のぶれ変位
を求めるぶれ変位演算手段と、 前記組織変位計測手段にて計測された組織変位から前記
ぶれ変位演算手段にて求められたぶれ変位を減算する変
位補正手段と、 を含むことを特徴とする超音波診断装置。 - 【請求項5】請求項4記載の超音波診断装置において、 前記ぶれ変位演算手段は、断層像内における1又は複数
フレーム間ごとの所定の平均変位を求める平均化手段を
含み、前記ぶれ変位として前記平均化手段にて求められ
た平均変位が用いられることを特徴とする超音波診断装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3345374A JP3041117B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 超音波診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3345374A JP3041117B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 超音波診断装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05168626A JPH05168626A (ja) | 1993-07-02 |
JP3041117B2 true JP3041117B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=18376167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3345374A Expired - Fee Related JP3041117B2 (ja) | 1991-12-26 | 1991-12-26 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3041117B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
JP3263035B2 (ja) * | 1997-11-21 | 2002-03-04 | 東芝エンジニアリング株式会社 | 呼吸モニタリングの関心領域設定装置および呼吸モニタリングシステム |
US6390984B1 (en) * | 2000-09-14 | 2002-05-21 | Ge Medical Systems Global Technology Company, Llc | Method and apparatus for locking sample volume onto moving vessel in pulsed doppler ultrasound imaging |
JP4058368B2 (ja) * | 2003-03-27 | 2008-03-05 | ジーイー・メディカル・システムズ・グローバル・テクノロジー・カンパニー・エルエルシー | 超音波診断装置 |
JP2005046193A (ja) * | 2003-07-29 | 2005-02-24 | Toshiba Corp | 超音波診断装置及び超音波画像データ生成方法 |
JP2005058551A (ja) * | 2003-08-18 | 2005-03-10 | Ge Medical Systems Global Technology Co Llc | 超音波画像表示方法および超音波診断装置 |
US7153268B2 (en) * | 2003-09-09 | 2006-12-26 | General Electric Company | Motion adaptive frame averaging for ultrasound doppler color flow imaging |
EP1806099A4 (en) * | 2004-10-19 | 2007-12-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ULTRASONIC UNIT AND ULTRASONIC CONTROL SYSTEM |
WO2007080895A1 (ja) * | 2006-01-10 | 2007-07-19 | Kabushiki Kaisha Toshiba | 超音波診断装置及び超音波画像生成方法 |
JP4945277B2 (ja) * | 2007-03-22 | 2012-06-06 | 株式会社東芝 | 超音波診断装置 |
JP5388492B2 (ja) * | 2008-07-04 | 2014-01-15 | 株式会社東芝 | 画像表示装置および医用画像診断装置 |
JP5158880B2 (ja) * | 2009-03-31 | 2013-03-06 | 富士フイルム株式会社 | 超音波診断装置 |
WO2012137431A1 (ja) * | 2011-04-05 | 2012-10-11 | パナソニック株式会社 | 超音波診断装置、及び、超音波診断画像の出力方法 |
EP2740407A4 (en) * | 2011-08-03 | 2015-04-22 | Hitachi Medical Corp | IMAGE DIAGNOSTIC DEVICE AND IMAGE CORRECTION METHOD |
-
1991
- 1991-12-26 JP JP3345374A patent/JP3041117B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JPH05168626A (ja) | 1993-07-02 |
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