JP3037800U - コンテナ又はプラットフォームを車両上に搭載卸下するための引寄せ案内装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リフティング機構がコンテナ又はプラットフ
ォームを車両上に搭載するとき、中心線上に引寄せ案内
して該車両上の正しい位置まで導き、また、大きなミス
アライメントの範囲でも許容して安全確実に対応するこ
とができるコンテナまたはプラットフォームを車両上に
搭載卸下するための引寄せ案内装置を提供することを目
的としたものである。 【構成】 実質的に水平軸の回りを回転でき車両の後部
の両側に配置されているローラ手段１と、該車両上に搭
載する際に後端が地面を離れた該コンテナ又はプラット
フォームの側面縁部が接触して搭載作業の間に中心に引
き寄せられ案内されるように該車両の両側に回転軸が該
車両の外側方向で上方及び前方伸びて該ローラ手段１の
前方に配置されている回転可能ローラ２とで構成された
ことを特徴とすることを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、リフティング機構がコンテナ又はプラットフォームを車両上に搭 載する作業の間に、ミスアライメントしたコンテナ又はプラットフォームを中心 線上に引寄せ案内して該車両上の正しい位置まで導き、また、大きなミスアライ メントの範囲でも許容して安全確実に対応することができる、コンテナまたはプ ラットフォームを車両上に搭載卸下するための引寄せ案内装置に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、車両の後部の、最後尾に一対のローラ及び該ローラの前方とわずかに上 方に装着された前部ローラが付いており、両方のローラが水平軸の回りを回転し 、若干の案内装置がプレートに付いているものが看られた。

【０００３】 また、従来、搭載又は卸下可能のコンテナまたはプラットフォームを運ぶため に、ピボット回転できるフックアームによって車両に搭載及び車両から卸下する ため車両の後部にローラを備えることは一般的なことである。多くの場合、この ような車両には、車両の前軸と後軸及びコンテナ又はプラットホームの前後の軸 の間の小さなミスアライメントに適合させるために、該ローラは実質的に内側に 傾いた円錐台形（切頭錐体）の外端を持つ形状をしている。これは種々の状況下 で、例えば暗闇、視界不良、不整地、傾斜地及び狭い場所でも、該車両を動かす ために備わっている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来技術の前者によれば、前部ローラの目的は、搭載するコンテナ又はプ ラットホームの重量を支えることであり、センタリング機能の効果はなにもない 。

【０００５】 前記従来技術の後者によれば、車両の運転者が適度に達成できるわずかなミス アライメントを補うためには不十分なものである。運転者は通常、後方への視界 のみが制約され、特にロングボデーの車両の場合にこの問題は深刻である。

【０００６】 また、大きな中心引寄せ能力を得るために、円錐台形の外端を伸ばすことは、 その結果最大直径を増大するようになり、コンテナ又はプラットホームのボデー 部材の下側に悪い影響を与えるとともに、シャシの全長が増大するという望まし くない事態になる。

【０００７】 さらにまた、このように既知の装置の円錐台形部材（ローラ）の引寄せ特性に ついては、コンテナ又はプラットホームの後端がまた地面上にある場合に、搭載 サイクルのある位置において円錐（テーパ）部分上でポイント・ローディングさ れるような装置の円錐ローラのセンタリング又は引寄せ機能は、コンテナ又はプ ラットホームの地面接触によって妨げられ、依然としてまたミスアライメントし ているコンテナ又はプラットホームのボデーに姿勢を取らせ、そこが該車両の両 側でポイント・ローディングする場所となる。この場合、コンテナ又はプラット ホームのボデー部材に歪みが生じたり、リフティング装置に望ましくない横方向 負荷がかかる。

【０００８】 実際には、コンテナをピックアップする用意ができる正しい位置まで車両を動 かす作業は、一般に非常に時間がかかり、ミスアライメントが大きすぎる場合に リフトを操作すれば、非常に危険なものとなることがある。該車両が片側に傾斜 した地面上にあるとき、重いコンテナ又は積荷の入ったコンテナをリフトするに つれて、車両の重心点が数フィート（メータ）も持ち上がり、横方向応力によっ て車両が横方向にひっくり返る場合がある。

【０００９】 この考案は、上記の問題を解決して、リフティング機構がコンテナ又はプラッ トフォームを車両上に搭載する作業の間に、ミスアライメントしたコンテナ又は プラットフォームを中心線上に引寄せ案内して該車両上の正しい位置まで導き、 また、大きなミスアライメントの範囲でも許容して安全確実に対応することがで きる、コンテナ又はプラットフォームを車両上に搭載卸下するための引寄せ案内 装置を提供することを目的とするものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】

この考案は、コンテナ又はプラットフォームを運搬し、該コンテナ又はプラッ トフォームを車両上に搭載するための、実質的に垂直面内を可動できそれぞれ液 圧操作ピストンシリンダ装置によって駆動される少なくとも２つの互いにピボッ ト回転できるフレームを有したリフティング機構を有する車両に配置されるもの であり、該車両上に搭載する際に該コンテナ又はプラットフォームが最初に接触 するように実質的に水平軸の回りを回転でき該車両の後部の両側に配置されてい るローラ手段と、該車両上に搭載する際に後端が地面を離れた該コンテナ又はプ ラットフォームの側面縁部が接触して搭載作業の間に中心に引き寄せられ案内さ れるように該車両の両側に回転軸が該車両の外側方向で上方及び前方に伸びて該 ローラ手段の前方に配置されている回転可能ローラとで構成されたことを特徴と するコンテナ又はプラットフォームを車両上に搭載卸下するための引寄せ案内装 置に関するものである。

【００１１】 また、回転可能ローラの回転軸が、車両の前軸及び後軸に対して垂直な垂直横 断面上への突き出しが水平に対して２０〜７５゜の間の線であり、また該車両の 垂直中心面上への突き出しが水平に対して２０〜７５゜の間の線であるような方 向に伸びていることが好ましい。

【００１２】 さらに好適には、回転可能ローラの回転軸が、車両の前軸及び後軸に対して垂 直な垂直横断面上への突き出しが水平に対して２５〜５０゜の間の線であるよう な方向に伸びたものであってもよい。

【００１３】 また、回転可能ローラは、好適には、実質的に円筒形であってもよい。

【００１４】 また、回転可能ローラがテーパ状であり、直径の大きい側が車両の外側にある 円錐台形の形状であってもよい。

【００１５】 また、回転可能ローラがその最大径よりも長い軸方向長さを有するものであっ てもよい。

【００１６】 また、回転可能ローラを対応するシャフトに搭載するために該回転可能ローラ の内部に軸受けが配置されたものでもよい。

【００１７】 上記のように構成されたコンテナ又はプラットフォームを車両上に搭載卸下す るための引寄せ案内装置によれば、ミスアライメントしたコンテナ又はプラット フォームが両側のローラ手段の１つに接触し、次にコンテナ又はプラットフォー ムのボデーの後部が地面から離れる結果、両側のローラ手段が垂直反作用を受け るような方法で該車両上にコンテナ又はプラットフォームを搭載する場合、両側 の回転可能ローラは、２つのローラ手段及び該リフティング機構の移動経路に応 ずるように装着される。これに続いて、該コンテナ又はプラットフォームは該回 転可能ローラの１つに接触する。該コンテナ又はプラットフォームの大部分の重 量は、ここで２つの領域、即ち、フック及びフックが装着されているリフティン グ機構と、両側の２つのローラ手段によって支持される。該リフティング機構が 従来の方法で連続的に移動するにつれて、該コンテナ又はプラットフォームは該 回転可能ローラに連続的に接触して、この結果、該コンテナ又はプラットフォー ムは中心線上に引寄せられ案内されて来るようになり、該車両上の正しい位置ま で導かれる。

【００１８】 また、コンテナ又はプラットフォームの搭載作業操作において、コンテナ又は プラットフォームの側面縁部に最初に接触する該回転可能ローラの表面は、該車 両の外側方向に位置していて、この結果、該車両とコンテナ又はプラットフォー ムがミスアライメントしている場合に、コンテナ又はプラットフォームを安全に 搭載できる能力が高く、大きなミスアライメントの範囲でも許容して安全確実に 対応することができる。

【００１９】

【考案の実施の形態】

この考案の実施の形態を実施例にもとづき図面を参照して説明するが、これに のみ限定されるべきでないことは云うまでもない。

【００２０】 図示した装置は、共通の水平軸の周りを自由に回転するための該車両の後部の 両側に装着された２つのローラ手段１を有している。各ローラ手段１は適切な軸 受４に装着されている。該ローラ手段１は該車両の両側のシャシフレーム５の後 部上面に位置するように配置される。従来技術の装置で通常使用される円錐台形 部のローラとは対照的に、該ローラ手段１は両方とも円筒形で、軸方向に大きく 広がっている。例えば、従来のローラよりも１．５から２倍も長いものである。

【００２１】 本考案のこの実施例において、回転可能ローラ２によって構成される該引寄せ 案内手段は、両側のローラ手段１の前方の該車両の各側面に備わっている。各回 転可能ローラ２はシャフト３の上に自由に回転できるように装着されている。該 回転可能ローラ２の内部には適切な軸受があり、該シャフト３の上に該回転可能 ローラ２を装着できるようになっている。該回転可能ローラ２は、ローラ手段１ の前方位置の、該車両の両側のシャシフレーム５の上面に配置され、該回転可能 ローラ２の表面は、該車両の横方向外側にかなり離れて位置する。該シャフト３ は両方とも、上方及び前方、つまり前方上側に角度が付いている。本実施例にお いては、該回転可能ローラ２の回転軸が、車両の前軸及び後軸に対して垂直な垂 直横断面上への突き出しが水平に対して２５゜（つまり、横上方の角度）の間の 線であり、また該車両の垂直中心面上への突き出しが水平に対して７５゜（つま り、前上方の角度）の間の線であるような方向に伸びている。両側の回転可能ロ ーラ２は、２つのローラ手段１及び該リフティング機構の移動経路に応ずるよう に装着される。コンテナ又はプラットフォームの搭載作業操作において、コンテ ナ又はプラットフォームの側面縁部に最初に接触する該回転可能ローラ２の表面 は、該車両の横方向外側にかなり離れて位置している。なお、引寄せ案内装置の 構造は左右対称であり、ローラ手段１の内部構造を図示する都合上図１の右側の 回転可能ローラは図示されていないだけであり、実際は存在する。

【００２２】 上記したローラ手段１は該車両の両側のシャシフレーム５の後部上面に位置す るように配置される。回転可能ローラ２は、図示したように好適には実質的に円 筒形である。一方、代替的には、回転可能ローラ２にテーパを付けることもでき る。いわゆる、車両の外側に大きな直径の端部を持つ円錐台形状にすることもで きる。

【００２３】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。

【００２４】 ミスアライメントしたコンテナ又はプラットフォームが両側のローラ手段の１ つに接触し、次にコンテナ又はプラットフォームのボデーの後部が地面から離れ る結果、両側のローラ手段が垂直反作用を受けるような方法で該車両上にコンテ ナ又はプラットフォームを搭載する場合、両側の回転可能ローラは、２つのロー ラ手段及び該リフティング機構の移動経路に応ずるように装着される。これに続 いて、該コンテナ又はプラットフォームは該回転可能ローラの１つに接触する。 該コンテナ又はプラットフォームの大部分の重量は、ここで２つの領域、即ち、 フック及びフックが装着されているリフティング機構と、両側の２つのローラ手 段によって支持される。該リフティング機構が従来の方法で連続的に移動するに つれて、該コンテナ又はプラットフォームは該回転可能ローラに連続的に接触し て、この結果、該コンテナ又はプラットフォームは中心線上に引寄せられ案内さ れて来るようになり、該車両上の正しい位置まで導くことができる。

【００２５】 また、コンテナ又はプラットフォームの搭載作業操作において、コンテナ又は プラットフォームの側面縁部に最初に接触する該回転可能ローラの表面は、該車 両の外側方向に位置していて、この結果、該車両とコンテナ又はプラットフォー ムがミスアライメントしている場合に、コンテナ又はプラットフォームを安全に 搭載できる能力が高く、大きなミスアライメントの範囲でも許容して安全確実に 対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係るコンテナ又はプラットフォームを
車両上に搭載卸下するための引寄せ案内装置の一実施例
をあらわす正面図であり、一部分が端面図である。

【図２】本考案に係るコンテナ又はプラットフォームを
車両上に搭載卸下するための引寄せ案内装置の一実施例
をあらわし、図１に示した装置の左側の平面図である。

【図３】本考案に係るコンテナ又はプラットフォームを
車両上に搭載卸下するための引寄せ案内装置の一実施例
をあらわし、図２にＩＩＩで示した方向から見た側面図
である。

【符号の説明】

１ ローラ手段 ２ 回転可能ローラ ３ シャフト

Claims (7)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 コンテナ又はプラットフォームを運搬
   し、該コンテナ又はプラットフォームを車両上に搭載す
   るための、実質的に垂直面内を可動できそれぞれ液圧操
   作ピストンシリンダ装置によって駆動される少なくとも
   ２つの互いにピボット回転できるフレームを有したリフ
   ティング機構を有する車両に配置されるものであり、該
   車両上に搭載する際に該コンテナ又はプラットフォーム
   が最初に接触するように実質的に水平軸の回りを回転で
   き該車両の後部の両側に配置されているローラ手段
   （１）と、該車両上に搭載する際に後端が地面を離れた
   該コンテナ又はプラットフォームの側面縁部が接触して
   搭載作業の間に中心に引き寄せられ案内されるように該
   車両の両側に回転軸が該車両の外側方向で上方及び前方
   に伸びて該ローラ手段（１）の前方に配置されている回
   転可能ローラ（２）とで構成されたことを特徴とするコ
   ンテナ又はプラットフォームを車両上に搭載卸下するた
   めの引寄せ案内装置。
2. 【請求項２】 回転可能ローラ（２）の回転軸が、車両
   の前軸及び後軸に対して垂直な垂直横断面上への突き出
   しが水平に対して２０〜７５゜の間の線であり、また該
   車両の垂直中心面上への突き出しが水平に対して２０〜
   ７５゜の間の線であるような方向に伸びたことを特徴と
   する請求項１記載のコンテナ又はプラットフォームを車
   両上に搭載卸下するための引寄せ案内装置。
3. 【請求項３】 回転可能ローラ（２）の回転軸が、車両
   の前軸及び後軸に対して垂直な垂直横断面上への突き出
   しが水平に対して２５〜５０゜の間の線であるような方
   向に伸びたことを特徴とする請求項２記載のコンテナ又
   はプラットフォームを車両上に搭載卸下するための引寄
   せ案内装置。
4. 【請求項４】 回転可能ローラ（２）が、実質的に円筒
   形であることを特徴とする請求項１、２又は３記載のコ
   ンテナ又はプラットフォームを車両上に搭載卸下するた
   めの引寄せ案内装置。
5. 【請求項５】 回転可能ローラ（２）がテーパ状であ
   り、直径の大きい側が車両の外側にある円錐台形の形状
   であることを特徴とする請求項１、２又は３記載のコン
   テナ又はプラットフォームを車両上に搭載卸下するため
   の引寄せ案内装置。
6. 【請求項６】 回転可能ローラ（２）がその最大径より
   も長い軸方向長さを有することを特徴とする請求項１、
   ２、３、４又は５記載のコンテナ又はプラットフォーム
   を車両上に搭載卸下するための引寄せ案内装置。
7. 【請求項７】 回転可能ローラ（２）を対応するシャフ
   ト（３）に搭載するために該回転可能ローラ（２）の内
   部に軸受けが配置されていることを特徴とする請求項
   １、２、３、４、５又は６記載のコンテナ又はプラット
   フォームを車両上に搭載卸下するための引寄せ案内装
   置。