JP3039311U - 自動ラベル貼着装置 - Google Patents

自動ラベル貼着装置

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JP3039311U
JP3039311U JP1996011911U JP1191196U JP3039311U JP 3039311 U JP3039311 U JP 3039311U JP 1996011911 U JP1996011911 U JP 1996011911U JP 1191196 U JP1191196 U JP 1191196U JP 3039311 U JP3039311 U JP 3039311U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラベルの印刷面を汚さず、しかも確実な切り
出しを実現できる自動ラベル装置を得る。また、装置構
造の簡略化とコスト低減が可能な自動ラベル装置をも得
る。 【解決手段】 ラベルホルダのラベル取り出し口下側に
はラベルの切り出しと送り出しを行うローラが1つ設け
られている。ローラの駆動は、往復直線運動するシリン
ダの駆動力がラックピニオンで回転運動に変換され、電
磁クラッチを介してローラに伝達されることによりなさ
れる。電磁クラッチは、切り出しにおいてラベル移動量
に必要なローラ駆動力のみを伝達し、それ以外はシリン
ダの駆動力を遮断して、ローラをフリーにしておく。こ
の差分によりシリンダの1ストロークでラベル一枚を切
り出し及び送り出しを行い、搬送ローラへ送り出され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、茶缶等の筒状缶周面にラベルを貼着するときに使用する自動ラベ ル貼着装置において、糊付け部にラベルを一枚ずつ送り出す送り出し部に関する ものである。
【0002】
【従来の技術】
積み重ねた紙を一枚ずつ送り出す技術は、各方面で用いられており、扱う紙の 質や大きさに応じて数多くの技術がある。例えばバキュームによる吸盤を用いる もの、紙と紙との間に空気を送るもの、吸盤を紙に接近させた状態で紙の間に風 を通すもの等である。このような空気を利用した技術は、風を通さないクラフト 紙には応用できるが、風を通す和紙には応用できない。
【0003】 また、コピー機等の給紙は、装置内にセッティングされた紙の上方に設けられ たゴムロールで、摩擦を利用したすり出し方式により行っている。この場合には 、紙の質により紙の摩擦係数が異なり、紙の厚さにより必要な摩擦力が異なるた め、紙の質や厚さに応じてゴムロールを紙に押しつける力を調整する必要があり 、用紙の種類が限定されている。
【0004】 このようにほとんどの紙に対応できる技術はないため、多くの種類のラベルを 比較的少ない量扱うような場合には使い勝手の悪い装置になってしまう。また、 筒状缶の種類も多く、紙管や金属管、密封済の缶や空管の状態の缶もある。
【0005】 例えば茶筒には、商品名や品質、製造元等が片面のみ印刷されたラベルを貼り 付けるが、お茶といっても、新茶、二番茶等一年を通して異なる質のお茶を出荷 するものであり、また、取引業者側でラベルの紙質や種類を指定してくることも あり、ラベルの寸法はある程度一定であるものの、ラベルに用いられる紙質は多 種にわたる。冠婚葬祭の場合にも茶筒の注文があり、同様のことが言える。
【0006】 一方で、ラベルを貼る茶筒の数は、少ないといっても一つずつ手作業で行うに は多いため、従来にも茶筒等の比較的小さな寸法の缶にラベルを自動的に貼着す る装置がある。ラベルの寸法が例えば95mm×220mmで、小形であるのでゴム ロールを用いてラベルの送り出しを行っている。
【0007】 従来の装置におけるラベル送り出しは、例えば図9に示すような送り出し部に よってなされていた。すなわち、ラベルホルダ40は、送り出し前後方向につめ 41・42が設けられており、ラベルの上側の送り出し方向寄りに取り付けられ た揺動バー43が、送り出し前後方向に揺動して一番上にあるラベルの切り出し を行い、さらに、送り出し方向とは逆側寄りに取り付けられたゴムロール44が 、送り出し方向へ送り出す。このようにしてラベルは、一枚ずつ連続的に糊付け 部へ送り出される。
【0008】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では、揺動バー43とゴムロール44が印刷面に接触する ため、印刷面を汚さないようにラベルを送り出す必要がある。印刷面では揺動バ ー43やゴムロール44が滑り易くなっており、揺動バー43によるラベル一枚 一枚の切り出しがうまくできないこともある。一方、摩擦力を上げるためにゴム ロール等にラベルを押し付ける力を大きくすることもあるが、印刷面を汚す結果 にもなる。
【0009】 また、このような自動ラベル貼着装置を実際に使用する業者は、比較的小さな ところが多く、しかも、受注生産の場合に使用されるこの装置を使う頻度は低い ため、販売価格を高めに設定することは一般的に困難であり、製造コストを下げ る必要がある。
【0010】 本考案は、かかる課題を解決するためになされたものであり、ラベルの印刷面 を何ら汚すことなく、しかも確実な切り出しを実現できる自動ラベル装置を提供 することを目的とする。また、装置の構造を簡略化してコストの低減が可能な自 動ラベル装置の提供をも目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するために、本考案は、送り出し方向への動きを規制するよ うにラベルホルダ内に表裏を揃えて積み重ねられたラベルをラベルホルダの取り 出し口から一枚ずつ送り出して、裏面に糊付けした後筒状缶周面に貼る自動ラベ ル貼着装置において、送り出し部は、前記ラベルホルダとローラ1個とローラ駆 動手段とを備え、前記ラベルホルダは、裏面が取り出し口側になるように前記ラ ベルが積み重ねられており、前記ラベルの動き規制のために送り出し方向前後の ラベル両端部を押さえるつめを有し、前記ローラは、前記ラベルの裏面に圧接し て前記取り出し口から糊付け部へ送り出すもので、送り出し方向寄りに取り付け られ、前記ローラ駆動手段は、前記ラベルを取り出す方向前方のつめからはずし て切り出すように前記ローラを逆回転させた後、糊付け部へ前記ラベルを送り出 すために反転させて前記ローラを正回転させることを特徴とする。
【0012】 ラベルホルダは、裏面が取り出し口側になるように前記ラベルが積み重ねられ ており、しかも、前記ローラは、前記ラベルの裏面に圧接して前記取り出し口か ら糊付け部へ送り出すものである。このように、ローラはラベル裏面に圧接して 裏面から取り出す。よって、ローラとラベル裏面との摩擦により、ラベルは一枚 ずつ糊付け部へ送り出されるため、印刷されたラベル表面が送り出しの際に汚れ ることはなく、ラベル送り出しの際にローラがラベルと滑ることが防止される。 また、ラベルの紙質によりラベルの送り出しが影響を受けることはない。ここで 、ラベル取り出し口は、ラベルホルダの上方にあっても下方にあっても、裏面か ら取り出す構造であれば、いずれでも良い。
【0013】 また、ローラは、送り出し方向寄りに取り付けられているために、送り出す際 に、ローラから送り出し方向寄りのラベルの変形が少なくなり、送り出し部下流 側に設けられた搬送ローラにラベルがスムーズに渡されることになる。
【0014】 さらに、ローラは、ローラ駆動手段によって駆動されている。ローラ駆動手段 は、ラベルを取り出す方向前方のつめからはずして切り出すようにローラを逆回 転させた後、糊付け部へラベルを送り出すために反転させてローラを正回転させ る。すなわち、ローラは、切り出しと送り出しの両方の役割を担っているために 、ローラは1つ設けておけば良い。このため、ローラは正逆自在に回転するもの であり、また、ローラを実際に回転させるときには、送り出しを行う正回転の回 転数と、切り出しを行う逆回転の回転数とを差が必要となる。具体的には、正回 転は、逆回転よりも多く回転させる必要がある。
【0015】 ローラ駆動手段は、この差分を実現できればその種類は問わない。例えば、サ ーボモータ、パルスモータ等の電動モータを用いて正回転と逆回転との回転数を それぞれ制御することが考えられる。
【0016】 この他、ローラ駆動手段は、シリンダとシリンダ駆動源とラックピニオンと電 磁クラッチと制御部とで構成されるようにしても良い。すなわち、前記シリンダ は、前記シリンダ駆動源からの駆動力により往復直線運動をするものであり、前 記ラックピニオンは、ラックが前記シリンダ側、ピニオンが前記電磁クラッチ側 にそれぞれ取り付けられることにより、前記シリンダによる直線運動を回転運動 に変えて前記電磁クラッチに伝達するものであり、前記電磁クラッチは、前記制 御部からの信号に従って前記ローラへの駆動力の伝達の遮断及び接続をするもの であり、前記制御部は、前記シリンダ駆動源及び前記電磁クラッチの作動をそれ ぞれ制御するものであり、切り出しと送り出しのローラ回転量の差分は前記ロー ラを逆回転させるために作動している前記シリンダ駆動源の駆動力を前記電磁ク ラッチで遮断することにより生じさせるようにする。言い換えれば、シリンダを 用いて、正回転と逆回転との回転数の差分を電磁クラッチにより実現して、シリ ンダが1ストロークするごとにラベル一枚の切り出しと送り出しがなされるよう にしている。
【0017】 このように、電動モータではなく、シリンダを用いることで、装置構成の簡略 化とコスト低減を図ることができる。すなわち、サーボモータは高価であり、装 置全体のコストを押し上げることになり、また、パルスモータではフリーにする ことができず、装置全体の構成を複雑化することになる。これに対し、廉価なシ リンダでは、エアコンプレッサ等のシリンダ駆動源と、電磁クラッチとを用い、 これらを制御することにより、回転数の差分を実現することができるので、構成 部材の簡略化とコスト低減を図ることができる。
【0018】 シリンダの場合には、一往復すると往路と復路との移動距離が同じであるため 、そのままでは、ラベルを糊付け部へ送り出すことはできないが、ローラを逆回 転させるために作動しているシリンダ駆動源の駆動力において、切り出しに必要 な回転数だけ電磁クラッチを接続させて、その他の逆回転の動力を電磁クラッチ で遮断すると、ラベルを送り出す正回転の方が多くなり、結果としてラベルを糊 付け部へ送り出すことができる。よって、シリンダを一往復させると、ラベル一 枚の切り出し及び送り出しを行い、糊付け部へ送り出すことができる。なお、電 磁クラッチを遮断するタイミングは、切り出しをする前であっても後であっても 、いずれでも構わない。
【0019】 本考案の最も好ましい構成としては、以下のものが考えられる。すなわち、送 り出し方向への動きを規制するようにラベルホルダ内に表裏を揃えて積み重ねら れたラベルをラベルホルダの取り出し口から一枚ずつ送り出して、裏面に糊付け した後筒状缶周面に貼る自動ラベル貼着装置において、送り出し部は、前記ラベ ルホルダとローラ1個とローラ駆動手段とを備え、前記ラベルホルダは、取り出 し口が下方にあり、裏面が取り出し口側になるように前記ラベルが積み重ねられ ており、前記ラベルの動き規制のために送り出し方向前後のラベル両端部を押さ えるつめを有し、前記ローラは、前記ラベルの裏面に圧接して前記取り出し口か ら糊付け部へ送り出すもので、送り出し方向寄りに取り付けられ、前記ローラ駆 動手段は、更に、シリンダとシリンダ駆動源とラックピニオンと電磁クラッチと 制御部とで構成され、前記ラベルを取り出す方向前方のつめからはずして切り出 すように前記ローラを逆回転させた後、糊付け部へ前記ラベルを送り出すために 反転させて前記ローラを正回転させるものであり、前記シリンダは、前記シリン ダ駆動源からの駆動力により往復直線運動をするものであり、前記ラックピニオ ンは、ラックが前記シリンダ側、ピニオンが前記電磁クラッチ側にそれぞれ取り 付けられることにより、前記シリンダによる直線運動を回転運動に変えて前記電 磁クラッチに伝達するものであり、前記電磁クラッチは、前記制御部からの信号 に従って前記ローラへの駆動力の伝達の遮断及び接続をするものであり、前記制 御部は、前記シリンダ駆動源及び前記電磁クラッチの作動をそれぞれ制御するも のであり、切り出しと送り出しのローラ回転量の差分は前記ローラを逆回転させ るために作動している前記シリンダ駆動源の駆動力を前記電磁クラッチで遮断す ることにより生じさせることを特徴とする自動ラベル貼付装置である。
【0020】 ラベルを下方から取り出すと、切り出し及び送り出しの際にラベルが垂れ下が るが、ローラが送り出し方向寄りに取り付けられているため、送り出し側のラベ ルは垂れ下がる量が少なく、ラベルは搬送ローラや糊付け部等に一枚ずつ支障な く渡される。送り出し側の逆側のラベルはより多く垂れ下がっても、送り出しに 影響はない。
【0021】 なお、ラベルホルダのラベル取り出し口は下方にあるので、ローラをラベル裏 面に押えつける力は、積み重ねられたラベルの自重により生ずることになる。こ こで、用いるラベルの紙自体の摩擦係数が大きいときには、ラベル自重だけで足 りるが、摩擦係数が小さいときには、ラベル自重だけでは不足することもある。 その場合には、ラベルの上に重りを載せることにより、ローラへ押し付ける力が 補充される。
【0022】 ラベルホルダ下方からラベルの切り出しと送り出しを行うようにしたため、加 重機構を最初から特に設けなくても、必要に応じて重りをラベルの上に載せるこ とにより、圧接力を調整することができる。したがって、多くの紙質のラベルに 対応することができる。また、装置の簡素化も図れる。
【0023】
【考案の実施の形態】
次に、本考案を実施した場合の一形態について、図面を参照しつつ説明する。 装置外観は図1のようになり、筒状缶100は、装置左側に設けられたフィーダ 110により傾斜面を手前側に順に転がるようになっており、筒状缶移送機構1 20によりラベルを貼着する位置(筒状缶101の位置)まで移送される。ラベ ル貼着後は、更に右方に移送される。なお、この実施形態におけるラベルの寸法 は、95mm×220mmである。
【0024】 ラベル130は、右ライン(ラベル搬送ライン)奥側のラベルホルダ140か ら送り出され、搬送ローラ150により搬送され、糊付け部160で糊付けされ た後、筒状缶101に貼着される。これらの操作は、コントロールパネル170 で指示でき、筒状缶移送機構120やラベル130の搬送のタイミングは制御部 180により制御される。
【0025】 ラベル搬送機構は、ラベル搬送ライン断面図で表すと図2のようになる。ラベ ル230は糊付け部260へ搬送された後に筒状缶201に貼着される。
【0026】 図2のラベルホルダ240のみを抜き出したものを図3に示す。ラベルホルダ 340には、ラベル330の裏面が下方となるように積み重ねられており、つめ 341・342によりラベル330の送り出し方向前後の両端部を押えられてい るので、ラベル330の動きが規制されている。
【0027】 ラベル330は、ラベルホルダ340の下方にあるラベル取り出し口343か ら取り出される。ラベル取り出し口343には、ローラ344が送り出し方向寄 りに、ラベル330の裏面に圧接するように取り付けられている。ラベル330 は積み重ねられているので、その自重によりローラ344にラベル330を圧接 させるようになっている。自重でも不足のときには、図7に示す押え板710を ラベルの上にのせれば、圧接力を補充することができる。圧接力の調整は、図8 に示すように、押え板710の棒720に必要な重さの分銅730を挿入するこ とにより行う。なお、分銅730の重さは、ラベルの紙質における摩擦係数や積 み重ねる紙の量に応じて適宜決定する。
【0028】 この実施形態においては、図3に示すように、ラベル取り出し口343をラベ ルホルダ340の下方としたが、本考案はこれに限られるものではなく、ラベル 取り出し口343はラベルホルダ340の上方となるようにしても良く、このと きには前述の加重機構を設ける必要がある。
【0029】 ローラは、図4に示すローラ駆動機構490により正回転及び逆回転が自在に なされるようになっている。図4は、装置のラベル搬送ラインの平面視を表して おり、同図中A部矢視を図5(a)に示す。
【0030】 ローラ駆動機構590は、シリンダ591、シリンダ駆動機構(図示省略)、 ラックピニオン592・593、電磁クラッチ594、及び制御部(図示省略) で構成されている。
【0031】 シリンダ591は、シリンダ駆動源からの駆動力により往復直線運動をするも のであり、この実施形態では、装置を簡素化できるためにエアシリンダを使用し ている。シリンダ591の可動軸にはラック592が取り付けられており、更に ピニオン593により挟まれるようになっている。この状態を同図(b)に断面 図として示す。ピニオン593は電磁クラッチ594に連結されているため、シ リンダ591が作動すると、ラックピニオンの作用により直線運動から回転運動 に変換され、駆動力は電磁クラッチ594を介してローラに伝達される。したが って、電磁クラッチ594を接続及び遮断することにより、シリンダ591の駆 動力がローラへ伝達されるのを制御できる。制御部は、シリンダ591と電磁ク ラッチ594を制御するものである。
【0032】 シリンダ591の可動軸が縮まればローラはラベルの切り出しを行い、延びれ ばラベルの送り出しを行い、搬送ローラ550へ送り出される。したがって、シ リンダ591の1ストロークによりラベルの切り出しと送り出しが行われる。
【0033】 ところで、ローラの回転を正方向と逆方向とで同一とすれば、ローラとラベル は相対移動せずに、ラベルを送り出すことができないが、この回転の差を生じさ せるために、電磁クラッチ594を用いる。
【0034】 次に、電磁クラッチの用い方について図6で説明する。例えば、シリンダのス トローク長が45mmの場合において、ラベル631の切り出しに15mmの移動量 が必要なときには、シリンダの可動軸が縮まっている工程中に、移動量30mm分 電磁クラッチを遮断しておき、ローラをフリーにしておく。このようにすると、 同図(a)の切り出しにおいては、ローラ644が逆回転する際にラベル631 の移動量は15mmとなり、残りの30mm分はローラ644は回転しない。そして 、同図(b)の送り出しにおいては、電磁クラッチを接続しておくことにより、 ラベル631を30mm搬送ローラ650へ送り出すことができる。搬送ローラ6 50まで送り出すことができれば、その後は、搬送ローラによって次工程の糊付 け部へ搬送される。なお、電磁クラッチを遮断するタイミングは、切り出しを行 う前でも良く、また後でも良い。
【0035】 ローラ644は、送り出し方向寄りに取り付けられており、しかも、ローラの 送り出し側には、ラベルの送り出し端部が必要以上に垂れ下がらないように、垂 れ防止部材645が設けられているので、搬送ローラへの送り出しが円滑に行わ れる。ラベルの送り出し方向と逆側の端部が大きく垂れ下がっても、搬送ローラ 650により強制的に糊付け部へ搬送されるので、ラベルを送り出す際に影響さ れることはない。
【0036】 ローラ駆動機構は、この実施形態の他に、例えばサーボモータやパルスモータ 等の電動モータを用いても良いが、サーボモータでは高価で、パルスモータでは 構成部材の複雑化をもたらすため、この実施形態の方が、構成部材の簡略化や製 造コストの低減を尚一層図ることができる。
【0037】 なお、図2の糊付け部260において、糊タンク261は搬送されてくるラベ ルの下側に配置されているので、糊ダレ等による不用意なラベル印刷面(上側面 )への糊付けが防止される。また、茶筒等は、ラベル裏面の全面に糊付けするわ けではなく、部分的に糊付けするため、糊付けすべき部分が糊ロール262の真 上にきたときに、押えロール263が作動し、部分的に糊付けした後にラベルは 糊ロール263から強制的に引き離され、筒状缶201へ搬送されて貼着される 。この強制的な引き離しは、くし264によりなされる。
【0038】
【考案の効果】
請求項1に記載された考案によると、ローラはラベル裏面に圧接するので、ラ ベルの印刷や紙質に影響をされずに、ラベルの一枚ずつの送り出しを確実に行う ことができ、しかも、印刷面が汚れることはない。また、1つのローラで送り出 すので、装置の構成部材を減らすことができる。
【0039】 請求項2に記載された考案によると、請求項1の場合の効果に加えて、ローラ 駆動手段の構成部材を簡略化したので、装置全体の製造コストの一層の低減を図 ることができる。
【0040】 請求項3に記載された考案によると、ラベルの印刷や紙質に影響をされずに、 ラベルの一枚ずつの送り出しを確実に行うことができ、しかも、印刷面が汚れる ことはない。また、ラベルホルダのラベル取り出し口が下方にあるので、ラベル を押える加重機構を最初から設けておく必要がなく、装置の構成部材を簡略化す ることができるとともに、装置全体の製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態に係る自動ラベル貼着装置
全体の外観斜視図を示す説明図である。
【図2】本考案の一実施形態に係る自動ラベル貼着装置
におけるラベル搬送ラインの側面断面図を示す説明図で
ある。
【図3】図2におけるラベルホルダの側面図を表した説
明図である。
【図4】本考案の一実施形態に係る自動ラベル貼着装置
におけるラベル搬送ラインの平面図を示す説明図であ
る。
【図5】図4におけるA部矢視を表した説明図である。
【図6】本考案の一実施形態に係る自動ラベル貼着装置
におけるラベルホルダから切り出し及び送り出しがなさ
れるラベルの様子を表した説明図である。(a)は、切
り出し時の様子を表し、(b)は、送り出し時の様子を
表す。
【図7】本考案の一実施形態に係る自動ラベル貼着装置
に使用する押え板及び分銅の外観を表した説明図であ
る。
【図8】図7の押え板及び分銅をラベルホルダに実際に
のせた状態を表した説明図であり、図3に対応したもの
である。
【図9】従来技術の一例に係る自動ラベル貼着装置にお
けるラベル搬送ラインの側面断面図を示す説明図であ
る。この考案の一実施形態を示す図2に対応する図面で
ある。
【符号の説明】
100 筒状缶 110 フィーダ 120 筒状缶移送機構 130 ラベル 140 ラベルホルダ 150 搬送ローラ 160 糊付け部 170 コントロールパネル 180 制御部

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送り出し方向への動きを規制するように
    ラベルホルダ内に表裏を揃えて積み重ねられたラベルを
    ラベルホルダの取り出し口から一枚ずつ送り出して、裏
    面に糊付けした後筒状缶周面に貼る自動ラベル貼着装置
    において、 送り出し部は、前記ラベルホルダとローラ1個とローラ
    駆動手段とを備え、 前記ラベルホルダは、裏面が取り出し口側になるように
    前記ラベルが積み重ねられており、前記ラベルの動き規
    制のために送り出し方向前後のラベル両端部を押さえる
    つめを有し、 前記ローラは、前記ラベルの裏面に圧接して前記取り出
    し口から糊付け部へ送り出すもので、送り出し方向寄り
    に取り付けられ、 前記ローラ駆動手段は、前記ラベルを取り出す方向前方
    のつめからはずして切り出すように前記ローラを逆回転
    させた後、糊付け部へ前記ラベルを送り出すために反転
    させて前記ローラを正回転させることを特徴とする自動
    ラベル貼着装置。
  2. 【請求項2】 前記ローラ駆動手段は、シリンダとシリ
    ンダ駆動源とラックピニオンと電磁クラッチと制御部と
    で構成され、 前記シリンダは、前記シリンダ駆動源からの駆動力によ
    り往復直線運動をするものであり、 前記ラックピニオンは、ラックが前記シリンダ側、ピニ
    オンが前記電磁クラッチ側にそれぞれ取り付けられるこ
    とにより、前記シリンダによる直線運動を回転運動に変
    えて前記電磁クラッチに伝達するものであり、 前記電磁クラッチは、前記制御部からの信号に従って前
    記ローラへの駆動力の伝達の遮断及び接続をするもので
    あり、 前記制御部は、前記シリンダ駆動源及び前記電磁クラッ
    チの作動をそれぞれ制御するものであり、切り出しと送
    り出しのローラ回転量の差分は前記ローラを逆回転させ
    るために作動している前記シリンダ駆動源の駆動力を前
    記電磁クラッチで遮断することにより生じさせることを
    特徴とする請求項1記載の自動ラベル貼着装置。
  3. 【請求項3】 送り出し方向への動きを規制するように
    ラベルホルダ内に表裏を揃えて積み重ねられたラベルを
    ラベルホルダの取り出し口から一枚ずつ送り出して、裏
    面に糊付けした後筒状缶周面に貼る自動ラベル貼着装置
    において、 送り出し部は、前記ラベルホルダとローラ1個とローラ
    駆動手段とを備え、 前記ラベルホルダは、取り出し口が下方にあり、裏面が
    取り出し口側になるように前記ラベルが積み重ねられて
    おり、前記ラベルの動き規制のために送り出し方向前後
    のラベル両端部を押さえるつめを有し、 前記ローラは、前記ラベルの裏面に圧接して前記取り出
    し口から糊付け部へ送り出すもので、送り出し方向寄り
    に取り付けられ、 前記ローラ駆動手段は、更に、シリンダとシリンダ駆動
    源とラックピニオンと電磁クラッチと制御部とで構成さ
    れ、前記ラベルを取り出す方向前方のつめからはずして
    切り出すように前記ローラを逆回転させた後、糊付け部
    へ前記ラベルを送り出すために反転させて前記ローラを
    正回転させるものであり、 前記シリンダは、前記シリンダ駆動源からの駆動力によ
    り往復直線運動をするものであり、 前記ラックピニオンは、ラックが前記シリンダ側、ピニ
    オンが前記電磁クラッチ側にそれぞれ取り付けられるこ
    とにより、前記シリンダによる直線運動を回転運動に変
    えて前記電磁クラッチに伝達するものであり、 前記電磁クラッチは、前記制御部からの信号に従って前
    記ローラへの駆動力の伝達の遮断及び接続をするもので
    あり、 前記制御部は、前記シリンダ駆動源及び前記電磁クラッ
    チの作動をそれぞれ制御するものであり、切り出しと送
    り出しのローラ回転量の差分は前記ローラを逆回転させ
    るために作動している前記シリンダ駆動源の駆動力を前
    記電磁クラッチで遮断することにより生じさせることを
    特徴とする自動ラベル貼付装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109720679A (zh) * 2018-12-29 2019-05-07 中冶南方工程技术有限公司 一种工业标签剪切系统

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