JPH057384Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 本考案は、墓前用線香立ての改良に関するもの
である。

＜従来の技術＞ 墓前に置く従来の線香立ては、線香が外気にさ
らされているので、不意の風や雨により供えられ
た線香が途中で消える。このため、途中で消えた
線香が、多数残つて線香立てをよごす。

また墓前には、予備の線香やろうそくをおく場
所もない。

＜考案の構成＞ 本考案は、この事情を苦慮した老人の提案に係
る墓前用線香置きで、つぎのように構成する。な
お線香を供える際、最近は線香を立てず寝かせて
あげるので、本考案も線香を寝かせて供えるもの
となつている。

本考案の墓前用線香置きは、平面視長方形で上
部を開口した外箱の上部開口部に、線香を寝かせ
て置ける長さで且つ内部に石綿又は灰をおいた内
箱を係止した箱体と、この箱体よりやや大きく且
つ両側を長くして高さを箱体より高くした蓋体と
よりなり、蓋体の側面の内面にろうそく立て用釘
を突出してなるものである。

＜実施例＞ 以下に本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。１は平面視長方形で上部を開口した外箱。こ
の外箱１の上部開口部に線香２を寝かせておける
長さで、且つ内部に石綿３又は灰をおいた内箱４
を挿入する。内箱４の側壁上端の折曲げ部５を外
箱１の側壁上端に係止して内箱４を外箱１の上部
に掛ける。外箱１の下部空間６は、予備の線香２
やろうそく７の置き場所とする。

９は箱体８より稍大きく形成し、下部を開口し
た蓋体。蓋体９の左右の側面１０，１０を前後面
１１，１１より長くして、高さを箱体８より高く
する。前面１１の下辺に下部開口部１２を設け
る。蓋体９の一方の側面１０の内面にろうそく７
を立てる釘１３を突設し、上面１４には把手１５
を設ける。前面１１には、使用者の家紋（図示せ
ず）を描く。

大きさは大・中・小の三種類を準備する。一例
として、中では蓋体９（横・幅・高）：18×９×
９、外箱：17×７×7.5、内箱：16×6.5×3.5（単
位：cm）とする。材質は一例として、ステンレス
を使うが銅製でもよい。銅製なら月日の経過と共
に緑青がふいて趣あるものとなる。

使い方は、改めて説明するまでもないが、蓋体
９をとり、線香２を内箱４の石綿３上に寝かせて
供える。蓋体９は、第３図のように立て、釘１３
にろうそく７を立てる。参拝が終つたら、蓋体９
を外箱１にかぶせる。蓋体９の下部開口部１２か
ら、内外箱間の隙間を介して、外気が線香２に通
ずるため、線香２は消えることなく、最後までも
え、且つ煙が下部開口部１２から立ち昇る。予備
の線香２、ろうそく７は外箱１の下部空間６内に
収める。

＜考案の効果＞ 本考案は以上説明したように構成したので、つ
ぎのような効果を有する。

１ 蓋体を設けたため、線香は直接風・雨にさら
されず、且つ線香には外気が通ずるので、消え
ることなく最後までもえる。

２ 箱体は二重構造として、外箱の下に下部空間
をつくつたので、ここに予備の線香・ろうそく
等を収納できる。

３ 蓋体にろうそく立て用の釘を突設したため、
蓋体はろうそく立てともなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の墓前用線香置きを示す正面
図、第２図は同縦断側面図、第３図は使用状態を
示す斜視図である。 １……外箱、２……内箱、３……石綿、４……
内箱、８……箱体、９……蓋体、１３……釘。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平面視長方形で上部を開口した外箱の上部開口
   部に、線香を寝かせて置ける長さで且つ内部に石
   綿又は灰をおいた内箱を係止して、その下に下部
   空間を設けた箱体と、この箱体よりやや大きく且
   つ両側を長くして高さを箱体より高くした蓋体と
   よりなり、蓋体の側面の内面にろうそく立て用の
   釘を突出してなる墓前用線香置き。