JP3040416U

JP3040416U - 電磁波漏洩防止用携帯電話ケ−ス

Info

Publication number: JP3040416U
Application number: JP1996013515U
Authority: JP
Inventors: 武司高岸
Original assignee: 株式会社エフテル商事
Priority date: 1996-12-21
Filing date: 1996-12-21
Publication date: 1997-08-19
Anticipated expiration: 2002-12-21

Abstract

(57)【要約】【目的】本考案は携帯電話機収納ケ−スにおいて、こ
れに収容する携帯電話から発生する電磁波によって人体
に与える悪影響を確実に防止するようにしたことを目的
とする。【構成】電磁波漏洩防止用携帯電話ケ−スにおいて、機
体収納用のケ−ス本体（１）の内面全体に合成樹脂性極
細繊維で編織したシ−トを銅とニッケルの含有液に含浸
してコ−ティングしたシ−ルドクロス（２）を縫着して
張設し、且つ少なくとも電話番号ボタンや電話番号の液
晶ディスプレイ側の内面には透明度の高いメッシュのシ
−ルドクロスを用いた構造。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は携帯電話機収納ケ−スにおいて、これに収容する携帯電話から発生する電磁波によって人体に与える悪影響を確実に防止するようにしたことを目的とする。

【０００２】

【従来の技術】

一般に携帯電話は、その需要の拡大により急速に普及している。そして、その携帯電話は、バッグ類に収容するほかは、専用ケ−スに入れて衣服のポケットに入れたり、ズボンのベルトに掛止したりして身に付けたりし、若しくは直に手に持って歩くことが普通である。一方、オフィスなにおいて、コンピュ−タ操作従事者がその機器から発生する電磁波をが人体に与える悪影響を防ぐためには防磁性エプロンをかけて作業することなどは知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、携帯電話はスイッチオン状態にあっては、その携帯電話の機体全体から電磁波が発生して人体に悪影響を与えることの警鐘が鳴らされている。また、コンピュ−タ機器と違って常時身に付けて持ち歩く携帯電話にあっては防磁用エプロンを装着することは馴染まない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

そこで、本考案は従来の携帯電話の収納ケ−スにあって、機体全体から発生する電磁波を有効に防止できるようにしたものである。本考案の第１は、電磁波漏洩防止用携帯電話ケ−スにおいて、携帯電話の機体収納用のケ−ス本体の内面全体に合成樹脂性極細繊維で織ったシ−トを銅とニッケルの含有液に含浸させてコ−ティングしたシ−ルドクロスを縫着して張設したものである。本考案の第２は、第１の考案に係る電磁波漏洩防止用携帯電話ケ−スにおいて、携帯電話の機体の少なくとも電話番号キ−及び文字並びに記号等の入力キ−や電話番号等の液晶ディスプレイ側のケ−ス本体内面には透明度の高いメッシュのシ−ルドクロスを用いたものである。

【０００５】

【作用】

携帯電話を収納するケ−ス本体を縫着成形する際に、そのケ−ス内面全体に防磁性のシ−ルドクロスを張設してケ−ス本体の形成と一緒に縫着する。この場合、透明の合成樹脂シ−トで形成されている携帯電話の番号及び文字並びに記号等の入力キ−ボタンや電話番号の液晶ディスプレイ側は透明の合成樹脂シ−トで形成する。

【０００６】

【実施例】

次に本考案の実施例を図面を以て説明する。図１は本考案に係る携帯電話を収納したケ−スの正面側の斜視図、図２は図１の携帯電話収納用ケ−スの開蓋状態の正面図、図３は図２の背面図、図４は図２の４−４に沿う拡大断面図である。図において、１は携帯電話収納ケ−ス本体であり、皮革、合成皮革等の生地で上部に開口部９を有する縦長の箱形を形成してある。当該ケ−ス本体の大きさは、携帯電話Ｔの機体本体が収納できるように成形する。前記の携帯電話収納ケ−ス本体は、透明樹脂シ−ト製窓３₁ を有する正面部３、ベルト等への取付け具を有する背面部３、上部耳片４₁ ・５₁ を有する左右側面部４・５、底面部６、蓋片７₁ を有する平面部７から成る各辺を縫着することによって、ロッドアンテＲを除く携帯電話Ｔの機体の殆ど全てを覆蔽するようになっている。そしてケ−ス本体１を成形する際に、当該ケ−スの内面全体に防磁性のシ−ルドクロス２を張設してケ−ス本体を形成するときに一緒に縫着する。この場合、携帯電話の番号及び文字並びに記号等の入力キ−ボタンＢや電話番号等の液晶ディスプレイＤ側の窓３₁ 側は透明の合成樹脂シ−トで形成する。前記のシ−ルドクロス２は前記収納ケ−ス本体１の内面の全体に張設した電磁波の漏洩防止用のシ−ルドクロスであり、市販品にあっては商品名がメタックス又はカットクロス呼ばれるばものを用いる。このシ−ルドクロス２は、銅とニッケルの含有液に浸漬させてコ−ティングしたものであり、そのメッシュ度は少なくとも携帯電話の番号及び文字並びに記号等の入力キ−ボタンＢや電話番号の液晶ディスプレイＤ側は70メシュ程度の透明の高いものを使用する。因みに他の部位は 120メッシュ程度のシ−ルドクロスを用いることもある。図中９は収納ケ− ス本体背面に設けたベルト装着具、１０は収納ケ−ス本体表面の送話口部、１１は受話口部、１２は充電用ランプ表示口部、１３はイヤホ−ンジャックの挿入用孔を示す。

【０００７】

【具体的な使用例】

上記の構成に基づく使用例は次の如くである。まず、携帯電話Ｔの機体をケ− ス本体１に収納して平面部７の蓋７₁ を閉じ、ル−プ１４と鉤針１５で閉蓋する。そしてケ−ス本体１を、透明シ−トから成る表示窓部３₁ を有する正面部２、ベルト等への装着具９を有する背面部３、上部耳片４₁ ・５₁ を有する左右側面部４・５、底面部６、蓋片７₁ を有する平面部７から成る各辺を縫着するときにシ−ルドクロス２を一緒に縫着することによって、ロッドアンテナＲを除く収納ケ−ス本体１の内側の全面を覆蔽する。すなわち、送話口部１０、受話口部１１、充電ランプ口部１２、イヤ−ホ−ンジャック挿入口部１３等も全て覆蔽する。そして、透明の合成樹脂シ−ト体で形成されている携帯電話の番号及び文字並びに記号等の入力キ−ボタンＢや電話番号の液晶ディスプレイＤ側は70メッシュ前後を可とする透明度の高いシ−ルドクロス２を用いる。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は上記の構成であるから、携帯電話を収容するケ−ス本体の内側全体をシ−ルドクロスを縫着して張設することによって、携帯電話の電源オンのときにその機体全体から発生する電磁波の漏洩を極力防止することにより、携帯電話の使用の際に電磁波の発生により人体に与える悪影響を予防することができる。この場合、ロッドアンテナまでを覆蔽してしまうと電磁波の漏洩は略完璧であるが、逆に電波の送受信が困難になるから、当該ロッドアンテナの部位までの覆蔽はできないが、それでも携帯電話の機体全体を覆蔽することによって、従来の携帯電話収納用ケ−スに比べて確実に電磁波の漏洩を防止できることによって、安心して電源オンしての使用状態を継続しておくことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係る携帯電話を収納したケ−ス本体
の正面側の斜視図である。

【図２】図１の開蓋状態のケ−す本体の正面図であ
る。

【図３】図２の背面図である。

【図４】図２の４−４線に沿う拡大断面図である。

【符号の説明】

１携帯電話の機体収納ケ−ス本体２電磁波の漏洩防止用のシ−ルドクロス３ケ−ス本体の正面部４ケ−ス本体の正面部５ケ−ス本体の左側面部６ケ−ス本体の右側面部７ケ−ス本体の平面部８ケ−ス本体の平面部９ベルト装着具Ｔ携帯電話Ｒロッドアンテナ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】携帯電話収納用のケ−ス本体（１）の内
側全体を合成樹脂性極細繊維で織ったシ−ト生地を銅と
ニッケルの含有液に含浸してコ−ティングしたシ−ルド
クロス（２）を縫着して張設した電磁波漏洩防止用携帯
電話ケ−ス。
【請求項２】携帯電話（Ｔ）の少なくとも電話番号キ
−及び文字並びに記号等の入力キ−ボタン（Ｂ）や電話
番号等の液晶ディスプレイ（Ｄ）側のケ−ス本体内面に
は透明度の高いメッシュのシ−ルドクロス（２）を用い
た請求項１記載の電磁波漏洩防止用携帯電話ケ−ス。