JP3039314B2 - カッティングプロッタ - Google Patents

カッティングプロッタ

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JP3039314B2
JP3039314B2 JP7076588A JP7658895A JP3039314B2 JP 3039314 B2 JP3039314 B2 JP 3039314B2 JP 7076588 A JP7076588 A JP 7076588A JP 7658895 A JP7658895 A JP 7658895A JP 3039314 B2 JP3039314 B2 JP 3039314B2
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cutting
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line
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cutter blade
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Max Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、紙やビニルシート等
から文字や図形を切り抜くカッティングプロッタに関す
るものであり、特にカッター刃の回転中心に対してカッ
ター刃の尖端部をオフセットさせたカッターツールを使
用するカッティングプロッタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】カッターホルダにカッター刃がXY方向
へ回転自在に装着されたカッターツールをカッターヘッ
ドに装着して使用するカッティングプロッタが知られて
いる。此種のカッターツールは、カッター刃の回転中心
に対してカッター刃の尖端部がオフセットしており、カ
ッティングプロッタのカッターヘッドのXY方向への動
きに従ってカッター刃が回転し、カッター刃の方向がカ
ッターヘッドの進行方向に倣いビニルシート等の素材が
カッティングされる。
【0003】そして、或る線分をカッティングしてカッ
ターヘッドが上昇し、次の線分の起点へ移動する際にカ
ッター刃の方向は直前の線分の方向を向いており、直前
の線分の方向から次の線分の方向へカッター刃の方向を
補正する必要がある。よって、カッター刃を着地させた
後に、カッターヘッドをカッター刃の尖端部のオフセッ
ト量と等しい回転半径で回転してカッター刃の方向を次
の線分の方向へ向けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、回転自在なカッ
ティングツールを使用するカッティングプロッタは、カ
ッターヘッドを下降して線分の起点へ着地したときに、
カッターヘッドをカッター刃の尖端部のオフセット量と
等しい回転半径で回転してカッター刃の方向を線分の方
向へ向ける方向補正動作が行われるが、直前のカッター
刃の方向と線分の方向が180度近く相違している場合
は、カッティング素材に刺さったカッター刃が回転抵抗
をうけてカッター刃の方向が線分方向と正確に一致せず
切断軌跡が蛇行して画質が低下することがある。
【0005】そこで、カッティングプロッタのカッター
刃によってキャラクタデータのアウトラインを構成する
連続線分をカッティングするとき、直前のカッター刃の
方向と、次にカッティングされるべき連続線分中のカッ
ティング開始線分との方向を可及的に一致させて切断軌
跡の蛇行を防止し、画質を向上させるために解決すべき
技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を
解決することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案されたものであり、カッターホルダ
にカッター刃がXY方向へ回転自在に装着されたカッタ
ーツールをカッターヘッドに装着して使用するカッティ
ングプロッタであって、前記カッターツールはカッター
刃の回転中心に対してカッター刃の尖端部がオフセット
しており、且つ、前記カッターヘッドはキャラクタデー
タのアウトラインを構成する連続線分の各単位線分の方
向へ回転し、該カッターヘッドの動きに従ってカッター
刃が回転し、該カッター刃の方向がカッターヘッドの進
行方向に倣い、カッティング素材がカッティングされる
ように構成したカッティングプロッタに於いて、前記
ャラクタデータのアウトラインを構成し、且つ、カッテ
ィングされる連続線分中の各単位線分の方向を検査する
手段と、所定の連続線分のカッティングが終了して前記
カッターヘッドが上昇し、次のカッティングされるべき
連続線分の起点へ移動して前記カッター刃が着地すると
き、前記カッティングされた直前(最後)の線分の方向
に最も近い方向の単位線分を前記カッティングされた
続線分中から選択する手段と、選択された線分を前記ア
ウトラインの連続カッティング処理開始線分として処理
順序を配列する手段とによるデータソーティング機能を
設けたカッティングプロッタを提供するものである。
【0007】本発明のカッティングプロッタのカッター
刃によってキャラクタデータのアウトラインを構成する
連続線分をカッティングするとき、該連続線分中の各単
位線分のベクトル方向を検査し、そして、該連続線分の
カッティングが終了してカッターヘッドが上昇し、次の
カッティングされるべき連続線分の起点へ移動して前記
カッター刃が着地するとき、前記カッティング終了時の
直前(最後)の線分の方向に最も近い単位線分をカッテ
ィング開始線分として前記キャラクタデータのアウトラ
インデータの線分処理順序をソーティングする。
【0008】カッティング実行時にはカッティング制御
装置からベクトルデータがソート順に出力され、各連続
線分の開始点における線分の方向とカッター刃の方向と
の差が最も小さい状態でカッティング処理が行われる。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1乃至図3に
従って詳述する。尚、説明の都合上、従来公知に属する
技術事項も同時に説明する。図1はカッティングプロッ
タの回路ブロックを示し、キーボード装1からインタ
フェース2、出力制御装置3を介してカッティングデー
タがカッティング制御装置4へ入力される。カッティン
グ制御装置4はバッファメモリ、CPU、POM、RA
Mや他の周辺処理装置によって構成され、入力された文
字や図形のデータをベクトルデータに展開処理し、入出
力制御装置3を通じてカッティング装置5へ出力する。
カッティング制御装置4の入力データ処理部6には文字
や図形のアウトラインの切断開始線分を決定するデータ
ソーティング機能7が設けられている。
【0010】カッティング装置5は、XYZの三方向の
夫々の駆動回路8,9,10とX軸駆動モータ11、Y
軸駆動モータ12,Z軸駆動電磁アクチュエータ13を
有し、カッティング素材をX方向へ送りつつカッターヘ
ッドをY並びにZ方向に駆動してカッティングを行う。
カッターヘッドには、前述したようにカッター刃がZ軸
を回転中心として回転自在,且つカッター刃の尖端が回
転中心からオフセットしたカッターツールが装着され
る。
【0011】カッティング開始時には、カッティング制
御装置4の制御によりカッターツールが図板或いはプラ
テンローラの一隅に着床され、初期方向設定動作によっ
てカッター刃の尖端部が、例えば基準方向としてX方向
に向けられ、切断方向は−X方向にセットされる。
【0012】次に、図2のフローチャート及び図3の解
説図に従ってデータソーティング機能7を説明する。先
ず、文字や図形のデータが入力されるとカッティング制
御装置4の入力データ処理部6が起動し(ステップ10
1)、データが読込まれて指定サイズのベクトルデータ
に展開される(ステップ102)。
【0013】続いて、アウトラインデータの連続線分を
構成する各線分のベクトル方向を検査し、この連続線分
の直前の線分のベクトル方向に最も近い単位線分を選択
する(ステップ103)。
【0014】次に、選択された線分をカッティング開始
線分としてアウトラインデータの線分処理順序をソーテ
ィングし(ステップ104)、カッティング制御装置4
のメモリに格納する(ステップ105)。
【0015】そして、入力された全データの処理が終了
するまでステップ106からステップ102に戻って一
連のカッティングデータの展開並びにソーティング処理
を行い終了する(ステップ107)。
【0016】例えば、図3(a)に示すように、初期方
向設定動作によってカッター刃の切断方向が−X方向に
セットされており、図3(b)に示す文字Aが先頭のキ
ャラクタであるとすると、初期方向を直前の線分方向と
みなし、文字Aのアウトラインを構成する線分中で初期
方向−Xと等しい方向の線分、例えば、文字Aの頂辺の
線分1を先頭の線分として1〜8の連続切断順序が決定
される。そして、内側の切抜き部分の連続線分は、直前
の線分8との方向差を検査して直前の線分8と同一方向
の線分9を先頭線分とし、9〜11の切断順序となり、
文字Aのアウトラインカッティング処理終了の時点でカ
ッター刃の切断方向はX方向となる。
【0017】そして、次の文字のアウトライン中で直前
の線分の方向Xに最も近い線分が求められ、図3(c)
に示すように、次の文字がYであるとすると、文字Yの
アウトライン中で例えば底辺線分12が開始線分とな
り、12〜20の連続切断順序が決定される。
【0018】カッティング実行時にはカッティング制御
装置4からカッティング装置5へベクトルデータがソー
ト順に出力され、各連続線分の開始点における線分の方
向とカッター刃の方向との差が最も小さい状態でカッテ
ィング処理が行われ、連続線分の開始点における切断軌
跡の蛇行が可及的に減少する。
【0019】尚、この発明は上記一実施例に限定される
べきものではなく、この発明の技術的範囲内において種
々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変された
ものに及ぶことは当然である。
【0020】
【発明の効果】この発明は、上記一実施例において詳述
したように、XY方向へ回転自在なカッティングツール
を使用するカッティングプロッタにおいて、文字等のア
ウトラインを構成する連続線分中の各線分の方向を検査
して直前(最後)の線分の方向に最も近い線分を、次に
カッティングされるべき連続線分中のカッティング開始
線分として連続線分の切断順序を決定するように構成
したので、カッター刃の方向と各連続線分の開始線分の
方向とが180度近く変位することがなく、方向差が最
も小さい状態で合理的にカッティング処理が行われる。
従って、線分のカッティング開始点における切断軌跡の
蛇行を可及的に減少させることができ、カッティングプ
ロッタの画質の向上に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示し、カッティングプロッ
タの機能ブロック図。
【図2】図1に示すカッティングプロッタの連続線分デ
ータソート処理のフローチャート。
【図3】図2に示す連続線分データソート処理を示す解
説図であり、(a)はカッター刃の初期方向を示し、
(b)(c)は夫々カッティングすべき文字キャラクタ
を表している。
【符号の説明】
1 キーボード装着 2 インタフェース 3 入出力制御装置 4 カッティング制御装置 5 カッティング装置 6 入力データ処理部 7 データソーティング機能

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カッターホルダにカッター刃がXY方向
    回転自在に装着されたカッターツールをカッターヘッ
    ドに装着して使用するカッティングプロッタであって、
    前記カッターツールはカッター刃の回転中心に対してカ
    ッター刃の尖端部がオフセットしており、且つ、前記カ
    ッターヘッドはキャラクタデータのアウトラインを構成
    する連続線分の各単位線分の方向へ回転し、該カッター
    ヘッドの動きに従ってカッター刃が回転し、該カッター
    刃の方向がカッターヘッドの進行方向に倣い、カッティ
    ング素材がカッティングされるように構成したカッティ
    グプロッタに於いて、 前記 キャラクタデータのアウトラインを構成し、且つ、
    カッティングされる連続線分中の各単位線分の方向を検
    査する手段と、所定の連続線分のカッティングが終了し
    て前記カッターヘッドが上昇し、次のカッティングされ
    るべき連続線分の起点へ移動して前記カッター刃が着地
    するとき、前記カッティングされた直前(最後)の線分
    の方向に最も近い方向の単位線分を前記カッティングさ
    れた連続線分中から選択する手段と、選択された線分を
    前記アウトラインの連続カッティング処理開始線分とし
    て処理順序を配列する手段とによるデータソーティング
    機能を設けたことを特徴とするカッティングプロッタ。
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