JP3039167U - 分骨用骨壷を収納する容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 葬儀の際に使用される分骨用骨壷を収容する
容器で、外観は従来のものと変わらないが、使用するに
当たっては格段に扱い易くかつ、手際よく収納できる容
器を提供する。 【構成】 六角形の筒状の函で、骨壺（３）を収納する
中函（２）を包含し、しかも中函が骨壷の重さに耐えら
れる保持具によって、外函（１）と中函（２）があ
たかも陰陽のごと組合わさっている容器。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、葬儀の際に使用される分骨用の骨壷の容器に係るものであり、詳しく は骨壷の保持具を備えた容器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種の容器は一体となった袋状をなし、上部の綴り口の紐をほどいて開 口し、内部の骨壷を出し入れする構造となっていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の構造を有する容器においては、紐をほどいてから骨壷を取り出し、また収 納した後も再び紐を結ばねばならず、火葬場内の張り詰めた雰囲気においては、 手際よく処理することは一見簡単なことのようでも、実際には高度の熟練を要し た。 本考案はこの問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところ は故人の分骨収納を簡単な操作で素早く完了できる容器を提供しようとするもの である。

【０００４】

【問題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案の容器は形状・外観ともに従来型を踏襲しつ つ、しかも函型とし外函に固定されている中函保持具を開放して外函を撤去し、 中函に収納されている骨壷をとりだすことができる。

【０００５】

【作 用】

保持具は外函に強固に固定され、骨壷（３）の重量に耐えればよく、反復使用す るものではないので、特に弾力性は要求しない。

【０００６】

【実施例】 実施例について図面を参照して説明する。 図１．２において、骨壷（３）を収納する中函（２）は外函（１）に覆われた外 観で、なおかつ、外函（１）に強固に固定され、ビニールで被覆された鉄線の保 持具で落ちないように、折り曲げて支えられている。

【０００７】 保持具は容易に折り曲げられ、しかも骨壷（３）を収納した中函（２）の重 量に十分耐えうる能力を有する。

【０００８】 外函（１）の上部に装着してある綴じ紐は開閉の役はせず、単なる装飾品となっ ている。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は上述のとおり構成されているので、つぎに記載する効果を奏する。 請求項１の外函においては外観はこれまでの分骨用骨壷を収納する容器と殆ど 変わらないが、使用する場合にはこれまでよりも、操作が簡単で、誰でも手際よ く扱える。 請求項２の保持具を開放することにより、容易に中函を外函から外し中に収納 している骨壷を取り出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】分骨用骨壷を収納する容器の外観斜視図ならび
に正面図・上面図・底面図

【図２】同容器の中函斜視図ならびに上面図・底面図

【図３】同容器の中函（２）に収納される骨壷（３）な
らびに蓋（４）および収納された状態

【符号の説明】 Ａ・Ｂ………外函（１）の側面 ………ビニールで被覆され Ｃ ………中函の底部 た鉄線の保持具 （１） ………外函 ………骨壷の蓋を押さえる （２） ………中函 紙製の舌片 （３） ………骨壷 （４） ………骨壷の蓋

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】六角形の筒状の函であって、中に素焼き陶
   磁器製の円筒形の骨壷（３）を収納し、外函（１）の側
   面Ａ，Ｂに固定した、ビニールで被覆された鉄線の保持
   具により、中身の骨壺（３）を収納している中函
   （２）が落ちないように保持した分骨用骨壷を収納する
   容器
2. 【請求項２】骨壷（３）を収納する際に筒状の外函
   （１）に固定され、かつ、その外函（１）に覆われた中
   函（２）の、底部Ｃを保持する機能を持つビニールで被
   覆された鉄線の保持具を外して、中函（２）を取り
   出し、その中に骨壷（３）を納めて再び外函（１）を被
   せたうえで、最後にビニールで被覆された鉄線保持具
   を折り曲げて固定し、中身が落ちないようにすること
   ができる分骨用骨壷を収納する容器
3. 【請求項 ３】骨壷（３）の蓋（４）が外れないよう
   に、中函（２）と一体となって設けられている３片の紙
   製の舌片により支えられ、夫々の先端が蓋（４）
   の頭頂部でセロファンテープで纏めて貼付されている分
   骨用骨壷を収納する容器