JP3040772B1 - 冷却塔 - Google Patents

冷却塔

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JP3040772B1
JP3040772B1 JP13679299A JP13679299A JP3040772B1 JP 3040772 B1 JP3040772 B1 JP 3040772B1 JP 13679299 A JP13679299 A JP 13679299A JP 13679299 A JP13679299 A JP 13679299A JP 3040772 B1 JP3040772 B1 JP 3040772B1
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茂 村山
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    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F25/00Component parts of trickle coolers
    • F28F25/02Component parts of trickle coolers for distributing, circulating, and accumulating liquid
    • F28F25/04Distributing or accumulator troughs
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F27/00Control arrangements or safety devices specially adapted for heat-exchange or heat-transfer apparatus
    • F28F27/003Control arrangements or safety devices specially adapted for heat-exchange or heat-transfer apparatus specially adapted for cooling towers
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F27/00Control arrangements or safety devices specially adapted for heat-exchange or heat-transfer apparatus
    • F28F27/02Control arrangements or safety devices specially adapted for heat-exchange or heat-transfer apparatus for controlling the distribution of heat-exchange media between different channels

Abstract

【要約】 【課題】 簡単な操作により、白煙の発生を確実に防止
する。 【解決手段】 白煙の発生する恐れのない夏季等では、
供給弁51,52を共に開として、散水盤20の貯溜層
21,22に温水10を貯溜する。貯溜層21の温水1
0はノズル61を介して充填体30の通路32(W)内
に供給・散水され、貯溜層22内の温水10は散水孔6
2を介して通路32(D)内に供給・散水され、温水1
0は板材31の表面を流下する際に冷却される。白煙が
発生し易い冬季等では、供給弁52を閉とする。そうす
ると、貯留層22には温水10が供給されず、通路32
(D)には温水10が散水されない。このため、通路3
2(D)内を流通した高温・低湿空気と、通路32
(W)内を流通した高温・多湿空気とが混合し、混合し
て湿度が低減した空気が外部に排出されるため、白煙の
発生が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種プラントにお
いて冷却水を熱交換する際に生じる白煙の発生を防止す
ることのできる冷却塔に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電力設備や自家発電設備などのプラント
では、冷却水により冷却を行っている。冷却に供されて
加熱された冷却水(温水)は、プラントから排出され、
冷却塔に送られる。冷却塔では、空気により冷却水(温
水)を冷却し、冷却された冷却水は、再びプラントに戻
されて冷却に利用される。
【0003】ここで一般的な冷却塔の構造を、図24〜
図26を参照しつつ説明する。図24に示すように、供
給された温水1が貯溜される散水盤2の下方には、熱交
換体である充填体3が配置されている。充填体3は、図
25に示すように、垂直面内(縦方向の面内)で広がる
多数枚の板材(波板)3aを、相互間に通路3bとなる
隙間をあけて組み合わせて構成されたものである。
【0004】充填体3の外周位置にはルーバー4が配置
され、充填体3の内周位置にはエリミネータ5が配置さ
れている。エリミネータ5の上方には、送風機6が配置
されている。
【0005】上記構成の冷却塔において、散水盤2の底
面から充填体3の上面に向けて温水1を散水すると、図
26に示すように、温水1は水膜1aとなって、板材3
aの表面に沿って流下していく。
【0006】送風機6を駆動すると、外気(空気)7
が、ルーバー4を介して充填体3に向かって流れ、更に
充填体3の通路3bを横方向(水平方向)に沿い流通す
る。このため、水膜1aとなって流下している温水1
は、空気7により空冷される。充填体3の通路3bを、
外周側から内周側に向けて横方向に流通してきた空気7
は、温水1(水膜1a)の温度及び水分を吸収して高温
多湿となっている。
【0007】高温多湿の空気7が、エリミネータ5を通
過する際に、空気7に含まれていた液滴は、エリミネー
タ5により捕集される。エリミネータ5を通過した高温
多湿の空気7は、送風機6に吸引されて上方に向かい、
排出空気7aとして外部に排出される。
【0008】ところで、冷却塔の送風機6から排出され
た排出空気7aは、加温・加湿され周囲大気に比べて高
温多湿となっている。このため、周囲大気の温度が低い
冬季などでは、排出空気7a中の気化水分は拡散される
前に急冷され、その一部が凝固して目に見える白煙とな
ることがある。この白煙が風によりたなびき地表付近に
降下してくると、交通障害などの弊害を起こす恐れがあ
る。
【0009】そこで白煙の発生を防止する各種の工夫が
されている。たとえば、本願出願人が既に出願している
特開平8−219685号の技術では、図27及び図2
8に示すように、白煙が生じ易い冬季では、充填体3に
形成されている多数の通路3bのうちの一部の通路3b
(D)の上面に、温水遮蔽材8を設置する。この温水遮
蔽材8の設置作業は作業者が手作業により行う。
【0010】このように温水遮蔽材8を設置すると、充
填体3の上面に温水1を散水した場合、温水遮蔽材8を
設置した通路(乾式通路)3b(D)には温水1は流下
せず、空気7のみが横方向に流通する。一方、温水遮蔽
材8を設置していない通路(湿式通路)3b(W)に
は、温水1が流下すると共に空気7が横方向に流通す
る。
【0011】このため、乾式通路3b(D)を通過して
きた空気7は、高温になるが湿度は低い。また、湿式通
路3b(W)を通過してきた空気7は、高温・多湿とな
っている。このため、乾式通路3b(D)を通過してき
た高温・低湿な空気7と、湿式通路3b(W)を通過し
てきた高温・多湿な空気7が混合するため、冷却塔の外
部に排出される排出空気7aは、湿度が低減された不飽
和状態となる。このため、外気温度が低くても、排出空
気7aが白煙となることを防止することができる。
【0012】なお、冬季でない時期では、作業者が手作
業により温水遮蔽材8を取り除いている。そして、全て
の通路3bに温水1を流下させている。
【0013】また、白煙の発生を防止する他の工夫とし
ては、フィンチューブ式の熱交換器を冷却塔に付設する
技術がある。この技術では、フィンチューブ式熱交換器
のフィンチューブ内に温水を流すと共に、フィンチュー
ブ間に空気を横方向に流通させて高温低湿空気を作り、
この高温低湿空気と、充填体から出てくる高温多湿空気
とを混合させて、排出空気の湿度を下げて白煙の発生を
防止するのである。このタイプの技術も各種提案されて
いる。
【0014】たとえば、 フィンチューブ式熱交換器を、充填体の上方に配置す
る技術や、 冷却塔の4面のうち、相対向する2面に充填体を設置
し、残りの相対向する2面にフィンチューブ式熱交換器
を配置する技術等が知られている。
【0015】また充填体3は、図29に示すように、一
般的には高さ950mm×幅950mm、または、高さ
950mm×幅450mmの充填体3A〜3Dを、アン
グル材の根太35の上に2段に載せ、上下の該充填体の
間(3A,3Cと3B,3Dの間)にはネット36を挟
んでいた。該ネット36は上段の充填体(3A,3C)
が下段の充填体(3B,3D)に食い込まないようにす
るためのものである。また、必要に応じ左右にも前記の
ように構成したものを配置する。このように根太35の
上に充填体(3A〜3D)を構成したものをユニットと
して、上下左右に複数段積層することで所定の充填体3
の性能を確保していた。なお、図29において、3E,
3Fは他のユニットを構成する充填体である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図27及び
図28に示す従来技術のように、温水遮蔽材8を作業者
が手作業で取り付けたり、取り外したりするのでは、作
業が煩雑であり、また、気候の変化に迅速に対応でき
ず、外気が急に冷えたときには、作業が間に合わず白煙
が発生してしまうことがある。
【0017】また、フィンチューブ式の熱交換器を冷却
塔に付設する技術では、フィンチューブ式熱交換器を新
たに設置する分だけ、構造が大型・複雑になると共に運
転が煩雑になり、コストアップにもなっていた。
【0018】また図29に示すように、従来の充填体3
では、充填体同士の間(上下、左右)で隙間39b,3
9cが生じ、乾式通路の密閉性が保たれないという問題
があった。該隙間39b,39cは、ジグザグに波打っ
た複雑な形状となっている。これは、板材自体が冷却効
果を高めるために縦横にジグザグに波打った複雑な形状
をしており、また、板材の切り口のジグザグ形状による
食い違いが切り口面(隙間の部分)で生じているためで
ある。
【0019】さらに、根太35に用いるアングル材の高
さは約100mm程度あり、根太35下面とその下方の
充填体3E,3F上面との間に約20mm程度の隙間を
必要としていたため、根太部分における充填体の隙間3
9aは約120mmも開いていた。このため、充填体ユ
ニット間に過大な隙間が生じ、上下方向の充填体を一貫
して連続させることができず、湿式通路と乾式通路の分
離が十分にできなかった。
【0020】本発明は、上記従来技術に鑑み、構造を大
型化することなく、しかも白煙防止のための操作が簡単
にできる冷却塔を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、供給された温水を貯溜して、下方に向けて
温水を散水する散水盤と、縦方向の面内で広がる多数枚
の板材を、相互間に通路となる隙間をあけて組み合わせ
て構成されて、前記散水盤の下方に配置されている充填
体と、を有する冷却塔において、前記散水盤には、上下
に分離して温水を貯溜し且つ底面が水平面となっている
複数層の貯溜槽が形成されると共に、前記各貯溜槽に個
別に温水を供給すると共に、それぞれ供給弁が介装され
ている複数本の供給管と、前記複数の貯溜槽の底面
ら、前記通路を離散的に選択した複数のグループの通路
の上面に、それぞれ温水を供給して散水する複数系統の
供給・散水手段と、が備えられていることを特徴とす
る。
【0022】また本発明の構成は、供給された温水を貯
溜して、下方に向けて温水を散水する散水盤と、縦方向
の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路となる隙
間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤の下方
に配置されている充填体と、を有する冷却塔において、
前記散水盤には、上下に分離して温水を貯溜し且つ底面
が水平面となっている2層の貯溜槽が形成されると共
に、前記各貯溜槽に個別に温水を供給すると共に、それ
ぞれ供給弁が介装されている2本の供給管と、前記2層
の貯溜槽の底面から、前記通路を離散的に選択した2つ
のグループの通路の上面に、それぞれ温水を供給して散
水する2系統の供給・散水手段と、が備えられているこ
とを特徴とする。
【0023】また本発明の構成は、前記供給・散水手段
は、ノズルと散水孔であることを特徴とする。
【0024】また本発明の構成は、供給された温水を貯
溜して、下方に向けて温水を散水する散水盤と、縦方向
の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路となる隙
間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤の下方
に配置されている充填体と、を有する冷却塔において、
前記散水盤には、上下に分離して温水を貯溜し且つ底面
が水平面となっている2層の貯溜槽が形成されると共
に、前記各貯溜槽に個別に温水を供給すると共に、それ
ぞれ供給弁が介装されている2本の供給管と、上層の貯
溜槽の底面から、前記通路を離散的に選択した2つのグ
ループのうち一方のグループの通路の上面に、温水を供
給して散水するよう、下層の貯溜槽を貫通して上端が上
層の貯溜槽に位置しているノズルと、下層の貯溜槽の底
から、前記通路を離散的に選択した2つのグループの
うち他方のグループの通路の上面に、温水を供給して散
水するよう、下層の貯溜槽の底面に形成されている散水
孔と、を備えていることを特徴とする。
【0025】また本発明の構成は、供給された温水を貯
溜して、下方に向けて温水を散水する散水盤と、縦方向
の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路となる隙
間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤の下方
に配置されている充填体と、を有する冷却塔において、
前記散水盤には、上下に分離して温水を貯溜し且つ底面
が水平面となっている2層の貯溜槽が形成されると共
に、前記各貯溜槽に個別に温水を供給すると共に、それ
ぞれ供給弁が介装されている2本の供給管と、上層の貯
溜槽の底面から、前記通路を離散的に選択した2つのグ
ループのうち一方のグループの通路の上面に、温水を供
給して散水するよう、下層の貯溜槽を貫通して上端が上
層の貯溜槽に位置している第1系統のノズルと、下層の
貯溜槽の底面から、前記通路を離散的に選択した2つの
グループのうち他方のグループの通路の上面に、温水を
供給して散水するよう、下層の貯溜槽の底面に配置され
ている第2系統のノズルと、を備えていることを特徴と
する。
【0026】また本発明の構成は、供給された温水を貯
溜して、下方に向けて温水を散水する散水盤と、縦方向
の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路となる隙
間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤の下方
に配置されている充填体と、を有する冷却塔において、
前記散水盤には、上下に分離して温水を貯溜し且つ底面
が水平面となっている2層の貯溜槽が形成されると共
に、前記各貯溜槽に個別に温水を供給すると共に、それ
ぞれ供給弁が介装されている2本の供給管と、上層の貯
留槽の底面から下層の貯留槽に温水を供給するように、
上層の貯留槽の底面を貫通して配置されている上側分割
ノズルと、下層の貯留槽の底面を貫通して配置されてお
り、上部には上側分割ノズルの下部が挿入されており、
下端は、前記通路を離散的に選択した2つのグループの
うち一方のグループの通路の上部に挿入されて当該通路
に温水を供給して散水する下側分割ノズルと、下層の貯
溜槽の底面から、各通路の上面に温水を供給して散水す
るよう、下層の貯溜槽の底面に備えた供給・散水手段
と、を備えていることを特徴とする。
【0027】また本発明の構成は、供給された温水を貯
溜して、下方に向けて温水を散水する散水盤と、縦方向
の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路となる隙
間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤の下方
に配置されている充填体と、を有する冷却塔において、
前記通路の上方を覆う状態となって前記散水盤と前記充
填体との間に配置されており、前記通路の空気流れ方向
に回転軸を有し回動自在に支持されて回動角が変化する
ことにより覆う通路本数を変化させて覆った通路に温水
を入り込ませない反発板を備えたことを特徴とする。
【0028】また本発明の構成は、供給された温水を貯
溜して、下方に向けて温水を散水する散水盤と、縦方向
の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路となる隙
間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤の下方
に配置されている充填体と、を有する冷却塔において、
前記通路の上方を覆う状態となって前記散水盤と前記充
填体との間に配置されており、前記通路の空気流れ方向
に回転軸を有し回動自在に支持されて回動角が変化する
ことにより覆う通路本数を変化させて覆った通路に温水
を入り込ませない三角形状断面の反発板を備えたことを
特徴とする。
【0029】また本発明の構成は、供給された温水を貯
溜して、下方に向けて温水を散水する散水盤と、縦方向
の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路となる隙
間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤の下方
に配置されている充填体と、を有する冷却塔において、
前記通路の上部には、前記通路の空気流れ方向に沿い
長い長方形状となっており、前記通路の空気の流れ方向
に沿う回転軸を中心に回転することにより通路の上面を
個別に開閉する回転式の開閉部材がそれぞれ備えられて
いることを特徴とする冷却塔。
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】また本発明の構成は、前記貯溜槽の任意の
上下2槽の内、下段用の供給管を貫通させることなく上
段の貯溜槽を配置したことを特徴とする。
【0034】また本発明の構成は、前記上段の貯溜槽が
前記下段用の供給管を挟んで2分割されたことを特徴と
する。
【0035】また本発明の構成は、分割された前記上段
の貯溜槽同士を連結し、該貯溜槽に貯溜した温水を移動
できるようにするとともに、連結弁が介装されている連
結管を備えたことを特徴とする。
【0036】また本発明の構成は、散水方向が前記充填
体の前記板材に垂直な方向となるように開口したノズル
を備えたことを特徴とする。
【0037】また本発明の構成は、前記板材端部のノズ
ルのみは散水方向が前記板材に垂直なるも、該板材から
温水が漏れないよう散水するように開口したノズルを備
えたことを特徴とする。
【0038】また本発明の構成は、前記充填体を構成す
る板材同士の連結手段が、連結する板材を外面及び内面
から接するように支持する支持部と、該支持部同士を連
結する連結部と、支持部間を所定の間隔に保持するため
板材と面しない側の支持部に備えたスペーサとで構成さ
れていることを特徴とする。
【0039】また本発明の構成は、前記充填体を構成す
る板材同士の連結手段が、一方の板材の端部に固定され
る固定部と、他方の板材の端部を把持する把持部とで構
成されていることを特徴とする。
【0040】また本発明の構成は、前記充填体を構成す
る板材同士の連結手段が、断面H形をなしており、一方
の板材の端部両面を挾持する一方の挾持部と、他方の板
材の端部両面を挾持する他方の挾持部と、一方の挾持部
と他方の挾持部とを連結する連結部とで構成されている
ことを特徴とする。
【0041】また本発明の構成は、前記充填体を構成す
る板材と該充填体を支持する根太との連結手段が、板材
の下端部両面を挾持する挾持部と、根太の突起部を把持
する把持部と、挾持部と把持部とを連結する連結部とで
構成されていることを特徴とする。
【0042】また本発明の構成は、前記充填体の下部に
切り欠きを設け、該充填体を支える根太が前記切り欠き
に収まるようにしたことを特徴とする。
【0043】また本発明の構成は、前記充填体は上下方
向に沿い複数段に積み重ねられており、しかも、下側の
充填体の頂部には、この下側の充填体の各通路に温水を
均一に供給・散水する拡散部材が配置されていることを
特徴とする。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0045】<第1の実施の形態>図1及び図2は本発
明の第1の実施の形態に係る冷却塔の要部を示す構成図
である。両図に示すように、散水盤20には、上下に分
離して温水10を貯溜する上下2層の貯溜槽21,22
が形成されている。
【0046】貯溜槽21には、供給管41を介して温水
10が供給され、貯溜槽22には、供給管42を介して
温水10が供給される。供給管41,42には、それぞ
れ供給弁51,52が介装されている。
【0047】散水盤20の下方には、熱交換体である充
填体30が配置されている。充填体30は、垂直面内
(縦方向の面内)で広がる多数枚の板材31を、相互間
に通路32となる隙間をあけて組み合わせて構成された
ものである。
【0048】散水盤20から充填体30の上面に向けて
温水10を散水すると、温水10は水膜となって板材3
1の表面に沿って流下していく。また、空気は通路32
に沿い横方向に(図1,図2では紙面の表面側から裏面
側に向かって)流通する。
【0049】上記通路32は、離散的に選択した(1つ
おき毎に選択した)第1のグループとした通路32
(W)と、第2のグループとした通路32(D)とでな
る。
【0050】第1系統の供給・散水手段である複数本の
ノズル61は、下層の貯溜槽22を貫通する状態で配置
されており、その上端は上層の貯溜槽21内に位置して
おり、その下端は、第1のグループの通路32(W)の
上部に挿入されている。
【0051】第2系統の供給・散水手段である複数の散
水孔62は、第2のグループの通路32(D)の上面の
真上に位置するよう、下層の貯溜槽22の底面に形成さ
れている。
【0052】なお冷却塔の他の部分、例えば、ルーバー
や、エリミネータや、送風機等の構成は図示はしない
が、図19に示す一般的な冷却塔と同様な構成となって
いる。
【0053】上記構成となっている第1の実施の形態に
係る冷却塔では、白煙が発生する恐れの無い時期(例え
ば夏季)では、図1に示すように、供給弁51,52を
共に開状態として、貯溜槽21,22に温水10を供給
して貯溜する。このため、貯溜槽21内の温水10は、
ノズル61を介して通路32(W)内の上部に供給され
て散水される。また、貯溜槽22内の温水10は、散水
孔62を介して通路32(D)の上面に向けて散水され
る。
【0054】散水された温水10は、水膜となって板材
31の表面に沿って流下しつつ、通路32内を横方向に
流通する空気により冷却される。
【0055】一方、白煙が発生する恐れがある時期(例
えば冬季)では、図2に示すように、供給弁51は開状
態とするが、供給弁52は閉状態とする。このため、貯
溜槽21には供給管41を介して温水10が供給されて
貯溜されるが、貯溜槽22には温水10は供給されな
い。
【0056】このため、貯溜槽21内の温水10は、ノ
ズル61を介して通路32(W)内の上部に供給されて
散水される。つまり、この時には、通路32(W)は湿
式通路となり、この湿式通路32(W)内では温水10
が流下すると共に横方向に空気が流通し、この湿式通路
32(W)内を横方向に流通してきた空気は、高温・多
湿となる。
【0057】また、貯溜槽22内には温水10が貯溜さ
れないため、通路32(D)内には温水10が供給され
ない。つまり、この時には、通路32(D)は乾式通路
となり、この乾式通路32(D)内では横方向に空気の
みが流通し、この空気は加熱されて、高温・低湿空気と
なる。
【0058】湿式通路32(W)を通過してきた高温・
多湿の空気と、乾式通路32(D)を通過してきた高温
・低湿空気は、混合されるため、混合された空気の湿度
は低減する。このため、湿度が低減した混合空気を外部
に排出しても、白煙が発生することはない。
【0059】なお、上記第1の実施の形態では、1本の
ノズル61により1本の通路32に温水10を供給・散
水すると共に、1つの散水孔62により1本の通路32
に向けて温水10を散水しているが、1本のノズル61
により1本の通路32に温水10を供給・散水すること
は同じとしつつも、1つの散水孔62により複数本の通
路32に向けて温水10を散水するようにしてもよい。
【0060】<第2の実施の形態>次に、本発明の第2
の実施の形態にかかる冷却塔を、要部構成図である図3
及び図4を参照して説明する。
【0061】第2の実施の形態では、貯溜槽22の底面
に、ノズル63が配置されており、このノズル63の下
端は、通路32(D)の上部に挿入されている。
【0062】他の部分の構成は、図1及び図2に示す第
1の実施の形態と同様である。
【0063】上記構成となっている第2の実施の形態に
係る冷却塔では、白煙が発生する恐れの無い時期(例え
ば夏季)では、図3に示すように、供給弁51,52を
共に開状態として、貯溜槽21,22に温水10を供給
して貯溜する。このため、貯溜槽21内の温水10は、
ノズル61を介して通路32(W)内の上部に供給され
て散水される。また、貯溜槽22内の温水10は、ノズ
ル63を介して通路32(D)の上部に供給されて散水
される。
【0064】散水された温水10は、水膜となって板材
31の表面に沿って流下しつつ、通路32内を横方向に
流通する空気により冷却される。
【0065】一方、白煙が発生する恐れがある時期(例
えば冬季)では、図4に示すように、供給弁51は開状
態とするが、供給弁52は閉状態とする。このため、貯
溜槽21には供給管41を介して温水10が供給されて
貯溜されるが、貯溜槽22には温水10は供給されな
い。
【0066】このため、貯溜槽21内の温水10は、ノ
ズル61を介して通路32(W)内の上部に供給されて
散水される。。つまり、この時には、通路32(W)は
湿式通路となり、この湿式通路32(W)内では温水1
0が流下すると共に横方向に空気が流通し、この湿式通
路32(W)内を横方向に流通してきた空気は、高温・
多湿となる。
【0067】また、貯溜槽22内には温水10が貯溜さ
れないため、通路32(D)内には温水10が供給され
ない。つまり、この時には、通路32(D)は乾式通路
となり、この乾式通路32(D)内には横方向に空気の
みが流通し、この空気は加熱されて、高温・低湿空気と
なる。
【0068】湿式通路32(W)を通過してきた高温・
多湿の空気と、乾式通路32(D)を通過してきた高温
・低湿空気は、混合されるため、混合された空気の湿度
は低減する。このため、湿度が低減した混合空気を外部
に排出しても、白煙が発生することはない。
【0069】なお上記第1及び第2の実施の形態では、
白煙が発生する恐れがある時期(例えば冬季)におい
て、上層の貯溜槽21にのみ温水10を供給し下層の貯
溜槽22には温水10を供給しないようにしているが、
下層の貯溜槽22にのみ温水10を供給し上層の貯溜槽
21には温水を供給しないようにして、通路32(W)
を乾式通路とし、通路32(D)を湿式通路とするよう
にしてもよい。
【0070】また、上記第1及び第2の実施の形態で
は、貯溜槽を2層としたが、3層以上としても良い。そ
して、3以上の貯溜槽から、離散的に選択した3以上の
グループの通路の上面に、それぞれ3以上の系統の供給
・散水手段により、温水の供給・散水をするようにして
もよい。そして、白煙が発生し易い時期には、貯溜槽の
幾つかには温水を供給しないようにする。
【0071】<第3の実施の形態>次に、本発明の第3
の実施の形態に係る冷却塔を、図5及び図6を参照しつ
つ説明する。両図に示すように、散水盤120には、温
水110が供給されて貯溜される。この散水盤120の
底面には複数本の散水ノズル121が配置されており、
この散水ノズル121を通して下方に温水110が散水
される。
【0072】散水盤120の下方には、熱交換体である
充填体130が配置されている。充填体130は、垂直
面内(縦方向の面内)で広がる多数枚の板材131を、
相互間に通路132となる隙間をあけて組み合わせて構
成されたものである。
【0073】通路132の幅ΔLは例えば33mmであ
り、充填体130の幅Lは例えば5〜6mであるが、理
解を容易にするため、図では通路幅ΔLを大きく描いて
いる。本実施の形態では、各通路132に♯1〜♯16
の番号を付して、動作等の説明をする。また、散水盤1
20と充填体130との間の距離(上下間隔)は、例え
ば100mmとなっている。
【0074】散水盤120から充填体130の上面に向
けて温水110を散水すると、温水110は水膜となっ
て板材131の表面に沿って流下していく。また、空気
は通路132に沿い横方向に(図5,図6では紙面の表
面側から裏面側に向かって)流通する。
【0075】散水盤120と充填体130との間の空間
には、複数枚の反発板140が配置されている。この反
発板140は、通路132の空気の流れ方向に沿い回転
軸を有し、空気の流れ方向に沿い長い長方形状となって
おり、その中央部が回動(傾動)自在に支持部141に
支持されている。各反発板140は、通路132の上方
を覆うようになっており、反発板140で覆われた通路
132には、温水110が入り込むことができない。
【0076】各反発板140は、図示しないリンク機構
によりレバー142に連結されており、レバー142を
操作することにより、各反発板140の回動角(傾斜
角)を同時に調整することができる。このように、反発
板140の回動角(傾斜角)が変わると、1枚の反発板
140により覆う通路132の本数が変化する。
【0077】なお冷却塔の他の部分、例えば、ルーバー
や、エリミネータや、送風機等の構成は図示はしない
が、図19に示す一般的な冷却塔と同様な構成となって
いる。
【0078】上記構成となっている第3の実施の形態に
係る冷却塔では、白煙が発生する恐れの無い時期(例え
ば夏季)では、図5に示すように、レバー142を操作
して、隣接する反発板140によりVの字が形成される
ように、各反発板140の回動角を調整する。このよう
にすると、♯1〜♯16の全ての通路132に、温水1
10が散水される。
【0079】散水された温水110は、水膜となって板
材131の表面に沿って流下しつつ、通路132内を横
方向に流通する空気により冷却される。
【0080】一方、白煙が発生する恐れがある時期(例
えば冬季)では、図6に示すように、レバー142を操
作して、隣接する反発板140により逆Vの字が形成さ
れるように、各反発板140の回動角を調整する。この
ようにすると、♯1〜♯3,♯8,♯9,♯14〜♯1
6の通路132には温水110が散水されるが、♯4〜
♯7,♯10〜♯13の通路132には温水10が散水
されない。つまり、♯4〜♯7,♯10〜♯13の通路
132の上方は、逆Vの字を形成している反発板140
で覆われてしまうので、散水された温水110は反発板
140によりはじかれて、♯4〜♯7,♯10〜♯13
の通路132には散水されないのである。
【0081】このため、散水ノズル121から散水され
た温水110は、♯1〜♯3,♯8,♯9,♯14〜♯
16の通路132にのみ散水される。つまり、この時に
は、♯1〜♯3,♯8,♯9,♯14〜♯16の通路1
32は湿式通路となり、この湿式通路132内では温水
110が流下すると共に横方向に空気が流通し、この湿
式通路132内を横方向に流通してきた空気は、高温・
多湿となる。
【0082】また、♯4〜♯7,♯10〜♯13の通路
132には温水110が散水されない。つまり、この時
には、♯4〜♯7,♯10〜♯13の通路132は乾式
通路となり、この乾式通路132内では横方向に空気の
みが流通し、この空気は加熱されて、高温・低湿空気と
なる。
【0083】♯1〜♯3,♯8,♯9,♯14〜♯16
の湿式通路132を通過してきた高温・多湿の空気と、
♯4〜♯7,♯10〜♯13の乾式通路132を通過し
てきた高温・低湿空気は、混合されるため、混合された
空気の湿度は低減する。このため、湿度が低減した混合
空気を外部に排出しても、白煙が発生することはない。
【0084】なお、レバー142を操作して、各反発板
140の回動角(傾斜角)を調整することにより、乾式
通路の本数と湿式通路の本数の割合を任意に変えること
ができる。この割合は、外気の温度状態や、温水110
の温度等に応じて、白煙が発生しないように決定する。
【0085】<第4の実施の形態>次に、本発明の第4
の実施の形態にかかる冷却塔を、要部構成図である図7
及び図8を参照して説明する。
【0086】第4の実施の形態では、散水盤120と充
填体130との間の空間に、複数の反発板150が配置
されている。この反発板150は、通路132の空気の
流れ方向に沿い回転軸を有し、空気の流れ方向に沿い長
い三角柱形状(三角形状断面)となっており、その中央
部が回動(傾動)自在に支持部151に支持されてい
る。各反発板150は、通路132の上方を覆うように
なっており、反発板150で覆われた通路132には、
温水110が入り込むことができない。
【0087】各反発板150は、図示しないリンク機構
によりレバー152に連結されており、レバー152を
操作することにより、各反発板150の回動角(傾斜
角)を同時に調整することができる。このように、反発
板150の回動角(傾斜角)が変わると、1つの反発板
150により覆う通路132の本数が変化する。
【0088】他の部分の構成は、図5及び図6に示す第
3の実施の形態と同様である。
【0089】上記構成となっている第4の実施の形態に
係る冷却塔では、白煙が発生する恐れの無い時期(例え
ば夏季)では、図7に示すように、レバー152を操作
して、各反発板150が逆三角となるように、各反発板
150の回動角を調整する。このようにすると、♯1〜
♯16の全ての通路132に、温水110が散水され
る。
【0090】散水された温水110は、水膜となって板
材131の表面に沿って流下しつつ、通路132内を横
方向に流通する空気により冷却される。
【0091】一方、白煙が発生する恐れがある時期(例
えば冬季)では、図8に示すように、レバー152を操
作して、各反発板150が上端が尖った山形三角となる
ように、各反発板150の回動角を調整する。このよう
にすると、♯1〜♯3,♯8,♯9,♯14〜♯16の
通路132には温水110が散水されるが、♯4〜♯
7,♯10〜♯13の通路132には温水110が散水
されない。つまり、♯4〜♯7,♯10〜♯13の通路
132の上方は、反発板150で覆われてしまうので、
散水された温水110は反発板150によりはじかれ
て、♯4〜♯7,♯10〜♯13の通路132には散水
されないのである。
【0092】このため、散水ノズル121から散水され
た温水110は、♯1〜♯3,♯8,♯9,♯14〜♯
16の通路132にのみ散水される。つまり、この時に
は、♯1〜♯3,♯8,♯9,♯14〜♯16の通路1
32は湿式通路となり、この湿式通路132内では温水
110が流下すると共に横方向に空気が流通し、この湿
式通路132内を横方向に流通してきた空気は、高温・
多湿となる。
【0093】また、♯4〜♯7,♯10〜♯13の通路
132には温水110が散水されない。つまり、この時
には、♯4〜♯7,♯10〜♯13の通路132は乾式
通路となり、この乾式通路132内では横方向に空気の
みが流通し、この空気は加熱されて、高温・低湿空気と
なる。
【0094】♯1〜♯3,♯8,♯9,♯14〜♯16
の湿式通路132を通過してきた高温・多湿の空気と、
♯4〜♯7,♯10〜♯13の乾式通路132を通過し
てきた高温・低湿空気は、混合されるため、混合された
空気の湿度は低減する。このため、湿度が低減した混合
空気を外部に排出しても、白煙が発生することはない。
【0095】なお、レバー152を操作して、各反発板
150の回動角(傾斜角)を調整することにより、乾式
通路の本数と湿式通路の本数の割合を任意に変えること
ができる。この割合は、外気の温度状態や、温水110
の温度等に応じて、白煙が発生しないように決定する。
【0096】<第5の実施の形態>次に本発明の第5の
実施の形態に係る冷却塔を図9及び図10を参照して説
明する。両図に示すように、散水盤220には、温水2
10が供給されて貯溜される。この散水盤220の底面
には複数本の散水ノズル221が配置されており、この
散水ノズル221を通して下方に温水210が散水され
る。
【0097】散水盤220の下方には、熱交換体である
充填体230が配置されている。充填体230は、垂直
面内(縦方向の面内)で広がる多数枚の板材231を、
相互間に通路232となる隙間をあけて組み合わせて構
成されたものである。
【0098】散水盤220から充填体230の上面に向
けて温水210を散水すると、温水210は水膜となっ
て板材231の表面に沿って流下していく。また、空気
は通路232に沿い横方向に(図9,図10では紙面の
表面側から裏面側に向かって)流通する。
【0099】本実施の形態では、各通路232に♯1〜
♯12の番号を付して、動作等の説明をする。
【0100】各通路232の上部には、それぞれ、回転
することにより各通路232の上面を個別に開閉する回
転式の開閉部材241が配置されている。各開閉部材2
41は通路232の空気流れ方向に沿い長い長方形状と
なっており、その中央部が回転自在に支持されている。
【0101】なお冷却塔の他の部分、例えば、ルーバー
や、エリミネータや、送風機等の構成は図示はしない
が、図19に示す一般的な冷却塔と同様な構成となって
いる。
【0102】上記構成となっている第5の実施の形態に
係る冷却塔では、白煙が発生する恐れの無い時期(例え
ば夏季)では、図9に示すように、全ての開閉部材24
1を開状態とする。このため、散水盤220内の温水2
10は、散水ノズル221を介して全ての通路232の
上部に散水される。
【0103】散水された温水210は、水膜となって板
材231の表面に沿って流下しつつ、通路232内を横
方向に流通する空気により冷却される。
【0104】一方、白煙が発生する恐れがある時期(例
えば冬季)では、例えば図10に示すように、♯1等の
奇数番号の通路232に備えた開閉部材241は開状態
とし、♯2等の偶数番号の通路232に備えた開閉部材
241は閉状態とする。
【0105】このようにすると、♯1等の奇数番号の通
路232には温水210が散水されるが、♯2等の偶数
番号の通路232には温水210が散水されない。
【0106】つまり、♯2等の偶数番号の通路232の
上面は、開閉部材241で覆われてしまうので、散水さ
れた温水210は開閉部材241によりはじかれて、♯
2等の偶数番号の通路232には散水されないのであ
る。
【0107】このため、散水ノズル221から散水され
た温水210は、♯1等の奇数番号の通路232にのみ
散水される。つまり、この時には、♯1等の奇数番号の
通路232は湿式通路となり、この湿式通路232内で
は温水210が流下すると共に横方向に空気が流通し、
この湿式通路232内を横方向に流通してきた空気は、
高温・多湿となる。
【0108】また、♯2等の偶数番号の通路232には
温水210は散水されない。つまり、この時には、♯2
等の偶数番号の通路232は乾式通路となり、この乾式
通路232内では横方向に空気のみが流通し、この空気
は加熱されて、高温・低湿空気となる。
【0109】♯1等の奇数番号の湿式通路232を通過
してきた高温・多湿の空気と、♯2等の偶数番号の乾式
通路232を通過してきた高温・低湿空気は、混合され
るため、混合された空気の湿度は低減する。このため、
湿度が低減した混合空気を外部に排出しても、白煙が発
生することはない。
【0110】なお上記第5の実施の形態では、冬季等で
は、偶数番号の通路232の開閉部材241を閉じるよ
うにしたが、開とする開閉弁232の数と、閉とする開
閉弁232の数の割合は、任意に変えることができる。
この割合は、外気の温度状態や、温水10の温度等に応
じて、白煙が発生しないように決定する。
【0111】<第6の実施の形態>次に、本発明の第6
の実施の形態にかかる冷却塔を、要部構成図である図1
1及び図12を参照して説明する。
【0112】両図に示すように、第6の実施の形態に係
る冷却塔では、板材231のうち、1つおきのものは、
その上部が上方に延長しこの延長部分が湾曲・伸展式の
開閉部材242となっており、この各開閉部材242の
頂部は開閉制御部材243により連結されている。開閉
制御部材243は、ワイヤーやチェーン等の索具を用い
るのが好ましい。各開閉部材242が伸展していると、
図11に示すように、各通路232の上面が開状態とな
る。また、図12に示すように、開閉制御部材243を
片方へ引っ張ることにより各開閉部材242が湾曲し、
♯2等の偶数番号の通路232の上面が閉状態となる。
【0113】他の部分の構成は、図9及び図10に示す
第5の実施の形態と同様である。
【0114】上記構成となっている第6の実施の形態に
係る冷却塔では、白煙が発生する恐れの無い時期(例え
ば夏季)では、図11に示すように、全ての開閉部材2
42を伸展させて開状態とする。このため、散水盤22
0内の温水210は、散水ノズル221を介して全ての
通路232の上部に散水される。
【0115】散水された温水210は、水膜となって板
材231の表面に沿って流下しつつ、通路232内を横
方向に流通する空気により冷却される。
【0116】一方、白煙が発生する恐れがある時期(例
えば冬季)では、図12に示すように、開閉部材242
を湾曲させて、♯2等の偶数番号の通路232の上面を
閉状態とする。
【0117】このようにすると、♯1等の奇数番号の通
路232には温水210が散水されるが、♯2等の偶数
番号の通路232には温水210が散水されない。
【0118】つまり、♯2等の偶数番号の通路232の
上面は、湾曲した開閉部材242で覆われてしまうの
で、散水された温水210は開閉部材242によりはじ
かれて、♯2等の偶数番号の通路232には散水されな
いのである。
【0119】このため、散水ノズル221から散水され
た温水210は、♯1等の奇数番号の通路232にのみ
散水される。つまり、この時には、♯1等の奇数番号の
通路232は湿式通路となり、この湿式通路232内で
は温水210が流下すると共に横方向に空気が流通し、
この湿式通路232内を横方向に流通してきた空気は、
高温・多湿となる。
【0120】また、♯2等の偶数番号の通路232には
温水210は散水されない。つまり、この時には、♯2
等の偶数番号の通路232は乾式通路となり、この乾式
通路232内では横方向に空気のみが流通し、この空気
は加熱されて、高温・低湿空気となる。
【0121】♯1等の奇数番号の湿式通路232を通過
してきた高温・多湿の空気と、♯2等の偶数番号の乾式
通路232を通過してきた高温・低湿空気は、混合され
るため、混合された空気の湿度は低減する。このため、
湿度が低減した混合空気を外部に排出しても、白煙が発
生することはない。
【0122】なお上記第6の実施の形態では、冬季等で
は、全ての開閉部材242を湾曲させて閉状態としてい
るが、閉とする開閉部材242の数と開とする開閉部材
242の数の割合は、任意に変えることができる。この
割合は、外気の温度状態や、温水210の温度等に応じ
て、白煙が発生しないように決定する。
【0123】なお開閉部材としては、回転式や湾曲・伸
展式の他、可動することにより通路を個別に開閉する部
材であれば、他の形状・構造であってもよい。
【0124】<第7の実施の形態>次に、本発明の第7
の実施の形態に係る冷却塔を、図13及び図14を参照
しつつ説明する。両図に示すように、熱交換体である充
填体330は、垂直面内(縦方向の面内)で広がる多数
枚の板材331を、相互間に通路332となる隙間をあ
けて組み合わせて構成されたものである。
【0125】上記通路332は、離散的に選択した(1
つおき毎に選択した)第1系統の通路332(W)と、
残りの第2系統の通路332(D)とでなる。
【0126】また本実施の形態では、従来技術で用いて
いた散水盤を使用せずに、散水手段として、散水パイプ
321,322を採用している。第1系統の散水パイプ
321は、第1系統の各通路332(W)の上部に配置
されている。第2系統の散水パイプ322は、第2系統
の各通路332(D)の上部に配置されている。いずれ
の散水パイプ321,322にも散水用の散水孔が多数
設けられている。
【0127】第1系統の各散水パイプ321には、第1
系統の供給管341を介して温水310が供給され、第
2系統の各散水パイプ322には、第2系統の供給管3
42を介して温水310が供給される。各供給管34
1,342には、それぞれ、供給弁351,352が介
装されている。
【0128】散水パイプ321,322から充填体33
0の上面に向けて温水310を散水すると、温水310
は水膜となって板材331の表面に沿って流下してい
く。また、空気は通路332に沿い横方向に流通する。
【0129】なお冷却塔の他の部分、例えば、ルーバー
や、エリミネータや、送風機等の構成は図示はしない
が、図19に示す一般的な冷却塔と同様な構成となって
いる。
【0130】上記構成となっている本実施の形態に係る
冷却塔では、白煙が発生する恐れの無い時期(例えば夏
季)では、図13に示すように、供給弁351,352
を共に開状態として、供給管341,342を介して散
水ノズル321,322に温水310を供給する。そう
すると、散水ノズル321,322から温水310が散
水され、散水された温水310は、通路332(W),
332(D)内の上部に散水される。
【0131】散水された温水310は、水膜となって板
材331の表面に沿って流下しつつ、通路332内を横
方向に流通する空気により冷却される。
【0132】一方、白煙が発生する恐れがある時期(例
えば冬季)では、図14に示すように、供給弁351は
開状態とするが、供給弁352は閉状態とする。このた
め、散水パイプ321には供給管341を介して温水3
10が供給されるが、散水パイプ322には温水310
は供給されない。
【0133】このため、第1系統の通路332(W)内
には散水パイプ321により温水310が散水される。
つまり、この時には、通路332(W)は湿式通路とな
り、この湿式通路332(W)内では温水310が流下
すると共に横方向に空気が流通し、この湿式通路332
(W)内を横方向に流通してきた空気は、高温・多湿と
なる。
【0134】また、第2系統の散水パイプ322には温
水310が供給されないため、通路332(D)内には
温水310が散水されない。つまり、この時には、通路
332(D)は乾式通路となり、この乾式通路332
(D)内では横方向に空気のみが流通し、この空気は加
熱されて、高温・低湿空気となる。
【0135】湿式通路332(W)を通過してきた高温
・多湿の空気と、乾式通路332(D)を通過してきた
高温・低湿空気は、混合されるため、混合された空気の
湿度は低減する。このため、湿度が低減した混合空気を
外部に排出しても、白煙が発生することはない。
【0136】供給弁351,352の開閉制御は極めて
簡単な操作で行うことができ、また、この開閉動作を自
動的に制御することもできる。
【0137】なお図13,図14に示す実施例では、散
水パイプを2系統とし供給管を2系統としたが、散水パ
イプ及び供給管を3系統以上の複数系統としてもよい。
【0138】<第8の実施の形態>第8の実施の形態
は、次のような要請に基づき開発したものである。即
ち、前述した第1の実施の形態および第2の実施の形態
においては、散水盤は複数の貯溜槽から構成されるが、
温水の供給管は貯溜槽を構成する板材をなるべく貫通し
ないように、極力短く、かつメンテナンスも容易となる
ように配置するのが望ましい。
【0139】上記要請を満足する第8の実施の形態にか
かる散水盤20の貯溜槽21(21a,21b),22
を、斜視図である図15に示す。同図に示すように下段
用の供給管42は、下段の貯溜槽22の中央部に配置し
ている。この供給管42には供給弁52が介装されてい
る。上段の貯溜槽21は、2つの貯溜槽21a,21b
に2分割されており、2分割された貯溜槽21a,21
bが、下段用の供給管42を挟むように配置されてい
る。
【0140】上段の貯溜槽21a,21bの供給管41
は、該貯溜槽21a,21bの上部から温水10を供給
できるように配置されている。供給管41には供給弁5
1が介装されている。なお、分割された貯溜槽21a,
21bの底部を連結管43にて連結し、この連結管43
に連結弁53を設けてもよい。
【0141】なお、上段の貯溜槽21を分割することな
く、この一体型の貯溜槽21を貯溜槽22の片面へ寄せ
ることにより、下段用の供給管42の配管場所を確保す
るようにしてもよいが、この場合には温水供給位置に偏
りが生じるため、貯溜槽の長辺側へ寄せるようにした方
が好ましい。
【0142】第8の実施の形態では、上段の貯溜槽21
を貯溜槽21a,21bに2分割してその間(中央)に
隙間を設け、この隙間部分に下段用の供給管42を配置
するようにしているため、供給管42は、貯溜槽の底板
または側壁板を貫通することなく配置でき、貫通させた
場合に生ずる穴開け工事や溶接工事等の付帯工事が一切
不要となる。
【0143】上段の貯溜槽21を分割することなく一体
型とし、貯溜槽22の片面に寄せた場合にも、同様な効
果が得られる。
【0144】更に、分割した貯溜槽21a,21bの底
部を連結管43にて連結した場合には、双方の貯溜槽2
1a,21bの液(温水)レベルに差異が生じた場合
に、連結弁53を開とすることで、1つの貯溜槽とする
ことができ、双方の液(温水10)を均一レベルとする
ことができる。
【0145】<第9の実施の形態>第9の実施の形態
は、次のような実状に基づき開発したものである。即
ち、図24に示す従来技術では、温水1は散水盤2の底
部から充填体3の上方へ散水していた。しかし、図1〜
図4に示す第1の実施の形態及び第2の実施の形態のよ
うに、ノズルを各板材の隙間に入るように配置した場
合、板材方向に散水したのでは、水膜部分が全範囲にで
きない恐れがある。
【0146】第9の実施の形態では、水膜部分を広い範
囲に形成することができるようにノズルに工夫をしたも
のである。つまり、第9の実施の形態では、図16に示
すように、ノズル61,63からの散水方向を垂直方向
(板材31の板面に垂直な方向)として散水するよう
に、ノズル61,63の切り欠き方向を設定している。
ただし、板材端部においては、ノズル散水方向は板材に
垂直方向なるもノズル開口部を一部工夫し、板材端部内
方向のみの散水となるようなノズルとしてもよい。
【0147】ノズル61,63の先端部は、当板65を
支材64により支持するように構成され、散水される温
水10の内、直下方向へ流れる温水10は当板65に当
り、より効果的に温水10を飛散させることができる構
成としている。なお当板65の形状は、長方形に限らず
円板形としてもよい。
【0148】第9の実施の形態では、ノズル61,63
からの温水散水方向を垂直方向とすることにより、より
効果的に広い範囲に散水することができる。しかし、板
材端部においては、散水した温水が外部へ漏れることを
防ぐため、散水方向は垂直なるもノズル開口部を一部工
夫したものを設置することにより無駄なく散水できる。
【0149】<第10の実施の形態>本発明の第10の
実施の形態を図17及び図18を参照して説明する。両
図に示すように第10の実施の形態では、充填体3を構
成する各板材31a,31b同士を、連結材37を用い
て連結している。この連結材37は、連結する1組の板
材31a,31bの外面及び内面(またはその逆)を交
互にあてがうように支持する支持部37a,37bと、
該支持部37a,37b同士を連結する連結部37c
と、支持部37a,37bの面に垂直方向の隙間を所定
間隔に保持するため適宜設けられたスペーサ37d,3
7eとで構成されている。支持部37a,37bと連結
部37cとは一体部材となっている。
【0150】スペーサ37d,37eは、板材31a,
31bを挿入できるように板材と面しない側の支持部に
設けるが、温水及び空気の流れを妨げないようにスポッ
ト的に設ける。このスペーサ37d,37eは、図18
に示すように、互いに嵌合または固着する。なお、連結
材37は、充填体3の上下方向及び左右方向のいずれに
適用してもよい。
【0151】第10の実施の形態では、連結材37によ
り充填体を構成する板材同士が連結方向に連続するよう
になり、湿式通路と乾式通路の分離が十分できるように
なり、乾式通路の密閉性を確保することができる。ま
た、充填体同士が連結材37を介して連結されているた
め、充填体を構成する板材がずれることなく、連続性を
保てるようになった。
【0152】<第10の実施の形態の変形例>連結材と
しては、上述したものに限らず、図19(a)(b)
(c)及び図20(a)に示す各種の連結材37A,3
7B,37C,37Dを採用することができる。各連結
材37A,37B,37Cは、充填体3の上下方向及び
左右方向のいずれに適用してもよい。つまり、板材31
a,31bの上下の位置関係は、横方向の関係とした場
合であっても、各連結材37A,37B,37Cを同様
に適用することができる。
【0153】図19(a)に示す連結材37A,37A
では、その上部の固定部37A−1,37A−1が上側
の板材31aの下端部両面に固着され、下部の把持部3
7A−2,37A−2により下側の板材31bの上端部
を挟んで連結をしている。
【0154】図19(b)に示す連結材37Bは、断面
H形の形状をしており、上側の板材31aの下端部両面
を挾持する上挾持部37B−1と、下側の板材31bの
上端部両面を挾持する下挾持部37B−2とを、連結部
37B−3により一体化した構成となっている。かかる
構成となっているため、この連結材37Bを板材31
a,31bの間に挟み込むだけで、板材31a,31b
の連結・固定ができ、作業性の改善を図ることができ
る。また、連結材37Bと板材31a,31bとを接着
剤により固着してもよい。
【0155】図19(c)に示す連結材37Cは、断面
H形の形状をしており、上側の板材31aの下端部両面
を挾持する上挾持部37C−1と、下側の板材31bの
上端部両面を挾持する下挾持部37C−2とを、連結部
37C−3により一体化した構成となっていると共に、
把持力を増すために板材31aと板材31bを挟み込む
部分(4箇所)に把持用突起37C−4を有している。
連結材37Cの厚みや材質等を適宜選択することによ
り、所定の把持力とすることができる。この連結材37
Cは、塩化ビニルやプラスティック等を一体成形するこ
とにより、簡単に製造することができる。
【0156】図20(a)に示す連結材37Dは、板材
の端部を挾持する上挾持部37D−1,37D−1と把
持部37D−2,37D−2とを、連結部37D−3に
より連結した一体形としている。
【0157】<第11の実施の形態>本発明の第11の
実施の形態では、図17に示すように、根太35部分の
隙間を極小化するために、充填体3の下部に切り欠き3
8を設け、この切り欠き38の部分に根太35が収まる
ようにする。このとき隙間39dの間隔をゼロとし、乾
式通路の密閉性を向上させることも設計上は可能である
が、充填体3の取り替え工事やメンテナンス等も考慮
し、隙間39dの間隔として、20mm程度は確保する
ようにした方が望ましい。この場合、隙間39dにも連
結材37を使用してこの隙間39dを塞ぎ、乾式通路の
密閉性を確保するようにしてもよい。なお、ここでは根
太35として、図17に示すような断面コの字状のチャ
ンネル材や、または、角パイプ材を用いる。
【0158】第11の実施の形態では、根太35が充填
体3の切り欠き38の部分に食い込む(収まる)ように
構成されるため、根太35の厚み分(100mm)の隙
間を無くすことができる。
【0159】<第11の実施の形態の変形例>根太とし
ては図20(a)(b)に示す根太35aを用いること
もできる。この根太35aは、平板をV字もしくは台形
状に成形または加工したものである。この根太35aの
尖った部分を上向きとし、この頂部に板材31aの荷重
が乗るように板材31aと平行に配置する。また根太3
5aの下面側の凹入部に、下側の板材31bを食い込む
ように配置すると、冷却液を有効に降下させることがで
きる。
【0160】根太35aは必要に応じて補強材35dに
より補強する。根太35a同志は、連結材35b,35
c同志で連結することにより、更に剛性を高めることが
好ましい。
【0161】連結材35cに形成した穴明き部は、根太
35aの端部に固着される連結材で、該穴にボルトを通
して冷却塔本体に結合するものである。もちろん、ボル
ト締め以外の手段で結合しても何ら差し支えないが、根
太同志の間隔が30〜40mm程度の狭いものである場
合には、溶接等の手段で冷却塔と固定することが困難で
あるため、ボルト−ナット締め等の手段の方が好まし
い。
【0162】また、根太35aと板材31aとの間に、
連結材37D等を設けてもよい。
【0163】<第12の実施の形態>次に本発明の第1
2の実施の形態を図21を参照して説明する。第12の
実施の形態では、上下方向に沿い複数段に積み重ねられ
た充填体のうち、上側の充填体3Bでは、湿式通路3
(W)と乾式通路3(D)とを交互にして用い、下側の
充填体3Eでは、全ての通路を湿式通路3(W)として
用いるようにしている。
【0164】この場合において、上側の充填体3Bの上
方から降下してくる温水は、この充填体3B下部から、
下方の充填体3Eへと供給・散水されるが、上側の充填
体3Bが湿式通路3(W)と乾式通路3(D)とを交互
にしたものであるため、温水に偏りが生じる恐れがあ
る。このため、下側の充填体3Eの頂部に拡散マット7
0を配置して、充填体3Eの各通路に均一に温水が供給
されるように工夫している。
【0165】拡散マット70は、網状のものを複数重ね
合わせ、偏った温水を均一に拡散させるものである。温
水を均一に拡散させる部材としては、拡散マット70に
限るものではなく、温水が容易に透過できる開口部を多
数有するパネル、または、網状のもので温水を拡散させ
る充填材を挟み込んだ物など、種々考えられるが、いず
れにしろ下側の充填体へ、均一に供給・散水できるもの
であれば、構造のいかんを問わない。
【0166】このように拡散マット70を配置すること
により、温水を下側の充填体3Eへ、均一に供給・散水
でき、冷却塔としての効果を向上させることができる。
【0167】<第13の実施の形態>図22及び図23
に示す第13の実施の形態は、第1の実施の形態(図
1,図2)や第2の実施の形態(図3,図4)を改良し
たものである。つまり、第1の実施の形態及び第2の実
施の形態では、ノズル61が、貯溜槽21及び貯溜槽2
2の双方を貫通しているため、ノズル取り付けの位置や
シール等に多少の困難を伴う。そこで、該工事・施工を
容易にするため、第13の実施の形態では、次のような
構成を採用した。
【0168】即ち、図22及び図23に示すように、複
数本の上側分割ノズル61Aは、上層の貯留槽21の底
面を貫通して配置されており、その上端は上層の貯留槽
21内に位置し、その下端は下層の貯留槽22内に位置
している。
【0169】また、複数本の下側分割ノズル61Bは、
下層の貯留槽22の底面を貫通して配置されている。そ
れぞれの下側分割ノズル61Bの上部には、上側分割ノ
ズル61Aの下部が対応して挿入されている。また各下
側分割ノズル61Bの下端は、第1のグループの通路3
2(W)の上部に挿入されている。
【0170】下側分割ノズル61Bの上部の内径は、上
側分割ノズル61Aの外径よりも大きくなっている。ま
た、下側分割ノズル61Bの下部の径は、その上部の径
よりも小さくなっている。なお、下側分割ノズル61B
の上端を漏斗状に開いた形状としておくことにより、上
側分割ノズル61Aを下側分割ノズル61Bに挿入しや
すくすることもできる。
【0171】散水ノズル63Aは、下層の貯留槽22の
底面に備えられており、貯留槽22に供給された温水1
0を、各通路32(D),32(W)の上面に温水を供
給・散水する。なお、散水ノズル63Aの代わりに、同
様な作用をする散水孔を貯留槽22の底面に形成しても
よい。
【0172】他の部分の構成は、第1及び第2の実施の
形態と同様である。
【0173】上記構成となっている第13の実施の形態
に係る冷却塔では、白煙が発生する恐れの無い時期(例
えば夏季)では、図22に示すように、供給弁51を閉
状態とし供給弁52を開状態として、貯溜槽22に温水
10を供給して貯溜する。このため、貯溜槽22内の温
水10は、散水ノズル63Aを介して全ての通路32
(W),32(D)上部に供給・散水される。
【0174】散水された温水10は、水膜となって板材
31の表面に沿って流下しつつ、通路32内を横方向に
流通する空気により冷却される。
【0175】一方、白煙が発生する恐れがある時期(例
えば冬季)では、図23に示すように、供給弁51は開
状態とするが、供給弁52は閉状態とする。このため、
貯溜槽21には供給管41を介して温水10が供給され
て貯溜されるが、貯溜槽22には温水10は供給されな
い。
【0176】このため、貯溜槽21内の温水10は、上
側分割ノズル61A及び下側分割ノズル61B介して通
路32(W)内の上部に供給されて散水される。つま
り、この時には、通路32(W)は湿式通路となり、こ
の湿式通路32(W)内では温水10が流下すると共に
横方向に空気が流通し、この湿式通路32(W)内を横
方向に流通してきた空気は、高温・多湿となる。
【0177】また、通路32(D)内には温水10が供
給されない。つまり、この時には、通路32(D)は乾
式通路となり、この乾式通路32(D)内では横方向に
空気のみが流通し、この空気は加熱されて、高温・低湿
空気となる。
【0178】湿式通路32(W)を通過してきた高温・
多湿の空気と、乾式通路32(D)を通過してきた高温
・低湿空気は、混合されるため、混合された空気の湿度
は低減する。このため、湿度が低減した混合空気を外部
に排出しても、白煙が発生することはない。
【0179】第13の実施の形態では、上分割ノズル6
1Aの径に比べて、下分割ノズル61Bの上部の径が大
きくなっているため、上分割ノズル61Aを下分割ノズ
ル61Bに挿入する際に、十分な余裕を持つことがで
き、ノズル設置工事が極めて容易になる。また、1本の
ノズルが2つの槽を貫通することもないため、上下の穴
の位置決めも容易となる。
【0180】
【発明の効果】以上実施の形態と共に具体的に説明した
ように、本発明では、白煙が生じる恐れのある時期で
は、複数の貯溜槽に個別に温水を供給する供給管に介装
されている供給弁のうち、一部の供給弁を閉として、乾
式通路となるグループの通路に温水を供給する貯溜槽へ
の温水供給を停止する。こうすると、乾式通路を通過し
てきた空気が高温・低湿となり、この高温・低湿の空気
と、湿式通路を通過してきた高温・多湿空気とが混合し
て、白煙の発生が防止される。しかも、このときの操作
は、一部の供給弁を閉じる操作だけであるため、極めて
簡単な操作で済むと共に、気候の変化に対して迅速な対
応ができる。更に、供給弁の開閉操作を自動化すること
も簡単にでき、このようにした場合には、操作者の操作
自体も不要になる。
【0181】また供給・散水手段としてノズルを用いた
場合に、ノズルを上側と下側に分割することにより、1
本のノズルが2つの貯留槽を貫通することを回避でき、
穴の位置決めを容易にし、シール性を向上させることが
できる。
【0182】また本発明では、白煙が生じる恐れのある
時期では、散水盤と充填体との間に配置されており回動
角(傾斜角)が変化することにより覆う通路本数が変化
する反発板の回動角(傾斜角)を変化させて、充填体の
一部の通路に温水が散水されないようにする。こうする
と、温水が散水されない乾式通路を通過してきた空気が
高温・低湿となり、この高温・低湿の空気と、温水が散
水された湿式通路を通過してきた高温・多湿空気とが混
合して、排出空気の湿度が低減して白煙の発生が防止さ
れる。しかも、このときの操作は、反発板の回動角を調
整するだけであるため、極めて簡単な操作で済むと共
に、気候の変化に対して迅速な対応ができる。更に、回
動角の調整を自動化することも簡単にでき、このように
した場合には、操作者の操作自体も不要になる。
【0183】また本発明では、白煙が生じる恐れのある
時期では、充填体の通路の上面を個別に開閉する開閉部
材を操作して通路の一部に温水を散水しないようにす
る。こうすると、温水が散水されない乾式通路を通過し
てきた空気が高温・低湿となり、この高温・低湿の空気
と、温水が散水された湿式通路を通過してきた高温・多
湿空気とが混合するため、混合した空気の湿度が低減し
て白煙の発生が防止される。しかも、このときの操作
は、開閉部材の一部を閉じる操作だけであるため、極め
て簡単な操作で済むと共に、気候の変化に対して迅速な
対応ができる。
【0184】
【0185】
【0186】
【0187】また本発明では、下段用の供給管が上段の
貯溜槽を貫通しない構造となっているため、穴開け工事
や溶接工事等の付帯工事が不要となり、製作が容易とな
ると共にメンテナンスが容易になる。なお、上段の貯溜
槽を分割して、分割した上段の貯溜槽を連結管により連
結して両者の水位を等しくすることもできる。
【0188】また本発明では、充填体の板材に垂直な方
向に散水する構成としたため、効果的に広い範囲に散水
をすることができ、運転効率が向上する。なお、板材の
端部では、開口部を一部工夫したノズルを設置して無駄
な散水を防いでいる。
【0189】また本発明では、連結手段により、充填体
を構成する板材同士を連結方向に連続させることができ
るため、湿式通路と乾式通路の分離が十分にできるよう
になり、乾式通路の密閉性を確保でき、発煙の発生を効
果的に防止することができる。
【0190】また本発明では、充填体の下部に形成した
切り欠きに根太が収まるため、根太の厚さ分の隙間を無
くすことができ、乾式通路の密閉性を確保することがで
きる。
【0191】また本発明では、充填体を上下方向に積み
重ね、下側の充填体の頂部に温水を均一に拡散する拡散
部材を配置することにより、下側の充填体に温水を均一
に供給・散水でき、冷却塔の効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る冷却塔の要部
を示す構成図。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る冷却塔の要部
を示す構成図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る冷却塔の要部
を示す構成図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る冷却塔の要部
を示す構成図。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る冷却塔の要部
を示す構成図。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る冷却塔の要部
を示す構成図。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る冷却塔の要部
を示す構成図。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る冷却塔の要部
を示す構成図。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係る冷却塔の要部
を示す構成図。
【図10】本発明の第5の実施の形態に係る冷却塔の要
部を示す構成図。
【図11】本発明の第6の実施の形態に係る冷却塔の要
部を示す構成図。
【図12】本発明の第6の実施の形態に係る冷却塔の要
部を示す構成図。
【図13】本発明の第7の実施の形態に係る冷却塔の要
部を示す構成図。
【図14】本発明の第7の実施の形態に係る冷却塔の要
部を示す構成図。
【図15】本発明の第8の実施の形態に係る冷却塔の要
部を示す斜視図。
【図16】本発明の第9の実施の形態に係る冷却塔に用
いるノズル部分を示す斜視図。
【図17】本発明の第10及び第11の実施の形態に係
る冷却塔の充填体部分を示す構成図。
【図18】本発明の第10及び第11の実施の形態に係
る冷却塔の充填体部分を示す断面図。
【図19】連結材の各種変形例を示す構成図。
【図20】連結材の変形例及び根太の変形例を示す構成
図。
【図21】本発明の第12の実施の形態を示す構成図。
【図22】本発明の第13の実施の形態に係る冷却塔の
要部を示す構成図。
【図23】本発明の第13の実施の形態に係る冷却塔の
要部を示す構成図。
【図24】一般的な冷却塔を示す全体構成図。
【図25】充填体を示す斜視図。
【図26】充填体を示す構成図。
【図27】従来の白煙防止構造の一例を示す構成図。
【図28】従来の白煙防止構造の一例を示す構成図。
【図29】従来の充填体部分を示す構成図。
【符号の説明】
1 温水 1a 水膜 2 散水盤 3,3A〜3F 充填体 3a 板材(波板) 3b 通路 3b(D) 乾式通路 3b(W) 湿式通路 4 ルーバー 5 エリミネータ 6 送風機 7 空気 7a 排出空気 8 温水遮蔽材 10 温水 20 散水盤 21,21a,21b,22 貯溜槽 30 充填体 31,31a,31b 板材 32,32(D),32(W) 通路 35,35a 根太 36 ネット 37,37A〜37D 連結材 38 切り欠き 41,42 供給管 43 連結管 51,52 供給弁 53 連結弁 61,63 ノズル 61A 上側分割ノズル 61B 下側分割ノズル 62 散水孔 63A 散水ノズル 64 支材 65 当板 70 拡散マット 110 温水 120 散水盤 121 散水ノズル 130 充填体 131 板材 132 通路 140,150 反発板 141,151 支持部 142,152 レバー 210 温水 220 散水盤 221 散水ノズル 230 充填体 231 板材 232 通路 241,242 開閉部材 243 開閉制御部材 310 温水 321,322 散水パイプ 330 充填体 331 板材 332,332(D),332(W) 通路 341,342 供給管 351,352 供給弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木田 功 神奈川県横浜市中区錦町12番地 菱日エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 寺尾 孝裕 神奈川県横浜市中区錦町12番地 菱日エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 村山 茂 神奈川県横浜市中区錦町12番地 菱日エ ンジニアリング株式会社内 (72)発明者 小黒 良三 神奈川県横浜市中区錦町12番地 菱日エ ンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−43086(JP,A) 特開 平10−9793(JP,A) 特開 平9−61086(JP,A) 特開 平10−141871(JP,A) 特開 平10−122789(JP,A) 特開 平9−61086(JP,A) 実開 平7−32387(JP,U) 実開 平7−12759(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F28C 1/16 F28F 25/02 - 25/08

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供給された温水を貯溜して、下方に向け
    て温水を散水する散水盤と、 縦方向の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路と
    なる隙間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤
    の下方に配置されている充填体と、を有する冷却塔にお
    いて、 前記散水盤には、上下に分離して温水を貯溜し且つ底面
    が水平面となっている複数層の貯溜槽が形成されると共
    に、 前記各貯溜槽に個別に温水を供給すると共に、それぞれ
    供給弁が介装されている複数本の供給管と、 前記複数の貯溜槽の底面から、前記通路を離散的に選択
    した複数のグループの通路の上面に、それぞれ温水を供
    給して散水する複数系統の供給・散水手段と、が備えら
    れていることを特徴とする冷却塔。
  2. 【請求項2】 供給された温水を貯溜して、下方に向け
    て温水を散水する散水盤と、 縦方向の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路と
    なる隙間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤
    の下方に配置されている充填体と、を有する冷却塔にお
    いて、 前記散水盤には、上下に分離して温水を貯溜し且つ底面
    が水平面となっている2層の貯溜槽が形成されると共
    に、 前記各貯溜槽に個別に温水を供給すると共に、それぞれ
    供給弁が介装されている2本の供給管と、 前記2層の貯溜槽の底面から、前記通路を離散的に選択
    した2つのグループの通路の上面に、それぞれ温水を供
    給して散水する2系統の供給・散水手段と、が備えられ
    ていることを特徴とする冷却塔。
  3. 【請求項3】 前記供給・散水手段は、ノズルと散水孔
    であることを特徴とする請求項1または請求項2の冷却
    塔。
  4. 【請求項4】 供給された温水を貯溜して、下方に向け
    て温水を散水する散水盤と、 縦方向の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路と
    なる隙間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤
    の下方に配置されている充填体と、を有する冷却塔にお
    いて、 前記散水盤には、上下に分離して温水を貯溜し且つ底面
    が水平面となっている2層の貯溜槽が形成されると共
    に、 前記各貯溜槽に個別に温水を供給すると共に、それぞれ
    供給弁が介装されている2本の供給管と、 上層の貯溜槽の底面から、前記通路を離散的に選択した
    2つのグループのうち一方のグループの通路の上面に、
    温水を供給して散水するよう、下層の貯溜槽を貫通して
    上端が上層の貯溜槽に位置しているノズルと、 下層の貯溜槽の底面から、前記通路を離散的に選択した
    2つのグループのうち他方のグループの通路の上面に、
    温水を供給して散水するよう、下層の貯溜槽の底面に形
    成されている散水孔と、を備えていることを特徴とする
    冷却塔。
  5. 【請求項5】 供給された温水を貯溜して、下方に向け
    て温水を散水する散水盤と、 縦方向の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路と
    なる隙間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤
    の下方に配置されている充填体と、を有する冷却塔にお
    いて、 前記散水盤には、上下に分離して温水を貯溜し且つ底面
    が水平面となっている2層の貯溜槽が形成されると共
    に、 前記各貯溜槽に個別に温水を供給すると共に、それぞれ
    供給弁が介装されている2本の供給管と、 上層の貯溜槽の底面から、前記通路を離散的に選択した
    2つのグループのうち一方のグループの通路の上面に、
    温水を供給して散水するよう、下層の貯溜槽を貫通して
    上端が上層の貯溜槽に位置している第1系統のノズル
    と、 下層の貯溜槽の底面から、前記通路を離散的に選択した
    2つのグループのうち他方のグループの通路の上面に、
    温水を供給して散水するよう、下層の貯溜槽の底面に配
    置されている第2系統のノズルと、を備えていることを
    特徴とする冷却塔。
  6. 【請求項6】 供給された温水を貯溜して、下方に向け
    て温水を散水する散水盤と、 縦方向の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路と
    なる隙間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤
    の下方に配置されている充填体と、を有する冷却塔にお
    いて、 前記散水盤には、上下に分離して温水を貯溜し且つ底面
    が水平面となっている2層の貯溜槽が形成されると共
    に、 前記各貯溜槽に個別に温水を供給すると共に、それぞれ
    供給弁が介装されている2本の供給管と、 上層の貯留槽の底面から下層の貯留槽に温水を供給する
    ように、上層の貯留槽の底面を貫通して配置されている
    上側分割ノズルと、 下層の貯留槽の底面を貫通して配置されており、上部に
    は上側分割ノズルの下部が挿入されており、下端は、前
    記通路を離散的に選択した2つのグループのうち一方の
    グループの通路の上部に挿入されて当該通路に温水を供
    給して散水する下側分割ノズルと、 下層の貯溜槽の底面から、各通路の上面に温水を供給し
    て散水するよう、下層の貯溜槽の底面に備えた供給・散
    水手段と、を備えていることを特徴とする冷却塔。
  7. 【請求項7】 供給された温水を貯溜して、下方に向け
    て温水を散水する散水盤と、 縦方向の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路と
    なる隙間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤
    の下方に配置されている充填体と、を有する冷却塔にお
    いて、 前記通路の上方を覆う状態となって前記散水盤と前記充
    填体との間に配置されており、前記通路の空気流れ方向
    に回転軸を有し回動自在に支持されて回動角が変化する
    ことにより覆う通路本数を変化させて覆った通路に温水
    を入り込ませない反発板を備えたことを特徴とする冷却
    塔。
  8. 【請求項8】 供給された温水を貯溜して、下方に向け
    て温水を散水する散水盤と、 縦方向の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路と
    なる隙間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤
    の下方に配置されている充填体と、を有する冷却塔にお
    いて、 前記通路の上方を覆う状態となって前記散水盤と前記充
    填体との間に配置されており、前記通路の空気流れ方向
    に回転軸を有し回動自在に支持されて回動角が変化する
    ことにより覆う通路本数を変化させて覆った通路に温水
    を入り込ませない三角形状断面の反発板を備えたことを
    特徴とする冷却塔。
  9. 【請求項9】 供給された温水を貯溜して、下方に向け
    て温水を散水する散水盤と、 縦方向の面内で広がる多数枚の板材を、相互間に通路と
    なる隙間をあけて組み合わせて構成されて、前記散水盤
    の下方に配置されている充填体と、を有する冷却塔にお
    いて、 前記通路の上部には、前記通路の空気流れ方向に沿い
    長い長方形状となっており、前記通路の空気の流れ方向
    に沿う回転軸を中心に回転することにより通路の上面を
    個別に開閉する回転式の開閉部材がそれぞれ備えられて
    いることを特徴とする冷却塔。
  10. 【請求項10】 前記貯溜槽の任意の上下2槽の内、下
    段用の供給管を貫通させることなく上段の貯溜槽を配置
    したことを特徴とする請求項1または請求項2または請
    求項3または請求項4または請求項5または請求項6の
    冷却塔。
  11. 【請求項11】 前記上段の貯溜槽が前記下段用の供給
    管を挟んで2分割されたことを特徴とする請求項10の
    冷却塔。
  12. 【請求項12】 分割された前記上段の貯溜槽同士を連
    結し、該貯溜槽に貯溜した温水を移動できるようにする
    とともに、連結弁が介装されている連結管を備えたこと
    を特徴とする請求項10または請求項11の冷却塔。
  13. 【請求項13】 散水方向が前記充填体の前記板材に垂
    直な方向となるように開口したノズルを備えたことを特
    徴とする請求項1または請求項2または請求項3または
    請求項4または請求項5または請求項6の冷却塔。
  14. 【請求項14】 前記板材端部のノズルのみは散水方向
    が前記板材に垂直なるも、該板材から温水が漏れないよ
    うに開口したノズルを備えたことを特徴とす る請求項1
    3の冷却塔。
  15. 【請求項15】 前記充填体を構成する板材同士の連結
    手段が、連結する板材を外面及び内面から接するように
    支持する支持部と、該支持部同士を連結する連結部と、
    支持部間を所定の間隔に保持するため板材と面しない側
    の支持部に備えたスペーサとで構成されていることを特
    徴とする請求項1または請求項2または請求項3または
    請求項4または請求項5または請求項6または請求項7
    または請求項8または請求項9または請求項10または
    請求項11または請求項12または請求項13または請
    求項14の冷却塔。
  16. 【請求項16】 前記充填体を構成する板材同士の連結
    手段が、一方の板材の端部に固定される固定部と、他方
    の板材の端部を把持する把持部とで構成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2または請求項3ま
    たは請求項4または請求項5または請求項6または請求
    項7または請求項8または請求項9または請求項10ま
    たは請求項11または請求項12または請求項13また
    は請求項14の冷却塔。
  17. 【請求項17】 前記充填体を構成する板材同士の連結
    手段が、断面H形をなしており、一方の板材の端部両面
    を挾持する一方の挾持部と、他方の板材の端部両面を挾
    持する他方の挾持部と、一方の挾持部と他方の挾持部と
    を連結する連結部とで構成されていることを特徴とする
    請求項1または請求項2または請求項3または請求項4
    または請求項5または請求項6または請求項7または請
    求項8または請求項9または請求項10または請求項1
    1または請求項12または請求項13または請求項14
    の冷却塔。
  18. 【請求項18】 前記充填体を構成する板材と該充填体
    を支持する根太との連結手段が、板材の下端部両面を挾
    持する挾持部と、根太の突起部を把持する把持部と、挾
    持部と把持部とを連結する連結部とで構成されているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3
    または請求項4または請求項5または請求項6または請
    求項7または請求項8または請求項9または請求項10
    または請求項11または請求項12または請求項13ま
    たは請求項14の冷却塔。
  19. 【請求項19】 前記充填体の下部に切り欠きを設け、
    該充填体を支える根太が前記切り欠きに収まるようにし
    たことを特徴とする請求項15または請求項 16または
    請求項17または請求項18の冷却塔。
  20. 【請求項20】 前記充填体は上下方向に沿い複数段に
    積み重ねられており、しかも、下側の充填体の頂部に
    は、この下側の充填体の各通路に温水を均一に供給・散
    水する拡散部材が配置されていることを特徴とする請求
    項1または請求項2または請求項3または請求項4また
    は請求項5または請求項6または請求項7または請求項
    8または請求項9または請求項10または請求項11ま
    たは請求項12または請求項13または請求項14の冷
    却塔。
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