JP3041095U - 印刷機のインキング装置 - Google Patents

印刷機のインキング装置

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JP3041095U
JP3041095U JP1997002629U JP262997U JP3041095U JP 3041095 U JP3041095 U JP 3041095U JP 1997002629 U JP1997002629 U JP 1997002629U JP 262997 U JP262997 U JP 262997U JP 3041095 U JP3041095 U JP 3041095U
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勝司 秋山
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大口径インキ着けローラを摩擦により連れ回し
する少なくも3本からなる横振りローラの駆動系を改良
し、該ローラ間のスリップを防止することと、横振りロ
ーラが高速回転でも浮上することが無いインキング装置
の提供にある。 【構成】インキフレーム1に支持される横振りローラ3
の軸心aを中心に揺動可能に設けた揺動部材15に、大
口径インキ着けローラ7および少なくも2本の横振りロ
ーラ4、5を軸支し、インキフレーム1に窓孔17aを
設け、前記横振りローラに付設した歯車18、19をそ
の窓孔17aからフレーム外方に突出させるとともに、
揺動部材15のフレーム面側に設定したギヤ支持ピン2
2a上の中間歯車23も窓孔から突出させ、その中間歯
車と横振りローラに付設した歯車のすべてが連動するよ
うに構成したことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】この考案は、大口径インキ着けローラを用いて版面へ のインキ供給を行なうようにした、主としてオフセット印刷機、フオーム印刷機 等に用いられるインキング装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】インキ壺から間欠的に呼び出されるインキが、インキならしロー ラ、中間ゴムローラ、ライダローラ、横振りローラ等の多くのローラ間を経る間 に良く練り伸ばされ、4乃至3本のインキ着けローラを介して版面への着肉が行 なわれるようになっているのが、従来用いられてきたインキング装置の普遍的構 成である。そして、前記インキ着けローラは版胴角度にして90度前後の版胴円 周面に配列し得る程度の比較的小径のものが用いられる。従って、インキ着けロ ーラに接する横振りローラは構成上インキ着けローラ2本に対し横振りローラ1 本が接するか、または1対1で接するかの構成を取らざるを得なかった。この種 の形態をとるもののローラ配列は従来種々あるが、インキ着けローラに至るロー ラ配列に多少の相異があっても、みな大同小異であって、抜本的な改良がこれま で成されているとは見られない。特にオフセット印刷機においては湿し水を用い る関係上、インキとの絡み合いでゴーストや他の印刷上のトラブル等の対策に苦 慮していることが多いのが実情である。
【0003】上記欠点を払拭するために、大口径インキ着けローラを用いたイン キング装置が本出願人によって提案され、特公昭36−13767号として開示 されている。
【0004】上記提案のものは、大口径インキ着けローラの一回転でほぼ版面全 体にわたり着肉するものであり、これが2本以上の横振りローラと版胴に接して 回転が与えられる構成である。この発明は実施化されて、株式会社秋山機械製作 所社製のオフセット印刷機MT−30に搭載され、相当な実績を上げたので、そ の狙いの正しかったことが立証された。
【0005】その後、大口径インキ着けローラを使用したローラ配列のものは種 々改良が重ねられているが、その過程で一回転でほぼ版面全体にわたり着肉する ことは、当初考えられたほど重要な意味を持たないことが分かってきた。より重 要なことは、インキ着けローラが複数の横振りローラに接して回転が与えられる ように十分大口径であれば良いことと、当然のこととはいえインキ着けローラが スリップすることなく版面の周速に一致して回転させることにあった。
【0006】特公昭56−16748号の実施例に開示されているものも本件出 願人の提案になるものであるが、ローラ配列に関してみれば、大口径インキ着け ローラが2本以上の横振りローラと版胴とに接して回転が与えられる構成である という点においえは後記する本考案と軌を一するところがある。(因みにこの時 のものは一回転でほぼ版面全体にわたり着肉することに固執していない。)
【0007】前2例は、横振りローラの駆動系に関しては何れも言及していない が、実施化にあたっては、周知の前記コンベンショナルなインキング装置同様に 、版胴の回転を中間歯車を介して各横振りローラに連動させていることに変わり はない。また、特公昭56−16748号に示されるように、前記大口径インキ 着けローラが揺動部材に支持され、この揺動部材の一端が横振りローラをフレー ムに支持している軸受部材の外周に揺動自在に嵌合し、他端がローラ上げ装置に 連結されていて、該ローラ上げ装置が作動するとき、インキ着けローラが横振り ローラに接触を保ったまま版胴と離間または接触を行なうローラ上げ機構につい ても、本提案のものと大綱的には変わりはない。
【0008】しかしながら、大口径インキ着けローラ上にあって前記揺動部材と 共に移動可能な他の横振りローラを回転駆動するには、後記するように中間歯車 の配置に設計上の制約を受ける度合いが大きいという問題があった。それは揺動 部材に横振りローラが2本ある場合について考えれば容易に想像が付くことであ る。つまり、中間歯車は複数個必要とするから揺動部材には中間ゴムローラ等の 他のローラ軸との干渉を避けて中間歯車を配置することが困難であった。
【0009】従って、前記の明細書中には特にこの点について記載は無いが、実 施化された公知例では外側に位置する横振りローラのみの回転駆動が行なわれて いるのである。この場合中間に位置する横振りローラは自由に浮動する投げ込み 式であった。そして中間歯車はインキフレーム側に固定されていて、揺動部材の 揺動に伴う横振りローラの位置移動に際しても噛み合いにさして影響が無い位置 、つまり回転駆動される2本の横振りローラ中心間を結んだ直線上にその中心が 配置されるように構成されたのである。詳細は省略するが上記の構成で中間に位 置する横振りローラ軸と中間歯車との干渉を避けているがすべての横振りローラ の強制駆動が行なわれない難点を有していた。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】この考案の目的は、大口径インキ着けローラを 連れ回しさせる少なくとも3本の横振りローラのすべてのローラが強制駆動され るように駆動系を改良し、大口径インキ着けローラがスリップして回転遅れを起 こさないようにすると共に、横振りローラともども高速回転で浮上することの無 いインキング装置の提供にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】この考案は前記の目的を達成するために以下の構 成とした。すなわち、版胴および歯車で強制駆動される少なくとも3本の横振り ローラに接触して連れ回りする唯1本の大口径インキ着けローラで版胴への着肉 を行なうようになした印刷機のインキング装置であって、前記の横振りローラの うちの1本をインキフレームの所定位置に軸支してその付設歯車をインキフレー ムの外面側に位置するように設け、かつその横振りローラの軸心を中心として揺 動可能にフレームの内面側にそれぞれ相対して支持される一対の揺動部材を設け 、該揺動部材に付設した軸受部材により前記大口径インキ着けローラおよび、他 の少なくとも2本の横振りローラ、ならびに中間ゴムローラ、インキならしロー ラを含むインキ練りローラ群とを支持させ、さらに揺動部材支持の横振りローラ 付設の歯車に連動する中間歯車も該揺動部材に支持させるとともに、此等の歯車 をインキフレームの一部を切り欠いてインキフレーム外面側において互いに噛み 合わせる構成とした。このようにしてすべての横振りローラを強制駆動させるよ うに連動し課題の解決を計った。
【0012】
【作用】この考案によれば、上記の構成でみるように中間ギヤが横振りローラと もども揺動部材に付設されているので、横振りローラ付設の歯車と中間歯車との 噛み合い関係は一定不変であって、ローラ上げ機構の作動により大口径インキ着 けローラの版胴に対する離間動作が行なわれても、揺動部材支持の前記各ローラ 間の関係位置は不変で回転むらを生じる恐れが無い。
【0013】
【考案の実施の形態】以下、図面に基づいてこの考案の実施例について説明する 。図1はこの考案に係わるインキング装置の第1実施例を示すものでフレーム外 側方向からの正面図、図2は図1におけるII−II線に沿った部分的な断面展 開図、図3は図1におけるIII−IIIに沿った部分的な断面展開図、図4は 第2実施例を示したもので図1と同様な正面図である。図5はフレームの内側方 向からの概略側面図で主として大口径インキ着けローラ調整用軸受の説明用もの である。
【0014】図1の第1実施例において、1はインキフレームと主フレームとを 一体的に示した部分正面図、2はインキング装置、3,4,5は横振りローラ、 6は版胴、7は大口径インキ着けローラを示す。9は版胴軸端部8に固定の版胴 5と同径の着肉装置駆動用原動歯車である。該原動歯車と横振りローラ3に固定 してある横振りローラの付設歯車12との間には中間歯車10がピン10aによ りフレーム1に付設してあり此等が連動する。そして横振りローラ3はインキフ レーム1の固定軸受11に支持される(図2、図3参照)。
【0015】なお、横振りローラ3,4,5の往復動機構はフレーム1に対応す る図示しないフレーム側に設けられるが、これについては本発明の要旨に関係が 無いので省略する。また、添付図面には簡略化のため平歯車利用のものが記載さ れているが、はすば歯車を用いたもので横振りローラを横振りさせる技術自体は 既に普遍化しているので、本考案の実施化に際し、はすば歯車を用いることに支 障のないことを付言しておく。さらにまた。前記インキフレーム支持の横振りロ ーラの回転駆動は必ずしも前記の版胴からの連動機構に限定されるものではなく 、他のものからの連動機構またはパルスモータによることも可能である。
【0016】本論に戻る、前記した固定軸受11にはフレーム1の内側に揺動部 材15を支持するための突出部があり、その外周13に揺動部材15の端部に設 けた孔を嵌合して取り付けるようにしてある。なお15aは抜け出し防止部材を 示す。揺動部材15の他の端部には、例えば調整ねじ機構を持つ部材14が図示 しないローラ上げ装置に連結するように取り付けてある(図1、図4)。従って 揺動部材15はローラ上げ装置の作動により横振りローラ3の軸心aを中心に揺 動することができる。
【0017】前記揺動部材15には固定軸受け16a,16bが付設してあり、 これに横振りローラ4,5をそれぞれ支持させている(本実施例においては横振 りローラ4、5の2本を示しているが必要に応じて増設し得る)。フレーム1に は第1実施例のものは図1の窓孔17a、(第2実施例のものは図4に示す窓孔 17b)が設けてあり、この孔を通って前記横振りローラ4,5の付設歯車18 ,19がフレーム1の外側に突出するようになしてある(図3)。更にこの揺動 部材15にはその内側に大口径インキ着けローラ調整用軸受20が取り付けてあ り、これに大口径インキ着けローラ7を支持させている(図5)。揺動部材15 のフレーム側、つまり前記調整用軸受20の取り付け反対面側には第一実施例の ものは図3で示したようにギヤ支持ピン22aが取り付けてあり、該ピン22a はフレーム1の窓孔17を通ってフレーム1の外側に突出するようになしてある 。そして該ピン22aの先端部に大口径インキ着けローラ7と同径の中間歯車2 3が嵌合し、これが横振りローラ3,4,5のそれぞれの付設歯車12,18, 19と同時に噛み合うようなローラ配置になしてある。換言すれば、横振りロー ラ3,4,5が中間歯車23を中心とした衛星状の配置となっている。
【0018】つぎに大口径インキ着けローラ7の支持構造を図5に基づいて説明 する。揺動部材15の内側にに軸受支持ピン24が立てられていて、これに大口 径インキ着けローラ調整用軸受20が偏心ブッシュ25を介して図示しないナッ トにより締め付け固定される。26は揺動部材15に設けられた調整ボルト支持 ピンである。調整用軸受20の円形凹所27は、大口径インキ着けローラ7軸端 のベアリング28の嵌合部である。図5に見られる偏心ブッシュ等による調整機 構は周知なので説明は省略する。
【0019】この考案の第1実施例は上記の構成を有し、版胴の回転は着肉装置 駆動用原動歯車9、中間歯車10、インキフレーム1支持の横振りローラ付設歯 車12、さらに揺動部材支持の中間歯車23の歯車列を駆動し、この中間歯車に 前記のごとく噛み合う横振りローラ4,5のそれぞれの付設歯車18,19を同 時に駆動する。実施例に見る3本の横振りローラ3,4,5は何れもこのように 強制駆動され、しかも大口径インキ着けローラ7に接する横振りローラ全部が高 速回転時にも浮き上がりを生じない軸受構造にできるので、摩擦で連れ回りする 大口径インキ着けローラのスリップを防止できる。
【0020】次に第2実施例を図4について説明する。第2実施例のものは揺動 部材支持の横振りローラを強制回転させる中間歯車の配置構成が第1実施例と異 なるのみである。従って、第1実施例に重複する説明は省略することとし、図中 共通部分には同一符号を付した。
【0021】先にも述べたように第2実施例のものはインキフレームに図4に示 す窓孔17bが設けてある。本実施例において揺動部材15に支持される横振り ローラ4,5を強制駆動するための中間歯車23a,23bは、第1実施例の図 1に点線で示される中間ゴムローラ29a,29bと同一径のもので示してある が、この実施例形式では中間歯車の直径に制限はない。また中間ゴムローラ29 a,29b、インキならしローラ30は揺動部材15の内側で支持されるもので 本例においても勿論必要不可欠であるが簡略化のため図示は省略してある。
【0022】ところで、中間歯車23a,23bは第1実施例同様に揺動部材1 5のフレーム側に図示しないギヤ支持ピンにより支持し、窓孔17bからインキ フレーム1の外面に突出させて横振りローラ4,5の付設歯車18,19と順次 連動するように噛み合わせている。横振りローラ3はインキフレーム1の固定軸 受11に支持されていて大口径インキ着けローラに接触し回転が与えられる構成 は第1実施例同様である。
【0023】この考案の第2実施例は上記の構成を有し、インキフレーム1支持 の横振りローラ付設歯車12に回転が与えられれば、揺動部材支持の中間歯車2 3a、横振りローラ付設歯車19、中間歯車23b、横振りローラ付設歯車18 と歯車列を駆動する。3本の横振りローラ3,4,5は何れもこのように強制駆 動され、しかも大口径インキ着けローラ7に接する横振りローラ全部が高速回転 時にも浮き上がりを生じない軸受構造にできるので、摩擦で連れ回りする大口径 インキ着けローラのスリップを防止できる。
【0024】先に挙げた公知例に於いても、図1に点線で示したような中間ゴム ローラ29a,29b、インキならしローラ30等が投げ込み式に揺動部材の軸 受31(図5)に落とし込まれ、その重量が横振りローラ上に働くことは本考案 と同様であるのでスリップ現象は相当程度抑止されていた。しかしながら、近年 印刷速度の増大と製品仕上がりの厳しい要求は、インキング装置のさらなる改良 を促していた。この考案の構成によればスリップ現象による印刷物の地汚れの恐 れは解消するほか、次のように湿し水による弊害も排除できる。
【0025】オフセット印刷機には言うまでもなく湿し水は欠かせない。しかし ながら、筋むらやゴースト、インキの乳化等を起こさないで、いわゆるツブレの 良い製品を得るためには、版面へのインキ供給をムラなく行なうことに加えて、 湿し水の供給を必要最小限度に押さえることが必須である。インキ付けローラを 多数用いたものは、版の回転方向からみて版と最後に接触するローラに至るまで 水の効用を減じてはならないので、最初に接触するローラに過剰な水が供給され てしまうのは止むを得ない事であった。この発明の構成によれば、版面に接触す るインキローラは大口径インキ着けローラ1本であるからこの点極めて有利であ る。必要があれば側方に水取り用ならしローラ21を設けることができる利点も 併せ持つ。また、中間歯車10の配置してあるフレーム1の内側部分には空間が あるので、該部分に図示しない版面に接触する水取り用ならしローラを設けても 良い。此等のローラはインキ均しにも有効であることは勿論のことである。
【0026】図1において二点鎖線で示したローラ群は因みに32はインキ壺ロ ーラ、33はインキ移しローラ、34はライダーローラ、35,36,37は中 間ゴムローラ、38はインキならしローラ、39は横振りローラである。
【0027】
【考案の効果】以上説明したようにこの考案によれば、大口径インキ着けローラ を用いたインキング装置において、版胴から横振りローラに至る駆動系を前記の ような構成とすることによって、3本以上の横振りローラの強制回転駆動を簡単 な構成のもとに行なうことができる。このことによって、ただ1本の大口径イン キ着けローラで従来装置に勝る着肉効果と、湿し水によるマイナス面の払拭にも 効果を発揮できる。付言すれば、大口径インキ着けローラでの着肉は、版胴との 接触開始が滑らかでショック目がでないこと、曲率が大きいから版面接触からの 離脱が緩やかでインキが立たないこと等であって、横振りローラ駆動系の改良が 一層その効果を助長する。更に、従来装置に比較して全体がかさばらない省スペ ース構造であるから、ダンデム型多色刷り印刷機に用いた場合には作業空間を広 く取れる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係わる第1実施例で一部切り欠いて
示す正面図。
【図2】図1におけるII−II線に沿った部分的な断
面展開図。
【図3】図1におけるIII−IIIに沿った部分的な
断面展開図。
【図4】この考案に係わる第2実施例で一部切り欠いて
示す正面図。
【図5】フレームの内側方向からの概略側面図。
【符号の説明】
1・・・フレーム、 3,4,5・・・横振りローラ、
6・・・版胴、 7・・・大口径インキ着けローラ、
9・・・着肉装置駆動用ギヤ、 10・・・中間歯
車、 11・・・固定軸受け、 12,18,19・・
・横振りローラ付設歯車、 15・・・揺動部材、 1
6a,16b・・・揺動部材の固定軸受、17a・・・
窓孔、 17b・・・窓孔、 23・・・中間歯車

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】版胴および歯車で強制駆動される少なくと
    も3本の横振りローラに接触して連れ回りする唯1本の
    大口径インキ着けローラで版胴への着肉を行なうように
    なした印刷機のインキング装置であって、前記の横振り
    ローラのうちの1本をインキフレームの所定位置に軸支
    してその付設歯車をインキフレームの外面側に位置する
    ように設け、かつその横振りローラの軸心を中心として
    揺動可能にフレームの内面側にそれぞれ相対して支持さ
    れる一対の揺動部材を設け、該揺動部材に付設した軸受
    部材により前記大口径インキ着けローラおよび、他の少
    なくとも2本の横振りローラ、ならびに中間ゴムロー
    ラ、インキならしローラを含むインキ練りローラ群とを
    支持させ、さらに揺動部材支持の横振りローラ付設の歯
    車に連動する中間歯車も該揺動部材に支持させるととも
    に、此等の歯車をインキフレームの一部を切り欠いてイ
    ンキフレーム外面側において互いに噛み合わせる構成と
    なし、ローラ上げ機構の作動により大口径インキ着けロ
    ーラの版胴に対する離間動作が行なわれても揺動部材支
    持の前記各ローラ間の関係位置は不変で回転むらが生じ
    ない構成を特徴とする印刷機のインキング装置。
  2. 【請求項2】版胴および歯車で強制駆動される少なくと
    も3本の横振りローラに接触して連れ回りする唯1本の
    大口径インキ着けローラで版胴への着肉を行なうように
    なした印刷機のインキング装置であって、前記の横振り
    ローラのうちの1本をインキフレームの所定位置に軸支
    してその付設歯車をインキフレームの外面側に位置する
    ように設け、かつその横振りローラの軸心を中心として
    揺動可能にフレームの内面側にそれぞれ相対して支持さ
    れる一対の揺動部材を設け、該揺動部材に付設した軸受
    部材により前記大口径インキ着けローラおよび、他の少
    なくとも2本の横振りローラ、ならびに中間ゴムロー
    ラ、インキならしローラを含むインキ練りローラ群とを
    支持させ、さらに揺動部材支持の横振りローラ付設の歯
    車に連動する中間歯車も該揺動部材に支持させるととも
    に、此等の歯車をインキフレームの一部を切り欠いてイ
    ンキフレーム外面側において互いに噛み合わせる構成と
    なし、特に前記揺動部材のフレーム側に設けた支持ピン
    で支持される中間歯車を、前記大口径インキ着けローラ
    と同径で同心の回転中心有するように配置するととも
    に、この唯一個の中間歯車の周囲には前記したすべての
    横振りローラ付設の歯車が噛み合って連動するようにし
    た構成を特徴とする請求項1記載の印刷機のインキング
    装置。
  3. 【請求項3】版胴および歯車で強制駆動される少なくと
    も3本の横振りローラに接触して連れ回りする唯1本の
    大口径インキ着けローラで版胴への着肉を行なうように
    なした印刷機のインキング装置であって、前記の横振り
    ローラのうちの1本をインキフレームの所定位置に軸支
    してその付設歯車をインキフレームの外面側に位置する
    ように設け、かつその横振りローラの軸心を中心として
    揺動可能にフレームの内面側にそれぞれ相対して支持さ
    れる一対の揺動部材を設け、該揺動部材に付設した軸受
    部材により前記大口径インキ着けローラおよび、他の少
    なくとも2本の横振りローラ、ならびに中間ゴムロー
    ラ、インキならしローラを含むインキ練りローラ群とを
    支持させ、さらに揺動部材支持の横振りローラ付設の歯
    車に連動する中間歯車もすべて該揺動部材に支持させる
    とともに、此等の歯車をインキフレームの一部を切り欠
    いてインキフレーム外面側において互いに噛み合わせる
    構成となし、特に前記揺動部材のフレーム側に設けた支
    持ピンで支持される中間歯車を前記各横振りローラ付設
    の歯車間に配置して此等横振りローラのすべてを強制駆
    動するようにした構成を特徴とする請求項1記載の印刷
    機のインキング装置。
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