JP3037693B1 - 拡散投入装置およびその拡散投入装置用のスクレ―パ― - Google Patents

拡散投入装置およびその拡散投入装置用のスクレ―パ―

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JP3037693B1 JP11213061A JP21306199A JP3037693B1 JP 3037693 B1 JP3037693 B1 JP 3037693B1 JP 11213061 A JP11213061 A JP 11213061A JP 21306199 A JP21306199 A JP 21306199A JP 3037693 B1 JP3037693 B1 JP 3037693B1
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Abstract

【要約】 【課題】 原料が粘着性の強いものであっても、拡散盤
の上面に積もるのを防止することができるとともに、篩
の網面上に有効に拡散させて投入することができる、拡
散投入装置およびその拡散投入装置用のスクレーパーを
提供する。 【解決手段】 拡散投入装置Kは、原料を投入するため
の原料投入口1と、回転軸3と、その回転軸3を中心に
回転することで、前記原料投入口1から投下された原料
を、篩の網面5上に、拡散させて投入する拡散盤4とを
備えている。そして、前記拡散盤4の上方かつ前記回転
軸3の側方に、前記拡散盤4の回転方向と交わる方向に
位置付けられる衝突面9を備えた、スクレーパー10が
設けられている。この衝突面9は、前記原料投入口1か
ら投下された原料を前記拡散盤4が受ける位置から、前
記拡散盤4の回転方向に、少なくとも180度以上回転
させた位置に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、原料を、篩の網
面上に、拡散させながら投入する拡散投入装置およびそ
の拡散投入装置用のスクレーパーに関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、この種の拡散投入装置として、例え
ば、実開昭63−107782号公報に記載の拡散投入
装置が知られていた。この拡散投入装置Mは、図4およ
び図5に示すように、原料を投入するための原料投入口
20と、回転軸21と、その回転軸21の先端に取り付
けられ、回転軸21を中心に回転しながら、原料投入口
20から投下された原料を受け、篩の網面22上に、拡
散させて投入する、円盤形状の拡散盤23とを備えてい
た。そして、拡散盤23の上面と回転軸21とをつなぐ
ように斜めに架け渡される、4枚の金属板24、24
が、平面視において回転軸21を中心として十字状に設
けられていた。
【0003】前記拡散盤23は、所定の間隔を置いて2
個並設されており、図中矢印X方向に互いに逆回転する
ことで、前記原料投入口20から投下された原料を、前
記篩の網面22上に、広く均等に分散させるように拡散
投入していた。こうして、原料は、一箇所に集中するこ
となく篩の網面22上に投入されるので、篩の目詰まり
が防止されるとともに、篩本来の選別機能を有効に発揮
させることができた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来の
拡散投入装置Mは、原料として、例えば、水分含有率が
高いために粘着性の強い原料を使用すると、その原料
が、図6に示すように、前記拡散盤23の上面、金属板
24、および回転軸21に付着したりして、拡散盤23
の上面に高く積もったりした。そして、拡散盤23の上
面に高く積もって傾斜面が形成されると、その傾斜面
に、前記原料投入口20から投下される原料が当たり、
篩の網面22上に、飛散距離も短く、充分に拡散されず
に落下した。この現象は、傾斜面の傾斜角がきつくなる
につれ顕著となり、原料が傾斜面に当たってそのまま落
下し、篩の網面22上の特定箇所に原料が集中して投入
されるおそれがあった。
【0005】そのため、かかる粘着性の強い原料を使用
する場合には、原料が拡散盤23の上面に高く積もった
ところで回転を一旦停止させ、付着した原料を取り除く
等の面倒な作業をすることもあった。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであり、その目的と
するところは、原料が粘着性の強いものであっても、拡
散盤の上面に積もるのを防止することができる拡散投入
装置およびその拡散投入装置に使用されるスクレーパー
を提供することにある。また、他の目的は、粘着性の強
い原料を、篩の網面上に、有効に拡散させて投入するこ
とができる拡散投入装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る、拡散投
入装置およびその拡散投入装置に使用されるスクレーパ
ーは、前記目的を達成するために、次の構成からなる。
すなわち、請求項1に記載の発明に係る拡散投入装置
は、原料を投入するための原料投入口と、回転軸と、そ
の回転軸を中心に回転することで、前記原料投入口から
投下された原料を、篩の網面上に、拡散させて投入する
拡散盤とを備え、前記拡散盤の上方かつ前記回転軸の側
方に、前記拡散盤の回転方向と交わる方向に位置付けら
れる衝突面を備えた、スクレーパーを設けたことを特徴
とする。
【0008】原料投入口から拡散盤に投下された原料
が、水分含有率が高い等の理由により粘着性の強い原料
である場合、その原料が拡散盤の上面や回転軸に付着し
て拡散盤の上面に積もったりする。しかし、このよう
に、衝突面を備えたスクレーパーを設けると、前記拡散
盤の上面に付着した粘着性の強い原料は、その衝突面に
衝突して払われるように除かれるので、拡散盤の上面に
積もるのを防止することができる。
【0009】また、請求項2に記載の発明に係る拡散投
入装置のように、前記衝突面の下端は、回転軸に向かっ
てほぼ水平に延びてなるのが望ましい。こうすると、拡
散盤の上面に付着して積もった原料は、衝突面に衝突し
てほぼ水平に払われるように除かれるので、拡散盤の上
面に水平面が形成され得る。よって、前記原料投入口か
ら投下された原料は、拡散盤からそのまま落下すること
なく、前記水平面に載り、その水平面上を滞留時間を長
くするように転がり、篩の網面上に、有効に拡散されて
落下することができる。
【0010】また、請求項3に記載の発明に係る拡散投
入装置のように、前記衝突面は、前記拡散盤の上面の近
傍まで上下に延びてなるのが望ましい。このような衝突
面を備えると、拡散盤の上面に付着して積もった原料
は、その大部分が衝突面に衝突して除かれる。
【0011】また、請求項4に記載の発明に係る拡散投
入装置のように、前記原料投入口から投下された原料を
前記拡散盤が受ける位置から、前記拡散盤の回転方向
に、少なくとも180度以上回転させた位置に、前記衝
突面が位置するように、前記スクレーパーを設けるのが
望ましい。
【0012】原料投入口から拡散盤に投下された原料
は、そこから拡散盤が180度回転する前に、大部分が
篩の網面上に広角度で落下することにより、有効に拡散
効果が奏せられる。よって、かかる拡散効果を損なわな
いようにし、かつ粘着性の強い原料等が拡散盤の上面に
付着するのを防止するには、拡散盤が原料を受けてか
ら、拡散盤の回転方向に、少なくとも180度以上回転
させた位置に、前記衝突面が位置するようにする。ここ
で、例えば、拡散盤が原料を受けてから、180度以上
回転する前に衝突面が位置すると、拡散盤の上面に付着
している原料ばかりでなく、本来拡散されて篩の網面上
に投入されるはずの原料までも衝突面に衝突してしま
い、拡散効果が有効に奏せられないおそれがある。
【0013】また、請求項5に記載の発明に係る拡散投
入装置のように、前記スクレーパーの前記衝突面に、摩
耗防止板を取り付けることが好ましい。前記衝突面は、
拡散盤の上面に載った原料が回転移動して衝突してくる
ことにより相当な衝撃を受けてすり減ったりするので、
摩耗防止板を取り付けておくとよい。なお、摩耗防止板
は、超硬合金製の板材等であるのが望ましい。
【0014】請求項6に記載の発明に係る拡散投入装置
用のスクレーパーは、拡散盤の上方で、かつ、その回転
軸の側方に位置するように取り付けられるスクレーパー
であって、拡散投入装置のフレームに取り付けるための
取り付け手段もしくは取り付け部を備えるとともに、前
記拡散盤の上面に積もる原料が衝突する衝突面を備える
ことを特徴としている。かかる衝突面を備えたスクレー
パーは、選別する原料が粘着性が強いために拡散盤の上
面に付着するものであっても、拡散盤の上面に積もるの
を防止することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る拡散投入装
置の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0016】図1ないし図3は、原料を、篩の網面上
に、拡散させながら投入する拡散投入装置を示すもので
あって、原料が篩の網面上の一箇所に集中して投入され
ないようにして、篩の選別機能を有効に発揮させるよう
にするものである。そして、特に、この拡散投入装置
は、原料として、水分含有率が高い等の理由により粘着
性の強い原料、すなわち、例えば、水分含有率が高くて
微粉を多く含む砕石骨材、水分含有率が高いアスファル
トのリサイクル原料、水分含有率が高くて山垢を多く含
む原料、水分含有率が高い腐葉土、水分含有率が高い肥
料とか育苗培土のような造粒製品、あるいは水分含有率
が高くて微粉が多い石炭等の選別に好適に使用される。
もっとも、水分含有率が低い通常の原料、例えば、乾燥
した土砂、砂利、砕石、あるいは肥料もしくは飼料用の
微粉等の選別に使用してもよい。
【0017】この拡散投入装置Kは、図1または図2に
示すように、原料を投入するための原料投入口1と、モ
ーター等の駆動部2とベルトあるいはチェーン等の巻掛
け要素を介して連結され、モーターの駆動によって互い
に逆方向に回転するように、垂下された2個の回転軸
3、3と、それら回転軸3、3の先端に、回転軸3、3
を中心として回転可能に取り付けられる円盤形状の拡散
盤4、4とを備えている。これら2個の回転軸3、3
は、篩の網面5上を横切るように架設された梁6に、ピ
ローブロック等の軸受部7に支持されて、並設されてい
る。なお、以下、回転軸3とか拡散盤4と言う場合、特
にことわらない限り、1個の回転軸3および1個の拡散
盤4を指して言うものとする。
【0018】前記拡散盤4の上面には、図3に示すよう
に、4枚の矩形状の羽根板8、8が、平面視において回
転軸3を中心に十字状に、拡散盤4の上面を4分割する
よう、立設されている。そして、これらの羽根板8、8
が拡散盤4の上面を4分割する内の1分割の領域分に相
当する、4分の1領域Qに、前記原料が投下されるよ
う、前記原料投入口1が位置付けられている。すなわ
ち、この実施の形態のように、拡散盤4が2個ある場
合、原料投入口1は、互いに隣合う双方の拡散盤4、4
のそれぞれの4分の1領域Q、Qに臨むよう、双方の拡
散盤4、4の上方に位置することとなる。
【0019】そして、この拡散投入装置Kには、拡散盤
4の上方かつ前記回転軸3の側方に、前記拡散盤4の回
転方向Rとほぼ直角に交わる方向に位置付けられる衝突
面9を備えた、スクレーパー10が設けられている。こ
のスクレーパー10は、前記衝突面9を備える板状のス
クレーパー本体10aと、そのスクレーパー本体10a
の背面11、すなわち、前記衝突面9の反対面に相当す
る面、から突出するよう取り付けられるリブ12と、衝
突面9に取り付けられて衝突面9の摩耗を防止する摩耗
防止板13とからなる。
【0020】前記衝突面9は、拡散盤4の上面の近傍ま
で上下に延び、かつ、その下端が回転軸3に向かってほ
ぼ水平に延びている。そして、衝突面9の下部側は、そ
の上部側に比べ、より前記回転軸3の周壁面近傍まで延
び、下方に位置する拡散盤4の半径領域をできる限りカ
バーするようになっている。また、前記摩耗防止板13
は、衝突面9の下端部全体を覆うようにその衝突面9の
下端に沿って取り付けられる細長の板状体である。この
摩耗防止板13は、例えば、超硬合金製の板材等である
が、繰り返しの使用によって摩耗防止板13そのものが
する減ったりするので、衝突面9にボルト締め等により
取り外し交換可能に取り付けられている。なお、原料は
摩耗防止板13の表面に衝突するので、前記衝突面9と
言う場合、解釈上この摩耗防止板13の表面をも含むも
のとする。
【0021】そして、前記リブ12は、上方へ行く程幅
広となる板状体であって、その厚み部分が、前記スクレ
ーパー本体10aの背面11の中央付近を縦方向に延び
るように、スクレーパー本体10aに取り付けられる第
一のリブ12aと、細長の板状体であって、その厚み部
分が、スクレーパー本体10aの背面11の下端に沿う
ようにその下端の長さだけ延びるようにして、スクレー
パー本体10aに取り付けられる第二のリブ12bとか
らなる。
【0022】また、このスクレーパー10には、拡散投
入装置Kのフレーム、具体的には、拡散投入装置Kの上
部枠組みを形成するフレーム14、に取り付けるための
取り付け手段もしくは取り付け部が備えられている。す
なわち、フレーム14に溶接されているアングル板15
に、スクレーパー本体10aの背面11の上端部および
第一のリブ12aの一方の面の上端部が、ボルトとナッ
ト等からなる固着具16によって連結されることで、ス
クレーパー10が拡散投入装置Kのフレーム14に取り
付け固定されている。よって、この場合、固着具16と
かその固着具16を通すために、前記スクレーパー本体
10aおよび第一のリブ12aに明けられた通し孔が取
り付け手段を構成することとなる。もちろん、上記の場
合に限らず、例えば、スクレーパー本体10aや前記第
一のリブ12aが、アングル板15に溶接等により固着
されて、そのアングル板15がフレーム14に前記固着
具16によって取り付けられるものであってもよい。こ
の場合には、アングル板15、固着具16等が取り付け
手段となる。さらには、スクレーパー本体10aおよび
第一のリブ12aが、直接溶接等によりフレーム14に
固着されていてもよく、この場合には、スクレーパー本
体10aおよび第一のリブ12aの溶接等される部分が
取り付け部となる。
【0023】また、前記スクレーパー10は、その衝突
面9が、前記原料投入口1から投下された原料を前記拡
散盤4が受ける位置から、前記拡散盤4の回転方向に、
180度回転させたその先に位置するように設けられて
いる。この実施の形態においては、スクレーパー10
は、図3に示すように、その衝突面9が、回転軸3を挟
んだ前記投入口1側とは反対側であって、拡散盤4の径
方向に沿うようにして、前記篩の網面5上を流れる原料
の移送方向Wに対してほぼ直交する方向に向くような位
置に設けられている。
【0024】次に、かかる拡散投入装置Kの作用につい
て説明する。
【0025】まず、前記拡散盤4を所定の回転速度で前
記回転軸2を中心に図中矢印R方向に回転させながら、
その拡散盤4の上面に、前記原料投入口1から原料を投
下する。投下される原料は、およそ拡散盤4の上面の前
記4分の1領域Qに載るように投下されるものである
が、原料の特性その他の条件によって、4分の1領域Q
から若干外れることもある。もっとも、大部分の原料
は、4分の1領域Qに投下される。そして、原料は、拡
散盤4の回転による遠心力によって篩の網面5上に、広
く分散されるように拡散されて投入される。よって、原
料は、篩の網面5上の一箇所に集中せず、広く行き渡る
ように分散投入されるので、篩の消耗とか篩目の目詰ま
り等を防止できるとともに、篩本来の選別機能を有効に
発揮させることができる。こうして、篩の網面5上に拡
散されて投入された原料は、篩が、例えば振動ふるい機
であると、選別効率よく選別することができる。
【0026】このとき、原料が、既述したような、水分
含有率が高い等の理由により粘着性の強い原料である場
合、その原料が、拡散盤4が回転しても落下せずに拡散
盤4の上面とか前記回転軸3等に付着して残留すること
がある。しかし、この拡散盤投入装置Kには、拡散盤4
の上方かつ回転軸3の側方に、拡散盤4の回転方向と交
わる方向に位置付けられる衝突面9を備えた、スクレー
パー10が設けられているので、拡散盤4の上面に付着
した原料は、回転移動されて衝突面9に衝突し、払われ
るようにして除かれる。よって、粘着性の強い原料であ
っても、拡散盤4の上面に積もるのを防止することがで
きる。
【0027】しかも、前記衝突面9の下端は、回転軸3
に向かってほぼ水平に延びてなるので、原料が拡散盤4
の上面に付着して積もっても、衝突面9に衝突してほぼ
水平に切り払われるように除かれ、拡散盤4の上面に水
平面が形成され得る。よって、前記原料投入口1から投
下された原料は、拡散盤4からそのまま落下することな
く、この水平面に載り、水平面上を滞留時間を長くする
ように転がり、篩の網面5上に、有効に拡散されて落下
されることができる。
【0028】また、前記衝突面9は、前記拡散盤4の上
面の近傍まで上下に延びているので、拡散盤4の上面に
付着して積もった原料は、その大部分が衝突面9に衝突
して除かれ、拡散盤4の上面に多量に積もるのを防止す
ることができる。
【0029】そして、拡散盤4の上面に原料が投下され
る位置から、拡散盤4が、少なくとも180度回転し
た、その先に、前記衝突面9が位置するよう、前記スク
レーパー10が設けられているので、拡散盤4の上面に
付着しないような原料は、前記衝突面9と衝突すること
なく、拡散盤4が180度回転する前に篩の網面5上に
広角度で拡散されて投入される。よって、このように衝
突面9を位置付けると、本来の拡散効果を奏する上で衝
突面9が邪魔になることがない。一方、拡散盤4の上面
に付着して積もった、粘着性の強い原料は、衝突面9に
衝突して除かれるので、拡散盤4の上面に積もるのを防
止することができる。
【0030】もっとも、本来の拡散効果を損なわないよ
うにし、かつ粘着性の強い原料が拡散盤4の上面に積も
るのを防止するためには、前記スクレーパー10の取り
付け位置は、前記180度回転した位置に限定されるわ
けではなく、前記原料投入口1から投下された原料を前
記拡散盤4が受ける位置から、前記拡散盤4の回転方向
に、少なくとも180度以上回転させた位置に、前記衝
突面9が位置するように、前記スクレーパー10を設け
ればよい。そして、好ましくは、図3に示すように、前
記原料投入口1から投下された原料を前記拡散盤4が受
ける位置から、前記拡散盤4の回転方向に、180度回
転させた位置と、そこからさらに45度回転させた位置
(仮想線で示す)との範囲内で、前記衝突面9が位置す
るように、前記スクレーパー10を設けるのがよい。か
かる45度の範囲は、図示実施の形態においては、スク
レーパー10が、その背面11から前記リブ12を突出
していることとか、前記フレーム14が渡される方向が
予め決まっていることとかの構造上の理由、さらには、
投入口1側にあまり近接させるのは好ましくないという
理由によって設定されているわけであるが、取り付けら
れる位置の範囲が、前記45度の範囲に限定される趣旨
でないことは、もちろんである。
【0031】なお、前記原料投入口1から投下される原
料は、拡散盤4の上面の前記4分の1領域Qに投下され
るよう、所要の範囲で投下されるものであるため、上記
した原料を拡散盤4が受ける位置から、拡散盤4が、少
なくとも180度回転した位置とは、拡散盤4が原料を
受けて回転する、その回転方向の最前方に位置する原料
の位置から、拡散盤4が、少なくとも180度回転した
位置のことを言うものである。よって、例えば、前記回
転方向の最後方に位置する原料の位置から前記衝突面9
の位置までは、拡散盤4は270度近く回転することと
なる。しかし、いずれにしても、前記4分の1領域Qに
投下された原料であって、粘着性が強いため拡散盤4の
上面に付着した原料は、この4分の1領域Qのどこに投
下されても、拡散盤4の上面を、少なくとも180度以
上回転移動してから前記スクレーパー10の衝突面9に
衝突することとなる。
【0032】また、前記回転軸3の回転速度は、選別す
る原料の特性に応じて可変に調整すればよく、例えば、
粘着性が強いため拡散盤4に付着し易い原料に対して
は、通常の原料を選別する場合よりも速い回転速度に調
整するとよい。
【0033】なお、この発明は、上述した実施の形態に
限定されるわけではなく、その他種々の変形が可能であ
る。例えば、前記スクレーパー10の衝突面9は、その
下端が、前記回転軸3に向かってほぼ水平に延びるよう
になっていれば、必ずしも、拡散盤4の上面の近傍まで
上下に延びていなくてもよく、例えば、拡散盤4の上面
から離れた位置にあってもよい。これは、前記粘着性の
強い原料が拡散盤4の上面に付着して積もっても、積も
った原料の上面がほぼ水平面となるように切り払われ、
かかる水平面に前記原料投入口1から投下された原料が
載ることが可能なため、前記篩の網面5上に有効に拡散
させて投入することができるからである。これより、ス
クレーパー10は、その衝突面9の下端と拡散盤4の上
面との離間距離を調節できるよう、上下方向の位置移動
を可能とする位置調節機能を備えているとよい。
【0034】また、衝突面9は、拡散盤4の回転方向と
ほぼ直角に交わる方向に位置付けられていなくてもよ
く、拡散盤4の回転方向と一定の傾斜角を有して交わる
方向に位置付けられていてもよい。
【0035】また、衝突面9に取り付けられる前記摩耗
防止板13は、拡散盤4の上面に付着して積もった原料
と衝突する箇所に、衝突面9を部分的に覆うように取り
付けられていればよいが、場合によっては、衝突面9の
全面を覆うように取り付けてもよいし、あるいは、前記
スクレーパー本体10aそのものが、前記超硬合金製の
摩耗防止板13であってもよい。
【0036】また、前記リブ12は、スクレーパー本体
10aが原料と衝突する際の衝撃に充分に耐え得るよう
に、第一のリブ12aと第二のリブ12b以外にも数を
増やしてスクレーパー本体10aに取り付けてよい。リ
ブ12の形状についても、実施の形態に限らず、スクレ
ーパー本体10aを補強して支持可能であれば任意の形
状にすればよく、例えば、この実施の形態のように、2
個の拡散盤4、4が並設されている場合には、各拡散盤
4、4に対応する第1のリブ12a、12aのそれぞれ
を、つないで一体化してもよい。
【0037】
【発明の効果】以上、詳述したように、この発明は、次
のような効果を奏する。
【0038】請求項1に記載された拡散投入装置によれ
ば、原料が粘着性の強いものであっても、拡散盤の上面
に積もるのを防止することができる。
【0039】請求項2に記載された拡散投入装置によれ
ば、加えて、粘着性の強い原料等でも、篩の網面上に、
有効に拡散させて投入することができる。
【0040】請求項3に記載された拡散投入装置によれ
ば、加えて、拡散盤の上面に積もった粘着性の強い原料
等の大部分を取り除くことができる。
【0041】請求項4に記載された拡散投入装置によれ
ば、加えて、本来の拡散効果を損なわず、篩の網面上に
粘着性の強い原料等を、有効に拡散させて投入すること
ができる。
【0042】請求項5に記載された拡散投入装置によれ
ば、加えて、衝突面がすり減ったりするのを防止するこ
とができる。
【0043】請求項6に記載された拡散投入装置に使用
されるスクレーパーによれば、拡散投入装置のフレーム
に取り付けることができ、また、原料が粘着性の強いも
のであっても、拡散盤の上面に積もるのを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る、拡散投入装置およびその拡散
投入装置用のスクレーパーの正面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図1におけるB−B線断面図である。
【図4】従来の拡散投入装置の要部側面図である。
【図5】従来の拡散投入装置の図3相当図である。
【図6】従来の拡散投入装置の問題点を模式的に示した
概念図である。
【符号の説明】
K 拡散投入装置 1 原料投入口 3 回転軸 4 拡散盤 5 篩の網面 9 衝突面 10 スクレーパー 13 摩耗防止板 14 フレーム

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料を投入するための原料投入口と、回
    転軸と、その回転軸を中心に回転することで、前記原料
    投入口から投下された原料を、篩の網面上に、拡散させ
    て投入する拡散盤とを備え、 前記拡散盤の上方かつ前記回転軸の側方に、前記拡散盤
    の回転方向と交わる方向に位置付けられる衝突面を備え
    た、スクレーパーを設けたことを特徴とする拡散投入装
    置。
  2. 【請求項2】 前記衝突面の下端は、回転軸に向かって
    ほぼ水平に延びてなることを特徴とする請求項1に記載
    の拡散投入装置。
  3. 【請求項3】 前記衝突面は、前記拡散盤の上面の近傍
    まで上下に延びてなることを特徴とする請求項2に記載
    の拡散投入装置。
  4. 【請求項4】 前記原料投入口から投下された原料を前
    記拡散盤が受ける位置から、前記拡散盤の回転方向に、
    少なくとも180度以上回転させた位置に、前記衝突面
    が位置するように、前記スクレーパーを設けることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の拡散
    投入装置。
  5. 【請求項5】 前記スクレーパーの前記衝突面に、摩耗
    防止板を取り付けることを特徴とする請求項1ないし4
    のいずれか1項に記載の拡散投入装置。
  6. 【請求項6】 拡散盤の上方で、かつ、その回転軸の側
    方に位置するように取り付けられるスクレーパーであっ
    て、拡散投入装置のフレームに取り付けるための取り付
    け手段もしくは取り付け部を備えるとともに、前記拡散
    盤の上面に積もる原料が衝突する衝突面を備えることを
    特徴とする拡散投入装置用のスクレーパー。
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