JP3039786B2 - 能動制振装置 - Google Patents

能動制振装置

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宏次 谷田
満 武藤
聖子 星
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石川島播磨重工業株式会社
石川島防音工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、磁気力によって支持及び防振を行う能動制
振装置に関する。
[従来の技術] 本出願人は先に、宇宙空間などの微小重力環境におい
て使用される実験装置(ペイロード)を、外乱を遮断し
て適宜支持するシステム(「宇宙における装置の防振・
支持機構」,特願昭61−165011号、他)を提案した。
第5図に示すように、このシステムは、ペイロード1
をボイスコイル型電磁サスペンション2によって支持す
る支持枠3と、ペイロード1に作用する外乱を加速度或
いは変位として検出するセンサ4と、このセンサ4から
の出力信号によって電磁サスペンション2に供給する励
磁電流を制御する制御部5とにより主に構成されてい
る。
第6図に示すように、電磁サスペンション2は、ペイ
ロード1に取り付けられた永久磁石6と、これに所定の
間隔を隔てて対向するコイル7とで成り、直角座標の三
軸方向に配設されている(第5図においては紙面直交方
向省略)。そしてその磁気力によってペイロード1を非
接触で支持すると共に、その支持力が励磁電流が一定な
らば変位にかかわらず一定であることを利用し、電流値
を適宜制御することによって支持枠3の振動(外乱)が
ペイロード1に伝わるのを防ぐようになっている。
このシステムによって、航空機、ロケット、スペース
シャトルなどにおける微小重力環境を劣化させる外乱を
遮断でき、μ−g実験を行うことの出来る優れた環境が
得られることとなった。
[発明が解決しようとする課題] ところでこのシステムは、第7図のボード線図に示す
ように、外乱遮断の状態をペイロード加速度pと外乱加
速度qとの比(p/q)で表わすと、設定した遮断周波数f
0以降の周波数領域の外乱に対して能動的に作用し、そ
の比値を小さくさせるものである。
言い換えると、遮断周波数f0よりも小さい低周波振動
の外乱(第8図A参照)に対しては位置制御を行い(第
8図B参照)、大きい高周波振動(第9図A参照)に対
してはこれを遮断する(第9図B参照)ものである。即
ち、遮断周波数f0が小さいほど、広い周波数領域に亘っ
て振動を略完全に遮断することができる。
しかしながら、遮断周波数f0と電磁サスペンション2
の許容変位δ及び外乱加速度qとの間には次式のような
関係がある。
従って、遮断周波数f0を小さくしようとすると許容変
位δが大きくなると共に、外乱加速度qが大きい場合に
もそれだけ許容変位δが大きくならざるを得ない。この
ため外乱が大きい場合には、遮断周波数f0を小さくする
と、許容変位δの大きい電磁サスペンション2を有した
長大なシステムになってしまうという問題があった。
例えば航空機によるμ−g環境を例にとると、最悪の
場合10-2Gオーダーまでの加速度外乱があり、それに対
して0.1Hzの遮断周波数f0を設定しようとすると、±25c
mもの許容変位が必要となってくる。μ−g実験の場
合、搭載装置はできるだけコンパクトにする必要がある
ため、このように大きなストロークを要するシステムは
現実的でない。
そこで本発明は、上記事情に鑑み、外乱加速度が大き
い場合にあっても遮断周波数を小さくでき、しかも全体
をコンパクトにできる能動制振装置を提供すべく創案さ
れたものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、基台に設けられる被支持体の外乱を検出す
るための外乱検出手段と、この外乱検出手段による検出
値に基づいて励磁電流が制御される電磁サスペンション
と、この電磁サスペンションを介して被支持体を直角三
軸方向で支持する支持枠体と、この支持枠体と基台との
間に設けられ検出値により支持枠体を外乱に対して追従
移動させる移動手段とを備えたものである。
[作 用] 上記構成によって、支持枠体は、電磁サスペンション
の磁気力により非接触で被支持体を支持すると共に、外
乱検出手段の検出値に基づいて励磁電流が制御されるこ
とで外乱の伝達が遮断される。そして移動手段は、特定
方向の大きな加速度外乱に対して支持枠体を追従移動さ
せることで、電磁サスペンションの許容変位と併せて対
応し、外乱遮断作用を確保する。
[実施例] 以下、本発明の実施例を、添付図面に従って説明す
る。
第1図及び第2図は、本発明に係る能動制振装置の一
実施例を示したものであり、航空機に基台11を介して搭
載された場合を示している。
この能動制振装置は、被支持体たるペイロード10の外
乱を検出するための外乱検出手段である変位センサ12,1
3,14と、その検出値に基づいて励磁電流が制御される従
来同様の電磁サスペンション15,16,17と、電磁サスペン
ション15…17を介してペイロード10を直角三軸方向(X,
Y,Z)で支持する支持枠体18と、支持枠体18と基台11と
の間に設けられ検出値により支持枠体18を特定方向で位
置制御する移動手段19とにより主として構成され、さら
に変位センサ12…14、電磁サスペンション15…17及び移
動手段19に接続されたコントローラ20が備えられてい
る。
基台11は、機体上に載置される底板21と、底板21から
直角に折り曲げられた側板22とで成り、ペイロード10の
Z,X方向の側面を囲むようにL字形に形成されている。
支持枠体18は、基台11の内方でペイロード10を囲繞す
る立方体構造で成り、その各辺を形成する断面L字状の
辺材23と、各面部に一本づつ、所定の方向で辺材23間に
適宜掛け渡された合計6枚の帯板24とで形成されてい
る。そしてこれら帯板24に、それぞれ二個づつの変位セ
ンサ12…14及び電磁サスペンション15…17が取り付けら
れている。なお、第1図中には各軸一組のもののみ示し
てある。
本実施例にあっては、第3図に示すように、これら各
六個の変位センサ12…14及び電磁サスペンション15…17
によって、三軸に沿う方向の相対変位と、それぞれの軸
廻りの回転変位とを検出し、六自由度の制御を行うよう
になっている。例えばX軸側に設けられた変位センサ12
は、X軸に沿った変位量x1,x2を検出し、この検出値
を、コントローラ20のX軸方向制御回路25及びY軸廻り
制御回路26の入力部に入力させる。そして回路25,26の
演算処理部27,28が、これら変位量x1,x2を比較してY軸
廻りの回転変位量θyを算出すると共に、これら検出・
算出値に基づいて、該当する電磁サスペンション15の励
磁電流を適宜出力させるようになっている。
移動手段19は、本実施例にあっては、機体上下方向
(Z方向)に沿って形成されている。これは、第4図に
示すように、航空機によるμ−g環境においては、機体
上下方向の外乱加速度(Aに示す)が、機体前後方向の
外乱加速度及び機体左右方向(B,C)よりも一桁大きい
ことによる。即ち、特に他の方向よりも大きい外乱加速
度に対応させるべく、移動手段19の特定方向(位置制御
方向)が設定されている。
第2図に示したように、移動手段19は、基台11の側板
22にフランジ29を介して取り付けられたネジロッド30
と、ネジロッド30にボールネジで螺合されていると共に
側板22と対面する支持枠体18の帯板24に取り付けられた
ナット体31と、ネジロッド30に連結されたサーボモータ
32とで構成されている。そしてサーボモータ32は、コン
トローラ20によってその回転速度、回転方向及び作動時
間を調節されるようになっている。即ち、Z軸方向の検
出値に基づいて、支持枠体18を位置制御するようになっ
ている。
また第1図に示したように、側板22にはネジロッド30
を挟んでこれと並行に延長されたガイドレール33が取り
付けられ、支持枠体18にはこれと遊嵌する脚ブロック34
が取り付けられている。即ち、ネジロッド30による支持
枠体18の移動を安定して案内するようになっている。
次に本実施例の作用を説明する。
航空機によるμ−g環境の下で、ペイロード10は電磁
サスペンション15…17により支持枠体18に三軸方向で非
接触に支持される。そしてペイロード10への外乱は、変
位センサ12…14によって検出されて、その情報に基づい
てコントローラ20の励磁電流が制御される。この制御に
より、電磁サスペンション15…17の支持力は、振動を消
去するように加減され、外乱の伝達が遮断される。
そして、特に他の方向の外乱よりも大きいZ軸方向の
外乱に対しては、移動手段19が支持枠体18を位置制御す
る。即ち、基台11が大きな外乱を受けて移動した場合に
は、支持枠体18とペイロード10との相対位置が変化して
電磁サスペンション17の許容変位δを越えてしまい、接
触のおそれが生じる。これに対し、ネジロッド30がその
変位に追従させるべく回転動作することで、支持枠体18
は、ペイロード10に対して常に中立位置に保つように移
動する。これによりZ軸方向の外乱に対しては、電磁サ
スペンションの許容変位δと移動手段19のストロークと
を足し合わせた量で応じることとなり、変位量の大きい
低周波領域の外乱に対しても充分に対応できる。
このように、電磁サスペンション15…17を取り付けた
支持枠体18によってペイロード10を非接触で支持し、こ
の支持枠体18を移動手段19によってZ軸方向に移動可能
に基台11に支持させるようにしたので、小さい遮断周波
数f0を設定しても、移動手段19の位置制御によって衝突
などを未然に防ぎ、広い周波数領域に渡って外乱を遮断
できる。
言い換えると、電磁サスペンション15…17を許容変位
δの大きなものにする必要がなく、能動制振装置のサイ
ズをコンパクトにできるものである。例えば0.02G程度
の外乱に対応するに際して、電磁サスペンション15…17
の許容変位を±5mmにしても、ネジロッド30のストロー
クを±100mmとすれば、0.5Hz程度の遮断周波数f0を設定
することができる。
なお、本実施例にあっては外乱検出手段として変位セ
ンサを示したが、加速度センサを設けてコントローラに
接続させるようにしても構わない。この場合、例えば第
1図に示したように、ペイロードの重心位置に加速度セ
ンサSを設けて、その加速度の方向及び大きさを検出す
るようにすればよい。
また本発明は航空機によるμ−g環境だけでなく、ス
ペースシャトル或いはロケットなどによるμ−g環境に
も適用できるものである。
[発明の効果] 以上要するに本発明によれば、次のような優れた効果
を発揮する。
被支持体の外乱を検出する外乱検出手段と、その検出
値に基づいて励磁電流が制御される電磁サスペンション
と、電磁サスペンションを介して被支持体を支持する支
持枠体と、検出値により支持枠体を位置制御する移動手
段とを備えたので、外乱加速度が大きい場合にあっても
その方向の位置制御を移動手段と電磁サスペンションの
許容変位とで行うことで、電磁サスペンションの遮断周
波数を小さくでき、しかも装置全体をコンパクトにでき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る能動制振装置の一実施例を示した
斜視図、第2図はその要部断面図、第3図は第1図の電
磁サスペンションの制御を説明するための制御回路図、
第4図は第1図の直角三軸方向の外乱加速度を示した周
波数別分布図、第5図は従来の能動制振装置たる防振・
支持機構を示した構成図、第6図はその電磁サスペンシ
ョンを示した側断面図、第7図は電磁サスペンションの
特性を説明するためのボード線図、第8図は電磁サスペ
ンションの作用を説明するための低周波振動における支
持枠加速度の時間変化図(A)及びペイロード加速度の
時間変化図(B)、第9図は同じく高周波振動における
支持枠加速度の時間変化図(A)及びペイロード加速度
の時間変化図(B)である。 図中、10は被支持体たるペイロード、11は基台、12,13,
14は外乱検出手段たる変位センサ、15,16,17は電磁サス
ペンション、18は支持枠体、19は移動手段である。
フロントページの続き (72)発明者 星 聖子 東京都千代田区丸の内1丁目6番2号 石川島播磨重工業株式会社本社別館内 (72)発明者 大久保 孝一 東京都杉並区高円寺南1丁目3番7号 (56)参考文献 特開 昭63−125839(JP,A) 特開 昭63−20297(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16F 15/00 - 15/08 B64G 1/38 B60G 17/015

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基台に設けられる被支持体の外乱を検出す
    るための外乱検出手段と、該外乱検出手段による検出値
    に基づいて励磁電流が制御される電磁サスペンション
    と、該電磁サスペンションを介して上記被支持体を直角
    三軸方向で支持する支持枠体と、該支持枠体と上記基台
    との間に設けられ上記検出値により上記支持枠体を外乱
    に対して追従移動させる移動手段とを備えたことを特徴
    とする能動制振装置。
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TR202007033A2 (tr) * 2020-05-06 2021-11-22 Aselsan Elektronik Sanayi Ve Tic A S Ayarlanabilir esnekliğe sahip titreşim sönümleme sistemi

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