JP3038894U - 集合紙片取出用ケース - Google Patents

集合紙片取出用ケース

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敬久 神谷
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株式会社スーパープランニング
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集合紙片を収納し、必要なときに集合紙片か
ら紙片を取り出すためのものであり、特に、残り少なく
なった集合紙片からでも一枚づつ取り出すこと。 【解決手段】 収納体Aと、紙片の開口部6を形成した
蓋体Bと、該蓋体Bに装着した取出部材Cと、ストッパ
ー部材12とからなること。該ストッパー部材12は、
収納した集合紙片Pを開口部6から紙片pを取り出すと
きのみに開口部6の幅方向の一端より他端に向かって円
弧状屈曲して突出し、前記紙片pの下側の集合紙片Pを
押えてなること。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、集合紙片を収納し、必要なときに集合紙片から一枚づつの紙片を取 り出すためのものであり、特に残り少なくなった集合紙片からでも略最後まで一 枚づつ取り出すことができる集合紙片取出用ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、メモを記載したり、書籍,ノート等の特定ページに貼着したりする等の 目的で糊付きの紙片を束状にした集合紙片が多用されている。このような用紙、 付箋等の集合紙片を適当に収容し、且つ必要に応じて前記集合紙片から1枚ずつ 紙片を容易に取出すことができる機構を備えた携帯具として好適なものはほとん ど存在していなかった。そのため、前記集合紙片は、むきだしのまま放置された り或いは携帯されることになるが、そのために集合紙片は汚れ易くなるし、また 、その束がくずれて、紙片がばらばらになるようなことがしばしば生じて、極め て不都合であった。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
そのために、集合紙片を収納し、且つどこにでも携帯することを目的とした収 納ケースが存在する。ところが、このような集合紙片の収納ケース体も、集合紙 片から、紙片を1枚ずつ確実且つ容易に取り出すことができる機構を備えたもの が存在しない。さらに、収納された集合紙片が残り少なくなると、一枚の紙片を 取り出そうとしても、束ごと引きずり出され易くなり、枚数の減少した集合紙片 は、破棄されることが多く、無駄となり、このようなことから使用上極めて不便 であった(図14参照)。
【0004】
【課題を解決する為の手段】
そこで考案者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、本考案を 収納体と、紙片の開口部を形成した蓋体と、該蓋体に装着した取出部材と、スト ッパー部材とからなり、該ストッパー部材は、収納した集合紙片を開口部から紙 片を取り出すときのみに開口部の幅方向の一端より他端に向かって円弧状屈曲し て突出し、前記紙片の下側の集合紙片を押えてなる集合紙片取出用ケースとした ことにより、前記の問題点を解決したものである。
【0005】
【作用】
まず、蓋体Bを開き、収納体Aの集合紙片載台2上に集合紙片Pを載置し、蓋 体Bを閉じる。このとき、集合紙片Pの糊付き側を奥側(枢支部7a側)とする 〔図1(B)参照〕。蓋体Bを閉じると、集合紙片載台2上の集合紙片Pが収納 体Aの底面方向に押圧され、弾性部材3が縮み、該弾性部材3の復元力が生じて 、集合紙片Pが常時,蓋体B側に押圧される状態となる。
【0006】 また、蓋体B内に形成した押え部材8,8は、集合紙片Pの糊付き側を押える ようになっている〔図3(B)参照〕。また、取出部材Cの初期位置は、ストッ パー部材12と被当接部14との間にクリアランスS0 を存在させ〔図4(A) ,(C)参照〕、スライド用貫通孔9に沿って開口部6から最も離れた位置とし ておく〔図3(B)及び図6(A)参照〕。
【0007】 その取出部材Cの撮み部材11をスライド用貫通孔9の長手方向に沿って開口 部6方向に移動させると、可動押圧部10もその撮み部材11の移動に沿って移 動し、可動押圧部10が押さえている集合紙片Pの最上位置の紙片pのみをずら すようにして移動させることになる〔図6(A)乃至(C)参照〕。その最上位 置の紙片pは、次第に開口部6方向に向かうように円弧山形状に膨らむようにし て浮き上がる。
【0008】 そして、取出部材Cの初期位置からの移動量が前記クリアランスS0 以下では 、ストッパー部材12は被当接部14に当接しないので軸方向に圧縮力が生じず 、直線状を維持している。このときの紙片pの状態をとし、このときの紙片p の浮上り量をH1 とする〔図6(B)参照〕。
【0009】 次に、取出部材Cが初期位置からクリアランスS0 を越える移動量S2 となる と、ストッパー部材12は被当接部14に当接し、ストッパー部材12が軸方向 に圧縮され始める。そして、始端ガイド13aと終端ガイド13bとの間におい て円弧山形状の屈曲変形が開始する。この状態における紙片pの状態はとし、 浮上り量はH2 である。また、ストッパー部材12の状態は’とし、該ストッ パー部材12が円弧山形状に屈曲変形した撓み量をT2 とする〔図6(C)参照 〕。
【0010】 そして、取出部材Cがスライド用貫通孔9の端部に達したときに紙片pの状態 はとし、紙片pの浮上り量はH3 であり、ストッパー部材12の状態は’で あり、該ストッパー部材12の始端ガイド13aと終端ガイド13bとの間の円 弧山形状の撓み量をT3 とする。このときの撓み量T3 は最大であり、浮き上が っている最上位置の紙片pの下側の集合紙片Pを押圧している。そして、最上位 置の紙片pを取り出すときに、その下の集合紙片Pが一緒に抜け出すことを防止 し、確実に一枚のみの紙片pを取り出すことができる〔図7(B)及び図8(A ),(B)参照〕。
【0011】 図9は、紙片pの浮上り量とストッパー部材12の撓み量との関係を示す概略 図であり、紙片pの状態乃至状態に変化し、この紙片pの変化に対してスト ッパー部材12が直線状態から円弧山形状の屈曲変形’から屈曲変形’に変 形してゆく状態を示している。また、図10は、この状態をグラフにより示した もので、ストッパー部材12と被当接部14とのクリアランスS0 と同距離内を 取出部材Cが移動する間は、紙片pのみが浮上り、ストッパー部材12は、直線 状であり、円弧山形状に屈曲変形は生じない。
【0012】 そして、取出部材Cが前記クリアランスS0 と同等距離に達すると、紙片pは 状態で浮上り量はH1 となっており、ストッパー部材12は、被当接部14に 当接し円弧山形状の屈曲変形が始まる。さらに、取出部材Cが移動し、紙片pは 状態となり、その浮上り量はH2 となり、そのときのストッパー部材12は、 状態’となり撓み量がT2 となる。さらに、取出部材Cが移動量S3 を移動し スライド用貫通孔9の終端に達したときには、紙片pは状態であり、浮上り量 はH3 となり、ストッパー部材12は、状態’で撓み量T3 となり、この状態 で撓み量は最大で、最上位置の紙片pの下側の集合紙片Pを押さえている。
【0013】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施形態を図面に沿って説明する。本考案の主なる構成は、収 納体Aと、紙片pの取出用の開口部6を形成した蓋体Bと、該蓋体Bに装着した 紙片取出部材Cと、ストッパー部材12とからなる。その収納体Aは、図1(B ),図2(B)及び図3(B)等に示すように、上部が開口した筺状のケース1 の内部に弾性を有して蓋体B側方向に向かってせりあがる機構となる集合紙片載 台2が装着されている。
【0014】 該集合紙片載台2は、ケース1の底面との間に弾性部材3を設けて、該弾性部 材3にて集合紙片載台2が常時上方に押し上げられるようになっている。その弾 性部材3としては、コイルスプリング或いは板バネ等が使用される。
【0015】 次に、蓋体Bは、前記収納体Aに対して開閉自在としたものであり、その蓋体 Bを開けることにより集合紙片Pを収納体A内の集合紙片載台2上に配置するも のである。その蓋体Bは、前記ケース1よりも若干大きく、その収納体Aに重合 状態することができるサイズの蓋部材5が形成され、該蓋部材5には、図1(A ),図2(A)等に示すように、略正方形状の開口部6が形成されている。また 、蓋部材5は、前記ケース1に対して、長手方向の一端側が枢支部7aを回転中 心として、回転状態に開閉動作することができるようになっている。該枢支部7 aは、具体的には突起と孔との構成で、収納体A側の長手方向端部に形成された 突起が蓋体Bの長手方向端部に形成された孔に挿入し、収納体Aと蓋体Bとが枢 支部7aを介して開閉する。
【0016】 該枢支部7aの付近には、図1(B),図2(B)及び図3(B)等に示すよ うに、押え部材8,8が形成されており、蓋部材5をケース1に閉じたときに、 前記集合紙片載台2により弾性的にせりあげられた集合紙片Pを押え部材8,8 により押さえ、その集合紙片Pの頂部位置を固定するものである〔図3(B)参 照〕。その蓋部材5には、後述する紙片取出部材Cのためのスライド用貫通孔9 が形成されている。その収納体Aと蓋体Bとの枢支部7aと反対側にはロック部 7bが形成されている。該ロック部7bにより収納体Aと蓋体Bとの閉状態を固 定する〔図2(B)及び図3(A),(B)参照〕。
【0017】 次に、取出部材Cは、図2(B)に示すように、可動押圧部10と撮み部材1 1とからなり、可動押圧部10が蓋部材5の内側に位置し、撮み部材11が蓋部 材5の外側に位置して装着されるものである。その可動押圧部10と撮み部材1 1とはいずれかの側に形成された連結突片10a〔図中では可動押圧部10側に 一体成形されている。〕にて連結され、該連結突片10aは、前記スライド用貫 通孔9を貫通している。
【0018】 そして、可動押圧部10は、集合紙片Pの最上位置の紙片pに常時,弾性を有 して当接し、撮み部材11をスライド用貫通孔9に沿って移動させることで可動 押圧部10も移動し、集合紙片Pの最上位置の紙片pのみを開口部6箇所で円弧 山形状に浮き上がらせることができる構造となっている〔図3(B)参照〕。そ の可動押圧部10の集合紙片Pとの当接面は、滑りにくい面構造をしており、具 体的には当接面をゴム皮膜としたり、或いはやすり状面とし、集合紙片Pとの当 接部分の摩擦を大きくする。
【0019】 次に、ストッパー部材12は、直線棒状をなし、容易に屈曲し、且つ元の直線 形状に復元する性質を有するものである。そのストッパー部材12は、具体的に は金属材,或いは合成樹脂等の弾性を有する材質から形成されている。また、そ のストッパー部材12は、その断面形状が種々存在し、断面円形状としたストッ パー部材12としたり、長手方向に沿って平板状となる形状としている。
【0020】 その平板状としたタイプであっても、断面形状を長方形状等の矩形状としたも のや,或いは断面楕円形状〔図11(A)参照〕としたものが存在する。特に、 ストッパー部材12を平板状としたタイプでは、ストッパー部材12は矩形状断 面の短辺方向には容易に屈曲し、長辺方向における曲げ変形は生じにくい。従っ て、断面長方形の短辺が集合紙片Pに当接する構造とすることで、開口部6の幅 方向の円弧山形状の屈曲変形が容易となり、且つ集合紙片Pの押えを比較的強固 にできる。
【0021】 また、さらにストッパー部材12の断面形状を楕円としたものでは、紙片pに ひっかかりにくくすることができ、より一層有利である〔図11(B)参照〕。 ストッパー部材12は、その軸方向端部が固定部15に固定される。該固定部1 5は、撮み部材11に形成されており、その撮み部材11の移動に伴って、軸方 向に移動することができる。或いは、その固定部15は、蓋体Bの内部に形成さ れる実施の形態も存在する。
【0022】 ストッパー部材12は、ガイド部13により軸方向の移動をガイドし、且つ被 当接部14に当接することにより円弧山形状の変形をスムーズに行わせるもので ある〔図4(C)参照〕。そのガイド部13は、前記蓋部材5の内面側でストッ パー部材12の軸方向に沿って形成されている。具体的には、蓋部材5に形成し た開口部6の長手方向両側箇所の2箇所に形成された始端ガイド13aと終端ガ イド13bとから構成される。
【0023】 その被当接部14は、蓋部材5に形成され、ストッパー部材12の軸方向に位 置して形成されている。そのストッパー部材12の軸先端は、前記被当接部14 に当接する部分であり、該被当接部14とストッパー部材12先端との間には常 時は適宜なクリアランスS0 が存在している〔図4(A),(C)及び図5(A )等参照〕。そして、取出部材Cの移動を開始しても、クリアランスS0 に相当 する距離を移動するまでは、ストッパー部材12には円弧山形状の屈曲変形は生 じない〔図6(A),(B)参照〕。
【0024】 そして、ストッパー部材12が取出部材Cとともに移動し、その移動量が前記 クリアランスS0 を越えたときに、そのストッパー部材12の軸先端が被当接部 14に当接し、ストッパー部材12が始端ガイド13aと終端ガイド13bとの 間において円弧山形状に屈曲変形し、該屈曲変形が蓋体Bの開口部6の幅方向の 一端側より他端側に向かって突出するものである〔図5(A)及び図8(A)参 照〕。
【0025】 また、図12(A)乃至(C)では、本考案の第2実施の形態が示されており 、図12(A)に示すように、被当接部14は、取出部材Cの可動押圧部10に 一体的に形成し、ストッパー部材12は、蓋体Bに固定部15を介して設ける構 造としたものである。即ち、取出部材Cの移動に伴い被当接部14がストッパー 部材12の軸先端に向かって移動し、被当接部14がストッパー部材12の軸先 端に当接した状態からストッパー部材12に円弧山形状の屈曲変形が生じる〔図 12(B),(C)参照〕。そして、この実施の形態においても、被当接部14 とストッパー部材12の軸先端にはクリアランスS0 が設けられている。
【0026】 図13では、本考案の第3実施の形態が示されており、ガイド部13が開口部 6の長手方向に沿って形成された実施の形態である。即ち、その開口部6の長手 方向端部と蓋体Bの奥側との間の空間においてストッパー部材12が円弧山形状 に屈曲変形するようになっている。この実施の形態では、図13(A)に示すよ うに、開口部6の長手方向に沿って形成され、ストッパー部材12は、そのガイ ド部13と蓋体Bとの内壁面との間を移動し、開口部6と蓋体Bの長手方向の端 部との間にて円弧山形状の屈曲変形が生じる〔図13(A)参照〕。
【0027】 そして、図13(C)に示すように、ストッパー部材12の円弧山形状の屈曲 変形は、集合紙片Pの糊付き側において行われ、最上位置の紙片pとその下の集 合紙片Pとの糊付き部を剥がしつつ、集合紙片Pを押さえることができるのであ る。
【0028】 また、本考案の集合紙片取出用ケースにおいて、図示しないが、収納体Aと蓋 体Bとを透明なプラスチック等の材質で形成したり、或いは収納体Aと蓋体Bの 一部に確認用窓を形成することで集合紙片Pの残量を確認することができる。
【0029】
【考案の効果】
請求項1の考案は、収納体Aと、紙片の開口部6を形成した蓋体Bと、該蓋体 Bに装着した取出部材Cと、ストッパー部材12とからなり、該ストッパー部材 12は、収納した集合紙片Pを開口部6から紙片pを取り出すときのみに開口部 6の幅方向の一端より他端に向かって円弧状屈曲して突出し、前記紙片pの下側 の集合紙片Pを押えてなる集合紙片取出用ケースとしたことにより、本考案の集 合紙片取出用ケースに収納した集合紙片Pの最上位置の紙片pを開口部6から取 り出すときには、ストッパー部材12が開口部6の幅方向の一端より他端に向か って円弧状屈曲して突出し、前記最上位置の紙片pの下側の集合紙片Pのみを押 えつけることができるので、最上位置の紙片pのみを開口部6から確実且つ容易 に取り出すことができ、その紙片pにつられて、残りの集合紙片Pが飛び出すこ とを防止できる。
【0030】 次に、請求項2の考案は、弾性を有してせりあがる集合紙片載台2を設けた収 納体Aと、開口部6を形成した蓋体Bと、該蓋体Bの内部側にて集合紙片Pの最 上位置の紙片pの非糊付き側に当接し且つ移動自在な可動押圧部10と,該可動 押圧部10を蓋体Bの外側より操作する撮み部材11とからなる取出部材Cと、 前記蓋体B側に設けたストッパー部材12と、前記蓋体B側に設けた被当接部1 4とからなり、該ストッパー部材12の先端と被当接部14との間にはクリアラ ンスS0 を設け、ストッパー部材12と被当接部14のいずれか一方が前記取出 部材Cともに移動し、ストッパー部材12は、被当接部14への当接により開口 部6の幅方向の一端側より他端側に向かって円弧状屈曲しつつ突出してなる集合 紙片取出用ケースとしたことにより、そのストッパー部材12が最上位置の紙片 pとその下部の集合紙片Pとの間に滑らかに入り込み易く、集合紙片Pや紙片p を傷めることなく最上位置の紙片pを取り出すことができる。
【0031】 これは、ストッパー部材12と被当接部14のいずれか一方が前記取出部材C ともに移動し、且つストッパー部材12の先端と被当接部14との間にクリアラ ンスS0 が設けられている。そこで、取出部材Cは、クリアランスS0 以内での 移動により、まず集合紙片Pの最上位置の紙片pのみの非糊付き側が移動して、 下方の残りの集合紙片Pより浮き上る。そして、その取出部材Cがクリアランス S0 を越える距離を移動すると、ストッパー部材12の先端が被当接部14に当 接し、このときにストッパー部材12には軸方向に圧縮力が生じて撓みを起こす が、その撓みが開口部6の幅方向中心側に向かって移動する。
【0032】 そのストッパー部材12の撓みは、開口部6の幅方向の一端側より他端側に向 かって円弧山形状に屈曲変形して突出することとなり、該屈曲変形部分(ストッ パー部材12の撓み)が前記浮き上がった最上位置の紙片pと集合紙片Pとの間 に入り込み下方の集合紙片Pを押さえつつ、最上位置の紙片pのみを開口部6よ り取り出しても、それに引きずられて残りの集合紙片Pが開口部6より出てくる ことを略確実に防止することができる。
【0033】 また、前述したように、そのストッパー部材12は、取出部材Cがクリアラン スS0 と同等距離を移動してから円弧山形状の屈曲変形を開始するので、このと きには、取出部材Cの移動距離(クリアランスS0 と同等)の分だけ、すでに紙 片pが浮上りの状態であり、最上位置の紙片pと集合紙片Pとの間にストッパー 部材12の屈曲変形部が入り込み易くなり、且つ入り込むときに、紙片pを傷つ けたり,しわを付けたりするような不都合を防止することができる。
【0034】 次に、請求項3の考案は、請求項2において、前記ストッパー部材12は平板 状としてなる集合紙片取出用ケースとしたことにより、ストッパー部材12は断 面矩形状の短辺方向の屈曲変形は容易であるのに比較して、その長辺方向への屈 曲変形は比較的抑えられるようになるので、ストッパー部材12の断面矩形状の 短辺側を集合紙片Pに当接して押さえることにより、開口部6の幅方向の円弧山 形状の屈曲変形が容易となり、且つ集合紙片Pの押えを比較的強固にできる。
【0035】 次に、請求項4の考案は、請求項2において、前記ストッパー部材12は断面 略楕円形状としてなる集合紙片取出用ケースとしたことにより、そのストッパー 部材12の断面形状を楕円としたことで、そのストッパー部材12の断面楕円形 状とした角部は、円弧状となっており、それゆえに、ストッパー部材12の円弧 山形状の屈曲変形部分が集合紙片Pと,その浮上った最上位置の紙片pとの間に 入り込むときに、集合紙片Pと紙片pに当たっても、ストッパー部材12の断面 楕円状の円弧状角部箇所により滑り易くなり、ストッパー部材12の屈曲変形部 分がスムーズに入り込むことができる〔図11(A),(B)参照〕。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本考案の収納体と蓋体とを閉じた状態
を示す斜視図 (B)は本考案において収納体と蓋体とを開き,内部に
集合紙片を装着しようとする状態を示す斜視図
【図2】(A)は本考案の平面図 (B)は本考案の縦断側面図 (C)は本考案の要部縦断正面図
【図3】(A)は本考案に集合紙片を装着した状態の縦
断側面図 (B)は本考案において蓋体を開いた状態を示す縦断側
面図
【図4】(A)は本考案のストッパー部材装着位置にお
ける縦断側面図 (B)は蓋体の要部を下面側より見た斜視図 (C)は蓋体の裏面図
【図5】(A)は蓋体要部の裏面より見た断面図 (B)はストッパー部材が直線状態の作用を示す斜視図 (C)はストッパー部材が円弧山形状に屈曲変形した作
用を示す斜視図
【図6】(A)は取出部材が初期位置状態とした作用図 (B)は取出部材が距離S0 を移動し,紙片が浮上った
ときの作用図 (C)は取出部材が距離S2 を移動し,浮上った紙片と
集合紙片との間にストッパー部材の円弧山形状の屈曲変
形が入り込んだ状態を示す作用図
【図7】(A)は取出部材が距離S3 を移動し,ストッ
パー部材の円弧山形状の屈曲変形の撓み量が最大となっ
て集合紙片を押さえている状態を示す作用図 (B)は集合紙片から最上位置の紙片を抜き取る状態を
示す作用図
【図8】(A)は紙片を開口部から浮上ったは状態を示
す斜視図 (B)は紙片を開口部から抜き取る状態を示す斜視図
【図9】紙片の浮上り状態とストッパー部材の撓み状態
を示す作用図
【図10】紙片の浮上り状態とストッパー部材の撓み状
態を示すグラフ
【図11】(A)は断面楕円形状としたストッパー部材
が集合紙片と浮上った最上位置紙片との間に入り込もう
とする状態を示す作用図 (B)は(A)の拡大作用図
【図12】(A)は本考案の第2実施の形態を示す蓋体
の裏面図 (B)は(A)のストッパー部材が直線状のときの作用
図 (C)は(A)のストッパー部材が円弧山形状に屈曲変
形したときの作用図
【図13】(A)は本考案の第3実施の形態を示す蓋体
の裏面図 (B)は(A)のストッパー部材が円弧山形状に屈曲変
形した状態の作用図 (C)は(A)のストッパー部材が円弧山形状に屈曲変
形が最上位置の紙片と集合紙片との糊付け部を剥がして
いる状態を示す作用図
【図14】本考案以外のタイプで最上位置の紙片を抜き
取るときに残りの集合紙片が引きずられて全部でてしま
う欠点を示した斜視図
【符号の説明】
A…収納体 B…蓋体 C…取出部材 6…開口部 P…集合紙片 p…紙片 2…集合紙片載台 10…可動押圧部 11…撮み部材 12…ストッパー部材 14…被当接部 S0 …クリアランス

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 収納体と、紙片の開口部を形成した蓋体
    と、該蓋体に装着した取出部材と、ストッパー部材とか
    らなり、該ストッパー部材は、収納した集合紙片を開口
    部から紙片を取り出すときのみに開口部の幅方向の一端
    より他端に向かって円弧状屈曲して突出し、前記紙片の
    下側の集合紙片を押えてなることを特徴とした集合紙片
    取出用ケース。
  2. 【請求項2】 弾性を有してせりあがる集合紙片載台を
    設けた収納体と、開口部を形成した蓋体と、該蓋体の内
    部側にて集合紙片の最上位置の紙片の非糊付き側に当接
    し且つ移動自在な可動押圧部と,該可動押圧部を蓋体の
    外側より操作する撮み部材とからなる取出部材と、前記
    蓋体側に設けたストッパー部材と、前記蓋体側に設けた
    被当接部とからなり、該ストッパー部材の先端と被当接
    部との間にはクリアランスを設け、ストッパー部材と被
    当接部のいずれか一方が前記取出部材とともに移動し、
    ストッパー部材は、被当接部への当接により開口部の幅
    方向の一端側より他端側に向かって円弧状屈曲しつつ突
    出してなることを特徴とした集合紙片取出用ケース。
  3. 【請求項3】 弾性を有してせりあがる集合紙片載台を
    設けた収納体と、開口部を形成した蓋体と、該蓋体の内
    部側にて集合紙片の最上位置の紙片の非糊付き側に当接
    し且つ移動自在な可動押圧部と,該可動押圧部を蓋体の
    外側より操作する撮み部材とからなる取出部材と、前記
    蓋体側に設けたストッパー部材と、前記蓋体側に設けた
    被当接部とからなり、該ストッパー部材の先端と被当接
    部との間にはクリアランスを設け、ストッパー部材と被
    当接部のいずれか一方が前記取出部材とともに移動し、
    ストッパー部材は、被当接部への当接により開口部の幅
    方向の一端側より他端側に向かって円弧状屈曲しつつ突
    出し、前記ストッパー部材は平板状としてなることを特
    徴とした集合紙片取出用ケース。
  4. 【請求項4】 弾性を有してせりあがる集合紙片載台を
    設けた収納体と、開口部を形成した蓋体と、該蓋体の内
    部側にて集合紙片の最上位置の紙片の非糊付き側に当接
    し且つ移動自在な可動押圧部と,該可動押圧部を蓋体の
    外側より操作する撮み部材とからなる取出部材と、前記
    蓋体側に設けたストッパー部材と、前記蓋体側に設けた
    被当接部とからなり、該ストッパー部材の先端と被当接
    部との間にはクリアランスを設け、ストッパー部材と被
    当接部のいずれか一方が前記取出部材とともに移動し、
    ストッパー部材は、被当接部への当接により開口部の幅
    方向の一端側より他端側に向かって円弧状屈曲しつつ突
    出し、前記ストッパー部材は断面略楕円形状としてなる
    ことを特徴とした集合紙片取出用ケース。
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