JP3037930U - 法面における間伐材重合ユニット型法枠構造 - Google Patents

法面における間伐材重合ユニット型法枠構造

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JP3037930U
JP3037930U JP1996012416U JP1241696U JP3037930U JP 3037930 U JP3037930 U JP 3037930U JP 1996012416 U JP1996012416 U JP 1996012416U JP 1241696 U JP1241696 U JP 1241696U JP 3037930 U JP3037930 U JP 3037930U
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清 神山
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清 神山
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 法面が崩壊するのを防止するための強固な法
枠構造を提供する。 【解決手段】 法面に間伐材1の複数本を横向き高さ方
向に重合して成るユニットUを用いて斜め連結格子状に
連続枠体6を組成し、該枠体6を組成する各ユニットU
の間隔置きにアンカ−2を打込んで法面に支持固定して
成る法面における間伐材重合ユニット型法枠構造であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、法面の崩壊を防止するとともに自然にマッチした景観が得られる間 伐材を用いた法枠構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
栃木県は今市、鹿沼、粟野、烏山等林業が大変盛んで、杉、檜等の間抜材が多 量に発生している。それらの間抜材は建築材としては価値が低く、別用途の開拓 が摸索されている。 本考案は、間抜材を土木工事に利用すべく鋭意研究を重ね、地元栃木県には広 大な日光国立公園を擁することもあり、近年特に景観の維持保全も強く求められ ていることを意識し、自然のものである間抜材の丸太をできるだけ生かして利用 することができる土木工事用の構造体を研究開発してきた。
【0003】 通常では、山々の自然の中を通過する林道や高速道路等の路側に添って山肌を 削り落としてできた法面はコンクリ−ト地肌がそのまま露出した味気ない形態の ものが多く、そのようなコンクリ−ト製の法枠により崩壊防止するのではいかに も人工物(自然とマッチしないもの)のような違和感が生じて折角の美しい自然 景観が著しく損われてしまう。 そこで、一部コンクリ−ト地肌に蔦類を付着させたり、その前面に樹木を植込 んだりする対策が各所になされている。しかし見る位置や角度でその地肌が見え 隠れするので誤魔化しの感は否めない。
【0004】 そこで、丸太を使用する構造が行なわれているが、それらは一本一本の丸太を 寝かせてアンカ−で固定し斜面土砂の崩壊を防止する方法が行なわれているが、 土砂の質や傾斜角度によって一本では土砂が乗越えやすく、充分対応しきれない 場合がある。 このために、丸太の等高線に沿って水平配置部分には数本重合して対応する方 法がある。 しかし、斜面土砂の崩壊はまともに直角方向に加重されるので負荷力の逃げ場 がなく、アンカ−の浮きや丸太の僅かな腐食破損などにより容易に崩壊しやすい 難点があった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は上記実情に鑑みてなされたもので、今まで利用価値のなかった間抜材 を利用し、自然の木肌を積極的に化粧面にして自然景観に配慮しつつ、多くの土 砂を受け止めることができ、且つ腐食破損が起こっても容易には倒れない強固な 法枠構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本考案は、法面に間伐材1の複数本を横向き高さ 方向に重合して成るユニットUを用いて斜め連結格子状に連続枠体6を組成し、 該枠体6を組成する各ユニットUの間隔置きにアンカ−2を打込んで法面に支持 固定して成る間伐材重合ユニット型法枠構造である。
【0007】 また、上記構成において、前記アンカ−2が縦杭3であり、ユニットUと縦杭 3とを留め金具4で固定して成るものである。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案の実施の形態を以下図面で説明する。 本考案は、あらかじめ、3mに切断した杉の丸太間伐材の三本をそれぞれその 中心を基準に上下方向に5cm幅で上下に水平面を形成し、両端部を切り揃え1 0cm幅単体の間伐木材1を三本組み合せた状態で連結金具5で固定して長さ3 m幅30cmとなるユニットUを必要枚数分を製作する。
【0009】 そして、法面に前記ユニットUを横向き縦に用いて、図1及び図3に示すよう に、それらを法面傾斜方向に対して斜方向に連続枠体6を組成し、前記ユニット Uの端部連結部(図2に示す)と中間部にアンカ−2を前記ユニットU傾斜下側 の側面に接して1.5mの間隔置きに法面に打込んで支持固定する。
【0010】 前記アンカ−2には、金属棒、丸太3等の各種形態ある。 間伐丸太を縦杭3として使用する場合には、図2に示すように、ユニットUを 留め金具4でその縦杭3に固定する。その留め金具4には、ボルト、鉄板、鉄線 などが使用できる。
【0011】
【考案の効果】
本考案は上記構成であり、間伐材1を連結金具5等で複数本重合してユニット Uとして用いるので、木材がバラバラではなく、板状の一体物として一度に広い 面積を施工することが可能となり、高能率で簡単且つ確実に法枠が完成する。 また、前記ユニットUの数箇所にアンカ−2を法面に打込み支持固定して且つ それらを斜め連結格子状に連続枠体6を組成するので、ユニットUの高さによっ てこの内部に多量の土砂容量を確保でき、また斜め組みとすることで下方への直 接的な加重が横方向に分散緩和され、また構造が留め金具4で連続固定された連 続枠体6なので全体強度が確保され容易に崩壊することのない強固な法枠ができ る。
【0012】 また、従来の構造ではコンクリ−ト製に較べると材質の外観によって自然景観 に溶け込み、またユニットUにより木材特有の存在感のある構造が得られ、観光 地の自然景観を守るとともに、全国各地の大量に発生する杉、檜等の間抜材の利 用分野が広がり各地の地場産業の発展にも大きく寄与することが期待される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の縦断側面図。
【図2】ユニット連結部の縦杭部分の要部を示す縦断側
面図。
【図3】本考案の正面図。
【符号の説明】
1 間伐材 2 アンカ− 3 縦杭 4 留め金具 5 連結金具 6 連続枠体 U ユニット

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 法面に間伐材(1)の複数本を横向き高
    さ方向に重合して成るユニット(U)を用いて斜め連結
    格子状に連続枠体(6)を組成し、該枠体(6)を組成
    する各ユニット(U)の間隔置きにアンカ−(2)を打
    込んで法面に支持固定して成る法面における間伐材重合
    ユニット型法枠構造。
  2. 【請求項2】 アンカ−(2)が縦杭(3)であり、ユ
    ニット(U)と縦杭(3)とを留め金具(4)で固定し
    て成る請求項1の法面における間伐材重合ユニット型法
    枠構造。
JP1996012416U 1996-11-19 1996-11-19 法面における間伐材重合ユニット型法枠構造 Expired - Lifetime JP3037930U (ja)

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