JP3038837U - 果樹園等用の防護網装置 - Google Patents

果樹園等用の防護網装置

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JP3038837U
JP3038837U JP1996012888U JP1288896U JP3038837U JP 3038837 U JP3038837 U JP 3038837U JP 1996012888 U JP1996012888 U JP 1996012888U JP 1288896 U JP1288896 U JP 1288896U JP 3038837 U JP3038837 U JP 3038837U
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JP1996012888U
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Inventor
俊一 綾野
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名古屋電気株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のものに比べてより安価に製作・構築出
来る果樹園等用の防護網装置を提供する。 【解決手段】 果樹園等の防護区域を包囲する囲い網3
と、その開放頂面を覆う天井網1及びこの天井網1を受
支持する網受棚2と、防護区域に跨がらせて、網受棚の
上側に所定間隔を隔て並列状に張設され、天井網を開閉
させる複数本の引紐6と、此等の引紐の各直下位置に於
いて、天井網に所定間隔を隔てて取着され、引紐6に挿
通させる紐通し環7とを備え、各引紐の夫々の中間箇所
を、天井網の開閉始端bに固着させる構成とした。そし
て、引紐は、防護区域の縁端に近かずくに連れて、網受
棚から上方に隔てられる様に張設するとよい。又、紐通
し環は、省くことも出来る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、果樹園、茶園、花卉栽培圃場等に於いて、防鳥、防虫、防霜、日除 等の目的で設置される、開閉自在の天井網と、囲い網とを備えた果樹園等用の防 護網装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記の防護網装置としては、例えば、実公平7−46135に開示されたもの がある。 この従来装置は、果樹園等の防護区域を包囲する囲い網の開放頂面を、引紐に よって開閉される天井網で覆う構造になっている。 そして、展張された天井網を支持するには、その下側に網受棚を設け、更に、 天井網の上方には、防護区域に跨がらせて複数条の主索を並列状に張設し、各主 索に挿通した複数の吊輪から夫々垂下させた吊線によって、天井網の複数箇所を 垂支する様になっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来装置の大きな難点は、開張された天井網を支えるのに、網受棚による 受支持と、支索及び吊線による垂下支持とを併用している為に、天井網の設置に かなりの手間と経費が掛かることであった。
【0004】 そこで、本考案の目的は、小規模の農家でも採り入れ易い様に、従来のものに 比べてより安価に製作・構築出来る様に改良した果樹園等用の防護網装置を提供 するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する為の、本考案による果樹園等用の防護網装置は、 果樹園等の防護区域を包囲する囲い網3と、 該囲い網3の開放頂面を覆う天井網1及び該天井網1を受支持する網受棚2と 、 防護区域に跨がらせて、前記網受棚2の上側に所定間隔を隔て並列状に張設さ れ、前記天井網1を開閉させる複数本の引紐6と、 該複数本の引紐6の各直下位置に於いて、前記天井網1に所定間隔を隔てて取 着され、前記引紐6を挿通させる紐通し環7とを備え、 前記複数本の引紐6の各中間箇所を、前記天井網1の開閉始端bに固着させる 構成とした。 そして、防護区域の面積が広い場合には、引紐6は、防護区域の縁端に近かず くに連れて、網受棚2から上方に隔てられる様に張設するとよい。 又、防護区域が狭い場合等には、紐通し環7は省くことも出来る。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案を果樹園用の防護網装置に適用した第1実施例に就いて、図1 〜図3を参照しながら説明する。 図3に示した様に、防護区域Aとしての果樹園の敷地周りには、所定間隔を隔 てて主支柱21を斜め外向きに立設し、防護区域A内には、主支柱21の配置間 隔に対応した間隔を隔て、中間支柱22を碁盤目状の配置で立設している。 23は果樹の栽培棚で、各主支柱21及び中間支柱22の中間高さ位置に、格 子状の配置で張り巡らした線材群で構成されている。
【0007】 各主支柱21及び中間支柱22の頂端間には、防護区域Aの上面を覆う天井網 1を受支持する為の網受棚2を、栽培棚23から所定間隔を隔てた高さ位置に、 栽培棚23と同様にして張設している(図1参照)。
【0008】 各主支柱21間には、防護区域Aを包囲する囲い網3を張り巡らしている。 この囲い網3の背丈は、中間支柱22の高さより、所定寸法だけ高く作られて いる。 そして、図2に示した様に、この余分の高さ部分(例えば、25cm前後)は 、囲い網3の外側に折り下げて虫返し片3Aとし、この虫返し片3Aと囲い網3 との間に虫返し用間隙aを形成させている。
【0009】 この虫返し片3Aは、囲い網3に沿って昇って来た害虫が、天井網1との隙間 から、防護区域A内に侵入するのを防ぐ役割を果すものである。 囲い網3の折り下げ箇所には、この折り目に沿わせて、補強用のロープ4を固 着している。
【0010】 天井網1は、その四辺が網受棚2の外側に幾分はみ出る大きさに作り、はみ出 し部分が囲い網3の外側に垂れ下がる様にしている。 そして、この垂下部分が主支柱21と干渉する夫々の箇所には、図1に示した 様に、切れ目1aを設けると共に、この切れ目1aの両縁にはファスナー5を取 着して、切れ目1aを開閉自在に閉ざせる様にしている。
【0011】 天井網1は、防護区域Aの広さに応じて、1枚続きにしてもよいし、防護区域 Aの各一半部分づつを覆う様に2枚に分けて作り、防護区域Aの左右両側に開閉 させる様にしてもよい。 2枚に分けた場合には、その突き合わせ縁端同士を、ファスナーや係止金具( 図示略)によって係脱自在に連結させる。
【0012】 防護区域Aを挟んで対向する各1組の主支柱21,21間には、天井網1を開 閉させる引紐6を、各主支柱21の頂端に設けた通し輪24に挿通させた状態で 張設している。 この引紐6の長さは、対向主支柱21,21間の間隔もよりかなり長く、その 両側部分は地面に垂れ下がらせている。 尚、天井網1が比較的小さくて軽い場合には、通し輪24は設けなくてもよい 。
【0013】 更に、天井網1には、図1に示した様に、各引紐6の直下の所定間隔を隔てた 複数箇所に、引紐6を挿通させる紐通し環7を点綴状に取着している。 各紐通し環7に挿通させた夫々の引紐6の中間箇所は、図1の右側に示した様 に、天井網1の開閉始端bに固着させている。或は、天井網1の左端側を開閉始 端bとしてもよい。
【0014】 図示は省いたが、天井網1には、紐通し環7の取付箇所を補強する為の補強紐 等を、各引紐6の直下箇所に配設して置くとよい。 そして、天井網1が2枚に分けて作られている場合には、各天井網を個別に開 閉させる為の、2本で1組の引紐6が必要になる。
【0015】 次に、防護網装置の使い方を説明する。 天井網1は、少なくても、果実の着果から成熟に至る迄の期間は、害虫や鳥か ら防護する為に、或は、日除け等の目的で網受棚2上に展張させて置く。 然し、この期間中に若し台風が襲来した場合には、網目が細かくて通風抵抗の 大きい天井網1を網受棚2上から取り外さないと、風に吹き飛ばされたり破損し て大きな損害を被ることになる。
【0016】 然し、現実には、この取外しは簡単には行えない。そこで、この装置では、網 受棚2上載置されてカーテン状に水平方向に開閉自在の天井網1を、図3に示し た様に、防護区域Aの縁端箇所に手繰り寄せることになる。
【0017】 これを行うには、先ず、天井網1の四辺のうち、天井網1を手繰り寄せる側の 辺を除く、三方の辺から夫々垂れ下がった部分に設けられた各ファスナー5を開 いて、各主支柱21が天井網1の開閉を妨げない様にする。 又、天井網1が2枚合わせの場合には、その連結用ファスナーや連結金具の係 合も解除する。
【0018】 然る後、防護区域Aの左右両端に夫々垂れ下がっている引紐6の左端側を、図 3中に実線で矢示した様に引っ張ると、その開閉始端bを引紐6に連結されてい る天井網1は、丁度、部屋のカーテンの開閉始端を引っ張って開閉させるのと同 じ様にして、天井網1の全体を防護区域Aの左端箇所に手繰り寄せることが出来 る。 この手繰り寄せた天井網1は、束ねた状態で、固定紐(図示略)を使って主支 柱21や網受棚2等に括り付けてしっかり固定させる。
【0019】 所定間隔を隔てて並列状に配置した複数条の引紐6は、複数人で同時に引いて もよし、1人だけで、各引紐6を順番に少しづつ引っ張る方法を採ることも出来 る。 台風の通過後に、天井網1を再び展張させる時には、今度は、図3の右側に破 線で矢示した様に、引紐6の右側の端を引っ張ればよい。
【0020】 天井網1を展張し終えたら、各ファスナー5を再び閉ざす。又、図示は省いた が、天井網1の要所々々に取着してある括り紐を、網受棚2、主支柱21、中間 支柱22等に括り付ける等して、強風に煽られない様にする。
【0021】 図4は、第2実施例の防護網装置を示している。 第1実施例との相異点は、主支柱21の高さを、中間支柱22に比べて所定寸 法だけ高くし、引紐6は、この高くなった主支柱21の頂端に設けた滑車25に 掛け渡したところにある。 これによって、網受棚2と引紐6との間隔は、天井網1の開き終わり箇所に近 かずくに連れて増大する。
【0022】 この様にして置けば、防護区域Aの縁端箇所に向けて手繰り寄せつつある天井 網1の束が次第に太くなっても、引紐6に押え付けられないので、長大な天井網 1でも、引紐6を楽に引き続けることが出来る。
【0023】 上記実施例では、天井網1に紐通し環7を取着して、網受棚2上の天井網1の 位置決めが確実に行われる様にしているが、防護区域Aが比較的狭い場合等には 、この引紐通し環7を省いても、天井網1がその開閉に伴って位置ずれする不都 合は殆ど起こらない。
【0024】
【考案の効果】
以上の説明によって明らかな様に、本考案による果樹園等用の防護網装置は、 冒頭の述べた従来装置に比べて、以下に列挙した如き実用上の優れた効果を奏す る。 (a) 天井網を吊下支持する為の主索及び吊線が不要になる。 (b) その分、装置の構築に要する資材と労力を目立って節減出来る。 (c) 網受棚と引紐との間隔を、天井網の開き始め箇所では狭く、開き終わ り箇所に向けて増大させたので、長大な天井網でも、支索に妨げられずに楽に開 ける。 (d) 複数列の引紐は、天井網の全面に点綴状に取着した紐通し環に挿通さ せてあるので、天井網の開閉時に位置ずれを起こしたり、突風等に煽られてもバ タ付いたりし難くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を果樹園に適用した第1実施例を示すも
ので、果樹園に防護網装置を設置した状態の要部の拡大
斜視図である。
【図2】同上、防護網装置の要部の側面視図である。
【図3】同上、防護網装置の全体を示した正面図であ
る。
【図4】本考案の第2実施例を示す、図2相当図であ
る。
【符号の説明】
A 防護区域 1 天井網 2 網受棚 2 囲い網 3A 虫返し片 4 ロープ 5 ファスナー 6 引紐 7 紐通し環 a 虫返し用間隙 b 開閉始端 21 主支柱 22 中間支柱 23 栽培棚 24 通し輪 25 滑車

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 果樹園等の防護区域を包囲する囲い網3
    と、 該囲い網3の開放頂面を覆う天井網1及び該天井網1を
    受支持する網受棚2と、 防護区域に跨がらせて、前記網受棚2の上側に所定間隔
    を隔て並列状に張設され、前記天井網1を開閉させる複
    数本の引紐6と、 該複数本の引紐6の各直下位置に於いて、前記天井網1
    に所定間隔を隔てて取着され、前記引紐6に挿通させる
    紐通し環7とを備え、 前記複数本の引紐6の各中間箇所を、前記天井網1の開
    閉始端bに固着させたことを特徴とする果樹園等用の防
    護網装置。
  2. 【請求項2】 果樹園等の防護区域を包囲する囲い網3
    と、 該囲い網3の開放頂面を覆う天井網1及び該天井網1を
    受支持する網受棚2と、 防護区域に跨がらせて、前記網受棚2の上側に所定間隔
    を隔て並列状に張設され、前記天井網1を開閉させる複
    数本の引紐6とを備え、 前記複数本の引紐6の各中間箇所を、前記天井網1の開
    閉始端bに固着させたことを特徴とする果樹園等用の防
    護網装置。
  3. 【請求項3】 前記引紐6は、防護区域の縁端に近かず
    くに連れて、前記網受棚2から上方に隔てられる様に張
    設したことを特徴とする請求項1又は2記載の果樹園等
    用の防護網装置。
JP1996012888U 1996-12-18 1996-12-18 果樹園等用の防護網装置 Expired - Lifetime JP3038837U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7357381B2 (ja) 2021-10-06 2023-10-06 嘉光 鈴木 遮光による凍霜害の回避法

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