JP3041071U - ハンディ型電動回転マッサージ器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この考案は、指圧によるマッサージと同様の
揉み効果が得られるハンディ型電動回転マッサージ器の
提供。 【構成】 同一平面状を旋回する揉み部を相互に離隔し
て複数箇所に配した電動回転マッサージ部を有する上半
部と、内部に電池を収納し、全体の持ち手となる下半部
とから設けられる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術の分野】

この考案は、指圧によるマッサージと同様の揉み効果が得られるハンディ型電 動回転マッサージ器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電動マッサージ器は、多数提案されている。そしてその大部分は、外部 にハンドルを配し、内部に振動発生器を有し、その発生した振動を外面側に弾性 材を被覆して配置した当板に伝動し、この弾性材を通じて当板の振動を、例えば 接触する人体に振動を伝達し、振動による揉みを奏するものである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来の技術の項で説明したように、従来の電動マッサージ器は、振動によ るものであるから、揉み効果が少ない欠点がある。また外部にハンドルを単に配 しただけであるから、自分の背中などに当てマッサージをすることができない欠 点があった。

【０００４】 この考案は、それらの欠点を改善し、指を押当てるように揉み圧を強く、円移 動し、比較的広い部分をバランスした揉みができ、また自分の背中など、一般に 手の届かない部分にも当ててマッサージをすることができ、かつ輸送、格納時に コンパクトに折畳みができるハンディ型電動回転マッサージ器を提供しようとす るものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

同一平面状を旋回する揉み部を相互に離隔して複数箇所に配した電動回転マッ サージ部を有する上半部と、内部に電池を収納し、全体の持ち手となる下半部と から設けられるハンディ型電動回転マッサージ器にある。

【０００６】 上半部は下半部に対して軸部を中心に、複数段階の使用状態固定と、折畳格納 状態に回動することができるように設けられてもよいものである。

【０００７】 下半部にスプリングにより常時付勢される係止爪を操作釦と連結して配置され 、上半部の下端に軸部を中心に軸回りに所要角ごとに設けられた係止溝に係止し ようとしてもよいものである。

【０００８】 ギヤボックスを配置し、その四隅に、基端にギヤを形成した揉み軸を回転自在 に支承し、ギヤボックスより所要長突出する部分の軸線を所要角折曲し、先端に 取付けた揉み玉を旋回移動させ、同一平面状を旋回する揉み部を相互に離隔して 複数箇所に配した電動回転マッサージ部を設けてもよいものである。

【０００９】 ギヤボックスに縦向に伝動軸を支承し、この伝動軸の上端側をモーター軸に関 連して伝動すると共に、下端側に可動枠を回動自在に支承し、この可動枠におい て前記伝動軸にピニオンを取付け、このピニオンと常時噛合する大径歯車部と小 径歯車部を有する出力歯車と、出力ピニオンを支承し、モーター軸の回転方向に したがって出力歯車の大径歯車部または出力ピニオンをギヤボックスに配した中 間伝動歯車の大径歯車部に噛合し、出力歯車の小径歯車部が噛合するとき、低速 の回転を中間伝動歯車に伝達し、出力ピニオンが噛合するとき、高速の回転を中 間伝動歯車に伝達し、揉み軸を低速または高速の回転をさせてもよいものである 。

【００１０】 上半部および下半部は、左右の半割体から形成すると共に、その対応端面に互 いに嵌合する凸部と凹部と、互いに係合する係合爪部とを形成し、ワンタッチで 一体化して円筒体を構成してもよいものである。

【００１１】

【考案の実施の形態】

ギヤボックスを配置し、その四隅に、基端にギヤを形成した揉み軸を回転自在 に支承し、ギヤボックスより所要長突出する部分の軸線を所要角折曲し、先端に 取付けた揉み玉を旋回移動させ、同一平面状を旋回する揉み部を相互に離隔して 複数箇所に配した電動回転マッサージ部を有する上半部と、内部に電池を収納し 、全体の持ち手となる下半部とから設け、かつ下半部にスプリングにより常時付 勢される係止爪を操作釦と連結して配置され、上半部の下端に軸部を中心に軸回 りに所要角ごとに設けられた係止溝に係止し、上半部は下半部に対して軸部を中 心に、複数段階の使用状態固定と、折畳格納状態の複数通りに回動することがで きるように設けられているハンディ型電動回転マッサージ器。

【００１２】

【実施例】

以下、この考案のハンディ型電動回転マッサージ器１を図面に示す実施例によ り説明すると、図１は全体図であって電動回転マッサージ部２を有する上半部３ と、内部に電池４を収納し、メインスイッチ兼高低２速切替えスイッチ５を配置 し、全体の持ち手となる下半部６とから設けられる。 そして上半部３は下半部６に対して軸部７を中心に、３段階の使用状態固定と 、折畳格納状態の４通りに回動することができるように設けられている。

【００１３】 ８は係止爪で、操作釦９と連結して下半部６に配置され、スプリング１０によ り常時付勢され、上半部３の下端に軸部７を中心に設けられた第１係止溝１０ａ 、第２係止溝１０ｂ、第３係止溝１０ｃに係止しようとしている。

【００１４】 電動回転マッサージ部２には、ギヤボックス１１を配置し、その四隅に、基端 にギヤ１２を形成した揉み軸１３を回転自在に支承し、ギヤボックス１１より所 要長突出する部分１３ａの軸線を所要角折曲し、先端に取付けた揉み玉１４を旋 回移動させると共に、突出部分１３ａに弾性材で設けたカバー１５を装嵌してい る。

【００１５】 各ギヤ１２は同じギヤボックス１１に左右に離隔して軸受された伝動終段歯車 １６、１６に噛合し、この伝動終段歯車１６、１６は同じギヤボックス１１の中 心に軸受された中間伝動歯車１７のピニオン部１７ａに噛合し、中間伝動歯車１ ７の大径歯車部１７ｂは、中間伝動歯車１８の小径歯車部１８ａに噛合し、この 中間伝動歯車１８の大径歯車部１８ｂは、中間伝動歯車１９の小径歯車部１９ａ に噛合し、その中間伝動歯車１９の大径歯車部１９ｂは、伝動速度切替歯車機構 ２０の出力歯車２１の小径歯車部２１ａおよび出力ピニオン２２に対向している 。

【００１６】 ギヤボックス１１と、そのギヤボックス上に装備されるモーターケーシング２ ３とに縦向に伝動軸２４を支承し、この伝動軸２４の上端側に傘歯車２５を取付 け、モーター軸２６上のピニオン２７と噛合し、下端側に前記伝動速度２段切替 歯車機構２０の可動枠２８を回動自在に支承している。この可動枠２８において 、前記伝動軸２４にピニオン２９を取付け、このピニオン２９と常時噛合する大 径歯車部２１ｂと前記小径歯車部２１ａを有する出力歯車２１と出力ピニオン２ １を支承し、モーター軸２６の回転方向にしたがって出力歯車２１の大径歯車部 ２１ｂまたは出力ピニオン２２を中間伝動歯車１９の大径歯車部１９ｂに噛合し 、出力歯車２１の大径歯車部２１ｂが噛合するとき、低速の回転を中間伝動歯車 １９に伝達し、出力ピニオン２２が噛合するとき、高速の回転を中間伝動歯車１ ９に伝達し、揉み軸１３を低速または高速の回転をさせるものである。 なお、モーター軸２６上のピニオン２７は、モーター軸２６に遊転自在に嵌合 すると共に、スプリング２６ａによりモーター軸２６の先端に抜止２６ｂに押付 け、揉み軸１３に異常な抵抗が掛かった時、ピニオン２７が遊転するように構成 している。

【００１７】 上半部３の下端には、前述のように両側に突出する軸部７を形成し、下半部６ の上端の両側を内面に膨出して形成した膨出部３０ａ、３０ｂの内面を軸受孔３ １ａ、３１ｂに形成し、その軸受孔３１ａ、３１ｂに前記上半部３の軸部７を嵌 合し、下半部６の上端に形成した開口３２にしたがって所要角回動自在に連結す ると共に、上半部３の下端の軸部７の周面には、前述の如く所要角度毎に第１係 止溝１０ａ、第２係止溝１０ｂ、第３係止溝１０ｃを設け、またその第１係止溝 １０ａと第２係止溝１０ｂと第３係止溝１０ｃの間および第３係止溝１０ｃの外 方に所要幅、所要深さの節度溝３３…を、所要箇所に形成している。

【００１８】 また下半部６の上端内面には、係止爪ホルダー３４ａ、３４ｂを対設し、また 同じく下半部６の上部には、操作釦支持孔３５を、切替スイッチ器ホルダー３６ 、スイッチ切替釦台４１の装着支持孔３７を形成している。

【００１９】 図１２、図１３に示すように、下半部６は、左右の半割体６ａ、６ｂから形成 し、連結されて円筒体を構成している。その対応端面は、互いに嵌合する凸部３ ８ａと凹部３８ｂと、互いに係合する係合爪部３９ａ、３９ｂとから形成し、ワ ンタッチで一体化するように構成している。上半部３についても同様の構成にし ている。ただし、下半部６の下端は、電池４の交換をするためにキャップ４０に 形成して被嵌する構造にしている。

【００２０】

【考案の効果】

この考案は、以上のようになるから、指を押当てるように揉み圧を強く、円移 動し、比較的広い部分をバランスした揉みができ、また自分の背中など、一般に 手の届かない部分にも当てマッサージをすることができ、かつ輸送、格納時にコ ンパクトに折畳みができるハンディ型電動回転マッサージ器を提供することがで きるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のハンディ型電動回転マッサージ器の
全体側面図である。

【図２】同じく、回転マッサージ部を複数分布して配置
する状態を示す外観図である。

【図３】同じく、複数の回転マッサージ部へモーターの
回転を伝動する伝動機構の一例を示す平面図である。

【図４】同じく、その縦断面図である。

【図５】同じく、回転マッサージ部の回転速度を切替え
る回転速度切替機構の一例を示す平面図である。

【図６】同じく、その回転速度切替機構の側面図であ
る。

【図７】同じく、この考案のハンディ型電動回転マッサ
ージ器を上半部と下半部から構成し、折畳可能に連結す
る実施例において、上半部下端の折畳連結構造の一例を
示す一部切り欠き正面図である。

【図８】同じく、その側面図である。

【図９】同じく、下半部上端の折畳連結構造の一例を示
す正面図である。

【図１０】同じく、その下半部上端の側面図である。

【図１１】同じく、その下半部上端の反対側を示す側面
図である。

【図１２】図１のＡ−Ａの線に沿う横断面図である。

【図１３】同じく、図１のＢ−Ｂの線線に沿う横断面図
である。

【符号の説明】

１ ハンディ型電動回転マッサージ器 ２ 電動回転マッサージ部 ３ 上半部 ４ 電池 ５ メインスイッチ兼高低２速切替えスイッチ ６ 下半部 ６ａ 半割体 ６ｂ 半割体 ７ 軸部 ８ 係止爪 ９ 操作釦 １０ スプリング １０ａ 第１係止溝 １０ｂ 第２係止溝 １０ｃ 第３係止溝 １１ ギヤボックス １２ ギヤ １３ 揉み軸 １３ａ 突出部分 １４ 揉み玉 １５ カバー １６ 伝動終段歯車 １７ 中間伝動歯車 １７ａ ピニオン部 １７ｂ 大径歯車部 １８ 中間伝動歯車 １８ａ 小径歯車部 １８ｂ 大径歯車部 １９ 中間伝動歯車 １９ａ 小径歯車部 １９ｂ 大径歯車部 ２０ 伝動速度切替歯車機構 ２１ 出力歯車 ２１ａ 小径歯車部 ２１ｂ 大径歯車部 ２２ 出力ピニオン ２３ モーターケーシング ２４ 伝動軸 ２５ 傘歯車 ２６ モーター軸 ２７ ピニオン ２８ 可動枠 ２９ ピニオン ３０ａ 膨出部 ３０ｂ 膨出部 ３１ａ 軸受孔 ３１ｂ 軸受孔 ３２ 開口 ３３ 節度溝 ３４ａ 係止爪ホルダー ３４ｂ 係止爪ホルダー ３５ 操作釦支持孔 ３６ 切替スイッチ器ホルダー ３７ 装着支持孔 ３８ａ 凸部 ３８ｂ 凹部 ３９ａ 係合爪部 ３９ｂ 係合爪部 ４０ キャップ ４１ スイッチ切替釦台

Claims (6)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 同一平面状を旋回する揉み部を相互に離
   隔して複数箇所に配した電動回転マッサージ部を有する
   上半部と、内部に電池を収納し、全体の持ち手となる下
   半部とから設けられるハンディ型電動回転マッサージ
   器。
2. 【請求項２】 上半部は下半部に対して軸部を中心に、
   複数段階の使用状態固定と、折畳格納状態に回動するこ
   とができるように設けられていることを特徴とする請求
   項１記載のハンディ型電動回転マッサージ器。
3. 【請求項３】 下半部にスプリングにより常時付勢され
   る係止爪を操作釦と連結して配置され、上半部の下端に
   軸部を中心に軸回りに所要角ごとに設けられた係止溝に
   係止しようとしていることを特徴とする請求項１記載の
   ハンディ型電動回転マッサージ器。
4. 【請求項４】 ギヤボックスを配置し、その四隅に、基
   端にギヤを形成した揉み軸を回転自在に支承し、ギヤボ
   ックスより所要長突出する部分の軸線を所要角折曲し、
   先端に取付けた揉み玉を旋回移動させ、同一平面状を旋
   回する揉み部を相互に離隔して複数箇所に配した電動回
   転マッサージ部を設けてなることを特徴とする請求項１
   記載のハンディ型電動回転マッサージ器。
5. 【請求項５】 ギヤボックスに縦向に伝動軸を支承し、
   この伝動軸の上端側をモーター軸に関連して伝動すると
   共に、下端側に可動枠を回動自在に支承し、この可動枠
   において前記伝動軸にピニオンを取付け、このピニオン
   と常時噛合する大径歯車部と小径歯車部を有する出力歯
   車と、出力ピニオンを支承し、モーター軸の回転方向に
   したがって出力歯車の大径歯車部または出力ピニオンを
   ギヤボックスに配した中間伝動歯車の大径歯車部に噛合
   し、出力歯車の小径歯車部が噛合するとき、低速の回転
   を中間伝動歯車に伝達し、出力ピニオンが噛合すると
   き、高速の回転を中間伝動歯車に伝達し、揉み軸を低速
   または高速の回転をさせることを特徴とする請求項１、
   請求項２、請求項３または請求項４記載のハンディ型電
   動回転マッサージ器。
6. 【請求項６】 上半部および下半部は、左右の半割体か
   ら形成すると共に、その対応端面に互いに嵌合する凸部
   と凹部と、互いに係合する係合爪部とを形成し、ワンタ
   ッチで一体化して円筒体を構成することを特徴とする請
   求項１、請求項２、請求項３、請求項４または請求項５
   記載のハンディ型電動回転マッサージ器。