JP3040239U - 植木鉢・花器等の保持柱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定の床面の上に植木鉢・花器・花瓶等を数
多く配置し、しかもインテリアとして美観上も良好な状
態を創出する。 【解決手段】 一本又は複数本の柱状体の周囲に多数の
植木鉢・花器・花瓶等を吊り下げ立体的に配置すること
で多数の植木鉢等を同時に配置鑑賞する保持体を提供す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、用土に比較的軽量な水苔・軽石・パーキュライト・木炭等を用い て栽培できる着生ラン類・小型観葉植物・サボテン類・草花等を生育させるため の植木鉢や、切り花・造花・ドライフラワー等をさした花器・花瓶を立体的に配 置する保持柱に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

草花や小型の木を生育させるための植木鉢は、一般に地面や建物の床面になら べて置かれることが多いが、その性格上特に冬場など日照の豊富な場所や、適度 の湿度・風通しの良いところが適地であることが多く、かかる場所は人の居住空 間としても適した場所である。特に限られた空間である居室やベランダなどでは 、植木鉢に広い床面積を提供できない場合が多い。

【０００３】 そこで従来狭い限られた面積の地面・床面に多くの植木鉢を置き、日照をより 多く得るために植木鉢の高さに高低差をつけたり、ひな壇のごとく高さの異なる 棚を並べ設ける等の工夫がなされてきた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

この様な従来の方法では、一定の面積に配置可能な植木鉢の数は、単に平面に 配置した場合の数と大差なく、特に秋冬期などに寒さに弱い植物を室内に取り入 れる場合にはともすると一部屋を植物で占有されるなどのケースもあり、大きな 障害であった。

【０００５】 考案はこの様な問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは 植木鉢や花器・花瓶などを狭い床面の上に数多く配置し、しかもインテリアとし て美観上も良好な状態を創出する植木鉢・花器等を配列する保持柱を提供するも のである。

【０００６】

【問題を解決するための手段】

前記の目的を達成するために、本考案による保持柱は、一本または複数本の柱 状体の周囲に多数の植木鉢・花器・花瓶等を吊り下げ立体的に配置することによ り、一定の面積の床面の上に多数の植木鉢等を配置鑑賞することができるように したものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図面を用いて説明する。本考案による保持柱１は、中央 に柱状体２を有している。柱状体２は、断面が円形・方形もしくはこれに類似す る長尺の柱状物であって，吊り下げる複数個の植木鉢等の重量に耐えて直立する 剛体である。その材質は、木材・金属・合成樹脂など軽量で高強度・高剛性な材 料である。さらに、柱状体の上部と下部の断面積を変えたり線密度を変えてその 重心を低くし、少なくとも基板３の最短径より低い位置に重心があることが転倒 しにくい構造として望ましい。また柱状体２は分岐枝のある柱状物でも良い。

【０００８】 基板３は、柱状体２を支えるものであって柱状体２と一体に固定されている。 その形状は、円柱・角柱・円錐台・角錐台等多様な形状が可能であり、その材質 は柱状体２と同材質であっても異なる材質であっても構わないが、柱状体２の直 立を保持し転倒を防ぐ機能が要求される。そのため、基板３の底面積は広ければ 広いほど、重量は重ければ重いほど転倒防止には効果的であるが、保持柱１の設 置場所の大小や求められる移動の容易性等の制約を受け最適の寸法・重量が定め られるべきものである。また、基板３と柱状体２との接合部４は、組立て取外し 可能なネジ等で固定する構造になっていると、収納移動に好都合である。同じ理 由で柱状体２も複数の柱状物に解体できる構造であることも好ましい。

【０００９】 吊掛具５は、柱状体２の任意の位置にある、鎖や紐で吊り下げた植木鉢等を吊 り掛けることの出来る複数の突起構造物である。吊掛具は、吊り下げた鎖や紐等 が滑落したりその重量で破損したり変形しない材料と形状が必要である。

【００１０】 複数の吊掛具５に吊り下げられた吊下物の重量によって、柱状体２は自重のほ かに下方に付加力をうけることになる。保持柱１がこの付加力によって不安定に なり転倒し易くなることを防ぐために、付加力が偏った方向に作用しないように 吊下物は各方面にバランスよく吊り下げる必要があり、従って複数の吊掛具５は 柱状体２の周りに偏ることない方向に設けられることが望ましい。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は前記の通り構成されているので、床面に直接植木鉢等を並べる従来の 方法に比して数倍の配置を可能にする。さらに植木鉢等は立体的に配置されイン テリアとしても美観上優れたものとなった。

【００１２】

【実施例】

高さ１５０ｃｍ最上部の直径５ｃｍ最下部の直径１０ｃｍの円錐台形の木柱の 下部に同材質で直径３０ｃｍ厚さ３ｃｍの円盤をボルトナットによって固定し， 木柱の最上部より１０ｃｍのところに長さ２ｃｍのかぎ状金具４個を夫々９０度 ずつずらせて取り付けて吊り掛け出来るようにした。各々の金具に２個ずつ鎖に 吊るした観葉植物を植えた植木鉢を吊るした。狭い場所に８個の鉢を同時に鑑賞 することができるうえに、昼間は屋外に夜間は室内に容易に移動することが出来 るようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】保持柱の立面図の一例である。

【図２】保持柱の上から見た平面図の一例である。

【図３】保持柱に鉢を吊り下げた一例のイメージ図であ
る。

【図４】柱状体に分岐枝のある例である。

【符号の説明】

１ 保持柱 ２ 柱状体 ３ 基板 ４ 接合部 ５ 吊掛具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 断面が円形・方形もしくはこれに類似し
   た形状の長尺の柱状体と、該柱状体の一端に固定されそ
   の転倒を防ぐための板状基板および該柱状体の任意の高
   さの位置にあって、柱状体断面の特定の方向に偏らざる
   任意の方向に突出し、鎖・紐等で吊り下げられた植木鉢
   ・花器花瓶等を掛けて保持することのできる複数の吊掛
   具を設けてあることを特徴とする植木鉢・花器等の保持
   柱。