JP3038458U - 肘掛け付き応接椅子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 椅子に座って身体を休める場合に、足を前へ
伸ばして、くつろげる肘掛け付きの応接椅子とする。 【解決手段】 椅子本体１の底部に、椅子本体１の底部
より突出し先方部分が上方へ屈曲した長方形の支持枠８
の基部を、椅子本体１の肘掛２の下部より前部に回動可
能に枢着４する。支持枠８の両側部に、上方に向けシリ
ンダー９の基部を枢着１０する。シリンダーロッド１１
の先端に足載台５Ａを起倒可能に枢着１３する。支持枠
８の両側部の下面にガイド車７を設ける。支持枠８の両
側部間で足載台５Ａの前方回動時、支持枠８のストッパ
ーとなる位置に前部の脚６の一本を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は応接室や居間等に置かれるアームチェアやソファ等で肘掛け付きの応 接椅子に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の肘掛け付き応接椅子で足載台を有するものは存在しない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

肘掛け付き応接椅子はゆっくりと座るのに好適で非常にくつろぎ易い椅子であ る。 そして、身体を休める場合、椅子に座っていても足を前へ伸ばしたい気持ちに なることは誰もが経験するところであるが、従来は応接椅子に足載台が付いてい ないので、テーブル上に足を投げ出すか、或いはソファに横に座って足を伸ばす しか方法はなかった。 しかし、テーブル上に足を投げ出すのは行儀が悪く、又ソファに横に座るには 隣に人が座っていると不可能である。

【０００４】 上記点より本考案は椅子に座って身体を休める場合に、足を前へ伸ばして、く つろぐことの可能な肘掛け付き応接椅子を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため本考案肘掛け付き応接椅子は、肘掛の下部に椅子本体 の側部より椅子本体の前部に回動する足載台が収納可能に設けられていることを 特徴とするものである。

【０００６】 上記構成を有する本考案は、足載台を使用する時は肘掛の下部に収納されてい る足載台を椅子本体の前方へ回動し使用する。 そして、不使用時は再び足載台を回動し肘掛の下部に収納する。

【０００７】 又、本考案肘掛け付き応接椅子は、椅子本体の底部に、椅子本体の底部より突 出し先方部分が上方へ屈曲した長方形の支持枠の基部が、椅子本体の肘掛の下部 より椅子本体の前部に回動可能に枢着され、支持枠の両側部に上方に向けシリン ダーの基部が枢着されると共に、シリンダーロッドの先端に足載台が起倒可能に 枢着され、支持枠の両側部の下面にガイド車が設けられ、支持枠の両側部間で足 載台の前方回動時、支持枠のストッパーとなる位置に前部の脚の一本が設けられ ていることを特徴とするものである。

【０００８】 上記構成を有する本考案は、足載台を使用する時は、肘掛の下部に起立して巾 を狭めた状態で収納されている足載台の後部を押せば、足載台と共に支持枠が肘 掛の下部より椅子本体の前部に回動し足載台を椅子本体の前部に回すことができ る（図４及び図５）。 支持枠の回動は支持枠の枢着部を支点として、支持枠の両側部の下面のガイド 車により軽快に行われる。

【０００９】 足載台が椅子本体の前部にくれば、支持枠はそれ以上回動しないように、支持 枠の後方内角部に前部の脚が係合し停止する。 次に、足載台を手前に傾倒すればシリンダーロッドを支点として足載台が倒れ 足載台の裏面が支持枠の上部に支持され使用可能な状態となる（図６）。

【００１０】 そして、使用を終え足載台を肘掛の下部に収納する時は、逆に足載台を起立さ せ、足載台を起立した状態で肘掛の下部へ回動する。

【００１１】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施の形態を図面に基づき説明する。 図１は請求項１の本考案肘掛け付き応接椅子の一実施の形態を示す平面図、図 ２は請求項２の本考案肘掛け付き応接椅子の一実施の形態を示す平面図、図３は 同上の側面図、図４乃至図６は同上の作用を示す斜視図である。

【００１２】 而して、図１に於いて図中１は側部に肘掛２を設けた応接用の椅子本体、３は 椅子本体１の底部に基端を回動可能に枢着４した支持杆であり、支持杆３は椅子 本体１の側部より前部に９０°回動する。 支持杆３は先方が椅子本体１の下面より外方へ突出し、その突出した先方部分 に足載台５が取り付けられている。 足載台５は肘掛２の下部に収納できる範囲の形状及びサイズとする。 支持杆３は椅子本体１の前部の脚６より前方に位置し、脚６が支持杆３の回動 を妨げないようにしている。又、支持杆３の形状は先方部が足載台５の中央付近 に位置するよう屈曲されている。 尚、図中７は支持杆３の下面に設けたガイド車である。

【００１３】 次に図２乃至図６に於いて図１と相当する箇所にはそれと同一符号を付してあ る。 ８は椅子本体１の底部に基端が枢着４され椅子本体１の側部より前部に９０° 回動する長方形の支持枠であり、支持枠８は先方が椅子本体１の下面より外方へ 突出し、その突出した先方部分が９０°上方へ屈曲している。

【００１４】 支持枠８の両側部の下面にガイド車７が設けられている。 又、支持枠８の両側部の前方の角部に前方へ斜上方に向けシリンダー９の基部 が枢着１０され、シリンダーロッド１１の先端に足載台５Ａの枠体１２が垂直方 向に起倒可能に枢着１３されている。

【００１５】 足載台５Ａは下面が開口した横長の箱形状で肘掛２の下部に起立した状態で収 納されるサイズである。 又、支持枠８の両側部間に前部の脚６の一本が設けられ、この前部の脚６は足 載台５Ａの前方回動時、支持枠８の後方内角部８Ａに係合し、支持枠８の９０° 以上の回動を阻止している。

【００１６】 図４乃至図６は足載台５Ａの使用方法を示し、図４及び図５は起立した状態で 肘掛２の下部に収納されている足載台５Ａを押し出し、足載台５Ａを椅子本体１ の側部より前部へ回動する状態を示している。 この回動は椅子本体１の底部の枢着４部を支点として支持枠８が回動すること により行われ、支持枠８の両側部のガイド車７の存在により軽快に行われる。

【００１７】 図６は図５の起立している足載台５Ａを手前に倒し使用している状態を示して いる。足載台５Ａの傾倒はシリンダーロッド１１の先端の枢着１３部を支点とし て足載台５Ａを傾倒させ、足載台５Ａの下面を支持枠８の屈曲した上部先端に載 せることにより固定する。 尚、図面では椅子本体１の肘掛２の片側のみに足載台を設けてあるが、勿論両 側に設けることも可能である。

【００１８】

【考案の効果】

本考案に依れば、椅子に腰掛け足も伸ばしてくつろぎたい場合は、椅子本体の 肘掛の下部に収納されている足載台を、椅子本体の前部へ回動して足を載せるこ とができるため、リラックスした状態でくつろげる。 そして、足載台の不使用時は、足載台を肘掛の下部へ収納できるため、余分の スペースをとられることがなくスペースの有効利用ができると共に、外観も特に 足載台の存在が気に掛かるものではなく、不使用時には足載台の存在が肘掛の支 持台ともなり肘掛の安定化も図れるものであって有用な考案である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施の形態を示す平面図である。

【図２】本考案の一実施の形態を示す平面図である。

【図３】本考案の一実施の形態を示す側面図である。

【図４】本考案の作用を示す斜視図である。

【図５】本考案の作用を示す斜視図である。

【図６】本考案の作用を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 椅子本体 ２ 肘掛 ３ 支持杆 ４ 枢着 ５ 足載台 ５Ａ 足載台 ６ 脚 ７ ガイド車 ８ 支持枠 ８Ａ 内角部 ９ シリンダー １０ 枢着 １１ シリンダーロッド １２ 枠体 １３ 枢着

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 肘掛の下部に椅子本体の側部より椅子本
   体の前部に回動する足載台が収納可能に設けられている
   ことを特徴とする肘掛け付き応接椅子。
2. 【請求項２】 椅子本体の底部に、椅子本体の底部より
   突出し先方部分が上方へ屈曲した長方形の支持枠の基部
   が、椅子本体の肘掛の下部より椅子本体の前部に回動可
   能に枢着され、支持枠の両側部に上方に向けシリンダー
   の基部が枢着されると共に、シリンダーロッドの先端に
   足載台が起倒可能に枢着され、支持枠の両側部の下面に
   ガイド車が設けられ、支持枠の両側部間で足載台の前方
   回動時、支持枠のストッパーとなる位置に前部の脚の一
   本が設けられていることを特徴とする肘掛け付き応接椅
   子。