JP3039612B2 - フライホイール装置用カバー - Google Patents
フライホイール装置用カバーInfo
- Publication number
- JP3039612B2 JP3039612B2 JP7159873A JP15987395A JP3039612B2 JP 3039612 B2 JP3039612 B2 JP 3039612B2 JP 7159873 A JP7159873 A JP 7159873A JP 15987395 A JP15987395 A JP 15987395A JP 3039612 B2 JP3039612 B2 JP 3039612B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cover
- flywheel
- sides
- ventilation holes
- parallel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Testing Of Devices, Machine Parts, Or Other Structures Thereof (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高速で運転されるフラ
イホイールの慣性質量によって各種機械、機器の性能試
験をする試験装置に用いられるフライホイール装置用カ
バーに関するものである。
イホイールの慣性質量によって各種機械、機器の性能試
験をする試験装置に用いられるフライホイール装置用カ
バーに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図６，７を参照して従来のフライホイー
ル装置について説明する。台盤２上にフライホイール１
を支持する軸受３ａ，３ｂが設けられている。さらに安
全性と防音を兼ねてカバー４でフライホイール全体を覆
つている。従来のフライホイール装置のカバー４は、軸
１ａと直角方向の前後両側面の下部側に通風穴８ａ，８
ｂ及び上部側に９ａ，９ｂが各々２箇所づつ設けてあ
り、外気との換気の役目をなしていた。また、通気穴は
パイプで形成され、カバー及び通気穴の内部に吸音材10
を設けてあるのでカバー内部のフライホイールの高回転
により発生する騒音に対する防音効果を奏している。従
来の場合はフライホイール装置カバー内部の換気はフラ
イホイールの回転による攪拌作用により通風穴８ａ，８
ｂ及び９ａ，９ｂを通して、外部空気と内部空気が僅か
に入れ換わる程度で内部の大部分の空気は同じ空気が循
環していた。通風穴８ａ，８ｂ，９ａ，９ｂは特に入気
口、又は排気口と区別することができない。
ル装置について説明する。台盤２上にフライホイール１
を支持する軸受３ａ，３ｂが設けられている。さらに安
全性と防音を兼ねてカバー４でフライホイール全体を覆
つている。従来のフライホイール装置のカバー４は、軸
１ａと直角方向の前後両側面の下部側に通風穴８ａ，８
ｂ及び上部側に９ａ，９ｂが各々２箇所づつ設けてあ
り、外気との換気の役目をなしていた。また、通気穴は
パイプで形成され、カバー及び通気穴の内部に吸音材10
を設けてあるのでカバー内部のフライホイールの高回転
により発生する騒音に対する防音効果を奏している。従
来の場合はフライホイール装置カバー内部の換気はフラ
イホイールの回転による攪拌作用により通風穴８ａ，８
ｂ及び９ａ，９ｂを通して、外部空気と内部空気が僅か
に入れ換わる程度で内部の大部分の空気は同じ空気が循
環していた。通風穴８ａ，８ｂ，９ａ，９ｂは特に入気
口、又は排気口と区別することができない。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
フライホイール装置用カバーの構造では、カバー内部の
空気はフライホイールにより攪拌され１部は外気と換気
される大部分は換気されないまま同じ空気が内部を循環
しているため、フライホイールと空気との摩擦により内
部の温度は運転時間と共に上昇し内部の発生熱量とカバ
ー及び台盤表面からの放熱量がバランスするまで内部温
度は上昇する。例えば、フライホイールの外形の周速が
200ｍ／sec になるような高速で連続運転の場合内部の
温度は、室温20℃の場合で90℃を越えることがある。こ
の状態でさらに運転を続けると軸受の潤滑油がミスト状
態となり、ラビリンスから油漏れを起すと同時に軸受寿
命を短縮し軸受熱損の原因となる。本発明は、これらの
欠点を防止するためになされたもので、高速で連続運転
してもカバー内部の大部分の空気を効率良く外気と常に
換気することによりフライホイールの発熱を防止し、軸
受の温度上昇を防止することを目的としている。
フライホイール装置用カバーの構造では、カバー内部の
空気はフライホイールにより攪拌され１部は外気と換気
される大部分は換気されないまま同じ空気が内部を循環
しているため、フライホイールと空気との摩擦により内
部の温度は運転時間と共に上昇し内部の発生熱量とカバ
ー及び台盤表面からの放熱量がバランスするまで内部温
度は上昇する。例えば、フライホイールの外形の周速が
200ｍ／sec になるような高速で連続運転の場合内部の
温度は、室温20℃の場合で90℃を越えることがある。こ
の状態でさらに運転を続けると軸受の潤滑油がミスト状
態となり、ラビリンスから油漏れを起すと同時に軸受寿
命を短縮し軸受熱損の原因となる。本発明は、これらの
欠点を防止するためになされたもので、高速で連続運転
してもカバー内部の大部分の空気を効率良く外気と常に
換気することによりフライホイールの発熱を防止し、軸
受の温度上昇を防止することを目的としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】箱型に形成されたカバー
のフライホイール軸と直角方向の前後両側面の上部側
に、一方の側面の左右に通風穴を設け、他方の側面の左
右に通風穴をそれぞれ設ける。カバー内の上部中央部に
フライホイール軸と平行に仕切板をフライホイールの上
部外周面より所定の空隙を隔てて設ける。また、前記カ
バーのフライホイール軸と平行な左右両側面の下部側に
通風穴をそれぞれ設ける。以上のように構成されてなる
フライホイール装置カバーである。
のフライホイール軸と直角方向の前後両側面の上部側
に、一方の側面の左右に通風穴を設け、他方の側面の左
右に通風穴をそれぞれ設ける。カバー内の上部中央部に
フライホイール軸と平行に仕切板をフライホイールの上
部外周面より所定の空隙を隔てて設ける。また、前記カ
バーのフライホイール軸と平行な左右両側面の下部側に
通風穴をそれぞれ設ける。以上のように構成されてなる
フライホイール装置カバーである。
【０００５】フライホイールが更に超高速回転されるも
のに対しては、更に、カバーのフライホイール軸と平行
な両側面の内側にそれぞれループ型ヒートパイプ熱交換
機の一方側の受熱部を取り付け、他方側放熱部をカバー
の外側に突出させて設ける。
のに対しては、更に、カバーのフライホイール軸と平行
な両側面の内側にそれぞれループ型ヒートパイプ熱交換
機の一方側の受熱部を取り付け、他方側放熱部をカバー
の外側に突出させて設ける。
【０００６】
【作用】上記のようにカバー内の仕切板により、カバー
内の空気は内部を循環することがなく大部分が外気と換
気される。ループ型ヒートパイプ熱交換機を併設するこ
とにより超高速回転のフライホイールの発熱をカバー外
に放熱させることが可能となる。
内の空気は内部を循環することがなく大部分が外気と換
気される。ループ型ヒートパイプ熱交換機を併設するこ
とにより超高速回転のフライホイールの発熱をカバー外
に放熱させることが可能となる。
【０００７】
【実施例】高速で運転されるフライホイールの慣性質量
によって各種機械、機器（例えば自動車のエンジン及び
該エンジンの動力を駆動車輪に伝達する伝達装置等）の
性能試験をする試験装置に用いられるフライホイール装
置のカバーにおいて、本発明に係るカバーを図１，２を
参照して説明する。箱型に形成されたカバー４のフライ
ホイール軸１ａと直角方向の前後両側面の上部側に一方
の側面に通風穴６ａ，６ｂ、他方の側面に６ａ，６ｂの
左右の通風穴を設ける。カバー４内の上部中央部に軸１
ａと平行に仕切板５をフライホイール１の上部外周面よ
り所定の空隙Ｇを隔てて設ける。前記通風穴はそれぞれ
該仕切板で左右に分割されることになる。また、前記カ
バー４の軸１ａと平行な左右の両側面の下部側に通風穴
７ａ，７ｂを設ける。フライホイールが高速で運転され
ると図２に示すように右回転の場合には、通風穴６ｂ，
７ｂが入気口となり通気穴６ａ，７ａが排気口となりカ
バー内部の空気は外気と大部分が換気される。フライホ
イールが左回転の場合は通気穴６ａ，７ａが入気口とな
り通気穴６ｂ，７ｂは排気口と前記の場合と反対にな
る。
によって各種機械、機器（例えば自動車のエンジン及び
該エンジンの動力を駆動車輪に伝達する伝達装置等）の
性能試験をする試験装置に用いられるフライホイール装
置のカバーにおいて、本発明に係るカバーを図１，２を
参照して説明する。箱型に形成されたカバー４のフライ
ホイール軸１ａと直角方向の前後両側面の上部側に一方
の側面に通風穴６ａ，６ｂ、他方の側面に６ａ，６ｂの
左右の通風穴を設ける。カバー４内の上部中央部に軸１
ａと平行に仕切板５をフライホイール１の上部外周面よ
り所定の空隙Ｇを隔てて設ける。前記通風穴はそれぞれ
該仕切板で左右に分割されることになる。また、前記カ
バー４の軸１ａと平行な左右の両側面の下部側に通風穴
７ａ，７ｂを設ける。フライホイールが高速で運転され
ると図２に示すように右回転の場合には、通風穴６ｂ，
７ｂが入気口となり通気穴６ａ，７ａが排気口となりカ
バー内部の空気は外気と大部分が換気される。フライホ
イールが左回転の場合は通気穴６ａ，７ａが入気口とな
り通気穴６ｂ，７ｂは排気口と前記の場合と反対にな
る。
【０００８】さらに、フライホイールが周速 200ｍ／se
c 以上で連続回転された場合は図３に示すようにループ
型ヒートパイプ熱交換機11を併用してカバー４内の温度
上昇を低下させる。すなわち、例えば図４に示すような
ループ型ヒートパイプ熱交換機11の一方側受熱部11ａを
カバー４のフライホイール軸と平行な両側面の内側にそ
れぞれ取り付け片方側放熱部11ｂに突出させる。ヒート
パイプの材質は無酸素銅又は純アルミニユームで形成さ
れ、パイプ内には２相疑縮性流体が封入されている。な
お、ヒートパイプ熱交換機に代え、金属製の蛇行パイプ
12を設けそのパイプに冷水を通してカバー内の温度上昇
を低下させてもよい。
c 以上で連続回転された場合は図３に示すようにループ
型ヒートパイプ熱交換機11を併用してカバー４内の温度
上昇を低下させる。すなわち、例えば図４に示すような
ループ型ヒートパイプ熱交換機11の一方側受熱部11ａを
カバー４のフライホイール軸と平行な両側面の内側にそ
れぞれ取り付け片方側放熱部11ｂに突出させる。ヒート
パイプの材質は無酸素銅又は純アルミニユームで形成さ
れ、パイプ内には２相疑縮性流体が封入されている。な
お、ヒートパイプ熱交換機に代え、金属製の蛇行パイプ
12を設けそのパイプに冷水を通してカバー内の温度上昇
を低下させてもよい。
【０００９】
【発明の効果】本発明のフライホイール装置のカバーは
仕切板５が上記のように構成されているので、カバー内
のフライホイールの高回転より発生する熱風は大部分が
外気と換気される。このことによってフライホイールを
冷却し、従って軸受を冷却して温度上昇を防止するため
軸受の焼損のおそれはなくなりフライホイール装置の安
全連続運転が可能となる。またループ型ヒートパイプ熱
交換機を併用することにより更にカバー内の温度上昇を
低下させる。
仕切板５が上記のように構成されているので、カバー内
のフライホイールの高回転より発生する熱風は大部分が
外気と換気される。このことによってフライホイールを
冷却し、従って軸受を冷却して温度上昇を防止するため
軸受の焼損のおそれはなくなりフライホイール装置の安
全連続運転が可能となる。またループ型ヒートパイプ熱
交換機を併用することにより更にカバー内の温度上昇を
低下させる。
【図１】本発明のフライホイール装置用カバーの縦断面
図である。
図である。
【図２】図１のＡ−Ａ断面図である。
【図３】他の実施例の断面図である。
【図４】図３のループ型ヒートパイプ熱交換機の詳細図
である。
である。
【図５】蛇行パイプの説明図である。
【図６】従来のフライホイール装置用カバーの縦断面図
である。
である。
【図７】図４のＢ−Ｂ断面図である。
１ フライホイール １ａ フライホイール軸 ２ 台盤 ３ａ 軸受 ３ｂ 軸受 ４ カバー ５ 仕切板 ６ａ 通気穴 ６ｂ 通気穴 ７ａ 通気穴 ７ｂ 通気穴 ８ａ 通気穴 ８ｂ 通気穴 ９ａ 通気穴 ９ｂ 通気穴 10 吸音材 11 ループ型ヒートパイプ熱交換機 11ａ 受熱部 11ｂ 放熱部 12 蛇行パイプ Ｇ 空隙
Claims (2)
- 【請求項１】 箱形に形成されたカバーのフライホイー
ル軸と直角の両側面の上部側に、一方の側面の左右に通
風穴、他方の側面の左右に通風穴をそれぞれ設け、カバ
ー内の上部中央部にフライホイール軸と平行に仕切板を
フライホイールの上部外周面より所定の空隙を隔てて設
け、前記カバーのフライホイール軸と平行な両側面の下
部側に通風穴を設けるように構成されてなるフライホイ
ール装置用カバー。 - 【請求項２】 カバーのフライホイール軸と平行の両側
面の内側に、それぞれループ型ヒートパイプ交換機の一
方側受熱部を取り付け、他方側放熱部をカバーの外側に
突出させて設けた請求項１記載のフライホイール装置用
カバー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7159873A JP3039612B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | フライホイール装置用カバー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7159873A JP3039612B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | フライホイール装置用カバー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08327504A JPH08327504A (ja) | 1996-12-13 |
| JP3039612B2 true JP3039612B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=15703077
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7159873A Expired - Lifetime JP3039612B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | フライホイール装置用カバー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3039612B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101397098B (zh) * | 2007-09-28 | 2012-05-23 | 冲电气工业株式会社 | 媒介物厚度检测装置 |
-
1995
- 1995-06-02 JP JP7159873A patent/JP3039612B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101397098B (zh) * | 2007-09-28 | 2012-05-23 | 冲电气工业株式会社 | 媒介物厚度检测装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH08327504A (ja) | 1996-12-13 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4494524A (en) | Centrifugal heating unit | |
| KR830005744A (ko) | 회전전동기(Rotary electric motor) | |
| KR910005018A (ko) | 공기대 공기 전열식 열교환기 | |
| JPH07288949A (ja) | 車両駆動用電動機 | |
| KR20090004021A (ko) | 단일 모터 구동 타입 듀얼 쿨링 팬 장치 | |
| JP3039612B2 (ja) | フライホイール装置用カバー | |
| JPS6113704Y2 (ja) | ||
| CN208143689U (zh) | 一种电子产品内散热导风结构 | |
| JPH07170695A (ja) | 車両用交流発電機 | |
| JPH0596959A (ja) | 電気走行車 | |
| JP4549127B2 (ja) | 車両用全閉外扇電動機 | |
| JPH0356718A (ja) | 摩擦クラッチの冷却装置 | |
| JPH04112794U (ja) | 産業用ロボツトのアーム | |
| KR0119987Y1 (ko) | 파워 스티어링 냉각장치 | |
| JPH0135560Y2 (ja) | ||
| JPH11148668A (ja) | 冷暖房装置 | |
| JPH07180935A (ja) | 熱交換器 | |
| JPH05312484A (ja) | 送風機 | |
| JPH05118775A (ja) | 熱交換器 | |
| SU619818A1 (ru) | Стенд дл обкатки агрегатов под нагрузкой | |
| JPH10306988A (ja) | 屋外装置の冷却機構 | |
| JP3757097B2 (ja) | 屋外設置電子機器用筐体の放熱構造 | |
| JPS598448Y2 (ja) | カイテンデンキノレイキヤクソウチ | |
| JPS58180193A (ja) | 衣類乾燥機 | |
| JPS6220748Y2 (ja) |