JP3041036U - 大豆破砕装置 - Google Patents

大豆破砕装置

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JP3041036U
JP3041036U JP1997001744U JP174497U JP3041036U JP 3041036 U JP3041036 U JP 3041036U JP 1997001744 U JP1997001744 U JP 1997001744U JP 174497 U JP174497 U JP 174497U JP 3041036 U JP3041036 U JP 3041036U
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crushing
plate
case
soybean
soybeans
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JP1997001744U
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Inventor
和義 井伊
Original Assignee
丸井工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大豆を浸漬処理せずに破砕して生ごを製造で
きる大豆破砕装置を提供する。 【解決手段】 ケース3に投入した大豆を、スクリュー
軸4で出口2へ向かって強制的に移送する。出口2に前
段と後段の破砕機構を設ける。前段破砕機構は、出口2
を塞ぐ多孔板11と、多孔板11の内面に沿って回転す
るカッター12とからなる。多孔板11とカッター12
とで大豆を切断し荒破砕する。後段破砕機構は、ケース
3に固定した固定破砕板17と、スクリュー軸4の軸端
に固定した駆動破砕板16とからなる。両破砕板16・
17はそれぞれ砥材を固めて形成してあり、荒破砕され
た大豆片を擦り潰して細破砕する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、豆腐原料用の大豆を破砕するための破砕装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
大豆を破砕して生ご化するには、原料の大豆を水中に浸漬して軟化し膨潤させ たのち破砕装置で破砕する。図3はこの種の破砕装置を示しており、固定破砕板 40と、モータ41で回転駆動される駆動破砕板42とを上下に隣接配置し、両 破砕板40・42の圧潰作用で大豆を破砕処理する。固定破砕板40は破砕室の 画壁を兼ねるカバー43の内面に回転不能に固定してある。大豆は、固定破砕板 40の中央に設けた投入口44から内部に供給され、両破砕板40・42の間を 径方向へ通過しながら破砕されて生ごとなる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記の従来装置では、事前に原料大豆を水中に長時間浸漬して軟化膨潤させる 必要があるので、次の欠点を避けられない。いくつもの大容量の浸漬タンクが不 可欠であるうえ、タンクを設置するためのスペースが必要になる。浸漬中に大豆 の栄養分が水中に浸出する。この浸出した栄養分は浸漬水と共に廃棄される。浸 漬水を廃棄する際には、浄化処理が必要となる。大豆の浸漬処理に大量の水を消 費する。大豆の浸漬処理に長時間(約10時間以上)を要するので、豆腐を短時 間で製造できない、といった点である。
【0004】 本考案の目的は、原料用の大豆を水中に浸漬しない状態、つまり水洗いして異 物を除去した状態の大豆を破砕できるようにすることにある。本考案の目的は、 浸漬処理を省くことで大容量の浸漬タンクやその設置スペースを不要化し、設備 コストを減少するにある。本考案の目的は、浸漬中に大豆の栄養分が浸出して、 生ごの栄養価が減少するのを防ぐことにある。本考案の目的は、従来不可欠であ った浸漬水の浄化処理を省略し、この点でも生ごの製造に要するコストを減少す るにある。本考案の目的は、大豆の浸漬処理を省略した分だけ、豆腐の製造に要 する時間を減少し、注文数量の増減変更等に即応できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案の破砕装置は、一側に投入口1を有し、他側に出口2が開口している筒 状のケース3と、ケース3内に配置されて、投入口1から供給された大豆を出口 2へ向かって強制移送するスクリュー軸4とを備えている。ケース3の出口2側 には、スクリュー軸4で送給されて来た大豆を荒破砕する前段破断機構と、この 前段破砕機構で荒破砕された大豆片を再破砕する後段破砕機構とがそれぞれ設け られている。 このうち、前段破砕機構は、前記出口2を塞ぐ多孔板11と、スクリュー軸4 に固定されて多孔板11に押し付けられた大豆を切断し荒破砕するカッター12 とからなる。 後段破砕機構は、多孔板11を貫通してケース3外へ突出するスクリュー軸4 の軸端に固定した駆動破砕板16と、駆動破砕板16に隣接配置されてケース3 で回転不能に固定支持したリング状の固定破砕板17とからなる。
【0006】
【作用】
スクリュー軸4は図外のモータを含む駆動機構で一方向へ回転駆動されて、投 入口1から投入された大豆を出口2へ向かって強制的に送給する。大豆は異物除 去のために水洗いはするが、浸漬の必要はない。出口2に達した大豆は多孔板1 1で受け止められる。そこではカッター12がスクリュー軸4と同行回転してい るので、大豆は多孔板11とカッター12との協同作用によって切断される。 切断によって荒破砕された大豆片は、多孔板11の一群の通口13を介して出 口2の外へ押し出され、後段破砕機構へと送り込まれる。後段破砕機構において は、スクリュー軸4に固定した駆動破砕板16のみが回転駆動される。そのため 大豆片は、対向する両破砕板16・17間を径方向へ移動する間に擦り潰されて 小片化し生ごとなる。
【0007】 以上のように、前段破砕機構で大豆を荒破砕したのち、荒破砕された大豆片を 後段破砕機構で細く再破砕すると、単に水洗いしただけの大豆であっても確実に 破砕して所望の生ごを得ることができる。
【0008】
【実施例】
図1および図2に本考案に係る大豆破砕装置の概略断面図を示す。図2におい て大豆破砕装置は、一側上面に投入口1を有し、他側端に出口2が開口している 円筒状のケース3と、ケース3内に配置したスクリュー軸4とからなり、ケース 3の出口2側には前段破砕処理装置と後段破砕装置とがそれぞれ配置されている 。
【0009】 スクリュー軸4は、中央の軸部周面に螺旋状のブレード4aが突設してあり、 このブレード4aで投入口1からケース3内に供給した大豆を図上右側の出口2 へ向かって強制移送する。スクリュー軸4は、ケース3の両端に設けた軸受5・ 6で回転自在に支持されており、図外のモータを含む駆動機構で、ベルトプーリ 7を介して一方向へ回転駆動される。符号8はシール体、9は投入口1に固定し た投入シュートである。
【0010】 前段破砕機構は、出口2側の端部を塞ぐ状態でケース3に固定した多孔板11 と、多孔板11に隣接して出口内部に配置したカッター12とで構成する。図1 において多孔板11の板面には、一群の通口13を設ける。カッター12は、多 孔板11に内側から隣接して放射状に配置した複数の切刃14を有し、切刃14 を支えるボス15がスクリュー軸4に外嵌固定されている。前記軸受6は多孔板 11の中央のボス内部に固定してある。
【0011】 後段破砕機構は、それぞれ砥材を円盤状に固めて形成した駆動破砕板16と固 定破砕板17とで構成する。駆動破砕板16は駆動プレート19に装着されてお り、多孔板11を貫通してケース外へ突出するスクリュー軸4の軸端に固定する 。駆動プレート19は、駆動破砕板16の外側面を受け止める保持壁20を有し 、保持壁20の中央にボス21を突設する。このボス21に駆動破砕板16の中 央の装着穴を外嵌したのち、ボス21にナット22をねじ込むことにより、駆動 破砕板16を駆動プレート19に一体化してある。ボス21の内部に形成したね じ穴をスクリュー軸4の軸端のねじ軸にねじ込むことにより、駆動プレート19 がスクリュー軸4に該軸4と同行回転可能に固定される。
【0012】 固定破砕板17はリング状に形成してあり、駆動破砕板16と対向する面壁に 誘導面23を有する。誘導面23はリング中央からリング周縁へ向かって傾斜す る外拡がりテーパー状に形成してあり、駆動破砕板16との対向間隔をリング周 縁に近付くに従って減少する。リング周縁における両破砕板16・17の間隔は 極く小さい。固定破砕板17は、ケース3の出口側の端壁にねじ込み固定したホ ルダー24を介してケース3に固定する。詳しくは、固定破砕板17の中央の穴 をホルダー24の中央に突設したボス25に外嵌し、ボス25にねじ込んだナッ ト26で回転不能に固定する。ホルダー24は、後段破砕機構の外面を覆うカバ ー27の支持体も兼ねている。
【0013】 次に破砕装置の作用を説明すると、大豆は破砕処理する前に水洗いして、大豆 に混入していた茎葉や泥等を除去する。水洗いした大豆は、投入口1からケース 3内へ投入する。ケース3内の大豆はスクリュー軸4で出口2へ向かって強制的 に移送されて、出口2を塞ぐ多孔板11で受け止められる。そして大豆は多孔板 11とカッター12との協同作用で切断され、通口13の穴径より小さく荒破砕 された大豆片のみが、通口13から外側へ押し出される。
【0014】 荒破砕された大豆片は、スクリュー軸4の加圧作用によって一対の破砕板16 ・17間に充満する。ここでは駆動破砕板16がスクリュー軸4と同方向へ回転 駆動されているので、大豆片は両破砕板16・17で擦り潰されて油脂分を含ん だ状態で両者16・17間を径方向へ移動する間に細片化されて生ごとなる。
【0015】
【考案の効果】 本考案の大豆破砕装置によれば、事前に大豆を浸漬処理する必要がないので、 浸漬処理を省くことでき、豆腐の製造注文に即応でき、注文数量の増減変更にも 柔軟に対応できる。浸漬処理に不可欠の浸漬タンクや、タンク設置スペースを省 いて、その分だけ設備コストを減少化できる。浸漬時の大豆の栄養分の浸出を解 消できるので、生ごの栄養価が高まる。浸漬水の浄化処理に要する手間を削減で きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部を拡大した縦断側面図である。
【図2】全体の概略を示す縦断側面図である。
【図3】従来の破砕装置の断面図である。
【符号の説明】
1 投入口 2 出口 3 ケース 4 スクリュー軸 11 多孔板 12 カッター 16 駆動破砕板 17 固定破砕板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側に投入口1を有し、他側に出口2が
    開口している筒状のケース3と、 ケース3内に配置されて、投入口1から供給された大豆
    を出口2へ向かって強制移送するスクリュー軸4とを備
    えており、 ケース3の出口2側に、スクリュー軸4で送給されて来
    た大豆を荒破砕する前段破砕機構と、この前段破砕機構
    で荒破砕された大豆片を再破砕する後段破砕機構とがそ
    れぞれ設けられており、 前段破砕機構は、前記出口2を塞ぐ多孔板11と、スク
    リュー軸4に固定されて多孔板11に押し付けられた大
    豆を切断し荒破砕するカッター12とからなり、 後段破砕機構は、多孔板11を貫通してケース3外へ突
    出するスクリュー軸4の軸端に固定した駆動破砕板16
    と、駆動破砕板16に隣接配置されてケース3で回転不
    能に固定支持したリング状の固定破砕板17とからなる
    大豆破砕装置。
JP1997001744U 1997-02-28 1997-02-28 大豆破砕装置 Expired - Lifetime JP3041036U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3414274B2 (ja) 1998-09-30 2003-06-09 不二製油株式会社 あん類の製造法
CN115501641A (zh) * 2022-09-14 2022-12-23 上海永鸿机电设备科技有限公司 用于高压下连续进出料的超临界二氧化碳萃取系统及萃取分离工艺

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP3414274B2 (ja) 1998-09-30 2003-06-09 不二製油株式会社 あん類の製造法
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