JP3037820U - クリップコーム - Google Patents

クリップコーム

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JP3037820U
JP3037820U JP1996006258U JP625896U JP3037820U JP 3037820 U JP3037820 U JP 3037820U JP 1996006258 U JP1996006258 U JP 1996006258U JP 625896 U JP625896 U JP 625896U JP 3037820 U JP3037820 U JP 3037820U
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欽儒 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れるクリップコームを提供する。 【解決手段】 ベース片部及び固定片部は弾性を有する
素材により一体に形成されており、ベース片部と固定片
部との間にはヒンジ部が形成されると共に、ベース片部
には上記ヒンジ部を介して折曲された固定片部を係止す
る係止部が設けられている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本発明は、クリップコームに係り、特に、髪を確実に束ねて固定することがで きるクリップコームに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、髪の毛を適宜の状態に束ねて固定するために、いわゆるブロークリ ップといわれる装飾品が多く出回っている。 このようなブロークリップは、樹脂製又は金属製のベース片部と、このベース 片部に固定された髪の毛を固定する金属製の髪押さえ片部とを有し、上記髪押さ え片部によりベース片部に髪の毛を押しつけ固定することにより、所定量の髪の 毛を束ねて固定するように構成されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、このような従来のブロークリップにあっては、髪の毛を髪押さえ片 部に押しつけ固定して髪の毛を固定するように構成されていたため、着用後にズ レ落ちる場合が多かった。 そこで、図14に示すように、同一出願人により、ベース片部31に櫛片部3 2を固定し、この櫛片部32に髪の毛を梳くようにして固定し、その上から、髪 押さえ片部33により固定するように構成したクリップコーム27が提案されて いた。
【0004】 そして、このような従来のクリップコーム27にあっては、金属製の髪押さえ 片部33の一端は回動可能にヒンジ34により固定されると共に他端には係合部 35が形成されている。 上記髪押さえ片部33の係合部35は、髪押さえ片部33の幅方向の中央部を 切り起こし、この切り起こし片部の両側部を裏面部側へ膨出させて一対の係合片 36,36としている。
【0005】 一方、ベース片部31の係止部は、側面L字状に形成された一対の係合突片3 7,37とこの係合突片37,37をベース片部31の幅方向に拡開又は縮閉さ せうる一対の把持片部38,38とを備えている。 そして、この髪押さえ片部33により髪を固定する場合には、上記把持片部3 8,38を指で把持し、一対の係合突片37,37の先端部を互いに縮閉させる ようにして、上記髪押さえ片部33の係合部35の一対の係合片36,36にそ れぞれ係合させて、髪押さえ片部33をベース片部31の端部に固定させるよう に構成されている。
【0006】 従って、上記髪押さえ片部33を開放する場合には、上記一対の把持片部38 ,38を指で掴み、一対の係合片36,36を互いに拡開させて髪押さえ片部3 3の係合部35との係合を解除する。 このように構成された従来のクリップコーム30にあっては、髪押さえ片部3 3をベース片部31に固定する場合には、上記のように、髪押さえ片部33の係 合部35及びベース片部31の把持片部38,38及び係合突片37,37は、 単に、金属製の板材を折曲して形成されていたのみであるため、使用期間が長く なるにつれて破損する虞があった。
【0007】 従って、把持片部38,38及び係止突片37,37が破損してしまった場合 には、クリップコームとして使用できなくなってしまうという不具合が存してい た。 そこで、請求項1記載の考案の技術的課題は、耐久性に優れるクリップコーム を提供することにある。
【0008】 請求項2及び3記載の考案の技術的課題は、請求項1記載の考案の技術的課題 に加えて、より髪の毛を固定し易いクリップコームを提供することにある。 請求項4及び5記載の考案の技術的課題は、請求項1又は2記載の考案の技術 的課題に加えて、固定片部及びベース片部の間に、量の多少に拘わらず髪の毛を 挟んで固定することが可能なクリップコームを提供する点にある。
【0009】 請求項6記載の考案の技術的課題は、請求項1記載の考案の技術的課題に加え て固定片部を固定し易いクリップコームを提供することにある。 請求項7記載の考案の技術的課題は、請求項1記載の考案の技術的課題に加え より軽量なクリップコームを提供することにある。 請求項8記載の考案の技術的課題は、請求項1記載の考案の技術的課題に加え て、固定片部をベース片部に固定し易いクリップコームを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような技術的課題解決のため請求項1記載の考案にあっては、ベース片部 11と、髪をベース片部11へ固定しうる固定片部12とを有し、髪に着用して 使用できるクリップコームにおいて、ベース片部11及び固定片部12は弾性を 有する素材により一体に形成されており、ベース片部11と固定片部12との間 にはヒンジ部13が形成されると共に、ベース片部11には上記ヒンジ部13を 介して折曲された固定片部12を係止する係止部14が設けられ、固定片部12 をヒンジ部13を介してベース片部11側に弾性変形させて折曲させ、固定片部 12の端部を上記係止部14に係止させて髪を束ねることを特徴とする。
【0011】 従って、請求項1記載の考案により髪を束ねようとする場合には、上記ベース 片部11上に束ねようとする髪を置き、固定片部12をヒンジ部13を介して折 曲させて、固定片部12の端部を上記ベース片部11の係止部に係止させること により髪を束ねてクリップコーム10に固定する。 その結果、請求項1記載の考案にあっては、従来のような、金属製のベース片 部及び、金属片部により形成され、金属片を切り起こして形成された一対の把持 片部及び係合片部により係合させるようには構成されていないため、長期間使用 した場合であっても、係合部位が破損する虞がなく、耐久性に優れるクリップコ ームを提供することができる。
【0012】 請求項2記載の考案にあっては、上記ベース片部11は平面が全体略長法形状 に形成されると共にこのベース片部11の表面側には突起部19が形成され、こ の突起部19は、所定間隔をおいてベース片部11の長さ方向に沿って並列して 設けられた複数の突起20,21により構成されていることを特徴とする。 請求項3記載の考案にあっては、上記突起部19には、長突起20及び短突起 21が交互に設けられていることを特徴とする。
【0013】 従って、請求項2又は3記載の考案にあっては、上記突起部19に髪を絡ませ ることにより髪にクリップコーム10をより確実に固定することができる。 請求項4記載の考案にあっては、上記ベース片部11の長さ方向端部は、固定 片部12側に膨出するように形成され、この膨出部25には上記係止部14が突 設されていることを特徴とする。
【0014】 また、請求項5記載の考案にあっては、上記固定片部12の外側面部側には、 上記係止部14が係止する溝部24が固定片部12の長さ方向に沿って形成され ていることを特徴とする。 従って、請求項4又は5記載の考案にあっては、髪の毛26の量の多少に拘わ らず、クリップコーム10を髪に固定することができる。
【0015】 即ち、髪の毛26の量が少ない場合には、上記固定片部12とベース片部11 との間に挟み、固定片部12をそのままベース片部11に係合させればよい。 一方、多量の髪の毛26を固定片部12及びベース片部11の間に挟んで固定 しようとする場合には、上記固定片部12を反ベース片部11側に撓め、固定片 部12とベース片部11との間により大きな空隙を形成し、その空隙の中に髪の 毛26を配置する。
【0016】 この場合、固定片部12はベース片部11に係止させた状態のまま、反ベース 片部11側へ撓め、この状態で固定片部12とベース片部11との間に髪の毛2 6を配置し、上記固定片部12のベース片部11側への撓みにより生ずる反発力 により髪の毛26をベース片部11に固定する。 この場合、上記係止部14は、上記固定片部12の表面部側に形成された溝部 24内を摺動して適宜位置にて固定片部12に係合した状態を保つ。
【0017】 その結果、請求項4又は5記載の考案にあっては、髪の毛26の量の多少に拘 わらず、固定片部12とベース片部11との間に挟んで固定することができる。 請求項6記載の考案にあっては、上記固定片部12はベース片部11の幅寸法 よりも小さく形成されていることを特徴とする。 従って、請求項6記載の考案にあっては、固定片部12が細幅に形成されてい るため、髪を束ねる際に、固定片部12とベース片部11との間に髪の毛26を 纏め易い。
【0018】 その結果、請求項6記載の考案にあっては、髪の毛26を纏め易いクリップコ ーム10が提供される。 請求項7記載の考案にあっては、上記ベース片部11及び固定片部12は合成 樹脂により形成されていることを特徴とする。 従って、請求項7記載の考案にあっては、ベース片部11及び固定片部12を 一体成形により作製することができる。
【0019】 その結果、請求項7記載の考案にあっては、製作容易なクリップコーム10を 提供することができる。また、請求項7記載の考案にあっては、合成樹脂により 形成されているため、軽量なクリップコーム10を提供することができる。 請求項8記載の考案にあっては、上記係止部14は、ベース片部11の幅方向 一端部に設けられた側面逆J字状の係止片15と、ベース片部11の幅方向他端 部に設けられたガイド片16とにより形成されていることを特徴とする。
【0020】 請求項8記載の考案にあっては、固定片部12を上記ガイド片16に沿わせな がら係止片15に係止させることができる。 その結果、請求項8記載の考案にあっては、固定片部12をベース片部11に 容易に固定することができる。
【0021】
【考案の実施の形態】
以下、添付図面に示す実施例に基づき、本考案を詳細に説明する。 図1は本考案に係るクリップコームの一実施例を示す斜視図、図2は本考案に 係るクリップコームの一実施例を示す斜視図、図3は本考案に係るクリップコー ムの一実施例を示し、固定片部をベース片部に固定する状態を示す横断面図、図 4は本考案に係るクリップコームの一実施例を示し、固定片部をベース片部に固 定する状態を示す横断面図、図5は本考案に係るクリップコームの一実施例を示 し、固定片部をベース片部に固定する状態を示す横断面図、図6は本考案に係る クリップコームの一実施例を示し、固定片部をベース片部に固定して、少ない量 の髪の毛を固定する状態を示す縦断面図、図7は本考案に係るクリップコームの 一実施例を示し、固定片部をベース片部に固定して、やや多い量の髪の毛を固定 する状態を示す縦断面図、図8は本考案に係るクリップコームの一実施例を示し 、固定片部をベース片部に固定して、多量の髪の毛を固定する状態を示す縦断面 図、図9は本考案に係るクリップコームの一実施例を示す側面図、図10は本考 案に係るクリップコームの一実施例を示す平面図、図11は本考案に係るクリッ プコームの他の実施例を示す斜視図、図12は本考案に係るクリップコームの他 の実施例を示す斜視図、図13は本考案に係るクリップコームの他の実施例を示 す斜視図、図14は従来のクリップコームを示す分解斜視図である。
【0022】 図1、図2及び図9、図10に示すように、本考案に係るクリップコーム10 は、ベース片部11と、髪をベース片部へ11固定しうる固定片部12とを有し ており、ベース片部11及び固定片部12は弾性を有する素材により一体に形成 されている。 本実施の形態にあっては、クリップコーム10はポリプロピレンにより形成さ れ、上記ベース片部11は細長長方形状に形成され、上記固定片部12はベース 片部11よりも細幅の略長法形状に形成されている。
【0023】 そして、上記ベース片部11と固定片部12との間にはヒンジ部13が形成さ れている。このヒンジ部13は、ベース片部11及び固定片部12の肉厚よりも 薄く、ベース片部11及び固定片部12の厚さ寸法の約1/2の厚さに形成され ている。 上記ベース片部11は、反固定片部12方向に膨出するように形成されると共 にベース片部11の長さ方向端部は、固定片部12側に膨出するように、側面略 S字状に湾曲して形成されており、この膨出部25には、固定片部12を係止す る係止部14が設けられている。
【0024】 この係止部14は、ベース片部11の長さ方向の先端部に設けられており、ベ ース片部11の幅方向一端部に設けられた側面逆J字状の係止片15と、ベース 片部11の幅方向他端部に設けられたガイド片16とにより形成されている。 上記係止片15とガイド片16とは略対向するように配置され、ガイド片16 は、係止辺15に向かって下降するなだらかな傾斜面17を有している。
【0025】 一方、上記係止片15はその係止端部18が、このガイド片の傾斜面17方向 に突出するように配置されている。 また、ベース片部11の表面側には突起部19が形成されている。この突起部 19は、ベース片部11の幅方向両端部に一対に形成された突起列23,23に より形成され、これらの突起列23,23は、夫々、所定間隔をおいてベース片 部11の長さ方向に沿って並列して設けられた複数の突起により構成されている 。
【0026】 即ち、各突起列22,23は、長突起20及び短突起21により構成され、各 突起20,21は、ベース片部11上に略垂直に突設されている。 上記ベース片部11の長さ方向の略中央部においては、長突起20及び短突起 21が交互に設けられている。 長突起20は、ベース片部11の長さ方向に亘って互いに一定の間隔をおいて 多数突設されていると共に、各突起列23の中央部においては、これらの互いに 隣接する長突起20,20の間の略中点に、各列それぞれ5個の短突起21が突 設されている。そして、この短突起21の長さは、長突起20の約1/3程度に 形成されている。
【0027】 一方、上記固定片部12は、ベース片部11方向へ突出するように湾曲して形 成されており、固定片部12の先端部の外側面部側には、上記係止部が係止する 溝部24が長さ方向に沿って形成されている。 以下、本実施の形態に係るクリップコーム10の作用について説明する。 従って、本実施の形態に係るクリップコーム10を用いて髪を束ねようとする 場合には、上記ベース片部11上に束ねようとする髪を置き、固定片部12をヒ ンジ部13を介して弾性変形により折曲させ、固定片部12の端部を上記ベース 片部11の係止部14に係止させることにより髪を束ねてベース片部11に固定 する。
【0028】 この場合、図3乃至5図に示すように、固定片部12をベース片部11に固定 する場合には、固定片部12を上記ガイド片16の傾斜面17に沿わせて滑らせ れば、自然に、係止片15が固定片部12に形成された溝部24に係合する。 固定片部12が係止片15に係止された場合には、ベース片部11上に設けら れた突起部19を構成する突起列22,23に髪の毛が絡み付くため、クリップ コーム10は使用者の髪の毛に強固に固定される。特に、本実施の形態にあって は、各突起列22,23が長突起20及び短突起21とにより構成されているた め、髪の毛の量の多少に拘わらず髪の毛が突起部19に絡み付きやすい。
【0029】 また、本実施の形態にあっては、上記突起部19の突起は、基板の幅方向両側 に設けられているため、使用者の髪の毛を巻き込み易く、髪を束ねて固定し易い 、という効果を奏する。 また、本実施の形態にあっては、上記固定片部12がポリプロピレンにより形 成されているため、図6乃至図8に示すように、装着者の髪の毛26の量により 適宜、調整して着用することができる。
【0030】 即ち、髪の毛の量が少ない場合には、図6に示すように、固定片部12を成形 された状態のままの形状で、ベース片部11に固定する。また、髪の毛26の量 がやや多い場合には、図7に示すように、固定片部12は、髪の毛26により反 ベース片部11側へ押圧されてやや弾性変形し、反ベース片部11側に撓んだ状 態でベース片部11に固定される。この場合、固定片部12が弾性変形している ため、ベース片部11方向に対する付勢力が働き、その結果、髪の毛26はベー ス片部11に対して強固に固定される。
【0031】 また、長突起20及び短突起21に髪の毛26を巻き付かせた状態で固定片部 12により固定するように構成されているため、髪の毛26への充分な摩擦力を 確保することができ、使用している際にずれ落ちることがない。 さらに、ベース片部11の表面部に至るまで、充分に髪の毛26を収容して固 定することができるため、使用者の頭部に密着して装着することができ、装着し たまま運動を行ったり、激しい動作を行った場合であっても、脱落することはな い。
【0032】 さらに、図8に示すように、多量の髪の毛26をベース片部11と固定片部1 2との間に挟んだ場合には、固定片部12は同様に弾性変形して、反ベース片部 11側へ膨出する。この場合、固定片部12は、ヒンジ部13と係止片15とを 結ぶ線よりもさらに反ベース片部11側に弾性変形し、固定片部12の応力はヒ ンジ部13及び係止片15とにより支持される。
【0033】 この場合、固定片部12の表面側には、溝部24が設けられ、上記係止部14 の係止端部18はこの溝部24に係止しており、固定片部12の弾性変形に従っ て、上記係止部14の係止端部18は溝部24内をヒンジ部13方向へ摺動する ため、固定片部12の弾性変形に際し、何等、係止部14が妨げとなることはな い。
【0034】 従って、固定片部12はこの位置より更に反ベース片部11側へ、ベース片部 11に固定されたまま弾性変形することが可能となり、さらに多量の髪の毛26 を固定片部12とベース片部11との間に挟んで保持することができる。 なお、上記実施の形態にあっては、クリップコーム10がポリプロピレンによ り形成された場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定されず、ナイロン、 ポリエチレン等の合成樹脂であってもよく、また、弾性変形しうる素材であれば 合成樹脂に限定されない。
【0035】 また、出願人は、本実施の形態に係るクリップコーム10を、1秒間に2回の 速度で固定片部12をベース片部11との間で開閉する耐久試験を行ったが、1 0時間経過後も上記ヒンジ部13が何等破損することもなく、本実施の形態に係 るクリップコーム10が充分に長期の使用に耐えうるものであることが判明して いる。
【0036】 また、本実施の形態にあっては、ベース片部11が側面略S字状に湾曲して形 成されている場合を例に説明したが、上記実施の形態に限定されず、ベース片部 11は平板状に形成されていてもよい。 また、ベース片部11の形状が平面長法形状の場合を例に説明したが、上記実 施の形態に限定されず、様々な形状に形成することができる。
【0037】 更に、図11乃至図12に示すように、短突起を設けずに、各突起28の先端 がベース片部11の曲線と同様の曲線を描くような長さにすると共に、側面から 見た場合に、各突起28が長さ方向において交互に配置されるように設けること も可能である。 各突起28をこのように構成した場合には、髪の毛26が上記実施例同様に絡 み付きやすく、髪の毛26に固定し易くずれ落ちにくいクリップコーム27を提 供することができる。
【0038】 また、本実施の形態にあっては、上記ベース片部11が固定片部12よりも幅 広の長法形状に形成された場合を例に説明したが、上記ベース片部11をより幅 狭に形成し、全体としてより小型に形成することもできる。 このようにベース片部11を幅狭に形成した場合には、このベース片部11に 更に、髪飾りを固定して使用することも可能である。また、このように髪飾りを 別個に取り付けて使用する際には、ベース片部11に予め、髪飾り固定用の孔部 を開設しておき、これらの孔部に髪飾りを固定するものである。
【0039】 また、図13図は本考案に係るクリップコームの他の実施の形態を示す。 本実施の形態に係るクリップコーム40にあっては、係止部41の形状、突起 部19の大きさ及びベース片部11及び固定片部12の厚さが異なっている。 即ち、係止部41は、上記図1に示すクリップコーム10の係止部14とは異 なり、より低く形成された係止片42と、この係止片42よりも更に低く形成さ れ、係止片42側に傾斜面44を有するガイド片43とにより構成されている。
【0040】 また、上記各実施の形態に係るクリップコーム27,30とは異なり、突起部 19はより短く、ベース片部11の長さ方向中央部にのみ形成されている。 更また、ベース片部11及び固定片部12の厚さ寸法はより厚く形成され、特 に、ベース片部11は髪の飾りとして形成されている。 このように、本考案に係るクリップコームにあっては、様々な変形が可能であ り、上記各実施の形態に限定されない。
【0041】
【考案の効果】
請求項1記載の考案にあっては、従来のような、金属製のベース片部及び金属 片部により形成され、金属片を切り起こして形成された一対の把持片部及び係合 片部により係合させるようには構成されていないため、長期間使用した場合であ っても、把持片部及び係合片部が破損する虞がなく、耐久性に優れるクリップコ ームを提供することができる。
【0042】 請求項2又は3記載の考案にあっては、上記突起部により髪をより確実に固定 することができる。 請求項4又は5記載の考案にあっては、髪の毛の量の多少に拘わらず、髪の毛 を固定片部とベース片部との間に挟み、固定することができる。 請求項6記載の考案にあっては、固定片部を固定し易く、髪を纏め易いクリッ プコームが提供される。
【0043】 請求項7記載の考案にあっては、製作容易なクリップコームを提供することが できる。また、合成樹脂により形成されているため、軽量なクリップコームを提 供することができる。 請求項8記載の考案にあっては、固定片部をベース片部に容易に固定すること ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案に係るクリップコームの一実施例を示
し、固定片部を開放した状態を示す斜視図である。
【図2】 本考案に係るクリップコームの一実施例を示
し、固定片部をベース片部に固定した状態を示す斜視図
である。
【図3】 本考案に係るクリップコームの一実施例を示
し、固定片部をベース片部に固定する状態を示す横断面
図である。
【図4】 本考案に係るクリップコームの一実施例を示
し、固定片部をベース片部に固定する状態を示す横断面
図である。
【図5】 本考案に係るクリップコームの一実施例を示
し、固定片部をベース片部に固定する状態を示す横断面
図である。
【図6】 本考案に係るクリップコームの一実施例を示
し、固定片部をベース片部に固定して、少ない量の髪の
毛を固定する状態を示す縦断面図である。
【図7】 本考案に係るクリップコームの一実施例を示
し、固定片部をベース片部に固定して、やや多い量の髪
の毛を固定する状態を示す縦断面図である。
【図8】 本考案に係るクリップコームの一実施例を示
し、固定片部をベース片部に固定して、多量の髪の毛を
固定する状態を示す縦断面図である。
【図9】 本考案に係るクリップコームの一実施例を示
す側面図である。
【図10】 本考案に係るクリップコームの一実施例を
示す平面図である。
【図11】 本考案に係るクリップコームの他の実施例
を示す斜視図である。
【図12】 本考案に係るクリップコームの他の実施例
を示す斜視図である。
【図13】 本考案に係るクリップコームの他の実施例
を示す斜視図である。
【図14】 従来のクリップコームを示す分解斜視図で
ある。
【符号の説明】
10 クリップコーム 11 ベース片部 12 固定片部 13 ヒンジ部 14 係止部 15 係止片 16 ガイド片 17 傾斜面 18 係止端部 19 突起部 20 長突起 21 短突起 22 突起列 23 突起列 24 溝部 25 膨出部 26 髪の毛 27 クリップコ
ーム 28 突起 30 クリップコ
ーム 31 ベース片部 32 櫛片部 33 髪押さえ片部 34 ヒンジ 35 係合部 36 係合片 37 係合突片 38 把持片部 40 クリップコーム 41 係止部 42 係止片 43 ガイド片 44 傾斜面
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年12月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース片部と、髪をベース片部へ固定す
    る固定片部とを有し、髪に着用して使用できるクリップ
    コームにおいて、 ベース片部及び固定片部は弾性を有する素材により一体
    に形成されており、ベース片部と固定片部との間にはヒ
    ンジ部が形成されると共に、ベース片部には上記ヒンジ
    部を介して折曲された固定片部を係止する係止部が設け
    られ、 固定片部をヒンジ部を介してベース片部側に弾性変形さ
    せて折曲させ、固定片部の端部を上記係止部に係止させ
    て髪を束ねることを特徴とするクリップコーム。
  2. 【請求項2】 上記ベース片部は平面が全体略長法形状
    に形成されると共にこのベース片部の表面側には突起部
    が形成され、この突起部は、所定間隔をおいてベース片
    部長さ方向に沿って並列して設けられた複数の突起によ
    り構成されていることを特徴とする請求項1記載のクリ
    ップコーム。
  3. 【請求項3】 上記突起部には、長突起及び短突起が交
    互に設けられていることを特徴とする請求項1記載のク
    リップコーム。
  4. 【請求項4】 上記ベース片部は反固定片部方向に膨出
    するように湾曲して形成されると共にベース片部の長さ
    方向端部は、固定片部側に膨出するように形成され、 上記膨出部には上記係止部が突設されており、上記髪押
    さえ片部はベース片部方向に湾曲して形成されているこ
    とを特徴とする請求項1記載のクリップコーム。
  5. 【請求項5】 上記固定片部の外側面部側には、上記係
    止部が係止する溝部が固定片部の長さ方向に沿って形成
    されていることを特徴とする請求項1記載のクリップコ
    ーム。
  6. 【請求項6】 上記固定片部はベース片部の幅寸法より
    も小さく形成されていることを特徴とする請求項1記載
    のクリップコーム。
  7. 【請求項7】 上記ベース片部及び固定片部は合成樹脂
    により形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    クリップコーム。
  8. 【請求項8】 上記係止部は、ベース片部の幅方向一端
    部に設けられた側面逆J字状の係止片と、ベース片部の
    幅方向他端部に設けられたガイド片とにより形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載のクリップコーム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015167778A (ja) * 2014-03-10 2015-09-28 久美 水本 髪止め具

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