JP3037900U - ブラシ状マッサージ器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 頭部の筋肉組織の緊張を和らげ、血行を良く
し、毛髪の成育を促す、電動式のブラシ状マッサージ器
を提供する。 【解決手段】 偏心錘を取付けたモーターが固着された
ブラシ状本体と、多数のピン状突起が植設され、ピン状
突起が外方に向けて突出するよう周縁部において該ブラ
シ状本体に固定された弾性体とよりなり、偏心錘に起因
するモーターによるブラシ状本体の振動が、弾性体を介
してピン状突起に伝達されるよう構成した。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ブラシ状マッサージ器、詳しくは、ブラシ状本体にバイブレーター を取付け、ブラシのピン状突起に微振動を与えるマッサージ器に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

頭部の毛髪の整髪と艶出し、及び頭部皮膚の血行を高めて毛髪の成育を助長す るため、種々のブラシが提案され使用されている。しかしながら、長時間のブラ ッシングは、手が疲労するばかりか頭皮を傷つける恐れもある。また、バイブレ ーターを用いたマッサージ器は種々知られているが、主として身体に使用されて るもので、頭部に使用出来るものは知られていない。また、鉄等の金属で囲まれ た磁気遮蔽空間での生活では、磁気不足による筋肉のこり、痛みを生じることが 多い。このような点も考慮されたブラシも知られていない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そこで、本考案は、頭部の筋肉組織の緊張を和らげ、血行を良くし、毛髪の成 育を促す、電動式のブラシ状マッサージ器を提供することを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案のブラシ状マッサージ器は、偏心錘を取付けたモーターが固着されたブ ラシ状本体と、多数のピン状突起が植設され、ピン状突起が外方に向けて突出す るよう周縁部において該ブラシ状本体に固定された弾性体とよりなり、偏心錘に 起因するモーターによるブラシ状本体の振動が、弾性体を介してピン状突起に伝 達されるよう構成されている。

【０００５】 多数のピン状突起の全部もしくは特定数のものについてピン頭部上に永久磁石 を接着等の手段によって取付けることにより、頭皮，頭部筋肉組織の血液循環を より促進し、自律神経の機能に変化を与え、頭重感，頭痛をやわらげ、上記振動 による効果を更に高めることが出来る。

【０００６】 また、ピン状突起を植設した弾性体をブラシ状本体に取付ける際に、該弾性体 とブラシ状本体との間に空間を形成するようにゴム，合成樹脂等よりなる弾性体 を成形し、弾性体周縁をブラシ状本体に固定することによって、弾性体の振動を 増幅し、より効果的にピン状突起を頭部に微妙な振動を生ぜしめることが出来る 。更に、弾性体には弾性力を高めるために、該空間と外気が流通するよう、空気 穴を適宜設けることが好ましい。

【０００７】 本考案のブラシ状マッサージ器は、モーターと電源との間に作動スイッチが設 けられるが、ピン状突起の振動の大きさを随時変更することが出来るよう、可変 スイッチを使用することが望ましい。

【０００８】 上記本考案によるブラシ状マッサージ器は、上記において頭部のマッサージ器 として説明したが、ブラシ柄部を有するので握りやすく、頭部のみならず、肩， 首等，任意の箇所のマッサージに使用できるものである。

【０００９】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の実施の形態の一例を、図面に基づいて説明する。

【００１０】 図１はブラシ状マッサージ器の側断面図である。ブラシ状マッサージ器は、ブ ラシ状本体１のブラシ頭部２にモーター室３を設け、モーター４をブラシ状本体 に固定する。モーター４のモーター軸５には偏心錘６を固着し、モーター軸の回 転に伴って偏心錘６の回転により、ブラシ状本体１が振動するよう構成する。モ ーター室３は、カヴァー７で覆われる。モーター４は、作動スイッチ８を介して 電源である電池９に連結されている。作動スイッチ８としては可変スイッチが用 いられる。作動スイッチ８と電池９を収納する電池室１０はブラシ柄部１１に設 けられる。

【００１１】 ピン状突起１２は合成樹脂等の成形によって得られ、ピン基部１３周縁には弾 性体１４に設けられた貫通孔１５内で弾性体１４と嵌合する嵌合溝１６が設けら れている。ピン状突起１２のピン頭部１７には、永久磁石１８が接着剤等により 固定される。

【００１２】 上記のように、貫通孔１５内にピン状突起１２をそれぞれ嵌合植設した弾性体 １４は、ブラシ状本体１のブラシ頭部２上面周縁部１９に沿って固着され、中空 室２０を両者間に形成する。弾性体１４には、中空室２０と外気とを連通する空 気穴２１を適宜設けることができる。

【００１３】 上記のような構成のブラシ状マッサージ器において、作動スイッチ８をＯＮに することによりモーター４の回転と共に偏心錘６が回転してブラシ状本体１を振 動させる。ブラシ状本体１の振動は、ブラシ状本体１に固着された弾性体１４に 伝達され、中空室２０によって増幅されてピン状突起１２を微振動させる。ピン 状突起１４のピン頭部１７もしくはピン頭部１７上に設けられた磁石１８を頭皮 に圧接して微振動による柔らかい刺激を頭部に与える。

【００１４】

【考案の効果】

本考案によるブラシ状マッサージ器は、上記のようにして電動により生ずるピ ン状突起先端に設けられた磁石の微振動により頭部筋肉組織を軽く刺激し、更に 永久磁石の磁気により血液循環をより促進して緊張を和らげ、血行を促進し、毛 髪の成育を促すと共に、精神的にもリラックスさせる効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるブラシ状マッサージ器の一具体例
を示す側断面図である。

【符号の説明】

１ ブラシ状本体 ４ モーター ６ 偏心錘 ８ 作動スイッチ １２ ピン状突起 １４ 弾性体 １７ ピン頭部 １８ 永久磁石 １９ 弾性体周縁部 ２０ 中空室

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 偏心錘を取り付けたモーターが固着され
   たブラシ状本体と、多数のピン状突起が植設されピン状
   突起が外方に向けて突出するよう、周縁部において該ブ
   ラシ状本体に固定された弾性体とを有し、偏心錘に起因
   するモーターによるブラシ状本体の振動が弾性体を介し
   てピン状突起に伝達されるよう構成されたブラシ状マッ
   サージ器。
2. 【請求項２】 多数のピン状突起のピン頭部に、永久磁
   石が取付けられている請求項１に記載のブラシ状マッサ
   ージ器。
3. 【請求項３】 該弾性体がブラシ状本体との間に空間を
   形成するよう弾性体周縁部においてブラシ状本体に固定
   されている請求項１又は２に記載のブラシ状マッサージ
   器。
4. 【請求項４】 該モーターには、電源との間に可変スイ
   ッチが設けられ、ピン状突起の振動の大きさが変更可能
   とされている請求項３に記載のブラシ状マッサージ器。